「桜を見る会」
メディアによって 伝える量・内容の濃淡 様々
ひとつだけでは 信じる者は救われないかも
ちょっとだけでも 比較が必要とのこと
ちなみに 私はNHKと読売新聞 要注意か
NHK・日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ・・・ 朝日新聞・毎日新聞・読売新聞・産経新聞・日経新聞・地方新聞・・・ 論評諸話 / 11/19-30・三猿・・・ 12/1-7・12/8・12/9・12/10・12/11・12/12・12/13・12/14・・・ |
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「桜を見る会」について メディアのHPと関連会社のHP 情報を発信している頁を調べました 主に12月に入ってからのもの 12月に入ると情報激減のメディアもありました ● メディアの興味目線視点 視聴者と同じ 目に見えたものを そのまま伝えていました スクープ特ダネ 憶測推測 批評論評 畏れ多いか発信なし 気楽な選択 「見ざる 聞かざる 言わざる」 (三猿) 文春頼み? 目に見えないこと ほじくりかえさない 無かったことにする ● 20日を過ぎると 多くの メディアの興味が低下 ネットでの情報発信 激減 |
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●NHK | |
●野党4党「桜を見る会」で40日の会期延長要求へ 12/5
野党4党の幹事長と書記局長が会談し、「桜を見る会」をめぐる政府与党の対応は容認できず、安倍総理大臣から十分な説明を聞く必要があるとして、来週9日までの今の国会の会期を40日間延長するよう求める動議を提出する方針を決めました。 来週9日に迫った国会の会期末を前に、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の野党4党の幹事長と書記局長は、終盤国会の対応を協議しました。 協議では閣僚2人の辞任に加え、「桜を見る会」をめぐって安倍総理大臣は説明責任を果たしておらず、予算委員会の開催にも応じない政府・与党の対応は容認できないという認識で一致しました。 そして、安倍総理大臣から十分な説明を聞く必要があるとして、会期を40日間延長するよう求める動議を提出する方針を決めました。 野党4党は、こうした方針を6日、党首会談を行って最終的に確認するとともに、安倍内閣に対する不信任決議案を提出するかどうかなども協議する見通しです。 立憲民主党の安住国会対策委員長は自民党の森山国会対策委員長と会談し、40日間会期を延長するよう求め森山氏は「あす返事をしたい」と述べました。 立憲民主党の福山幹事長は「『桜を見る会』をめぐる疑惑は大きく膨らむばかりだが安倍総理大臣は国会で説明責任を果たしていない。看過できない状況の中で、臨時国会を閉会することは許しがたい」と述べました。 |
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●「桜を見る会」 “招待者名簿の再調査は行わず”官房長官 12/6
「桜を見る会」の招待者名簿をめぐり、菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、ルールと手続きに従って適切に廃棄したと繰り返し説明したうえで、名簿に関する再調査は行わない考えを示しました。 この中で、菅官房長官は「桜を見る会」の招待者名簿について、公文書管理法のガイドラインに基づいて保存期間1年未満と設定し、ルールと手続きに従って適切に廃棄したと繰り返し説明し、政府の対応に問題はなかったという認識を示しました。 そのうえで、記者団から「名簿の再調査を指示し、疑念の払しょくにあたる考えはあるか」と問われたのに対し、菅官房長官は「ルールに基づいて行っているので、考えていない」と述べ、再調査は行わない考えを示しました。 |
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●桜を見る会 「招待者名簿は国会提出でも黒塗りに」 菅官房長官 12/6
菅官房長官は午後の記者会見で、桜を見る会の招待者名簿が仮に廃棄されずに残っていた場合、国会議員からの資料要求に応じる対象となるか問われたのに対し「個人情報保護法や情報公開法などの関係法令を踏まえて、適切に対応すべきだ」と述べました。 そのうえで、記者団が「国会に提出する際は、ほとんどの部分を黒塗りにするのか」と質問したのに対し、「関係法令を踏まえると、そういう方向にならざるをえない」と述べました。 |
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●野党合流へ 具体的な調整進められる見通し 12/7
立憲民主党の枝野代表は、国民民主、社民両党の党首らに、野党勢力を結集し、政権交代可能な政党を作りたいとして、合流を呼びかけました。国民民主党は週明けに両院議員総会を開いて協議するなど、今後、具体的な調整が進められる見通しです。 立憲民主党の枝野代表は、6日、会派を共にしている国民民主党の玉木代表、社民党の又市党首、それに、無所属の野田・前総理大臣らと会談しました。 枝野氏は、「より強力に安倍政権に対じし、政権を奪取するために、立憲民主党とともに行動し戦ってもらいたい」と述べ、野党勢力を結集し、政権交代可能な政党を作るため合流を呼びかけました。 これに対して、玉木氏は、合流後の党名などは、対等な立場で協議したいという考えを伝え、9日開く党の両院議員総会で意見を聞くことにしています。 又市氏は、全国の地方組織の声を聞くなど、丁寧に意見集約を進める方針です。 また、野田氏は、基本的に賛同する意向で、今後、3党などの間で調整が進められる見通しです。 合流が実現すれば、自民党の半数近い規模となり、存在感が高まることが予想される一方、立憲民主、国民民主両党の政策に隔たりがあるほか、国民民主党の参議院側に慎重論も残るなど課題もあります。 一方、国会では、共産党も含めた野党4党が、「桜を見る会」をめぐって追及を続けるため、会期末の9日、40日間の会期延長を求めるとともに、安倍内閣に対する不信任決議案を提出するかどうか、慎重に検討することにしています。 これに対し、与党側は、政府が提出した法案の大半が成立したことから、会期の延長には応じず、国民投票法の改正案など成立に至らなかった法案を継続審議にする手続きなどを行って閉会する考えで、与野党の対立は会期末まで続きます。 |
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●自民 下村選対委員長 「内閣不信任案 提出でも粛々と否決を」 12/7
今の国会の会期末が9日に迫る中、自民党の下村選挙対策委員長は新潟県柏崎市で記者団に対し、野党側から安倍内閣に対する不信任決議案が提出された場合は、粛々と否決するべきだという考えを示しました。 この中で下村選挙対策委員長は、野党側から内閣不信任決議案が提出された場合の対応について、「ことしは、大きな災害がたくさんあったので、まずは国民に安心してもらえるような復旧・復興対策を講じることが基本だ。もし出されても粛々と否決するべきだ」と述べました。 また、国民投票法改正案について、「野党も反対している内容ではなく、成立できなかったのは非常に残念だ。通常国会では早く成立させることを期待したい」と述べました。 一方、立憲民主党が国民民主、社民両党などに合流を呼びかけたことについて、下村氏は、「ただの選挙互助会的なことであれば、国民の期待は高まらない。野党も強くなることは議会としては望ましいが、合流して掲げるべき新たな政策や理念がまだ見えない」と指摘しました。 |
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●臨時国会きょう会期末 野党の会期延長要求も 与党応じず 12/9
第200臨時国会は9日、会期末を迎えます。野党側は、「桜を見る会」をめぐって追及を続けるため、会期の延長を求める方針なのに対し、与党側は、政府が提出した法案の大半が成立したことから応じず、閉会する考えです。 10月4日に召集された第200臨時国会は9日、会期末を迎えます。 野党側は、「桜を見る会」をめぐって追及を続けるため、40日間の会期延長や、閉会中審査の開催を求める方針です。 また、安倍内閣に対する不信任決議案をめぐっては、国民民主党が安倍政権に対じする姿勢を鮮明にするため、提出すべきだと主張しているのに対し、共産党からは、否決されることが確実な内閣不信任決議案を提出して、追及の勢いに水を差すべきではないという声が出ています。 立憲民主党内では、与党側が閉会中審査の開催などに一切応じない場合には、提出を検討する必要があるという意見も出ています。これに対し、与党側は、政府が提出した法案の大半が成立したことから、会期の延長には応じない方針です。 また、安倍総理大臣は、説明責任を果たしているとして、「桜を見る会」をめぐる予算委員会の閉会中審査には応じられないとしており、与野党の間で協議が行われるとみられます。 そして、与党側は、仮に内閣不信任決議案が提出された場合は否決し、国民投票法の改正案など成立に至らなかった法案を継続審議にする手続きなどを行って閉会する考えです。 一方、野党側では、立憲民主党が、国民民主、社民両党などに、野党勢力を結集し、政権交代可能な政党を作りたいとして、合流を呼びかけたのを受けて、国民民主党が9日、対応を協議するなど、調整が進められる見通しです。 |
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●「桜を見る会」説明責任を求め国会議事堂周辺で抗議デモ 12/9
臨時国会が閉会した9日、「桜を見る会」をめぐる問題について国会議事堂の周辺では、政府に説明責任を果たすよう求める抗議デモが行われました。 9日午後7時ごろから国会議事堂の周辺で行われた抗議デモには、市民グループのメンバーなどおよそ30人が参加しました。 「桜を見る会」をめぐっては「オーナー商法」で、多額の資金を集め、経営破たんした「ジャパンライフ」の元会長が招待状が印刷された資料をセミナーなどで示し、顧客を勧誘していたことが明らかになったほか、招待者名簿が保存期間1年未満の文書として廃棄され、公文書管理の在り方も国会で議論になりました。 抗議デモに集まった人たちは「安倍総理大臣は桜を見る会を私物化している。官僚がみずからの判断で招待者名簿をシュレッダーにかけたというのは信じられない」などとシュプレヒコールを上げ、政府に説明責任を果たすよう訴えました。 参加した都内の72歳の男性は「共産党の議員が資料請求した直後に招待者名簿をシュレッダーで廃棄したり障害者雇用の職員を言い訳に使うような発言をしたりすることは許せない」と話していました。 また都内に住む70歳の女性は「反社会的勢力が参加していたとされる問題も議論になっているのに名簿が公表されていない。安倍総理大臣の国会での答弁には納得できず、しっかり説明をしてほしい」と話していました。 |
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●桜を見る会 官房長官が「今後も丁寧に説明」連合会長に 12/9
菅官房長官は連合の神津会長と会談し「桜を見る会」をめぐり、国民不信が高まっているとして透明性の確保を求められたのに対し、定例の記者会見などを通じ、引き続き丁寧に説明していく考えを示しました。 連合の神津会長は労働分野の政策提言を行うため9日夕方、総理大臣官邸を訪れて菅官房長官と面会しました。 この中で、神津会長は「桜を見る会」をめぐり「公文書管理の問題をはじめとする一連の問題については国民不信が高まっており、透明性の観点を含めて対処していただきたい」と述べました。 これに対し菅官房長官は1日2回の記者会見で丁寧に説明しているとした上で「今後も丁寧に説明していきたい」と述べました。 |
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●学者ら「桜を見る会」議論継続訴える 「説明責任果たさず」 12/9
「桜を見る会」をめぐる問題について、憲法学者などのグループが9日、都内で会見し「安倍総理大臣は国会で指摘されたさまざまな疑惑について説明責任を果たしていない」などとして国会などでの議論を継続すべきだと訴えました。 総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐっては、参加者のうち1000人程度が安倍総理大臣や妻の昭恵氏からの推薦だったことが明らかになったほか、招待者名簿が保存期間1年未満の文書として廃棄され、公文書管理の在り方も国会で議論になりました。 これについて憲法学者や政治学者などで作る「立憲デモクラシーの会」が9日、都内で記者会見を開きました。 この中で、グループの共同代表で法政大学の山口二郎教授は「安倍総理大臣は桜を見る会をめぐるさまざまな疑惑について説明責任を果たしていない。招待者名簿を公開しさえすれば潔白を瞬時に立証できるのにそれをしないのはみずからが不適切なことを行っていると自白しているようなものだ」と指摘しました。 また憲法学が専門の東京大学の石川健治教授は、「森友学園や加計学園をめぐる問題と同じように、いずれ『いつまで桜を見る会の問題をやっているんだ』という声が上がり、このままうやむやにされる可能性があるが、これ以上本質的な問題はない」と述べ、国会などでの議論を継続すべきだと訴えました。 |
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●内閣不信任決議案の提出見送る考え 立民 安住国対委員長 12/9
立憲民主党の安住国会対策委員長は自民党の森山国会対策委員長と国会の閉会中も「桜を見る会」について政府から説明を受ける機会を設けることなどで合意し、安倍内閣に対する不信任決議案の提出を見送る考えを示しました。 立憲民主党の安住国会対策委員長は自民党の森山国会対策委員長と断続的に会談し、会期末の対応を協議しました。 この中で両氏は野党側から国会の会期の延長の申し入れがあったことを大島衆議院議長が本会議で報告することや、閉会中も内閣委員会で理事会を開き、「桜を見る会」について政府から説明を受ける機会を設けることで合意しました。 これを受けて安住氏は野党側の主張も一定程度受け入れられたなどとして、安倍内閣に対する不信任決議案の提出を見送る考えを森山氏に伝えました。 自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し、「内閣不信任決議案が提出されないことを確認できた。『桜を見る会』については安倍総理大臣も本会議で答弁を重ね、議論されてきたが、野党側はまだいろいろ聞きたいこともあるようなので、内閣委員会の理事会で報告する」と述べました。 立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し、「異例のことに対応してもらうことになった大島衆議院議長には感謝したい。また閉会中に内閣委員会の理事会でも事実上の質疑をすることになり、条件は満たされたので内閣不信任決議案は提出しない」と述べました。 |
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●内閣支持45% 不支持37% NHK世論調査 12/9
NHKの世論調査によりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は、先月の調査より2ポイント下がって45%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は2ポイント上がって37%でした。今月6日から3日間、全国の18歳以上の男女を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。調査の対象となったのは2150人で58% ・1238人から回答を得ました。 ●安倍内閣 支持する45% 支持しない37% それによりますと、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月の調査より2ポイント下がって45%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は2ポイント上がって37%でした。 支持する理由では、 ▽「他の内閣より良さそうだから」が49%、 ▽「支持する政党の内閣だから」が17%などとなりました。 支持しない理由では、 ▽「人柄が信頼できないから」が47%、 ▽「政策に期待が持てないから」が26%などとなっています。 ●中東地域に海上自衛隊を派遣 賛成40% 反対39% 中東地域での日本に関連する船舶の安全確保に向けて、情報収集態勢を強化するため、政府が海上自衛隊を派遣することを閣議決定する方向で調整を進めていることについて賛否を尋ねたところ、「賛成」が40%、「反対」が39%でした。 ●日韓関係改善 向かう16% 向かうと思わない62% 日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAを韓国側が維持することを決定したことをきっかけに、日韓関係が改善に向かうと思うか聞いたところ、「改善に向かうと思う」が16%、「改善に向かうとは思わない」が62%でした。日本と韓国の関係改善に向けて、どちらの国が歩み寄るべきだと思うか尋ねたところ、「日本」が5%、「韓国」が28%、「日韓両国」が49%、「関係改善をする必要は無い」が11%でした。 ●桜を見る会 総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐる問題で、安倍総理大臣のこれまでの説明に納得できるか尋ねたところ、「大いに納得できる」が2%、「ある程度納得できる」が15%、「あまり納得できない」が30%、「まったく納得できない」が41%でした。政府は「桜を見る会」について、来年は中止し、招待基準を明確にしたり、人数などを見直したりするとしています。こうした見直しのあと、「桜を見る会」を再開してもよいと思うか聞いたところ、「再開してもよい」が33%、「廃止すべき」が53%でした。 ●国語と数学 記述式の問題 実施すべき17% 中止すべき59% 再来年から始まる大学入学共通テストの国語と数学に導入が予定されている記述式の問題について、予定どおり実施すべきか尋ねたところ、「予定どおり実施すべき」が17%、「中止すべき」が59%でした。 |
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●「桜を見る会」懇親会ホテル 明細書は7年間保管 再発行可能 12/10
「桜を見る会」をめぐり野党側の追及本部が、前日夜に懇親会が開かれたホテルに聞き取りを行い、担当者が、一般論として会合などの明細書や領収書は7年間保管しており、主催者から要請があれば再発行は可能だと説明したことを明らかにしました。 「桜を見る会」をめぐり、立憲民主党などの野党側の追及本部は10日、前日夜に懇親会が開かれたホテルの担当者から聞き取りを行いました。 このあと、追及本部の幹事を務める無所属の今井雅人衆議院議員は記者団に、ホテルの担当者が、一般論として会合などの明細書や領収書は7年間保管しており、主催者から要請があれば再発行することは可能だと説明したことを明らかにしました。 「桜を見る会」の前日夜に開かれた懇親会について安倍総理大臣は先月の参議院本会議で、主催者はみずからの後援会だとしたうえで、「事務所に確認した結果、ホテル側から明細書等の発行はなかったとのことだった」と述べています。 今井氏は「安倍総理大臣の説明には無理がある。領収書や明細書を再発行して説明するよう求めたい」と述べました。 |
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●「桜を見る会」めぐり野党側 質問文書を内閣府に提出 12/10
「桜を見る会」をめぐって野党側は10日、招待者の選び方など8項目の回答を求める文書を内閣府に提出しました。衆議院内閣委員会では、来週をめどに理事会を開いて回答を受けられるよう与野党の調整が進められる見通しです。 「桜を見る会」をめぐって、自民党と立憲民主党の国会対策委員長は9日、国会閉会中も衆参両院の内閣委員会の理事会で政府から説明を受ける機会を設けることで合意しました。 そして10日、衆議院内閣委員会の野党側の理事らは、松本委員長が同席する中、招待者の選び方や招待者名簿の電子データを廃棄した経緯など8項目の回答を求める文書を内閣府の幹部に手渡しました。 松本委員長は野党側に、来週をめどに理事会を開いて回答を受けたいとして与党側と日程を調整するよう求めるとともに、内閣府には「誠意ある回答を準備してほしい」と述べました。 野党側の筆頭理事を務める国民民主党の大島敦副代表は、記者団に「本来なら国会の会期を延長して審議すべきだったが、理事会の場でしっかりとした回答を得たい」と述べました。 |
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●「反社会的勢力 定義は困難」政府が答弁書 桜を見る会受け 12/10
「桜を見る会」に反社会的勢力とみられる人物の参加が指摘される中、政府が、反社会的勢力を限定的かつ統一的に定義するのは困難だとする答弁書を決定し、菅官房長官は記者会見で、定義づけるのは困難だという認識を改めて示しました。 「桜を見る会」をめぐり、野党側は反社会的勢力とみられる人物などの参加を指摘していますが、菅官房長官は先月の記者会見で、参加を把握していないとしたうえで反社会的勢力の定義も定まっていないと述べました。 これについて立憲民主党の初鹿明博衆議院議員が質問主意書で、政府が平成19年に取りまとめた指針で、反社会的勢力について「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」とされていると指摘したうえで、改めて定義をただしました。 これに対し政府は10日の閣議で答弁書を決定し、「反社会的勢力」について「形態が多様であり、その時々の社会情勢に応じて変化し得るものであることから、あらかじめ限定的かつ統一的に定義することは困難だと考えている」としています。 これに関連して菅官房長官は記者会見で、定義づけるのは困難だという認識を改めて示しました。 |
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●野党幹部 街頭演説「桜を見る会」追及続ける姿勢強調 12/10
国会が閉会したことを受けて、立憲民主党など野党の幹部が東京都内で街頭演説し、「桜を見る会」をめぐる安倍総理大臣の対応を批判したうえで、引き続き来年の通常国会にかけても追及を続ける姿勢を強調しました。 立憲民主党や国民民主党、共産党などでつくる野党側の「桜を見る会」の追及本部は国会の閉会を受けて10日午後、東京 有楽町で街頭演説を行いました。 この中で、立憲民主党の福山幹事長は「安倍総理大臣は、税金を使った会に自分たちのお友達や仲間を招き、選挙に利用している。安倍内閣は総辞職に値する」と批判しました。 そのうえで、福山氏は「国会が閉じても調査を続け、通常国会に向けて徹底的に準備をしたい。一日も早く安倍政権を衆議院の解散に追い込み、新しい政権で未来を作りたい」と述べました。 また、共産党の小池書記局長は「法律違反の疑いがある問題を黙って見過ごすわけにはいかない。安倍総理大臣は説明から逃げ回っているが、きちんと説明してもらい、きっぱりと総理大臣を辞めてもらいたい」と述べました。 |
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●桜を見る会「招待者名簿の調査行わず 推薦増は反省」官房長官 12/10
「桜を見る会」をめぐり菅官房長官は、招待者名簿に関して新たな調査は行わない考えを改めて示したうえで、安倍政権で総理大臣や官房長官からの推薦が増えてきたことは反省し、国民の理解が得られるよう見直しを進める考えを示しました。 「桜を見る会」をめぐり安倍総理大臣は9日の記者会見で、これまでの運用を大いに反省し、みずからの責任で全般的な見直しを行う考えを示した一方、招待者名簿については適正に廃棄し「データの復元も不可能だと報告を受けている」と述べました。 これに関連して菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、招待者名簿について「内閣府からは、紙媒体も電子データもすべて削除しているとの報告を受けており、新たな調査を行うことは考えていない」と述べました。 一方、記者団から「安倍政権で、総理大臣や官房長官などからの推薦が増えてきたことを認識し反省しているのか」と問われたのに対し、菅官房長官は「もちろん反省している」と述べたうえで、国民の理解が得られるよう見直しを進める考えを示しました。 |
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●「桜を見る会」官房長官“内閣官房の電子データ復元不可能” 12/12
「桜を見る会」をめぐり菅官房長官は午前の記者会見で、安倍総理大臣や菅官房長官などからの推薦を含む、内閣官房の推薦者名簿は会の終了後、招待者名簿と同様に廃棄したと説明するとともに、電子データの復元も不可能だという認識を示しました。 「桜を見る会」の招待者名簿について内閣府は、会の終了後に保存期間1年未満の文書として、紙と電子データをいずれも廃棄し、バックアップ用のデータも一定期間後に削除されていて、復元は不可能だと説明しています。 これに関連して菅官房長官は午前の記者会見で、安倍総理大臣や菅官房長官などからの推薦を含む内閣官房の推薦者名簿も、会の終了後、遅滞なく廃棄したと説明しました。 また、推薦者名簿の電子データについて菅官房長官は「内閣官房の職員は内閣府が運用しているシステムを利用しており、内閣府と同様に復元が不可能だと聞いている」と述べ、招待者名簿と同様に復元は不可能だという認識を示しました。 |
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●菅官房長官 内閣官房の推薦者名簿は通常の裁断機で廃棄 12/13
「桜を見る会」をめぐり菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、内閣官房の推薦者名簿は室内で通常使用しているシュレッダーで廃棄したと説明したうえで、廃棄の時期は特定していないものの、対応に問題はないという認識を示しました。 「桜を見る会」をめぐり政府は招待者名簿については、保存期間1年未満の文書として、会の終了後に紙と電子データをいずれも廃棄し、安倍総理大臣や菅官房長官などからの推薦を含む、内閣官房の推薦者名簿についても遅滞なく廃棄したとしています。 菅官房長官は閣議のあとの記者会見で名簿の廃棄について「招待者名簿は、段ボール10数箱分だったため大型シュレッダーを使ったと聞いている。また、内閣官房では執務室内の通常のシュレッダーを使用したということで、内閣府の名簿と内閣官房の推薦者名簿とでは、ボリュームが全く違うということだ」と述べました。 そのうえで、内閣官房の推薦者名簿を廃棄した時期は特定していないものの、ルールに基づいて対応しており、問題はないという認識を示しました。 また、菅官房長官は臨時閣議のあとの記者会見で、内閣官房の推薦者名簿を廃棄した時期について「改めて事務方に確認させたところ、正確なところは分からないが、『桜を見る会』の終了後、1週間程度のちに廃棄したように思うということだった」と述べました。 |
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●菅官房長官 反社会的勢力への対応 指針あり問題ない 12/16
反社会的勢力の統一的な定義は困難だとする政府の見解に批判が出ていることに関連し、菅官房長官は記者会見で、企業などは平成19年に政府が取りまとめた指針に基づいて対応しており、問題はないという認識を示しました。 「桜を見る会」に反社会的勢力とみられる人物などが参加したと指摘される中、政府は先週、反社会的勢力を統一的に定義するのは困難だとする答弁書を決定しましたが、野党側は、政府が平成19年に取りまとめた指針で反社会的勢力を定義していると指摘しています。 これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で、記者団から「定義があいまいでは混乱を及ぼすのではないか」と問われたのに対し、「指針は全く変わっていない。暴力団など反社会的勢力との関係の遮断に全力で取り組んでいくためのものだ」と述べ、企業などは指針に基づいて対応しており、問題はないという認識を示しました。 そのうえで、菅官房長官は「個別の件でお困りであれば、警察や関係省庁にご相談いただければしっかり対応していく」と述べました。 |
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●「“桜を見る会”の話も大事だが…」自民 森山国対委員長 12/18
「桜を見る会」をめぐって、自民党の森山国会対策委員長は、「国会がやらなければならない仕事はほかにもたくさんある」と追及を続ける野党側をけん制しました。 自民党の森山国会対策委員長は18日夜、名古屋市で開かれた会合で、先の臨時国会を振り返り、「国会は大事な議論をしないで、『桜を見る会』だけやっているのではないかと国民に映っていないか気にしている。『桜を見る会』の話も大事だが、国会がやらなければならない仕事はほかにもたくさんある」と追及を続ける野党側をけん制しました。 また予算委員会の質問時間が野党側に多く配分されていることに触れ、「時間割りをもう少し考えなければ、一方的な議論だけが伝わっていく。与野党がしっかり議論を戦わせ、最終的には選挙で審判を受けるのが民主主義だ」と述べました。 |
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●桜を見る会「問題ある人物は警察に照会することも」官房長官 12/19
「桜を見る会」での安倍総理大臣の事務所からの推薦について、菅官房長官は午前の記者会見で、過去に招待しなかった例はあり、社会的常識に照らして、推薦された人物に問題がある場合は、必要に応じて警察に照会するケースもあると説明しました。 「桜を見る会」をめぐり17日の衆議院内閣委員会の理事会で内閣府は、ことしの開催で安倍総理大臣の事務所から推薦されたものの招待しなかった人もいたことを説明しました。 これについて菅官房長官は午前の記者会見で「過去にも、総理の推薦者の中でも実際に招待しなかった者もいるということだ。これ以上については取りまとめのプロセスやセキュリティーに関わることであり、差し控えたい」と述べました。 そのうえで「社会的常識に照らし合わせて問題があれば招待しないこともありうるし、必要に応じて個別に警察に照会することもある」と述べました。 |
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●野党 ジャパンライフ被害者から聞き取り 通常国会で追及へ 12/20
「桜を見る会」をめぐり、野党の追及本部は、いわゆるオーナー商法で多額の資金を集め、経営破綻した「ジャパンライフ」の被害者から話を聞き、元会長への招待状が会社の信用を高めるのに利用されたとして、来年の通常国会でも追及を続けることになりました。 「桜を見る会」の野党の追及本部のメンバーは20日、愛知県豊田市を訪れ、ジャパンライフに1000万円を支払い被害に遭ったという70代の女性から話を聞きました。 メンバーが「安倍総理大臣から元会長への招待状を見たことがあるか」と聞くと、女性は「5年ほど前のことなので、記憶がはっきりしない部分もあるが、会社のセミナーに参加して招待状が載ったチラシを見せられたと思う」と答えていました。 そして、「総理大臣から招待されるような人なので会社を信用した」と話しました。 追及本部の事務局長代行を務める共産党の田村智子参議院議員は、記者団に対し、「被害に遭った1つの要因が安倍総理大臣の名前と招待状であり来年の通常国会で追及したい」と述べました。 |
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●日本テレビ | |
●安倍首相「ご心配を」 桜を見る会めぐり 11/18
首相主催の「桜を見る会」をめぐり、安倍首相は自民党の役員会で「ご心配をおかけしている」などと述べた。 自民党の役員会で安倍首相は、「桜を見る会の報道がなされており、ご心配をおかけしている」と述べた。その上で「私の事務所に関しても、様々な報道等がなされ、私自身、説明する努力を重ねている」として、引き続き、指摘があれば説明する考えを示した。 一方、国会では野党側が安倍首相出席での予算委員会の集中審議を求めたが、与党側はこれに応じなかった。 自民党・森山国対委員長「記者会見を2回にわたっておやりになっているわけですから、説明責任を果たしておられる」 立憲民主党・安住国対委員長「やっぱり実質、総理を呼んで質疑をしないと物事は進まないから、それを優先して考えたいと思います」 野党側はさらに、安倍事務所の会計責任者や「桜を見る会」前日に夕食会が開かれたホテルの担当者を参考人として国会に招致することも求めたが、与党側は「前例がなく難しい」として応じなかった。野党側は引き続き安倍首相の国会での説明を求める方針。 |
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●「桜を見る会」 野党が追及本部を立ち上げ 11/25
総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐり、立憲民主党など野党は追及本部を立ち上げ、安倍首相の地元・山口県などで現地調査を行うことを決めた。 立憲民主党・福山幹事長「安倍政権のこのひどいやり方について真相究明するとともに、倒閣に向けての運動をしっかり進めていくと、そのことを今日は誓い合いたい」 立憲民主党や国民民主党など野党各党は、「桜を見る会」の追及チームの体制を強化し、追及本部を立ち上げた。野党の70人以上の議員が所属し、招待者が選ばれた経緯や名簿の廃棄が適正に行われたかなど、8つの班に分かれて調査を行う。 追及本部では、近く、安倍首相の地元・山口県で聞き取り調査を行い、安倍首相がどのように招待者を推薦していたかなど、調べる方針。 一方、菅官房長官は国会で、「桜を見る会」への招待などの最終的な意思決定はどこで行っているのかと問われたのに対し、「最終的な意思決定は私が責任者だ」と述べた。 |
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●「桜を見る会」シュレッダー使用記録を提出 11/28
首相主催の「桜を見る会」をめぐり政府は国会に招待者名簿を廃棄したシュレッダーの使用記録を提出した。 名簿は野党側が資料請求した日に廃棄され、政府はシュレッダーの予約が立て込み偶然その日になったと説明していた。しかし、野党は納得できないと反発していた。 28日、政府が提出した一覧表には実際にシュレッダーが使われた日付や使用者、使用時間などの欄があり、名簿が廃棄された5月9日は人事課の職員がおよそ1時間半かけてシュレッダーを使用していたことが分かる。 ただ先日、野党議員がシュレッダーを視察した際には30秒あまりで処理出来ていた。また追及本部では、野党側から「午前がまるまる空いている日がある」などの指摘が相次いだ。 立憲民主党・福山幹事長「反社会的勢力やジャパンライフ会長が出席したことについては、桜を見る会の趣旨にてらし到底看過できるものではない」 一方、野党側は、マルチ商法で行政指導を受けた「ジャパンライフ」の当時の会長が招待されていた問題についても追及を強めている。野党側は、誰の推薦枠なのか政府が明らかにしない限りは国会審議に応じない構え。 |
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●「桜を見る会」めぐり 野党が審議に復帰 11/29
首相主催の「桜を見る会」をめぐり、野党側は政府の説明が不十分だとして、29日朝から国会審議を欠席していたが、与党側から一定の回答が得られたとして、審議に復帰した。 野党側は与党側の説明によってマルチ商法で行政指導を受けた「ジャパンライフ」元会長の招待は、安倍首相ら官邸の推薦によるものだと分かったとして、国会での追及を強める構え。 立憲民主党など野党はジャパンライフの元会長に送られた受付票の「60」の通し番号が首相枠を示すものだと主張し、政府がこれを認めなかったため、29日朝から国会審議を欠席していた。 ところが正午前に行われた与野党国対委員長会談で、自民党の森山国対委員長は、野党側が入手した通し番号60番が首相・官房長官の推薦枠であることを記した資料が、内閣府のものであることを認めた。 立憲民主党の安住国対委員長は「一応の答えを得た」として、午後からの国会審議に復帰する考えを示した。 立憲民主党・安住国対委員長「ジャパンライフの会長(の受付票)に『60』と書いてありましたけど、首相・官房長官枠ということになると思います。どういう経緯で(招待状を)出したのか、ここを聞かないといけないということだと思います」 野党側はジャパンライフの元会長の招待に安倍首相ら官邸が関与した疑いがあるとみていて、その経緯を追及する方針。 |
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●辛坊治郎氏、「桜を見る会」での野党の対応・・・ 11/30
30日放送の日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」(土曜・前8時)で問題が噴出する首相主催の「桜を見る会」を特集した。 番組では、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の野党4党は幹事長・書記局長らが会談し、いわゆる「オーナー商法」で多額の資金を集めて経営破綻した企業「ジャパンライフ」の幹部を、安倍総理大臣が招待したのかどうか確認しようとしない政府・与党の対応は不誠実で看過できないとして、29日以降、衆参両院のすべての国会審議に応じない方針を示し審議が一時停滞したことを報じた。 こうした国会に辛坊治郎キャスター「考えようによっちゃ、こうやって言えば些末なことと言いながら、追及することで野党がどうしても反対したい憲法改正につながる国民投票法法案を今国会で成立できなくしたという見方もあります」と指摘した。 さらに野党側の姿勢について「自民党が野党時代に誰かに聞いた話ですけど、野党の自民党の最大の目的はとにかく与党を攻撃して政権を奪還することだという意味では、どんなことでも政権奪還するためにということで与党を攻撃するのは構図としては分かりますけど、さぁこれで政権奪還できるかっていう」とコメントしていた。 |
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●野党側 首相の地元で「桜を見る会」調査 12/1
「桜を見る会」に安倍首相の後援者が数多く招かれていた実態などを調べるため、野党の追及本部のメンバーが安倍首相の地元・山口県下関市を訪れ、野党系の地方議員らから聞き取り調査を行った。 追及本部の聞き取りに対し、野党系の地方議員らは「安倍首相の地元事務所が桜を見る会に誘うことで、後援会にも入るよう、誘っていたのではないか」と指摘したという。 立憲民主党・杉尾議員「(安倍首相の)後援会拡大のツールに使われていたのではないかという認識を(地方議員らは)話していた」 ただ、具体的な証拠などは入手できていないという。2日は桜を見る会のツアーを企画した旅行会社などを訪れる予定だという。 |
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●「桜を見る会」説明十分?いまだに残る疑問 12/9
臨時国会が9日に閉幕した。立憲民主党など野党5党派は内閣不信任案の提出を見送り、「桜を見る会」をめぐる論戦は来年の通常国会に持ち越しとなる。この「桜を見る会」をめぐってはいくつかの問題が指摘されている。 ○安倍首相の後援会関係者などが多数招かれ税金の私物化ではないか ○不適切な人物が招待されていたのではないか ○さらに、招待者の名簿やデータが廃棄され検証ができない、といった問題など。 安倍政権は、国会で説明責任を果たしたと言えるのだろうか。 菅官房長官も「残念ながら国民から理解されてないということも承知している」と話していて、説明が十分でないことを認めている。野党側は国会閉会後も追及を続ける構え。 野党側が問題視する最大のポイントは、「桜を見る会」をめぐる問題を検証するための名簿など公文書が残っていないこと。 政府がサーバーに残っていたバックアップデータについて、行政文書ではないとの認識を示したことについて、専門家からは「公文書は国民の知的資源であるということを理解していない説明だ」と政府の姿勢に疑問が投げかけられている。 また悪質なマルチ商法で行政指導を受けた「ジャパンライフ」元会長が首相枠で招待されたのではないかという疑問も残されたまま。 そして、安倍首相が会を私物化していたという批判に対しては政府は、これまで招待基準の明確化や招待人数などの見直しを行うと説明してきたが、菅長官は9日、来年夏の概算要求までに行う考えを明らかにした。 ただ、野党側は「見直しをすればいいという問題ではない」と反発していて、安倍首相が予算委員会などに出席する来年の通常国会こそが追及の本番だと意気込んでいる。 |
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●桜を見る会 説明に「納得してない」75% 12/15
NNNと読売新聞が週末に行った世論調査で、安倍首相主催の「桜を見る会」をめぐる一連の問題について政府のこれまでの説明に「納得していない」と答えた人は75%にのぼった。 世論調査で、「桜を見る会」をめぐる一連の問題について政府のこれまでの説明に「納得していない」と答えた人は75%、「納得している」は13%だった。 一方で、安倍内閣を「支持する」と答えた人は48%で、前月に比べ、ほぼ横ばい、「支持しない」と答えた人は、前月より4ポイント増えて40%だった。 立憲民主党と国民民主党が合流を目指す動きがある中で、合流に期待するかたずねたところ、「期待しない」が55%、「期待する」は30%だった。 2020年度から始まる大学入学共通テストで、政府が国語と数学の記述式問題の導入を見送る方針であることについては、「見送りが適切」が58%、「予定通り導入すべき」が23%だった。 中東地域での日本が関係する船の安全確保に向けて、政府が情報収集活動のため海上自衛隊を派遣する方針であることについては、「賛成」が46%、「反対」が38%だった。 【NNN・読売新聞世論調査】 12/13〜15 全国有権者に電話調査 固定電話 551人(回答率61%) 携帯電話 516人(回答率44%) 合計 1067人が回答 |
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●テレビ朝日 | |
●「総理枠」を事実上認める「桜を見る会」が急転 11/29
「桜を見る会」の「総理枠」を巡って新たな動きです。政府はこれまで総理枠について認めていませんが、29日に「総理・長官等の推薦者」と書かれたある資料の存在を一転、認めました。 29日朝から国会審議を拒否し、対決色を強める野党側。 立憲民主党・福山哲郎幹事長 / 「国民に説明しないまま何でも力ずくでやればいいと思っている。まさに安倍政権の傲慢(ごうまん)な態度がこの対応に表れていると思います」 オーナー商法を行い、破綻したジャパンライフの元会長が桜を見る会に参加していた問題。招待状に書かれた60番という数字を巡って与野党の攻防が加速しています。 共産党・田村智子参院議員 / 「『60〜63』は総理・長官等推薦者と皆さんが書いている。それをどうして認めないんですか」 内閣府担当者 / 「仕分け区分けや割り振られている付番をどういうふうに割り振ったかは今となってはよく分からない」 共産党・田村智子参院議員 / 「重大なこと言ってますよ。公文書に書かれたことの意味が分からないなんてことを言うわけですか」 野党側は60番が総理の推薦枠なのかどうか明らかにならない限り審議拒否を続ける構えでしたが、午後になって政府が新たな事実を公表しました。野党側に出された2015年の資料は内閣府が作ったものと初めて認めたのです。 立憲民主党・安住淳国対委員長 / 「これが正式に内閣府から田村議員に決算行政監視委員会で出してきた資料。この資料が政府のものであること自体を認めていなかった。内閣府が出した資料を内閣府が認めていなかったという初めて経験すること」 その一方で、資料には60番から63番が総理や長官などの推薦者と記載されていて、60番が総理なのかはいまだ分かりません。野党4党派はジャパンライフの元会長が総理らの推薦枠で招待されたことを政府が認めたとして審議に復帰。国会は一日を経たずして正常化しました。 |
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●野党 総理の地元で「桜を見る会」参加者ら聞き取り 12/2
「桜を見る会」を巡って野党追及本部のメンバーが安倍総理大臣の地元の山口県下関市を訪れ、桜を見る会に参加した人などからヒアリングを行いました。 無所属・柚木道義議員:「税金の私物化とか選挙利用だと言われても仕方がないと安倍後援会の人ですら言ってる」 桜を見る会の参加者や地方議員らへのヒアリングを終えた追及本部のメンバーは、「国や社会に対して功労功績があった方ではなく、安倍総理の選挙に対して功労功績があった方を招いている」と批判しました。さらに、「問題が重大になったら、箝口令(かんこうれい)が敷かれる雰囲気を赤裸々にお話し頂いた」と感想を語りました。2日には桜を見る会のツアーを企画した旅行会社を訪れ、安倍総理への追及材料を得たい考えです。 |
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●「桜を見る会」追及の矛先は“私人”の昭恵夫人へ 12/4
煮え切らない説明に野党からは不満が噴出しました。国会で続く「桜を見る会」の追及。野党側は4日、疑惑の60番の数字について、安倍昭恵夫人との関わりを問いただしました。 消費者庁が高額な配当をうたった、いわゆる「マルチ商法」と認定し、総額1800億円の被害を生んだジャパンライフの元会長は誰の推薦で桜を見る会に招待されたのでしょうか。 衛藤晟一消費者担当大臣:「こんな人が招待者の中に入ってたのは信じられないこと。正直言ってびっくりしております」 招待状が出されたのはマルチ商法と認定される2年前の2015年とされていますが、すでにジャパンライフには2度の行政指導が行われていました。野党側は、招待状が広告や宣伝として利用され、被害が拡大したとみています。ジャパンライフの元会長に届いたとされる招待状には上二桁が60と書かれたナンバリングがあります。60から63までは総理、長官等の推薦者だったことが分かっています。 立憲民主党・黒岩宇洋衆院議員:「閣議決定で『私人である』という安倍昭恵夫人。『私人』からの推薦は『桜を見る会』の目的からして適切か」 内閣官房・中井亨参事官:「我々としては、要は安倍事務所からご推薦を頂くなかで、安倍事務所の中でどういうプロセスがあったか事前には承知をしていない」 上二桁が60と書かれた招待状を去年と今年の2回、受け取った人がいます。埼玉県で種苗店を営む野口勲さん(75)です。 「桜を見る会」に招待された野口勲さん:「安倍昭恵さんがうちへ種を買いに来られたので、その関係かなとは思ったんですけどね」 それまで届いたことがなかった招待状。昭恵総理夫人と会って以降、届くようになったといいます。 共産党・清水忠史衆院議員:「2013年から2019年までの間に私たちが調べただけでも名前が特定できた人で、143人、昭恵夫人の関係の方が『桜を見る会』に招待されています。『私人』である昭恵夫人が自らの関係者やお友達を公費で行われる『桜を見る会』に招待しているんですよ」 内閣官房・中井亨参事官:「今、おっしゃった方々がですね、招待されたかどうかは、私、今は分かりませんですけど、そのうえで申し上げればですね、それが昭恵夫人の推薦…ご意見された方かどうかもちょっと我々には判断つきかねますので」 共産党・清水忠史衆院議員:「調べるべきじゃないですか」 内閣官房・中井亨参事官:「我々にはちょっと判断がつきかねます」 野党側は安倍総理大臣が直接説明すべきだとしていますが、与党側はこれを拒否。会期を延長しない方針です。 |
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●会期末迫る野党 「桜を見る会」追及へ会期延長要求 12/5
この国会では閣僚2人が辞任し、「桜を見る会」を巡り多くの疑惑が浮上するなど、安倍内閣の多くの問題が指摘されました。しかし、何も実態は解明されていません。国会が閉じる直前のタイミングで、野党側は内閣の不信任決議案の提出に向け、結束を固めてもよいはずなんですが、今回はちょっと違います。不信任決議案を提出しても、逆に信任された形で終わってしまいます。そこで、桜を見る会という格好のネタでまだまだ追及していく道を選んだんです。だからこそ異例ですが、野党側から40日間という延長を与党に伝えました。6日には立憲民主党をはじめ、4党の党首が会談し、2の矢、3の矢をどう射ていくのか協議する予定です。 |
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●各報道機関は報じるのか?ジャパンライフ宣伝資料に「桜を見る会」招待状 12/5
日本消費経済新聞は昨年2月5日付のスクープ記事で、ジャパンライフ元社員から入手したという「宣伝用資料」を報じている。同社の山口隆祥元会長に対する「桜を見る会」(2015年)の招待状とともに、山口氏主催で、自民党の二階俊博幹事長を囲み、元朝日新聞政治部長の橘優氏や、現在も新聞やテレビで活躍する政治評論家やジャーナリスト、解説委員らが懇親会を開いていたことがマルチ商法の「宣伝」に使われていた。 この中には、テレビ朝日系「報道ステーション」でコメンテーターを務める政治ジャーナリストの後藤謙次氏や、NHKの島田敏男氏(元解説副委員長、現・名古屋放送局長)らの名前と顔写真も掲載されていた。 結果的に、マルチ商法に利用されたことについて、どう考えるのか? 新聞社やテレビ局は、この件を報じるのか? 取り急ぎ、朝日新聞とテレビ朝日、NHKに聞いた。 まず、橘氏がかつて所属した朝日新聞広報部は「(山口氏が主催した懇親会の報道・説明は)ございません」としたうえで、「(橘氏は)8年ほど前に弊社を退社しており、その後、ジャパンライフの顧問に就かれたかどうか弊社として把握しておりませんが、必要があれば適宜報じていく所存です」と回答した。 後藤氏が出演するテレビ朝日広報部は「後藤氏が懇親会に参加した件について、これまでにテレビ朝日の報道番組で紹介したことはありません。今後については、番組制作上のことでありますので、お答えを控えます」とした。 島田氏が所属するNHK広報局は「報道機関として自主的な編集判断に基づいて、取材・報道を行っております」と回答した。 |
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●「桜を見る会」攻めるネタはあれど決め手なく終盤へ 12/6
6日午後、野党党首が集まって話し合いをしましたが、結局、決め手に欠けた状態です。安倍総理大臣をなんとか国会の場に引きずり出したいと野党で一致して臨む方針は決めました。 立憲民主党・枝野代表:「『説明責任を果たせ』と辞めていった大臣には言っておきながら、自分は一切、国会で説明しようとしない安倍総理。会期を延長してじっくりと説明をして頂くことが必要」 野党側は「桜を見る会」の問題を格好の追及ネタにして国会を40日延長することを自民党に求めましたが、結局、断られてしまいました。野党側は9日に衆議院議長に申し入れをしますが、粛々と否決されることになりそうです。それでどうするのかという話になった時に内閣不信任案を提出するかどうかとなります。ただ、提出しても結局、否決されて「信任された」という結果が残ってしまうため、野党は9日まで判断を持ち越しました。野党側としては9回裏2アウトという状況です。ここから一発逆転に向け、最後まで作戦を練り続けるといったところです。 |
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●きょう臨時国会閉幕へ 野党は延長求めるも… 12/9
「桜を見る会」を巡る一連の疑惑や英語など民間試験の問題が取り上げられた臨時国会は、9日に閉幕します。野党は会期の延長を求めています。 10月4日に召集された臨時国会では、安倍政権が最重要課題と位置付ける日米貿易協定の承認などがあった一方、桜を見る会の問題が浮上して本会議や委員会で多くの質疑がありました。野党側は「桜を見る会で疑惑への説明が果たされていない」として、9日朝にも会期の延長を申し入れる方針です。与党側は応じない考えをすでに示していて、午後に国会は閉会することになります。次の論戦の場は来年1月にも召集される通常国会となります。 |
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●桜を見る会の「運用を反省」 総理が見直し表明 12/9
安倍総理大臣は「桜を見る会」について「これまでの運用を大いに反省する」と述べました。 安倍総理大臣:「桜を見る会について国民の皆様から様々なご批判があることは十分に承知。予算や招待人数も含めて全般的な見直しを幅広く意見を聞きながら行っていく」 国会閉会を受けて安倍総理は記者会見を行い、桜を見る会を巡る問題でオーナー商法を展開して破綻したジャパンライフの元会長との関係について「1対1で会ったことはない」「個人的な関係は一切ない」と改めて強調しました。 |
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●“桜”疑惑残したまま…臨時国会が閉会 12/9
10月4日から開かれていた今国会は9日、67日間の会期を終え、閉会となった。ただ『桜を見る会』に関する疑問はまだ残されたままとなっている。記者会見を行った安倍総理は「招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討するほか、予算や招待人数も含めて全般的な見直しを幅広く意見を聞きながら行っていく」と述べた。そのうえで「(名簿は)データの復元についても不可能であるとの報告を受けたものと承知をしている」とこれまでの答弁を繰り返した。野党は『桜を見る会』の真相究明のためとして、40日間の会期延長を申し入れたが、与党の反対多数で否決。結局、内閣委員会の理事会で、議論を継続することで合意した。 |
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●「桜を見る会」追及本部が街頭演説「手応えある」 12/10
「桜を見る会」の問題について、野党が合同で結成した追及本部は国会でのヒアリングの後に街頭演説を行っています。 野党合同の「桜を見る会」追及本部は10日に国会で行われたヒアリングの後、東京の有楽町駅に移動して合同演説会を行っています。立憲民主党の福山幹事長が演壇に立ち、今国会の締めくくりとして桜を見る会だけでなく、萩生田文部科学大臣の「身の丈発言」など、安倍政権の国会運営、そして政権運営そのものに対して非常に厳しい声を上げていました。「安倍政権は総辞職すべきだ」など厳しい口調で政権を批判する声もありました。 今回の合同演説会は立憲民主党だけでなく、共産党、社民党など野党の各党が合同で行っているのが特徴です。社民党の福島みずほ議員は「人の集まりも多いし、反応がある」と話していました。福島議員は最近、集会や演説会で積極的に桜を見る会の話題に触れるということですが、聞いている人の反応は他の問題よりも良いそうです。「イージス・アショア問題」や「予算問題」で何兆円、何十億円といった話をされるよりも「ホテルの何千円」とか5000円、6000円の話の方が食い付きが良いそうです。今後も追及のメインテーマの一つとして、桜を見る会について積極的に言及していきたいと話していました。 今回の演説会に登壇する予定はありませんが、桜を見る会問題を初めて追及した共産党の田村智子議員は「今まで様々な政権の問題を追及してきたが、今回の桜を見る会については政権与党の反応も含めて今まで一番といって良いほどの手応えがある」と話していました。野党の「桜を見る会」追及本部は国会が閉会した後も引き続き、野党共闘でこの問題を追及していく方針だということです。 |
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●報道ステーション後藤謙次とジャパンライフ山口会長の関係 12/11
NEWS23(TBS)、報道ステーション(テレ朝)の「桜を見る会の」報道時間が紹介されました。夕刊フジ等で、ジャパンライフ山口会長との関係が報道された12/4の翌日から、なんと、ゴッチがコメンテーターを務める報道ステーションは、0分になりました。 反対にNEWS23は報道の手を緩めずに、報道しています。いや〜分かりやすいですね。 以下、元ジャパンライフ元社員さんが提供したとされるチラシの内容です。 ちなみに安倍首相が出したとされる招待状と一緒に提供された情報で、共産党はあえて切り取って首相だけの情報を出したと言われとぃます。2017年1月27日、自民党二階俊博幹事長を囲む懇親会を山口会長主催で開催しました。というチラシがまかれており、そこには政治部トップ経験者が勢ぞろい、報道の重鎮達が集まっていた。 ジャパンライフ、山口隆祥会長 時事通信社解説委員、田崎史郎(TBSひるおび!) NHK解説副委員長、島田敏男 日本経済新聞社論説主幹、芹川洋一 元読売新聞社東京本社編集局長、浅海保 元朝日新聞政治部長、橘優氏(※退職後ジャパンライフの顧問) 毎日新聞社特別編集委員、岸井成格(元毎日新聞社主筆)※故人 毎日新聞社専門編集委員、倉重篤郎 元共同通信社編集局長、後藤謙次(報道ステーションコメンテーター) |
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●テレビ朝日、自民・世耕氏に謝罪 12/12
テレビ朝日は11日夜の番組「報道ステーション」で、10日に放送した「桜を見る会」のニュースの中で自民党の世耕弘成参院幹事長の発言を取り上げた際、「誤解を招く表現」があったとして謝罪した。 10日の番組では「与党内は早くも年越しムード」というナレーションを入れた後、記者会見後の雑談で「(年内の定例会見は)いつまでやるのか」と聞かれた世耕氏が「もう良いお年をというか…」と話す場面を放送。 富川悠太キャスターは11日の放送で「桜を見る会とは直接関係のない発言で、放送ではその説明が丁寧ではありませんでした」などと述べ、世耕氏と視聴者に謝った。 世耕弘成 / 今夜の報道ステーションの切り取りは酷い。私は定例記者会見が終わった後、今日の会見が今年最後になるかもしれないという意味で「良いお年を」と言っただけなのに、それを桜を見る会をと絡めて、問題を年越しさせようとしているかのように編集している。印象操作とはこのことだ。 |
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●「桜を見る会」で総理“国会説明必要”6割近くに 12/16
ANNの世論調査で「桜を見る会」の問題を巡り、安倍総理大臣が国会でさらに説明する必要があるとする声が6割近くに上ることが分かりました。 内閣支持率は40.9%で、先月の調査から3.5ポイント下落しました。一方で「支持しない」と答えた人は40.6%で、6.3ポイント増えました。桜を見る会を巡る問題について、安倍総理本人が国会でさらに説明する必要があるかどうかについては59%の人が「必要があると思う」と答え、「思わない」の33%を上回りました。また、政府が招待者名簿は廃棄されて電子データの復元も「不可能」としたほか、バックアップファイルを「行政文書には該当しない」と説明していることについて、78%が「納得しない」と答えました。 |
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●『支持』と『不支持』が拮抗 世論調査 12/16
『報道ステーション』が14日と15日に行った世論調査で、安倍内閣の支持率は、40.9%で、先月の調査から3.5ポイント下落した。「支持しない」と答えた人は、先月から6.3ポイント増加し、40.6%だった。『桜を見る会』をめぐり、安倍総理が国会でさらに説明する必要があると思うかを尋ねたところ、「思う」と答えた人が59%で、「思わない」と答えた人の33%を上回った。さらに、招待者名簿をめぐる政府の説明に「納得しない」と答えた人は78%だった。また、「次の自民党総裁」には誰が良いかを尋ねたところ、トップは、前回8月の調査から8ポイント上昇した石破元幹事長で、前回トップだった小泉環境大臣は、9ポイント下げて2位だった。“令和おじさん”として注目を集め、“ポスト安倍”として名前が挙がっている菅官房長官は、4位から6位に後退した。 |
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●「桜を見る会」閉会中も追及 政府は“再調査せず” 12/17
国会は閉会しましたが、「桜を見る会」の問題の追及は続いています。17日、野党は院内で開いた追及本部で政府の回答に対する質疑を行いました。 桜を見る会の問題を巡り、野党側は8項目の質問状を内閣府に提出。その回答への質疑が野党の追及本部で行われました。 内閣官房・中井亨参事官:「『内閣府・内閣官房は推薦者名簿の人物を功労・功績のある人物としてすべてチェックしていますか』と。推薦を受けた時にですね、頂いた情報をもとにですね、必要な確認を行っているところでございます」 野党の追及本部:「すべてですね?すべての人を調査すると?」 内閣官房・中井亨参事官:「必要な確認を行ってございます。安倍事務所から推薦を頂いたものでもですね、ご招待しなかった例はあると」 野党の追及本部:「ということは招待状が届いた人はすべて何らかの功労・功績がある人物だということでよろしいですね?」 内閣官房・中井亨参事官:「幅広く功労・功績のある方を含めて招待をしているところでございます」 野党の追及本部:「『含めて』というのは功労・功績がない方も入ると?『含めて』とはどういうこと?」 内閣官房・中井亨参事官:「市井の方も含めてですね、そうした方と懇親を深める機会ということでございますので、幅広くご招待しているところでございます」 野党の追及本部:「ジャパンライフの山口会長はチェックして功労・功績のある人物としてどういう根拠で選んだんですか?」 内閣官房・中井亨参事官:「過去のことについては記録が残ってございませんのでお答えをしかねます」 野党の追及本部:「全部、功労・功績があったという理解でいいんですか?招待状が届いた人は?」 内閣官房・中井亨参事官:「そこはまさに幅広くご招待していると」 野党の追及本部:「功労・功績がない人も含まれてるということもあるんですね?」 内閣官房・中井亨参事官:「功労・功績の定義がなかなか難しいところだと思いますので」 この他の質問についても内閣府は招待者名簿の電子データを廃棄したいきさつなどを「調査する必要はない」などと回答したため、野党側は「誠意ある回答とは思えない」と反発しています。 野党追及本部無所属・今井雅人衆院議員:「『60番』という番号が一体、何を指すのか。総理に関することに関しては徹底的に答えないし、調べないと」 ただ、野党側の追及には手詰まり感も否めない状態になっています。 |
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●ジャパンライフ弁護団 安倍総理に説明求める 12/19
オーナー商法を展開して経営破綻したジャパンライフの元会長が「桜を見る会」に招待されていた疑惑を受け、被害弁護団は会見で安倍総理大臣に経緯の説明を求めました。 秋の臨時国会では山口隆祥元会長が会長だった当時に桜を見る会に招待されていた疑惑が追及されました。 被害弁護団:「これまでの応答を見ていると、まるで被害者は眼中にないかのようなやり取りであって、被害者として到底、納得いくものではない」 被害弁護団は18日の会見で、安倍総理が説明すべきだとする声明を発表しました。18日は債権者集会も開かれましたが、山口元会長は体調不良のため姿を見せませんでした。 |
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●TBS | |
●報道特集がジャパンライフ元会長招待でビラを切り取り桜を見る会を追求! 11/30
2019年11月30日のTBSテレビ系列の報道特集の内容が問題だったとして、ツイッターなどで炎上しています。内容は桜を見る会でジャパンライフ元会長を招待していたということを追求していました。ジャパンライフはマルチ商法が問題となっていて、そのような会社の会長を招待していたことが問題だと言っています。その報道で、悪意ある切り取りや編集がされていたところを視聴者が見つけてツイートされていました。さらに過去にジャパンライフのCMをテレビで流していたことを棚に上げてです。そのことを問題視して、ツイッターでは盛り上がりを見せています。 ●報道特集がジャパンライフ元会長招待でビラを切り取り桜を見る会を追求! ツイッターで問題となっている点は、ジャパンライフのビラを上半分しか見せないように移して紹介していた点です。上半分には「安倍晋三内閣総理大臣から山口会長に「桜を見る会」のご招待状が届きました」とあって、招待状の写真が載っています。このことで政府からも信用されていると宣伝したのだと思われます。ですがこの下にはまだ続きがありました。下のツイートの画像が切り取られていることがわかりますね。 その切り取られた部分には山口会長が主催で自民党の二階幹事長を囲む懇親会を開催したとありました。その参加メンバーが載っているのですが、「マスコミトップの方々が参加しました!」と紹介されています。以下が参加メンバーと肩書です。 毎日新聞社 特別編集員 岸井成格 時事通信社 解説委員 田崎史郎 NHK 開設副委員長 島田敏男 政治コラムニスト 後藤謙次 毎日新聞社 専門編集委員 倉重篤郎 順天堂大学国際教養学部特任教授 浅海保 元朝日新聞政治部長 橘優 日本経済新聞 論説主幹 芹川洋一 ジャパンライフ代表取締役会長 山口隆祥 なかなかの面々がそろっていますね。これはテレビなどでは報道できないですね。これを隠して上だけ切り取り報道するのは、偏向報道と言ってもいいのではないでしょうか? ●報道特集テレビもCMで宣伝していたことを隠す? 上のツイートで画像でもわかるように、全国のテレビ局でジャパンライフのCMが流れていました。また新聞各社も商品を紹介していました。このことを全然報道しずに、桜を見る会に会長を呼んでいた叩くのはおかしいのではないでしょうか?それならテレビでもCMを流してしまったと謝罪してから、報道するのが筋ではないでしょうか?チラシを切り取っていますので、明らかに確信犯で見せたくないということが明らかです。ただジャパンライフがマルチ商法で、消費者をだましていたと知らなかったと言われるかもしれません。ですが、桜を見る会に読んだときは政府も把握できていないかと思われます。このような揚げ足取りばかりやってないで、きちんと偏りなく報道してもらいたいものですね。 ●報道特集を見てのツイッターでの反応は? 以上のような自分たちに都合の悪いところは見せず報道していることに怒りすら覚えている視聴者が多く、ツイッターでも炎上していました。よく言われている「報道しない自由」なのでしょうか?以下のツイートが今回の報道特集を見てのツイートのほんの一部となります。・・・ ●報道特集のジャパンライフと桜を見る会の偏向報道まとめ このように真実と言いますか、隠された部分を見てしまうと、追及している報道局も人のこと言えないのでは?と思ってしまいますよね?真実を知らない人は信じてしまうでしょう。これでは偏向報道、プロパガンダ、世論誘導と言われても仕方ないかと思います。今回の報道特集でビラを切り取り都合のいいところだけを報じて、自分たちがジャパンライフのCMを流し宣伝していたことは一切触れない。そのようなことをやっていては、テレビ、新聞の信用はさらに落ちていくことと思われます。このまま報道という名のプロパガンダを続けていくのでしょうか? |
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●野党、安倍首相の地元で「桜を見る会」調査 12/2
「桜を見る会」をめぐり1日、野党の国会議員らは安倍総理の地元、山口県下関市を訪れ、関係者から聞き取り調査を行いました。 下関を訪れた追及本部のメンバーは、「桜を見る会」や安倍総理の後援会主催の「前夜祭」などについて、地元の野党系の市議や実際に参加した人らからヒアリングを行いました。 野党議員によりますと、「前夜祭」参加者からは、安倍事務所がホテル名義で出したとする領収書について、「ホテルからも安倍事務所からも領収書はもらっていない」との証言もあったということです。 「現地に来なければ分からない情報もありましたし、非常に空気感が江戸と長州では違うことが分かり、大変価値のある1日目、現地での調査となった」(立憲民主党・黒岩宇洋 国対委員長代理) 追及本部は2日、安倍総理の後援会による「桜を見る会ツアー」を企画した旅行会社を訪問、また、下関の安倍事務所にも質問書を提出する予定だということです。 |
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●「桜を見る会」“招待疑惑”、マルチ商法「被害者」国会に 12/3
連日、国会で取り上げられている「桜を見る会」をめぐる問題。3日は、マルチ商法トップの招待疑惑に関連し、被害を訴える男性が国会を訪れました。 「年が明けると、いよいよ来年は東京オリンピック・パラリンピックがやってまいります」(安倍首相) 政府・与党の幹部を前に、早くも来年に向け協力を呼びかけた安倍総理。国会閉会後の外交日程についても説明しました。一方、野党側は「桜を見る会」をめぐって追及を続けています。 「安倍さんに伝えてください。ぜひ面会させてくださいよ。これが私の本音です」(被害を訴える男性) 3日のヒアリングには、マルチ商法で破綻した「ジャパンライフ」をめぐり、被害を訴える人たちが出席しました。野党側は、ジャパンライフ元会長が『総理枠』で桜を見る会に招待されていたのではと追及していますが、出席した男性は、2015年の際の招待状を会社側のセミナーで見せられたといいます。 「安倍政権と山口元会長の癒着、つながりは完璧であると。おじいちゃん、おばあちゃん誰もがそう思いましたよね。私自身もそう思いました」(被害を訴える男性) 一方、消費者庁でも新たな問題が・・・ 「ご指摘の文書については現在確認中」(衛藤晟一消費者担当相) 野党側が入手した“消費者庁の内部文書”とされる資料。「ジャパンライフ」の問題が表面化した2014年、当時の担当課長が立ち入り検査を行う意向を示しましたが、後任の課長は「立ち入り検査を行うほどの違反事実がある訳でない」として検査を見送ったなどとされています。文書には「政治的背景による余波懸念」などという記載も。 「(Q.いつごろ確認できるのか)まだちょっと分かりません。現在確認中です」(衛藤晟一消費者担当相) 衛藤大臣は3日の会見で、文書について「確認中」を繰り返しました。会期末は迫っていますが、「桜を見る会」の問題は収束の気配が見えません。 |
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●菅長官 バックアップデータで質問相次ぐ、桜を見る会で連日苦しい答弁 12/5
「桜を見る会」の問題が発覚しておよそ1か月、菅官房長官は記者会見で、連日、苦しい答弁を強いられています。 「行政文書には該当しない。そもそも行政文書でないことから、行政文書に該当しないという認識のもとに適切に対応した」(菅義偉官房長官) 5日も、「行政文書ではない」という言葉を繰り返した菅官房長官。説明をしているのは、内閣府のサーバーに残っていた「桜を見る会」の招待者名簿のバックアップデータを国会に提出しなかった理由です。 「国会議員からの資料要求については、その対象が行政文書であること。ここを前提としておりますので、個別に対応しているところ」(菅義偉官房長官) 政府は、国会のルールを定めた法律で国会からの資料要求に“応じなければならない”と規定されています。この点について、菅官房長官は「行政文書であることが前提だ」という認識を示したのですが、その根拠は何なのか、質問が相次ぎました。 「(Q.これは何に基づいて、前提としているのか?)国会議員からの資料要求については、行政文書ということを前提と、まさに行政文書であることを前提としている」(菅義偉官房長官) かみ合わない答えに、もう一度記者から質問が・・・。 「(Q.対象を行政文書に限っている法律はない。何に基づいて運用をしているのか?)『政府が責任を持って対応する』というのが行政文書である」(菅義偉官房長官) 厳しい質問が続き慎重になっているのか、こんな場面も・・・。 「(Q.バックアップデータが復元されたものは公文書になるのか?)少々お待ちください。システムに関わることですから、確認して申し上げます」(菅義偉官房長官) 同席した官僚がその場でメモを書き、大急ぎで菅官房長官に手渡しました。 「災害などの後に復元されたのは、公文書になるということ」(菅義偉官房長官) 官房長官として歴代最長の在任期間を誇る菅長官ですが、しばらくは厳しい日々が続きそうです。 |
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●野党、内閣不信任案提出を協議へ 12/6
国会の会期末まで残り3日。「桜を見る会」の追及が続く中、野党側は午後、党首会談を開き、内閣不信任決議案の提出について協議することにしています。一方、与党側は野党側が求める会期の延長には応じない方針です。 「野党が『会期を延長しろ』というのは前代未聞。それほど安倍政権の国会を軽視し、委員会から逃げる姿勢は、ひどい状況が続いている」(立憲民主党 福山哲郎幹事長) 今の国会の会期末を来週9日に控え、野党側は「桜を見る会」の問題を追及するため、会期を40日間延長するよう求める動議を提出する方針です。また、午後には党首会談を開き、安倍内閣に対する不信任決議案の提出をめぐって協議することにしています。 一方、与党側は会期の延長には応じない方針で、与野党の攻防は最終局面を迎えています。 |
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●立川志らくとTBS国山ハセンアナが「桜を見る会」を巡って熱い議論 12/6
6日放送のTBS系「グッとラック!」(月〜金曜・前8時)では、問題が噴出している首相主催の「桜を見る会」について「桜を見る会100人に聞きました」と題し20歳以上の男女100人に独自アンケートし、「桜を見る会」で「一番腹が立つことは?」を街頭で尋ねた。 その結果、1位は税金の私物化疑惑で45人。2位は野党の動きで18人。3位はジャパンライフ元会長など不透明な招待客で13人。4位が昭恵夫人の推薦で11人。5位が名簿の廃棄で8人という結果だった。 スタジオでMCの立川志らくはTBSの国山ハセンアナウンサーに「何が腹立ちます」と尋ねた。これに国山アナは「そもそも1万人以上呼んで、税金使って桜を見る会開く必要あるのかな?って疑問視しています」と素朴な疑問を唱えると志らくが「存在そのものが?」と聞き返した。 続けて国山アナは「そもそも桜を見る必要ありますかね?そもそも桜をみんなで見る必要あります?個人的にお花見があまり好きじゃないっていうのもあるんですけど」と指摘した。これに志らくが「でも伝統として昔からあったから、皆で総理を囲んで桜を見るという会が別にあったって悪くはない。文化の功績のある人を呼んで慰労するものだから、会そのものは決してそんなに悪いものじゃないし、それに税金をつぎこんだからと言って、みんな大して怒りはしないんですよ」と説いたが、国山アナは「個人のお金できないんですかね?お金がある人たちがいっぱいいるわけじゃないですか。個人のお金でどっかのパーティー会場で」と訴えると志らくは「みんな個人でやってます、やってます。おのおの個人でやっているんだけど、総理を囲んで…」と熱をこめると「何をここで一生懸命」と笑った。これに国山アナも「ここで個人的な意見でぶつかってもあれですけど」と笑っていた。 |
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●桜を見る会、ジャパンライフとの“接点”は 12/7
総理主催の「桜を見る会」をめぐる問題です。マルチ商法を展開していた「ジャパンライフ」のトップがなぜ招待されたのか。これまでの政界とジャパンライフの関係を紐解いていくと、安倍総理との意外なところでの「接点」が見えてきました。 |
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●ジャパンライフ元会長の認識は 12/7
ジャパンライフ・山口隆祥元会長をよく知る関係者を通じて、山口元会長の認識を独自に聞くことができた。 福田赳夫首相以降、今の安倍首相まで桜を見る会を主催した総理大臣は16人。 山口元会長の認識「歴代総理の桜を見る会に招待された記憶はあるが、すべての総理に招待されたかまでは覚えていない。ただし今まで1回も出席したことはない。民主党政権当時の鳩山由紀夫総理の時も招待された」。 鳩山由元首相の事務所は「招待したかどうかは今となっては分からないが、鳩山元首相自身は人選に関わっておらず、すべて官邸と当時の民主党で相談し内閣府と調整したのではないか。山口という人物とも面識はないとメールで回答。内閣府に、福田赳夫首相以降、山口元会長に招待状を送ったことがあればすべて明らかにするよう求めたが「保存期間が1年未満で過去のものも含め、招待者リストは保存していないため、内閣府では把握していない」と回答。 番組は山口元会長にさらに取材を試みたが、山口元会長が示した認識はここまでだった。 |
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●国会会期末、与党側は会期延長に応じない方針 12/8
臨時国会は9日に会期末を迎えます。野党側は総理による私物化などと批判する「桜を見る会」の追及のため会期延長を求めることにしていますが、与党側は応じない方針です。 この国会では、「政治とカネ」をめぐる疑惑で2人の大臣が辞任に追い込まれたことなどの影響により、与党側が目指していた憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案の成立は見送られることになりました。 また会期末の9日、野党側は「桜を見る会」をめぐる疑惑を引き続き追及するためとして40日間の会期延長を求める動議を国会に出すことにしていますが、与党側は応じない方針です。 野党側は内閣不信任決議案の提出についても9日に最終判断する構えで、与野党の攻防は最終局面を迎えます。 |
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●野党“桜”で国会会期延長申し入れ 12/9
臨時国会は9日で会期末を迎えますが、野党側は「桜を見る会」を追及するため、会期を40日間延長するよう申し入れました。 立憲民主党など野党側は衆議院の大島議長に対し、「桜を見る会」をめぐる問題を追及するため、9日に会期末となる今の国会を40日間延長するよう申し入れました。マルチ商法で経営破綻した「ジャパンライフ」の元会長が“総理枠”で招待されたのではないか、など一連の問題の追及を続けたい考えです。 一方、与党側は、会期延長には応じない方針で、野党側はこの後、内閣不信任決議案を提出するかどうか協議することにしています。 |
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●国会9日閉幕、野党「桜を見る会」追及続ける 12/9
67日間に及んだ臨時国会が9日、閉幕します。「桜を見る会」をめぐる様々な疑問は解明されないままで、野党側は閉会中も追及を続ける方針です。 「第200回国会は本日をもって終了いたします」(大島理森衆院議長) 9日、閉幕する臨時国会。今国会で野党側は総理主催の桜を見る会について「疑念は何一つ払しょくされず、政治や行政への国民の不信は増幅している」として、40日間の会期延長を求めましたが、与党側の反対多数で否決されました。一方、与野党の国会対策委員長が断続的に会談し、閉会中も内閣委員会の理事会で、「桜を見る会」について政府から説明を受けることなどで合意したとして、野党側は内閣不信任決議案の提出を見送りました。 「ひと言で言うと総理隠し国会。問われれば国会で説明しますと何度もおっしゃっているが、実態はとにかく出たくない出たくないと」(立憲民主党 安住淳国対委員長) 「桜を見る会」をめぐっては政府側の説明責任が果たされていないとして、野党側は閉会中も追及を続けることにしています。 |
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●内閣不信任案は提出せず 12/9
臨時国会が会期末を迎えるなか、野党側は検討していた内閣不信任決議案について提出しないことを決めました。国会から報告です。 野党側は与党側に求めていた閉会中審査などについて、前向きな回答が得られたと判断して、内閣不信任案の提出を見送ると説明しました。 「閉会中に事実上の質疑をしたいと思っています。今回、内閣不信任案は提出をしない」(立憲民主党 安住淳 国対委員長) 9日朝、立憲民主党などの野党が、国会の会期を40日間延長するよう衆議院の大島議長に申し入れました。 これを受け、断続的に開かれていた与野党の国会対策委員長会談で、野党側は会期延長を野党が与党側に要望したものの、与党側が応じなかった経緯について本会議で大島議長が報告することと、「桜を見る会」の問題について閉会中審査を行うことを求めてきましたが、午後になって、与党側が要望をのんだと判断し、野党側が不信任案の提出が見送ることを決めました。 これで今の国会は閉会することになりますが、野党側は内閣委員会の理事会で桜を見る会の問題について、引き続き追及していく方針です。 |
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●「桜を見る会」招待者名簿、首相「適正に廃棄」と改めて主張 12/9
臨時国会の閉会を受け安倍総理は記者会見し、「桜を見る会」の招待者名簿については内閣府で適正に廃棄されたと従来の主張を繰り返しました。 「招待者名簿については、内閣府があらかじめ定められた手続きにのっとって適正に廃棄をしている」(安倍首相) 安倍総理はこのように述べるとともに、名簿データの復元については菅官房長官が内閣府に確認し「不可能であると報告を受けたと承知している」と答えました。 また、野党側が“総理枠”で招待されたのではないか、と追及する「ジャパンライフ」の山口元会長については、多人数の会合で同席した可能性までは否定できない、とした上で、1対1での面会や個人的な関係は「一切ない」と否定するなど、これまでと同じ答弁に終始しています。 |
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●野党追及本部、「前夜祭」開かれたホテルで聞き取り調査 12/10
「桜を見る会」をめぐる問題で、野党の追及本部メンバーが10日午後、「前夜祭」が開かれた都内のホテルを訪れ、聞き取り調査を行いました。 野党追及本部の聞き取り調査に対し、ホテルニューオータニの宴会担当者は一般論としながらも、見積書と明細書は7年間保存し、再発行にも応じる、まれにホテル名で領収書を出すケースはあるなどと回答。宴会の金額については、「値引きなどは曖昧な答えだった」ということです。 「かなり総理が説明しておられることに無理があるなという感じがしますね。金額にしてもそうですし、領収書の件についても」(今井雅人 衆議院議員) また、野党側は、衆議院・内閣委員会の理事会に内閣府への質問書を提出しました。招待者名簿の電子データを破棄した際の記録を調査し、提出するよう求めています。 |
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●桜を見る会、「大変申し訳ない」安倍首相が謝罪 12/14
安倍総理は都内で行った講演で、「桜を見る会」の問題で国会審議の多くの時間が割かれたことについて、「国民の皆さまに大変申し訳なく思っている」と謝罪しました。 「一昨年と昨年はモリカケ問題、今年の春は統計の問題、この秋は桜を見る会。政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれてしまっていることを、国民の皆さまに大変申し訳なく思っております」(安倍首相) 安倍総理はこのように謝罪し、「桜を見る会」について、今後、招待者の基準など全般的な見直しを行う考えを改めて示しました。 「(安倍首相が)私物化をやっていましたと反省して辞任すれば、もう終わりなんですよ」(共産党 田村智子 参院議員) 一方、野党側は、衆議院に引き続き、参議院でも「桜を見る会」をめぐる質問書を内閣府に提出しました。この中では、招待者について、内閣官房と安倍事務所のやりとりを明らかにするよう求めたほか、公文書管理の体制などについて回答を求めました。衆議院では来週17日、参議院では23日に政府が回答する予定です。 |
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●テレビ東京 | |
●「桜を見る会」問題で新事実 12/4
安倍総理大臣や政府に対して連日続いている、「桜を見る会」や「ジャパンライフ」問題に関する追及。 日ごとに新たな疑惑が浮上している中政府や自民党は振り切ろうと必死ですがきょうもまた新たな事実が明らかになっています。 きょう、与党が今の国会で「最重要課題」と位置付けていた日米貿易協定の承認案が可決・承認された。 これを受けて、与党は来週9日までの国会を延長せず、早々に幕引きする構えだ。 【自民党森山国対委員長】 「会期を延長することについては頭の中にない」 そんな中、問題点が次々と明るみになっている 「桜を見る会」についてきょうも新たな疑問が生まれた。 【菅官房長官】 「5月7日から9日ごろにデータを消去した後、最大8週間は(バックアップが)残っていたということになると思います」 菅官房長官は5月21日に内閣府の幹部が今年の「桜を見る会」の招待者名簿を「廃棄した」と国会で説明していた際、実は廃棄された電子データのバックアップが残っていたことを認めた。 これにより、「虚偽答弁だった」として野党の追及が強まることが見込まれる。 【立憲民主党 安住国対委員長】 「極めて異例なんですけど、野党側から会期延長を正式に求めていこうというふうに思います。年末年始も紅白歌合戦も関係なく、徹底的に質疑をしたい」 野党側は、 「安倍総理は国会での説明責任を果たすべきだ」として、会期の延長を与党側に求める方針で一致した。 また、年末まで断続的に内閣府の職員からヒアリングを行うなど、国会閉会後も徹底追求する構えだ。 |
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●総理 ジャパンライフと“接点” 12/6
マルチ商法を展開して、経営破たんしたジャパンライフの元会長に「桜を見る会」の招待状を送っていた問題で、きょう、安倍総理大臣とジャパンライフ元会長との「接点」が明らかになりました。 臨時国会の会期が9日に迫る中、野党は追及姿勢を強めています。 安倍総理の父で当時の安倍晋太郎外務大臣が1984年、アメリカ・ニューヨークの国連本部を訪問した際、ジャパンライフの山口隆祥元会長が現場にいたことが分かっています。 きょう開かれた野党の追及本部では、安倍総理が当時、外務大臣秘書官として父・晋太郎氏に随行していたことを外務省が認めました。 外務省「資料を探索し、晋太郎が国連総会出席のための随行名簿、秘書官として安倍総理の名前が記載されている。」 野党「あるんだ出た極めて重要な情報だ」安倍総理は参議院本会議での答弁で「山口氏と一対一で会ったことはなく個人的な関係はない」としていますが、今後、安倍総理とジャパンライフの接点について、野党は、さらに追及を強めていく構えです。 |
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●安倍総理会見 「桜」見直しも日米など成果強調 12/9
臨時国会がきょう閉会したことを受け、安倍総理大臣が記者会見しました。安倍総理は「桜を見る会」について全般的に見直す方針を示す一方で、 日米貿易協定の国会承認などの成果を強調しました。 |
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●なぜ?桜の疑惑晴れぬも閉会 12/9
「桜を見る会」をめぐって紛糾した今の国会は、きょう、閉幕します。 幕引きを図りたい政府与党と、追及の手を緩めたくない野党の駆け引きが、最期まで繰り広げられました。 中継です。 中村記者:「桜を見る会」をめぐる問題に対する安倍総理大臣の説明が不十分だとして、 野党側から異例の会期延長を求めましたが、与党側の反対多数で否決とされました。 高木衆院議運委員長:「賛成の諸君の挙手を求めます。挙手少数、会期は延長しないものと議長に答申することに決定しました」 一方、焦点となっていた内閣不信任決議案については、与党側から国会閉会中も一定の審議に応じるとの 回答を得られたとして、野党側は提出を見送りました。 立憲民主党 安住国対委員長:「今回、内閣不信任案は提出しないということに決めました。閉会後、内閣委員会で理事会を開き、総理主催の桜を見る会の公文書管理の問題に対して、報告を事務方から受けるものとするということで合意しました」 一時は不信任案提出で、夜まで国会がもつれるとの見方もありましたが、すでに衆参両院の本会議も終わり、 国会内は非常に静かとなっています。 池谷キャスター:野党が不信任案を出さなかった理由をどう見ますか? 中村記者:一部の野党からは厳しく政権と対峙すべきなどと不信任案の提出を後押しする声がありました。 しかし、不信任案が否決されれば、それは内閣が信任されたことを意味します。 内閣に信任のお墨付きを与えるよりは、会期延長を申し出て国会審議を通じ政府に説明を求める姿勢を アピールした方が得策だという判断があったものとみられます。 塩田キャスター:政府与党が延長に応じない理由は何でしょうか? 中村記者:政府与党としては今の国会で最重要課題としていた日米貿易協定が すでに承認されていることもあり、国会を続けることで「桜を見る会」の追及を これ以上受けたくないと判断した模様です。 一方、菅官房長官は午前の会見で、「桜を見る会」の招待人数や予算の見直しを、 来年夏まで時間をかけて行う方針を示しました。 菅官房長官:「招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討し予算や招待人数も含めて全般的な見直しを幅広く意見を聞きながら、行っていきたい。来年夏の概算要求、これがひとつのめどになると考えている」 ここで注目したいのが来年夏という期限です。 来年の夏は東京オリンピック・パラリンピックで一色となる時期で、「桜を見る会」の問題も 自然と収束するのではないかという狙いです。 国会閉会にあたり、このあと午後6時から総理が会見を開きますが、 そこでも「桜を見る会」への質問が相次ぐものと思われます。 |
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●安倍総理 衆議院の解散「ちゅうちょない」 12/10
安倍総理大臣は臨時国会の閉会を受けて会見し、衆議院の解散について「躊躇(ちゅうちょ)はない」と述べました。ただ、安倍総理は「政府は即位に関わる一連の儀式をつつがなく行う責任がある」とも述べ、来年4月の立皇嗣の礼までの解散には否定的な見解を示しました。また、桜を見る会については「これまでの運用を大いに反省する」と述べた上で今後、招待基準の明確化や招待プロセスの透明化に取り組む考えを明らかにしました。さらに、この臨時国会で日米貿易協定が承認されたことに触れ安倍総理は「まさに国益にかなう結果が得られた」とその成果を強調しました。一方、議論が進まなかった憲法改正については自ら改正を実現するとして強い決意を示しました。 |
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●陳謝「桜の会で国会停滞」 12/13
桜を見る会をめぐり安倍総理大臣は、国会審議が停滞したことを陳謝しました。 一昨年と昨年はモリカケ問題。 今年の春は統計の問題。 この秋は桜を見る会。 この3年ほどの間、国会では政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれてしまっていることを国民の皆様に大変申し訳なく思っております。 安倍総理はこのように述べ、度重なる不祥事や疑惑の影響で、充実した政策議論が国会で行われていないとして陳謝しました。 |
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●フジテレビ | |
●『グッディ』に元山口組系会長が出演、直後に「桜を見る会」疑惑報道 11/29
29日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)に元山口組系暴力団会長の竹垣悟氏が出演し、視聴者から疑問の声が集まっている。 番組ではこの日、27日に兵庫県尼崎市の路上で山口組系の幹部が射殺されたことに関連し、山口組の分裂抗争を竹垣氏の解説の下、報道。竹垣氏は山口組系「義竜会」の会長を務めたが、05年に義竜会は解散し、現在は「堅気」に。番組では独自の視点から今回の事件について分析していた。 しかし放送中、視聴者からは「どんな事件であっても、反社会的勢力を排除したいなら元会長もテレビに呼ぶべきではないのでは?」「足洗ったからって出していいの?」といった疑問の声が噴出。そんな中、『グッディ』は次の話題に移り、反社会的勢力が出席したとされる安倍晋三首相主催の「桜を見る会」について報道。悪質なマルチ商法を展開していたとされるジャパンライフ社が2014年に行政指導を受けていたにもかかわらず、15年に同社の会長(当時)に招待状が届いていたとされることなどを報じていた。 この一連の報道に放送後、視聴者からは「自分たちは元反社を番組に出しておいて疑惑報じるってどうかしてると思わないの?」「元山口組をゲストに招いてこれは批判できると思ってるのはおかしい」「自分たちは出しておいて…コンプライアンスも何もない」といった批判の声が集まってしまった。 「竹垣氏といえば、反社会的勢力から足を洗った現在は暴力団員の更生に取り組む活動もしており、メディア出演も多く山口組について解説することも少なくありません。暴力団排除条例では、暴力団を離脱しても、おおむね5年は暴力団関係者とみなされ制約があるが、竹垣氏が堅気になったのは05年。テレビ出演自体に大きな問題があるわけではありませんが、直後に反社参加疑惑として報じたために、視聴者が困惑してしまったようです」(芸能ライター) メディアの報じ方にも注目が集まっているこの問題。どのような方向に進んでいくのだろうか――。 |
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●「桜を見る会」めぐり 野党、小泉大臣に質問 12/3
「桜を見る会」をめぐり、マルチ商法を展開して破綻した「ジャパンライフ」の元会長が、「総理枠」で招待されたとする野党側は、小泉環境相に対し、福島第1原発事故の賠償金が狙われた疑いがあるとして、実態の調査を求めた。 立憲民主党・池田真紀議員「(新聞記事によると)被害の相談、福島が最多となっています」、「東京電力 福島第1原発事故の賠償金をジャパンライフに払った高齢者もいる。原発事故の賠償金が狙われた疑いがあるという記事です。こちらについて、小泉大臣、実態把握されているでしょうか」 小泉環境相「環境相としては、ジャパンライフに関する被害の実態については把握していません」 衆議院の環境委員会で、野党側は、小泉環境相に対し、被災者らが「ジャパンライフ」の被害に遭っている実態を調べるよう求めたが、小泉環境相は、「環境省として責任を持って、環境省の所管の部分に取り組む」と述べるにとどめた。 一方、野党の追及本部の会合では、内閣府の担当者が、5月9日ごろに消去したとする招待者名簿などの電子データについて、その後、バックアップが8週間程度残っていたと説明した。 野党側は、野党議員が資料請求をした時点では、データのバックアップが残っていたはずだなどとして、強く反発している。 |
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●安藤和津、「桜を見る会」の徹底調査求める 12/3
3日放送のフジテレビ系「バイキング」(月〜金曜・前11時55分)では、問題が噴出している安倍晋三首相主催の「桜を見る会」について特集した。 マルチ商法で知られる「ジャパンライフ」元会長が招待されていたこと始め反社会的勢力の出席や招待者名簿のデータ処理など疑惑が続々と噴出する「桜を見る会」だが、番組では2日、参院本会議での安倍首相の答弁で、釈然としないやりとりが繰り返されたことを紹介した。 エッセイストの安藤和津(71)は「答弁の最後、結末もこんなところが落としどころと思っていても、私たち、あきらめちゃダメだと思う。日本が良くならない。もったいないですよ、この税金。計算したら一人3000円くらいかかっている。お金の使い方を分かっていない」と自らの試算を元に訴えた。 MCの坂上忍(52)は「(金)額じゃないんですよね!これ、何のために(税金を)使っているんだっていう話」と憤った。 |
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●木村太郎氏 「桜を見る会」問題は「終わったんじゃないか… 12/8
ジャーナリストの木村太郎氏が8日放送のフジテレビ系「日曜報道THE PRIME」(日曜・前7時半)に生出演。首相主催の「桜を見る会」に関する問題について「もう終わったんじゃないですか」と指摘した。 その上で木村氏は「桜を見る会なんて、もうやめちゃえばいいと思うんですよ、こんなもの。まったく意味のない催しだと思うんで。やめちゃえばいいと思うんですけど」とコメントした。 一方で「だからと言って、桜を見る会を理由に審議拒否する野党もどうかなと思って。特に日米貿易協定って、あんな大事な協定の承認の問題をほとんど審議しないで終わっちゃった。これから、いろんな意味で日本人の生活に影響がある問題をほったらかしにして、やる問題ではなかった」とした。 その上で「本当に法的に問題があるなら、東京地検特捜部に告発すればよかったと思う」とコメントしていた。 |
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●「桜を見る会」が「流行語大賞」に入らなかったのは… 12/8
漫画家のやくみつる氏(60)が8日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。数々の疑惑が浮上している公費による首相主催の「桜を見る会」が、年末恒例の「2019ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)入りしなかった理由に言及した。 「2019ユーキャン新語・流行語大賞」の選考委員を務めたやく氏は「今、一番喧伝されているのが“桜を見る会”だと思うんですが、これを人が口にするようになったのが11月だったのでね、すでに選考会を終えた後だったので、純粋に時期的に入れ切れなかった」と説明。 そして、自ら描いた漫画を紹介し「この絵はちょっと早いんですけど、安倍首相の来年の初夢を描いたもので、安倍さんが大型シュレッダーで人の記憶そのものを消し去る、裁断するシュレッダーが完成しましたって喜んでおられる。一番そうしたいんじゃないですか、恐らく。文書のみならず」と話した。 |
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●野党が不信任案提出か 国会閉幕…与野党論戦 重要案件議論はどこへ 12/9
9日は臨時国会の会期末。主要閣僚の辞任や不適切発言に始まり、その後「桜を見る会」をめぐる問題に多くの時間と労力を費やした今国会。「桜を見る会」では、予算規模の拡大や招待者の選定、バックアップデータ復元の是非や開示、行政文書保存のあり方など、様々な事案が取り沙汰される中、安倍首相が本会議で答弁するなど議論を重ねたと幕引きを図る与党に対し野党は真っ向から反発。果たして、国会で議論は尽くされ、国民の理解は得られたのか? そもそも日米貿易協定や憲法改正の論議、全世代型社会保障のあり方など、日本の将来を左右する重要課題が山積する中、今国会の与野党の姿勢は国益に資するものだったのか?各党幹部をゲストに迎え、今国会の課題と与野党攻防の行方について議論する。 |
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●“桜を見る会”名簿削除問題で野党追及 午後は街頭で訴えへ 12/10
臨時国会は9日に閉会したが、立憲民主党などの野党は、「桜を見る会」で名簿のデータが削除された問題などを引き続き追及している。 10日午前の追及本部の会合で、野党側は、招待者名簿が廃棄された基準や、削除された記録を出すよう求めたが、政府側は応じない考えを示した。 共産党・宮本徹議員「なんで記録を出せないんですか?」 政府職員「紙はシュレッダーの記録など、可能なかぎりのものを出させてもらっている」 野党側は、マルチ商法を展開した企業の元会長が呼ばれていた問題でも、追及を続ける方針だが、今のところ、新たな事実は明らかになっていない。 野党側は、2020年の通常国会までこの問題を継続させる狙いもあり、昼すぎからは街頭でも訴えることにしている。 |
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●「桜」疑惑 閉会後も追及 12/11
日本共産党の田村智子副委員長は9日夜放送のBSフジ番組「プライムニュース」で、安倍晋三首相の「桜を見る会」私物化疑惑について与野党の代表と討論し、国会閉会後も追及を続けるべきだと強調しました。 田村氏は、安倍晋三首相や菅義偉官房長官が出席する予算委員会の開催を野党が求めたのに対し、自公が拒否したと指摘。「国会が閉じようが質問を続け、次の通常国会につなげる」と語りました。立憲民主党の長妻昭代表代行は、官僚が野党議員や国会に対して虚偽説明を繰り返したとして「忖度(そんたく)極まる」と強調。実態の全容解明が必要だと述べました。 自民党の柴山昌彦政調会長代理は、招待者名簿の人数が膨れ上がったとして「全てを解明するのは難しい」と弁明。悪質なマルチ商法を展開したジャパンライフの元会長が首相招待枠に入った経緯も「明らかになるのかは議論してもらえばいいと思うが、おのずと限界がある」と真相解明に背を向ける姿勢を示しました。 桜を見る会の問題点について田村氏は、(1)公職選挙法の買収の疑いがある(2)ジャパンライフに渡した招待状が国民に実害を与えた―の2点が重大だと指摘。「実際に犠牲になった人もいる。なぜ首相が調査を指示しないのか」と批判しました。 招待者名簿のバックアップデータは“組織共用性がない”ため公文書ではなく、情報公開請求の対象外とする菅官房長官の発言について、司会の反町理フジテレビ報道局解説委員長が「何のためのバックアップかとなりかねない」と言及。これに対して柴山氏は「公に閲覧可能なものが情報公開請求の対象。バックアップは復元すれば閲覧可能になるが、どんな形で保管されているか分からないところについて開示請求にならない」と述べました。 田村氏は「公文書が毀損したときのためのバックアップデータだ。詭弁でしかない」と指摘。長妻氏は「バックアップデータも復元できるのではないか」と述べました。 |
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●「桜を見る会」めぐる政府回答 野党 誠意がないと反発 12/17
「桜を見る会」をめぐり、国会では17日、衆議院内閣委員会の理事会で、野党の質問書に対して政府側が回答したが、野党は、ほとんどがこれまでの答弁の繰り返しだと反発している。 理事会は、野党が10日に提出した8項目の質問書に政府が答える場として開かれた。 野党は、マルチ商法を展開して破綻した「ジャパンライフ」の元会長への招待状に記載された「60」という番号が「総理枠」を示すのか、担当者に聞き取り調査をするよう求めていたが、政府側は「調査する必要はない」と応じなかった。 また、野党は、「桜を見る会」の招待者名簿の電子データを削除した際のログの調査も求めたが、政府側は、調査しない考えをあらためて伝えた。 一方、安倍首相の事務所から推薦された招待客について、政府側は「ことしは落とした例があった」と述べ、招待を認めなかったケースがあったことを明らかにした。 無所属・今井雅人衆院議員「誠意ある回答とは全く思えないので、行政府がこういう姿勢を示すなら、われわれも次のことを考えないといけない」 野党は、政府の対応には誠意がないなどと反発していて、国会閉会中の審査などを引き続き求める方針。 |
●大手マスコミもジャパンライフと「接点」 紙面掲載や顧問就任... 12/10
首相主催の「桜を見る会」を巡る問題で、大手マスコミに対しても、警察の捜査を受けるジャパンライフと接点があったとして、ネット上で疑問や批判が相次いでいる。国の業務停止命令後も、通販事業部名の商品記事を載せたりしていたからだ。同社との認識がなかったと説明する新聞社もあるが、理解は得られるのだろうか。 ●記事の掲載を宣伝に利用 磁気治療器などのマルチ商法をしていたジャパンライフは、特定商取引法違反などで2016年12月に消費者庁から業務停止命令を出された。その後も、3回にわたって命令が出されるなど、社会問題になりつつあった。 被害者も増えていたが、新聞やテレビでは、その間も、ジャパンライフの商品情報やCMを流し続けた。 同社には、マトリックスワールドという名の通販事業があり、朝日新聞は、2017年9月29日付夕刊で、ジャパンライフの名前はなかったが、マトリックスワールドのシャンプー商品として読者プレゼントの小さな記事を出した。ジャパンライフは、この記事をサイト上で紹介するなど、被害者向けの宣伝に使い、このほかにも朝日の記事に商品などが取り上げられたとサイトに載せていた。 東京新聞も、同年10月13日付朝刊で、同じシャンプーの読者プレゼント記事を載せ、ジャパンライフは同様に、東京新聞には他の紹介記事もあるとして、宣伝に活用していた。別の大手新聞も、同様な記事を載せている。 さらに、朝日新聞では、退職した元政治部長の橘優氏が2014年か15年ごろから17年7月までジャパンライフの顧問となり、同社の会社案内にも載っていたことが、ネット上で話題になっている。橘氏は、17年1月27日の大物政治家を囲んだジャパンライフの山口隆祥元会長主催の懇親会に、他の大手マスコミ幹部ら数人とともに参加し、ジャパンライフは、被害者向けの宣伝資料で、橘氏を元朝日新聞文化財団常務理事とするなどして幹部らの参加を顔写真付きで紹介していた。 ●「行政処分後に紹介したことは申し訳ない」 朝日新聞の広報部は4日、J-CASTニュースの取材に対し、マトリックスワールドの商品記事は、確認できた範囲では、東京本社発行版で2010年7月8日から17年9月29日付夕刊まで計15回、プレゼントコーナーで掲載したとして、こうコメントした。 「掲載の経緯については確認できておりませんが、行政処分を受けた後に紙面で紹介したことは申し訳なく思っております」 橘氏は、社内で文化財団常務理事などを経て、ジャパンライフ顧問になる前の11年に退職しており、顧問だったかどうかは把握していないとした。「17年1月の懇親会で弊紙の名前が宣伝に使われたかどうかは承知しておりませんが、事実とすれば遺憾に思います」とも答えた。 一方、東京新聞編集局は6日、プレゼントコーナーへの記事掲載について、こうコメントした。 「2016年12月以降、マトリックスワールドがジャパンライフの通販事業部との認識がないままに、商品を情報欄の読者プレゼントコーナーに8回掲載しました。なお、ジャパンライフが3度目の業務停止命令を受けた2017年11月以降、マトリックスワールドの商品の掲載はありません」 東京新聞は、12月2日の官房長官会見で、安倍首相が桜を見る会に山口元会長を呼んだかどうかを記者がただす質問をしたことがネット上で波紋を呼び、「一体どの口で安倍総理を批判しているのか」などと疑問の声も出ていた。 記者がジャパンライフを疑問視するような質問をしたことについては、「官房長官記者会見で、『桜を見る会』にジャパンライフの元会長が招待された問題を問いただすのは、通常の取材です」と説明している。 ●顧問だった朝日元政治部長が取材に答えた 朝日新聞元政治部長の橘優氏は12月10日、なぜジャパンライフの顧問を引き受けたかについて、J-CASTニュースの取材にこう説明した。 「山口元会長は、政界に顔の広い方で、政治家を取材するとその場にいることが多く、お互いに知っていました。文化や福祉などの活動をする日本文化協会のスポンサーになったとき、協会の代表理事を引き受けるよう声をかけられ、協会は報酬がないので報酬のあるジャパンライフの顧問にならないかと言われました。私は、視覚障害者の写真コンクールなどを手がける協会の文化事業に興味を持ち、いいですよと引き受けることにしました。形式的な顧問でしたので、会社の事業のことは知りませんでした」 2017年1月27日の大物政治家を囲んだ懇親会については、橘氏が他の大手マスコミ幹部ら数人全員に声をかけたという。食事会の費用は、山口元会長が出し、橘氏らは支払わなかった。ただ、ジャパンライフの宣伝資料に顔写真などが使われたことは知らなかったとした。自らが会社案内に出ていたことも知らなかったという。 ジャパンライフに16年12月に業務停止命令が出たときは、そのことに気づかず、事業内容などを知ったのは、17年11月に3回目の停止命令が出たなどと報じたNHKニュースを見てからだったと説明した。 「その後、記者仲間からジャパンライフのパンフレットに顔写真入りで懇親会のことが出ていることを聞き、私が誘った人たちと連名で山口元会長に抗議文を出しました。勝手に名前などが使われたことは心外であり、使われるとは思っていませんでしたので遺憾に思っています」 |
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●閉会会見 「桜を見る会」に触れず「私の手で憲法改正を成し遂げる」宣言 12/10
ついに安倍首相が「桜を見る会」問題について満足な説明もしないまま、昨日、臨時国会が閉会した。これで年越しすれば鎮火するという算段なのだろうが、ひどかったのは、臨時国会閉会に合わせた記者会見。なんと、安倍首相は「桜を見る会」問題について自分からは一言も言及しなかったばかりか、嘘っぱちの成果や勇ましい掛け声ばかりを連発したからだ。 まず安倍首相は、冒頭からこんな話をはじめた。 「この国会では、米国との貿易協定が承認されました。攻めるべきは攻め、守るべきは守る。この大きな方針のもと、米国と交渉し、わが国にとって大切なコメについて関税削減の対象から、完全に除外しました」 「牛肉輸出にかかる低関税枠も大きく拡大するなど、まさに国益にかなう結果が得られた」 「日本の自動車に対し、米国は(米通商拡大法)232条に基づく追加関税をかけない。そのことも首脳会談の場で直接トランプ大統領から確認を取りました」 初っ端からよくもまあこれだけ嘘を並べ立てたものだ。まず「コメを関税削減対象から完全に除外した」というが、実際には協定の付属書に「米国は将来の交渉において農産品に対する特恵的な待遇を追求する」と書かれており、今後、再交渉によって市場開放を要求される可能性が十分ある。牛肉にしても、畜産農家に重大な損害を与える輸入増加があった場合に関税を引き上げる緊急措置(セーフガード)の実効性に疑問がついており、TPP以上の影響が出ると懸念されている。極めつけは自動車の追加関税で、これはたんに「トランプ大統領に直接確認した」と言っているだけ。協定付属書には「関税撤廃についてはさらなる交渉の対象となる」としか書かれておらず、とてもじゃないが「追加関税はかけられない」と断言できる話ではけっしてないのだ。 どう考えてもアメリカに「国益を売り渡す」結果であり、国内の農家に大打撃しか与えないのは目に見えている。しかし安倍首相はこうした“売国協定”に胸を張り、その後も勇ましくこう宣言しつづけたのである。 「安全でおいしい食を支えてきた全国津々浦々の農林事業者のみなさんにとって、大きなチャンスです。この機を活かし、海外の新しい市場へのチャレンジを力強く後押しします」 「生産性革命を一気に加速します。そのことによって賃上げの流れをいっそう力強いものとしてまいります」 「少子高齢化の時代にあって、もはや内向きな発想では未来を開くことはできません。自由貿易の旗を高く掲げ、外に向かって果敢にチャレンジする海外の活力を積極的に取り込むことで、持続的な成長軌道をたしかなものとしてまいります」 「大きなチャンス」だの「一気に加速」だの「未来を開く」だの、言葉の勢いだけの中身のないホラ話を、国民はこの男から何回、何十回も聞かされてきた。だが、現実はまったく違う。実際、6日に発表された10月の家計調査では、2人以上世帯の消費支出は27万9671円で、実質では前年同月に比べて5.1%も減少。前回消費増税がおこなわれた2014年4月は4.6%減だったから、それ以上に消費は落ち込んでしまったのだ。 しかし、安倍首相はそうした都合の悪い事実は隠し、オリンピックや万博を持ち出して「令和の時代を迎えた日本も、いまや新しい時代への躍動感にみなぎっています」などと現実離れした話を披露し、最後にはあの話をはじめたのである。そう。憲法改正だ。 「この絶好のタイミングにあって、しっかりと未来を見据えながら、国のかたちにかかわる大胆な改革、大改革に挑戦し、新たな国づくりを力強く進めていく。その先には憲法改正があります。つねにチャレンジャーの気持ちを忘れることなく、国内外の山積する課題に全力で取り組んでいく決意であります」 さらに、その後におこなわれた質疑応答でも、幹事社である日本経済新聞の記者が1問目から改憲について質問。そして、安倍首相はこう口にしたのだ。 「選挙の結果は、国民のみなさまの声は、憲法の議論を前に進めよということだったんだろうと思います」 「最近の世論調査においても、議論をおこなうべきという回答が多数を占めています。国民的関心は、高まりつつあると考えています」 「国会議員として国民的意識の高まりを無視することはできません」 いやいや、憲法改正に国民的関心が高まっているって、どこの世界の話をしているのだろうか。おそらく「最近の世論調査」として持ち出しているのは、御用メディアであるFNN・産経新聞が11月16・17日におこなった世論調査の結果で、「衆参両院の憲法審査会で憲法改正に向けた議論をもっと活発化させるべきだと思うか」という問いに「思う」が73.3%、「思わない」16.2%となっていた。だが、NHKの世論調査(11月8〜10日)では「憲法改正について国会で議論を早く進めるべきか」という問いに「早く進めるべき」と答えたのが33%である一方、「早く進める必要はない」は32%、「議論をする必要はない」は22%となっていた。つまりNHKの調査では、54%が「早く進める必要はない」「議論する必要はない」という回答だったのだ。 むしろ、国民的関心が高まっているのは、憲法改正ではなく「桜を見る会」のほうだろう。実際、NHKが12月6〜8日におこなった世論調査では、「桜を見る会」問題について「安倍総理大臣のこれまでの説明に納得できるか」という問いに「大いに納得できる」と答えたのはわずか2%で、「ある程度納得できる」と回答した人も15%であったのに対し、「あまり納得できない」が30%、「まったく納得できない」が41%となっており、「納得できない」という回答は71%にものぼっている。 国民の多くが安倍首相の説明に納得がいっていないというのに、その当人は丁寧な説明を放棄……。しかも、会見ではこうも宣言したのだ。 「憲法改正はですね、自民党立党以来の党是でありまして。そして選挙でお約束したことを実行していくことが私たちの責任であろう、政治の責任であろうと思います。憲法改正というのはけっしてたやすい道ではありませんが、必ずや私たちの手で、私自身としては私の手で成し遂げていきたい。こう考えています」 私の手で憲法改正を成し遂げたい……って、憲法改正は自民党と首相の専権事項では断じてないのに、何を言っているのか。その上、これは臨時国会の閉会にともなう総理大臣会見だ。総理大臣としておこなっている会見で「自分の手で改憲を」などと述べることは、憲法99条に規定された「憲法尊重擁護義務」違反であり、国民主権と国会を無視した“独裁宣言”ではないか。 しかも、つづいて質問したもうひとつの幹事社であるテレビ東京の記者がようやく「桜を見る会」の質問をおこなったのだが、その答えは「招待者名簿については、内閣府があらかじめ定められた手続きにのっとって適正に廃棄をしている」「データの復元についても不可能」「(ジャパンライフ会長とは)1対1のようなかたちでお会いしたことはない」という、これまでとまったく同じ回答を繰り返しただけ。 だが、問題はこのあとだ。この国民を舐め切った回答に対し、記者から追加で質問が出ることもなく、つづいて指名されたブルームバーグ記者は「日中関係」、次に指名されたNHKの記者は「衆院解散」について、その次のニコニコ動画の記者は「若い世代の投票率の低さ」、そして読売新聞の記者が「自衛隊の中東派遣」を質問し、会見は締めくくられたのだった。 いま、これだけ「桜を見る会」の問題が取り沙汰され、一方で安倍首相はその説明から逃げつづけているのに、それについて厳しく追及する質問が飛ばず、挙げ句、「若い世代の投票率の低さ」などという「いま訊くべき話か?」というような質問が繰り広げられる──。たしかに安倍首相のこうした正式な会見では、回答に関連して追加で質問する「更問い」はおこなわれないのが慣例となっているが、法律で禁じられているわけでもないのだからそんなものは打ち破ればいいだけだ。しかし、そうしたことはついに起こらなかった。 いや、それどころか、安倍首相は記者からの質問に対し、しきりに目を落とし、手元の原稿を読んでいる様子だった。つまり、事前に記者からどんな質問をするのかをあらかじめ聞き出して問答集をつくっていた可能性が高いのだ。 最近の菅義偉官房長官の会見では、朝日や毎日、東京、北海道新聞などの記者が奮闘し、鋭い質問を浴びせているが、一方、安倍首相の昨日の会見は官邸側が選んだ記者にだけ質問させていたのではないか。現に、今朝の毎日新聞デジタル版記事では、会見に参加した取材班が〈我々は一度も指名されずじまいである。思えば、司会の官邸職員、自分が名前を知っている記者しか指名していない〉と“出来レース”疑惑を匂わせ、朝日記者は本日朝刊で〈朝日新聞の記者は手を上げ続けたが指名されなかった〉と書いている。これを「茶番劇」と言わずしてなんと言おうか。 しかも、昨日の会見がおこなわれるとメディア側に正式にアナウンスされたのは夕方だったという情報もある。実際、総理大臣の公式の会見だというのに、記者席はガラガラだった。これは、安倍官邸側が直前に会見実施をアナウンスして、なるべく記者を排除しようとしたのではないのか。そう疑われても仕方がないだろう。 嘘と大言壮語でしかない一方的な演説と、批判が一切出ない質疑応答──。これでは年越しによって「桜」疑惑を幕引きしようとする安倍首相の思うつぼだ。この会見での無責任な態度を、国民はよく目に焼き付けなければならない。 |
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●「モリカケ」教訓 “二つの戦略”で「桜を見る会」問題から逃げる政権 12/10
「桜を見る会」問題で、安倍政権は野党の追及をかわし逃げ切りを図る。柱となるのは二つの戦略。モリカケ問題で得た「教訓」が元になっているという。 桜を見る会をめぐり、政府の支離滅裂が止まらない。5日には、菅義偉官房長官が記者会見で火だるまになった。発端は、野党議員が資料請求した直後に内閣府が破棄した出席者名簿。実際にはまだバックアップデータが残っていたのに、国会答弁ではそのことを明かさなかった。菅氏はその理由について、こう言い放ったのだ。 「バックアップデータは行政文書ではない」 「(国会議員からの資料請求は)対象が行政文書であることが前提だ」 記者側は猛反発した。 ──公文書管理法のガイドライン改定に携わった専門家から、「組織が作成・管理に当たっている以上、行政文書である」との批判が出ている。指摘をどうとらえるのか。 「内閣府から、バックアップファイルは、一般職員が業務に使用できるものでないことから組織共用性を欠いており、行政文書には該当しないと説明を受けている」 ──共産党議員の資料要求の際に、バックアップデータの存在を知らせなかったのはなぜか。 「繰り返しになってしまうが、招待者名簿はあらかじめ決められたルール等、手続きに従って廃棄している。かつ、バックアップファイルは一般職員が業務に使用できるものではないことから、組織共用性を欠いており、行政文書に該当しないという認識のもとに、適切に対応したものだったと思う」 菅氏はこの日、事務方が何度も差し入れるペーパーを読み上げ続けた。普段は余裕たっぷりで会見を仕切る菅氏の目が、終始泳いでいるようだったと出席した記者の一人は証言する。 このやり取りを見た、ある自民党関係者は言う。 「あの菅さんが、該当しないと断定せず、『該当しないと説明を受けている』と発言の責任を事務方に転嫁するような曖昧な発言をした。これは、よっぽど追い詰められているな」 安倍政権が重視するのは、「桜を見る会」の問題を第2の「モリカケ問題」にしないこと。そのための戦略は、大きく分けて二つあるという。 一つ目は、「安倍首相を矢面に立たせないこと」だ。今回、安倍首相は普段は行わないぶら下がり会見に応じ、国会の要請があれば、いつでも説明する用意があると印象づけた。しかし、実際には野党が首相出席の集中審議を求めても、与党がそれに応じることはなかった。政府関係者はこう証言する。 「モリカケが長期化したのは、疑惑の当事者である安倍首相が当初、国会で『私や妻がこの認可、あるいは国有地払い下げに関わっていたのであれば、私は総理大臣を辞める』などと発言してしまったことが原因だった。安倍首相は、とくに昭恵さんが関わる問題に関しては躍起になって自ら弁明しようとするが、すればするほど傷が深くなる。一番いいのは、首相出席の集中審議を開催しないことだ」 その半面、この戦略には安倍首相の代わりに、矢面に立つポジションが必要となる。それが菅官房長官だった。対メディアという意味でも、官房長官会見は、1日2回、毎日、開催されている。主催は「記者クラブ」とはいえ、会見を仕切るのは実質、官邸。しかも菅氏は日本最長の政権を支え続ける辣腕だ。 「あとは時間稼ぎですよ。連日、この問題をやっていれば、必ず、他にも重要な法案があるだろう、と、野党やマスコミの攻勢にうんざりする世論が広がる。その上で、野党が審議を欠席しようものなら好都合。逆にそれが野党にとって痛手になる」(前出の政府関係者) 二つ目の教訓は「内部文書の流出を防ぐこと」だ。モリカケの時、政権を揺るがしたのは野党の追及よりも、むしろ、その都度、政権の内部からメディアに流出した内部文書だった。いま、流出を防止することに、とくに首相周辺は躍起になっているという。ある自民党幹部はモリカケ問題をこう分析する。 「財務省の佐川宣寿理財局長が、ないと断言した森友学園と財務省とのやりとりを示す文書。そして、加計問題をめぐっては『総理のご意向』を書かれた内部文書がリークによって表沙汰になり、これは詰んだなと思った。ないと言い続けてきた文書が出てきたんだから。今回の件でも、破棄したとされている名簿が、何らかの形で出てきたら大変なことになる。官邸はそればかり気にしているはずです」 |
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●首相、招待者へ「皆さんと共に政権奪還」と呼び掛け 12/11
臨時国会が9日、閉幕したことを受け、安倍晋三首相は記者会見し、公的行事「桜を見る会」の私物化問題については、従来の説明を繰り返した。招待者名簿は「適正に廃棄している」と述べたが、11日午前0時現在、今年の会の様子を撮影した動画や写真は首相官邸のホームページ(HP)にアップされたままだ。動画を見ると、首相は会の冒頭「(公明党代表の)山口(那津男)さんや皆さんと共に政権を奪還してから、7回目の桜を見る会となりました」とあいさつしていた。桜を見る会への招待の在り方と夕食会の問題を検証する。 ●園遊会と比較すると、私物化明らか 首相が呼び掛けた「皆さん」は、会場の新宿御苑に集まった招待者であり、首相は一緒に政権を奪還した仲間と考えているようだ。「皆さんと共に」という言葉は、政府が国会で答弁してきた「首相が各界で功績、功労のあった人を招き、日頃の苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事」の私物化をはっきり示しているのではないか。 また桜を見る会と、天皇・皇后両陛下が主催する園遊会を比較すると、私物化がより明らかになる。宮内庁のHPによると、園遊会は「天皇・皇后両陛下が毎年春と秋の2回、赤坂御苑に約2千人を招き、親しく話す会」で、招待者は衆参両院議長・副議長・議員、首相・大臣、最高裁長官・判事、その他の認証官(任免に天皇が公的に証明する認証が必要な官職)など立法・行政・司法各機関の要人、都道府県の知事・議会議長、市町村の長・議会議長、各界功績者とそれぞれの配偶者、皇族。春の園遊会には、各国外交官とその配偶者・令嬢も招く。 一方、桜を見る会の開催要領によると、招待者は皇族・元皇族、各国大公使等、衆・参両院議長・副議長、最高裁長官、大臣・副大臣・政務官、国会議員、認証官、事務次官等・局長等の一部、都道府県の知事・議会議長等の一部、その他各界の代表者等で、園遊会と多くが重複する。ところが、招待者の人数は園遊会が約2千人なのに対し、今年の桜を見る会は約1万5千人に上ったという。 園遊会は招待者を公表する。名簿が報道機関に提供され、新聞に氏名と肩書が掲載されてきた。宮内庁によると、名簿の保存期間は30年。これに対し、桜を見る会の招待者は非公開で、名簿は「会の終了をもって使用目的を終えることに加え、全て保存すれば、個人情報を含んだ膨大な文書を適切に管理する必要が生じること等から、内閣府において保存期間1年未満の文書として、会の終了後、遅滞なく廃棄している」(12月2日の参院本会議での首相答弁)という。園遊会と桜を見る会は、招待者が重複しているのに、会の在り方が大きく異なっている。 ●首相の説明に修正や矛盾 首相は11月8日の参院予算員会で、桜を見る会について「私は主催者としてあいさつや招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめ等には関与していない」と答弁した。しかし、安倍晋三事務所が前日の夕食会とセットで、桜を見る会に地元支援者を招待していたことが案内状などで明らかになると、11月20日の参院本会議で「私の事務所が内閣官房から推薦依頼を受け、幅広く参加希望者を募ってきた。私自身も事務所から相談を受ければ、推薦者について意見を言うこともあった」と答弁の軌道修正を余儀なくされた。その後、首相は招待者に関するそれ以上の情報を明らかにしていない。官邸のHPに残る動画(膨大な個人情報を含んでいる)に登場するのも、芸能人がほとんどだ。 首相は9日の会見で「私自身の責任において、招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討するほか、予算や招待人数も含めて、全般的な見直しを、幅広く意見を聞きながら行ってまいります」と語る一方で「さまざまなご指摘を踏まえ、菅(義偉)官房長官が内閣府に確認させた結果(招待者名簿の)データの復元についても不可能であるとの報告を受けた」と述べた。招待者名簿がもはやこの世に存在しないのに、どうやって「招待基準の明確化」や「招待プロセスの透明化」を検討するのだろうか。言っていることが矛盾している。招待者の在り方や名簿の廃棄問題は今後も追及が続くとみられる。 ●夕食会も説明裏付ける書類など示さず 次は桜を見る会前日の4月12日夜、首相の地元支援者らを東京都千代田区のホテルニューオータニに集めて開かれた立食形式の夕食会。首相は11月20日の参院本会議で「あべ晋三後援会が主催した」と認め、それに先立つぶら下がり取材で、次のように説明している。ただ説明を裏付けるような書類などは、現在に至るまで全く示していない。 1 夕食会や旅費、宿泊費など全ての費用は参加者の自己負担で、安倍事務所や後援会には収入、支出は一切ない。 2 夕食会の費用は会場の入り口で、安倍事務所の職員が1人5千円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手渡した。受け付け終了後、集金した現金でホテルに支払いをした。 3 夕食会の価格が安過ぎるのではないかとの指摘もあるが、大多数がホテルの宿泊者という事情を踏まえ、ホテル側が設定した価格という報告を受けている。 4 夕食会の出席者は約800人で、その大半が翌日の桜を見る会に出席した。 ニューオータニの広報担当者は夕食会について「個別の案件なので答えられない」としつつ「一般的には、入金と同時に領収書を渡す」と話す。2の説明のようにするには、ニューオータニから事前に領収書をもらっておかなければならないが、領収書は入金と同時という説明と食い違う。後援会が夕食会の前に費用を立て替え払いし、参加者の人数分の領収書をもらっていた場合、後援会には支出と収入が生じる。 ニューオータニのHPによると、宴会場での立食パーティーは1人1万1千円(宴会場使用料、税、サービス料など込み)からなので、夕食会は半額以下に値引きしたことになる。首相が3の説明をした後、2015年の夕食会はニューオータニだが、宿泊先はホテルオークラとANAインターコンチネンタルホテル東京だったことが明らかになった。しかし、首相は「5千円はホテルが設定した」「(夕食会の)明細書はない」と言い続けている。 ●ニューオータニ、公選法違反の共犯となる可能性も 15年の宿泊先になった二つのホテルにそれぞれ取材すると、まずホテルオークラは、▽立食パーティーはおおむね1万5千円から、▽ディナーショーなどホテル主催のパーティーでは、ホテルの領収書を個人に渡すが、それ以外はパーティーの主催者に総額の領収書を発行し、ホテルの領収書を参加者にそれぞれ渡すことはまずない、▽パーティーの明細書や見積書は必ず発行する―と答えた。 ANAインターコンチネンタルホテル東京の回答は、▽立食パーティーの人数や内容によって、5千円でも可能、▽領収書は代金と引き替えに発行し、要望によって個人宛てにも発行するが、主催者の隣にホテルの従業員がいて、会費の5千円をもらうたびにホテルの領収書を発行することはあまり考えられない、▽パーティーの明細書や見積書は必ず発行する―だった。 パーティーの主催者が参加者から集金し、ホテルの領収書を渡したり、明細書や見積書が発行されなかったりすることは、少なくともこの二つのホテルではないようだ。元検事の弁護士は「ニューオータニと後援会側が事前に話し合い、地元有権者である参加者に5千円を上回る代金の飲食を供与していた場合、ニューオータニも公選法違反の共犯となる可能性もある」と話している。 明細書などの会計書類は法人税法で7年、会社法で10年の保存義務があり、ニューオータニには必ず保管されている。首相の説明が事実であれば、ニューオータニから会計書類を取り寄せて公開すれば、この問題が越年することはない。 |
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●もりかけの教訓と「桜を見る会」巡るメディアの焦り 12/11
朝日新聞系の『アエラドット』というウェブサイトに昨日、「モリカケ問題の教訓」、などと題する記事が掲載されていたようですが、この手の記事からは、「桜を見る会」問題を一生懸命スキャンダルに仕立てようとしているオールドメディア側の「焦り」を感じ取ることができます。「桜を見る会『問題』」で政権追及をし、政権を追い込んでいるつもりのオールドメディアが、却って追い込まれる立場にあるのだとしたら、これは極めて滑稽な話だと言わざるを得ません。 ●もりかけ問題はマスコミ転落のきっかけ 「もりかけ問題」とは、いうまでもなく、「安倍晋三(氏)が内閣総理大臣としての地位を悪用し、個人的な友人が経営する学校法人に対し何らかの便宜を図ったという疑惑」のことですが、それと同時に、当ウェブサイトとしては、「オールドメディアと特定野党が社会的な信頼を失う決定的なきっかけとなった、大々的な虚報事件」と位置付けています。 というのも、民進党(現在の立憲民主党その他大勢)などの特定野党が、「アベは怪しい!」「アベは怪しい!」と叫び続けて国会を空転させ、新聞、テレビを中心とするオールドメディアが重要なニュースそっちのけで「もりかけ騒動」ばかりを報じたからです。 しかし、特定野党やオールドメディアが決定的に読み誤っていたのは、インターネット環境が普及するにつれ、インターネットを使いこなし、自分の関心があることがらについては自分で調べるようになる人が増えつつある、という事実ではないでしょうか。 もちろん、「世の中のすべての人が、インターネットを使いこなしている」とは言いません。なかには、新聞に書かれてあること、テレビが喋っていることが「世の中の真実だ」と信じている人もいるでしょうし、「インターネットにある情報はすべてウソだ」と頭から決めつけてかかる人もいるに違いありません。 ただ、政治に対して関心が高く、選挙のたびに必ず投票に行くような人たちに限定してみれば、少なくとも新聞やテレビが垂れ流した「もりかけ虚報騒動」のようなものを素直に信じる人が、現代社会において多数派を占めているとも思えません。 ●2年前は成功しかけたが… もっとも、メディアによる虚報を許しておけば、瞬間風速的に政権支持率を押し下げる、といったことが罷り通ります。実際、2017年7月の主要メディアの内閣支持率調査では、ニコニコ動画のものを除けば、軒並み内閣不支持率が支持率を上回ったことは事実です(図表1)。 図表1 主要メディアの世論調査(2017年7月) 媒体 / 支持 / 不支持 読売新聞(7/7〜9) 36% 52% 朝日新聞(7/8〜9) 33% 47% 毎日新聞(7/22〜23) 26% 56% 日経・テレ東(7/21〜23) 39% 52% NHK(7/7〜9) 35% 48% 共同通信(7/15〜16) 35.8% 53.1% 産経・FNN(7/22〜23) 34.7% 56.1% ニコニコ動画(7/20) 51.7% 24.1% しかし、このわずか3ヵ月後に行われた衆議院議員総選挙では、自民党が現有勢力をほぼ維持して堅調に勝利を収める一方、最大野党だった民進党は候補者を1人も立てられずに衆議院から消滅し、アメーバかなにかのように、いくつもの「プチ民進党」に分裂。 各種世論調査で見ても、現在に至るまで、民進党の残党である立憲民主党、国民民主党などに対する政党支持率は低迷している状況にあるのです。 ●いくつもの選挙に連続して勝利する安倍政権 ところで、先ほどの図表を確認すればわかりますが、オールドメディアから連日のように「もりかけ虚報」が仕掛けられている真っ最中であれば、確かに政権支持率が瞬間風速的に大きく下落する、という現象は発生しています。 ところが、選挙のタイミングになると、国民は「もりかけ問題」をすっかり忘れたかのように、安倍政権の出身母体である自民党にこぞって投票しているのです(※もっとも、小選挙区制では第一党が極端に多くの議席を取るため、厳密には「国民の圧倒的多数が自民党に投票している」とは言えませんが…)。 ちなみに、インターネット環境が普及しても、オールドメディアの影響力はまだ衰えておらず、2018年4月にも「もりかけ第二ラウンド」の影響で安倍政権に対する支持率が急落したという「事件」がありました。 図表2 主要メディアの世論調査(2018年4月、カッコ内は前月比増減) メディアと調査日 / 支持率 / 不支持率 共同通信(4/14〜15) 37.0%(▲5.4) 52.6%(+5.1) NNN(4/13〜15) 26.7%(▲3.6) 53.4%(+0.4) 朝日新聞(4/14〜15) 31%(±0) 52%(+4) 毎日新聞(4/21〜22) 30%(▲3) 49%(+2) 読売新聞(4/20〜22) 39%(▲3) 53%(増減不明) ニコニコ動画(4/17) 54.6%(▲1.6) 22.6%(+1.9) しかし、同年9月の自民党総裁選では、オールドメディアが倒そうとした安倍晋三氏が自民党総裁に三選されましたし、今年7月の参議院議員通常選挙でも、自民党は「圧勝」といかないにせよ、そこそこの議席を獲得し、堅調な勝利を収めた格好となりました。 もしも本当に「安倍晋三(氏)が内閣総理大臣としての地位を悪用し、さまざまな不正を働いている」にも関わらず、安倍政権がいまだに倒れないのだとしたら、それは安倍総理が選挙において何らかの不正を働いているか、それとも私たち国民がバカなのか、そのどちらかでしょう。 そして、わが国において少なくとも国政選挙については法律に従い、厳格に実施されていますし、オールドメディアが政権に批判的な報道を垂れ流すなかで自民党が圧倒的多数を得ているという事実を見るだけで、安倍政権が国民に支持され、正当に選ばれた政権であることに疑念の余地はありません。 ●朝日新聞系ウェブサイトが「焦り」? そうなってくると、やはり、オールドメディア側からは「焦り」も見えてくるのです。 朝日新聞系のウェブサイト『アエラドット』に昨日、こんな記事が掲載されていました。 「モリカケ問題」の教訓が生きた? “二つの戦略”で「桜を見る会」問題から逃げる安倍政権 「桜を見る会」問題で、安倍政権は野党の追及をかわし逃げ切りを図る。柱となるのは二つの戦略。モリカケ問題で得た「教訓」が元にな・・・ (2019/12/10 AERA dot.) タイトルにあるとおり、この記事では、安倍政権が『もりかけ問題』を教訓にして、安倍総理を矢面に立たせないこと、「桜を見る会」問題を長期化させないことに努めている、などと決めつけているものであり、冒頭の次の文章には思わず吹き出してしまいます。 「桜を見る会をめぐり、政府の支離滅裂が止まらない。5日には、菅義偉官房長官が記者会見で火だるまになった。発端は、野党議員が資料請求した直後に内閣府が破棄した出席者名簿。実際にはまだバックアップデータが残っていたのに、国会答弁ではそのことを明かさなかった。」 「支離滅裂が止まらない」のは、「桜を見る会」を巡り、何度も何度もゴールポストを動かす、朝日新聞を筆頭とするオールドメディアの側でしょうに。 また、菅義偉(すが・よしひで)内閣官房長官の最近の記者会見を見ていると、連日のようにオールドメディアの記者らが、ひたすらレベルの低い質問を繰り返しています。 これらの低レベルな質問が、まさか「菅官房長官を追い詰めている」とでも言いたいのでしょうか(とくに「共同通信のイカワ」、「朝日新聞のアベ」、「北海道新聞のカネコ」、「東京新聞のモチヅキ」、「毎日新聞のアキヤマ」などと名乗る各氏は、ご自身の不勉強ぶりを少しくらいは自覚なさった方が良いと思います)。 アエラドットの記事は、これらの記者の低レベルな質問を、なかば呆れながらこなす菅官房長官が「火だるまになった」と述べているのですが、むしろインターネット上で「火だるま」になっているのは、朝日新聞を含めたオールドメディアの方ではないかと思うのです。 いずれにせよ、アエラドットがこんな記事を出してきたのは、「俺たちオールドメディアがアベの不正を一生懸命暴こうとしているのに、なぜ国民はそれに乗って来ないのか?」という、彼らなりの焦りが出ているからではないでしょうか。 ●虚報に何度も騙される国民ではない! もちろん、過去の「もりかけ問題」を巡っては、政権側の対応に不十分な点があったことは否定できないでしょう。とくに、財務省が組織を挙げて大規模な公文書改竄を行っていたことは、オールドメディア側に付け入る隙を与えたという意味では、きわめて由々しき問題でもあります。 しかし、今回の「桜を見る会」騒動については、「政権打倒を目指すスキャンダルの一種」という意味では「もりかけ騒動」とそっくりですが、安倍政権側がムービング・ゴールポストに慎重に対応していることに加え、私たち国民の側も、虚報に騙されないために、少しずつ学習しているように思えてなりません。 そもそも今回の「桜を見る会」騒動を仕掛けたのは日本共産党ですが、日本共産党が火元となったスキャンダルに飛びつかざるをえなかったこと自体、追い込まれているのがむしろ特定野党とオールドメディアの側である、という意味でもあります。 また、現在までのところ、世論調査で明らかに安倍政権に対する支持率と不支持率の逆転が生じたという事例は見当たりませんし、立憲民主党を筆頭とする野党側の支持率が顕著に上昇しているという証拠もありません。 いずれにせよ、もうすぐ主要メディアの内閣支持率調査が出そろうと思うのですが、私たち日本国民が、虚報に何度も騙されるほど愚かではないと信じたいところです。 ●余談 反社会的勢力の定義から逃げたのですか さて、一部メディアによると、安倍政権は10日、「反社会的勢力」の定義は困難だとする答弁書を閣議決定したそうですが、これに日本共産党の志位和夫委員長が「この内閣のモラル崩壊は、行き着くところまで行き着いた」などと述べたそうです。 正当な党内選挙も一切行われず、20年近くも日本共産党の委員長の座に収まっている志位和夫氏が「モラル崩壊」とのたまうとは、なかなか面白い冗談だと思います。 しかし、志位さんが「反社会的勢力についての定義は困難」とする報道に噛み付いているのは不可解です。むしろ、日本共産党、あるいはご自身が「反社会的勢力だ」と閣議決定されなかったことを、本来は喜ぶべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか? |
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●「桜問題」から逃げ続ける安倍首相の甘い見通し 12/12
●冒頭発言13分間のうち、一度も「桜」は出てこない 「桜国会」と言われた臨時国会は12月9日、閉幕した。夕方に安倍晋三首相の記者会見が行われたが、その内容は国民をがっかりさせるものだった。このままでは来年になっても支持率が回復することはなさそうだ。 安倍氏の会見は9日午後6時から首相官邸で行われた。国会が閉幕する際には首相が会見を行うのが慣例になっている。今回もその慣例に従って行われた。 会見にあたり安倍氏は、いつも長い冒頭発言を行う。今回も、今国会で承認された日米貿易協定、成立した改正会社法などの利点を強調。今後取り組む経済対策、教育、全世代型社会保障などについてとうとうと説明。その上でこう結んだ。 「年が明ければ令和2年。(中略)令和の時代を迎えて日本も新しい時代への躍動感にみなぎっています。この絶好のタイミングにあって、力強く進めていく、その先には憲法改正があります。常にチャレンジャーの気持ちを忘れることなく、国内外の山積する課題に全力で取り組んでいく決意であります」 その間、13分間。「桜」という言葉は出てこない。 ●「桜を見る会」について聞いたのは1社だけだった 安倍氏の長い口上の後、質疑が始まる。幹事社の日経新聞が憲法改正について質問。もう1社、幹事社のテレビ東京が「桜を見る会」について、1破棄されたという招待者名簿のデータを探し出すように指示を出す考えはないのか、2ジャパンライフの山口隆祥元会長とは面識がないのか——と聞いた。ここで初めて「桜」が登場する。 安倍氏は「桜を見る会について、国民の皆さまからさまざまなご批判があることは十分に承知している」とした上で、名簿発見に向けてあらためて指示を出す考えはないこと、山口氏とは個人的な関係はないことを説明。従来の発言とほぼ同じ内容だった。 会見は次にブルームバーグが日中関係について、NHKが衆院解散について、ニコニコ動画が若者の選挙離れについて、そして読売新聞が自衛隊の中東派遣について質問。30分あまりで会見は終わった。 結局、「桜を見る会」についての質問は1回だけ。質疑あわせて3分程度。会見全体の10分の1程度にとどまった。 ●国民の関心を無視した期待外れの会見だった 憲法や衆院解散、自衛隊の中東派遣も大切な政治課題であることは論をまたない。しかし今、国民の関心事は「桜を見る会」だ。期待外れの会見だったと言わざるを得ない。 11月15日、安倍氏が記者団の囲み取材に応じた時、記者団が「改めて会見を開かれるお考えはないでしょうか」と質問。安倍氏は「もし質問されるんだったら、今、質問されたほうがいいと思います。今、質問してください」と返答したことがあった。 この時は、記者会見に応じようとしない安倍氏の消極的な姿勢に批判が集まった。しかし、せっかく会見したのに1社しか質問しない、ということには報道陣の追及姿勢にも批判が高まることだろう。 ●「桜」を聞きそうな社を意図的に指名しなかった可能性 ただし、この記者会見には「からくり」がある。会見場には「桜を見る会」の質問をしようと待ち構えていた記者はたくさんいた。しかし、事務方は「桜を見る会」以外の質問をしそうな社(もしくは記者)を優先的に選んだ可能性があるのだ。 この問題を積極的に追及しているのは、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞など政権に批判的な論調の新聞。さらに情報番組も含めて連日取り上げているTBS、テレビ朝日など民放テレビも積極的だ。 先ほど紹介した質問した社をあらためて確認してもらいたい。「桜を見る会」の質問をできるだけ避けたい安倍氏の思いを、司会進行の事務方が忖度(そんたく)したと言われてもしかたがない。 ●「憲法」「解散」にマスコミの関心をそらす操縦術 安倍氏は会見で憲法改正について「決してたやすい道ではないが、必ずや私の手で成し遂げていきたい」と発言。衆院解散の可能性については「国民の信を問うべき時が来たと考えれば、解散総選挙を断行することに躊躇(ちゅうちょ)はない」と答えた。どちらも従来よりも、踏み込んだ発言だ。 改憲に強い決意を示し、その流れ次第では年明けの解散に踏み切る考えを表明した、と見る向きもあるだろうが、実際はそうではない。安倍氏は、憲法改正や衆院解散という政治課題について強めの発言をすることで、報道陣の目をそちらに向けさせ「桜を見る会」の報道を押さえ込もうとしたのだろう。政治記者は「憲法」「解散」という言葉には過敏に反応する。その「癖」を知り抜いた高等テクニックだ。 実際、翌10日の朝刊では「桜」よりも「憲法」が大きく扱われた社があった。質問者の「選別」も含め、安倍氏による巧みなマスコミ操作が際立った記者会見だったと言える。 記者会見は逃げ切り、国会は閉幕した。安倍氏はこれで「桜」政局の大きなヤマを越えたと考えていることだろう。しかし、それは甘いということは指摘しておきたい。 ●「納得している」は15%。「納得していない」は72% 報道機関の世論調査で安倍内閣の支持率が暴落していることは11月25日付の「支持率5割切りに安倍政権が焦りを深めるワケ」で紹介したが、その傾向は今も変わらない。12月7、8日にJNNが行った調査では「桜を見る会」での安倍氏の説明について「納得している」は15%。「納得していない」は72%に上っている。 安倍氏は9日の会見で憲法改正について語る際、「最近の世論調査では、(憲法改正について)議論を行うべきだという回答が多数を占めている」と語り、国民の期待を背に受けて改憲を進めていく決意を語っている。 しかし憲法について議論をしてほしいと思うよりも、はるかに多くの国民が「桜を見る会」の究明を求めている。そのことを直視しなければ来年になっても支持は回復しないことだろう。 |
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●ジャパンライフの「広告塔」 12/12
・・・今話題の『ジャパンライフ』のイベントに岸井成格(毎日新聞)、後藤謙次(報ステ)、田崎史郎(時事通信)、島田敏男(NHK)、重倉篤郎(毎日新聞)、橘優(朝日新聞)らが参加していたことが判明・・・ 11/29 ・・・「桜を見る会」ジャパンライフ招待問題にマスコミが消極的なのはなぜか 田崎史郎、NHK島田敏男はじめ大手紙元政治部幹部が・・・ 11/27 ・・・「桜を見る会」ジャパンライフ招待問題にマスコミが消極的なのはなぜか 田崎史郎、NHK島田敏男はじめ大手紙元政治部幹部が・・・ 11/27 安倍首相「桜を見る会」私物化をめぐり、悪徳マルチ「ジャパンライフ」山口隆祥会長が招待されていた問題。一昨日25日、共産党・田村智子参院議員の国会で追及したことにより一気に火がついたのだが、マスコミの出足が遅いとネットで話題になっている。 たとえば、25日の『news23』(TBS)はシュレッダー問題は取り上げたもののジャパンライフ問題については触れず、『報道ステーション』(テレビ朝日)は「桜を見る会」問題自体を取り上げなかった。さらに翌朝の26日の朝日新聞や毎日新聞も、これだけ大きな問題にもかかわらず報じず、その消極姿勢に疑念の声が広がっていた。 マスコミのこの反応の鈍さは、実は、自らもジャパンライフの宣伝に加担していたことを蒸し返され「ブーメラン」と攻撃されるのを恐れてのことなのではないか。 本サイトでは、2018年2月、ジャパンライフが2000億円を超える負債を抱え事実上倒産した際や今年4月に警察の捜査が動き始めた際などにも、繰り返し伝えてきたが、ジャパンライフの広告塔になっていたのは安倍首相や加藤勝信厚労相、二階俊博・自民幹事長といった安倍政権幹部だけではない。通信社、全国紙、そしてNHKなど大マスコミの編集委員・解説委員クラスの幹部も、ジャパンライフの宣伝資料に実名・顔写真入りで登場していたのだ。 これは消費者問題の専門紙・日本消費経済新聞が2018年2月5日号で「ジャパンライフ元社員から宣伝用資料入手 首相桜を見る会、二階幹事長も広告塔」「著名ジャーナリストや大手マスコミ解説委員らも」との見出しを立ててスクープしたものだが、記事によれば、2017年1月27日、二階幹事長を囲む懇談会を山口会長の主催で開催したという。 同紙が入手した宣伝資料には〈トップ政治家やマスコミトップの方々が参加しました! このメンバーで毎月、帝国ホテルにて情報交換会を行なっています〉と打たれ、その下に「参加者メンバー」が肩書きと顔写真入りでリストアップされている。 そこには、TBS『ひるおび!』などテレビでおなじみ官邸御用ジャーナリストの筆頭、“田崎スシロー”こと田崎史郎・時事通信社解説委員(肩書きはすべて当時)や、安倍首相と寿司を食う仲から“しまだ鮨”との異名を持つ島田敏男・NHK解説副委員長、また芹川洋一・日本経済新聞社論説主幹の名前があげられている。田崎氏、島田氏が安倍首相の会食メンバーでることは言うまでもないが、日経の芹川氏も安倍首相と会食を行なってきた。 ただ、このジャパンンライフの広告塔になっていたのは、安倍首相の“メシ友”だけではない。元読売新聞社東京本社編集局長の浅海保氏、元朝日新聞政治部長の橘優氏、毎日新聞社の岸井成格・特別編集委員と倉重篤郎・専門編集委員、『報道ステーション』コメンテーターでもある後藤謙次・元共同通信社編集局長らまでが名前を連ねていた。ようするに、政治部トップ経験者が勢ぞろいしていたのだ。 しかも、元朝日新聞の橘氏は朝日退職後、ジャパンライフの顧問を務めていたことがあるうえ、日本消費経済新聞の取材に対し、毎日と日経は「元朝日新聞の橘氏に誘われた」と回答しており、これらのメンバーの多くは、朝日の橘元政治部長が誘った可能性が高い。 このジャパンライフとの関係を蒸し返されたくないために、「桜を見る会」にジャパンライフ会長が招待されていたことや、招待状が宣伝に使われていた問題を、扱わないのではないか。そういう疑念の声があがったのだ。 こうした声が大きくなったせいか、現場からの突き上げがあったのか、さすがに新聞も今日になって取り上げ始めたし、テレビも昨日はこの問題を取り上げた。 しかし、朝日新聞はいまだに扱いが小さく、また昨日の『報ステ』もジャパンライフ問題を取り上げたものの、「桜を見る会」問題をめぐる動きをレポートするVTRでは、シュレッダー問題からはじめ間にジャパンライフ問題をはさみ、再びシュレッダー問題に戻って終わらせ、スタジオ受けでは、ジャパンライフ問題について後藤氏らがコメントすることはなかった。 『報ステ』が苦肉の策を考えてまでこの問題を取り上げたこと自体は評価したいが、こうした扱いを続けていては、「桜を見る会」問題におけるジャパンライフ問題があたかも重大ではないかのような誤解を与えかねない。 もちろん報道に携わる者が、特定企業に接待を受けていたことは問題であり、宣伝に使われたことの社会的責任も大きいだろう。 しかしだからこそ、メディアやジャーナリストたちは、このジャパンライフと安倍首相「桜を見る会」の問題の追及の手をゆるめるべきではない。きちんと経緯を明らかにし自らの非を認めたうえで、「桜を見る会」問題については徹底追及するべきだ。 安倍応援団や右派メディアは「ブーメラン」と攻撃するかもしれないが、そんなものまったく気にする必要はない。一部の記者やキャスターの問題であって会社ぐるみや番組、新聞全体の問題ではないし、何より安倍首相「桜を見る会」私物化問題は次元も本質もまったく異なるものだからだ。 そういえば、『ひるおび!』で政権スキャンダルを扱うときは必ず出てきて政権の言い分を代弁する御用ジャーナリスト・田崎史郎氏が、今日の「桜を見る会」とジャパンライフ問題コーナーに出ていなかったが、それもやはりこのジャパンライフ広告塔問題と関係あるのだろうか。 ● 田崎ら安倍応援団に言っても仕方ないかもしれないが、心あるジャーナリストやメディアには、今後「桜を見る会」をより一層追及していくためにも、この問題について自らきちんと明らかにしてほしい。その意味で、2018年にジャパンライフ広告塔問題について報じた本サイトの記事を以下に再録するので、ご一読いただきたい。 「 『ジャパンライフ主催「二階幹事長を囲む懇親会」に“安倍のメシ友”田崎史郎、NHK島田敏男、大手紙・元政治部幹部がズラリ』 2000億円を超える負債を抱えて事実上倒産した預託商法大手・ジャパンライフ社。創業者の山口隆祥会長はマルチ界隈での“レジェンド的存在”で、同社は以前から悪徳商法と批判、問題視されてきた。そんなジャパンライフに安倍首相の側近政治家が関わってきたことは本サイトでも紹介したとおりだ。なかでも加藤勝信厚労相は内部向けの宣伝チラシに登場する“広告塔”。チラシによれば、山口会長は加藤大臣と昨年1月13日に会食したとして「ジャパンライフの取り組みを非常に高く評価していただきました」と紹介されている。また、自民党の二階俊博幹事長も宣伝チラシに登場していたことも判明している。今月12日には、ジャパンライフが元内閣府官房長や元特許庁長官ら複数の官僚OBを同社の顧問として招請し、報酬を支払っていたことが大手紙でも報じられた。加藤大臣ら政治家や元官僚が“協力”していたことで同社の「信頼」を演出しただけでなく、行政処分が遅れ、被害を拡大させた可能性もある。当事者たちは「利用されただけ」と嘯くが、その責任は極めて重いと言わざるをえない。 」 ● だが、そんなか、テレビや大手紙が一切沈黙を決め込んでいるもうひとつの“広告塔”疑惑がある。それは、通信社、全国紙、そしてNHKなど大マスコミの編集委員・解説委員クラスの幹部が、ジャパンライフの宣伝資料に実名・顔写真入りで登場していたという事実だ。 スクープしたのは、消費者問題の専門紙・日本消費経済新聞。独自の取材でジャパンライフ問題に切り込み続けてきた同紙だが、2月5日号の一面で「ジャパンライフ元社員から宣伝用資料入手 首相桜を見る会、二階幹事長も広告塔」「著名ジャーナリストや大手マスコミ解説委員らも」との見出しを立てて報じた。 ●田崎、NHK島田、日経芹川、読売、朝日の元幹部、後藤や岸井の名前も 記事によれば、同紙記者はジャパンライフ元社員から、顧客の説明会で使用する資料を入手。顧客向けの説明会でスライドとして使われたり、社員が高齢女性らを勧誘する際に見せるなどして用いられていたという。紙面では宣伝資料の画像も掲載。1枚は「安倍晋三内閣総理大臣から山口会長に「桜を見る会」の御招待状が届きました」として、ハガキを見せつけるもの。そしてもう一枚が、二階幹事長とともにマスコミ関係者の“広告塔”疑惑を示す。そこにはやはり、安倍首相と会食を繰り返す“メシ友”たちの姿があった。 問題の資料によれば、昨年1月27日、二階幹事長を囲む懇談会を山口会長の主催で開催したという。〈トップ政治家やマスコミトップの方々が参加しました! このメンバーで毎月、帝国ホテルにて情報交換会を行なっています〉と打たれ、その下に「参加者メンバー」が肩書きと顔写真入りでリストアップされている。 そのなかには、TBS『ひるおび!』などテレビでおなじみ官邸御用ジャーナリストの筆頭、“田崎スシロー”こと田崎史郎・時事通信社特別解説委員や、安倍首相と寿司を食う仲から“しまだ鮨”との異名を持つ島田敏男・NHK解説副委員長、また芹川洋一・日本経済新聞社論説主幹の名前があげられている。田崎氏、島田氏が安倍首相の会食メンバーでることは言うまでもないが、日経の芹川氏も第二次安倍政権発足以降に少なくとも6回も安倍首相と会食を行なってきた。 ただ、このジャパンンライフの広告塔になっていたのは、安倍首相の“メシ友”だけではない。元読売新聞社東京本社編集局長の浅海保氏、元朝日新聞政治部長の橘優氏、毎日新聞社の岸井成格・特別編集委員と倉重篤郎・専門編集委員、『報道ステーション』(テレビ朝日)コメンテーターでもある後藤謙次・元共同通信社編集局長らまでが名前を連ねていた。ようするに、政治部トップ経験者が勢ぞろいしていたのだ。 こうした名だたるメンツが二階幹事長を囲み、その懇談会がジャパンライフの山口会長の主催だとアピールすることで、マスコミ関係にも強力な人脈があるとの印象を顧客に与えたのは想像にかたくない。 それにしても、いったいなぜこういう面子がよりにもよって、悪徳マルチ商法の会社の勉強会に参加していたのか。日本消費経済新聞が参加者に取材をしたところ、〈大手マスコミをすでに退社している参加者〉の中から“元朝日政治部長の橘氏に誘われた”“橘氏に訊いてほしい”との回答もあったという。実際、これらのメンバーの多くは、朝日の橘元政治部長が誘った可能性が高い。 橘氏は朝日新聞社を退社後、2014年ごろからジャパンライフの顧問を務めていた(昨年辞任)。これについては、2月11日に共同通信が顧問に官僚OBがいたこととともに配信し、翌日付の毎日新聞や産経新聞、東京新聞紙面にも掲載された(朝日と読売、日経は報じなかった)。 しかし、ジャパンライフ問題に関するマスコミ関係者の関与疑惑報道は19日現在それ止まりで、橘氏以外に田崎氏や島田氏ら解説委員クラスが広告塔に使われていた事実は一言も触れる様子がなかった。 ●国会質問でも取り上げられたのに意図的に隠蔽した新聞・テレビ これは明らかに意図的な隠蔽だろう。というのも、この一件は日本消費経済新聞がスクープしただけでなく、国会でも質問されているからだ。 1月30日の衆院予算委員会で希望の党の大西健介議員が質問している。大西議員はジャパンライフ問題で加藤厚労相や二階幹事長を追及するなかで、資料を示しながら「だれもが知っているようなマスコミの解説委員クラスの方々の顔写真と名前も載っています」と指摘。また「ジャパンライフは他にも顧問とかに有名な方を招き入れることで顧客の信頼を得ようとしてるんです。官僚のOBとかですねマスコミ関係者とか」とも発言している。 ところが、本サイトが調べた限り、大西氏が指摘した“マスコミの解説委員クラスが宣伝に使われている”という事実は、大西氏の発言があった1月30日の衆院予算委から現在に至るまで、新聞もテレビもほぼ完全に無視しているのである。 だが、マスコミ幹部クラスやOBがジャパンライフの“広告塔”になっていた事実を軽く見ることはできない。関係者が同社に関与していたことでジャパンライフ問題の報じ方になんらかの影響が出た可能性があるからだ。 日本消費経済新聞の取材に対し各社は、「報道への影響はまったくない」(時事通信社社長室)、「適切な報道に努めております」(毎日新聞社社長室広報担当)、「当社の報道に影響を与えたことは一切ありません」(日本経済新聞社広報室)などと口を揃えている。しかし、本当に報道への影響がないと言えるのか。 そもそもジャパンライフ問題では、事実上倒産した昨年末以降、ようやく各紙やテレビもそれなりに報道するようになったが、それまで、消費者庁より2016年末から計4回の業務停止命令を受けた経緯や、その事業の問題点を深く追及する報道はほとんどなかったと言っていい。事実、本サイトが検証した限りでは、倒産の端緒となった16年12月の業務停止命令については朝日、毎日、日経が数百文字のベタ記事で、NHKがごく簡単に報じていただけだった。 また、消費者庁による最初の処分は、実のところ消費者庁が立入検査をした2015年9月から1年以上も遅れたものだった。昨年4月の時点で、国会でも処分が遅れた背景として官僚OBの天下りや加藤大臣の“広告塔”問題が指摘されたが、これを取り上げたのは「しんぶん赤旗」や本サイトなどごく一部だけで、大手紙やテレビは当然のようにスルー状態であった。 そう考えてみてもやはり、マスコミ各社の「報道に影響は全くない」との言い分は信じがたいのだ。また、仮に懇談会が山口会長の主催だと知らなかったとしても、それは被害拡大に加担したことへのエクスキューズにすらならないだろう。 裏を返せば、マスコミの幹部クラスや政治記者たちは、有力政治家とのなかよし懇談会が常態化するなかで、その関係を利用される危険性に対する警戒心が完全に薄れている。そのことが、このジャパンライフの広告塔問題で露呈したとも言えるのではないか。いずれにせよ、マスコミは傍観者ではない。自らの立場と責任をよく自覚したうえで、あらためて“広告塔”問題を報じるべきだ。 |
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●ジャパンライフ被害者 「総理がついているから」と言われて9,200万円 12/12
「桜を見る会」に安倍首相枠で招かれていたジャパンライフの山口隆祥会長(当時)。同社の社員と被害者(男性)がきょう、野党の追及本部に招致された。 二人は型通りの挨拶を済ませ、野党合同による政府からのヒアリングに耳を傾けた。 元社員と被害男性は情報の宝庫なのだが、ヒアリングの後、ぶら下がって二人から話を聞いたのは田中と某夕刊紙だけだった。 それもそのはずだ。主要マスコミ幹部が広告塔として名を連ねていたのだから。触りたがらないのも当然だ。 男性(50代)の被害額は9,200万円。2015年からジャパンライフが倒産するまで、預貯金、老後の蓄え、子供の養育費など一切合切をジャパンライフにつぎ込んだ。 東日本のある支店の元店長は「桜を見る会の招待状をセールストークに使った」と証言した。 被害者の男性は桜を見る会の招待状や安倍夫妻との写真を見せられ、契約を促された。 ジャパンライフの社員から「安倍総理が付いているから大丈夫ですよ、言われた」と話す。 男性は「安倍さんの名前が出てこなければ、あそこ(被害額9,200万円)までならなかった」と唇をかみしめた。 ジャパンライフの被害者は7,000人。被害総額は2,000億円前後に上るものと見られる。 安倍首相が広告塔にならなければ、被害はここまで大きくならなかった。マスコミが及び腰な理由はここにもある。 |
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●「桜を見る会」問題のさらなる発火点に!? 今井絵理子氏の写真 12/12
炎上が続いている「桜を見る会」をめぐる騒動。安倍晋三首相の後援会によるニューオータニでの“接待”疑惑や昭恵夫人の「推薦枠」の存在など、安倍首相が会を私物化していたことを示す状況証拠が次々と明らかになっている。さらに、野党が要求する招待者名簿を破棄するという証拠隠滅の意図をうかがわせるような政権の動きにも批判が集まっている。そんななか、一連の騒動の中でも大きな注目点となっているのが、会への反社会的勢力の介入だ。 「悪質なマルチ商法を展開していたとして警視庁が強制捜査に踏み切った『ジャパンライフ』の会長が招待されていたことがすでに明らかになっていますが、この件については、会への招待状が会員集めに悪用されていたという疑いまで出ています。会にはこの会社以外にも素性の知れない輩が出入りしており、その中には警察当局が『半グレ』としてマークする連中もいたという話です」(全国紙社会部記者) 永田町では、会に出入りしていたとされるその「半グレ」の素性を暴露する怪文書も出回り、マスコミ関係者を騒然とさせた。この件は一部週刊誌でも報じられたが、その余波を受けたのが東京から遠く離れた沖縄である。 「怪文書に登場した『半グレ』とされる人物が活動拠点としていたのが沖縄だったからです。実は、沖縄ではいま、こうした『半グレ』と呼ばれる連中が勢力を伸ばしており、地元の沖縄県警が警戒を強めています。県警はこの『半グレ』について極秘裏にリストまで作成し、その関係先や資金源などの洗い出しを進めているようです」(同) 沖縄の「半グレ」事情ににわかに注目が集まったことで、とばっちりを食ったのが、沖縄選出の今井絵理子参議院議員だ。アイドルグループSPEEDの元メンバーで、2016年に自民党から比例区で出馬し、見事初当選を果たした今井氏。「安倍チルドレン」のひとりとしても知られる彼女の地元での”黒い交際”が週刊誌のターゲットになったのだ。 「県警がマークする『半グレ』の組織は全部で3グループとされています。そのひとつのリーダー格と目されている男性と一緒に写る写真が誌面に掲載されたのです。この人物は過去に監禁事件を起こしたり、暴力団とのつながりも指摘されるいわくつきの人物。彼が取り仕切っているとされるグループは、ヤミ金などの非合法なシノギをする一方で地下格闘技イベントを主宰。正規の事業も展開し、地元政治家に献金を重ねるなど、表と裏の顔を併せ持つというのが県警の見立てです」(同) 関係者によると、今井氏と写真に収まっている男性が所属するグループはメンバー数が十数人。県内で活動し、外国人向けの民泊事業や居酒屋経営などで利益を得ているとされる。「桜を見る会」への出席が取り沙汰された人物が所属するグループは20〜30人ほどが所属し、宮古島や石垣島で飲食店やダイビングショップなどを経営し、資金を得る一方、県内の暴力団とのつながりも指摘されている。残りのひとつが本島中部を拠点に40数名が在籍するグループで、メンバーが中古車販売や飲食店、レジャー産業、金融業、建設業を営む一方で、県外の暴力団や半グレグループと連携し、振り込め詐欺の「出し子」や「受け子」の供給源になっているとの指摘もあるという。 「沖縄はいま、インバウンドブームに乗って観光業が絶好調。加えて地価の上昇率も日本一となっており、県警がマークする半グレ以外にも、県内外からさまざまな勢力が進出してきているのです」(同) 今後、さらなる騒動の発火点になる可能性もゼロではないようだ。 |
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●「桜を見る会」問題、ホテル前夜祭「値引き」疑惑の深層 12/13
<歴代最長を誇る安倍政権にほころびが──ホテル側の「値引き」と首相晩餐会受注の微妙過ぎる関係> 11月20日、安倍晋三首相の在任期間が通算2887日となり、桂太郎を抜いて歴代最長となった。超長期政権を維持している要因として挙げられるのが、人事の妙と卓越した危機管理だろう。 麻生太郎副総理兼財務相や二階俊博自民党幹事長をはじめとする党内実力者との協調関係を基軸として、石破派を除く総主流派体制の構築に成功。閣僚人事でも各方面へ入念な配慮が効いている。 また、内閣官房長官と内閣人事局による霞が関人事の差配によって政府を掌握し、安倍政権は「アメとムチ」を存分に振るっている感がある。森友・加計問題を含むスキャンダルもその都度、菅義偉官房長官が主導する危機管理によって切り抜けてきた。 類いまれなほど強力な政権であったからこそ、集団的自衛権行使を容認する安保法制導入といった戦後史を画する数々の政策を実現できたことは確かだ。平成から令和へ、皇位継承もつつがなく終わることができた。 しかし、そうした安倍政権がいま揺らいでいる。今年4月13日に東京・新宿御苑で開かれた首相主催の「桜を見る会」をめぐる疑惑だ。 共産党の指摘に端を発する今回のスキャンダルは当初、安倍首相の後援会が多数招待されていることが身びいきで不公平だ、とする道義的な非難にすぎないようにも思えた。しかし、菅官房長官が予算や招待者数の削減も含め全般的な見直しを検討するとして来年の開催を中止すると発表しても、事態は収束しない。立憲民主党の安住淳国対委員長は「エンドレスで追及する」と発言し、野党が「返り血」を辞さない覚悟を示した頃から、疑惑が深刻化してきた。 なかでも「桜を見る会」前日の12日、安倍後援会が行った「前夜祭」で、東京のホテルニューオータニが大幅値引きをしていたのではないかという疑惑が注目されている。 ●値引きと受注の対価性 約800人の参加者の費用が1人当たり1万1000円以上かかるところを5000円に割り引いた、という疑惑だ。これが真実であれば、値引き分を安倍事務所が補塡していた場合は地元有権者に対する飲食接待で公職選挙法違反、ホテル側が後援会に対して値引きを融通していた場合は、ホテルによる実質的な企業献金で政治資金規正法違反に当たるというのだ。これ以外にも、会当日に反社会勢力関係者が出席していたことも批判されている。 このうち、首相主催の「桜を見る会」に誰を呼ぶか、どれくらいの予算をかけるかは、原則として首相が有する裁量の範囲内の問題だ。今回、明白な裁量逸脱があったとは言い難いようにも思える。また、見る会当日の参加者チェックがずさんだったことも、セキュリティーの観点から批判されるべきだが、公然の秘密でもあった。 問題は値引きだ。現時点では、値引きが実際にあったかどうか、という実態は明確になっていない。政治家の政治資金パーティーといっても、ホテル側は閣僚クラスでもそう簡単には値引きしない。だからこそ政治家の事務所側は、料理の質をなるべく落とし、用意する量も減らして、利益をなんとか確保する。今回参加者が払った5000円に「見合った」質と量の料理が提供されていただけなら、そして参加者がホテルに対して直接支払っていたのならば、寄付にも献金にも当たらず、政治資金収支報告書に記載がなくとも問題はない。 しかし、値引きが実際にあった場合、問題は別の次元で生じることになる。もちろん値引き自体は私企業の営業活動としてあり得るだろう。だがその値引きが他の取引との対価性を有し、そしてその相手方が政府であった場合はどうか。 「桜を見る会」の前日に行われたニューオータニでの前夜祭におけるホテル側の「利益供与」と、一見無関係の即位礼正殿の儀の翌日の10月23日に行われた首相夫妻主催晩餐会をホテルが「受注」したこととの関連性──つまり対価性が問題となる。 各国から要人が参列する晩餐会は最も格式が高い行事の1つであり、それを東京で催行できるホテルは、帝国ホテル、ホテルオークラ、パレスホテル、高輪プリンスホテル、そしてニューオータニといった大ホテルに限られる。そうしたホテルの中で今回、ニューオータニが晩餐会受注に成功した。当日の華麗な式典の様子をメディアで見た人も多いだろう。 この晩餐会をニューオータニが受注したことの背景に、「桜を見る会」前夜祭での利益供与があったと仮に位置付けるとしたら、少なくとも外形上は、典型的な贈収賄のスキームを疑ってみるべき事案になる──。こういう指摘が今、なされつつある。 ●安倍政権の「説明責任」 もちろん個別の事情を踏まえた適正な選定だったのかもしれない。例えばパレスは今回多くの王族が宿泊しており、オークラも建て替えたばかりだった。晩餐会対応がそもそも難しく、安全確保やコスト等を考慮して、ニューオータニが選ばれたという可能性も十分にあろう。 しかし、首相の側近中の側近として絶大な影響力を誇り、「史上最強の首相秘書官」の1人として評価の高い人物の親族がニューオータニの社外取締役であったという報道も出ている現在、もはやそうした一般論の説明では十分ではないだろう。 問題はタイミングだ。前夜祭(4月12日)の詳細が決定された後に、首相主催晩餐会(10月23日)の場所が決まっていた場合、「前夜祭で値引きをしてくれることになったから、お礼に晩餐会をニューオータニにしてあげよう」としたとも考えられなくもない。しかし、政治家個人の政務と内閣総理大臣としての公務とでは重みが全く違う以上、通常は想定し難い。 むしろ問題となるのは、その逆の場合だ。つまり、ニューオータニが随意契約で晩餐会受注に成功した後に、前夜祭の詳細を決めていた場合である。この場合、2つの催事が全くの無関係であり、同じホテルになったのは偶然であることを積極的に説明しない限り、ホテル側が一方的に「忖度」して値引きを供与したのか、あるいは当事者間の黙示または明示の合意があったのかという、あらぬ疑いを払拭し難いことになる。 仮に「桜を見る会」前夜祭において利益供与があったとすれば、その趣旨と実態はどのようなものだったのか。また、2つのイベントの場所がどのような経緯でニューオータニに決定したのか、そして晩餐会の場所選定に関する職務権限が誰にあるのか──政権側は自ら説明しなければならないだろう。 そうしなければ、今回の疑惑が、単なる裁量行使の適切性の問題ではなく、あるいは公選法や政治資金規正法違反の案件にとどまるものではなく、刑法上の贈収賄の疑いがあるレベルの話だという「疑念」を簡単には払拭できない。 「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(古今和歌集・在原業平)(世の中に桜というものがまったくなかったら、どんなに春の心はのどかだろうか) 東京は今、静かな厳冬に包まれている。「桜を見る会」疑惑が史上最長となった安倍政権の終わりの始まりとなるのか、それとも適切に説明責任を果たして、憲法改正という大目標あるいは東京オリンピック・パラリンピックに向けて強力な政権運営を続けていけることになるのか。人心一新の解散総選挙という手もあれば、より洗練された危機管理によって事態を沈静化させる手もまだある。 桜を散らせるか咲かせるかは、この冬次第だろう。 |
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●憲法改正「中身の議論期待」 桜を見る会などに言及―安倍首相 12/13
安倍晋三首相は13日、東京都内で開かれた内外情勢調査会の会合で講演し、多くの国民が憲法改正の議論を求めているとの認識を示した上で「国会議員には判断材料を提供する責任がある。(国民の声に)応え得るような中身の議論が行われることを期待したい」と述べ、通常国会での改憲論議の進展に強い意欲を示した。 首相は「必ずや私自身の手で(改憲を)成し遂げたい」と強調した。 衆院解散については「国民の信を問うべき時が来たと判断すれば、ちゅうちょなく決断する」と重ねて表明。何が解散の大義になるかに関しては「具体的に言う段階にない」と明言を避けた。 一方、森友・加計学園や首相主催「桜を見る会」の問題に触れ、「3年ほどの間、政策論争以外の話に(国会の)多くの審議時間が割かれてしまっていることを申し訳なく思っている」と陳謝。「初心を忘れずにしっかりと身を引き締め、全身全霊で政策課題に取り組んでいきたい」と語った。 |
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●首相「国民に申し訳ない」 桜見る会の国会論議で 12/13
安倍晋三首相は13日午後、東京都内で講演し、首相主催の「桜を見る会」を巡り「国会では、政策論争以外に審議時間が割かれていることを国民に大変申し訳なく思う」と表明した。桜を見る会については、首相が自身の後援会関係者を際限なく招いたとして、野党から「公私混同の極み」と批判を受けている。 首相は、台風19号など相次ぐ災害被害を踏まえ「防災、減災、国土強靱化を進め、未来の安心を確保する」と強調した。 今月末に予定される日中首脳会談に関し「アジアや世界の平和、安定に大きな責任を果たすべきとの認識を習近平国家主席と共有し、その意思を明確に示す」と語った。 |
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●安倍首相 桜を見る会疑惑「逃げ切り」の援軍はテレビ局 12/13
国会で連日、取り上げられた総理主催の「桜を見る会」をめぐる最大の問題は、安倍首相が公職選挙法に違反している疑いである。 「桜を見る会」に安倍首相は地元の選挙民を800人以上招待した。これらの人々は一般の市民であり、特別に社会的貢献を行ったとみられる人々ではない。彼らに平均1000円以上の供応を税金でもって行ったことが明確になれば、公選法第199条の2第1項〈公職の候補者は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄付をしてはならない〉の規定に違反する。 だから、安倍政権は招待者リストの名簿を廃棄したのだろう。しかし、今や多くの文書はパソコンで作成され、保存されるのが一般的だ。菅官房長官はバックアップデータの存在を認めたものの、「バックアップは行政文書ではない」とも言っている。だが、こんな支離滅裂な屁理屈は通らない。 バックアップデータが野党に提出され、名簿の確認ができれば、選挙区内の人々への供応が明確になる。菅長官発言の翌日(5日)、各テレビ局はこの問題をどう報じたか。番組表を確認する限り、追及姿勢を示したのはTBSとテレビ朝日だけである。NHKや日本テレビ、フジテレビ、テレビ東京では放送予定が掲載されていなかった。報道されなければ国民は事実を知る機会が極端に閉ざされてしまう。 「桜を見る会」の追及に積極的な放送局と、消極的な放送局の視聴率を比べると、大ざっぱに言って消極的な方が高い傾向にあるようだ。安倍政権はどんな不祥事があっても、「支持」するという「岩盤層」が3割程度あるが、これは安倍政権の不祥事を追及しない放送局にも原因があるだろう。 かつて、大宅壮一氏がテレビに影響される日本社会を「一億総白痴化」と評した。総白痴化でなくても国民の大多数が白痴化すれば、政治も白痴化するのも当然であり、それが今日の日本の姿なのである。 |
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●恒例の首相記者会見に透けた、「改憲」と「解散」巡る思惑 12/13
臨時国会が閉会した12月9日夕、閉会に当たって恒例の首相記者会見が官邸で行われた。その会見の模様はNHKで中継放送されたが、過去の会見と比較しても相当お粗末な部類に入るのは間違いないだろう。首相の安倍晋三と内閣記者会の双方から「国民の知る権利」に応えるという使命感、熱意が一向に伝わってこなかったからだ。 政治部記者にとって首相会見はあらゆる会見の中でも群を抜く重みがあるが、テレビカメラが会見場全体を映した際に目に飛び込んできたのは、驚くほどの空席の多さだ。長期政権を担い、会見慣れした首相とまともにやりとりするには、記者席がびっしり埋まっていることも重要な要素だが、その意識もなかったようだ。 臨時国会で浮上した「桜を見る会」を巡る安倍の公私混同疑惑の解明は消化不良のまま。そこで注目されたのが記者会見だったが、予定調和を絵に描いたような「セレモニー会見」に終始した。 会見冒頭は安倍が延々と臨時国会の成果を強調。司会も内閣広報官。会見は完全に政府側に支配された。官邸の記者会見の主催者は内閣記者会にあることを忘れてしまったのか。まず型通りに幹事社が質問し、その後、司会が顔見知りの日本人記者と海外メディアの東京特派員を指名、さらにネットメディアの記者、日本人記者が質問して「予定された時間になりました」で終わった。 ただ安倍は自らの意思を伝える目的を達したのではないか。そんな発言が2カ所あった。一つは安倍が執念を燃やす憲法改正だ。 「決してたやすい道ではないが、必ずや私自身の手で成し遂げていきたい」 そしてもう一つが衆院解散を巡る質問への答えだった。 「国民の信を問うべき時が来たと考えれば、断行することにちゅうちょはない」 「改憲」と「解散」は別個の問題に聞こえるが、安倍の自民党総裁としての残り任期が2年を切った中では密接に絡み合う。これをどう読み解くかで自民党内でも評価が分かれる。「早期解散の断行」と受け取った幹部と、「当面解散せず」という正反対の解釈を示す幹部がいる。解散断行説は9日午後に国会内で開かれた自民党役員会での安倍発言からにわかに浮上した。出席した幹部の一人の証言がある。 「総理が初めて『常在戦場』という言葉を使った。いつでもやるぞという強い思いが伝わった」 記者会見はこの後に開かれており、安倍の「断行することにちゅうちょはない」との会見発言は「額面通りに受け止めるべきだ」というわけだ。背景には「桜を見る会」がクローズアップされている中での世論調査結果がある。内閣支持率は急落しておらず、社によってばらつきはあるが下落率は最大でも5ポイント前後で、40%を切った調査はない。 支持率と不支持率の逆転も起きていないことも安倍を強気にしている。逆に野党各党の支持率は伸び悩む。さらに安倍の自信の背景にあるのが、副総理兼財務相の麻生太郎が寄稿した雑誌「文藝春秋」最新号の記事だ。 「安倍総理が本気で憲法改正をやるなら、もう一期、つまり総裁四選も辞さない覚悟が求められるでしょう」 「この記事に相当刺激を受け、再び解散総選挙で政権浮揚を目指す意思を固めたのではないか」(幹部)。安倍に近い別の幹部も早期解散説に傾く。 「通常国会では『桜』だけでなく違う問題も出てくる可能性は排除できない。それならば、選挙で決着をつけようと総理は考えている」 これに対して全く逆の「解散なし」とみる幹部もいる。キーワードは会見で安倍が口にした改憲発言にあるという。 「必ずや私自身の手で成し遂げていきたい」・・・ |
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●「ひるおび!」と恵俊彰は菅官房長官応援団! 「桜を見る会」問題 12/13
先日、田崎史郎氏がワイドショーに出なくなった結果、安倍応援団番組『ひるおび!』(TBS)までもが、まともな安倍政権批判ができるようになっているとお伝えしたが、訂正しなければいけなくなった。やはり『ひるおび!』は『ひるおび!』だった。 12月6日の放送で、「鉄壁の菅官房長官 説明に苦心 揺らぐ政権の“屋台骨”」として一連の「桜を見る会」での菅義偉官房長官の対応について特集したのだが、これがなんと菅官房長官大擁護大会だったのだ。とくに、MCの恵俊彰の無理やりな菅擁護は、ジャーナリズムとして以前に、テレビ番組の進行としてもちょっとありえないくらい不自然なものだった。 あらためてその異常な中身を振り返ってみよう。番組はまず例の「バックアップデータは行政文書じゃない」というトンデモ発言が菅官房長官の口から飛び出した会見をVTRで紹介するところから始まった。VTRを受けて政治アナリストの伊藤惇夫氏や共同通信社論説委員の柿崎明二氏、岩井奉信日本大学教授といったコメンテーターが経緯や今後の見通しを解説していると、唐突にMCの恵がこんなことを言い出す。 「その菅官房長官、なんと今日お誕生日でした!」 で、モニターには菅官房長官の顔写真とともに、「鉄壁の官房長官」「1948年12月6日生まれ」という文字が映し出されたのである。 この謎展開に、スタジオ観覧者からも失笑の声がもれていたが、恵はお構いなし。誕生日話を続け、記者会見で誕生日を祝われた菅官房長官が返した言葉まで紹介し始める。 それは、「政権発足以来、総理のリーダーシップのもとに何をなすべきかということを明確に掲げて、ひとつひとつの課題に全力で取り組んだ結果として、7年近く過ぎたのかというのが正直な気持ちであります」というおもしろくもなんともない定型のセリフなのだが、番組はご丁寧にフリップまで用意し読み上げたあと、実際に菅が話している映像まで流した。菅官房長官の会見を報じる番組は数あれど、こんな場面をわざわざ流したの、『ひるおび!』くらいだろう。 このあと、恵が「ここのところ、そのなんか『追い込まれてるんですか、菅官房長官』という目線でちょっと今日、お伝えしようと思うんですが」と言い出したので、ようやく「桜を見る会」問題に話が戻るのかと思ったら、さにあらず。八代英輝弁護士に向かってこう話を切り出した。 「菅官房長官というと、八代さん、ビシッと答えてらっしゃるという(イメージ)……」 八代も「安定のガースーって言われるぐらいですからね」と阿吽の呼吸で答える。 さらに恵は、曜日コメンテーターの三田寛子にもこう話を振る。 「ですから、伊藤(惇夫)さんに聞いたんですけれども、記者会見も多いじゃないですか。資料に自分で付箋を入れて、質問に対して的確に答えていくというのが菅官房長官という、三田さん、そういうイメージですか?」 八代へのフリに続き、菅を褒めるコメントが欲しいというのがミエミエだろう。 しかし、三田はこれに同調せず、「淡々といろんなピンチみたいなことがあっても乗り越えられて、冷静にすっとお話しされるイメージがあったんで、今回、見てて、モヤモヤ、不安っていうか、気もしますよねー」と、逆に最近の菅に対して「モヤモヤ」「不安」を感じるという国民の声を代弁。続いて、曜日コメンテーターでマーケティングアナリストの原田曜平氏からも「起きている出来事がめちゃくちゃレベルが低い」「バックアップできないとか破棄しちゃったとか、普通の会社だったら叩かれて終わり」「言い訳なんてほんとはない」と手厳しいコメントが発せられた。すると、恵はどちらの発言もまったく掘り下げず、スルーしてしまったのである。 続いて、番組では、答えに窮した菅官房長官が官僚から何回もメモをもらい、多くのメディアが「異変」「ほころび」と報じた4日と5日の会見について取り上げるのだが、これについては恵自身が露骨な擁護コメントを連発した。菅官房長官が混乱してメモをもらっているシーンのVTRが流れると、恵はこんなふうに解説したのだ。 「非常に慎重な菅官房長官です」 「こういうことはあまりないんですよ」 「ですから、菅官房長官、とくに公文書のことになると、岩井さん、ちゃんと資料(見て)、ちゃんと言わなきゃいけませんからねと、言葉を選んでらっしゃるように感じるんですけれども」 あの日の菅官房長官は「桜を見る会」について支離滅裂な言い訳をしているうちに混乱して答えに窮しただけなのに、「慎重」「ちゃんと資料見て、言葉を選んでらっしゃる」って、いったいどこまで菅に甘いのかという話だろう。 このあと、番組は恵の「さあ、菅官房長官、いま追い込まれているのか、実はそうではないのか。そこらへんをちょっと見ていきましょうかね」というフリで、次のテーマに映るのだが、これまた唖然とする展開だった。 菅官房長官が追い込まれているというのがテーマのはずが、蓮見孝之アナが紹介したパネルには「“令和おじさん”からポスト安倍へ“鉄壁官房長官”」なるタイトル。しかも、蓮見アナは、「菅官房長官は1948年に秋田県で農家の長男として生まれました。集団就職で上京し、段ボール工場に就職したそうです。また1973年、学費を稼ぎながら法政大学法学部を卒業、一度民間企業に就職するんですが……」と、菅官房長官の立志伝を滔々と述べたあと、4月に地方で応援演説した際のVTRを流しながら、“令和おじさん”としてのブレイク、人気をこう紹介したのだ。 「聴衆がおよそ1000人にまで膨れ上がりまして、菅さんの歩くところには人だかりができて、もみくちゃになっています。そして女性たちからも黄色い声があがりました。車の窓を開けて手を振っていました」 まるで菅官房長官のプロモーション番組だが、この流れにさらに乗っかろうとしたのがやはり恵だった。VTRが終わると、恵は三田寛子にこう話をふったのである。 「三田さんが言ってたんでしたっけ? 安定感があるとか、安心感があるって」 三田はそんなことまったく言っていないのだが、恵はどうしても「安心感がある」という褒め言葉を引き出したかったらしい。しかし、三田は今回も恵の希望には応えず「なんかそういうときもあったり、そうじゃないときもあったり」と苦笑しただけ。すると、恵はその発言をまったく無視して、「いや、でも縁の下の力持ち、支える方っていうイメージですけど、表に出てこられた1年だった」「ポスト安倍のなかに必ず名前があがる人になってきた」と持ち上げ始めた。 さらに、八代弁護士が、総務大臣時代の菅官房長官が非常に怖かったらしいという話や、現役で空手をやっているというエピソードを紹介すると、恵は「怖いという話なんですか? 安心感があるんですか?」と、またもや“安心感”をもちだしたのである。 その強引さは、誰かに「菅官房長官は安心感があると宣伝せよ」と指令を受けているとしか思えないほどだった。 その後も、恵と『ひるおび!』の菅擁護・礼賛は続く。今度は「歴代官房長官のなかでも屈指の情報収集能力で、どんな質問にも完璧に答えることができる」というコメントをボードで紹介し、会見VTRを流すのだが、そこでクローズアップされたのは、菅が持っている資料に貼られた付箋だった。 「様々なキーワードが付箋に書かれていて記者から質問があったときにはさっとページをめくって答える」などと、菅がいかに周到に準備をして会見に臨んでいるか、を称賛し始めたのだ。 ただ、ここでも菅を手放しで礼賛しようとしたのは、番組制作サイドと恵だけだった。 恵が「どんな質問が来るかわからないから、それに対して備えるだけ備えるってことでしょう」と菅のことを大げさに感心してみせ、「原田さん、いかがですか、すごいですね」と原田氏にコメント求めたのだが、原田氏から返ってきたコメントは、「その脇のかたさをもってしても上手く立ち振る舞えないくらい、かなりレベルの低いことが起こってしまってるってことですね」という真っ当な指摘。 そこで、今度は三田に「これだけのことを用意してるって、三田さん」と話を振るのだが、三田からも「ようするにこういう問題で、これだけボロが出てくるって、政府には、もっともっと私たちには知らない、すごいことがあるんじゃないかって逆に、すごい政治不信にならないかなと心配になりますね」と、逆に疑問を呈される展開になってしまった。 しかし、それでも恵はめげない。こうした批判に一切同調しなかったのはもちろん、「ボロが出たっておっしゃいましたが、本当にボロなのか、慎重なのか。どっちなのか」と反論したのだ。 さらに番組では、「桜を見る会」問題での「昭恵氏枠」をめぐって、菅官房長官が「ありません」と回答した直後に、内閣官房の大西証史・内閣審議官が「夫人からの推薦もあった」と回答した件を取り上げたのだが、ここでも、恵は驚きの主張を展開していた。 なんと恵は「これだけの鉄壁な、菅官房長官がありませんって言って、その48秒後に推薦がありましたっていうのは。まず驚いたのは、官僚のみなさん方が菅さんの発言を否定したって印象にうつった」と、昭恵枠を認めた大西審議官を批判し始めたのである。 これに同調したのが、安倍応援団の八代弁護士。八代弁護士は、「枠と推薦は違う」から菅官房長官の答弁は「ほころび」ではないと主張したうえ、「事前にここをすり合わせてどういうふうに答えるって決めていれば」問題はなかったのに、と完全に官邸側の視点で解説。 すると、恵も我が意を得たりと同調し、そのあとしばらく二人でまるで官邸の反省会議のような会話を繰り広げたのだ。 恵「(官房長官が)『推薦ありません』って言った後は、『どうなんですか、審議官』って言われたら『すみません、調べます』とか」 八代「あるいは『官房長官が言われた通りです』とかが、普通じゃないですか」 恵「意見が違うようにまず見えないようにするべきだと思うんですが、ここ珍しい」 ようするに、恵も八代弁護士も「菅官房長官がそう言っているんだから、官僚も本当のことなんて話さずに、一緒になってちゃんと国民を騙せ」と主張していたのだ。 いったい誰目線で政治を語っているのか、とつっこみたくなる会話だが、この日の『ひるおび!』は終始、こんな調子で、菅官房長官の立場に立って「桜を見る会」問題を取り上げ、菅官房長官を擁護しまくったのである。今回の「桜を見る会」問題では、これまでと違い多くの新聞やテレビが、菅官房長官の不誠実な答弁や食い違いを批判していた。そのなかで、ここまで無理やりな擁護と礼賛を展開するというのは、はっきり言って異常というしかない。 しかも、その中心になっていたのはまぎれもなくMCの恵だった。本サイトはこれまでも『ひるおび!』が安倍応援団番組だと繰り返し指摘してきたが、今回の放送で、それは田崎史郎氏やネトウヨ的思想を持つ八代弁護士の問題だけではなく、MCの恵自身も安倍応援団だったことがはっきりしたと言っていいだろう。 いや、安倍応援団というのは正確ではないかもしれない。実は恵については、前々から安倍首相よりも菅官房長官に近いという指摘がなされていた。 ご記憶の向きがあるかもしれないが、恵は、菅官房長官との秘密会食を公の電波で暴露されたことがある。2018年5月の『ゴゴスマ〜GOGO! Smile!』(CBCテレビ)のなかでいきなりコメンテーターの東国原英夫が「『ひるおび!』の恵と菅さんがご飯を食べた」と発言したのである。 その後、本サイトが官邸関係者に取材したところ、この発言はかなり確度が高いこともわかった。 「安倍首相と違って首相動静に載らないため表面化していないが、菅さんが恵さんと会っているのはたしかでしょう。東国原さんが指摘するよりかなり前から、定期的に会食しているという情報が耳に入ってきていましたから。『ひるおび!』の番組関係者が同席したこともあったようです」 実際、菅官房長官といえば、テレビのキャスター、コメンテーター、ジャーナリストへの会食による懐柔工作をはかっているというのは、有名な話だ。 毎日新聞の主筆や『NEWS23』(TBS)アンカーなどを務めた故・岸井成格氏は、佐高信氏との対談本『偽りの保守・安倍晋三の正体』(講談社)で菅官房長官の手口を証言している。これによれば、岸井氏は企業の幹部に話をするという勉強会を長く続けていたのだが、その場に菅官房長官が突然、やってきたというのだ。 「(菅官房長官は)黙って来た。誰かから聞いて知ったんだろう。最初から最後までいたよ。終わると『今日はいい話を聞かせていただいて、ありがとうございました』と言って帰っていった。怖いよな」 「『どこで何を話しているか、全部知っていますよ』ということを見せているわけだ。『人脈も把握しています。岸井さんが動いているところにはいつでも入っていけますよ』というメッセージかもしれない」(『偽りの保守・安倍晋三の正体』より) 岸井氏はそれでも菅官房長官と距離を取り続けたが、恵のほうはこうしたアプローチを受け、すっかり取り込まれてしまったということなのだろう。 しかし、だとしても、恵や番組が自分たちから積極的にここまで露骨な菅擁護をやるというのは考えにくい。そんなところから、自民党周辺ではこの日の『ひるおび!』について、「また例のパターンで菅がやらせたんじゃないか」という見方も流れている。 「また」というのは、2018年夏、NHKのウェブサイト「政治マガジン」が「菅義偉、彼は何を狙うのか」というタイトルで大提灯記事を掲載した際も、同様の見方が流れたからだ。 「当時、安倍三選の予想が強まるなか、自民党総裁選の後に控える人事をめぐって、清和会が菅官房長官のすげ替えを要求していた。そこで、危機感を持った菅さんは官房長官留任の流れをつくろうとNHKを使ってヨイショ特集をやらせ、『安倍首相を最後まで支える覚悟』というアピールをしたという見方がもっぱらでした。今回も、菅原一秀前経産相や河井克行前法相など側近のスキャンダルで相当、追い詰められていたところに、あの『ひるおび!』ですからね。もともと永田町では、“『ひるおび!』は菅系”という見方がありましたから、当然のように『菅がやらせたとしか思えない』という声があちこちから聞こえています」(全国紙自民党担当記者) 実際に菅がやらせたかどうかはともかく、6日の『ひるおび!』の内容と恵の進行が常軌を逸した露骨な菅擁護をおこなったことは間違いない。 今後は『ひるおび!』を“安倍応援団番組”として単純に批判するだけでなく、菅官房長官の情報操作がそこかしこに入っていないかも、チェックする必要があるだろう。 ● 恵俊彰 / [めぐみとしあき、1964 - ] 日本のお笑いタレント、司会者、ニュースキャスター。お笑いコンビ「ホンジャマカ」のツッコミ担当。鹿児島県鹿児島市出身。ワタナベエンターテインメント所属。 父の恵美知雄は大島紬の工場(恵大島紬織物)を経営していた職人で、白く染める泥染めの「白恵泥」で特許を取得している。母は京都府京都市出身。鹿児島大学教育学部附属小学校、鹿児島市立甲南中学校、鹿児島県立甲南高等学校卒業。大学への進学を希望していたが、高校卒業後は3浪して結局は進学を断念している。その後は東放学園専門学校に事務員となって社会人生活を送っていた。 1987年、当時渡辺プロダクション(現・ワタナベエンターテインメントの親会社)が立ち上げた若手お笑いタレントグループ「BIG THURSDAY」(ビッグサースデー)のオーディションに合格し、芸能界入り。1988年6月4日、インクスティック芝浦ファクトリーにて11人体制でホンジャマカ初ライブ「BIG THURSDAY ホンジャマカ VOL.1」を開催する。1989年、「ホンジャマカ」のメンバーが次々と抜けていく中で唯一残った石塚英彦と改めてコンビを結成し、再デビューする。なお、脱退メンバーの中には、恵の夫人である松本美貴がいた。 元々は「小デブ」として売り出しており、相方の石塚と区別が付かない程だった。しかし、友人の岸谷五朗に太っていることを貶されるなどの理由から20時以降は何も食べないなどしてダイエットした結果20kgの減量に成功。それ以来は「痩せている方」と言われるようになった。相方の石塚はこのことについて「恵が食べなくなったので、その分自分が食べて余計に太った」などとネタで話すことがある。 岸谷五朗がパーソナリティを務めるTBSラジオ『岸谷五朗の東京RADIO CLUB』ではリスナーから絶大な支持を集めた。今や若者言葉として定着した「てゆ〜か〜」「ぶっちゃけ〜」「正直」などを使い始めた先駆けである。 その当時から恵個人でのソロ活動はしていたが、1998年にフジテレビ『ロケットパンチ!』で司会を担当したのを皮切りに恵個人での司会業が増えていった。特にTBSテレビ制作番組への出演が多く、2004年9月からは同系列局で平日昼・午後の時間帯に放送される情報番組の司会を務めている。その他に俳優としても活動しており、NHK大河ドラマ『毛利元就』やTBS『サラリーマン金太郎』シリーズなどに出演している。 趣味はパソコン(Macユーザー)。ホンジャマカライブのポスターを自分でデザインしたこともある。その他には映画鑑賞、音楽鑑賞、ゴルフ、ビリヤードなどを趣味に持つ。長渕剛や三浦春馬のファンであり、プロ野球マニアでもある。セ・リーグでは読売ジャイアンツ、パ・リーグでは埼玉西武ライオンズを応援している。なお相方の石塚は横浜DeNAベイスターズのファンである。2001年頃からはメジャーリーグにも関心を持っている。 情報番組で司会業を行うことから前日どれだけ忙しくても毎朝5時に起床し、各局の情報番組をチェックするほか移動中もほぼ全ての新聞に目を通しているという。 TBS『ひるおび!』開始時、島田紳助から「(当時TBS昼枠は視聴率低迷していたため)最下位の球団の監督をやるんやから、勝てるわけはない。FAで誰かをとってこられるわけでもないし。少なくとも1年やれば、視聴率をとることの難しさや、負けることを勉強できる。やるだけやってみればええ」との助言をもらった。 |
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●テレ朝が世耕氏要求で謝罪 「桜」報道めぐり過剰対応 12/14
「年の瀬」の気分になるにはちょっと早いですが、自民党の世耕弘成参院幹事長とニュース番組「報道ステーション」(朝日系)との間で「良いお年を」騒動が起きました。 発端は10日に放送した「桜を見る会」疑惑で、政府が招待者名簿のデータの復元は考えていない、「反社会的勢力」の定義は困難と、閣議決定したニュース。関連で世耕氏が定例記者会見で「桜を見る会」疑惑は「説明できる範囲は説明できた」と言った場面が流れました。 世耕氏が問題にしたのは、「幕引き」の字幕とともに、ナレーションで「与党内は早くも年越しムード」と指摘し、世耕氏が会見後に「良いお年を」と言った場面。インターネット上に短文で投稿する自身のツイッターで“桜を見る会とは関係がない”と抗議して、翌11日の同番組内で謝罪させました。 放送前の11日夕、世耕氏は「先ほどテレビ朝日報道局長が幹事長室に来訪し、謝罪がありました」とツイートしました。事実を正確に伝えるべきですが、わざわざ世耕氏のもとへ謝りに出向くのは、過剰な対応では―。 そもそも野党の要求を無視して国会会期を延長せずに、疑惑の説明責任を果たさず逃げ回っているのは安倍首相。それに手を貸したのは与党です。「良いお年を」と言っている場合ではないはず。メディアに難癖をつけるのではなく、公選法違反疑惑が指摘され、夫の河井克行前法相とともに雲隠れを続けている河井案里参院議員を、参院幹事長として指導すべきではないのか。一連の問題で、年越しは許されません。 |
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●「本丸の問題はまだ追及されていない。楽しみは年明けだ」 12/14
最後まで「桜を見る会」の問題に揺れた国会は、9日に閉幕した。AbemaTV『AbemaPrime』に出演した小西洋之参議院議員(無所属)は、「本丸の問題はまだ追及されていない。勝負はこれからだ」と話す。 「年明けから野党が何をするのかと言えば、安倍総理による有権者の買収問題だ。800人を超える後援会や山口の有権者たち、つまり各界を代表するまでの功績や功労がなく、呼ばれるはずのない人が無条件・無制限に呼ばれ、安倍総理の歓待を受けた。ここでないと手に入らないような土産やお菓子ももらっていた。しかも国会議員でさえ8時半以前には入れなかったのに、安倍総理の後援会の一行は7時半には入っていて、安倍総理、昭恵夫人と記念写真を撮っている。この時間は何なのか。安倍総理はどういう資格で来ていたのかという問いに、政府は答えられない。このような特別扱も買収行為だ」。 こうした招待者の推薦に安倍総理が関わったのではないかという問題のほか、夕食会の収支の問題、そしてデータ破棄の問題もある。ただ、桜を見る会に関する議論ばかりに時間を費やすのではなく、その他の政策論議をもっとやるべきではないかとの意見もある。 「名簿だけではなく関係文書を全て捨てたというが、そんなわけがない。私はかつて総務省で働いていたが、そんなことをすれば、翌年、また一から文書を作ることを始めなければならない。官僚がなぜ事実を隠すかというと、やはり安倍総理の買収罪の追及を恐れているからだ。私はトランプ政権と安倍政権の日米貿易協定の条約を審議した。彼らが言っているのはウィンウィン、日本は取るものを取っている。農業はTPP11と同じレベル。自動車の関税をゼロにするとアメリカが約束したと言っている。ところがそれは口約束で、会議録もあるが出さないという。日本の国益が本当に守られたかどうかのファクトを出さないような政治を許していたら、経済であれ社会保障であれ、ちゃんとした政策が守れなくなる。そういう問題意識で我々はいる」。 また、小西議員はマルチ商法で消費者庁から呼び出しを受けていたジャパンライフの山口隆祥元会長を招待していたことについて、「総理の秘書さんがマルチ商法で消費者庁から処分を受けているような人を呼んだりするんだろうか」と疑問視してきた。このことについて安倍総理は2日、参院本会議で「山口氏と1対1のような形で会ったことはなく、個人的な関係は一切ない」と述べている。 小西議員は「あれだけひどい詐欺的手法のマルチ商法で、あれだけ大きな被害をもたらした。しかも、桜を見る会もそれに使われていたのではないかと問題になっている。桜を見る会は2つのルートで推薦できる。1つは役所ルートだが、行政指導を受けていたジャパンライフを役所が推薦するわけはない」と指摘。「予算委員会で、えこひいきは買収罪ではないのか。あるいは呼ばれるはずのない有権者を呼んでいたのは買収罪ではないか、とテレビ中継もある予算委員会で安倍総理に対してやらせてもらう。楽しみは年明けだ」と述べていた。 |
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●調査結果を「謙虚に受け止める」 桜を見る会で菅官房長官 12/16
菅義偉官房長官は16日の記者会見で、「桜を見る会」を巡り安倍晋三首相が十分に説明しているとは思わないとの回答が8割を超えた共同通信の世論調査の結果について「謙虚に受け止める」と述べた。同時に「国民の皆さんの声に耳を傾けながら一つ一つ丁寧に対応していきたい」と強調した。 共同通信が14、15両日に実施した全国電話世論調査では、桜を見る会の招待者名簿に関し「バックアップデータは行政文書に該当しない」とした菅氏の説明に対しても「納得できない」が77.9%に上った。 |
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●桜見る会名簿の精査方法回答せず 12/17
内閣官房幹部は17日、首相主催の「桜を見る会」に関する野党追及本部ヒアリングで、招待者推薦名簿に関し基準に基づいて精査した後に内閣府に提出したと説明した。ただ精査の具体的な方法については「詳細は控えたい」と回答しなかった。政府は招待者の基準として「各界で功績、功労のあった人など」と説明している。 ヒアリングで、預託商法などが問題視された「ジャパンライフ」元会長に招待状が送られた経緯を野党議員が質問。内閣官房幹部は「記録がないので、招待されたかどうかも含めて確認できない」と釈明した。 名簿電子データ廃棄で、廃棄期日特定のため野党が求めた記録提出は拒否した。 |
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●桜見る会前日に研修会、自民党 「総裁選対策」の声も 12/17
自民党が昨年4月の「桜を見る会」前日に東京都内で都道府県会議員対象の研修会を開いていたことが17日、関係者への取材で分かった。同年9月には党総裁選が控えており、一部の地方議員は取材に「桜を見る会とセットにした総裁選対策だったのではないか」と指摘。ただ、別の複数の議員は「二つの会は別物で、関連はない」と答えた。 研修会は昨年4月20日、都内のホテルで開かれた。憲法改正や地方創生、安全保障などがテーマで、安倍晋三首相が講演した。党の顧問弁護士から、学校法人「森友学園」への国有地売却問題に関する説明もあった。 |
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●How dare you! 12/18
佐藤正明氏による風刺漫画「コップの中の嵐」には思わず苦笑(東京新聞12月17日付)。地球温暖化対策を訴えるグレタ・トゥーンベリさんが、コップに入った木の枝に結ばれた「先送りCOP25」と書かれた白旗に向かって、彼女を世界に知らしめたあのフレーズで叱りつけている。そう、「How dare you!=よくもそんなことが!!」と。 ●石炭火力発電所の新設ですか 風刺が二重に効いているというべきか、その漫画の横には「九電 石炭火力新設 長崎・松浦CO2対策に逆行」の見出し。12月16日に九州電力が長崎県松浦市に新設した石炭を使う松浦火力発電所2号機を報道陣に公開したことを伝えている。 時も時、国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)において、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を多く排出するため問題視され、グテレス国連事務総長が、地球温暖化対策として石炭火力発電所の2020年以降の新設中止を求めているにも関わらずである。もちろん「時代に逆行している」と言う専門家の批判を紹介し、国際的には事実上の「駆け込み稼働」と受け止められかねないことを危惧している。 ちなみに我が国は、世界の環境団体でつくる「気候行動ネットワーク」が、COP25における発言内容に基づいて地球温暖化対策に消極的な国に贈る「化石賞」を2回受賞している。 1回目は、梶山弘志経済産業相が石炭火力の利用継続を明言したことに対して。 2回目は、小泉進次郎環境相が演説において、脱石炭火力に踏み出すなどといった意欲的な姿勢を示さなかったことに対して。 もちろん、桃井貴子氏(気候行動ネットワーク東京事務所長)は九州電力の姿勢に対して「石炭火力発電所の新規稼働はパリ協定の目標と相いれない」と、コメントを寄せている。 How dare you! ●強シンゾウか狂シンゾウか安倍晋三 無神経なのか、居直りなのか、国民感情を逆なでしたいのか、場所も場所、ホテルニューオータニの「鶴の間」で安倍晋三首相がご講演。「臨時国会ではこの1カ月、桜を見る会の議論が集中した」「一昨年と昨年はモリカケ(森友学園、加計学園)問題。今年の春は統計の問題。この秋は桜を見る会」「この3年ほどの間、国会では政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれ、国民に大変申し訳ない」と陳謝したそうだ。 誰もうわべだけの陳謝を求めていない。安倍氏ご本人を始め安倍族が、速やかかつ懇切丁寧に、事実、真実を語らないから政策論争には入れないわけ。まぁ、ヤジだけが得意な政治家に政策論争なんかできっこないですがね。 さらに、麻生太郎氏をはじめ安倍族が首相の自民党総裁4選に言及していることを問われ、「大変光栄だが、全く考えていない」と改めて否定した。ただ、憲法改正が衆院解散・総選挙の大義になるかについては、「具体的に申し上げる段階にはない」と述べる一方で、「信を問うべき時が来たと判断すれば、ちゅうちょなく決断をする」と改めて語ったそうだ。 How dare you! ●共同通信世論調査結果の要点 共同通信社が全国の有権者を対象に12月14、15日に行った世論調査(対象者2005人、回答率50.9%)は大変興味深い結果を示している。その要点は次のように整理される。 (1) 「桜を見る会」問題 ○さまざまな疑惑が指摘されているが安倍晋三首相の説明について;「十分説明している」11.5%、「説明は不十分」83.5%。 ○招待者名簿に関して、「バックアップデータは行政文書に該当しない」とする菅義偉官房長官の説明について;「納得できる」13.6%、「納得できない」77.9%。 (2) 日本経済の先行きに関する不安感と安倍内閣が優先すべき課題 ○日本経済の先行きについて;「不安」41.0%、「ある程度不安」46.9%、「あまり不安ではない」8.6%、「不安ではない」1.9%。大別すると、「不安」87.9%、「不安ではない」10.5%。 ○安倍内閣が優先すべき課題(「その他」などを除き10の選択肢。二つまで回答可);「年金・医療・介護」41.4%、「景気や雇用など経済政策」33.0%、「子育て・少子化対策」27.5%、が上位3項目。「憲法改正」は、5.2%で10位。 (3) 憲法改正と安倍首相の総裁4選 ○安倍首相の下での憲法改正について;「賛成」31.7%、「反対」54.4%。 ○総裁4選について;「賛成」28.7%、「反対」61.5%。 (4) 安倍内閣の支持と支持政党 ○安倍内閣について;「支持」42.7%、「不支持」43.0%。 ○支持する政党;「自民党」36.0%、「立憲民主党」10.8%。「公明党」(4.7%)と「日本維新の会」(3.3%)を加えた与党系は44.0%。野党(立憲、国民、共産、社民、れいわ)は、20.6%。「支持する政党なし」31.8%。 (5) 中東への海上自衛隊の派遣 ○派遣について;「賛成」33.7%、「反対」51.5%。 ●世論調査結果が教える、慣れのゆきさき (1) 8割が「桜を見る会」問題ついて納得していない。諦めることなく追及し続けねばならない。 (2) 9割が日本経済の先行きに不安を覚えている。上位3項目がそれを明示している。少子高齢化時代において、高齢者も子育て世代も「不安」に駆られている。 (3) 3割程度しか憲法改正と安倍首相の総裁4選を賛成していない。その「不安」の解消にこそ注力すべき時に、「憲法改正」に血道を上げる姿は、国民不在の政治そのものである。 (4) にもかかわらず、4割強が安倍内閣を支持し、与党系を支持している。もう見慣れた結果だが、慣れこそが怖い。 (5) 慣れている間に決まろうとしているのが、中東への海上自衛隊派遣。3割強もの人が「賛成」していることに怖さを感じる。 How dare you! 納得できず、不安に駆られることばかりの情況だからこそ言い続ける。「地方の眼力」なめんなよ |
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●「桜を見る会」の関連文書は内閣府にやはり残っている? 12/18
「桜を見る会」の招待客に関する文書はやっぱり残っているのではないのか――。日刊ゲンダイ本紙の内閣府に対する「行政文書開示請求」で、あらためて疑惑が浮上した。 「桜」問題が注目を集めたのは、11月8日金曜日の参院予算委。日本共産党の田村智子議員が質問に立ち、招待客の中に安倍首相の後援会関係者が不自然に多い理由などについて迫った時からだった。 そこで日刊ゲンダイ本紙は、翌週11日の月曜日に内閣府に「行政文書開示請求書」を提出。求めたのは〈桜を見る会に関する文書 2018年度分(内閣府からの推薦依頼、依頼に対する回答 内閣府からの照会事項、照会に対する回答〉だ。 というのも、今では「桜を見る会」の招待客名簿をめぐり、政府側は資料などの存在を廃棄したとして全否定しているのだが、日刊ゲンダイ本紙が開示請求した時点で、内閣府大臣官房人事課の保存期間表を確認すると、〈園遊会、桜を見る会等に関する文書〉として当該文書の保存期間が〈10年〉とあったからだ。 提出から1カ月余りが経ち、13日付で内閣府から開示請求に対する通知が届いたのだが、内容は〈対象文書の精査等に時間を要すること及び担当部局における行政事務の繁忙により、開示請求があった日から30日以内に開示決定等を行うことが事務処理上困難であるため〉として、2020年1月10日まで期限を延長するというもの。 つまり、忙しくて今は対応できないというワケなのだが、文書が存在していないのであれば〈当該文書は不存在〉と記されるはず。開示の可否を判断しようにも「ない」からだ。実際、これまでの開示請求に対する回答でもみられたのだが、今回は「延長」というから微妙だ。「等」という表現が気になるが、何らかの関連文書が残っている可能性はあるようだ。 |
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●「桜を見る会」から見える安倍政権のきしみ 12/19
臨時国会閉会で、季節外れの「桜まつり」も、モリカケ同様、いつの間にか「風化」していくだろうか。ただ、今回の「桜を見る会」問題で見せた安倍政権の対応は、従来とかなり様相が違う。 ●あちこちでほころび これまで、安倍政権が疑惑、スキャンダルの発覚を受けて見せた対応は、まさに「鉄壁」ともいえる防御態勢だったが、今回は、あちらこちらで、ほころびを露呈している。 自身の関与や招待枠の問題などで、安倍総理や菅官房長官は当初、全面否定したにもかかわらず、新たな事実、物証などによって、たびたび発言の修正を迫られた。 象徴的だったのは、完璧な対応を見せていた菅官房長官が、会見で立ち往生する場面を見せたこと。 昭恵枠、シュレッダー、反社、ジャパンライフ・・・・。次々と新たな「火種」が飛び出したことが、疑惑を拡大させ、守備体制を混乱させた面もあるが、果たしてそれだけだろうか。 ●一体対応ができない これまで「鉄壁の防御網」が構築できていたのは、官邸と霞が関が一体となった対応を示したからだ。だが、今回はそれが崩れた。 例えば、11月20日の内閣委員会で、野党から昭恵夫人の招待枠について質問があり、菅官房長官が「ありません」と明言した直後に、内閣府の審議官が「推薦はあった」と発言したこと。 「桜を見る会」中止について、記者団の質問に答える安倍晋三首相(右)=11月13日 、首相官邸 「桜を見る会」中止について、記者団の質問に答える安倍晋三首相(右)=11月13日 、首相官邸 確かに「枠」はなかったかもしれないが、菅氏の発言を否定するような印象を与えたことは間違いない。緊密な連携が取れていれば、官僚側はとりあえず逃げの答弁をしたはずだ。 名簿をシュレッダーにかけた時期についても、なぜ、内閣府は正直に(?)共産党から資料要求があった5月9日と答えたのか。 なぜ、ジャパンライフへの対応に疑念を抱かせるような消費者庁の内部文書が流失したのか…。 ●政権の体力が低下すると これらから見えてくるのは、官邸と霞が関との意思疎通の欠如、タガのゆるみ、あるいは両者の間に吹き始めた「隙間風」ではないか。 過去の例が物語るように、政権の体力が落ち始めると、あちらこちらで摩擦が起きる。確かに「桜」問題は「規模」の面では、それほど大きいとはいえない。 だが、モリカケと違って、一般から見ると、極めて分かりやすい疑惑だ。「私物化」「ズル」を連想させるからである。 実はこうした問題の方が、政権にとってボディブローのように効いてくることが少なくない。自民党内が静まり返っているのも、なぜか不気味な感じがする。 |
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●会費払わず夕食会に参加か 12/19
今年の「桜を見る会」前夜に、安倍晋三首相の後援会が主催した夕食会を巡り、山口県下関市の田辺よし子市議は19日、国会であった野党追及本部の会合で、参加者の中に「会費を支払わなかった人がいる」と証言した。田辺市議自身は参加していないが、地元市民の複数の参加者に聞き取りをした結果、判明したとしている。 田辺市議は、聞き取りをした参加者の中に領収書をもらった人がいなかったとも証言し「発行をしていなかったのではないか」と指摘した。安倍首相はこれまで「受付で事務所職員が1人5千円を集め、ホテル側が発行した領収書を手渡した」と説明していた。・・・ |
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●安倍首相「お膝元」は“私物化天国” 地元・山口に5つの疑惑 12/19
国会閉会後も次から次へと疑惑が噴出する「桜を見る会」。悪徳企業「ジャパンライフ」の元会長を招待した理由や、前夜祭の実態は安倍政権の“隠蔽”で闇に包まれたままだ。焦点は、安倍首相や自民党幹部が大勢の後援会関係者を招いた「私物化」だが、やりたい放題なのは「桜」だけではない。安倍首相のお膝元、山口県内は“私物化天国”になっているのだ。 桜を見る会の全容を知る鍵となるのは招待者名簿。取りまとめ役の内閣府と内閣官房の“隠蔽”工作は徹底している。17日の閣議で、政府は今年開催分の招待者名簿について、「内閣府と内閣官房は文書による決裁を行っていない」との答弁書を決定。各省庁は推薦者に関する文書を幹部が決裁していたのに、内閣府と内閣官房だけ「文書決裁なし」とは、にわかには信じがたい。 なりふり構わぬ「追及逃れ」は許しがたいが、安倍首相の地元、山口県内はさらにヒドい。まるで“無法地帯”である。安倍関連の私物化を別表にまとめた。 目下、下関市議会で炎上しているのが、安倍側近の前田晋太郎市長による「大学私物化」疑惑だ。経済学部のみの単科大である下関市立大で5月末、突如として湧いた「特別支援教育特別専攻科」の新設。学内の正式手続きを経ることなく、3教員の採用人事まで決まったことに、教員の9割超が反対する異常事態になっている。この計画を主導したのが、安倍首相の秘書だった前田市長との疑いが浮上している。 イエスマン首長が推進 同問題を巡る13日開催のシンポジウムにパネリストとして参加した郷原信郎弁護士は16日、〈市立大学を、安倍首相直系の政治勢力による“大学支配”から守り抜く〉とツイート。地元では、官邸周辺の関与を示唆する怪文書も飛び交っている状況だ。 それだけじゃない。下関市の補助金を受領している地元の「下関観光コンベンション協会」が作製した安倍首相の等身大パネルが市内各所に設置されている問題もある。協会会長は安倍の後援会幹部で、公選法違反の恐れもある。 加えて、党幹部が猛プッシュした「下関北九州道路」の建設事業。塚田一郎・元国交副大臣の「忖度」発言で、「安倍・麻生道路」と批判を浴びた巨大公共事業だ。 日刊ゲンダイは3日付で、山口県の公共事業が民主党政権時の2012年に比べ、16年には3倍に増したことを指摘。「桜」同様、安倍首相の地元でも私物化がはびこっているのだ。山口県内で取材するジャーナリストの横田一氏はこう言う。 「福岡と山口を結ぶ北九州道路は、下関市から鳥取方面に延びる『山陰自動車道』につながり、整備費は計7000億円にも上ります。安倍首相が『必ず造る』と公言しているからか、山陰道は地元で“安倍道路”と呼ばれている。イエスマンの村岡嗣政・山口県知事も賛同し、事業を強く推進しています。前田市長については、市立大人事を巡って『私物化』批判が強まっている。地元の首長を通じて、首相のやりたい放題が当たり前の状況になっていることがうかがえます」 「桜」のみならず、安倍首相の地元での“私物化天国”を許してはいけない。 |
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●安倍首相「桜を見る会前夜祭」で会費を払っていない有権者が複数! 12/21
臨時国会の閉会とともに安倍首相が幕引きを図ろうとしている「桜を見る会」問題だが、ここにきて、重大な情報が飛び出した。地元有権者が約800人も参加していた安倍首相の後援会主催の「前夜祭」で、なんと会費を支払わず参加していたという地元有権者がいる、というのだ。 この問題を証言したのは、安倍首相の地元・下関市の田辺よし子市議(無所属)。19日におこなわれた野党合同ヒアリングに出席した田辺市議は、地元の「桜を見る会」参加者に聞き取りをおこなったといい、そこでこんな証言を得たと説明した。 「女性の方(の証言)です。(今年)呼ばれて行ったんですけれども、(前夜祭の会費)5000円は払っていません、ということでした」 さらに、ヒアリング終了後に記者団におこなった説明によると、田辺市議は今年親睦会(前夜祭)に参加したという下関市内の約40人に聞き取りをおこない、そのうち3人が「会費を支払っていない」と回答したという(東京新聞20日付)。 これまで「前夜祭」をめぐっては、ホテルニューオータニで会費5000円の立食パーティを実施すること自体が一般的には不可能であることから、安倍首相側の差額補填(=有権者への寄附)が疑われ、公職選挙法199条の2(公職の候補者の寄附の禁止)、同法199条の5の2(後援団体に関する寄附等の禁止)違反にあたるのではないかと指摘されてきた。 だが、「会費を支払っていない」参加者がいたということは、つまり安倍首相側は地元有権者に無料で飲み食いさせていたということになる。これは公選法221条「買収罪」で〈三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金〉とされる供応買収にあたるのではないか。 「買収罪」では供応接待などによって票の獲得や誘導することが禁じられているが、今年4月におこなわれた「桜を見る会」をめぐっては、自民党が7月の参院選で改選を迎えた党所属の参院議員に後援会関係者らを「4組までご招待いただけます」と記載した案内状を1月に送っていたことが判明している。ようするに、安倍自民党は「桜を見る会」を、公選法違反にあたる選挙の事前運動として組織的に利用していたわけだが、これは地元有権者をわざわざツアーを組んで約800人も呼び寄せて招待していた安倍首相も同様であり、「前夜祭」もまた事前運動にあたる可能性がある。 そして、実際に今年おこなわれた選挙では、供応買収・事前運動という公選法違反を犯して逮捕された者が多数いる。 たとえば、4月7日投開票の熊本県議選では、初当選した城戸淳氏の運動員が市内の宴会場で立候補予定者だった城戸氏の「囲む会」を主催し、有権者約30人に「当選させたいので応援してください」などと言い、1人当たり2970円相当の飲食を提供した疑いで逮捕。供応買収と事前運動の罪で罰金50万円の略式命令を熊本簡裁が出している。また、4月21日投開票の福岡県篠栗町議選では、福岡県警は告示前である2月に有権者数十人に対し、飲食店で食事や酒を1人約1800〜3800円相当で接待、投票などを依頼したとして同町議の大楠英志氏を供応買収と事前運動公選法違反の疑いで逮捕。逮捕後、大楠氏は議員辞職している。 さらに国政選挙でも、2010年には自民党の野上浩太郎参院議員(現・自民参院幹事長代行)の集会の帰りに地元自民党の市連青年局長が、野上氏への投票や票のとりまとめを依頼した有権者13人に1人当たり約2300円の飲食物を提供したとして供応買収と事前運動の公選法違反の罪で略式起訴されている。 田辺市議が聞き取りをおこなった約40人のうち3人が会費5000円を「支払っていない」と回答したということは、会費を支払っていない参加者はさらに膨れ上がると考えるのが自然だが、上記のとおり、警察は十数人に数千円の飲食物を提供しただけでも逮捕している。 よりにもよって総理大臣が、会費も支払わないで参加できるザルのような、しかも事前運動の目的が疑われるパーティを盛大に開いていた──。だいたい、安倍首相は総理大臣であり、そのおこないは倫理的・道義的に厳しく問われる立場だ。この新たな証言に対し、安倍首相は国民にきちんと説明する必要があるのは言うまでもない。 しかし、安倍首相の言動からは「年をまたげば国民は忘れるから逃げ切れる」と考えていることがありありと伝わってくる。実際、今月13日には、責任転嫁するような発言までおこなった。 「一昨年と昨年はモリカケ問題。今年の春は統計の問題。この秋は『桜を見る会』。この3年ほどの間、国会では政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれてしまっていることを国民のみなさまに大変申し訳なく思っております」 森友・加計も、統計不正も、「桜を見る会」問題も、すべて安倍首相および昭恵氏の関与が疑われた問題だというのに、この他人事感。しかも「桜を見る会」の疑惑追及で野党が政策論争を妨害したかのような言い草だが、肝心の大臣が2人もスピード辞任して審議を遅らせたのはどこの誰だ。しかも、菅原一秀経産相は日米貿易協定の承認案が審議入りした衆院本会議を、その後辞任にいたった有権者買収の疑惑から逃げるために欠席までしたのである。 公文書管理のあり方を崩壊させようとしている招待者名簿破棄問題に、ジャパンライフ会長や反社会的勢力の招待問題、さらに「私人」たる昭恵氏の枠まで用意されていた招待者基準問題、安倍夫妻の友人が選ばれていたケータリング業者選定問題、そして公選法、政治資金規正法、贈収賄といった違法性が問われる問題……。「桜を見る会」が抱える問題点は多岐にわたる上、元TBS記者・山口敬之氏の逮捕状取り消し疑惑と同様、安倍首相による“お友だち優遇”“自分の支持者・支援者を特別扱い”という問題をはらんでいる。これは年またぎで清算されるような話ではないと、あらためて指摘しておきたい。 |
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●下関市長選の安倍派勝利から見る支出額・参加者増の謎 12/22
●野党追及チームが下関を視察 「総理大臣ならば、公金を使って地元有権者に供応接待(買収)をしても許されるのか」 「犯罪者にしか見えない安倍首相の居座りは、日本が法治国家ではない証ではないか」 こんな疑問を国民に抱かせる「桜を見る会」問題が核心に迫りつつある。追及本部の野党議員10名は12月1日と2日、安倍首相(山口4区)の地元下関を視察。市民や地方議員(山口県議や下関市議)からヒアリングを行い、選挙で汗をかいてきた安倍首相の選挙における“功労者”が優先的に招待されている実態をつかんだのだ。 「自治会やPTAの皆さんを呼んでいる」という総理答弁を一刀両断にしたのは、資料請求直後に招待者名簿を破棄された宮本徹衆院議員(共産党)。最後の囲み取材で「税金で後援会活動をしていたことが明らかになった」と強調、こう説明した。 「一般的に功労功績があった自治会やPTA役員を呼んでいるのではなく、『安倍さんを応援している自治会の役員さんには声がかかるが、応援をしていない人には声がかかっていない』という証言がいくつも得られた。総理答弁は虚偽答弁ではないか。このことが今回の視察で明らかになったことの一つだ」 ●安倍派、林派の市長が交互に誕生 「追及チーム 下関・山口ルート班」キャップの柚木道義衆院議員(立民会派)も、「安倍後援会の方ですら『選挙利用だと思われても仕方がない』と言っている」という証言を紹介しながら、「安倍総理の安倍総理による安倍総理のための桜を見る会だった」と断言した。 視察議員はヒアリングを通して、首相の元秘書で安倍派市議でもあった前田晋太郎市長が初当選した「下関市長選(2017年3月12日投開票)」に注目していった。 以前の記事「『桜を見る会』の招待状は安倍首相の『選挙協力へのお礼』に使われていた!?」で筆者が紹介した通り、安倍首相と林芳正・元農水大臣(参院議員)が父親の代からライバル関係にあり、長年にわたって下関市長選は両者の代理戦争のような様相も呈していた。両派の市長が交互に当選するというシーソーゲームが繰り返されてきたのだ。 ●江島 潔 市長(1995年〜2009年) 安倍派 ●中尾 昭友市長(2009年〜2017年) 林派 ●前田晋太郎市長(2017年〜現在) 安倍派 ●2017年の選挙では安倍派が最後に逆転 安倍首相の選挙区(山口4区)は下関市(人口約26万人)と長門市(約3万人)から成り、9割弱の有権者を抱える下関市トップが安倍派となることは自らの選挙にプラスとなることは言うまでもない。 また市政への影響力が増す効果も期待できる。現・参院議員の江島市長時代には、神戸製鋼所などの安倍首相関連企業が地元大型案件を相次いで受注して談合疑惑も浮上、「桜を見る会」に招待されない田辺よし子・下関市議(無所属)らが追及した。 その結果、安倍派市長による“お友だち優遇政治”への反発が強まり、江島氏は不出馬に追い込まれた。そして2009年の下関市長選では、安倍派県議だった新人候補を林派の中尾市長が破り、安倍派市長による市政にピリオドを打ったのだ。 そして2013年に再び安倍派候補を破った中尾氏だったが、三選を目指す2017年の下関市長選では、安倍首相が全面的に支援した前田氏に僅差で敗北した。林派の中尾氏を支援した田辺市議は「最後で逆転されましたが、昭恵夫人も現地入りをしてテコ入れ、安倍派と林派に割れた公明党市議を説得に回ったと聞きました」と振り返る。安倍夫妻で“全力投球”をしたようにみえる2017年の下関市長選で安倍派市長が誕生、市長ポストを林派から8年ぶりに奪還したのだ。 ●2018年・2019年の支出額と参加者数が増加のわけは!? 地元での天下分け目の決戦時期と、「桜を見る会」の参加者と支出増加の推移を重ね合わせると、下関市長選で汗をかいた支援者へのご褒美ではないかという関連性が浮き彫りになるのだ。 支出額(万円) 参加者数 ○2014年 3005.3 約13700 ○2015年 3841.7 約14700 ○2016年 4639.1 約16000 ◎2017年 4725.0 約16500 ●2018年 5229.0 約17500 ●2019年 5518.7 約18200 2014年から2016年の3年間の参加者増加は、2017年3月の下関市長選で汗をかいてもらうための準備段階での供応(事前買収)が疑われる。2017年(下関市長選の翌4月)から今年2019年までは前田市長誕生への論考褒賞的な供応(事後買収)という主旨ではないかとの疑惑がわいてくる。 もちろん後者は、2021年の下関市長選再選に向けた供応という効果も考えられる。多くの国民の目には「選挙で実働部隊になる支援者への供応」と映るだろうし、「選挙民への買収を禁じる公職選挙法違反の疑いは濃厚」と捉えるに違いない。こうした疑問が現実と合致するのか否かを判断するには、名簿を公開するのが一番だが、安倍政権(首相)は「破棄した」と言い続けている。 誰もがこう勘繰りたくなる。 「名簿を公開すれば、参加者増のかなりの部分が、安倍首相が関係する選挙で汗をかく支援者であることが明らかになり、公選法違反を裏付ける動かぬ証拠になるからではないか」と。 ●林派市議の参加者はゼロではなかったが、安倍派との違いは歴然 下関市長選では市議も安倍派と林派に分かれて戦ったが、安倍派市議への論考褒賞という見立てと合致する記事も出ていた。11月19日付の『毎日新聞』は「桜を見る会 下関市議枠 安倍事務所から申込書」と銘打った記事を1面トップで、両派の差別的対応をこう報じていた。 「首相の地元・山口県下関市の複数の自民系市議が、安倍事務所名の参加申込書で自身の支援者を招待していたことが18日に判明した。複数の自民系市議が証言した。市議らによると、申込書は何枚でもコピーでき安倍事務所から上限は示されていなかった」「一方、共産や公明など非自民の複数の市議は『用紙をもらったことがない』と話す。野党の市議は『自民が公的行事を支持固めに使っている』と批判した」(同記事より) ただし申込書が回って来なかった林派市議の中にも、安倍派市議に頼んで申込書を回してもらい、参加した人はいたという。林派市議の参加者はゼロではなかったが、安倍派との違いは歴然としていたのだ。 下関視察に参加した杉尾秀哉参院議員(立憲民主党)は、下関市長選について次のような説明をした。 「自民党の中でも分断みたいなものがあって、そのきっかけになったのが(2017年の)市長選挙。『林派と安倍派が戦って安倍派が勝ってエスカレートしたのではないか。それが桜を見る会への人数拡大にもつながった』と(聞いた)」 ●内閣総辞職に追い込まれるのか、疑惑一掃を狙った“みそぎ桜解散”か 「桜を見る会」の“招かれざる客”である田辺氏は、視察議員と意見交換で同じような見方をしていた。 「『桜を見る会』への招待は、2017年の下関市長選への論考褒賞であると同時に、次期下関市長選(2021年3月)での前田市長再選に向けた支持固めや新たな支援者拡大の狙いもあると見ています」 下関視察の野党議員たちは「安倍首相の逃げ切りは許さない」と強調、年明け通常国会での追及に照準を合わせていた。先の宮本氏は「安倍首相は予算委員会の審議にも応じない。やっぱり隠したくて仕方がないのだと感じているが、国会閉会で逃げ切りを許さずに徹底的に調査、追及をしていきたい」と意気込んだ。 臨時国会では一問一答形式の予算委員会は安倍首相が逃げ続けて開かれなかったが、通常国会は予算委員会から始まる。ここでの野党側の追及(連続質問)に安倍首相が耐えられるのかが焦点なのだ。内閣総辞職に追い込まれるのか、それとも疑惑一掃を狙った“みそぎ桜解散”に打って出るのか。与野党激突の気運は、年明け早々に最高潮に達するのは確実なのだ。永田町から当分目が離せない。 |
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●「桜を見る会」総理決裁行わず “事務簡素化の一環” 官房長官 12/27
「桜を見る会」の開催要領などの文書の決裁について、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、第2次安倍政権以降、総理大臣が決裁を行っていないのは事務の簡素化の一環だと説明しました。 「桜を見る会」をめぐり、内閣府は26日の野党の会合で会の開催要領や招待者数などに関する文書について、第2次安倍政権以降の平成25年から総理大臣の決裁は確認できていないと説明しました。 これについて菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「当時の担当者によれば事務の簡素化の一環として、総理大臣までの決裁手続きは行わないことにしたとの報告受けている」と述べました。 そのうえで、菅官房長官は「最終的に決裁という形を取るかどうかは、それぞれの役所の判断であり、『桜を見る会』の招待手続きについては、毎年の慣行を引き継いでやってきている」と述べました。 |
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