心配性

心配性  貧乏性  苦労性 

起こってほしくない
起こりそうもない
可能性ほとんどなし

でも 考える 想像する 想定する
 


心配性文例特徴分析・・・
貧乏性文例特徴分析・・・
苦労性文例特徴分析・・・
 
 
 

 

●心配性
 
 
ささいなことまで気にかけて心配する性質。
こまごましたことまで気にかけて心配する性質。また、そのような性質の人。坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉六「女の様な声を出す丈に心配性な男と見える」。
・・・心配性は生まれつきの性格であることが多く、もともと持っている気質のことを表します。 一方で「心配症」は「心配性がエスカレートした形」といえるでしょう。 病的な不安や心配に常にとらわれている状態であることをさします。
 
 

 

・・・ 婆さんの前には心配そうな恵蓮が、――いや、支那服を着せられた妙子が、じっと椅子に坐っていました。さっき窓から落した手紙は、無事に遠藤さんの手へはいったであろうか? あの時往来にいた人影は、確に遠藤さんだと思ったが、もしや人違いではなか・・・ 芥川竜之介「アグニの神」
・・・若者は麦湯を飲みながら、妹の方を心配そうに見てお辞儀を二、三度して帰って行ってしまいました。「Mさんが駈けこんで来なすって、お前たちのことをいいなすった時には、私は眼がくらむようだったよ。おとうさんやお母さんから頼まれていて、お前たちが・・・ 有島武郎「溺れかけた兄妹」
・・・トンミイ、フレンチ君が、糊の附いた襟が指に障るので顫えながら、嵌まりにくいシャツの扣鈕を嵌めていると、あっちの方から、鈍い心配気な人声と、ちゃらちゃらという食器の触れ合う音とが聞える。「あなた、珈琲が出来ました。もう五時です。」こう云う・・・ 著:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ 訳:森鴎外「罪人」
・・・と名を呼ばれる度に何の心配もなく庭に走り出るようになった。クサカは人の持物になった。クサカは人に仕えるようになった。犬の身にとっては為合者になったのではあるまいか。 この犬は年来主人がなくて饑渇に馴れて居るので、今食物を貰うようになって・・・ 著:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ 訳:森鴎外「犬」
・・・したがって我々はおのおのその欲する時、欲するところに勝手にこの名を使用しても、どこからも咎められる心配はない。しかしそれにしても思慮ある人はそういうことはしないはずである。同じ町内に同じ名の人が五人も十人もあった時、それによって我々の感ずる・・・ 石川啄木「時代閉塞の現状」

 

・・・道理こそ、お父さんが大層な心配だ。……新坊、小母さんの膝の傍へ。――気をはっきりとしないか。ええ、あんな裏土塀の壊れ木戸に、かしほんの貼札だ。……そんなものがあるものかよ。いまも現に、小母さんが、おや、新坊、何をしている、としばらく熟と視て・・・ 泉鏡花「絵本の春」
・・・子のないということはずいぶん厄介ですぜ、しかし私はあきらめている、で罪のない妻に心配させるようなことはけっしてしませんなどいう。予もまた子のあるなしは運命でしかたがない、子のある人は子のあるのを幸福とし、子のない人は子のないを幸福とするのほ・・・ 伊藤左千夫「紅黄録」
・・・親達は心配していろいろの意見するけれ共一度でも親の云う通りにはならないで「一体何と思って居らっしゃるんだか。此んなに家の富栄えるのも元はと云えば私が智慧をつけたからじゃあありませんか」と折々大事を云い出してはおびやかすので自分の子ながらもて・・・ 著:井原西鶴 訳:宮本百合子「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
・・・僕などは、『召集されないかて心配もなく、また召集されるような様子になったら、その前からアメリカへでも飛んで行きたいんを、わが身から進んでそないに力んだかて阿房らしいやないか? て』冷かしてやったんけど大した意気込みで不平を云うとって、取り合・・・ 岩野泡鳴「戦話」
・・・当時の印刷局長得能良介は鵜飼老人と心易くしていたので、この噂を聞くと真面目になって心配し、印刷局へ自由勤めとして老人を聘して役目で縛りつけたので、結局この計画は中止となり、高橋の志道軒も頓挫してしまった。マジメに実行するツモリであったかドウ・・・ 内田魯庵「淡島椿岳」

 

・・・われわれはドウしても学問をしなければならぬ、ドウしてもわれわれは青年に学問をつぎ込まねばならぬ、教育をのこして後世の人を誡しめ、後世の人を教えねばならぬというてわれわれは心配いたします。もちろんこのことはたいへんよいことであります。それでも・・・ 内村鑑三「後世への最大遺物」
・・・三人の娘らは、当時のように笑いもせずに、いずれも心配そうな顔つきをしていました。やがて父親は、なにかいって金庫の方を指さしました。するといちばん年上の娘が、その金庫の方に歩いていって、そのとびらを開けました。そして中から、たくさんの金貨を盛・・・ 小川未明「青い時計台」
・・・だが、金さんの身になりゃ年寄りでも附けとかなきゃ心配だろうよ、何しろ自分は始終留守で、若い女房を独り置いとくのだから……なあお光、お前にしたって何だろう、亭主は年中家にいず、それで月々仕送りは来て、毎日遊んで食って寝るのが為事としたら、ちょ・・・ 小栗風葉「深川女房」
・・・ほっとしたが、同時に夜が心配になりだした。夜になれば、また雨戸が閉って、あの重く濁った空気を一晩中吸わねばならぬのかと思うと、痩せた胸のあたりがなんとなく心細い。たまらなかった。 夜雨戸を閉めるのはいずれ女中の役目だろう故、まえもってそ・・・ 織田作之助「秋深き」
・・・と、お婆さんは私の尋常でない様子を見て、心配そうに言った。「おやじが死んだんだそうです……おやじが死んだんだそうです」と、私は半分泣声で繰返した。「とにかくあいつらを呼んでこなくては……」 私は突嗟に起ちあがって、電報を握ったま・・・ 葛西善蔵「父の出郷」

 

・・・彼は道々、町の名前が変わってはいないかと心配しながら、ひとに道を尋ねた。町はあった。近づくにつれて心が重くなった。一軒二軒、昔と変わらない家が、新しい家に挾まれて残っていた。はっと胸を衝かれる瞬間があった。しかしその家は違っていた。確かに町・・・ 梶井基次郎「過古」
・・・ッて』 右の始末に候間小生もついに『おしゃべり』のあだ名を与えてもはや彼の勝手に任しおり候 おしゃべりはともかくも小供のためにあの仲のよい姑と嫁がどうして衝突を、と驚かれ候わんかなれど決してご心配には及ばず候、これには奇々妙々の理由・・・ 国木田独歩「初孫」
・・・二十五歳まで学生時代全然チャンスがなくっても心配することはない。ましてそんなことはあり得ないことだ。恋愛のチャンス、女を知る機会にこと欠くようなことは絶対にない。ヴィナスが自分の番をかえりみてくれる摂理を待つべきだ。学生の場合早すぎるのは危・・・ 倉田百三「学生と生活」
・・・あとから来た通訳が朝鮮語で何か云った。心配することはない。じいっと向うを見て、真直に立っていろ、と云ったのであった。しかし老人は、恐怖と、それが嘘であることを感じていた。彼は鼻も口も一しょになってしまうような泣き面をした。「俺は殺され度くな・・・ 黒島伝治「穴」
・・・自分の軽視されたということよりも、夫の胸の中に在るものが真に女わらべの知るには余るものであろうと感じて、なおさら心配に堪えなくなったのである。 格子戸は一つ格子戸である。しかし明ける音は人々で異る。夫の明けた音は細君の耳には必ず夫の明け・・・ 幸田露伴「鵞鳥」

 

・・・わたくしのことは心配するな」といってきた。 死刑! わたくしには、まことに自然の成り行きである。これでよいのである。かねての覚悟あるべきはずである。わたくしにとっては、世にある人びとの思うがごとく、いまわしいものでも、おそろしいものでも・・・ 幸徳秋水「死刑の前」
・・・その人は母親に、自分たちのしている仕事のことを話して、中にいる息子さんの事には少しも心配しなくてもいゝと云った。「救援会」の人だった。然し母親は、駐在所の旦那が云っているように、あんな恐ろしいことをした息子の面倒を見てくれるという不思議な人・・・ 小林多喜二「争われない事実」
・・・敷へ俊雄を引き入れまだ笑ったばかりの耳元へ旦那のお来臨と二十銭銀貨に忠義を売るお何どんの注進ちぇッと舌打ちしながら明日と詞約えて裏口から逃しやッたる跡の気のもめ方もしや以前の歌川へ火が附きはすまいかと心配ありげに撲いた吸殻、落ちかけて落ちぬ・・・ 斎藤緑雨「かくれんぼ」
・・・其の癖随分贅沢を致しますから段々貧に迫りますので、御新造が心配をいたします。なれども当人は平気で、口の内で謡をうたい、或はふいと床から起上って足踏をいたして、ぐるりと廻って、戸棚の前へぴたりと坐ったり何か変なことをいたし、まるで狂人じみて居・・・ 著:三遊亭円朝 校訂:鈴木行三「梅若七兵衞」
・・・その時の私は再び起つこともできまいかと人に心配されたほどで、茶の間に集まる子供らまで一時沈まり返ってしまった。 どうかすると、子供らのすることは、病んでいる私をいらいらさせた。「とうさんをおこらせることが、とうさんのからだにはいちば・・・ 島崎藤村「嵐」

 

・・・それをみな心配げな、真率な、忙しく右左へ動く目でするのである。顔は鋭い空気に晒されて、少なくも六十年を経ている。骨折沢山の生涯のために流した毒々しい汗で腐蝕せられて、褐色になっている。この顔は初めは幅広く肥えていたのである。しかし肉はいつの・・・ 著:シュミットボンウィルヘルム 訳:森鴎外「鴉」
・・・「御心配には及びません。私がちゃんとよくして上げましょう。」と馬が言いました。「王女は全く世界中で一ばん美しい人にそういありません。今でもちゃんと生きてお出でになります。けれども世界の一ばんはての遠いところにおいでになるのです。そこ・・・ 鈴木三重吉「黄金鳥」
・・・子どもは顔をおかあさんの胸にうずめて、心配で胸の動悸は小時計のようにうちました。「私こわい」 と小さな声で言います。「天に在します神様――お助けください」 とおかあさんはいのりました。 と黒鳥の歌が松の木の間で聞こ・・・ 著:ストリンドベリアウグスト 訳:有島武郎「真夏の夢」
・・・彼女の行末のことだの、心配だのを、彼女の目の前で平気に論判します。スバーは、極く小さい子供の時から、神が何かの祟りのように自分を父の家にお遣しになったのを知っていたのでなみの人々から遠慮し、一人だけ離れて暮して行こうとしました。若し皆が、彼・・・ 著:タゴールラビンドラナート 訳:宮本百合子「唖娘スバー」
・・・きょうだい中で、母のことを心配しているのは自分だけだと、ひそかに悲壮の感に打たれている。 父は、五年まえに死んでいる。けれども、くらしの不安はない。要するに、いい家庭だ。ときどき皆、一様におそろしく退屈することがあるので、これには閉口で・・・ 太宰治「愛と美について」

 

・・・ものを云う事を覚えるのが普通より遅く、そのために両親が心配したくらいで、大きくなってもやはり口重であった。八、九歳頃の彼はむしろ控え目で、あまり人好きのしない、独りぼっちの仲間外れの観があった。ただその頃から真と正義に対する極端な偏執が目に・・・ 寺田寅彦「アインシュタイン」
・・・それなら何も心配することはねい。どんな大将だって初めは皆な少尉候補生から仕上げて行くんだから、その点は一向差閊えない。十分やって行けるようにするからと云うんで、世帯道具や何や彼や大将の方から悉皆持ち込んで、漸くまあ婚礼がすんだ。秋山さんは間・・・ 徳田秋声「躯」
・・・深水が、これも人はいい、のみこみ屋の単純さで、「――こないだ、きみのおっかさんに逢ったときも、心配してござらっしゃった。三吉が東京へゆくと申しますが、あれに出てゆかれたらあとが困りますなんてなぁ、きみも長男だからね」 などとい・・・ 徳永直「白い道」
・・・しかしそれはまずそれとして何もそんなに心配せずとも或種類の芸術に至っては決して二宮尊徳の教と牴触しないで済むものが許多もある。日本の御老人連は英吉利の事とさえいえば何でもすぐに安心して喜ぶから丁度よい。健全なるジョン・ラスキンが理想の流れを・・・ 永井荷風「妾宅」
・・・余はしゅっと云う音と共に、倏忽とわれを去る熱気が、静なる京の夜に震動を起しはせぬかと心配した。「遠いよ」と云った人の車と、「遠いぜ」と云った人の車と、顫えている余の車は長き轅を長く連ねて、狭く細い路を北へ北へと行く。静かな夜を、聞かざる・・・ 夏目漱石「京に着ける夕」

 

・・・僕は人の前に出る毎に、この反対衝動の発作が恐ろしく、それの心配と制止観念とで、休む間もなく心を疲らし、気を張りきって居らねばならぬ。その苦しさと苛だたしさとは、到底筆紙に説明することが出来ないのである。しかも表面はさりげなく、普通に会話して・・・ 萩原朔太郎「僕の孤独癖について」
・・・セコンドメイトは、私が頭を抱えて濡れた海苔見たいに、橋板にへばりついているのを見て、「いくらか心配になって」覗き込みに来るだろう。「どうしたんだ、オイ、しっかりしろよ。ほんとに歩けないのかい」と、私の顔を覗き込みに来るだろう。そして、・・・ 葉山嘉樹「浚渫船」
・・・私も心配した甲斐があるというものだ。実にありがたかッた」 吉里は半ば顔を上げたが、返辞をしないで、懐紙で涙を拭いている。「他のことなら何とでもなるんだが、一家の浮沈に関することなんだから、どうも平田が帰郷ないわけに行かないんでね、私・・・ 広津柳浪「今戸心中」
・・・或は戸外の業務は内事に比して心労大なり、其成跡も又大なりなど言わんかなれども、夫の病に罹りたるとき妻が看病する其心配苦労は果して大ならざるか、妊娠十箇月の苦しみを経て出産の上、夏の日冬の夜、眠食の時をも得ずして子を育てたる其心労は果して大な・・・ 福沢諭吉「女大学評論」
・・・なに、それは別に心配しなくてもいい。もちろん髪の毛は大ぶ薄くなって、顔のそこここに皺が出来たが、その填合せにはあの時のようにはにかみはしない。それから立居振舞も気が利いていて、風采も都人士めいている。「それに第一流の大家と来ている」と、オオ・・・ 著:プレヴォーマルセル 訳:森鴎外「田舎」

 

・・・人の母の生涯というものは、悲が三分一で、後の二分は心配と責苦とであろう。男というものにはそれがちっとも分らぬわいの。(櫃の傍この櫃の隅はまだ尖っているやら。日外、あの子がここで頭を打って血を出した事がある。まだ小さいのに気が荒かったゆえ、走・・・ 著:ホーフマンスタールフーゴー・フォン 訳:森鴎外「痴人と死と」
・・・或人はまだ年も若いのに頻りに死という事を気にして、今夜これから眠ったらばあしたの朝は此儘死んでいるのではあるまいかなどと心配して夜も眠らないのがある。そうかと思うと、死という事に就て全く平気な人もある。君も一度は死ぬるのだよ、などとおどかし・・・ 正岡子規「死後」
・・・父が居ないので母へだけ話したけれども母は心配そうに眼をあげただけで何とも云わなかった。けれどもきっと父はやってくれるだろう。そしたら僕は大きな手帳へ二冊も書いて来て見せよう。五月七日今朝父へ学校からの手紙を渡してそれ・・・ 宮沢賢治「或る農学生の日誌」
・・・葉は益々悲しげに震える。心配ではち切れそうになった子供は、両手で番傘の柄を握り、哀れな彼等の上にそれをさしかけた。しっきりなく傘を打って降る雨の音、自分がずぶ濡れになる気持、部屋の中で小さい弟が駈け廻るドタドタいうこもった音。自分も一本草の・・・ 宮本百合子「雨と子供」
・・・反面から言うと、もし自分が殉死せずにいたら、恐ろしい屈辱を受けるに違いないと心配していたのである。こういう弱みのある長十郎ではあるが、死を怖れる念は微塵もない。それだからどうぞ殿様に殉死を許して戴こうという願望は、何物の障礙をもこうむらずに・・・ 森鴎外「阿部一族」

 

・・・その危難にあったことが精密ではないが、薄々は忍藻にも聞えたので、さアそれが忍藻の心配の種になり、母親をつかまえて欝ぎ出すのでそこで前のとおり母親もそれを諭して励ましていた。「門前の小僧は習わぬ経を誦む」鍛冶屋の嫁は次第に鉄の産地を知る。・・・ 山田美妙「武蔵野」
・・・池の鯉はどうしているか、それがまた灸には心配なことであった。「雨こんこん降るなよ。 屋根の虫が鳴くぞよ。」 暗い外で客と話している俥夫の大きな声がした。間もなく、門口の八つ手の葉が俥の幌で揺り動かされた。俥夫の持った舵棒・・・ 横光利一「赤い着物」
・・・折ふし徳蔵おじは椽先で、霜に白んだ樅の木の上に、大きな星が二つ三つ光っている寒空をながめて、いつもになく、ひどく心配そうな、いかにも沈んだ顔付をしていましたッけが、いつか僕のいる方を向て、「ナニ、奥さまがナ、えらい遠方へ旅に行しッて、いつま・・・ 若松賤子「忘れ形見」
・・・私はただ自分の愛の力の弱らないように、また与えられた物の発育の止まらないように心配していればよい。私の苦しみと愛とで恐らく私の生活の価値は徐々に築かれて行くだろう。 運命を愛せよ。与えられた物を呪うな。生は開展の努力である。生の重点はこ・・・ 和辻哲郎「生きること作ること」  
 
 

 

●心配性な人の特徴
普通の人ならさらっと流してしまうような些細な悩みでも、心配性な人は深く悩んでしまうもの。「つい心配してしまう」「悪い予感がしてしまう」 自分でも何で悩んでいるのかわからないような不安に心も身体も支配され、日常生活にまで支障が出てしまうことだってあるんです。言い知れぬネガティブな気持ちを抱いてしまうことは誰にでもあります。ネガティブな感情をつい受け止めてしまう。心配性な人の特徴を10個ご紹介します。
1.失敗や不幸な未来を想像する
心配性な人の代表的な思考回路が『起きていないことを想像して動けなくなる』。起こる確率がものすごく低いとしても、あり得ないような妄想だったとしても。つい悪い方向に考えてしまいがちに。ものすごく鮮明に失敗を想像してしまうため…。仮に99%ノーリスクだとわかっていても、1%のリスクを強く意識してしまうのです。
2.やたら確認する癖がある
外に出る前に確認したはずのことが、やたらと心配になってしまうことはありませんか?何かをする前・後にどうしても不安がよぎってしまい、確認する癖が抜けないのも心配性な人の特徴の一つです。「電気消してきたっけ…」「家の鍵かけたか覚えてない…」 何度も繰り返し確認してしまい…。無駄な時間と労力をかけてしまう。些細なことがどうしても気になってしまうのは心配性な人の特徴です。確認する癖が強すぎる人は『強迫性障害』の疑いもあります。
3.悩みに対して執着し続ける
気になったことや悩んだことが一つでもあると、とことん悩み続けてしまうのも心配性な人の特徴です。本来なら考えずに行動すれば解決するようなことでも、答えが明確に見えないことが心配になり、悩み続けてしまいます。特に他人の気持ちに関係する悩みは答えが見えないので、長く、深く悩んでしまいがちになりやすいです。なんなら既に解決した悩みに対しても「本当にこれで良かったのかな…?」と疑ってしまい、ずっと気にし続けてしまいます。気にし続けてしまうのが心配性な人の特徴と言えるでしょう。
4.完璧主義者
少しのほころびも許せず、「完璧な百点」を求める完璧主義者な人は心配性の可能性アリ。完璧を求めてしまうと、物事を細かく考えなければいけません。細かく考えれば考えるほど、必要以上のプレッシャーがかかるものです。特に完璧主義タイプな心配性は責任感が強いことが多いので、ちょっとした些細な取りこぼしを心配しすぎてしまう傾向があります。
5.向上心が強すぎる
「向上心が強すぎる」タイプの人も心配性になりやすい傾向があります。あまりにも上を見すぎているため目の前のことに集中出来ず、「将来、目標に辿り着けるのか」「こうしている間にも、他の人はどんどん先に行っているんじゃないか」 と、先の見えない将来や評価に対して心配し続けてしまうのが原因です。中途半端なことが苦手なせいで思考も極端になってしまうため…物事や結果も大成功か大失敗で偏ってしまうのも特徴です。パッと見では活発で意欲的な人でも「やらなければいけない」思考になってしまうと、途端に心配性に早変わりしてしまうこともあるのです。
6.ネガティブな面ばかり捉えてしまう
心配性な人は物事の悪い面がとにかく気になって仕方ない傾向があります。といっても、物事の悪い面が目立って見えるのは普通の人でも同じこと。別に「心配性の人だから」な特徴じゃないと思う方も多いと思います。ですが、本当に心配性な人は「悪い面をとことんまで探そうとする」癖があります。物事には必ず良い面と悪い面がある固定観念が外せず、自分にとって悪い面がなかったとしても気になってしまうのです。
7.考える必要の無いことまで考える
“考えてもどうしようもないこと“まで心配してしまい、動けなくなっているのも心配性な人の特徴です。思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳によると、脳は「思いつきタイプ」と「頭でっかちタイプ」の2パターンに分かれるそうです。本によると、「頭でっかちタイプ」が決して悪いというわけではないそう。ですが、ほとんどの心配性な人は「考えすぎて行動できていない」だけの状態に陥りがちになってしまっています。
8.他人を信じられない
他人を信頼するのが難しいのも心配性な人の特徴です。「他人の言っていることが信用できない」「本当にちゃんとやってくれるのか心配」「自分でやった方が早いし、安心」 心配性な人が孤独を感じる理由も、この「他人を信用しきれない」ことが原因担っていることが多いです。
9.人と自分を比べてしまう
他人と自分を見比べてしまう自己肯定感が低い人も心配性になってしまいがち。自分と比較した時に「このままで良いのかな…」と不安を覚えてしまい、今の自分に対して心配になってしまいます。”自分で判断する”自己評価ではなく、”他人が物差し”になってしまいやすいので、評価はその時々の感情次第。友達のSNSに「○○がうまくいきました〜」的な投稿があると不安になってしまう人は要注意です。
10.全般的にスタミナが無い
心配性な人は「心配するのためにエネルギーを使いすぎてしまう」ため、全般的に体力がありません。そもそも「頭を働かせる」のも「体を動かす」のと同じように体力を消費します。特に慣れていないことをする時やストレスを受けやすいことは大きく差がつくポイント。心配性な人は考えすぎることそのものに対して労力を使っているので、同じことをしていても他人より疲れてしまう傾向があります。
心配性を克服していく方法
心配性と上手く付き合うためには、自分が心配性になっていることを知り、どう付き合っていくのか知ることが大切です。心配事は出来事ではなく、「自分の考え方や不安」から生まれてくるもの。そのため、心配性を改善していく=《不安を明確にし、少しずつ取り除くこと》が必要になります。心配性を直すにしても直さないにしても、心配性を理解するようにしましょう。
心配した後の行動を変える
先ほどもご紹介した思いつきで行動してしまう脳と考えすぎて行動できない脳にも出てくる内容ですが、心配性で考えすぎてしまうことは決して悪いことではありません。「心配した後にどうするのか」をきちんと知っておくことで、「考えてしまって動けない」ことをr対策することが可能です。例えば…
•心配した後に何で悩んでいるのか声に出す
•心配した後に最初は何をやるべきなのかメモに出す
•心配した後は「まずは」「じゃあ」と言ってみる
大切なのは心配したまま、自分の心の中に心配事を溜め込んでしまわないことですよ。
何も考えない一人の時間を作る
時には深く悩んで疲れてしまった脳を癒してあげる時間をとってあげることも大切です。心配性な人は些細なことでも深く思い悩んでしまうだけでなく、何もない時に言い知れぬ不安を感じてしまう癖もあります。逆に言えば、悩む要素がなく、考える余裕がないほどの時間を作ってみることが有効なのです。一時的にでも心配事や不安から開放される時間を作って、張り詰めた気持ちをリセットしてみて。
少しずつ心配性を活かしてみて
危険や不安を敏感に察知するのは生き物としてすごく大切なことですよね。生きている以上不安というのは必ず付きまとってくるものです。何かが心配になる気持ちは分かりますが、心配しすぎるあまり疲れてしまっては考えものかもしれません。心配性にも良い面を生かす方法や改善して直していく方法もあるので諦めないでください。ベストな《心配性》との付き合い方を考えていきましょう。  

 

●心配性な人の分析
心配性な方って結構多いと思います・・・
いつでも何かを心配しているというような心理状態での心配性な人って、結構多いと思います。見かけからは、平然を装っているように見えても、心では心配ばかりをしているという人も実は多いのではないでしょうか。心配ばかりしているのって、何かをしているときでも心から楽しめなかったりもしますし、精神的に疲れてしまうので心配性であることを悩んでいる人も...。今回は、そんな心配性な人についてまとめていきます。
「心配性」の意味
「心配性」は、「些細なことまで気にかけて心配する性質」という意味です。例えば、何かミスをしているのではないかと心配して何度も何度も確認作業をしてしまうような人や、恋人や友人、子供などを心配して「大丈夫?」と何度も声をかけたり連絡を入れてしまうような、あれやこれやと考えすぎてついつい心配しすぎて気に病むような人の性格を「心配性」と言います。とにかく細かいことが気になってしまったり、「もしかしたら...なるのでは?」と想像することで、「そうなったらどうしよう」と心配してしまうのです。ついつい色々なことを想像し、深く考えすぎてしまって警戒したり不安な気持ちになってしまいます。そういった人を「心配性な人だね」と言い表したりします。
「心配性」と「心配症」の違い
「心配性」は「心配症」と表記されることもあります。「心配性」と「心配症」には何か違いがあるのでしょうか。「心配性」は、上述しているように、ちょっとしたことが気になって心配をしたり、不安になるような性格を言い表す言葉です。「性」という漢字には、「さが」といって、「うまれつき」「性質」といった意味があります。つまり、「心配性」の場合「生まれつきの性格」と言い表しているということがわかります。「心配症」は、まだ起こってもいないことに対して日常生活が支障がでるほど心配になったり不安になってしまうような病的な状態の場合使用されます。「症」という漢字には「病気の性質」「病気のようす」という意味があります。つまり、「心配症」とは病的な状態であり、「全般性不安障害」などのように、慢性的に不安な状態が続いてしまっていて治療が必要であるような状態であるときに使用されることが多いです。
心配性な人の特徴 / 性格
マイナス思考
何より心配性な人は、とてつもマイナス思考です。いつでも何でも悪い方向に考えていってしまうからこそ、色々心配になってしまうんですよね。とにかくマイナス思考で思慮が深すぎるんです。なので、ノリで行動することなんてできませんし、思慮が深すぎ余計なことまで心配して失敗しがちです。そのせいで、なかなか決断ができなかったり、最初から「できない」と諦めてしまうことも多いです。何が起きるかもわからないような状況で最悪なパターンばかりを考えてしまうというのが、心配性な人の特徴です。
完璧主義
心配性な人は、完璧主義者が多いです。とにかくすべてのことにおいて「完璧」ではないと気が済まない性格をしているため、細かいミスさえもゆるせず、とにかく色々なことを気にしてしまうようになってしまいます。少しでも何か上手くいかないようなことがあったとき、「ま、良いか♪」と考えることができないんですよね。自分の求めている結果を出せないとひどく落ち込んでしまうことも少なくありません。だからこそ、「〜をしたら失敗するんじゃないか」など、心配になってしまってなかなか行動に移せなかったり、何度も確認するような言動や行動をとるようなことをしてしまって、「心配性だね」と言われることが多いのです。
神経質
心配性な人は神経質な人が多いです。ミスをしないように、期限に間に合うように、周りから変だと思われないように、と常に心配して色々考えているのでとても神経質になってしまうのです。今までの経験と違うことが起きたり、自分で立てた計画とズレが生じるとどうしても不安になったり苛立ってしまったり。「それくらい大丈夫だよ!」と周りが思うようなことでも今まで通りに対処しないと気が済みません。その反面、細かいことや他の人が気付かないようなところにも気付けるセンサーがあります。「神経質だなぁ」と思われる場合もありますが、「よくそんなところ気付いたね!」と思われる場合もあります。長所と短所は紙一重ですね。
ひと目を気にする
心配性な人は、とにかく人の目を気にしているようなところがあります。誰も見ていないのに、失敗したら笑われる、何か非があるようなことをして周りの人に叩かれるようなことをするのは嫌だ...といった思いが強く、いつも気を抜くことができないような傾向があります。例えば、「今の発言は相手を傷つけたかもしれない」「もしかしたら、自分のあのときの行動は良くなかったかもしれない」など、色々気にすることがないようなところを心配して気にしてしまいます。「人にどう思われるか」という事をとにかく気にしてしまうんですよね。「嫌われたくない」という気持ちが強いのでしょう。
感受性が強い
感受性が強い人は、人の気持ちの変化などを瞬時に察します。特に感情や気持ちに変化があった際に、その人の言動や雰囲気から感じ取ります。そのため「今落ち込んでるかな」「今のは嘘かな」などとすぐに察知します。そういった、人の細かい変化を察してしまうからこそ、余計に人の気持ちを害するような行動、発言はしてはいけないといった意識が強くなり、相手の機嫌は良いかな?悪いかな?と心配性になってしまいまいます。人の気持ちや立場を考えられるのはとても良いことなのですが、気にしすぎて人の顔色を何するときも伺っているようだと、その自信のなさが逆に反感をかってしまうことも多いです。
猜疑心が強い
色々なことを心配しすぎるあまり、猜疑心が強くなってしまっている人もいます。猜疑心とは、相手の言動を疑ったり妬んだりする気持ちのことです。また、単に疑問に思うだけではなく、相手の行為によって自分が不利になるのではないか?と相手を疑う気持ちのことを表します。そのため他人の言動に対して過敏になり、自分のことに気が回らなくなってしまいます。心配性な人は、感受性が強く人の感情に敏感なのでその分人を疑ってしまうことも多いのです。人を心配したり疑ってばかりいると、自分のことも信じられなくなっていきますよね。誰かが自分を称賛してくれたりしても「そうやって躍らせようとしている」「何か騙そうとしている」などと、裏をかいたり疑ったりします。そして、称賛している自分がいい人だと思われようとしている、などと素直に称賛できる人が周りからよく思われることに妬んでしまいます。そうして、素直になれない自分への苛立ちや不安から、「どうせ人から良くなんか思われていない」などいった負のループに陥り、自分を信じてあげられなくなってしまいます。
自意識過剰
心配性な人って、自意識過剰なところがあります。なにかコソコソと話している人がいれば「自分のことを話しているのかな、、、」と心配になってしまうし、「笑われてる・・・バカにされてる!!!!」なんて思ってしまいがちです。また、SNSなどで主語のない愚痴ツイートを見かけると、全然関係ないのに「自分のことを書いているのかな」なんて心配になって、そわそわしてしまいます。とにかくマイナス思考なので、全ての人が自分を悪い意味で注目していると思っているのです。そんなに世間の人は、あなたなんかに注目していないし興味もないよ...と思ってしまいますが、心配性の人って、なぜか「自分のこと」だと思ってしまうんですよね。自意識過剰だなと思われても仕方がありません。
真面目
心配性な人って、とっても真面目なんですよね。真面目じゃなかったら、細かいことなんて普通いちいち気にしないですし、心配もしません。真面目だからこそ、細かすぎるところまで気になってしまうし、気にしすぎてしまうところがあるのでしょう。心配性な人にちょっと小馬鹿にするようなことを言おうものなら、プライドが傷つけられてしまい、怒るか悲しむか・・・「冗談だよ!」といってもどうにもならないでしょう。馬鹿にされている、自分はそういうふうに思われているのかと本気で捉えて心配になってしまいます。真面目で心配性な人と会話をするときは言葉選びに気を使ったほうがよさそうですよね。
情緒不安定
心配性な人は、心配しすぎるあまり、些細なことでも精神的に追い詰められ「わーーーー!」となってしまいがちです。みんなで楽しく過ごしているような場面なのに、心配しすぎるがゆえに暗い表情を見せてしまったり、突然怒りをあらわにしたり、泣き出したりしてしまうこともあるでしょう。周りも人も「えっ、、なに?なんで?」と思うほどの小さなことでもどうしても気になったり、傷ついたりして、しかもその感情が抑えきれずにすべて出てしまうのが厄介な場合があります。楽しくしている場面で、急に仕事のことを思い出して心配になって、心ここにあらずといった感じになってしまうこともあります。
優柔不断
心配性な人、思慮深くあれやこれや考えすぎて、とっても優柔不断になってしまうことが多いです。あれやこれや考えすぎてしまうから、選択するということがとにかく苦手なのです。決断をくだした結果、間違った方向に進んでしまったり、失敗をしてしまうことに対しての恐怖心が強いので、優柔不断になってしまうのです。ああでもないこうでもない、と考えているうちにあっという間に日が沈んでしまいます...。まだ起きてもいない、起きるかもわからないことを想像しすぎて心配になって永遠と時間をとってしまうのは、ちょっと時間の無駄だなと思ってしまいますよね。
頭が堅い
心配性な人は、頭が固いところがあります。自分の中にある正義を大事にしているので、他の人の考えやルールを受け入れられないことがあります。規則や上司・先輩からの指示などを守りすぎてしまい、自分で何か行動を起こしたり一歩先のことを出来ずにいたりします。「言われてもないことやっていいのかな」「前と違うことはやってはいけない」と心配に思って躊躇してしまうと、周りからは頭が固いな〜と呆れられてしまうこともあります。また仕事中は仕事しかしないといった考えの人も多いので、他の人が仕事以外の話で盛り上がっていても一緒に盛り上がることができません。そういった部分も頭が固いと思われてしまいます。話しているうちに、何かミスをしてしまってもいけないし、死語が多いことで評価が下がっても嫌だという考えがあるのでしょう。
新しい発想やユーモアがない
心配性な人は、これまで通りやマニュアル通りを大事にしすぎる傾向があります。そのため新しい発想やユーモアがあまりありません。他の人が新しい発想をしても「邪道だ」といってないがしろにしてしまうこともあります。マニュアル通りにやっておくことが問題が起きない安全な方法だと思っているのです。なので、頭が固く新しいことをなかなか取り入れることが出来きず、周りからは「つまらない人」とされてしまいます。失敗するかもしれなくても、新しいことに挑戦する必要ってあります。なかなかそこに踏み切れないのが心配性な人の特徴です。またふざけたり冗談が苦手なので、ユーモアがありません。冗談であっても相手を傷つけたら...と思うと言えないんでよね。
綺麗好き
心配性な人は、どんなことにも手を抜かないので掃除や整理整頓、細かい作業なども得意だったりします。特に、自分の持ち物の整理などは、失くしものをすることを避けるために念入りにする人が多いです。物を雑にごちゃごちゃに扱うことに抵抗があるような神経質なところがあるのです。「綺麗にしよう」という意識があるというよりは、失くなってしまうことが不安で、「いつでも何がどこにあるかわからないように」と意識しているだけで、綺麗にしなければいけないという意識自体はそんなになかったりもします。自然に整ってしまうのです。また、不潔な環境にしていることで、「病気になるのでは」「体に害がでるのでは」といったことが不安になって、潔癖症なぐらいすべてを綺麗にうするよううな人もいます。
人生設計をきちんと立てている
心配性な人は、とっても計画的で何事にも着地点を決めていて、逆算して期限を決めて行動をしている事が多いです。計画の綿密さは、人生設計においても当てはまります。何か達成したいということがあっても、漠然と「〜したいな」とただ心の中で思っていても、達成することができませんよね。心配性な人は、例えば「30歳までに起業したい」だから、「25歳までに○○の資格をとる」そして「その資格を習得するために、24歳までに○○万円貯金をしておく」みたいな、わりと細い人生家書くを立てていて、そしてたてるだけではなく着実に実行していくことができます。目標を叶えたいという思いがあるからこそ、色々なことを計画しておかないと不安になってしまうのです。
心配性な人の特徴 / 行動
行動するときはすべて計画を建てる
心配性な人は、何をするにあたっても計画を立てます。それもしっかり綿密に!行き当たりばったりなことはせずに、1から順番に計画していきます。とにかく色々なことを想定して計画を立てないと、ハプニングが起きたときに対処できないのではないかと心配になってしまうのです。特に仕事では完璧なプランニングができるので、目標達成できる確率もぐんと上がります。周りにもその計画性は評価され、プロジェクトの計画を立てるメンバーに抜擢されることもあります。例え必要じゃなくなってしまうかもしれない業務や、業務と直接関係のない掃除やイベントなどもしっかりと計画をします。同じ部署にいるととても助けになる存在になっていることも。
空気を読みまくって行動する
心配性な人は、神経を尖らせて周りの人のことを見ているので人の気持がよく分かります。そのため人の気持ちを汲んだ行動や相手の立場になって考えることが出来ます。ビジネスでは、取引先や顧客の気持ちになれるので相手も気持ちよくいられるでしょう。また日頃の人間関係や恋愛面でも、相手が言えずにいる気持ちや本音を汲み取り気付いてあげられます。心配性な一面が、自分が周りにどう思われるのかもすごく気にさせているのでしょう。そのため、相手が嫌な思いをしないように空気を読みすぎてしまうことがあります。
早めの行動
心配性な人は、とにかく早めに行動をします。5分前行動なんてもんじゃありません。場合によっては1時間も2時間も早く待ち合わせ時間についていたり、とにかく「もしも」に備えて早めに行動をしてしまいます。時間や期限ギリギリに行動してしまうと、何かあったときに時間の余裕が1ミリもないので間に合わなくなってしまいますよね。心配性な人は、「間に合わない」という状態がとにかく許せないので、何かあったときのために早めに行動をしているのです。自分が待たせているという状態よりは、自分が相手を待っているうほうが気持ちが楽なので、早めに行動するということを心がけています。
荷物が多い
心配性な人は、とにかくどこに行くにも荷物が多いということが多いです。色々「これもいるかも」「あれも必要になるのでは...?」など心配になってしまった挙げ句、どんどん「もしも」に備えて荷物が増えていってしまいます。なので、近くに行くだけなのに大荷物...なんてこともしょっちゅうあります。例えば1泊分の旅行でも、雨に濡れたとき用に...など予備の着替えや、みんなで遊べるように何か色々盛っていこうなんて考えて結局1泊分以上の荷物を盛っていき、ほとんど現地で使うことがなかったなんてこともしょっちゅうです。それでも心配性な人にとっては、 無くて後悔するよりとにかく持っていることで安心したいので余計だと思いつつも大荷物をもって出かけてしまいます。
何度も確認する
心配性な人は、とにかく心配なので、何度も何度も同じことを確認したりします。例えば、よくあるのが「家の鍵を閉めたかどうか何度も確認をする」です。何度もガチャガチャとドアノブを回して鍵がしまっていることを確認したり、出かけ先でもふと「鍵しめたっけ?」なんてことを気にしてしまいます。また、待ち合わせ時間や集合う場所を何度もLINEや電話で確認するのも心配性あるあるです。心配性な人にとって、その心配から解消されるには、確認をして大丈夫という核心をもつことしかありません。
電話やメールにはすぐに気づく
心配性な人は、電話やメールに速攻気づくという人が多いです。例えば、休みの日でも「何かあってはいけない」ということが心配で、常にスマホやパソコンを気にしていることがあります。なので、休みの日でも仕事の連絡には速攻気が付きます。さらに、プライベートの連絡でもLINEなどのメッセージや電話が入っていると「何かあったのかな?」と心配になってしまって、そわそわしてしまいます。心配性な人は「ちょっと今いい?」とか連絡が入っていると心臓がバクバクしてしまうんです。できるだけ、要件も全部一気に送ってほしいと思っている人が多いです。
無賃残業など損することも
細かなことが気になるあまり、人の倍作業に時間がかかってしまったり、作業が終わっても確認作業にに時間がかかり、就業時間内に仕事を終わらせられないといったことも多いです。仕事を最後まできっちり終わらせようとしてしまうため無賃残業など自分が損してしまうこともあります。筆者的には残業してる時点で真面目ではないと思いますが、世間的には真面目な人は仕事終わるまで会社に残って終わらせているというイメージでしょう。そういうことを繰り返すうちに、自分の時間がなくなりストレスが溜まったりお給料が発生しない時間でも仕事をしたりしてしまいます。
細かい修正が多い
心配性な人は、完璧主義なのではちょっとしたミスであっても、絶対に許せません。とにかくミスのない完璧な状態じゃないとダメなんです。なので、細かい修正がとにかく多い!絶対そんなの気にすることじゃないでしょ...と思ってしまうようなことでも、本人にとっては大事。治さないと心配で心配で気がすまないのです。「ちょっと間違っているから治しておこう」と思って修正したその行為が「嫌味だ!」と捉えられてしまうこともしばしば...。
融通が利かない
心配性な人は融通が利かないと思われてしまいがちです。完璧主義であり自分の中での正義があるために、ちょっと楽したやり方や新しいやり方を受け入れられないことがあります。楽をしたやり方は、仕事をする人の体力や精神力の軽減に繋がり効率が良くなることもあります。ただ心配性過ぎてしまうと楽をするということを悪いことだと考えてしまいなかなか受け入れられません。また上手くいくか分からない新しいやり方もなかなか受け入れることが出来ず、古いやり方に固執してしまいます。時代は変わっていくものですので、新しいことを受け入れる器量は必要でしょう。
恋人ができると束縛してしまう
心配性な人は、交際をしても「自分のことが好きなのか」「気持ちが他の人に変わるんじゃないのか」と不安になってしまい、相手を束縛してしまうようなところがあります。異性との関わりを一切禁じたり、相手の行動をすべて把握使用とする、また、自分への気持ちを確認するようなことがとにかく多いでしょう。おおらかな人って、恋人が何処で何していようが気にならなかったりしますよね。心配性な人はその逆で、とにかく気になって気になって仕方がないのです。
お酒を飲んだり、タバコをすったりしない
心配性な人は、お酒を飲んだりタバコをすったりしません。健康への感心が強いので、お酒を飲みすぎることもないし、健康に害を及ぼすタバコを吸うことなんて考えられないといった感じです。お金をすごく大切に使う人なので、健康を害し、さらに周りの人に嫌な思いをさせてしまうかもしれないタバコやお酒を購入することはもちろん無駄使いに入るので買いません。酒豪でタバコを吸っている人を見て「生真面目な人だな」「心配性だな」というイメージを受けることって恐らくないですよね。心配性な人は、健康に悪い物だとわかっているものを口にしたり食べたりすることは恐ろしくてできないんです。
心配性な人の特徴 / 発言
何度も同じことを聞く
心配性な人は、とにかく何度も確認をするため、同じことを何度も繰り返し言ったり、一度言ったことを何度も聞きなおしたりもします。とにかく自分の耳で聞いて確認をしないと不安になってしまうんですよね。メモでもなんでもしておけよ!と思うかもしれませんが、「メモが間違えているかもしれない」と思うと、不安になってしまうので、とにかく聞いて確認しようと思ってしまいます。なので、結果的に同じことを何度も言うし、何度も同じことを聞くね...とうんざりしてしまいます。まさに耳タコ状態になってしまうのです。
「大丈夫?」
心配性な人は、「何かあったのかな?」とすぐに心配になってしまうので「大丈夫?」と良く聞きます。「大丈夫?」と心配してくれるのは、とっても優しいことだなと思いますが、厄介なのは「大丈夫」という返事をしているのにも関わらずそれでも「大丈夫?」と何度も聞いてしまうこと...。心配してくれているとしても、何度も何度も言ってしまうとうんざりしてきてしまいます。また、自分の行動に関しても間違いがないか心配なので「これで大丈夫?」という意味で何度も「大丈夫?」と確認するような発言を繰り返す傾向にあります。何度も言われた側とすれば「もう大丈夫だってば!(怒)」という気持ちになってしまいますよね。
「どう思う?」
心配性な人は、すぐに「どう思う?」と意見を聞きます。
・今日夜ご飯ハンバーグにしようと思うんだけどどう思う?
・○○くんと付き合おうと思うんだけど、どう思う?
・○○さんってほんんとムカつくんだよね。。どう思う?
など、「いや、、、知らないよ、、」と言いたくなってしまうことでも聞いてきます。とにかく自信がないので「良いと思うよ」「同じように思うよ」という言葉が欲しくて仕方ないのです。これには同性の友達にもさすがに「うざ・・・」と思われてしまいます。
「なんでもいいよ」ってすぐに言う
心配性な人は、自分で思い切って決断することがでいないので「なんでもいいよ」ってすぐに言います。質問しても無駄だなと思うほど、決まって「なんでもいいよ」といいます。多数決になって、例え自分の意見とは別の決断がくだされても文句絶対に言いません。本当に「なんでもいい」と思っています。しかし、「何でも良い」と言ったわりに「え〜・・・ヤダな、、、」とか言ってくることも・・・。「じゃあ何がいいの?」と質問すると、また「なんでもいい」と言ったりします。実にめんどくさい。
「どうしよう」
心配性な人は、まだ起きてもいないことを、さも起きたかのように真剣に考えて「どうしよう」という発言をします。聞いている側からすると「何がどうしようなの?」と疑問に思ってしまいますが、本人にとっては「もし◯◯になったら...」という気持ちでいっぱいなので、常に「どうしよう」「どうしよう」という気持ちでいっぱいになって、ついつい言葉に出てしまうのです。「どうしよう」と言われても、正直「そんなこと心配しなくても大丈夫でしょ」としか言いようがないですし、それでもどうしようと言われてしまうなら、どうしようもないですよね。
「でも...」
心配性な人は、周りの人に「大丈夫だよ」と言われたところで、
・だって〜
・でも〜
といったマイナスな発言をやめることができません。「大丈夫」と言ってもらえたなら、素直に「そうだよね」と思えないからこそ、いつまでも細かいことを気にして気に病んでしまうのです。
心配性になってしまう原因
親が心配性
両親の考え方は、子供に大きな影響を与えます。とくに社会に出ていない子供にとって親の考え方は絶対なので、物心つく頃から両親が心配性だと色々なことをマイナスに考えてに生きることが身にしみついてしまいます。社会に出るまで、その考えの異様さに気がつくことができません。交友関係が広がってきたり、社会にでることで様々な人に出会い、次第に「他の人とは考え方が違うのかもしれない・・・」と気づくこともありますが、ほとんどの場合は自分が心配性だという感覚がないのでなかなか気がつくことができないでしょう。
失敗したことをひどく怒られて育った
小さい子って、できないことが沢山ありますよね。成長の段階なわけですから、失敗して当然ですし、わざとじゃなく間違ってしまうことってあるでしょう。それを、両親など身近な人にいつも責め立てられるように怒られていると、「失敗をすること」に対して恐怖心を抱くようになってしまいます。人間完璧な人なんていませんから、失敗をすることがあっても良いのに、「完璧じゃなければ」と思い込みすぎてしまう...だから失敗することのないようにと考えることが癖になってしまい、心配性になってしまいます。
他人からの評価を気にしている
プライドが高く、他人からの評価を気にしているからこそ、どんなことにも気を抜くことができずに心配性になっていちいち細かいことを気にしてしまうのです。少しでもダメな部分やだらしない部分を他人に見せて馬鹿にされたり、ダメな人間なんだと思われたくない強く思っています。だから、例え誰も見ていない部分であってもピシっと手を抜くことなく完璧を求めてしまうのでしょう。
一度でも他人に否定されたことがある
何か自信をもっていたことを、他人に思いっきり否定されたというようなショックな出来事が、「自分はダメなやつだ」という気持ちにさせてしまったという可能性があります。特に小さいこどもは、思ったことをオブラートに包まずそのまま口にしますから、知らず知らずのうちに他人を否定するような発言をして、相手の心を傷つけているということがあります。それがトラウマになって、自分の意見を人に言うことに対して怖いと思ってしまう・自信がもてないということになってしまうことがあるのです。そういった自分への自信のなさが原因で、人からの評価を気にするようなり、常に完璧な状態であることを目指すため、ついつい心配性な面が出てきてしまうのでしょう。
自己評価が低すぎる
自己評価が低いと、自分に自信が持てないからこそ、必要以上に余計なことを心配してしまうようなところがあります。とにかく認められたいし、今より評価が下がってしまうのは困ってしまうので「完璧でいなければ評価されない」という脅迫概念にとらわれてしまっているのです。自分に自信をもっているわけではないので、とにかく失敗のないように神経質になりすぎてしまうところがあるのです。何かトラブルや、失敗してしまったときに、自分でなんとかできるという自信がないのです。だから、いちいち細かいことを気にするのです。
心配性のデメリット
大したことのないことに時間をかけすぎてしまう
心配性な人は、どんなことに対しても「完璧にこなそう!」としてしまうので、大したことのないことに時間をかけすぎてしまうという傾向があります。細かいことがついつい気になってしまうので、人の倍時間がかかってしまうんですよね。反対に心配性じゃない人は、ついつい「そんなことに時間かけなくていいよ!」と思ってしまうでしょう。どんなことにも「丁寧」なのは悪いことではありません。しかし、時間には限りがありますから、時には「効率」を意識しなければいけない時もあります。そういったときに、なかなか融通が効かないということに関してはデメリトであると言えるでしょう。
自分の思い通りにいかないとイライラしちゃう
心配性な人は、ミスがないように完璧にこなそうとするあまり、雑に物事進めようとしている人を見るとイライラしてしまいます。他の人から見たら、なんてことないことでも「神経質」な人だからこそ気になってしまうのです。さらに、それを指摘したくても言えなかったり、言ったところで「そんなこと気にしなくても良いんだよ!」なんて言われてわかってもらえないわけです。なので、心配性な人ののこういった「気にしなくても良い部分」が「気になってしまう」という神経質な部分はデメリットであると言えるでしょう。
とにかく疲れる
心配性な人はとにかく生きていてとにかく疲れます。気にしなくてもいいところが気になってしまうのですから、おおらかな人や何事も大雑把な人に比べたら、とにかく疲れる人生であると言っても過言ではないでしょう。気を抜かないことも大切なことではあるのですが、「ま、いいか〜」と思える方が楽なことってあるんです。例えば、「他人の気持ち」なんかは、気にしたところで本人にしか本心はわからないし、考えたところでその人にはその人の意志があるのでどうにもならないこともあるでしょう。それを、「あの時こうすればあの人の気持ちは変わったんじゃないか・・・」なんて考えていても仕方ないんです。そんなことをグチグチと考えている人生より、さっと気持ちを切り替えられる人のほうが生きやすいですよね。
メンタルが弱い
心配性な人は、いつも色々なことを気にしているので心労を感じていることが多いです。そのため、精神的に参ってしまう人も多く、「メンタルが弱い」ということが言えるでしょう。そもそも、日々色々なことを気にしたり、周りの目を気にしながら生活することがストレスなのです。さらに、悩み始めるとなかなか抜け出せなくなってしまうタイプ・・・そしてそのまま体調を崩してしまうということも少なくありません。あまりにも心配性だなと感じる人が側にいるのであれば、精神的に参っている可能性もあるので、めんどくさいなんて思わずに是非気にかけてあげてください。
いつまでも失敗をひきづる
心配性な人は、一度失敗したことを永遠に引きずってしまうようなところがあります。常に完璧を求めていて「成功」のこだわりを持ち痛付けているため、失敗をするとショックからなかなか立ち直ることができないといったことも...。叱られた、注意された、・・・ということをいつまでも根にもってしまうというメンタルが弱い一面があるのです。メンタルが弱いところがあるからこそ、失敗を恐れて心配性になってしまうのでしょう。
人に頼れず一人で抱え込む
心配性な人は、自分のことは自分で解決しようとしすぎてしまい1人で抱え込むことが多くなっています。1人で抱え込むと解決できるものもできなくなってしまうので、周りに相談することは大事です。「どうしよう」と心配事を相談したところで、そう簡単に心配事がなくなるというわけではないんですよね。何を言われても心配なものは心配なのです。なので、人に相談することさえも諦めているなんて人も多いのです。それで精神的にも追い込まれてしまいますし、すぐに解決できるものも出来ずに周りに迷惑がかかってしまいますよね。一生懸命自分のことを自分でやるのは誠実ではありますが、それが全て良い結果につながるわけではないことは念頭に置いておきたいものです。
他人からの頼み事を断れない
心配性な人は、どんなに自分がしんどい状態であっても他人から頼みごとをされてしまうと、
・断るのが申し訳ない
・断ったら信用を失うのでは?
・自分が断ったら、どうなってしまうのだろう
ということが心配すぎて、断ることができません。なので、ついつい、引き受けてとんでもない状態になってしまうんです。相手を思えばこそなので、一概にデメリットとも言えませんが、自分が引き受けられる状態でないときは、きちんと断らないと自分が周りに迷惑をかけてしまうことになる可能性もあります。相手の為を思っても自分で自分の首を締めかねないので、デメリットであると言えるでしょう。
心配性をコントロール方法
不安要素を書き出す
心配性な人って、とにかく何もかもが不安要素になってしまっていて、何が心配なのかよくわからなくなってしまっていることも多いです。自分が一度、何がどう心配なのか不安要素を書き出してみると良いでしょう。例えば、不安要素などを紙に書き出してみると、案外言葉では説明できないようなどうでもいい心配事だったりもしますし、簡単に不安を解消できるようなことも見えてきて「じゃあこうしてみよう」という不安解消に繋がる場合があります。なんでもかんでも心の内に秘めていると自分でもわけがわからなくなってしまうので、一度書き出して向き合ってみることで、上手く心配で不安な気持ちをコントロールすることができるでしょう。
不安要素を遮断する
心配なことがあったり、不安なことがあるとその気持を解消するために、ネットで情報収集したり、周りの人に「どう思う?」と意見を聞いたりすることもあるかと思います。しかし、そうして色々な情報を取り入れすぎたり、意見を聞きすぎたりすると、余計にパニックになってしまうことがあります。なので、いぢと不安で不安で心配になってしまうというのであれば、不安要素になるような情報を遮断してみるのも手です。気になってしまうかもしれませんが、時間がすぎるとなんてことなかったなんてことあります。精神面が不安定だとすべてマイナスに捉えてしまいますから、そういった精神面のときは、遮断してみることで、不安な気持ちをコントロールすることができるうようになる可能性があります。
ポジティブ思考を心がける
マイナスな思考でいると、不安がいつまでも拭えず、心配性をコントロールすることができません。できるだけポジティブに物事を考えたり、捉えることができるような精神面を保ちましょう。ネガティブ思考の人が、いきなりポジティブになるのは中々難しいかもしれませんが、「心がけ」が大切です。自分ひとりで難しいという場合は、ポジティブな人と一緒に過ごしたり、ポジティブな人に意見を聞いてみるなどして、ポジティブ思考を学んでみてください!ネガティブ思考の治し方については、下記の記事でもまとめてありますので、そちらも参考にしてみてください。
不確定なことを考えすぎない
「もし・・・」ということを想定して、備えておいたり準備をしておくことも大切ですが、まだ起きてもいないことを考えすぎても意味がないことってあります。「そうなるかもしれないし、ならないかもしれない」むしろ成功する可能性、良い方向に向かう可能性だってあるのに、悪い方にいばかり考えていてもどうしようもありません。できるだけのことはしたし、「なるよになるよね」という考え方も大切。どうなるかもわからないことを、気に病んでいる時間はもったいないです!そう思うと、少し心配性な気持ちをコントロールすることができるのではないでしょうか。
息抜きをする時間を作る
息抜きをする時間を作るようにしましょう。仕事から帰ってきたら仕事のことは考えずに趣味に没頭するとか、仕事中も休憩のときは何かYouTubeの動画を観るだとか、頭の中が仕事と切り替わるようなことがするのは大事です。チョコレート1つ持っていってちょっと食べたり、好きな音楽を聴くなどでもいいと思います。少し自分の気が休まるようなことをするようにしましょう。また人間関係においてもそうです。友人にしろ恋人にしろ相手を気にかけてあげることは悪いことではありません。しかし、あまりに真面目心配すぎてしまうとどこかで必ず疲れてきてしまいます。たまには一人の時間を作ったり自分を優先してみてましょう。
時間と心に余裕を持つ
色々なことを心配していると、時間と心に余裕がなくなってきます。それは、やるべきだと考えていることが自分のキャパオーバーな状態です。手を抜かずにやらなくてはいけないことってもちろんありますが、キャパオーバーになってくると要領や進みが悪くなったりして負の連鎖が起きてしまいます。何か計画を立てるときは時間に余裕を持つようにしましょう。キツキツなスケジュールだと、心配性な人は特にそのとおりにやらなきゃいけない!と自分を追い込んでしまいます。そして心に余裕を持つこと。「少しぐらい失敗しても巻き返せばいい」「これまで頑張ってきたんだから少しくらい休んだっていい」と思うようにしましょう。心が窮屈だと心配性をコントロールすることができなくなってしまいます。
心配性を治す方法
自分に自信を持つ
心配性すぎてしまう人ってプライドが高いわりに自分に自信がない人が多くいます。これは、自分に自信がない分「自分は出来ないんだから人より少しでも真面目にやらないと」と思い込んでしまいます。それが故に細かいことが気になり、心配性になりすぎるあまり空回りしてしまうことがあります。それだけ真面目にやろうって思える心意気はとても誇らしいところなので、そんな自分に少しでも自信を持つようしましょう。自分に自信がつくと、「少し自己流でやってみようかな」「こういった側面からも物事を見れるな」と視野や手段が一気に増えてきます。あまり自己否定していると視野も狭くなり、ただ色々なことを心配して余計な気をはり続けることだけに全力を注いでしまうことになるので、自分の出来ているところやいいところを褒めてあげましょう。
周りの目や他人の評価を気にしない
そして自己評価をまず大事にするようにしましょう。周りの目や世間体、他人からの評価ばかり気にしていてると心配性になりすぎてしまい、評価されるつもりが「クソ細かくて神経質!めんどくさい〜」なんて言われてしまうことがあります。これに関しては言ってくる方が100%悪いので気にしなくていいのですが、やっぱり心配性すぎると周りにいる人も窮屈になってしまいます。自分が正しいと思ったことをもう少し信じてみましょう。また多少なりとも仕事へのモチベーションに波があっても構いません。みんなそんなものです。少し手を抜いても、どこかでフォローして挽回すればいいです。もちろん業務に支障をきたしたり周りに迷惑をかけるほど手を抜いてはいけませんが、周りの目を気にしすぎないようにしましょう。
一つのことだけに集中しないようにする
心配性すぎると、細かいことが気になってしまってどうしても一つのことに打ち込みすぎてしまいます。そうすると周りが見えなくなってしまいます。そしてその一つを完璧にしようとしすぎて「今日は切り上げて飲みにでも行こうよ」と言われても「これ終わるまで帰れません」などと言ってしまい「ほんとに真面目すぎだな」なんて思われてしまいます。心配性であっても、一つのことに打ち込めるのもすごいことですが、余裕がなくならないよう程々にしておきましょう。他のことをしたり他人との会話って、実は勉強になることも多く視野が広がるチャンスでもあります。
他人の意見を受け入れる姿勢を作る
「心配性な人は、自分が「これはこうだ!」と思ったことに対して、「絶対に正しい」と思いこんでしまうようなところがあります。だから、「大丈夫だよ」と他人にアドバイスをされても聞き入れることができない「頑固」さんなんです。自分の考えや、やり方にとらわれすぎずに、他人の意見も受け入れるという姿勢を作ることを心がけましょう。「いや、でも...」と思ったとしても最初からつっぱねるのではなく、受け入れて、試してみてください。そうすることで、物事をもっと楽に捉えることができるはずです。安心させてくれようとしている人を否定してばかりいては、気持ちが楽になりませんし、考え方を変えることはできません。
「ま、いいか♪」と思うことも大切であるということを知る
間違っているんじゃないか...など、色々気になってしまうのは、悪いことではありません。しかし、時には「ま、いいか♪」と妥協してもいいんだということを知るべきです。そうすることで、1000倍くらい生きやすくなるはず。もちろん、妥協するべきではないというときもあります。「ここは妥協してもいいな」という加減を知るということが大切であると言えるでしょう。最初のうちは、恐ろしいかもしれませんが、本当になんとかなることって沢山あります。そういった経験の積み重ねで、だんだんと心配性が解消されていくことでしょう。
ダメな自分を受け入れる
自分のダメな部分を隠そうと無理をしているから、細いことがやたらと気になってしまうということも考えられます。ダメな自分を受け入れないと、他人のダメな部分を許してあげることができません。まずは、自分のダメなところを自分自身が受け入れましょう。自分に言い聞かせるのがなかなかできなければ、誰かに「私って、○○なんだよね〜」と話してみるのも効果があります。自分の口から出た言葉を耳に入れることで、自分自身を納得させるのです。
心配性のメリット
常に最悪の事態まで想定することができる
例えば、いつも同じような仕事を繰り返し続けていると、はじめのうちは「失敗しないように・・・」と思っていても、だんだん慣れてミスをしてしまうといったことがあるのではないでしょうか。また、慣れてくると「例年このやり方で成功してきたんだからうまくいくはずだ」など、自信過剰になってしまったりすることってありますよね。しかし、実際は「絶対大丈夫」なんて保証はどこにもないのです。だからとといって、悪いことなかりをネガティブに予想していても仕方ないのですが、いつも最悪な事態まで予測できていると、もしもの事態に備えることもできるので頭の片隅にでも「こういう場合もあるかもしれない・・・」と考えておけるのは大切なことであると言えるでしょう。そういった面でいえば心配性な人も、ある程度起きうることを想定して行動できるという点はメリットであると言えるでしょう。
とにかく気が効く
心配性な人は、とにかく細部にまで神経を張り巡らせているので、どんな些細な事にも気がつきます。例えば、飲み会などでも「あの人体調悪そうだな」ということにもすぐに気がつくので、さっとお水を用意してげたり、寒そうにしているから温度をあげてあげようなど、いちいち口にしなくても汲み取ってあげることができるのが、心配性な人のメリットです。気が利く人ってやっぱり好感度高いですよね。どんな時でも、周りに常にアンテナをはっている状態であると言えるでしょう。
ミスが少ない
心配性な人は「神経質」なので、ミスをしてないかをとにかく気にします。心配性なので、何度何度も確認するし、ミスのないよう集中して物事に取り組むのでとにかく正確さを求められ仕事を、完璧にこなすことができるのです。例えば、慣れてくるとどうしても気が抜けてミスが目立ってきたりすることってありますよね。それでも心配性な人は、気をぬくことなくずっと初心の気持ちで作業をすることができます。例え時間がかかってしまっても、仕事の出来はいいので評価されることが多いです。
何をしても質がいい
心配性な人は、とにかく何をしても、細部にまで神経を張り巡らせているので質がいいです。そもそも設定する目標が高めで、「ま、こんなもんでいいか・・・」と妥協することなくやり遂げる力があるので、その結果誰にも負けないくらい質の高いパフォーマンスに繋がるのです。細かいことが気になってしまうからこそ、細部にまで目が行き届き、質のいい成果を残すことができます。そのぶん、時間はかかってしまってもとにかく「完璧」なので「また任せようかな」なんて思ってしまうわけです。
いつでも自分を見直すことができる
心配性な人は、ネガティブであるが故に、例えば何かミスをしてしまったというときに、ひどく落ち込みます。気持ちの切り替えも大事ですが、自分がしてしまったミスをきちんと反省することができる上になかなか忘れないので同じミスを繰り返すということが少ないです。また、自分の言動が人を不快な思いにさせていないか、あの時の行動は正しかったのかなど自分のいつでも見直す習慣がついていて、反省点があればきちんと見直すことがでいるというメリットがあります!同じミスを何度も繰り返す人って、自分がしてしまったミスに対して何も感じていない、つまり反省していないパターンで、「ちっちゃいことは気にするな♪」というポジティブ思考な人に多いです。
騙されにくい
何かいい話が舞い込んできたときに「自分は騙されているのではないか・・・」と疑うことができるガも心配性な人のメリットです。上述したように心配性な人は最悪な事態を想定することができるので、「いい話に聞こえるけど、こういうデメリットがあるのではないか?」と考えることができます。先のことや、最悪の事態まで考えるのでその場で決断をするということも少く、「ちょっと検討させてくれ」と大きな決断は一旦持ち帰って熟考する癖がついています。勢いでその場で決断してしまうと騙された!なんてことになりかねないので、慎重であることは心配性な人のメリットですね。
心配性な人は長生き!?
繊細な人は、繊細ではない人に比べて平均寿命が長いと言われています。心配性な人は、余計なことに神経を使って、考えなくてもいいこと考えて心労を抱えていて・・・一般論で言えば長生きできそうにないですよね。どちらかと言えば、「細いことは気にすんな♪」というタイプのほうが能天気で長生きしそう。しかし、そういうタイプの人は体になにかトラブルのサインが出ても「なんともないでしょ♪」と放置してしまいがち・・・・。一方心配性な人は、自分の体調の変化に敏感ですし、すぐに病院に行かないと心配で気がすまなくなってしまうので、大病でも早期に発見することができる。さらに、体に悪そうなものを口にしないといった健康管理の面からいっても、繊細な人のほうが長生きするのではないか・・・ということで、心配性な人は長生きをすると言われているそうです。
まとめ
いかがでしたか?「心配性」という性格について理解を深めていただけたでしょうか。心配性も度がすぎると、本人も周りの人もしんどい思いをすることになってしまいますが。やっぱり色々なことを想定して備えておけるという面などを見てもデメリットだらけとは言えませんよね。やっぱり仕事を丁寧にやるといった部分においては心配性なぐらいが丁度いいですし、人の気持ちを察することができるのもメリットです。ただ、心配性すぎて生き辛さを感じている、辛いという人は自分の気持ちを苦しめないように、たまには気持ちをリラックスさせる時間をきちんと作りましょう。「大丈夫」と言ってくれた人の言葉も信じてみるようにして、気持ちを楽にしてみてください。  
 
 

 

 
 
 

 

●貧乏性
 
 
けちけちしてゆとりのない性質。貧乏が身についたような性質。
けちけちして大らかになれない性質。細かいことにくよくよする性質。
貧乏でもないのにけちけちして、ゆとりのある気分や態度になれない性質。物事に細かく、くよくよする性分。
貧乏が身についたような性質。また、いつもけちけちしてゆとりのない性質。時間や金銭などをゆったり使うことのできない性質。落語・欲しい物覚帳(1896)〈四代目橘家円喬〉「和郎(おめへ)なんぞは貧乏性で柿衣(かきそ)一枚で居るんだ。先祖を恨みねへ」。
 
 

 

・・・どう考えても、絹ものをぞろりと着流し、フェルト草履、ステッキ、おまけに白足袋という、あの恰好は私には出来そうもないのである。貧乏性という奴かも知れない。ついでだから言うが、私は学校をやめてから七、八年間、洋服というものを着た事がない。洋服を・・・ 太宰治「服装に就いて」  
・・・が、まだ貧乏だったり何かするために誰にも認められていないのですがね。これは僕の友人の音楽家をモデルにするつもりです。もっとも僕の友人は美男ですが、達雄は美男じゃありません。顔は一見ゴリラに似た、東北生れの野蛮人なのです。しかし目だけは天才ら・・・ 芥川竜之介「或恋愛小説」
・・・土百姓同様の貧乏士族の家に生まれて、生まれるとから貧乏には慣れている。物心のついた時には父は遠島になっていて母ばかりの暮らしだったので、十二の時にもう元服して、お米倉の米合を書いて母と子二人が食いつないだもんだった。それに俺しには道楽という・・・ 有島武郎「親子」
・・・ 貧乏寺の一間を借りて、墓の影法師のように日を送る。―― 十日ばかり前である。 渠が寝られぬ短夜に……疲れて、寝忘れて遅く起きると、祖母の影が見えぬ…… 枕頭の障子の陰に、朝の膳ごしらえが、ちゃんと出来ていたのを見て、水を浴・・・ 泉鏡花「瓜の涙」
・・・「そうやっていなければ喰えないんですから」「御常談を――それでも、先生はほかの人と違って、遊びながらお仕事が出来るので結構でございます」「貧乏ひまなしの譬えになりましょう」「どう致しまして、先生――おい、お君、先生にお茶をあ・・・ 岩野泡鳴「耽溺」

 

・・・椿岳の画料 椿岳は画を売って糊口したのではなかった。貧乏しても画を売るを屑しとしなかった。浅草絵は浅草紙に泥絵具で描いたものにしろ、十二枚一と袋一朱ではナンボその頃でも絵具代の足しにもならなかったは明かである。 その頃何処かの洒・・・ 内田魯庵「淡島椿岳」
・・・しかしながらその教会の建った歴史を聞いたときに、その歴史がこういう歴史であったと仮定めてごらんなさい……この教会を建てた人はまことに貧乏人であった、この教会を建てた人は学問も別にない人であった、それだけれどもこの人は己のすべての浪費を節して・・・ 内村鑑三「後世への最大遺物」
・・・この少年の家は、貧乏でありました。彼は、他の子供らが騒いだり、駆けたりして遊んでいましたのに、ひとり、おじいさんのそばへきて、熱心にバイオリンの音を聞いて、感心していました。 いつしか、おじいさんと、この少年とは仲よくなりました。「・・・ 小川未明「海のかなた」
・・・鰻の寝床みたいな狭い路地だったけれど、しかしその辺は宗右衛門町の色町に近かったから、上町や長町あたりに多いいわゆる貧乏長屋ではなくて、路地の両側の家は、たとえば三味線の師匠の看板がかかっていたり、芝居の小道具づくりの家であったり、芸者の置屋・・・ 織田作之助「アド・バルーン」
・・・「一体貧乏ということは、決して不道徳なものではない。好い意味の貧乏というものは、却て他人に謙遜な好い感じを与えるものだが、併し小田のはあれは全く無茶というものだ。貧乏以上の状態だ。憎むべき生活だ。あの博大なドストエフスキーでさえ、貧乏と・・・ 葛西善蔵「子をつれて」

 

・・・行一はそんな信子を、貧乏する資格があると思った。信子は身籠った。     二 青空が広く、葉は落ち尽くし、鈴懸が木に褐色の実を乾かした。冬。凩が吹いて、人が殺された。泥棒の噂や火事が起こった。短い日に戸をたてる信子は舞いこむ・・・ 梶井基次郎「雪後」
・・・家と屋敷ばかり広うても貧乏士族で実は喰うにも困る中を母が手内職で、子供心にはなんの苦労もなく日を送っていたのでございます。 母も心細いので山家の里に時々帰えるのが何よりの楽しみ、朝早く起きて、淋しい士族屋敷の杉垣ばかり並んだ中をとぼとぼ・・・ 国木田独歩「女難」
・・・永久の貧乏 百姓達が、お前達は、いつまでたっても、──孫子の代になっても貧乏するばかりで、決して頭は上らない。と誰れかに云われる。 彼等は、それに対して返事をするすべを知らない。それは事実である。彼等は二十年、或は・・・ 黒島伝治「選挙漫談」
・・・君はそういう訳で歩いているなら、これこれの処にこういう寺がある、由緒は良くても今は貧乏寺だが、その寺の境内に小さな滝があって、その滝の水は無類の霊泉である。養老の霊泉は知らぬが、随分響き渡ったもので、二十里三十里をわざわざその滝へかかりに行・・・ 幸田露伴「観画談」
・・・――先生はふだんから、貧乏な可哀相な人は助けてやらなければならないし、人とけんかしてはいけないと云っていましたね。それだのに、どうして戦争はしてもいいんですか。 先生、お父さんが可哀そうですから、どうか一日も早く戦争なんかやめるようにし・・・ 小林多喜二「級長の願い」

 

・・・内儀「何が困るたって、あなた此様に貧乏になりきりまして、実に世間体も恥かしい事で、斯様な裏長屋へ入って、あなたは平気でいらっしゃるけれども、明日食べますお米を買って炊くことが出来ませんよ」七「出来ないって、何うも仕方がない、お米が天・・・ 著:三遊亭円朝 校訂:鈴木行三「梅若七兵衞」
・・・貧乏な百姓の夫婦がいました。二人は子どもがたくさんあって、苦しいところへ、また一人、男の子が生れました。 けれども、そんなふうに家がひどく貧乏だものですから、人がいやがって、だれもその子の名附親・・・ 鈴木三重吉「黄金鳥」
・・・たんばかりに、そのあいつの一言一言に笑い興じて、いちどは博士も、席を蹴って憤然と立ちあがりましたが、そのとき、卓上から床にころげ落ちて在った一箇の蜜柑をぐしゃと踏みつぶして、おどろきの余り、ひッという貧乏くさい悲鳴を挙げたので、満座抱腹絶倒・・・ 太宰治「愛と美について」
・・・そうして、こんなことを考えていると、自分がたまたま貧乏士族の子と生まれて田園の自然の間に育ったというなんの誇りにもならないことが世にもしあわせな運命であったかのような気もしてくるのである。・・・ 寺田寅彦「糸車」
・・・こんな貧乏世帯を張っているよりか、どのくらいましだか。お芳姉さんは、商売なんかする気はないでしょう。あの人にしたところで、辰之助さんの子が、今年兵隊検査に帰ったくらいですもの」おひろはぐんぐん言った。そして帳簿をつけてしまうと、ばたんと掛硯・・・ 徳田秋声「挿話」

 

・・・ どんなに貧乏だってかまわない。ゆくゆくは子供がうんとできて、自分の両親のようになってもかまわない。――「おれが、あの娘に話してみるか?」 うしろで、夫婦が相談はじめている。「それともお前がきいてみるか?」「そうね」「ど・・・ 徳永直「白い道」
・・・然り、多年の厳しい制度の下にわれらの生活は遂に因襲的に活気なく、貧乏臭くだらしなく、頼りなく、間の抜けたものになったのである。その堪えがたき裏淋しさと退屈さをまぎらすせめてもの手段は、不可能なる反抗でもなく、憤怒怨嗟でも・・・ 永井荷風「妾宅」
・・・彼は貧乏な家に生れた。それで彼は骨が太くなると百姓奉公ばかりさせられた。彼はうまく使えば非常な働手であった。彼は一剋者である。一旦怒らせたら打っても突いてもいうことを聴くのではない。性癖は彼の父の遺伝である。だが甞て乱暴したということもなく・・・ 長塚節「太十と其犬」
・・・もとは貧乏士族が内職に焼いたとさえ伝聞している。津田君が三十匁の出殻を浪々この安茶碗についでくれた時余は何となく厭な心持がして飲む気がしなくなった。茶碗の底を見ると狩野法眼元信流の馬が勢よく跳ねている。安いに似合わず活溌な馬だと感心はしたが・・・ 夏目漱石「琴のそら音」
・・・俺達の仲間はひどい貧乏なんだ。だから、目腐金へでも飛びつく者ができるんだ。不所存者がな。 お前は、俺達を、一様に搾取するだけで倦き足りないで、そういう風にして、個々の俺達の仲間までも堕落させるんだ。 フン! 捩れ。 押しひしゃげ。や・・・ 葉山嘉樹「牢獄の半日」

 

・・・裏に表に手を尽して吟味に吟味を重ね、双方共に是れならばと決断していよ/\結婚したる上は、家の貧乏などを離縁の口実にす可らざるは、独り女の道のみならず、亦男子の道として守る可き所のものなり。近年の男子中には往々此道を知らず、幼年の時より他人の・・・ 福沢諭吉「女大学評論」
・・・その歌左に人にかさかしたりけるに久しうかへさざりければ、わらはしてとりにやりけるにもたせやりたる山吹のみの一つだに無き宿はかさも二つはもたぬなりけり その貧乏さ加減、我らにも覚えのあることなり。ひた土に筵・・・ 正岡子規「曙覧の歌」
・・・いい酒です。貧乏な僕のお酒はまた一層に光っておまけに軽いのだ。」「けれどもぜんたいこれでいいんですか。あんまり光が過ぎはしませんか。」「いいえ心配ありません。酒があんなに湧きあがり波を立てたり渦になったり花弁をあふれて流れてもあのチ・・・ 宮沢賢治「チュウリップの幻術」
・・・自分が決してどん底の者でないことが感じられていたのだが――沢やの婆が行ってしまったら、後に、誰か自分より老耄れた、自分より貧乏な、自分より孤独な者が残るだろうか? 自分が正直に働いてい、従って真逆荷車で村から出されるようなことにならない・・・ 宮本百合子「秋の反射」
・・・ 後に深野屋へ聞えた所に依ると、亀蔵は正月二十四日に、熊野仁郷村にいるははかたの小父林助の家に来て、置いてくれと頼んだが、林助は貧乏していて、人を置くことが出来ぬと云って、勧めて父定右衛門が許へ遣った。知人にたよろうとし、それがかなわぬ・・・ 森鴎外「護持院原の敵討」

 

・・・女房はもとけちな女中奉公をしていたもので十七になるまでは貧乏な人達を主人にして勤めたのだ。 ある日曜日に暇を貰って出て歩くついでに、女房は始めてツァウォツキイと知合いになった。その時ツァウォツキイは二色のずぼんを穿いていた。一本の脚は黄・・・ 著:モルナールフェレンツ 訳:森鴎外「破落戸の昇天」
・・・とにかく、あの頃は、俺も貧乏していたが、一番愉快だった。あれからは、俺もお前も、若い身空で苦労をした。しかし、まア、いいさ。どっちも、わがままのいい合いをして来たんだからね。それに俺だって、お前に一度もすまぬようなことをして来てないし、お前・・・ 横光利一「花園の思想」
・・・しかし彼らには貧乏であるという事のほかになんにも白状すべきことがない。彼らは黙って静かにその苦しみに堪える。むしろある遠隔な土地へ行くためにはその苦しみが当然であることを感じている。たとえ眠られぬ真夜中に、堅い腰掛けの上で痛む肩や背や腰を自・・・ 和辻哲郎「停車場で感じたこと」
 
 

 

●貧乏性の特徴 
基本はお金を使うことが嫌い
まず、貧乏性の人は、お金を使うことが嫌いです。基本姿勢がお金を使いたくないので、貯金をしたり、少ない額でやりくりをすることが多いです。買い物するのが好きではない、物欲もあまりない、お金を貯めるのが大好きな人は、貧乏性の可能性がありますよ。
物が処分できない
貧乏性の特徴として多いのが、物が処分できないということ。「捨てる=もったいない」という認識なので、物を捨てることにかなり抵抗があります。だからこそ、自分の部屋の中には昔の物を保管している人が多いです。学生時代のものがずっとあったり、着なくなった服、使わないお土産など、お部屋に溢れ返っていませんか? 物がなかなか捨てられない人は貧乏性の可能性が高いでしょう。そして、物が片付けられないからこそ、部屋も汚くなってしまいます。使うもの、使わないものの整理ができないため、部屋の中がごちゃついてしまいがちに。物が捨てられない、部屋も片付けられない人は、貧乏性といえるでしょう。
安物ばかり買ってしまう
貧乏性の人は、お金を使うことが嫌いで、なるべく全てを安く済ませようとする傾向があります。そのため、いつも安物ばかりを買ってしまうことが多いです。100円ショップや、セールや値引きがされているものなど、安いものばかりだと、どうしても物に愛着がわきにくく、同時にすぐにダメになってしまうことも。そのため、何度も買い換えるハメになることもあります。さらに、安いからこそ、買い溜めも大好き。まだ家にあるにも関わらず、洗剤や食料など、何度も同じ物を買ってしまう傾向にあるでしょう。
元を取ろうとする
貧乏性は何でも元を取ろうとしています。お金を払った額と同等のものを得られるように、力を入れることが多いです。そのひとつが、食べ放題です。貧乏性の人は食べ放題や飲み放題が大好き。そのため、お腹がいっぱいになるまで、元を取ろうと頑張ります。おいしく食べるという概念は少なく、いつも満足するまで食べてしまうことが多いでしょう。また、同じものをボロボロになるまで使うことも。ティッシュや割り箸など、繰り返し使うこともありますよ。何でも元を取ろうとしているのであれば、貧乏性の傾向が強いです。 

 

●貧乏性な人の分析 
貧乏性な人の特徴 / 性格
1. 物が捨てられない
貧乏性な人は、身の回りの物に関して、ついつい保守的になってしまい、「捨てた後で後悔したくない」という考え方をしがちです。そんな「いつか使うかもしれない」という心理が原因で、なかなか自分の物が捨てられないという特徴があります。結局使うタイミングが来ない物に囲まれているケースも珍しくありません。
2. 損得勘定で物事を考えがち
どれだけ少額であっても、お金を払うことに関して非常に敏感である、というのも貧乏性の人の特徴。「損をすることがなによりも嫌い」という心理が働きやすく、何でも損得勘定で物事を考えてしまうためです。付き合いで行かなければならない会社の食事会や飲み会などのお金を、内心では「かなり払いたくない」と思っているということもあります。
3. マイナス思考が定着している
貧乏性な人は、常に「何かが足りない」という欠乏感を感じています。例えば、好きな食べ物を半分食べた的に、「まだ半分ある」ではなく、「もう半分しかない」と考えがちです。そのため、何をしていても、思考や感情がネガティブな方向に振れていることが多く、マイナス思考が定着してしまっている傾向があります。
4. 「セール」や「割引」という言葉に弱い
上にも述べた通り、貧乏性な人は、損得勘定が何かを決断する際の最重要事項となっていることが多いです。そのため「セール」や「割引」という言葉を見ただけで、その商品を買うことで「得をする」と考える傾向にあります。割引になっているタイミングを逃してしまうことで、「買わないと損するかもしれない」という心理が働いているのでしょう。
5. 小さな損を引きずる
ある場所で購入して所有済みの商品が、他の場所では少し安く売られているのを見つけることってありますよね。貧乏性な人は、そんな時に大きく落ち込んだり、悲しい気持ちになったりしやすい性格をしていることが多いです。「損をすることが嫌い」だという考えが原因で、小さな損を普通の人よりも長く引きずってしまうという傾向があります。
6. 見返りを求めてしまう
対人関係においても、損得勘定が出てきてしまうのが、貧乏性な人の性格の特徴の一つ。自分が何かをしてあげた恩に対し、それに釣り合うリターンが得られないことがあると、大きなストレスを感じてしまいます。常にそんな対等の見返りを求めてしまうので、誰かのために自分が損をすることを警戒することが多いです。
7. 思い切った行動ができない
前向きにチャレンジをしていると、思わぬトラブルや損失が出てしまうもの。それが原因で、いつでも「損が一番嫌い」だと考える貧乏性な人は、思い切った行動や、結果が不確定な挑戦を避けようとする傾向があります。自分が思い切ってトライした苦労に対して、見返りが得られないことを怖がっている心理が働いているのでしょう。
貧乏性な人の特徴 / 言動
1. 「もったいない」が口癖
貧乏性な人は損することが嫌いなので、少しでも使う可能性があるものを、身近に置いときたいと考えています。その考えによって、周りの人が使えそうなものを捨てようとしている時など、頻繁に「もったいない」と口にしてしまいがち。何かを捨てたり、手放そうとするタイミングが一般的な感覚よりもはるかに遅いことが多いです。
2. 安物をまとめ買いする
安いものを安い時に買っておくことを「得」だと強く感じているのが、貧乏性な人の特徴です。そのため、セールや割引というワードにつられて、必要以上なまとめ買いすることも少なくありません。いつか使う可能性の高い文房具や日用品などはこだわりなく安物を選び、周りの人が驚くほどの量を買い込んでいることもあります。
3. 恋人とのデート代を抑えようとする
貧乏性な人は、たとえ友人や恋人といる時でも、自分の損得勘定が消えません。「損をするのを避けたい」と考えていることが原因で、少額でも不必要な出費を抑えようとする傾向があります。そのため恋人とのデートでのランチ代や交通費なども、なるべく支払わなくても済むように仕向けていくことも少なくないでしょう。
4. モノを購入しても、もったいなくてなかなか使おうとしない
「いつか本当に使いたくなった時に新品ではない」という状態も、貧乏性な人にとっては大きな損だと感じてしまいます。そのため、何らかのモノを購入しても、そんな損得勘定が邪魔をして、なかなか使用に踏み切れないケースも多いです。使うこと自体を「もったいない」と感じてしまっている人によく見られる特徴になります。
5. 使い捨ての品を何度も再利用する
貧乏性な人は、身の回りにあるモノの、品質が落ちていても、あるいは多少壊れていても、使える限りは使い続けるということは珍しくありません。本来であれば一度きりで使い捨てるべきモノでも、完全に使えなくなるまで、何度も再利用することもあります。「単純に捨てるのがもったいない」と感じている人に、よく見られる傾向です。
貧乏性か分かる診断項目
診断チェック1. 友人との外食の会計はきっちり割り勘にする .
貧乏性の人は、たとえ友人や恋人であっても、お金を出し合う際には非常にシビアになります。そのため、外食やお茶を一緒にした時に、細かい桁まできっちり割り勘にしようとしていしまいがちです。一般的な感覚の人なら「だいたいこのくらいでいいよ」ということも多いですが、そんなざっくりした割り勘が嫌いだという傾向があります。
診断チェック2. 安さを求めて、遠くのお店へ買い物に行くことがある .
値引きや割引といったワードに敏感なのも、貧乏性の人の特徴の一つ。微々たる金額であっても、「少しでも自分が損するのを減らしたい」という心理が働くためです。そんな価格の比較を目ざとく行なっていて、多少時間と労力をかけてでも、同じものが安く売っている遠くの店まで買い物に行くことも珍しくありません。
診断チェック3. 食事などクーポンがあるお店を選びがち .
貧乏性な人は、似たようなサービスや商品を受けるのであれば、少しでも自分の支払う金額を抑えたいと日々考えているもの。そのため、外食をするお店などを選ぶ基準が、クーポン券や割引券が使えるかどうかになっていることも多いです。割引を使い切らないと損をしたような気分になってしまう人は、貧乏性な可能性が高いでしょう。
診断チェック4. 財布の中にポイントカードが多い .
各飲食店だけでなく、スーパーやドラッグストア、レンタルDVDなど、ポイントカードを発行する店はたくさんあります。そんな数多くのポイントカードを、律儀に財布の中に溜め込んで持ち歩いているのも、貧乏性な人あるあるの一つ。これは、「ポイントをためて使う」=「得をした」という考えが染み付いているからです。貧乏性かもと思った人は、ぜひ自分の財布の中身を確認してみましょう。
診断チェック5. 〇〇放題で、元を取ろうとする .
貧乏性な人は生活におけるあらゆるシーンで、損得勘定をしてしまいがちです。飲食店の食べ放題や飲み放題などでは、「元を取らないと損することになる」という気持ちになることもあります。ある程度までお腹が満たされていても、自分で試算した金額の見積もりを上回るまでは、元を取る努力をやめないことが多いです。
貧乏性な人のメリット .
貧乏性であることは、ある意味堅実であるとも言えます。何も考えずに浪費してしまうよりかは、良いところがたくさんあるものです。
1. 物持ちが良い
一つのものをできる限り長く、大事に使い続けようとする発想自体は、素晴らしいものです。貧乏性な人は、「どこかで使うかもしれないのに、捨てるのはもったいない」という考えを持っているため、物持ちが良いという傾向にあります。思い出が詰まった物に対して愛着を持つことで、こだわりがある人だと思われることもあります。
2. お金さえ全く使わなければ、貯金しやすい傾向にある
貧乏性な人は、自分の身丈に合わないような派手なお金の使い方をすることはありません。そのため、一般的な感覚の人と比べると、支出に関しての警戒心が高い傾向にあり、貯金しやすいのは大きなメリットの一つ。ついつい買ってしまう衝動買いが少なく、本当に必要なものしか買うことがないことも理由となっています。
3. お金の管理が徹底している
どれだけ仲が良い関係であっても、少しのお金の貸し借りでその関係が破綻してしまうことは、珍しくありません。しかし、貧乏性な人はお金の管理がしっかりしていて、貯金だけでなく貸し借りについても当然シビアです。思いがけない関係性の悪化や、連絡を取りにくいような気まずい空気になることがほとんどない、というメリットがあります。
貧乏性な人のデメリット .
貧乏性な人にもメリットがあるとはいえ、やはり一般的な感覚の人からしてみれば、よく思われないことも多いです。
1. ケチで性格が悪いと思われやすい
お金にがめつく、少額でもこだわって必死に得をしようとしている姿は、やはり「嫌な人だ」と思われてしまうもの。今後その人と付き合っていく上で、「細かいことも言ってきそうだ」という印象を与えることもあるでしょう。あまりケチになりすぎると、金銭面だけでなく、その人の人格自体が悪く見られてしまいます。
2. ドライな印象を持たれやすい
貧乏性な人は、お金が直接的に絡む場面でなくても、損得勘定で人間関係を決める傾向があります。周りの人は、そんな態度を見ることで、「有益だと感じる人としか付き合わない人」と感じてしまうことも。価値観が合わない人を遠ざけようとする、ドライで冷たい印象が強くなるというのは貧乏性のデメリットの一つと言えますね。
3. 決断力がなく、迷う時間が長い
損を避けようとするあまり優柔不断になってしまいがちなのも、貧乏性な人によく見られる特徴。そのため、何かを買おうとしている時や、どこで食事をしようか考えている時など、迷う時間が長いです。ポジティブな迷いではないので、小さいことでも比較しているうちに時間が無駄に経過していまうという点がマイナスに働くことも少なくありません。
4. 結局無駄使いすることがある
『安物買いの銭失い』という言葉の通り、安価なものは品質が悪く、長く使えないという傾向があります。また、セール品などで必要以上に大量に買い込んでしまい、使いきれないという無駄が発生することも珍しくありません。結局通常のものを通常のタイミングで買うことと比べて、無駄使いだったと本末転倒な結果に終わることもよくあります。
5. 部屋が物で溢れてしまう
貧乏性な人は、使う可能性は低いものでも、ケチくさく自分の近くに保存しておこうとする傾向があります。ある程度の期間使わないものは、断捨離するのが普通ですが、数年単位で、いつまでも残しておくことも多いです。その結果、部屋が不要なもので溢れてしまい、生活環境が悪くなってしまうことも珍しくありません。  
 
 

 

  
 
 

 

●苦労性
 
 
ちょっとした事まで、気に病んで苦労する性質。
少しのことでも気に病んで、あれこれ心配する性質。また、そういう人。心配性。
小さいことまで気にかけて心配する性質。また、そのさま。「見掛けによらず苦労性な男」
 
 

 

・・・「元はもっと、きっぱりとしていて、今のように苦労性でなかったよ。近頃はばかに気が弱くなった、おとよさんは」 おとよは、長くはっきりした目に笑みを湛えてわきを見ている。「それも省さんがあんまりおとよさんに苦労さしたからさ」「そ・・・ 伊藤左千夫「春の潮」
・・・少し苦労性な素質の人だと自分の中の悪い方のをより強く共鳴させて痛みを感ずる。それが少しペルヴェースな性質の人になると、わざわざその痛みを増大させる事に愉快を感ずる。もしわれわれが自分の中のすべての「人形」すべての「共鳴器」をありのままに認識・・・ 寺田寅彦「スパーク」
・・・あの人も苦労性だから、やッぱし気になると見えるよ」「そう。西宮さんには私しゃ実に顔が合わされないよ。だがね、今日は急に西宮さんに逢いたくなッてね……。二三日おいでなさらないんじゃア……。今度おいでなさッたらね、私がこう言ッてたッて、後生・・・ 広津柳浪「今戸心中」
・・・あとにのこった若い殿の後見をしながら段々年頃になって行く大切の三人の片はつけずばならず、末の長い弟君にも出来るだけ出世をさせたしと年をとってよけいに苦労性になった後室はそのことばっかりを苦にやんで居る。「いっそ一思いに三人を京にのぼせよ・・・ 宮本百合子「錦木」
・・・これは苦労性の人には出来ぬ事かも知れない。私の性質と境遇とが、却て比較的短日月の間にそれをさせたのだと云っても好いかも知れない。二 ファウストの善本は無論ゾフィインアウスガアベである。私はそれを持っている。然るに私は零砕の時・・・ 森鴎外「不苦心談」  

 

・・・が、何か苦労でもあるのか、この女の子の下ぶくれの頬は、まるで蝋のような色をしていました。「何を愚図々々しているんだえ? ほんとうにお前位、ずうずうしい女はありゃしないよ。きっと又台所で居睡りか何かしていたんだろう?」 恵蓮はいくら叱・・・ 芥川竜之介「アグニの神」
・・・しかし今夜は御苦労だった。行く前にもう一言お前に言っておくが」 そういう発端で明日矢部と会見するに当たっての監督としての位置と仕事とを父は注意し始めた。それは懇ろというよりもしちくどいほど長かった。監督はまた半時間ぐらい、黙ったまま・・・ 有島武郎「親子」
・・・「それでは、母親、御苦労でございます。」「何んの、お前。」 と納戸へ入って、戸棚から持出した風呂敷包が、その錦絵で、国貞の画が二百余枚、虫干の時、雛祭、秋の長夜のおりおりごとに、馴染の姉様三千で、下谷の伊達者、深川の婀娜者が沢山・・・ 泉鏡花「国貞えがく」
・・・ 世に親というものがなくなったときに、われらを産んでわれらを育て、長年われらのために苦労してくれた親も、ついに死ぬ時がきて死んだ。われらはいま多くのわが子を育てるのに苦労してるが……と考えた時、世の中があまりありがたくなく思われだした。・・・ 伊藤左千夫「去年」
・・・「あんな者でも、おってくれれば事がすんで行くけれど、おらなくなれば、またその代りを一苦労せにゃならん。――おい、お君、馬鹿どもにお銚子をつけてやんな」 お君は、あざ笑いながら、台どころに働いている母にお燗の用意を命じた。 僕は何だか・・・ 岩野泡鳴「耽溺」

 

・・・初代もなかなか苦労人でかつ人徳があったが、淡島屋の身代の礎を作ったのは全く二代目喜兵衛の力であった。四 狂歌師岡鹿楼笑名 前記の報条は多分喜兵衛自作の案文であろう。余り名文ではないが、喜兵衛は商人としては文雅の嗜みがあったの・・・ 内田魯庵「淡島椿岳」
・・・だから、この世の中の苦労も知っていらっしゃれば、また、どことなく、そのお姿に、さびしいところがありました。「私は、からだが、そう強いほうではないし、それに故郷は寒いんですから、帰りたくはないけれど、どうしても帰るようになるかもしれないの・・・ 小川未明「青い星の国へ」
・・・が横から引き取って、「一体その娘の死んだ親父というのが恐ろしい道楽者で自分一代にかなりの身上を奇麗に飲み潰してしまって、後には借金こそなかったが、随分みじめな中をお母と二人きりで、少さい時からなかなか苦労をし尽して来たんだからね。並みの懐子・・・ 小栗風葉「深川女房」
・・・それまでの苦労は実に大変だ。彼は見ていて胸が痛む。轍の音がしばらく耳を離れないのだ。 雨降りや雨上りの時は、蹄がすべる。いきなり、四つ肢をばたばたさせる。おむつをきらう赤ん坊のようだ。仲仕が鞭でしばく。起きあがろうとする馬のもがきはいた・・・ 織田作之助「馬地獄」
・・・考えてみるとおやじ一代の苦労なんてたいへんなものだったろうよ。ただこれで、第一公式なんていうことなしに、ポカポカとすましてこられるんだと申し分ないがなあ……」「たいていだいじょうぶでしょうよ。ほかに来る人ってもないんだから、このままだっ・・・ 葛西善蔵「父の葬式」

 

・・・その顔には浮世の苦労が陰鬱に刻まれていた。彼はひと言も物を言わずに箸を動かしていた。そしてその顔色の悪い子供も黙って、馴れない手つきで茶碗をかきこんでいたのである。彼はそれを見ながら、落魄した男の姿を感じた。その男の子供に対する愛を感じた。・・・ 梶井基次郎「ある崖上の感情」
・・・予算から寄附金のことまで自分が先に立って苦労する。敷地の買上、その代価の交渉、受負師との掛引、割当てた寄附金の取立、現金の始末まで自分に為せられるので、自然と算盤が机の上に置れ通し。持前の性分、間に合わして置くことが出来ず、朝から寝るまで心・・・ 国木田独歩「酒中日記」
・・・ただ私は当時物質的苦労、社会的現実というもの、つまり「世間」を知らなかったから、今の私から見て甘いことはたしかに甘い。あのころもし「世間」を知っていたらあんな純な、憧憬に満ちた作は書けなかったろうと思う。世の多くの人たちがあれを好くの・・・ 倉田百三「『出家とその弟子』の追憶」
・・・為吉とおしかとが待ちに待っていた四カ年がたった。それで、一人息子の清三は高等商業を卒業する筈だった。両人は息子の学資に、僅かばかりの財産をいれあげ、苦労のあるだけを尽していた。ところが、卒業まぎわにな・・・ 黒島伝治「老夫婦」
・・・トいう訳だけで、ほかに何があったのでも無いのですから、まわり気の苦労はなさらないでいいのですヨ。おめでたいことじゃありませんかネ、ハハハ。」と朗かに笑った。ここの細君は今はもう暗雲を一掃されてしまって、そこは女だ、ただもう喜びと安心とを・・・ 幸田露伴「鵞鳥」

 

・・・ますます進歩し、物質的には公衆衛生の知識がいよいよ発達し、一切の公共の設備が安固なのはもとより、各個人の衣食住もきわめて高等・完全の域に達すると同時に、精神的にもつねに平和・安楽であって、種々の憂悲・苦労のために心身をそこなうがごときことの・・・ 幸徳秋水「死刑の前」
・・・私はその間の娘の苦労を思って、胸がつまりました。それでも機嫌よく話をしていました。 私たち親子はその晩久しぶりで――一年振りかも知れません――そろって銭湯に出かけて行きました。「お母さんの背中を流してあげるわ。」この娘がいつになくそんな・・・ 小林多喜二「疵」
・・・あのあたりの家はみな暖かい巣のような家であって、明るい人懐かしげな窓の奥からは折々面白げに外を見ている女の首が覗いたり、または清い苦労のなさそうな子供の笑声が洩れるのであった。老人はそういう家を一軒一軒心配げな、物を試すような、熱のある目で・・・ 著:シュミットボンウィルヘルム 訳:森鴎外「鴉」
・・・こんなふうにおもしろく、二人は苦労もわすれて歩きました。もう赤楊の林さえぬければ、「日の村」へ着くはずでした。やがて二人は丘を登って右に曲がろうとすると、そこにまた雄牛が一匹立っているのに出会いました。 にげる事もかないません。く・・・ 著:ストリンドベリアウグスト 訳:有島武郎「真夏の夢」
・・・彼女を結婚させなければならないと云うことは、スバーの両親にとって、一方ならない苦労でした。近所の人達は、親の責任を果さないと云って、悪く云います。中には、世間並の交際などは出来ない者として噂する者さえありました。バニカンタは、何不自由・・・ 著:タゴールラビンドラナート 訳:宮本百合子「唖娘スバー」

 

・・・長兄を、父と全く同じことに思い、次兄を苦労した伯父さんの様に思い、甘えてばかりいました。私が、どんなひねこびた我儘いっても、兄たちは、いつも笑って許してくれました。私には、なんにも知らせず、それこそ私の好きなように振舞わせて置いてくれました・・・ 太宰治「兄たち」
・・・自分はどうかこうか世間並の坊ちゃんで成人し、黒田のような苦労の味をなめた事もない。黒田の昔話を小説のような気で聞いていた。月々郷里から学資を貰って金の心配もなし、この上気楽な境遇はなかった筈であるが、若い心には気楽無事だけでは物足りなかった・・・ 寺田寅彦「イタリア人」
・・・が、母親とはまた違って、もっときゃしゃな体の持主で、感じも瀟洒だったけれど、お客にお上手なんか言えない質であることは同じで、もう母親のように大様に構えていたのでは、滅亡するよりほかはないので、いろいろ苦労した果てに細かいことも考えるようにな・・・ 徳田秋声「挿話」
・・・端唄が現す恋の苦労や浮世のあじきなさも、または浄瑠璃が歌う義理人情のわずらわしさをもまだ経験しない幸福な富裕な町家の娘、我儘で勝気でしかも優しい町家の娘の姿をば自分は長唄の三味線の音につれてありありと空想中に描き出した。そして八月の炎・・・ 永井荷風「夏の町」
・・・人から月給を貰う心配もなければ朝起きて人にお早うと言わなければ機嫌が悪いという苦労もない。生活上寸毫も人の厄介にならずに暮して行くのだから平気なものである。人にすくなくとも迷惑をかけないし、また人にいささかの恩義も受けないで済むのだから、こ・・・ 夏目漱石「道楽と職業」

 

・・・お酒が毒になッて死んじまッたら、いッそ苦労がなくッて……」と、吉里はうつむき、握ッていた西宮の手へはらはらと涙を零した。 平田は額に手を当てて横を向いた。西宮と小万は顔を見合わせて覚えず溜息を吐いた。「ああ、つまらないつまらない」と・・・ 広津柳浪「今戸心中」
・・・我輩の飽くまでも賛成する所なれども、或は家の貧富その他の事情に由て別居すること能わざる場合もある可きなれば、仮令い同居しても老少両夫婦の間は相互に干渉することなく、其自由に任せ其天然に従て、双方共に苦労を去ること人間居家の極意なる可し。・・・ 福沢諭吉「女大学評論」
・・・そこでこの心持ちが作の上にはどう現れているかと云うと、実に骨に彫り、肉を刻むという有様で、非常な苦労で殆ど油汗をしぼる。が、油汗を搾るのは責めては自分の罪を軽め度いという考えからで、羊頭を掲げて狗肉を売る所なら、まア、豚の肉ぐらいにして、人・・・ 二葉亭四迷「予が半生の懺悔」
・・・たまたま苦労らしい嘆らしい事があっても、己はそれを考の力で分析してしまって、色の褪めた気の抜けた物にしてしまったのだ。ほんに思えばあの嬉しさの影をこの胸にぴったり抱き寄せるべきであったろうに。あの苦労の影を熟く味ったら、その中からどれ程嬉し・・・ 著:ホーフマンスタールフーゴー・フォン 訳:森鴎外「痴人と死と」
・・・華族様なんぞは平生苦労を知らない代りに死に際なんて来たらうろたえた事であろう。可哀想だが取り返しもつかないサ。正三位勲二等などと大きな墓表を建てたッて土の下三尺下りゃ何のききめもあるものでない。地獄では我々が古参だから頭下げて来るなら地獄の・・・ 正岡子規「墓」

 

・・・マルクス=エンゲルス全集というと、赤茶色クロース表紙の書籍が、私たちの目にある。この本のために、これまでの日本の読者は、どんなに愛情を経験し、また苦労をなめてきただろう。階級のある社会に生活をいとなんでいる以上、そのなかで・・・ 宮本百合子「生きている古典」
・・・勝なんぞも苦労をしたが、内の親父も苦労をしたもんだ。同じ苦労をしても、勝は靱い命を持っていやぁがるから生きていた。親父はこっくり行き着いたのだ。病気も何もないのに死んだのだ。兄きは大鳥圭介に附いて行っちまう。お袋と己とは広徳寺前の屋敷にぼん・・・ 森鴎外「里芋の芽と不動の目」
・・・あれからは、俺もお前も、若い身空で苦労をした。しかし、まア、いいさ。どっちも、わがままのいい合いをして来たんだからね。それに俺だって、お前に一度もすまぬようなことをして来てないし、お前も俺にあやまるようなことはちっともなかったし、まア、俺た・・・ 横光利一「花園の思想」
・・・別段大した悦も苦労もした事がないんですもの。ダガネ、モウ少し過ぎると僕は船乗になって、初めて航海に行くんです。実に楽みなんです。どんな珍しいものを見るかと思って……段々海へ乗出して往く中には、為朝なんかのように、海賊を平らげたり、虜になって・・・ 若松賤子「忘れ形見」
・・・あの美しい幹も葉も、五月の風に吹かれて飛ぶ緑の花粉も、実はこのような苦労の上にのみ可能なのであった。 この時以来私は松の樹のみならず、あらゆる植物に心から親しみを感ずるようになった。彼らは我々とともに生きているのである。それは誰でも知っ・・・ 和辻哲郎「樹の根」
 
 

 

●苦労人の特徴・性格 
苦労人は見た目が老けて見られがち
やはり、長年の苦労はそれが精神的、肉体的に関わらず見た目に表れるものです。そんなに歳でもないのに白い髪が目立つとか、手が荒れているとかそういうことです。特に苦労に対する長年のストレスは体に大きなダメージを与えます。日頃のケアを怠らなければいいのですが、苦労しているとそれどころじゃないので、久しぶりに自分の姿を鏡で見て唖然とすることもあります。苦労は老化を早めるということですね。
他人の罪に寛容なのが苦労人の特徴
苦労してきた人はそれなりの経験を積んでいます。苦労するという事はそれだけ楽しみや喜びも少ない変わりに、嫌やことや我慢することが多いはずです。納得できないことをグッと心にしまい込むこともあるでしょう。ですから自分に対する他人の罪にも寛容になってしまう。例えば、あなたがその人との約束をやぶったとします。こんな時に若い人や苦労の経験の浅い人は、あなたの行為が許せなくて怒ってしまいますが、苦労してきた人はその罪を飲み込むのに慣れてしまっているのです。それは一見優しさともとれますが、一概にそうも言い切れませんこともあるので複雑なところだと言えるでしょう。
苦労人は人に自分の夢を語れる
仕事で苦労しながらがんばっている人の多くは、人に自分の夢を語れる人が多いです。なぜなら仕事で人の2倍、3倍がんばろうと思えば、自分の将来の夢は不可欠だからです。生活が苦しくて早朝から深夜まで懸命に働いている人、もう一歩先、もう一歩先へと自分の仕事の成功を目指してがんばる人など、さまざまです。その苦労から抜け出した後や成功した後の具体的なビジョンがないと今の苦労に負けてしまします。逆にそんな夢を持たない苦労人の特徴は今の生活に溺れてしまった人。さきほど申し上げた、人に対する寛容さも優しさも気薄です。例えば自分の苦労を他人のせいにしたがる人。「私は生まれつき貧乏だからこんなに苦労している!」と自分の苦労を宣伝するような人です。ですから苦労人は、常に夢を持って生きなくてはいけないのです。
痩せ細っている
人間には生きていくために必要な最低限の欲求がありますが、一番命に関わるのは食欲です。しかも生物として一番単純な欲求です。これを我慢しなければならない状況の人は、苦労が外見へと表れます。遺伝的に痩せた体型の人もいますが、生き物が太るために栄養が必要なことは明らかです。つまり、痩せる体質が出来上がる過程にも理由があるということです。専門的な仕事の事情により故意に痩せようと減量するのも難しいものです。どちらにせよ、摂取する栄養分を減らして生活しているという特徴は、大変な苦労を伴っています。
節約上手である
暮らしの中では必ず必要なお金や物があります。時間や収入に余裕がある人は好きな物を購入して自分の生活に楽しみを加えます。しかし、生活に余裕が無い人は余計な物が増えることは望まないでしょう。例えば公共料金も必要な分だけに留めたいと思う人は、気にしない人に比べて節約が上手いです。また、料理の材料を同じ栄養バランスでも低価格で抑える食材の節約や、短時間で様々なことができる時間割を考える時間の節約なども得意です。豊かな発想を生かして効率良く生活するという知恵を持っている特徴があります。
苦労人は心配症な性格
自分が苦労した間、人知れず努力した日々は長く感じられます。暗い話になるような内容は友人にも話したくないものです。しかし困っている人が身近にいることを知ると、自分の体験から心配してしまうものです。相手が望んでいるかどうか別として、世話焼きな人である特徴があります。困っている人の状態が深刻なほど、あらゆる事情を想像してしまい過剰に心配する特徴があります。しかし一方で、自分が乗り越えた苦労が複雑な程、困っている相手にも厳しく接する人が多いです。甘やかされると、一人で立ち向かって行こうとする気力に影響することを知っているからです。厳しいですが、心配するという思いやりは必ずあります。
常に相手をたてている
苦労人な人は、人と接する時に相手をたてた物言いや振る舞いをします。意見交換をするような場でも、自分の意見を主張する前にまずは相手の意見を聞きます。そして、反対の意見を述べる時でも相手を真っ向から否定するのではなく、相手の意見を踏まえた物言いをします。相手は否定されていながらも、そんなに悪い気持ちにはならずにいられます。様々な経験から成せることなのでしょう。しかし本人は決して意識をしてやっているのではないので、それを好意的に感じてくれる人も多いでしょう。苦労人な人は自分が嫌な経験をするとそれを次に生かします。つまり、相手の人が自分と同じような嫌な思いをしないように気を付けるのです。自分の経験を無駄にせず、人との関係の中で生かしていくことができます。常に相手をたてる姿勢は尊敬されることもあるでしょう。
仕事に手を抜かない
苦労人の人は、仕事に対して実直に向かいます。一つ一つの仕事に感謝の気持ちを持って臨んでいるので、周囲からは信頼されることとなります。ルーティンのような仕事は、ともすると流れで処理してしまいがちですが、愚直なまでにしっかりと取り組みます。また、仕事は完璧主義で曲がったことが好きではありません。他人の意見で納得できないことがあれば、それをそのまま飲み込むことはありません。でも、感情にまかせて否定することはなく、やんわりと納得できる方向へ向かうような話し合いをするでしょう。その裏でも手抜きをせずしっかりと勉強をして、相手を説得できるだけの裏付けを準備しています。人の意見を否定することはしたくはありませんが、納得のいく仕事ができるよう心掛けているからです。また、話し合いも決して無駄なことだとは思わず、むしろ必要なことだと考えています。
お金にキチンとしている
お金の保管や、お金の使い方についてキチンとした自分の価値観を持っています。一緒に食事に行ったとしても、キチンとワリカンにします。お金の貸し借りは人間関係を損ねるものだと認識しているからです。もし相手にお金を貸すようなことになっても、相手が返せるような金額を上限に貸す、またはもう返してもらわなくてもよいと思える金額を貸すことになるでしょう。これは、自分のことだけでなく相手のことまでも考えた最終的な方法と言えるでしょう。また、そもそもお金は自分の労働によって得たもので、それ以上でもそれ以下でもないので、他人からおごられるということも、他人におどるということも苦労人の人にとってはとても違和感があることに感じます。自分のお金と他人のお金の線引きをキチンとし、節度のある人付き合いをしていきます。
苦労することを否定的にとらえていない
昔から「苦労は買ってでもしろ」という言葉がありますが、苦労することは人間にとってプラスだと認識しています。人生の岐路で二つの道があれば、迷わず困難な道を進むのが苦労人の人です。赤ちゃんの育児では最近は紙おむつが主流になっていますが、紙おつむの手軽さよりも布おむつのメリットを考えて、ここは敢えて布おむつといった選択をします。苦労することで人間は成長し大人になっていくので、楽な道ばかり選んでいるのでは成長はなく立派な大人になれないという考えです。そして、その苦労を当たり前のこととして自然に乗り越えていくことができます。その考えはブレないので周りの人が自分とは違った方法をとっていても、「他人は他人、自分は自分」という意識でいることができます。だから自分はブレずにいますが、他人を否定することはありません。
苦労人の性格は厳しい中に優しさがある
いかがでしょうか。多くの人は苦労をしてきているものでしょう。しかし、本当に苦労している人の話を聞くと、この人はすごい経験をしているんだな・・・と思うものですよね。そんな苦労人の人の性格は、2つのパターンに分かれがちです。1つの性格は、自分が苦労してきたら、相手にもそれを求めて厳しくするというケースです。そして2つ目が、自分が苦労人だからこそ、相手にはそのような苦労を味わってほしくないとおもうケースです。前者は会社の中でよく見られる傾向かもしれませんね。上司が苦労人だと、その下につく部下も同じように苦労をさせてられてしまい、その仕事が嫌になってしまう・・・なんてことも少なくありません。後者は相手を思いやる気持ちをもって接することができますが、それが本当に相手のためになっているのかどうかと言われれば疑問にのこるところです。このように苦労人の性格は一長一短な部分があるので、苦労人だからすべてを受け入れる必要はありません。  

 

●苦労人の分析 
苦労人の特徴
1 年齢よりも大人びている
年齢よりも年上にみられることが多いのが、苦労人です。見た目だけでなく、精神的にも大人である人が多いでしょう。苦労人は、同世代が体験していないようなことも経験しています。そのため、人生観が大人びている人も少なくありません。また、見た目を気にすることが出来なかった時があった人は、老けて見られがちです。
2 優しい
愛に溢れている人は、とても多いです。自分が辛い思いをしてきたために、周りには苦労させないようにしたいと考えている人も少なくありません。そのため、周りには苦労人を慕う人が多いでしょう。仲間の中では、母のようなポジションにいる人もいます。
3 気遣いが出来る
周りに気配り出来て感じの良い人が、とても多いです。自分のことよりも周りを優先して対応する人もいて、好感度も高いでしょう。苦労人は、人とのつながりを大切にします。そのため、周りが気分よく過ごすにはどうしたらいいのかをいつも考えている人も多いです。さらに、このタイプは人間関係で悩んだ時期があった人も少なくありません。周りから好感を持たれるようにどうしたらいいのかを知っている人もいます。
4 お世話好き
他人の面倒を見ることが好きな人が、少なくありません。人のお世話をすることによって、苦労人になってしまうという人もいる程です。お世話好き人は、時におせっかいに取られてしまうこともあるでしょう。しかし、自分の失敗した過去を照らし合わせてアドバイスしてくれている人も多いです。お世話好きの人からのアドバイスは、しっかり胸に留めておきましょう。
5 お金にシビア
お金にシビアな考えを持っている人が、少なくありません。節約を心掛けていたり、贅沢を嫌う人が多いです。このタイプの苦労人は、お金でトラブルが起こったという人です。お金のありがたみや大切さを何よりも理解している人なので、話しを聞いてみましょう。お金についての考えが、大きく変わることでしょう。お金に関するアドバイスもしっかりと覚えておくと人生の役に立つはずです。
6 心配性
必要以上に未来について危機感を抱いている人は、苦労人です。常に絆創膏などを持ち歩いて怪我をしないかどうか気にしている人もいます。このタイプが心配性なのは、人生において大変な時期があったからです。友達がとても心配性だという人は、訳を聞いてあげましょう。あまりに心配性の人は、周りの人からも距離を置かれてしまう可能性があります。時にはチャレンジすることの大切さを教えてあげましょう。
7 トラウマを持っている
過去の出来事に対してトラウマを持っている人が、多いです。特にお金や人間関係での苦労人は、過去の辛さからまだ脱却出来ていない人も少なくありません。過去のトラウマは容易には、消えることがありません。しかし、身近な人が辛い思いをしているようなら話を聞いてみましょう。さらに、深刻な場合は専門機関に相談することを進めてあげましょう。今が穏やかに暮らせるようにしてあげることは、とても大事なことです。
8 目立たない様にしている
極力地味な雰囲気をしているのが、外見の特徴的です。特に人間関係や異性関係での苦労人は、わざとダサい恰好をしていることもあります。このタイプの人は、目立つことを嫌います。そのため、能力があってもあえてリーダーにはならず影で支えるような立場であることが多いです。もっと上のポジションにいけそうだなと思う人には、過去に苦労した経験から目立つことを避けている可能性が高いです。無理にリーダーになってもらおうとすると、抵抗されるでしょう。
9 独自の世界観がある
他の人とは違う世界観があるのが、このタイプの特徴です。苦労人と苦労していない人では、そもそも考え方が違います。考え方が違うので、仲良くなれないと感じることもあるでしょう。さらに、自分達の考えを押し付けても強く反発されて苦手意識を持つ人も少なくありません。このタイプと付き合う際には、世界観を全否定することは止めておきましょう。話をよく聞いてみると、複雑で苦労した生い立ちからそのような考え方になっている可能性があります。
10 オーラがある
一目でオーラがある人は、困難を乗り越えてきた人である可能性があります。全く苦労していない人とでは、顔の表情や手つきなどが全く違うでしょう。苦労人は、眉間にしわがあったり、髪型や服装などに気を使えていない人も少なくありません。さらに、独特のオーラがある者同士で仲良くなっている場合があります。芸能人なども苦労している人は、演技や歌に深みがあることが多いです。
苦労人になりやすい性格
1 真面目
真面目な性格の人は、困難に正面から立ち向かおうとして、大変な思いをすることが多いです。適当にあしらうことが出来ないので、苦労人になることが少なくありません。この性格の人は、他の人なら程よく手を抜くところも真面目にしてしまう人が多いです。そのため、余計な悩みを引き起こす事も多く辛い思いをすることが少なくありません。
2 人情を大切にする
何よりも人付き合いを大事にする人は、苦労人になりやすいです。他人の余計なトラブルに巻き込まれたり、騙されたりすることもあります。このタイプの問題点は、世間から評判の悪い人も、仲間だという意識を強く持ってかばってしまうことが多い点です。そのため苦労人自体が、世間から見放されてしまうことも少なくありません。人付き合いが大事という人は、付き合う人を厳選する厳しさも持ちましょう。
3 恋愛命
何よりも恋愛が大事という考え方の人は、トラブルに巻き込まれやすいです。異性関係で苦労人になる人は、彼氏のことを何よりも優先して苦労してしまうことが少なくありません。このタイプの性格の人は、恋に落ちると他のことが見えなくなってしまうことがあります。しかし、注意しないとダメ男に引っかかってしまったということも多いでしょう。いつも異性関係で苦労している人は、男性を見極める目を身に着けることをおすすめします。
4 ぶりっ子
ぶりっ子の性格の人は、トラブルの中心になることが多いです。そのため、周りに愛される女子になりたいという思いが強ければ強いほど、苦労人になることがあります。このタイプは、周りに助けてくれる人がいなくなってしまうことが多いです。1人でトラブルを対処することになってしまい、辛い思いをする場合も少なくありません。この性格だという人は、まずは同性から好かれる努力をすることが大切です。
苦労人の魅力
大変な思いをしている人も魅力や得することは何なのでしょうか。
1 色々なことを経験出来る
他の人が経験出来ないようなことを体験出来るのは、魅力です。渦中にいる間はとても大変ですが、後から思い返せばとても貴重な体験でしょう。苦労した分、出会うことの無かった世界に触れることが出来る人もいます。1度きりの人生なので、色々な経験を出来たことは将来にも役立つでしょう。
2 慎重に行動出来る
すでに失敗した経験を持っているので、慎重に選択することが出来ます。そのため、さらに大きなトラブルを回避出来る苦労人も多いです。どの分野で苦労したかによりますが、人間関係でトラブルになったことがある人は人づきあいを慎重にします。そのため、苦労する前よりも充実した生活を送ることが出来るでしょう。
3 人生を早い段階で悟れる
若い間に苦労人になった人は、人生について早く悟ることが出来ます。そのため、その後の貴重な時間の使い方が他の人とは違います。この魅力は、経験した人にしかわからない得したことです。同世代が遊びほうけている間に、資格の勉強をしたり、早くから働いたりと人生を切り開く力を早くから持つことが出来ます。人生について悟った人は、その後の人生を他人よりもより豊かに導くことが出来るでしょう。
4 他人にアドバイス出来る
他の人が失敗しない様にアドバイスすることが、出来ます。そのため、他の人からはありがたい存在とみられることもあります。苦労人は、自分と同じ苦労を周りにはしてほしくないと考えている人も多いです。そのため周りの人が苦労することの無いように的確なアドバイスをすることが出来ます。正しいアドバイスは、未経験の人にとってはともてありがたい言葉です。経験談を教えて欲しいと人が集まることもあるでしょう。
5 少々のことでは驚かない
苦労人は、少々のことでは動じないハートの持ち主であることが多いです。そのため、他の人なら驚いて動揺してしまうことも平気でクリア出来ます。この気持ちの持ちようは、仕事などでも大胆な案件などにチャレンジ出来るというメリットに繋がります。あの人になら任せられると思われて、昇進出来る可能性もあるでしょう。
6 本当の味方を見つけられる
人間関係でトラブルになった人は、人を見極める力をに見つけることが出来ます。その結果、本当に自分の味方になってくれる人は誰なのかということを見極めることが可能になります。その結果、苦労人の周りには本当に心の優しい人のみということもあり得ます。苦労した分、その後の人生においては真の味方と幸せに暮らせるでしょう。
7 話のネタになる
話のネタに困らないのが、苦労人です。面白おかしく伝えることが出来るような気持ちになれば、初対面の人と話題に困った時に有効でしょう。さらに、自分の人生を小説にすれば、高く評価される可能性もあります。武勇伝があることは、苦労人の強みになるでしょう。
苦労人が成功する秘訣
1 前向きに捉える
何事もポジティブに捉えることは、苦労人にとって大事なことです。大きなトラブルであっても、これくらいで済んだと言える人が成功します。なかなか渦中にある時には、乗り越えられないとネガティブな気持ちになりがちです。さらに苦労人の中には、トラブルを引き寄せてしまう暗い気持ちを持った人も多いです。何事もこれくらいで済んだという気持ちを持つようにしましょう。
2 今を生きる
今を大切にする生き方は、成功の秘訣です。苦労人は過去のトラウマばかりを気にして、今を大事に出来ない人も少なくありません。そのため、今大きなチャンスが転がっていても見逃してしまう人も多いです。今を生きようという気持ちは、成功を掴みたい人は持っておきたい考え方の1つと言えるでしょう。いつも昔のことばかり気にしてしまう人は、もう過去のしがらみから離れて今のことだけに集中するように意識を切り替えましょう。
3 トラブルを教訓にする
トラブルを教訓にして慎重に生きることが、成功を導いてくれるでしょう。もう2度と苦労人になりたくない人は、何かを決める時には教訓を思い出すようにすると良いです。いつまでも過去に縛られていることもおすすめ出来ませんが、全く忘れてしまうことも危険です。また同じことで失敗して、大きなトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。自分が何に失敗したのかを紙に書いて整理することは、とても大事です。手帳などに挟み、いつでも見れるようにしておきましょう。
4 人に助けを求める
自分1人で解決しようとしないで、時にはSOSを出すようにしましょう。苦労人の多くは、全てのトラブルを自分1人で解決しようとします。しかしそれでは、苦労人がより大変な思いをするだけの可能性が高いです。周りに救いを求めてみることで、大きく運気がアップすることもあります。また本気で成功したい人は、いかに人脈を活かせるかが大事なポイントになってくることが多いです。人付き合いを大事にして、いざという時に助けてもらいましょう。
5 気持ちをリセットする方法を見つける
嫌なことがあっても、気持ちをリセットする方法を探し出すことが大事です。好きな音楽を聞いたり、お腹いっぱい食べたりしてリセットしましょう。ストレスの解消方法を持っている人は、苦労人でも成功することが多いです。いつも悩みを抱えていては、良いアイディアも浮かばないことが少なくありません。自分を解放する方法を知っている人が、成功者となります。 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
 
 

 

「災害対応マニュアル」
究極の「心配性」 発揮
昔 住まいの共同住戸 災害時の対応マニュアル制作を担当 
消防署 訓練出動 
住民の訓練手順を見た隊員の方 マニュアルを褒めてくれました
 
 

 


 
2020/4