「全員のうち20%が平均以上に働いて残りは怠けている」
残念だが真実
「やってみせ 言ってきかせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」
期待しないでバカを使う大原則
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
バカを元気付ける言葉
「みづから一念発心せんよりほかには 三世諸仏の慈悲も済ふこと能はざるものなり」
当たり前のこと
名言・格言・法則は自分のものではないが
権威を借りねばならないときもある
■名言と迷言・ブッダ・イエスキリスト・孔子・空海・道元・千利休・坂本龍馬・吉田松陰・高杉晋作・土方歳三・伊藤博文・夏目漱石・宮沢賢治・芥川龍之介・三島由紀夫・ゲーテ・ニーチェ・アインシュタイン・ピカソ・相田みつを・田中角栄 |
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![]() ●パレートの法則 |
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働きアリのすべてが勤勉な生物と思ってはいませんか。 働きアリの一つの集団で本当に一生懸命に仕事をしているのは2割である。8割の働きアリたちは仕事を怠けている。では「働くアリ」と「働かないアリ」の生まれつきに定まっているのだろうか。確かめるために「本当に働いていた2割のアリ」と「怠けていた8割のアリ」を完全に区別し観察した。 |
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![]() 勤勉な働きアリの集団から怠け者のアリが8割出現した。怠け者のアリの集団はどうだろうか「怠け者アリの2割が働いている」。なんと怠け者アリの集団から、勤勉なアリが2割生まれて一生懸命に仕事をしている。もちろん残りの8割は相変わらず怠けている。 このことから集団をどう選んでも、全員のうち20%が平均以上に働き、残りは怠けてしまうという「不思議な法則」がわかった。 この不思議な法則は、イタリアの経済学者パレートが考案したもので、「パレートの法則」と言われている。 この法則は「多数ある項目の中で重要なものはごくわずかしかない」という基本理念で成り立っている。 |
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![]() ●応用・時間の有効利用 朝起きたら、一日のうちにやりたいことをカードに列記する。調べ物や、買い物、電話をかける、といった用事など細々したものもすべて書き出す。次に、これらにAからCのランク付けをする。そのうちのランクAが、何が何でもやらなければならない20%という訳で、その日のうちにこのランクAのものは最低限片付けるようにする。そして、これを片付けた時に「今日のノルマの80%を遂行した」と満足する。 世の中のことは、80%でも十分やっていけることに気がつき、心に余裕ができる。一方、何事にもパーフェクトで、と考えるとストレスばかりが溜まる。パレートの法則は、時間の効率的な利用の目安と、精神的な余裕に役立つ。 |
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![]() ●ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。 ●売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。 ●商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。 ●売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。 ●仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。 ●故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。 ●所得税の8割は、課税対象者の2割が担っている。 ●プログラムの処理にかかる時間の80%はコード全体の20%の部分が占める。 ●全体の20%が優れた設計ならば実用上80%の状況で優れた能力を発揮する。 |
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![]() ●山本五十六 やってみせ 言ってきかせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ |
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![]() 見ていない 聞いていない できない よいしょしか知らない 無駄な努力を確認できる |
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![]() ●上杉鷹山(うえすぎようざん) 上杉鷹山は戦国武将として名高い上杉謙信から数えて10代目、また初代米沢藩主上杉景勝から9代目にあたる。鷹山は、宝暦元年(1751)7月20日、日向高鍋藩主秋月種美 の次男として生まれ、幼名は松三郎または直松と称した。10歳で米沢藩主上杉重定の養子となり、直丸勝興と改名、17歳で米沢藩 を襲封し、時の将軍徳川家治の一字を賜り「治憲」と改めた。天明 5年(1785)35で隠居、家督を治広に譲った後も藩政を指導 した。52歳の時に「鷹山」と号し、文政5年(1822)3月、72年の生涯を閉じた。 |
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![]() 鷹山が養子となった上杉家は、当時財政困難の危機に瀕していた。 鷹山は自ら勤倹の範を示し、人材を登用するとともに、学問を広め、産業の振興藩政改革に英断を振った。七卿の強訴や天明の飢饉などの不測の事態にもよく対処し、疲弊した民心の回復を図り、失墜した藩政を一新して米沢の窮地を救った名君でした。 近年上杉鷹山のこうした治績は童門冬二の「上杉鷹山」、藤沢 周平の「漆の実のみのる国」などによって広く紹介されているが、内村鑑三が代表的な日本人として西郷隆盛、二宮尊徳、日蓮 などとともに上杉鷹山を紹介しており、その後これは岩波文庫から「代表的日本人」として発刊されている。 |
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![]() ●一遍 お願いする 念じる 信じる 本人がその気になることが全ての始まりです |
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![]() 鎌倉時代中期の僧侶。時宗の開祖。一遍(いっぺん)は房号で、法諱は「智真」。「一遍上人」「遊行上人(ゆぎょうしょうにん)」「捨聖(すてひじり)」と尊称される。俗名は河野時氏とも通秀、通尚ともいうが定かでない。浄土教では阿弥陀仏への信仰がその教説の中心である。融通念仏は、一人の念仏が万人の念仏と融合するという大念仏を説き、浄土宗では信心の表われとして念仏を唱える努力を重視し、念仏を唱えれば唱えるほど極楽浄土への往生も可能になると説いた。浄土真宗では信心のみを重視し、信じるだけで往生は約束される、念仏は仏恩報謝の行であると説いた。 時宗は、阿弥陀仏への信・不信は問わず、念仏さえ唱えれば往生できると説いた。仏の本願力は絶対であるがゆえに、それが信じない者にまで及ぶという解釈である。 |
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![]() ●デール・カーネギー (Dale Carnegie) ●人を動かす 盗人にも五分の理を認める 重要感を持たせる 人の立場に身を置く |
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![]() ●人に好かれる 誠実な関心を寄せる 笑顔を忘れない 名前を覚える 聞き手にまわる 関心のありかを見ぬく |
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![]() ●人を説得する 議論をさける 誤りを指摘しない 誤りを認める おだやかに話す 「Yes」と答えられる話題を選ぶ しゃべらせる 思いつかせる 人の身になる 同情を持つ 美しい心情に呼びかける 演出を考える 対抗意識を刺激する |
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![]() ●人を変える まずほめる 遠まわしに注意を与える 自分のあやまちを話す 命令をしない 顔をつぶさない わずかなことでもほめる 期待をかける 激励する 喜んで協力させる |
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![]() ●幸福な家庭をつくる 口やかましくいわない 長所を認める あら探しをしない ほめる ささやかな心づくしを怠らない 礼儀を守る 正しい性の知識をもつ |
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![]() ●名言と迷言 |
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ブッダ・イエスキリスト・孔子・空海・道元・千利休・坂本龍馬・吉田松陰・高杉晋作・土方歳三・伊藤博文・夏目漱石・宮沢賢治・芥川龍之介・三島由紀夫・ゲーテ・ニーチェ・アインシュタイン・ピカソ・相田みつを・田中角栄 | |
●ブッダ | |
● 壮大な岩が風にまったく揺るがないように賢者は、非難と称賛に動じない。
● 人は「私はこういう人間だ」と自分で考えるその通りのものになります。それと異なったものになることはない。 ● 戦いにおいて、一人が千人に打ち勝つこともある。しかし、自己に打ち勝つ者こそ、最も偉大な勝利者である。 ● 愚かな人は、「私には息子がいる」「私には財産がある」などといってそれで思い悩むが、自分自身がそもそも自分のものではない。ましてや、息子が自分のものであろうか。財産が自分のものであろうか ● たとえためになることを数多く語るにしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである。 ● 以前には怠りなまけていた人でも、のちに怠りなまけることが無いなら、その人はこの世の中を照らす。あたかも雲を離れた月のように ● 為すべきことであるならば、それを為すべきである。それを断乎として実行せよ。 ● 「一切の形成されたものは苦しみである」と明らかな智慧をもって見るときに、人は苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。 ● 今日すべきことは明日に延ばさず確かにしていくことこそよい一日を生きる道である。 ● 苦悩を乗り越えるための聖なる道は8つの部分からできている。すなわち、正しいものの見方、正しい決意、正しい言葉、正しい行為、正しい生活、正しい努力、正しい思念、正しい瞑想である。 ● 目的が達成されるまで、人は努めなければならぬ。自分の立てた目的がそのとおりに実現されるのを見よ。 ● 「因果関係によってつくりだされたすべてのものは無常である(諸行無常である)」と、智慧によって見るとき、人は苦しみを厭い離れる。これが人が清らかになるための道である。 ● 過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。 ● 聖典の言葉をいくらたくさん語っていても、それを実践しなければ怠け者である。それは例えば、牛飼いが他人の牛を勘定しているようなものだ。そういう者は修行者とはいえない。 ● 愚かな人は常に名誉と利益とに苦しむ。上席を得たい、権利を得たい、利益を得たいと、常にこの欲のために苦しむ。 ● 旅に出て、もしも自分よりすぐれた者か、または自分にひとしい者にであわなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道連れにしてはならぬ。 ● 最大の名誉は決して倒れない事ではない。倒れるたびに起き上がる事である。 ● 頭髪が白くなったからとて、尊敬できる長老ではない。ただのむなしい老いぼれである。真理あり、他者の害にならず、自ら清め、慈しみあって、そうしてはじめて、彼は心の垢を取り除いた賢者となり、年長者として尊敬される ● 思いわずらうな。なるようにしかならんから、今をせつに生きよ。 ● 正しい教えを知らないで百年生きるよりも、正しい教えを聞いて一日生きる方がはるかにすぐれている。 ● 沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、少し語る者も非難される。つまり、世に非難されない者はいない。 ● 貪りと怒りと愚かさを捨て、諸々のしがらみを断ち、命が尽きるのを恐れず、犀(サイ)の角のように、ただひとり歩め ● もし、清らかな心で生きている人がいたとしたら幸福はその人の後についていく。 ● 他の人たちが「安楽だ」と言うものを、聖者たちは「苦しみである」と言う。他の人たちが「苦しみだ」と言うものを、聖者たちは「安楽である」と言う。法は知りがたいものであると見よ。無知なる者たちは、ここで迷うのである ● 思慮のある人は、奮い立ち、努めはげみ自制・克己によって、激流も押し流す事が出来ない島を作れ。 ● 女に溺れ、酒にひたり、賭博に耽り、得るにしたがって、得たものを、その度に失う人がいる。これは破滅の門である ● 善をなすのを急ぎなさい。善をなすのにのろのろしていたら、心は悪を楽しむようになる。 ● 母、または父が老いて朽ち衰えていくのを養わないで、自らは豊かに暮らす人、これは破滅の道である ● 水が一滴ずつでも滴り落ちるならば、水瓶でも満たすことが出来る。 ● 学ぶことの少ない人は牛のように老いる。彼の肉は増えるが彼の知恵は増えない。 ● 他人の過失を見る必要はありません。他人のした事としなかった事を見るのではなく、自分がした事としなかった事だけを見るようにせよ。 ● 多く説くからとて、その故に彼が賢者なのではない。こころおだやかに、怨むことなく、怖れることのない人、かれこそ賢者と呼ばれる ● 自分で自分を、励ましなさい。まず、自分を正しく整えてから他人に指摘せよ。そして、他人に指摘したことは、自分も実行せよ。 ● 生き物を自ら害すべからず。また他人をして殺さしめてはいけない。また、他の人々が殺害するのを容認してはならない ● 「わたしは愚かである」と認められる者こそ、賢者である。逆に「自分は賢者である」と思っている者こそ、愚者と呼ぶにふさわしい。 ● 自分よりも愛しいものはない。同様に他の人々にも、自己は愛しい。故に自己を愛するものは、他人を害してはならない ● 生まれを問うな、行為を問え。 |
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●イエス・キリスト | |
● 剣を取る者は皆、剣で滅びる。
● 艱難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず。 ● あなたの父母を楽しませ、あなたを産んだ母を喜ばせよ。 ● 急いで得た富は減る。少しずつたくわえる者はそれを増すことができる。 ● ひとはパンだけによって生きるのではなく、神の口から出るひとつひとつの言葉によって生きる。 ● あすのことを誇るな。一日のうちに何が起こるか、あなたは知らないからだ。 ● 愛は寛容であり、愛は情け深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、無作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで、真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。 ● 後ろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進め。 ● 金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。 ● 見てもらおうとして、人の前で善行しないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。 ● 求めよ、さらば与えられん。たずねよ、さらば見出されん。門を叩け、さらば開かれん。すべて求むるものは得たずねぬる者は見出し、門をたたく者は開かるるなり。 ● 心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。 ● いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。 ● 明日のことを思い煩うなかれ。明日のことは明日思い煩え。一日の労苦は一日にて足れり。 ● 自分の口と舌とを守る者は、自分自身を守って苦しみに会わない。 ● 惜しんでわずかに種を蒔く者は、わずかに刈り取ることしかできない。惜しまず豊かに種を蒔く者は、豊かに刈り取ることができる。 ● いつも与えなさい。そうすれば、人々はあなた方に与えてくれるでしょう。 ● 信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。 ● 「眼には眼を、歯には歯を」といえることあるを汝ら聞けり。されど我は汝らに告ぐ、悪しき者に抵抗うな。人もし汝の右の頬をうたば、左をも向けよ。 ● 暗いと不平を言うよりも進んで明かりを点けましょう。 ● 狭い門から入れ。滅びに通じる門は広く、その道はなだらかでこれに入るものは多い。 ● 自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。 ● 人、その友のため命を捨てる。これより大いなる愛はない。 ● 人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪びとだと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。 ● あなたを訴えて、あなたの下着を取ろうとする者には、上着をも与えろ ● 人生は短く、苦しみは絶えない。花のように咲き出ては、しおれ、影のように移ろい、永らえることはない。 ● 己を愛するごとく、汝の隣人を愛せよ。 ● 結婚がすべての人に尊ばれるようにしなさい。寝床を汚してはいけません。なぜなら、神は不品行な者と姦淫を行なう者とをさばかれるからです。 ● 自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。 |
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●孔子 | |
● 良薬は口に苦くして病に利あり忠言は耳に逆らいて行いに利あり
● 仁者は、難しい骨の折れる仕事を自ら進んで引受け、それによる利益は問題にしない、これを仁という。 ● 成功者は必ず、その人なりの哲学をもっているものだ。その哲学がしっかりしているからこそ、成功者の人生は揺るがないのだ。 ● 人の生まれ持った天性は似たり寄ったりで、それほど違いはないが、その後の習慣や教養が身についたかどうかで、大きな隔たりができてしまう。 ● 人間は逆境において人間の真価を試される。人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむのです。 ● 人は長期的な観点に立たなければならない。そうすれば、非を非とする勇気、小事を我慢する勇気がわく。 ● 物事を迅速にしたいと、望んではならない。小さな利点に目をとめてはならない。物事を早く行うことばかり望むと、十分になすことができない。小さな利点にとらわれると、大きな仕事が達成できない。 ● 古いことを調べ尋ねて、そこから新しい発見を得られれば、必ず他人に学ばせることができよう。 ● 人の本性はみなほとんど同じである。違いが生じるのはそれぞれの習慣によってである。 ● 大衆が憎んでいる人も必ず自分の頭で考察を加えて判断し、大衆から人気がある人も必ず自分の頭で考察を加えて判断する ● 何事も楽しんでやりなさい。楽しんでやることで、思わぬ力が発揮されるものなのだ。 ● 周りの人間と上手くやっていくけれども、流されることはない ● 知っていること、知らないことが明確にできることが、知るという行為である。 ● 君子は平安でのびのびしているが、小人はいつでもくよくよしている。 ● 優れている、正しいことをしているからといって、何事もいき過ぎてしまうとかえってよくない結果になってしまう ● 高貴な人間は自分自身に、平俗な人間は他人に、要求を課する。 ● 正しい行為と知りながら行動しないのは、勇気に欠けている証拠である。 ● 三人行けば必ず我が師あり。その善なるものをえらび、之に従い、その不全なるものはこれを改む。 ● 徳ある人を見たら、その人に並ぶことをめざせ。徳なき人を見たら、我が身を振り返り、自省せよ。 ● 立派な人は正しさを優先し、凡人は自分の利益を優先させる。 ● 十人が十人とも悪く言う奴、これは善人であろうはずがない。だからといって十人が十人ともよくいう奴、これも善人とは違う。真の善人とは、十人のうち五人がけなし、五人がほめる人物である。 ● 君子といわれるほどの者は、血気の定まらぬ若いときには色欲を戒め、血気盛んな壮年の時代には人との争いを戒め、血気が衰える年寄りになってからは欲深にならないように戒めなくてはならぬ。 ● 良心に照らして少しもやましいところがなければ、何を悩むことがあろうか。何を恐れることがあろうか。 ● 立派な考えは、孤立しない。必ず協力者がいるものだ。 ● 過ちて改めざる。これを過ちという ● まず、言葉を口にせずそれを実行する、その後で自分の主張をする ● 前に読んだ本をあらためて読み返してみると、こんないいことが書いてあったのかと再発見することがたびたびあって、とても嬉しい。志を同じくする友だちが遠方からやって来るのもまた嬉しく、人生の楽しみの一つだ。 ● その人を知らざれば、その友を見よ。 ● 他人が自分の真価を知らないことを気にするより、自分が人の才能や力量を知らないことをこそ憂うべきだ。 ● 二度と帰らぬものは過ぎ去った歳月である。二度と会うことができないのは死んでしまった親である。 |
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●空海 | |
● 片手だけでは拍手できない。片足だけでは歩けない。右手と左手が感応して拍手になり、右足と左足が感応して歩く。だから相手が感応するまで祈り続けなさい。
● 仏として生きる道は遠いところにあるのではない。すぐそこにある。 ● 修行して悟りを得ようとする人は、心の本源を悟ることが必要である。心の本源とは清らかで綺麗な明るい心である。 ● 周りの環境は心の状態によって変わる。心が暗いと何を見ても楽しくない。静かで落ち着いた環境にいれば、心も自然と穏やかになる。 ● 他人の利益をはかるように努めていると、苦しみの世界に行く因縁が消える。 ● 人間は誰もが胸のなかに、宝石となる石を持っている。一生懸命磨いて、美しく光り輝く玉になる。 ● 信じて修行すれば誰でも必ず仏になることが出来る。 ● もし自分に適していることにその能力を使うなら、物事は極めてうまくゆく。しかし、自分に向いていない物事に、その能力を使うなら、労多く、益は少ないだろう。 ● 嫉妬は自分とそれ以外の人とは別々の存在だと思う心から生じる。もし自分と自分以外の人を別ではなく、同じ存在だと見ることが出来れば、嫉妬することがなくなり、公平な心になり、全ての人の善行を心から賞賛できる。 ● 心を和らげて耐え忍ぶという心の鎧を着て、目的に向かって努力するという兜をかぶり、人として守るべきルールや道徳を守るという馬に乗り、心を静めて落ち着けるという弓を持ち、正しい事と悪い事を分別するという矢を射って外には悪の軍勢を破り、内には心の賊を滅ぼす。これを仏という。 ● 道理に迷って苦しむのも、自分の中にある仏に目覚めて正しく励むのも、みな自分の決心次第である。 ● 善行をなそうとする人も、悪行をなそうとする人も、まず心の中でそれをなそうと決めてから、その行動をするものである。仏が悟った安らかな心を求めるのも、また同様にそうなると決めることから始まる。 ● 地獄は恐ろしいところだと言われているが必ずしもそうではない。善心を発揮するならば、仏が救ってくださるからである。栄えるのも衰えるのも、みな自分の善行と悪行によるものである。善心を発揮して行動するならば必ず幸せになることができる。 ● つまらない人は、善行と悪行の区別がつかず、その因果も信じることがない。目の前の利益だけを見ているので、その因果は必ず返ってくる。 ● ものの道理を見る目が開いていれば、身の回りのもの全てが大事なものだと分かる。 |
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●道元 | |
● 仏道をならうとは、自己をならうことである。自己をならうとは、自己を忘れることである。自己を忘れることは、万法に証せられることである。万法に証せられるとは、己の心身をも他己の心身をも脱ぎ捨てることである。
● 自己に閉じ込められ、自己にこだわっている間は、世界を真に見ることができない。自己が自由に、自在に動くとき、世界もいきいきと生動する。 ● 名を捨て利を捨て、一切諂(へつら)うことなく、万事なげ捨つれば、必ず、よき道人となるなり。 ● 無益の事を行じて徒いたずらに時を失うなかれ ● 我が身、愚鈍なればとて卑下することなかれ。 ● 身初心なるを顧かえりみることなかれ ● 真実の自己になる。自己の真実を活かす。他の何者のためでもなく、ただわが心を活かすために力をつくす。 ● 何かを望むなら、その事柄を寝ても覚めても、ひたすら想い続けよ。そうすれば、たとえ、よこしまな思いでも叶えられる。 ● 何事も一心不乱にやれば宇宙の真理を体で感じとることができる。 ● 時間は怒涛のように流れもするし、飛躍もすれば、逆回りもする。過去現在未来というふうに流れはしない。 ● 何事も一心不乱にやれば宇宙の真理を体で感じとることができる。 ● 一法を通ずるものは万法を通ず。 ● まことに一事をこととせざれば 一智に達することなし ● 自己に閉じ込められ、自己にこだわっている間は、世界を真に見ることができない。自己が自由に自在に動くとき、世界もいきいきと生動する。 ● いたずらに過ごす月日の多けれど、道を求むるときぞ少なき。 ● 仏道をならうというは 自己をならうなり ● どんなに手強い敵でも、絶世の美女でも、貴重な宝でも、切に思う心、深ければ、かならず方便も出来様もあるべし。 |
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●千利休 | |
● 茶の湯とはただ湯をわかし茶をたてて飲むばかりなる本を知るべし。
● 頭を下げて守れるものもあれば、頭を下げる故に守れないものもある。 ● 当たり前のことが、いつでもどこでもできるならば、私があなた方の弟子になりましょう。 ● まず炭火はお湯の沸く程度にしなさい。お湯は飲みやすいように熱からず、ぬるからず、夏は涼しげに、冬はいかにも暖かく、花は野の花のごとく生け、刻限は早め、早めにして、雨降らずとも雨具の用意をし、お客の心を心とするのです。 ● 幸せになりたいのなら、幸せとの出会いに気づけないのも、幸せとの出会いを幸せに感じられないのも、もったいないでしょう ● 小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもあります。 ● 稽古とは、一よりならい十を知り、十よりかえる、もとのその一 ● その道に入らむと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ ● こゝろざし深き人にはいくたびも あはれみ深く奥ぞ教ふる ● 夏は涼しいように、冬は暖かなように。 |
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●坂本龍馬 | |
● 日本を今一度 せんたくいたし申候
● 俺は議論はしない、議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ。 ● 何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり ● 人間というものは、いかなる場合でも、好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ。 ● 人というものは短気を起こし、滅多やたらに死ぬものではない。 ● 金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ。 ● 私が長生きすると思われても無駄なことだと思います。とはいえ、普通の人のように簡単には死にません。私が死ぬような日には、天下が大混乱となり、たとえ生きていても役には立たず、存在したとしても用がないような状態にでもならない限り、なかなかこすい嫌な奴で死にはしません。 ● 人間、好きな道によって世界を切り拓いていく。 ● 何でも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、野辺の石ころ同様、骨となって一生を終えるのだから。 ● 義理などは夢にも思ふことなかれ 身をしばらるるものなり ● 人間の一生で合点のいかないことが多いのは当然であり、運が悪ければ風呂から出ようとして転び、金玉を潰して死ぬという不運に見舞われる者もいる。そんな者に比べれば、私などは運が強く、どれだけ死にそうな場面に遭遇しても死ぬことはなく、たとえ自分から死のうと思っても生きなければならない状況になってしまう。 ● この数年は東奔西走の日々を過ごし、たまたま知人と出会っても、相手に迷惑がかかるので他人のふりをした。父母の国を思わない者はいない。だが、望郷の思いを消し去ろうとしているのは、情に流されることにより長年秘めていた志が無になることを恐れたからだ。 ● 人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある。 ● 奇策とは百に一つも用うべきではない。九十九まで正攻法で押し、あとの一つで奇策を用いれば、みごとに効く。奇策とはそういう種類のものである。 ● わずかに他人より優れているというだけの知恵や知識が、この時勢に何になるか。そういう頼りにならぬものにうぬぼれるだけで、それだけで歴然たる敗北者だ。 ● 雨が降ってきたからって走ることはない。走ったって、先も雨だ。 ● 世の既成概念を破るというのが、真の仕事である。 ● いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。 ● 世の人は我を何とも言わば言え 我が成す事は我のみぞ知る ● 世の中のことは、月と雲のようにどうなるかわからず、おかしいものである。 ● 天下において、何事かを成そうとする者は、膿(うみ)も良く腫れないうちには針で患部を突くことができないのと同じで、時期を判断することが大切です。 ● 時勢に応じて自分を変革しろ ● 人生は一場の芝居だというが、芝居と違う点が大きくある。芝居の役者の場合は、舞台は他人が作ってくれる。なまの人生は、自分で自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、そのうえで芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ。 ● 人の世に失敗ちゅうことは、ありゃせんぞ。 ● 暗ければ、民はついて来ぬ。 ● 偏見を持つな。相手が幕臣であろうと乞食であろうと、教えを受けるべき人間なら俺は受けるわい。 ● 慎重もええが、思いきったところがなきゃいかん。慎重は下僚の美徳じゃ。大胆は大将の美徳じゃ。 ● 男子は生あるかぎり、理想をもち、理想に一歩でも近づくべく坂をのぼるべきである。 ● 人間、不人気では何も出来ませんな。いかに正義を行なおうと、ことごとく悪意にとられ、ついにはみずから事を捨てざるをえなくなります。 ● 相手を説得する場合、激しい言葉をつかってはならぬ。結局は恨まれるだけで物事が成就できない。 ● 俺は着実に物事を一つずつ築きあげてゆく。現実に合わぬことはやらぬ。 |
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●吉田松陰 | |
● 世の中には体は生きているが、心が死んでいる者がいる。反対に、体が滅んでも魂が残っている者もいる。心が死んでしまえば生きていても、仕方がない。魂が残っていれば、たとえ体が滅んでも意味がある。
● 思想を維持する精神は、狂気でなければならない。 ● 夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。 ● 道を志した者が不幸や罪になることを恐れ、将来につけを残すようなことを黙ってただ受け入れるなどは、君子の学問を学ぶ者がすることではない。 ● 必ず志を立てて、やる気を出し努力することによって上手くいくのである。 ● 自分に勢いがあれば、どうして敵の勢いを恐れようか。自分が強ければ、どうして敵の強さを恐れようか。 ● 一日努力すれば、一日の効果が得られる。一年努力すれば、一年の効果がある。 ● 今の世の中、優れた人物がいないと人は言うが、上の者が優れている人物を好むということさえすれば、人物がいないことを心配する必要はない。 ● 生を捨ててみれば、視界は雲なく露なくきわめて澄みわたり、世の現象がいかにもクッキリとみえ、自分が何をすべきかの道も、白道一筋、坦々として眼前にあります。 ● 小人が恥じるのは自分の外面である。君子が恥じるのは、自分の内面である。 ● 決心して断行すれば、何ものもそれを妨げることはできない。 ● 自分の価値観で人を責めない。一つの失敗で全て否定しない。長所を見て短所を見ない。心を見て結果を見ない。そうすれば人は必ず集まってくる。 ● 敵が弱いように、敵が衰えるようにと思うのは、皆、愚痴もはなはだしい。 ● 学問とは、人間はいかに生きていくべきかを学ぶものだ。 ● 抑制すればやがて溢出する力が大きく、ついに人間、狂にいたる。 ● どんな人間でも一つや二つは素晴らしい能力を持っているのである。その素晴らしいところを大切に育てていけば、一人前の人間になる。これこそが人を大切にするうえで最も大事なことだ。 ● 平凡で実直な人間などいくらでもいる。しかし、事に臨んで大事を断ずる人物は容易に求めがたい。 ● 学問ばかりやっているのは、腐れ儒者であり、もしくは専門馬鹿、または役立たずの物知りに過ぎず、おのれを天下に役立てようとする者は、よろしく風の荒い世間に出て、なまの現実を見なければならない。 ● 人間が生まれつき持っているところの良心の命令、道理上かくせねばならぬという当為当然の道、それはすべて実行するのである。 |
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●高杉晋作 | |
● 国のことを考え、自分のことは考えなかった。しかしついに牢に入れられてしまった。世間の人が何と批判しようと構わない。ただ真心を持って静かに神と向かい合うだけである。
● 人は旧を忘れざるが義の初め。 ● 「これぐらい大したものではない」と心で唱える。難しくて我慢できないことをこの方法で乗り切る。これは自分の中の神を見つめる心を研ぐ方法である。 ● 天賦のかんによって、その場その場で絵をかいてゆけばよい。 ● 苦しいという言葉だけはどんなことがあっても言わないでおこうじゃないか。 ● 男児が事を成すには時があるのだ。たとえ市井の侠客と呼ばれても、胸にある一片の素の心は全く変わっていない。 ● 茫然と生きてきたことが今となっては恥ずかしい。静かに座って慎んで将来を考える。そんな時に本を読んでみる。すると国に尽くす心が消えていないことが分かった。 ● どんな事でも周到に考えぬいたすえに行動し、困らぬようにしておく。それでもなおかつ窮地におちた場所でも「こまった」とはいわない。困ったといったとたん、人間は知恵も分別も出ないようになってしまう。 ● 苦労する身は厭わねど、苦労し甲斐のあるように。 ● 負けて退く人をよわしと思うなよ。知恵の力の強きゆえなり。 ● 真の楽しみは苦しみの中にこそある。 ● 雑念をやめ静かなときも動くときも心を同じにするのがよい。何かひとつだけのことを考えるならば雑念が自然となくなり、素早く実行できる。 ● 直言実行、傍若無人、死を恐れない気迫があるからこそ、国のために深謀深慮の忠も尽くせるのだ。 ● 天地も人も皆気のみである。気を養えば、人間あとは行動に移すのみだ。 ● 「朝に人としての道を悟ることができれば、その晩に死んでも悔いはない」という事こそが人の道である。人としての努力をすることもなく、ただ死に向かうのは人の道ではない。 ● 国のために家が潰れても、家などは軽いものである。世間が僕を狂っているといっても構わない。 ● 僕の志は国家を安泰にし、君主の気持ちを安心させることにある。そのために昼も夜も努力する。自分が非難を受けることを考える暇などないのだ。 ● 強い百万の軍勢を恐れなくても、弱い一人の民は恐れるのが武士の本領である。 ● 友人の信頼の度合いは人の死や緊急事態、困難の状況の時に分かる。 ● 同志と共に国を作ろうとしている。曲がった国が真っ直ぐになるのはいつか分からない。その苦労は死んでからじっくりと味わおう。 ● 古くから天下のことを行う者は、大義を本分とし、決して他人に左右されることなく、断固として志を貫く。禍福や死生によって気持ちが揺れ動いたりするものではない。 ● 世間の人々は名誉や利益を追って走っている。そんな時代に利益や名誉を捨てる僕のようなものが他にいるだろうか。僕はたとえ牢で死んでも恨みはない。 ● 過ちを改めれば、それは過ちではないのだ。 ● 戦いは一日早ければ一日の利益がある。まず飛びだすことだ。思案はそれからでいい。 ● 少年の頃、読んだ本に「学問を成すなら世間から利口と思われる人になるな。世間から愚者と思われる人になれ。」とあったので世間から愚者と思われる人になろうと僕は願った。 ● シャクトリムシのように身を屈するのも、いずれは龍のように伸びるためだ。そのためには、奴隷になっても、下僕になっても構わない。 ● 人間というのは困難は共にできる。しかし富貴は共にできない。 ● 人間、窮地におちいるのはよい。意外な方角に活路が見出せるからだ。しかし、死地におちいれば、それでおしまいだ。だから、おれは困ったの一言は吐かない。 |
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●土方歳三 | |
● 喧嘩ってのは、おっぱじめるとき、すでに我が命ァない、と思うことだ。死んだと思いこむことだ。そうすれば勝つ
● 一日過ぎると、その一日を忘れるようにしている。過去はもう私にとって何の意味もない。 ● 男の一生は、美しさをつくるためのものだ。俺はそう信じている。 ● 世に生き飽きた者だけ、ついて来い。 ● 我が兵は限り有るも、官軍は限りなし。一旦の勝ち有りと雖(いえど)も、その終には必ず敗れんこと、鄙夫(ひふ)すらこれを知れり。然るに吾れ任ぜられて、若し敗れるようなことあれば則ち 武夫の恥なり。身を以てこれに殉ずるのみ ● 昨日の夕陽が、きょうも見られるというぐあいに、人の世はできないものらしい。 ● 未来だけは、いやにはっきりとした姿で、私の眼の前にある。 ● あんたは総師だ。生身の人間だと思っては困る。奢らず、乱れず、天下の武士の鑑であってもらいたい。 ● 我、将来武人となりて、名を天下に挙げん。 ● よいか、人を斬る剣は所詮は度胸である。剣技はつまるところ、面の斬撃と、突き以外にない。習い覚えた区々たる剣技の末梢を忘れることだ。 ● たとえ身は蝦夷の島辺に朽ちるとも 魂は東(あずま)の 君をまもらむ ● 我この柵にありて、退く者を斬る! ● 知れば迷ひ、知らねば迷はぬ、恋の道 ● 勝てるか勝てないか、やってみなければわからないよ。おらァもう、勝敗は考えない。ただ命のある限り戦う。どうやらおれのおもしろい生涯が、やっと幕をあけたようだ。 ● 目的は単純であるべきである。思想は単純であるべきである。 ● 梅の花、壱輪咲いても梅は梅。 ● 皆、自分の道をゆこう。 |
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●伊藤博文 | |
● お前に何でも俺の志を継げよと無理は言はぬ。持って生まれた天分ならば、たとえお前が乞食になったとて、俺は決して悲しまぬ。金持ちになったとて、喜びもせぬ。
● たとえここで学問をして業が成っても、自分の生国が亡びては何の為になるか。 ● 今日の学問は全て皆、実学である。昔の学問は十中八九までは虚学である。 ● 本当の愛国心とか勇気とかいうものは、肩をそびやかしたり、目を怒らしたりするようなものではない。 ● 大いに屈する人を恐れよ、いかに剛にみゆるとも、言動に余裕と味のない人は大事をなすにたらぬ。 ● いやしくも天下に一事一物を成し遂げようとすれば、命懸けのことは始終ある。依頼心を起こしてはならぬ。自力でやれ。 ● 国の安危存亡に関係する外交を軽々しく論じ去つて、何でも意の如く出来るが如くに思ふのは、多くは実験のない人の空論である。 ● いやしくも天下に一事一物を成し遂げようとすれば、命懸けのことは始終ある。依頼心を起こしてはならぬ。自力でやれ。 ● 私の言うことが間違っていたら、それは間違いだと徹底的に追及せよ。君らの言うことがわからなければ、私も君らを徹底的に攻撃する。互いに攻撃し議論するのは、憲法を完全なものにするためである。くり返すが、長官だの秘書官だのという意識は一切かなぐり捨てて、討論・議論を究めて完全なる憲法をつくろうではないか。 |
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●夏目漱石 | |
● 愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ。
● たいていの男は意気地なしね、いざとなると。 ● 君、弱い事を言ってはいけない。僕も弱い男だが、弱いなりに死ぬまでやるのである。 ● 真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ。 ● わざわざ人の嫌がるようなことを云ったり、したりするんです。そうでもしなければ ● 僕の存在を人に認めさせる事が出来ないんです。 ● 僕は無能です。仕方がないからせめて人に嫌われてでもみようと思うのです。 ● 馬は走る。花は咲く。人は書く。自分自身になりたいが為に。 ● 乗り切るも、たおれるのも、ことごとく自力のもたらす結果である。 ● 僕は十年計画で敵をたおすつもりだったが、近年これほど短気なことはないと思って百年計画にあらためました。百年計画なら大丈夫誰が出て来ても負けません。その一人の人は、人間全体を代表していると同時に、その人一人を代表している。 ● 私は常からこう考えています。第一に貴方がたは自分の個性が発展できるような場所に尻を落ち付けべく、自分のぴたりと合った仕事を発見するまで邁進しなければ一生の不幸であると。 ● 運命は神の考えることだ。 ● 人間は人間らしく働けばそれで結構だ。 ● 考えてみると世間の大部分の人は悪くなることを奨励しているように思う。悪くならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。 ● たまに正直な純粋な人を見ると、坊ちゃんだの小僧だのと難癖をつけて軽蔑する。 ● 人間の目的は生まれた本人が、本人自身のためにつくったものでなければならない。 ● 自らを尊しと思わぬものは奴隷なり。 ● 嫌な女も好きな女もあり、その好きな女にも嫌なところがあって、その興味を持っている全ての女の中で、一番あなたが好きだと云われてこそ、あなたは本当に愛されているんじゃありませんか? ● 青年は真面目がいい。 ● ある人は十銭をもって一円の十分の一と解釈する。ある人は十銭をもって一銭の十倍と解釈する。同じ言葉が人によって高くも低くもなる。 ● もし人格のないものが無闇に個性を発展させようとすると、他を妨害する。権力を用いようとすると、濫用に流れる。金力を使おうとすれば、社会の腐敗をもたらす。随分危険な現象を呈するに至るのです。 ● その場限りでたたりがなければこれほどうまいものはない。しかしあたったが最後苦しい血も吐かねばならぬ。 ● 真面目に考えよ。誠実に語れ。摯実に行え。 ● 汝の現今に播く種はやがて汝の収むべき未来となって現わるべし。 ● 前後を切断せよ、みだりに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に未来を属するなかれ、満身の力を込めて現在に働け。 ● 嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。 ● のんきと見える人々も、心の底をたたいてみると、どこか悲しい音がする。 ● 離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、いっしょにいさえすれば、たとい敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう。金は大事だ、大事なものが殖えれば寝る間も心配だろう。 ● 自由な書を読み、自由な事を言ひ、自由な事を書かんことを希望いたし喉。色を見るものは形を見ず、形を見るものは質を見ず。 ● 恐れてはいけません。暗いものをじっと見つめて、その中から、あなたの参考になるものをおつかみなさい。 ● 恋心というやつ、いくら罵りわめいたところで、おいそれと胸のとりでを出ていくものでありますまい。 ● 全ての夫婦は新しくなければならぬ。新しい夫婦は美しくなければならぬ。新しく美しき夫婦は幸福でなければならぬ。 ● 細君の愛を他へ移さないようにするのは、夫の義務である。 ● 鏡は自惚れの醸造器である如く、同時に自慢の消毒器である。 |
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●宮沢賢治 | |
● かなしみはちからに、欲りはいつくしみに、いかりは智慧にみちびかるべし
● 無意識から溢れるものでなければ、多くは無力か詐偽である。 ● 世界全体が幸福にならないかぎりは、個人の幸福はありえない。 ● もうけつしてさびしくはない。なんべんさびしくないと云つたとこで、またさびしくなるのはきまつてゐる ● 雨にも負けず 風にも負けず雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なからだをもち慾はなく 決して怒らずいつも静かに笑っている ● 我々が出来ることは、今を生きることだけだ。過去には戻れないし、未来があるかどうかも定かではない。 ● 天の川のなかでたった一つのほんとうのその切符を決しておまえはなくしてはいけない ● 人の心を本当に動かすにはその人の体験から滲み出る行いと言葉しかない。知識だけでは人は共感を感じないからだ。 ● 何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、それが正しい道を進む中の出来事なら、峠の上りも下りもみんな本当の幸せに近づく一足づつですから ● 宇宙は絶えずわれらによって変化する。誰が誰よりどうだとか、誰の仕事がどうしたとか、そんなことを言つてゐるひまがあるか ● 新たな詩人よ。雲から光から嵐から透明なエネルギーを得て、人と地球によるべき形を暗示せよ ● みんながめいめい自分の神様がほんたうの神さまだといふだろう。けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも涙がこぼれるだろう。それから僕たちの心がいいとかわるいとか議論するだろう。そして勝負がつかないだろう。けれどもしおまへがほんたうの考とうその考とを分けてしまえばその実験の方法さえきまればもう信仰も科学と同じやうになる ● けれども、ここはこれでいいのだ。すべてさびしさと悲傷とを焚いて、ひとはとうめいな軌道をすすむ。 |
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●芥川龍之介 | |
● 人生は地獄よりも地獄的である。
● 恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。 ● 人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。 ● 人生は常に複雑である。複雑なる人生を簡単にするものは、暴力よりほかにあるはずはない。 ● 天才の悲劇は「小ぢんまりした、居心地のよい名声」を与えられることである。 ● 軍人の誇りとするものは、小児の玩具に似ている。なぜ軍人は酒にも酔わずに、勲章を下げて歩かれるのであろう。 ● 人間は時として、満たされるか満たされないかわからない欲望のために一生を捧げてしまう。その愚を笑う人は、つまるところ、人生に対する路傍の人に過ぎない。 ● 強者は道徳を蹂躙するであろう。弱者はまた道徳に愛撫されるであろう。道徳の迫害を受けるものは常に強弱の中間者である。 ● 正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。 ● 私は不幸にも知っている。時には嘘によるほか語られぬ真実もあることを。 ● 他を嘲(あざけ)るものは同時にまた他に嘲られることを恐れるものである。 ● 正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈をつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。 ● 他人を弁護するよりも自己を弁護するのは困難である。疑うものは弁護士を見よ。 ● 運命は偶然よりも必然である。運命は性格の中にあるという言葉は決して等閑に生まれたものではない。 ● あなた方のお母さんを慈しみ愛しなさい。でもその母への愛ゆえに、自分の意志を曲げてはいけない。そうすることが後に、あなた方のお母さんを幸せにすることなのだから。 ● あらゆる社交はおのずから虚偽を必要とするものである。最も賢い処世術は、社会的因習を軽蔑しながら、しかも社会的因習と矛盾せぬ生活をすることである。最も賢い生活は、一時代の習慣を軽蔑しながら、しかもそのまた習慣を少しも破らないように暮らすことである。 ● 阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。 ● 矜誇、愛欲、疑惑、あらゆる罪は三千年来、この三者から発している。同時にまた、おそらくはあらゆる徳も。 ● 我々の生活に必要な思想は、三千年前に尽きたかもしれない。我々は唯古い薪に、新しい炎を加えるだけであろう。 ● 我々人間の特色は、神の決して犯さない過失を犯すということである。 ● 最も賢い処世術は、社会的因襲を軽蔑しながら、しかも社会的因襲と矛盾せぬ生活をすることである。 ● 懐疑主義者もひとつの信念の上に、疑うことを疑はぬという信念の上に立つ者である。 ● わたしは良心を持っていない。わたしの持っているのは神経ばかりである。 ● 好人物は何よりも先に、天上の神に似たものである。第一に、歓喜を語るに良い。第二に、不平を訴えるのに良い。第三に、いてもいなくても良い。 ● 完全に自己を告白することは、何びとにも出来ることではない。同時にまた、自己を告白せずには如何なる表現も出来るものではない。 ● 芸術のための芸術は、一歩を転ずれば芸術遊戯説に墜ちる。人生のための芸術は、一歩を転ずれば芸術功利説に堕ちる。 ● 道徳は常に古着である。 ● 人間の心には、互いに矛盾したふたつの感情がある。誰でも他人の不幸に同情しないものはない。ところが、その不幸を切り抜けてよくなると、なんとなく物足りなくて、少し誇張して言えば、もう一度同じ不幸に陥れてみたいような気持になる。 ● 成すことは必ずしも困難ではない。が、欲することは常に困難である。少なくとも成すに足ることを欲するのは。 ● 結婚は性欲を調節する事には有効であるが、恋愛を調節する事には有効ではない。 ● 女人は我々男子には正に人生そのものである。即ち諸悪の根源である。 ● 古来賭博に熱中した厭世主義者のないことは、いかに賭博の人生に酷似しているかを示すものである。 ● 民衆の愚を発見するのは必ずしも誇るに足ることではない。が、我々自身も亦民衆であることを発見するのはともかくも誇るに足ることである。 ● 人間的な、余りに人間的なものは大抵は確かに動物的である。 ● 人生の悲劇の第一幕は、親子となったことに始まっている。 ● どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え。 ● 我々はしたいことの出来るものではない。ただ、出来ることをするものである。 ● 幸福とは幸福を問題にしない時をいう。 |
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●三島由紀夫 | |
● 精神を凌駕することのできるのは習慣という怪物だけなのだ。
● 世界が必ず滅びるといふ確信がなかつたら、どうやつて生きてゆくことができるだらう。 ● 人間はあやまちを犯してはじめて真理を知る。 ● 法律とは、本来ごく少数者のためのものなのだ。ごく少数の異常な純粋、この世の規矩を外れた熱誠、……それを泥棒や痴情の犯罪と全く同じ同等の《悪》へおとしめようとする機構なのだ。 ● 人間を一番残酷にするのは 愛されているという自信だよ。 ● 幸福つて、何も感じないことなのよ。幸福つて、もつと鈍感なものよ。幸福な人は、自分以外のことなんか夢にも考へないで生きてゆくんですよ。 ● この世のもっとも純粋な喜びは、他人の喜びをみることだ。 ● 人生が生きるに値ひしないと考へることは容易いが、それだけにまた、生きるに値ひしないといふことを考へないでゐることは、多少とも鋭敏な感受性をもつた人には困難である。 ● 幸福がつかのまだという哲学は、不幸な人間も幸福な人間もどちらも好い気持にさせる力を持っている。 ● 人生とは何だ? 人生とは失語症だ。世界とは何だ? 世界とは失語症だ。歴史とは何だ?歴史とは失語症だ。芸術とは? 恋愛とは? 政治とは? 何でもかんでも失語症だ。 ● 人間に忘却と、それに伴う過去の美化がなかったら、人間はどうして生に耐えることができるだろう。 ● 恋愛とは、勿論、仏蘭西(フランス)の詩人が言つたやうに一つの拷問である。どちらがより多く相手を苦しめることができるか試してみませう、とメリメエがその女友達へ出した手紙のなかで書いてゐる。 ● 決定されているが故に僕らの可能性は無限であり、止められているが故に僕らの飛翔は永遠である。 ● 精神分析を待つまでもなく、人間のつく嘘のうちで、「一度も嘘をついたことがない」といふのは、おそらく最大の嘘である。 ● 老夫妻の間の友情のようなものは、友情のもっとも美しい芸術品である。 ● 感傷といふものが女性的な特質のやうに考へられてゐるのは明らかに誤解である。感傷的といふことは男性的といふことなのだ。 ● 軽蔑とは、女の男に対する永遠の批評である。 ● 女を抱くとき、われわれは大抵、顔か乳房か局部か太腿かをバラバラに抱いてゐるのだ。それを総括する「肉体」といふ観念の下(もと)に。 ● 男の嫉妬の本当のギリギリのところは、体面を傷つけられた怒りだと断言してもよろしい。 ● 美しい女と二人きりで歩いてゐる男は頼もしげにみえるのだが、女二人にはさまれて歩いてゐる男は道化じみる。 ● われわれは自分の弱さをいやがる気持ちから人の長所をみとめる ● 女性はそもそも、いろんな点でお月さまに似てをり、お月さまの影響を受けてゐるが、男に比して、すぐ肥つたりすぐやせたりしやすいところもお月さまそつくりである。 ● 生まれて来て何を最初に教わるって、それは「諦める」ことよ。 ● 無神論も、徹底すれば徹底するほど、唯一神信仰の裏返しにすぎぬ。無気力も、徹底すれば徹底するほど、情熱の裏返しにすぎぬ。 ● 不安こそ、われわれが若さからぬすみうるこよない宝だ。 ● なぜ大人は酒を飲むのか。大人になると悲しいことに、酒を呑まなくては酔へないからである。子供なら、何も呑まなくても、忽ち遊びに酔つてしまふことができる。 ● 何か、極く小さな、どんなありきたりな希望でもよい。それがなくては、人は明日のはうへ生き延びることができない。 ● 忘却の早さと、何事も重大視しない情感の浅さこそ人間の最初の老いの兆しだ。 ● 戦争が道徳を失はせたといふのは嘘だ。道徳はいつどこにでもころがつてゐる。しかし運動をするものに運動神経が必要とされるやうに、道徳的な神経がなくては道徳はつかまらない。戦争が失はせたのは道徳的神経だ。この神経なしには人は道徳的な行為をすることができぬ。従つてまた真の意味の不徳に到達することもできぬ筈だつた。 ● 自分を理解しない人間を寄せつけないのは、芸術家として正しい態度である。芸術家は政治家じゃないのだから。 ● 男といふものは、もし相手の女が、彼の肉体だけを求めてゐたのだとわかると、一等自尊心を鼓舞されて、大得意になるといふ妙なケダモノであります。 ● 目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福は存在しない。 ● このごろは、ベタベタ自分の子供の自慢をする若い男がふえて来たが、かういふのはどうも不潔でやりきれない。アメリカ人の風習の影響だらうが、誰にでも、やたらむしやうに自分の子供の写真を見せたがる。かういふ男を見ると、私は、こいつは何だつて男性の威厳を自ら失つて、人間生活に首までドップリひたつてやがるのか、と思つて腹立たしくなる。「自分の子供が可愛い」などといふ感情はワイセツな感情であつて、人に示すべきものではないらしい。 ● 三千人と恋愛をした人が、一人と恋愛をした人に比べて、より多くについて知っているとはいえないのが、人生の面白味です。 ● 今の時代はますます複雑になって、新聞を読んでも、テレビを見ても、真相はつかめない。そういうときに何があるかといえば、自分で見にいくほかないんだよ。いま筋の通ったことをいえば、みんな右翼といわれる。だいたい、“右”というのは、ヨーロッパのことばでは“正しい”という意味なんだから。(笑) ● あらゆる文章は形容詞から古くなっていく。 ● 愛するということにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠の素人である。 ● 無秩序が文学に愛されるのは、文学そのものが秩序の化身だからだ。 ● 好奇心には道徳がないのである。もしかするとそれは人間のもちうるもつとも不徳な欲望かもしれない。 ● 人生には濃い薄い、多い少ない、ということはありません。誰にも一ぺんコッキリの人生しかないのです。 ● ヒットラーは政治的天才であつたが、英雄ではなかつた。英雄といふものに必要な、爽やかさ、晴れやかさが、彼には徹底的に欠けてゐた。ヒットラーは、二十世紀そのもののやうに暗い。 ● 貞女とは、多くの場合、世間の評判であり、その世間をカサに着た女のヨロイである。 ● 現状維持というのは、つねに醜悪な思想であり、また、現状破壊というのは、つねに飢え渇いた貧しい思想である。 ● 僕はいはゆる美人を見ると、美しいなんて思つたことはありません。ただ欲望を感じるだけです。不美人のはうが美といふ観念からすれば、純粋に美しいのかもしれません。何故つて、醜い女なら、欲望なしに見ることができますからね。 ● 音楽の美は、その一瞬の短さにおいて生命に似ている。 ● この世には最高の瞬間といふものがある。この世における精神と自然との和解、精神と自然との交合の瞬間だ。 ● 自分の顔と折合いをつけながら、だんだんに年をとってゆくのは賢明な方法である。 |
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●ゲーテ | |
● 小さい夢は見るな。それには人の心を動かす力がないからだ。
● 人間は努力する限り過ちを犯すものだ。 ● 理解していないものは、所有しているとは言えない。 ● 何をやっているか知らないことほど恐ろしいことはない。 ● 興味の無くなるところ、記憶もまた無くなる。 ● 考える事は知ることよりおもしろい。しかし、見ることには及ばない。 ● 自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。 ● 人生において重要なのは生きることであって、生きた結果ではない。 ● 涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の味はわからない。 ● その夢を失くして、生きてゆけるかどうかで考えなさい。 ● 高尚なる男性は、女性の忠告によって、いっそう高尚になる。 ● 自分の心を支配できぬ者に限って、とかく隣人の意志を支配したがるものだ。 ● 若いうちの誤りは、きわめて結構だ。ただ、それを年をとるまで引きずってはならない。 ● 新聞を読まなくなってから、私は心がのびのびし、実に気持ちが良いです。人々は他人のすることばかり気にかけて、自分の手近の義務を忘れがちです。 ● 人はいかに遇されるかによって、それなりの人物になっていく。 ● 人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物だろう! ● 性に合わない人たちとつきあってこそ、うまくやって行くために自制しなければならないし、それを通して、われわれの心の中にあるいろいろ違った側面が刺激されて、発展し完成するのであって、やがて、誰とぶつかってもびくともしないようになるわけだ。 ● 年をとるということが既に、新しい仕事につくことなのだ。すべての事情は変わって行く。我々は活動することを全然やめるか、進んで自覚をもって、新しい役割を引き受けるか、どちらかを選ぶほかない。 ● 忘恩はつねに一種の弱さである。わたしは有能な人たちが恩知らずであった例を知らない。 ● みずから勇敢に戦った者にして初めて英雄を心からほめたたえるだろう。暑さ寒さに苦しんだ者でなければ、人間の値打ちなんかわかりようがない。 ● 虚栄は軽薄な美人に最もふさわしい。 ● 今の人間は偉大なもののあらさがしをしては喜んでいる。偉大なものを攻撃すれば、その分、自分が偉く思われると信じているのだ。ばかばかしい!偉大なものを尊敬してこそ、その分、自分も高まるのだ。 ● 真の知識は経験あるのみ。 ● 生きている間は、なにごとも延期するな。なんじの一生は、実行また実行であれ。 ● 大切なことは、大志を抱き、それを成し遂げる技能と忍耐を持つということである。その他はいずれも重要ではない。 ● われわれは結局何を目ざすべきか。世の中を知り、それを軽蔑しないことだ。 ● 愚者と賢者はともに害がない。半端な愚者と半端な賢者が、いちばん危険なのである。 ● 三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、闇の中にいよ、その日その日を生きるとも。 ● 人は各種各様の旅をして、結局、自分が持っていたものだけを持って帰る。 ● 人間は常に迷っている。迷っている間は常に何かを求めている。 ● 生の歓びは大きいけれども、自覚ある生の歓びはさらに大きい。 ● 大切なことを、つまらぬものの犠牲にしてはならぬ。 ● 発言し、活動しなければならない。多数派に属するか、少数派に属するかはまったくどうでもいいことだ。 ● 本当に不幸なのは、できることを未完のまま放り出し、理解もしていないことをやり始めてしまう人々だ。彼らがやがて嘆くのも無理はない。 ● いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。その一歩一歩が目標なのだし、一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。 ● どこに行こうとしているのかわからないのに、決して遠くまで行けるものではない。 ● 結婚生活はすべての文化の始めであり、頂上である。それは乱暴者を穏やかにし、教養の高い者にとっては、その温情を証明する最上の機会である。 ● 思慮深い人は、決して敵を侮らない。 ● 十歳にして菓子に動かされ、二十歳にしては恋人に、三十歳にして快楽に、四十歳にしては野心に、五十歳にしては貪欲に動かされる。いつになったら人間は、ただ知性のみを追って進むようになるのであろうか。 ● 神は、移ろいやすいものだけを美しくした。 ● 生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要は無い。何世紀も普遍の価値、普遍の名声を保ってきた作品を持つ、過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ。 ● 誰一人知る人もない人ごみの中をかき分けていくときほど、強く孤独を感じるときはない。 ● 本当の自由な心とは「認める」ということである ● とにかく、とりかかれば心が燃え上がるし、続けていれば仕事は完成する。 ● 愛する人の欠点を愛することのできない者は、真に愛しているとは言えない。 ● 現実を直視する心に、本当の理想が生まれる。 ● 支配したり服従したりしないで、それでいて、何者かであり得る人間だけが、本当に幸福であり、偉大なのだ。 ● 人間を堕落に導くもっとも大きな悪魔は、自分自身を嫌う心である。 ● 批判に対しては、身を守ることも抵抗することもできない。それをものともせずに行動しなければならない。そうすれば批判もやむなくだんだんにそれを認めるようになる。 ● 戦の前に敵を見くびるのは愚かなことであり、勝利のあとで敵に追い討ちをかけるのは卑怯なことである。 ● 不可能と思えることであっても、まるで可能であるかのように扱うことだ。 ● 名誉を失っても、もともとなかったと思えば生きていける。財産を失ってもまたつくればよい。しかし勇気を失ったら、生きている値打ちがない。 ● なぜ、このように悪口が絶えないのか。人々は他人のちょっとした功績でも認めると、自分の品位が下がるように思っている。 ● 人にだまされることは決してない。自分にだまされるのだ。 ● 人間には多くの宝、多くの楽しみが与えられている。しかし人生最大の幸福、最も豊かな収穫は、なんといっても善良軽快な心だ。 ● 不正なことが不正な方法で除かれるよりは、不正が行われているほうがまだいい。 ● すべてを自分自身のおかげだと思うとしたら、それ以上進歩はできない。 ● 自分の一生の終わりを初めと結びつけることのできる人は最も幸福である。 ● 自分自身の道を迷って歩いている子供や青年のほうが、他人の道を間違いなく歩いている人々よりも好ましく思う。 ● 焦ることは何の役にも立たない。後悔はなおさら役に立たない。焦りは過ちを増し、後悔は新しい後悔をつくる。 ● 人間の最大の罪は不機嫌である。 ● 他人を自分に同調させようなどと望むのは、そもそも馬鹿げた話だよ。 ● 同じ経験を繰り返して話をする人に言えることだが、彼らは経験すべきことの半分も自分が経験していないことを、いつまでもわかっていない。 ● 立派な目標と偉大な仕事をやり遂げる道は二つしかない。体力と耐久力である。体力はほんの一握りの恵まれた人間のものである。しかし厳しく身を守り、常に耐え抜くことは、ごく弱小な者でもできるし、たいていの場合目標を達成する。これは、彼の無言の力が時が経つにつれ、何ものにあってもへこたれないほど強力になるからだ。 ● 自由と存在は、日々それを新たに勝ち取る者のみが、受けるに値する。 ● 人間はどんなことにも耐えることができる。普通の日々が続くことを除いては。 ● われわれは知っている物しか目に入らない。 ● 才能は孤独のうちに育ち、人格は社会の荒波の中で最適に形成される。 ● 知ることだけでは充分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは充分ではない、実行しないといけない。 |
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●ニーチェ | |
● 孤独な人間がよく笑う理由を、たぶん私はもっともよく知っている。孤独な人はあまりに深く苦しんだために笑いを発明しなくてはならなかったのだ。
● 愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である。 ● 私はあなたに助言する。友よ、人を懲らしめたいという強い衝動を持つ者を信用するな! ● 経験は、経験に対する欲望のように消えることはない。私たちは経験を積む間は、自らを探求しようとしてはいけない。 ● 考え過ぎたことはすべて問題になる。 ● 男が本当に好きなものは二つ。危険と遊びである。男が女を愛するのは、それがもっとも危険な遊びであるからだ。 ● 目的を忘れることは、愚かな人間にもっともありがちなことだ。 ● 結婚するときはこう自問せよ。「年をとってもこの相手と会話ができるだろうか」そのほかは年月がたてばいずれ変化することだ。 ● 若者を確実に堕落させる方法がある。違う思想を持つ者よりも同じ思想を持つ者を尊重するように指導することである。 ● 人が意見に反対するときはだいたいその伝え方が気に食わないときである。 ● 人々はあなたの美徳によってあなたを罰し、あなたの過ちによってあなたを許す。 ● たくさんのことを生半可に知っているよりは、何も知らないほうがよい。 ● ある巨匠の作品を演奏するピアニストが、その巨匠を忘れさせて、まるで自分の生涯の物語を語っているとか、まさに何か体験しているふうに見えたとき、最もうまく弾いたことになろう。 ● 論争に応ずる場合には、双方にとっていちばん不愉快なやり口は、立腹して黙っていることである。というのは、攻撃者側は一般的に沈黙を軽蔑のしるしと考えるからである。 ● 静かに横たわって、のんびりして、待っていること、辛抱すること。だが、それこそ、考えるということではないか! ● 表にはさながら悪意のごとく振舞う、気位の高い慈愛もある。 ● 人生は常に頂上に近づくほど困難が増してくる。寒さは厳しくなり責任は重くなる。 ● 真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての”真実”の疑いから始まる。 ● 恋愛感情の中には、いつも若干の狂気が潜んでいる。とは言っても、狂気の中にもまた、いつも若干の理性が潜んでいるものである。 ● 毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。 ● ある程度までのところ、所有が人間をいっそう独立的に自由にするが、一段と進むと所有が主人となり、所有者が奴隷となる。 ● いい手本を示そうとする者は、自分の徳に微量の馬鹿げたところを添えなくてはならぬ。すると人は見習って、同時にその模範を眼下に見下ろす – これが人々の好むところである。 ● 一段深く考える人は、自分がどんな行動をしどんな判断をしようと、いつも間違っているということを知っている。 ● 愛されたいという要求は、自惚れの最たるものである。 ● 真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての“真実”の疑いから始まる。自己侮蔑という男子の病気には、賢い女に愛されるのがもっとも確実な療法である。 ● われわれ一人ひとりの気が狂うことは稀である。しかし、集団・政党・国家・時代においては、日常茶飯事なのだ。 ● 男の幸せは「われ欲す」、女の幸せは「彼欲す」ということである。 ● 過小評価するより過大評価する方が、判断力の欠如を完璧に暴露してしまう。 ● 本をめくることばかりしている学者は、ついにはものを考える能力をまったく喪失する。本をめくらないときには考えない。 ● 不当に非難することより不当に称賛してしまうことの方が、良心の呵責を呼び起こす。 ● 事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。 ● いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない。 ● 世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。 ● 一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである。 ● 自分を破壊する一歩手前の負荷が、自分を強くしてくれる。 ● 真実の山では、登って無駄に終わることは決してない。 ● 半可通は全知よりも圧倒的勝利を博する。それは物事を実際よりも単純に理解し、そのために彼の意見の方が分かりやすい説得力のあるものとなる。 ● 真の男のなかにはひとりの子供が隠れている。この子供が遊びたがるのだ。 ● いつも大きすぎる課題を負わされてきたために、才能が実際よりも乏しく見える人が少なくない。 ● 人は賞讃し、あるいは、けなす事ができるが、永久に理解しない。 ● 結婚とは、幻想を父とし、必要性を母として生まれるものである。 ● 人間は行動を約束することはできるが、感情は約束できない。なぜなら、感情は気まぐれだからである。 ● 男たちは、自分の職業がほかのいかなる職業よりも大切だと信ずるか、自分で思いこませる以外に、その職業を持ちこたえることはまず出来ない。 ● この世に存在する上で、最大の充実感と喜びを得る秘訣は、危険に生きることである。 ● あなたが出会う最悪の敵は、いつもあなた自身であるだろう。 ● あなたにとってもっとも人間的なこと。それは、誰にも恥ずかしい思いをさせないことである。 ● 善にも強ければ、悪にも強いというのが、もっとも強力な力である。 ● 轢かれる危険が最も多いのは、ちょうど一つの車を避けた時である。 ● われわれは、批評せずには生きていられないが、自分の批評を批評せずとも生きていられる。 ● みずから敵の間へ躍り込んでいくのは、臆病の証拠であるかもしれない。 ● われわれが広々とした自然にこれほどいたがるのは、自然がわれわれに関してなんら意見をもっていないからである。 ● 他の人に懺悔してしまうと、当人は自己の罪は忘れるが、たいてい相手の人はそれを忘れない。 ● 復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。 ● 母親は息子の友人が成功すると妬む。母親は息子よりも息子の中の自分を愛しているのである。 ● いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ちあがり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。 ● 天国には興味深い人たちが一人もいない。 ● 「なぜ生きるか」を知っている者は、ほとんど、あらゆる「いかに生きるか」に耐えるのだ。 ● 軽蔑すべき者を敵として選ぶな。汝の敵について誇りを感じなければならない。 ● 君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。 ● およそこの世の中で、怒りという激情ほど、男性の精カをあれっと思うほど急速に消耗させるものはない。 ● いったん選んだ道に関して頑張る人は多い。目標に関してそうする人は少ない。 ● われわれに関する他人の悪評は、しばしば本当は我々に当てられているのではなく、まったく別の理由から出る腹立ちや不機嫌の表明なのである。 ● 愛せなければ通過せよ。 ● 人は常に前へだけは進めない。引き潮あり、差し潮がある。 ● 人は何を笑いの対象にするかで、その人の人格がわかる。 ● 人生に対してもっと大きい信頼を寄せているなら、おまえたちはこれほど瞬間に身を委ねることもないだろうに。 ● 人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。 ● 孤独な者よ、君は創造者の道を行く。 ● 忘却はよりよき前進を生む。 ● 一切の書かれたもののうち、私はただ、その人がその血をもって書かれたもののみを愛する。血をもって書け。君は、血が精神であることを知るだろう。 ● 樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ。 ● 世論と共に考えるような人は、自分で目隠しをし、自分で耳に栓をしているのである。 ● 心の中に未来にふさわしいビジョンを描け。そして、自分を過去の末裔であるという迷信を忘れるんだ。あの未来の生を思い巡らせば、工夫し、発明すべきものが限りなくある。 ● 友への同情は、堅い殻の下にひそんでいるのがいい。 ● どちらも相手を通して、自分個人の目標を何か達成しようとするような夫婦関係はうまくいく。例えば妻が夫によって有名になろうとし、夫が妻を通して愛されようとするような場合である。 ● 友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。 ● 大きな苦痛こそ精神の最後の解放者である。この苦痛のみが、われわれを最後の深みに至らせる。 ● 繊細な魂は、誰かが自分に感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。粗野な魂は、自分が誰かに感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。 ● 足下を掘れ、そこに泉あり。 ● 悪人がいくら害悪を及ぼすからといっても、善人の及ぼす害悪にまさる害悪はない。 ● 多く考える人は党員には向かない。というのは党派などを突き抜けて考えてしまうからである。 ● 話題に窮したときに、自分の友人の秘密を暴露しない者は稀である。すべての知識の拡大は、無意識を意識化することから生じる。 ● 夢想家は自分自身に嘘をつくが、嘘つきは他人にだけ嘘をつく。 ● 過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える。 ● 高く登ろうと思うなら、自分の脚を使うことだ。高い所へは、他人によって運ばれてはならない。人の背中や頭に乗ってはならない。 ● 昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。 ● 独創的 – 何か新しいものを初めて観察することではなく、古いもの、古くから知られていたもの、あるいは誰の目にもふれていたが見逃されていたものを、新しいもののように観察することが、真に独創的な頭脳の証拠である。 ● 悪意というものは、他人の苦痛自体を目的とするものにあらずして、われわれ自身の享楽を目的とする。 ● よい評判を得るために自己を犠牲にしなかった人が何人いるだろう? ● たくさんのことを生半可に知っているよりは、何も知らないほうがよい。 ● ある巨匠の作品を演奏するピアニストが、その巨匠を忘れさせて、まるで自分の生涯の物語を語っているとか、まさに何か体験しているふうに見えたとき、最もうまく弾いたことになろう。 |
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●アインシュタイン | |
● 天才とは努力する凡才のことである。
● 知的な馬鹿は、物事を複雑にする傾向があります。それとは反対の方向に進むためには、少しの才能と多くの勇気が必要です。 ● 異性に心を奪われることは、大きな喜びであり、必要不可欠なことです。しかし、それが人生の中心事になってはいけません。もしそうなったら、人は道を見失ってしまうでしょう。 ● 自分自身のことについて誠実でない人間は、他人から重んじられる資格はない。 ● 蝶はモグラではない。でも、そのことを残念がる蝶はいないだろう。 ● 一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない。 ● 大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない。 ● 普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。いたらお目にかかりたいものだ。 ● 私は、それほど賢くはありません。ただ、人より長く一つのことと付き合ってきただけなのです。 ● 常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。 ● 成功者になろうとするのではなく、むしろ価値のある人間になろうとしなさい。 ● 同じことを繰り返しながら、違う結果を望むこと、それを狂気という。 ● 無限なものは二つあります。宇宙と人間の愚かさ。前者については断言できませんが。 ● 優れた科学者を生み出すのは知性だと人は言う。彼らは間違っている。それは人格である。 ● この諺には、真実がある。人に対して正しく賢明な助言をすることはできる。しかし、自分が正しく賢明に振る舞うことはむずかしい。 ● 何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない。 ● 大切なのは、自問自答し続けることである。 ● 兵役を指名された人の2%が戦争拒否を声明すれば、政府は無力となります。なぜなら、どの国もその2%を越える人を収容する刑務所のスペースがないからです。 ● どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだからいいじゃないですか。 ● 教えるということは、こちらが差し出したものがつらい義務ではなく貴重な贈り物だと感じられるようなことであるべきです。 ● 男は結婚するとき、女が変わらないことを望む。女は結婚するとき、男が変わることを望む。お互いに失望することは不可避だ。 ● シンプルで控えめな生き方が、だれにとっても、体にも、心にも、最善であると信じています。 ● 愚者と天才の違いといえば、天才には限度があるということだ。 ● 私の学習を妨げた唯一のものは、私が受けた教育である。 ● 宗教なき科学は不完全であり、科学なき宗教は盲目である。 ● 人が恋に落ちるのは、万有引力のせいではない。 ● 成功という理想は、そろそろ奉仕という理想に取って替わられてしかるべき時だ。 ● 知識人は問題を解決し、天才は問題を未然に防ぐ。 ● すべてのものは、できるだけシンプルに作られるべきだ。しかし、よりシンプルであってはいけない。 ● 可愛い女の子と一時間一緒にいると、一分しか経っていないように思える。熱いストーブの上に一分座らせられたら、どんな一時間よりも長いはずだ。相対性とはそれである。 ● 空想は知識より重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。 ● 挫折を経験した事がない者は、何も新しい事に挑戦したことが無いということだ。 ● 自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない。 ● 真実とは、経験という試練に耐え得るもののことである。 ● 人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない。 ● 誰かの為に生きてこそ、人生には価値がある。 ● この世は危険なところだ。悪いことをする人がいるためではなく、それを見ながら、何もしない人がいるためだ。 ● 愛は、義務より良い教師である。 ● 学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。 ● 私には特別な才能などありません。ただ、ものすごく好奇心が強いだけです。 ● 手段の完璧さと、目的の混乱。この2つが、私達の主な問題に見える。 ● 神の前において我々は平等に賢く、平等に愚かである。 ● 人生には、二つの道しかない。一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。 ● 人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。 ● 6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない。 ● すべての宗教、芸術、科学は、同じ一つの木の枝である。 ● 困難の中に、機会がある。 ● 私は、先のことなど考えたことがありません。すぐに来てしまうのですから。 ● 情報は知識にあらず。 ● 人間性について絶望してはいけません。なぜなら、私たちは人間なのですから。 ● 正規の教育を受けて好奇心を失わない子供がいたら、それは奇跡だ。 ● ある年齢を過ぎたら、読書は精神をクリエイティブな探求から遠ざける。本をたくさん読みすぎて、自分自身の脳を使っていない人は、怠惰な思考習慣に陥る。 ● たとえ国家が要求しても良心に反することをしてはいけない。 ● 過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。 ● 大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。 |
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●パブロ・ピカソ | |
● 私は対象を見たままにではなく、私が思うように描くのだ。
● 人はだれしも絵画を理解しようとする。それならなぜ小鳥の歌を理解しようとしないのだろう。 ● すべては奇跡だ。例えば、お風呂に入ったとき、あなたがお湯に溶けてしまわないことだって。 ● 絵の玄人なんていうものは、絵描きに対してろくなアドバイスをしない。 ● アクシデントが起きると、人はそれを変えようとするが、人には変えることが出来ない。アクシデントが人の内面を明らかにするだけだ。 ● 私はいつも自分のできないことをしている。そうすればできるようになるからだ ● 人はあらゆる物や人に意味を見出そうとする。これは我々の時代にはびこる病気だ。 ● 画家は、労働者が働くように、勉強しなければならない。 ● いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ。 ● コンピューターなんて役に立たない。だって、答を出すだけなんだから。 ● 明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけだ。 ● 芸術家を何とお思いか。画家なら目、音楽家なら耳、詩人であれば心に抒情、ボクサーなら筋肉のほかに何も持たない愚か者とでもお思いか。それはとんでもない勘違い。芸術家はそれだけでなく、政治的な存在でもあり、世の中の悲しみ、情熱、あるいは歓びにもつねに関心を抱き、ただその印象に沿って自らを形作っている。 ● 仕事は人間に必要だ。だから人は目覚まし時計を発明した。 ● 若くなるには、時間がかかる。 ● 芸術作品は、部屋を飾るためにあるのではない。敵との闘争における武器なのだ。 ● すべてのものは、かぎられた量しかない。とくに幸福は。 ● 私は大金を持った貧乏人のように暮らしたい。 ● 他人を模写するのは必要なことである。しかし、自分を模写するのは哀れなものだ。 ● 女の顔はキャンバスだ。毎日女は少しだけ若い自画像をそこに描いている。 ● ひらめきは、自分で呼び込めるものではない。わたしにできるのは、ひらめきを形にすることだけだ。 ● 大切なことは、熱狂的状況をつくり出すことだ。 ● 芸術は悲しみと苦しみから生まれる。 ● 絵を描くのは美的活動ではない。この敵意に満ちた奇妙な世界と我々の間を取り次ぐ、一種の魔術なのだ。 ● 自分には過去も未来もない。ただ現在に生きようが為に絵を描くのである。 ● 回教徒が寺院に入るとき靴を脱ぐように、私は仕事中、ドアの外に肉体を置いてくる。 ● 芸術家の資格は、智慧と注意と誠実と意志のみである。 ● 誰もが芸術を理解しようとする。ならば、なぜ鳥の声を理解しようとはしないのか。人が、夜や花を、そして自分を取り巻く全てのものを、理解しようとしないで愛せるのはなぜだろうか。なぜか芸術に限って、人は理解したがるのだ。 ● 冒険こそが、わたしの存在理由である。 ● 今は、もう感動はない。だから、感想が湧くのである。感動には、叫びはあるだろうが、言葉はない。 ● ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ。 ● 私は捜し求めない。見出すのだ。 ● できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である。 ● 子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。 ● 昔、母は私にこう言った。お前が軍人になれば、将軍となるでしょう。修道士になれば、法王となるでしょう。そして私は画家となり、ピカソとなった。 ● 芸術とは、われわれに真実を悟らせてくれる嘘である。 ● 想像できることは、すべて現実なのだ。 ● 芸術は日々の生活のほこりを、魂から洗い流してくれる。 ● 私はいつも自分のできないことをしている。そうすればそのやり方を学べるからだ。 ● 太陽を黄色い点に変えてしまう絵描きもいれば、黄色い点を太陽へと変えられる絵描きもいる。 ● 優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む。 ● 人生で最もすばらしい癒し、それが愛なのだ。 |
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●相田みつを | |
● だれにだってあるんだよ ひとにはいえないくるしみが だれにだってあるんだよ
● やれなかった やらなかった どっちかな ● 悲しいときは全身で悲しみ 嬉しいときには手放しで喜ぶ そういう人間で私はありたい ● そのままでいいがな ● ラクしてカッコよければしあわせか 逆に骨を折ることは不幸か ● つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの ● そのときの出会いが 人生を根底から変えることがある ● 感動いっぱい、感激いっぱいのいのちを生きたい ● あなたの心がきれいだから なんでもきれいに見えるんだなあ ● トマトにねぇ いくら肥料をやったってさ メロンにはならねんだなあ ● なんでもいいからさ 本気でやってごらん 本気でやれば たのしいから 本気でやれば つかれないから つかれても つかれが さわやかだから ● 強がりなんかいうことないよ やせがまんなどすることないよ だれにえんりょがいるもんか 声をかぎりに泣くがいい ただひたすらに泣けばいい ● 外灯というのは 人のために つけるんだよな わたしはどれだけ 外灯を つけられるだろうか ● 歩くから道になる 歩かなければ草が生える ● 美しい花を見た 美しい花は美しい枝についている 美しい枝は美しい幹についている 美しい幹は美しい根っこが ささえているにちがいない ● 風雪に耐えただけ 土の中に根が張るんだな ● 雨の日には雨の中を 風の日には風の中を ● ひとにはいえないかなしみが ただだまっているだけなんだよ いえば ぐちになるから ● 名もない草も実をつける いのちいっぱいの花を咲かせて ● おまえさんな いま一体何が一番欲しい あれもこれもじゃだめだよ いのちがけでほしいものを ただ一ツに的をしぼって言ってみな ● 私がこの世に生れてきたのは 私でなければできない仕事が 何かひとつこの世にあるからなのだ ● なやみは つきねんだなあ 生きているんだもの ● あんなにしてやったのに 「のに」がつくとぐちがでる ● あなたがそこにただいるだけで、その場の空気が明るくなる。あなたがそこにただいるだけで、みんなの心がやすらぐ。そんなあなたに私もなりたい。 ● 受身が身につけば達人 まけることの尊さがわかるから ● そのうち そのうち べんかいしながら日がくれる ● ビリがいるから1位がいる ● いいことはおかげさま わるいことは身から出たさび ● 自分の心のどん底が納得しているかどうか そこが大事にんげんはねぇ ● 人から点数をつけられるために この世に生まれてきたのではないんだよ にんげんがさき 点数があと ● 夢はでっかく 根はふかく ● 与えられた今日のいのちをイキイキはつらつと生きる。それが仏様の教えだと私は受け止めております。 ● 背のびする自分 卑下する自分 どっちもいやだけど どっちも自分 ● あのときの あの苦しみも あのときの あの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための ● 毎日毎日の足跡が おのずから人生の答えを出す きれいな足跡には きれいな水がたまる ● やり直しのきかない人生 待った無しの命 ● 人生において 最も大切な時 それはいつでも いまです ● 毎日少しずつ それがなかなかできねんだなあ ● うつくしいものを 美しいと思える あなたの心が 美しい ● これでいいということはないが これが今の私の精一杯の姿です ● あなたにめぐり逢えて ほんとうによかった 生きていてよかった 生かされてきて ● よかった あなたにめぐり逢えたから つまづいてもいいころんでもいい これから先 どんなことがあってもいい あなたにめぐり逢えたから ひとりでもいい こころから そういって くれる人が あれば ● どのような道を歩くとも いのちいっぱいに 生きればいいぞ ● 善悪、大小、かねの有る無し、社会的な地位の上下などという、人間の作った相対的な価値観を一切やめてみることです。 ● あとじゃできねんだよなあ いまのことは いましかできぬ ● 澄んだ眼の底にある 深い憂いのわかる人間になろう 重い悲しみの見える眼を持とう ● セトモノとセトモノとぶつかりっこすると すぐこわれちゃう どっちかがやわらかければだいじょうぶ やわらかいこころを持ちましょう ● 私の、このヘタな文字、つたない文章も、見てくれる人のおかげで書かせていただけるんです。「おかげさんで」でないものは、この世に一つもありません。みんな「おかげさんで」で成り立っているんです。 ● いいですか いくらのろくてもかまいませんよ たいせつなことは いつでも前をむいて 自分の道を歩くことですよ ● 花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 根は見えねんだなあ ● 水にぬれなければ およげませんよ ● うばい合うと 足らないけれど わけ合うと あまっちゃうんだなあ ● だれうらむことはない 身から出たさびだなあ ● かんがえてばかりいると 日がくれちゃうよ ● とにかく具体的に動いてごらん 具体的に動けば 具体的な答が出るから ● 他人のものさし 自分のものさし それぞれ寸法がちがうんだな ● その根っこは見えない その見えないところに大事な点がある ● ぐちをこぼしたっていいがな 弱音を吐いたっていいがな 人間だもの たまには涙をみせたっていいがな 生きているんだもの ● その人の前に出ると 絶対にうそが言えない そういう人を持つといい ● 身からでたサビだなあ 身に覚えがあるよ ● わたしは無駄にこの世に 生れてきたのではない また人間として生れてきたからには 無駄にこの世を過ごしたくはない ● 親切と言う名のおせっかい そっとしておくおもいやり ● あのねぇ 自分にエンジンをかけるのは 自分自身だからね ● 男が仕事をする時は 常に捨身でなければだめである 捨身とは何も欲しがらぬことである 勝ち負けを捨てることである ● 七転八倒 つまづいたり ころんだりするほうが 自然なんだな 人間だもの 負ける人のおかげで 勝てるんだよな ● わたしは、人間のほんとうの幸せとは「充実感のある生き方」だと思っています。 ● 柔道の基本は受身 受身とはころぶ練習 負ける練習 人の前で恥をさらす練習 ● 弱きもの人間 欲ふかきものにんげん 偽り多きものにんげん そして人間のわたし ● 待ってもむだな ことがある 待ってもだめな こともある 待ってむなしき ことばかり それでもわたしは じっと待つ ● しあわせはいつも じぶんのこころがきめる |
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●田中角栄 | |
● 好むと好まざるとに関わらず、たたなければならない時がある。総理という職責は、なりたいと思ってもなれない。なりたくないと思っていても、やらなければならない時があるんだよ
● 国会議員の発言は、国民大衆の血の叫びである! ● 時間の守れん人間は何をやってもダメだ。 ● 人間は、やっぱり出来損ないだ。みんな失敗もする。その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ。 ● どんな境遇におかれて辛い思いをしても、天も地も人も恨まない。 ● 約束したら、必ず果たせ。できない約束はするな。ヘビの生殺しはするな。借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ。 ● 東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間を軽蔑してしまう。それが大衆軽視につながる。それではダメなんだ。 ● 寝言を言ったり不満ばかり言っている奴は、人生終わるまで不満を抱き続ける人間になるぞ。 ● いやなことは、その日のうちに忘れろ。 ● 政治家は発言に、「言って良い事、悪い事」「言って良い時、悪い時」「言って良い人、悪い人」に普段から気を配らなければならない。 ● 俺の目標は、年寄りも孫も一緒に、楽しく暮らせる世の中をつくることなんだ。 ● 数は力、力は金だ ● 戦後の政治家は御製に精通し、予算書が読めて、法律案文を修正することが政治だという錯覚に陥っている者が多い。けしからん。自らの手で立法することにより、政治や政策の方向を示すことこそ、政治化本来の姿だ。政策を作れん奴は政治家を辞めた方が良い ● そこの八百屋のおっちゃん、おばちゃん、その人たちをそのままで愛さなきゃならない。 ● トラブルは必ず解決しろ。以下のように行動しなさい。1. 100万円使ってトラブルを解決すること。2. 100万円を使って世話になった人に飯を奢る乃至、必ず御礼をすること。3. 残りの100万円は万一のトラブルの為に取って置くように。4. これらの金は全て返却は無用である。こんなことで影響をうけたりしないだろう?お前たちは日本最高のエリートだ。この程度で俺に配慮するはずないだろう?俺も見返りなど要求はしない。俺の気持ちだ受け取ってくれ。 ● 国の方向を示すのが政治家の役目だ。それが出来なければ役人以下だ ● 社会が悪い、政治が悪いなんて言って、一体何があるんだ。 ● 私は小学校高等科の卒業である。しかし、いささか仕事のコツはしっている。われと思わん者は、遠慮なく大臣室へ来てくれ。上司の許可は要らない。何でも言ってくれ。できることはやる。できないことはやらない。すべての責任は、この田中角栄がとる。 ● いやなことは、その日のうちに忘れろ。自分でどうにもならんのにクヨクヨするのは阿呆だ。 ● 私はかつて、人の悪口を言ったことがあるか!誰か一度でも人の悪口を言ったのを聞いたことがあるか!私は一度もない。 ● 有り難てェことだと思わんとダメですよ。 ● 政治家を志す人間は、人を愛さなきゃダメだ。 ● どんな境遇におかれて辛い思いをしても、天も地も人も恨まない。 ● 約束したら、必ず果たせ。できない約束はするな。 ● 国民のための政治がやりたいだけだ。蟷螂の斧と笑わば笑え。 ● 初めに結論を言え。理由は、三つに限定しろ。分かったようなことを言うな。気の利いたことを言うな。そんなものは聞いている者は一発で見抜く。借り物でない自分の言葉で、全力で話せ。そうすれば、初めて人が聞く耳を持ってくれる。 |
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