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世渡り世渡り上手1世渡り上手2世渡り上手3世渡り上手の方法世渡り下手・・・
 
 
 

 

●世渡り
生活していくこと。世の中で生活していくこと。暮らしを立てていくこと。よすぎ。渡世。「世渡りがうまい」「怪しい商売で世渡りする」「 −に巧みな男」
・・・けれどもまだその外にも僕はいろいろの原因から、どうも俳人と云うものは案外世渡りの術に長じた奸物らしい気がしていた。「いやに傲慢な男です」などと云う非難は到底受けそうもない気がしていた。それだけに悪口を云われた蛇笏は悪口を云われない連中よりも・・・ 芥川竜之介「飯田蛇笏」 
・・・伊勢は七度よいところ、いざ御案内者で客を招けば、おらあ熊野へも三度目じゃと、いわれてお供に早がわり、いそがしかりける世渡りなり。  明治三十八乙巳年十月吉日鏡花、さも身に染みたように、肩を震わすと、後毛がまたはらはら。「寒く・・・ 泉鏡花「伊勢之巻」
・・・津々浦々到る処、同じ漁師の世渡りしながら、南は暖に、北は寒く、一条路にも蔭日向で、房州も西向の、館山北条とは事かわり、その裏側なる前原、鴨川、古川、白子、忽戸など、就中、船幽霊の千倉が沖、江見和田などの海岸は、風に向いたる白帆の外には・・・ 泉鏡花「海異記」
・・・よって件の古外套で、映画の台本や、仕入ものの大衆向で、どうにか世渡りをしているのであるから。「陽気も陽気だし、それに、山に包まれているんじゃない、その市場のすぐ見通しが、大きな湖だよ、あの、有名な宍道湖さ。」「あら、山の中だって、お・・・ 泉鏡花「古狢」
・・・「世渡りのためとは申しながら……前へ御祝儀を頂いたり、」 と口籠って、「お恥かしゅう存じます。」と何と思ったか、ほろりとした。その美しさは身に染みて、いまだ夢にも忘れぬ。 いや、そこどころか。 あの、籠の白い花を忘れまい・・・ 泉鏡花「妖術」
・・・夫婦ふたりの手で七、八人の子どもをかかえ、僕が棹を取り妻が舵を取るという小さな舟で世渡りをするのだ。これで妻子が生命の大部分といった言葉の意味だけはわかるであろうが、かくのごとき境遇から起こってくるときどきのできごととその事実は、君のような・・・ 伊藤左千夫「去年」
・・・最高学府なんぞ出たからとて、べつだん自慢にも、世渡りのたしにも、……ことに今になっては……ならぬ故、どうでもよいことだが、しかし、まあ誤謬だけは正して置こう。実は、おれは中等学校へは二三年通ったことはあるが、それ以上の学問は、少なくとも学校・・・ 織田作之助「勧善懲悪」
・・・一般に科学というものを知らなかった上古の人間も学としての形態の充分ととのっていない支那や日本の諸子百家の教えも、また文字なき田夫野人の世渡りの法にも倫理的関心と探究と実践とはある。しかし現代に生を享けて、しかも学徒としての境遇におかれたイン・・・ 倉田百三「学生と教養」
・・・僕はいま世渡りということについて考えている。僕は趣味で小説を書いているのではない。結構な身分でいて、道楽で書くくらいなら、僕ははじめから何も書きはせん。とりかかれば、一通りはうまくできるのが判っている。けれども、とりかかるまえに、これは何故・・・ 太宰治「ダス・ゲマイネ」
・・・そうして、私も、いまは営々と、小市民生活を修養し、けちな世渡りをはじめている。いやだ。私ひとりでもよい。もういちど、あの野望と献身の、ロマンスの地獄に飛び込んで、くたばりたい! できないことか。いけないことか。この大動揺は、昨夜の盗賊来襲を・・・ 太宰治「春の盗賊」
・・・世渡りの秘訣 節度を保つこと。節度を保つこと。緑雨 保田君曰く、「このごろ緑雨を読んでいます。」緑雨かつて自らを正直正太夫と称せしことあり。保田君。この果敢なる勇気にひかれたるか。ふたたび書簡のこと・・・ 太宰治「もの思う葦」
・・・団体さえ組めば何でも優先権をとれる、という昔とはちがった世渡り上手のこつを会得させることでもないと思う。団体行動の流行は、一人一人の人間としての向上に細かい目を向けないで、ただそこへくっついていさえすればいいのだからという逃避の無責任さを、・・・ 宮本百合子「女の行進」
・・・芸術至上主義ととなりあわせて極めて卑俗な楽壇世渡り、社交性が、芸術家に必要な社会性とすりかえられて並んでいます。俳優の生活は旧套の中から既に舞台芸術家として、新しい生活方法に入っている前進座のような実例がありますが、音楽家には、ここで俳優と・・・ 宮本百合子「期待と切望」
・・・身の上相談の解答者となる女の先輩達は、そのことによって或る程度まで自身の社会的名声というようなものをも拡大するのであるが、上述のような世渡りのこつめいたものが必要とされ、結局は、女が同じ女の愚かさで食うということになる。そこには、今日の女の・・・ 宮本百合子「女性の教養と新聞」
・・・私は、決して、巧くスルリスルリと万事をすりぬけて、楽に「世渡り」をする人間にはなりたくありません。三十年か四十年世の中に揉まれていれば、大抵の者のなれる「世故にたけたお悧巧な方」になりたくもありません。私はただ、ほんとの生活がしたい。・・・ 宮本百合子「地は饒なり」
・・・友達が世渡りの辛苦を訴えると、真面目に答えた、「僕がしているとおりにしたまえ、私は支配せらるるままにしている」と。 これには流石のブランデスも些か驚歎して、「純粋のスラヴ人で、感受性に鋭く、智的に多産でありながら、殆ど意志の力を欠いてい・・・ 宮本百合子「ツルゲーネフの生きかた」 
 
 

 

●世渡り上手な人 1
仕事もプライベートも順風満帆。何をやってもうまくいくみたいだし、なんだかいつでも楽しそう。もちろんそれぞれに努力や苦労もあるでしょうが、世渡りの上手さで乗り切っているように見える人がいるのも事実。正直羨ましいと思うことも…。そんな世渡り上手な人の特徴を20個ご紹介。これだって広義では、実力のうち!? ハウツーのひとつとして、読んでみて!  
甘え上手
自分でなんでもできてしまうと、近寄りがたいイメージをもたれることもあります。本能的にわかっている世渡り上手な人は、人を頼ったり、甘えたりすることが上手なため、困ったときに周囲の人に助けてもらいやすいと言えるでしょう。
ほめ上手
ほめられて嫌な気持ちになる人は少ないです。世渡り上手の場合、心から思っていないおべっかやお世辞ではなく、相手の仕事ぶりや持ち物など、気づいたときにさりげなくほめることができます。
相手の気持ちになって考える
自分の気持ちばかりを優先するのではなく、「相手はどう考えているか」「どうしたら相手が喜んでくれるか」を基準に行動します。
いつも笑顔を絶やさない
基本的に明るく、いつも笑顔を絶やしません。負のオーラを出すことも少ないため、一緒にいて楽しい人です。
面倒見が良い
人間関係を大切にする人が多く、困っている人にはできる限り手を貸します。時には、飲み会で酔いつぶれてしまった人を介抱することも。
相談にのる
友人や後輩などからの相談に親身になります。アドバイスもしますが、まずはじっくり話を聞くというスタンスのことが多いようです。
年上に好かれる
学校や職場では、先輩や上司など年上の人に好かれることで人間関係がスムーズにいくことが多いです。愛嬌があることで可愛がられたり、相手の役に立つ情報を提供したりして、年上の人との関係を築きます。
話題が豊富&情報通
情報収集に力を注ぎ、政治や経済、スポーツ、芸能など、話題が豊富な人が多いです。また、仲間内の人間関係などについても情報通ですが、自分のことは上手にはぐらかします。
聞き上手
世渡り上手はとにかく、人から話を聞き出すのが上手。話を聞いてもらって嫌な気持ちになる人はほとんどいません。適度に相槌を打ちながら、どんな話題にも真剣に耳を傾けます。
話し上手
聞き上手である一方、会話が途切れたときなどには、自分から話題を提供します。そのため、話が盛り上がって、一緒にいて楽しいという印象をもたれやすいです。 
盛り上げ役
飲み会などの場では、積極的に盛り上げ役を引き受けます。一発芸を持っていたり、ちょっと恥ずかしい出し物なども全力でやるところがポイントです。
約束を守る
どんな約束でもきちんと守るのは、簡単なようで意外と難しいことです。世渡り上手の人は、約束の時間に遅れたり、期日を破ったりすることがありません。口が堅いことも多く、周りから信頼を得られます。
連絡がまめ
相手から連絡があった際のレスポンスが早いことに加えて、自分からもまめに連絡を取ります。久しぶりの友人を飲みに誘ったり、会社でミスをした後輩を慰めたりと、メールやLINEなどを使って積極的にコミュニケーションを取ることが特徴です。
人の悪口を言わない
人間関係に及ぼす悪影響について理解しているため、不満や愚痴などをめったに口に出しません。知り合いの悪口に同調することも少ないです。
マナーを守る
社会的なマナーをきちんと守ることに加えて、レストランでのテーブルマナーや冠婚葬祭のルールなどについてもそつなくこなすことができます。
手の抜きどころをわかっている
世渡り上手は決してなんでもできるスーパーマンではありません。無理をしないで、手を抜いてよいところを見極めるのが上手なのです。
空気を読むのがうまい
まめに連絡を取るなど情報収集を欠かさないため、周りの空気を読むことに長けています。誰にどのように対応すべきかを、すぐに判断できることが強みです。
面倒ごとを察知する
仕事上のトラブルや人間関係のもつれなど、面倒なトラブルを事前に察知して、できるかぎり回避する傾向にあります。
オンとオフの切り替えが上手
世渡り上手な人は、仕事とプライベートの切り替えが上手です。仕事のミスやトラブルを家庭に持ち込まないと同時に、休日も趣味の時間などで充実させています。
要領がよい
やるべきことの優先順位づけがうまく、てきぱきと仕事を行うことができます。何に時間をかけるべきかわかっていると言えるでしょう。
世渡り上手な人は、口八丁手八丁でうまくやっているというよりは、相手からきちんと信頼を得ている人が多いと言えます。仕事や人間関係を円滑に進めるテクニックとして、できるところから真似してみてはいかがでしょうか? 
 
 

 

●世渡り上手な人 2
世渡り上手とはどんな人を指すのでしょう。
仕事でもプライベートでも、人間関係を上手く築いていける世渡り上手な人っていますよね。周囲から妬まれることもありますが、どんな場面でも上手く切り抜けていけるので見習いたい部分もたくさんあります。今回は、世渡り上手の意味から、世渡り上手な人の特徴、世渡り上手になる方法など、詳しく解説していきます。
そもそも「世渡り上手」の意味とは?
世渡り上手とは、世間をうまく渡れる術を身に着けている人のことを指します。どんな場面でも明るく積極的で、人付き合いも上手な人気者。人間関係を上手に築きながら要領よく物事を進める人のことです。もちろん世渡り上手な人も、見えないところでの苦労や努力があるはずですが、周りからは軽々とこなしているという目で見られます。 

 

具体的にどんな人?世渡り上手な人の特徴
世渡り上手の意味が分かっても、具体的にどんな人なのかピンと来ないという方も多いのではないでしょうか。一般に世渡り上手と呼ばれる人たちには、どんな特徴があるのでしょうか。ここからは、世渡り上手な人の特徴を10個ご紹介します。
世渡り上手な人の特徴1. ポジティブな性格でいつも明るい .
世渡り上手な人は、基本的にポジティブ思考。明朗快活で笑顔が絶えず、クラスの人気者やムードメーカー的な存在であることが多いようです。どんな時もクヨクヨ悩まず明るく振る舞うので、一緒にいて楽しい人という印象を与えます。いつも明るい世渡り上手な人の周りには、自然に人が集まってきます。気の合う仲間に囲まれて、おもしろおかしく過ごしていることが多いです。
世渡り上手な人の特徴2. 甘え上手で人の懐に入るのが上手い .
世渡り上手な人は、男性でも女性に関わらず、人に甘えるのが上手です。何か困ったことが起きても、友達や同僚に助けを求めるのが上手で、たいていの場合は周囲の人も快く手を貸してくれます。また、目上の人や年上の人の懐に入るのも得意です。上司や先生からいろいろと目をかけてもらったり、時にはえこひいきをしてもらったりすることも少なくありません。
世渡り上手な人の特徴3. フットワークが軽く、誘われたら基本的に行く .
交友関係が広いのも、世渡り上手な人の特徴です。基本的に男性からも女性からも好かれる上に、友達付き合いが大好き。みんなと一緒にワイワイしていたいタイプです。世渡り上手な人は明るく人当たりも良いため、飲み会や合コンにも頻繁に誘われます。そして、誘われれば可能な限り必ず駆けつける、フットワークの良さも持ち合わせています。
世渡り上手な人の特徴4. 目上の人をきちんと立てるため、上司や先輩に好かれやすい .
お調子者のイメージもある世渡り上手な人ですが、目上の人には礼儀正しい一面も持っています。会社の上司や先輩などに対しては、一見馴れ馴れしいようでも、部下や後輩としてマナーをきっちり守って接します。困った時には助けやアドバイスを求めるなど、上司や先輩の自尊心を適度にくすぐるのも上手。可愛い部下や後輩として目をかけてもらう傾向にあり、いろいろな面で得をします。
世渡り上手な人の特徴5. 褒め上手で無意識に相手の気分をよくできる .
世渡り上手な人は異性に対しても同性に対しても、相手が喜ぶ褒め方を本能的に知っています。人知れず努力している部分や、自分ではコンプレックスに思っている部分など、その人が褒められて嬉しいと感じることを上手に見つけ、的確な言葉で褒めます。どんな人でも褒められて嫌な気分になることはないので、自然に相手の気分を良くします。特に男性の場合は、褒め上手は強い武器。女性上司から特別にめをかけられたり、同僚の女性陣に人気があったりと、会社で得をすることが多いです。
世渡り上手な人の特徴6. トーク力が高く、話していて楽しい .
人間関係の基本は、コミュニケーションにあります。世渡り上手な人には、そのコミュニケーション能力が高い人が多いのが特徴。相手に不快感を与えずに、話していて楽しいと思わせる会話力を持っています。もちろん話し上手なだけでなく、相手の話もしっかり聞ける聞き上手でもあります。聞き役にも話し役にもなれるため、初対面の相手でも会話のキャッチボールを成立させるのに長けています。
世渡り上手な人の特徴7. 人の悪口や不満を口にしない .
人の悪口や会社などに対する不満は、いつ誰の耳に入るのか分からないもの。親しい仲間内での話だからと安心して、その場にいない人の悪口や不満を言ったとしても、そういった発言は独り歩きしてしまうこともあります。誰かの口づてで当人の耳に入ってしまったり、思わぬ肉付けをされたりすることで、自分の評判を下げてしまうことも多いです。世渡り上手な人は、自分の評価を下げる言動を本能的に察します。不用意に人の悪口や何かへの不満を言うのは、避ける傾向にあります。
世渡り上手な人の特徴8. 気さくで話しかけやすい雰囲気がある .
世渡り上手な人は、初対面の人や人見知りの人にも親しみやすい印象を与えます。気さくで話しかけやすい雰囲気があり、コミュニケーション能力も高いため、誰とでもすぐに打ち解けた会話ができます。一度会っただけで意気投合して、一気に仲良くなってしまうことも。一緒にいて楽しく会話が弾むのが、世渡り上手な人の特徴です。
世渡り上手な人の特徴9. 人との約束はきちんと守る .
世渡り上手な人は、実は律儀な一面も持ち合わせています。軽い気持ちで約束したことや随分と前に約束したことも覚えていて、きちんと守る義理堅さを持ちます。人気者でお調子者という雰囲気があるので、友達との約束を必ず守る律義さは意外と捉えられることも。周囲からも、軽そうに見えてもいざという時は信頼できる人として、好印象を持たれます。
世渡り上手な人の特徴10. 要領がよく、力の入れどころと抜きどころを理解している .
世渡り上手な人は、何事に対しても要領が良い人とも言えます。その場の状況や複雑な人間関係も的確に判断できるので、手の抜きどころや無理しても頑張るべきところを見極めるのが得意。人の立場や気持ちも察することができるので、誰に対してどう対応するべきなのかも判断できます。また、面倒なことに巻き込まれそうな時も、その空気を事前に察知。面倒ごとから上手に逃げる処世術も知っています。  
得することが多い?世渡り上手な人になるメリットとは
要領の良い世渡り上手な人は、仕事でもプライベートでも、何かと得することが多く羨ましい存在です。では、世渡り上手になると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。世渡り上手になると得られる3つのメリットについて、詳しく解説していきます。
世渡り上手のメリット1. 目上の人に好かれやすく、昇進や出世がしやすい .
世渡り上手の人は人当たりが良く、年上の人にも好かれます。職場でも後輩や部下として可愛がってもらえるため、いろいろと教えてもらったり、チャンスを与えられたりと、同期の中で頭一つ抜けることも少なくありません。また、要領も良く仕事もできるのが特徴。チャンスを与えられれば最後までしっかりやり遂げるため、昇進や出世もしやすいです。
世渡り上手のメリット2. 人と信頼関係を築くのが上手い .
信頼関係を築くためには、相手ときちんとコミュニケーションを取ることが欠かせません。その点、相手を見て的確な言動のできる世渡り上手な人は、相手の信頼を得やすいというメリットがあります。また、持ち前の明るさと気さくさで、世渡り上手な人は基本的に人から好かれます。付き合いを大切にするフットワークの良さ、交わした約束をしっかり守る律義さ、人の悪口や不満を言わないという真面目さから、周囲の人と信頼関係を築いていくのが得意です。
世渡り上手のメリット3. 周囲の人に味方が増える .
世渡り上手な人は話をしていて楽しい存在。ポジティブな性格なこともあり、周囲にはいつも人が集まってきます。女性でも男性でも友達が多く、困った時や忙しい時に周りの人が手助けをしてくれる傾向も。また、同僚や上司からも一目を置かれているので、世渡り上手な人の意見には賛同してくれることが多いよう。周囲の人が何かにつけて味方をしてくれることが多いというのも、大きなメリットです。
世渡り上手な人にデメリットってあるの?
世渡り上手の人は、仕事でもプライベートでも基本的に順風満帆。しかし、何でもかんでも 卒なくこなす姿を見て、妬ましく感じる人も中にはいるようです。特に女性の場合は「上司の男性に媚びを売っている」、「男性の前であざと過ぎる」など、周囲の女性からやっかまれてしまうことも。男性の場合も、職場でチャンスを多く与えられたり、周囲より一足早く出世したりすることで、周囲から妬まれてしまうことがあります。理不尽な妬みには文句の一つも言いたくなってしまいますが、妬んでいる人はごく一部と考え、深く悩まないようにしましょう。  

 

世渡り上手になるには?実際に世渡り上手に近づく方法
世渡り上手な人はいろいろな場面で得することの多い、羨ましい存在です。そんな世渡り上手な人になるためには、何をしたら良いのでしょうか。ここからは、世渡り上手に近づくための具体的な方法をご紹介します。日常生活のちょっとした心がけで実践できることばかりですので、今日から世渡り上手を目指しましょう。
日頃から笑顔を心がけ、愛想をよくする .
男性でも女性でも笑顔の多い人は、友達と集まっている時でも職場でも、その場の雰囲気を明るくします。笑顔にはポジティブなオーラがあるので、自然に人を引き寄せます。また、笑顔は親しみやすさのサイン。初対面の人でも声をかけやすく、話しすい人という印象を与えます。笑顔でいることで自分の気持ちもポジティブになり、自信を持って人と接することができるようになります。笑顔が多くて損をすることはないと思って、日頃から笑顔を心がけましょう。
約束や時間は必ず守る .
世渡りの上手な人は、何よりも人間関係を重視します。そして良い人間関係に不可欠なのが、互いへの信頼感です。世渡り上手になるためには、まず周囲の人からの信頼を得ることが大切。友達と交わした約束や、待ち合わせの時間は必ず守りましょう。もし約束が守れないようなら、きちんとお詫びをし、埋め合わせをするなどの気遣いを忘れないようにしてください。
人から親切を受けたら、必ず感謝を伝える .
世渡り上手な人は周囲の人から好かれますが、持ち前の明るさやトーク力の高さだけでなく、礼儀正しい一面も持っているからです。人にお願いを聞いてもらったり、親切を受けたりした時は、きちんとお礼の気持ちを伝えましょう。個人的に伝えるだけでなく、他の人のいる席で「この前は大変お世話になり、ありがとうございました」など、さらりと言えるのも世渡り上手な人の特徴。相手のことを持ち上げながら感謝の気持ちを伝えることで、さらに好印象となります。
トーク力を高める .
職場でもプライベートでも、人間関係を築くのに欠かせないのが「トーク力」。会話を通じて相手のことをより深く理解し、相手にも自分に興味を持ってもらうことで、相手との距離を縮めることができます。世渡り上手な人の多くは、トーク力が非常に高く、コミュニケーションによって人間関係を築くのが得意です。口下手という人は、トーク力を磨く本を読んだり、積極的にいろいろな人と会話することを心掛けたりして、トーク力を身に着けていきましょう。
上手に人へ甘えたり、頼ったりする .
何でもかんでも自分一人で解決しようとする人は、ただのワンマンプレイヤーになってしまったり、仕事は完璧にできても周囲からは敬遠されたりしてしまいます。世渡り上手な人になるには、適度に甘えたり頼ったりすることが大切です。「ここは先輩が確認してくれますか」、「ここは〇〇さんが得意な分野だから、お願いしてもいいかな?」など、会社の先輩や同僚に上手に頼る方法を見つけましょう。もちろん、何でも人に頼るのではなく、自分自身も努力しましょう。
得することが多い「世渡り上手」を目指していきましょう。
世渡り上手な人は、何をやっても順風満帆に見えます。人間関係の苦手な人や人一倍苦労するタイプの人には、羨ましい限りですよね。要領よく人間関係を築いていける世渡り上手な人になると、職場でも日常生活でもいろいろなメリットがあります。身近にいる世渡り上手な人の特徴や言動をよく観察することで、世渡り上手な人に近づけるヒントが得られるかもしれません。今回ご紹介した世渡り上手な人になる方法も参考にして、ぜひ世渡り上手を目指しましょう。  
 
 

 

●世渡り上手な人 3
 
世渡り上手な人の特徴
気づくと笑顔で交わしている
世渡り上手な人は、笑顔でいることが多いです。にこにことして話す様子が特徴的で、笑顔が、関わる人の印象に残ります。そういうタイプの世渡り上手は、どちらかと言うと、イケメンとかきれいとかいうのではなく、薄めのパーツの顔の作りと言うことが多いです。女性で言うと、福を感じるような、おかめ顔で、色白で、笑うと消える細い目と言うのが特徴です。男性でも、一重なのは一緒で、やはり、笑うと目が消えるタイプです。草食的な印象があり、穏やかな人柄を感じさせるタイプが多いです。男性の場合、乱暴な要素が感じにくいということも言えます。女性の場合は、見た目が草食的なタイプでも、意外にも肉食派で、人を攻撃する雰囲気を感じさせることは少ないのに、自分の欲求をしっかり満たしているタイプが多いです。女性でも男性でも、笑顔を武器にしている世渡り上手は多いです。
「適当」と言いながら適当じゃない
世渡り上手な人は、自分で自分のことを「適当だから」と言うことが多いです。しかし、はたから見たら、けして適当とは思えないような生活をしっかりと営んでいます。本人は自分がズボラであり、それを自分で認めた自虐ネタを取り混ぜながら話すことが多いわりに、トータル的には、しっかりとした生活を送っていることが多いのです。つまり、要らぬ部分では、過度な不安や心配事を減らし、知識等では細かいことも必要ないと判断すれば、省くという、見極めが出来るということなのです。そういった「良い加減」を測れるという才能が有るので、謙遜して「適当」と言う言葉で自分を表現しているところがあるのです。一般的な仕事も、いざ自分がやってみるとできないことが多いと感じる人にとっては、世渡り上手で、仕事もテキパキこなし、時には上手に手を抜くような、そんな人の「適当」さが、羨ましく思えるものです。
自分から媚を売らなくても好かれている
世渡り上手な人だからといって、けして、自分からすぐに媚を売るタイプというわけではありません。それでも、ある程度の気を使わなければいけない立場の人には、それ相応に謙遜的に立ち振る舞いますが、日々の仕事等の中では、直々の上司など相手に、ある程度、自分の本音でも、ちょっと上から目線で、意見できるのです。学生時代も、教師に媚を売ることが無くても、教師の方から好くようなことが多く、内申点等でも得した経験が多いでしょう。地に足がついているようなしっかりした印象なので、教師からは好かれる要素があると言えます。その人が、「常識の基準」のように見られることも多いです。しかし、そういったことだけでなく、人との距離感も上手に取れるのも魅力のひとつなのか、人間関係での失敗やトラブルはめったに聞いたことが無いです。そんな世渡り上手なタイプは、自分から媚を売らなくても、人間関係も上手にやっていることが多いです。  
人前で争い事をしたことが無い
世渡り上手な人が、人前でもめているというような話を聞いたりすることは、ほとんどありません。一方、世の中には、多才な人なのに、もめごとが多いと言うタイプもいて、そういった人のことを、世渡り上手人間は傍観者的に見ていることが多いです。しかし、そんなトラブルメーカーと近しい仲であるうちは、世渡り上手な人がもめごとの仲裁を任されることも多く、そのときは、それなりに中に入りますが、基本的にはそういった役回りは苦手なタイプが多いです。人間関係のトラブルは自分がむきにならなければいいだけと思っていて、自分の中では、とにかく、最も面倒なこととして考えているため、通常は避けて通るものとしています。人前でもめるのは、人の目が気になるので嫌だということもありますが、ちょっとしたトラブルで言うと、陰では実はもめていたなんていうことが、たまにあります。そこはやはり人間的なのです。それでも、一般的な割合の中でも、人間関係のもめごとは少ないと言っていいでしょう。基本は、そこそこ楽しく人生を送っていたいという願望が、根付いています。
相手を褒めることが上手い
世渡り上手な人はとにかく人を褒めるのが上手くて、相手の懐に飛び込むことが上手い特徴を持っています。誰でも人から褒められると嬉しくなりますし、褒めてくれる人に対して好感を持ちやすくなります。相手が褒められて嬉しいポイントも把握できる洞察力もあるので、相手の機嫌を良くすることは得意です。世渡り上手な人の特徴は、人に好かれているというのは絶対条件ですが、誰に対しても好かれるのは難しいことです。相手を褒めることによって機嫌を良くすることができ、相手に気に入ってもらえるようになります。世渡り上手な人は相手の懐に飛び込むのが上手いので、相手を上手に褒めることで好感を持ってもらうことができます。褒めるポイントは人によって違いますが、しっかりと判断して褒められるのも特徴のひとつです。
相手のことを親身になって考えることができる
世渡り上手な人の特徴としては、相手のことを親身になって考えることができる特徴を持っています。自分のことを優先するような人は、周りからはあまり好かれないものです。しかし相手の為に親身になってくれる人に対しては、好感を持ちやすくなるもの。世渡り上手な人は自分のことよりも、相手のことを優先して考えられることができます。相手は何を思っているのかを考えながら行動できるので、相手のことに対して親身に対応することができるのです。自分のことよりも相手のことを優先すれば、相手も好感を持って接してくれます。世渡り上手な人はこうやってすべての人に対して、親身になって相手のことを考えることができるのです。世渡り上手な人は自分のことよりも相手が喜んでくれることが、自分の喜びでもあると考えることができるのです。
話題や知識が豊富なので話が尽きない
世渡り上手な人はいろいろな人と付き合っても、話しが尽きることのない話題や知識を持っている特徴があります。人と会話をする時には、その人に合った話題を話すことが一般的。世渡り上手な人は誰に対しても話題に困ることがないので、いつでも楽しく会話を楽しむことができます。話題が豊富なのでどんな人にもすぐに対応できますし、会話の内容も深い話をすることもできます。人と深い話をすることで打ち解けやすくなりますし、相手が自分に対して好印象を持ちやすくなります。話題と知識が豊富なほど、多くの人との会話を楽しむことができます。人と会話をして楽しいと思えれば、相手に好感を抱きやすくなるのでまた誘ってもらえます。世渡り上手な人は人に対して紳士に向き合うことができるので、楽しい会話をして人から好かれやすくなります。話題が豊富で話していて楽しい特徴を持っているので、相手との関係性も良好なものになりやすいです。
信頼関係を大切にしようと努力してくれる
人から好かれるには、しっかりとマナーや約束を守ることが大切です。世渡り上手な人は人との約束事に関しては、絶対に守るという特徴を持っています。約束を破るということは、その人の信頼を裏切ることになります。世渡り上手な人は好かれている人が多いですが、その理由はしっかりと約束を守ってくれるからです。人との約束を守ることで信頼関係が生まれます。この信頼関係の大切さを知っているからこそ、絶対に約束を守ってくれます。相手も約束を守ってくれる信頼できる人だと分かれば、好意的に相手のことを見てくれるようになります。一度信頼を失ってしまうと信頼を取り戻すのは非常に困難なことです。相手との信頼関係を大切に思っているからこそ、お互いに信頼関係が生まれるのです。世渡り上手な人は信頼関係を大切にする特徴を持っているので、相手も好感が持ちやすく信頼することができるのです。

 

世渡り上手になるには
自分の能力をあえて隠し下手に出る
世渡り上手な人という言葉を聞くと、能力はそれほどないけどたまたま上手くいっているというイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。しかしそれは、明らかに誤りです。なぜなら世渡り上手な人というのは、「計算した上で自分の能力を低く見せているから」に他なりません。つまり世渡り上手な人を目指すのであれば、「自分の能力をあえて隠し下手に出る」という方法がたいへん有効だといえるでしょう。もちろん全ての場面においてそういった選択が最善だとはいえませんが、多くの場面では能力をあえて隠す方が賢いのです。その理由は、人は能力が高い人に対して「嫉妬」する生き物だからだといえます。「能ある鷹は爪を隠す」という言葉もあるように、他人からやっかみを受けずスムーズに人生を送っていくためには、あえて自分を無能に見せるという手段も取るべきでしょう。
目標を高く設定しすぎない
世渡り上手になるためには、「目標を高く設定しすぎない」ことがたいへん重要です。「そんなことはない、やるからには完璧を目指すべきだ」と考える人も多いかもしれませんが、世渡り上手を目指すという意味では、むしろそういった考えはマイナスに働いてしまいます。なぜなら、どれだけ完璧に近づけたとしても、他人の評価は一定以上は上がらないからです。もっと簡単に言うと、「苦労した割には大して報われない」という事態に陥りやすくなってしまいます。世渡り上手な人になりたいのであれば、最も気にするべきは他人からの評価でなければなりません。ですから、完璧を目指してもそこまで評価が上がらないのであれば、多少は手を抜いた地点を目標として定めなくてはいけないのです。このように、目標を高く設定しすぎずそこそこにがんばっていくという姿勢が、世渡り上手になるためには必要でしょう。
口先だけで乗り切ろうとしない
世渡り上手な人になるために大切なことは、とにかく「経験を積み重ねる」という姿勢です。たとえどれだけ賢くて自分に自信があったとしても、それをただ言葉で表しているだけでは誰も認めてはくれません。つまり世渡り上手な人になりたいのなら、「口先だけで乗り切ろうとしない」ことが最も重要だといえるでしょう。人の信頼を勝ち得て自分を重宝してもらうためには、言葉ではなく行動で自身の意思を示していかなくてはなりません。口先だけで信頼を得ようとすれば、「小賢しいやつだ」と、逆にひんしゅくを買ってしまう結果になるでしょう。このように、世渡り上手な人になる道は長く険しいものです。ですから、小手先だけで何とかしようと焦ったりはせず、あくまで一歩一歩着実に経験を積み重ねられるよう努めてください。
コミュニケーション能力を高める
世渡り上手な人はコミュニケーション能力が高い人が多いようです。世の中は人と人との繋がりによるところが大きいものです。そのため、世の中を上手く渡っていくためには、その能力は欠かせないものだと言えるでしょう。どんなに仕事ができたとしても、世の中に認めてもらえなければ、収入にも出世にも繋げることができません。無口な人はコミュニケーションを取るのが苦手な人も多いようです。どちらか片方が一方的な状態では、良いコミュニケーションが取れているとは言えません。コミュニケーション能力は訓練によって高めることができます。コミュニケーション能力の高い人の言動を参考にしたり、専門家によるアドバイスをもらうなどの工夫をしてみると良いでしょう。相手に不快感を与えずに、自分の意見もきちんと述べられることが必要です。  
世渡り上手はメリットばかり
いかがでしょうか。世渡り上手になりたくない!なんて人はあまりいません。いたとしたら、それはただの嫉妬でしょう。それだけ世渡り上手にはメリットがあります。人に好かれて、信頼もされ、仕事などでは出世につながりやすくなる。そう考えれば、あなたもそのような人間を目指したほうが、生きやすくなるのは間違いありません。しかし、「そこまでして自分を曲げたくない!」と思う人もいるでしょう。もちろん、ただ生きやすくなるだけで、絶対にやらなければいけないわけではありません。ゴーイングマイウェイの精神をもち自分の信念を貫くことで、最初は大変かもしれませんが、次第にみんながあなたを認めてくれる感覚は唯一のものです。どちらがあなたに合っているかは、じっくり考えて結論を出すといいでしょう。また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。  
 
 

 

●世渡り上手になる30の方法  
「世渡り上手な人」にならないと、本当の実力が発揮できない。
この世は、矛盾だらけです。これは、社会に出た人なら誰しも感じることです。頑張った人が頑張った分評価されるわけではないし、努力した人が努力した分評価されるわけではありません。頭のいい人が昇格できるわけでもありません。「世渡り上手な人」が、評価されるのです。人間の限りある時間の中で、うまく前に進むには、ささいなコツがあるのです。たとえば、人間には調子のよいときと悪いときがあります。本人の努力とは関係なくやる気が出ない、うまくいかない、頭が回らないことがあります。こんなときに世渡り上手な人は、無理をしません。調子の悪いときには、休んでしまいます。その代わり、休んだ分、しっかり体力をため込んでおきます。ため込んだ体力は、調子がいつもどおりに戻ったときに使い、遅れた分を一気に巻き返します。プラス・マイナス・ゼロではありますが、調子の悪いときでも、しっかり対処法を知っている人は世渡り上手な人なのです。よく鬱になる人は「真面目な人」に多いと言われます。真面目な人は、調子が悪いときも頑張り、調子が出るときも頑張ります。調子が出ているときに一生懸命になるのはいいのです。問題は、調子の悪いときにも無理をして頑張ってしまうことです。常に一生懸命に全力で走っているため、最後には疲れます。休憩がないため、肉体的にも精神的にも、ストレスがたまる一方です。うまくストレスを発散するときに発散していないと、ストレスが限界までたまり、最後には鬱になります。世渡り上手な人は、このストレスとの付き合い方が上手なのです。ストレスに限らず、いろいろなテーマについて、自分なりの「うまい方法」を見つけています。世渡り上手な人は、よい成績に必要な分だけ勉強します。一生懸命頑張ればそれでよいわけではないのです。休むときにもきちんと休む。それがうまくできている人が、最後にうまく世の中を渡り歩いていきます。頑張っている人が叱られて、頑張っていない人がうまく出世していくことが、社会では本当によくあることです。世の中、矛盾だらけなのです。実力ある人が前に出られるわけではないのです。チャンスのあるときに頑張り、チャンスが通りすぎるとまたチャンスがやってくるときまで力を温存します。そうすることで、うまく実力を発揮でき、本当の成績を上げることができるのです。世渡り上手な人にならないと、本当の実力を発揮できないのです。この世でうまくやっていくためには「世渡り上手な人」が、評価されるのです。
すでに経験した人の話を聞く。これこそ一番の世渡り術。
私には、19歳から23歳までアメリカに留学していた経験があります。留学生活では、最初はやはり大変でしたが、それでも何とかうまくやっていました。私が留学生活でうまくいっていた理由の1つに「すでに経験した人の話を大切にしていた」ということが挙げられます。むしろ、これが理由の大半であります。私にとって、一度も経験したことのない留学を少しでも実現させるために「情報」が必要でした。大切な情報を得る方法は、本だけではありません。本より、実際に経験した人の話のほうが、本当に役立つのです。留学を勧める本に書いている話は、成功談のようなよい話ばかりで、話がうますぎるため、信じられないのです。留学成功談という話は載っていても、留学失敗談という話はありません。本とはいえ、利益につながる本しか出版しないのが出版社ですから、売れるような本しか扱いません。だから理想論を並べた本が、あまりに多いのです。こんなときこそ実際に経験した人の話が、一番役に立つのです。私は留学中に友人からいろいろな体験談を聞かせてもらい、本では得られない本当の情報をたくさん得ることができました。そのおかげで、どれだけ的確な行動ができたか数え切れません。「実際はどうなんですか」と、実際に経験した人に思いきって聞いてみましょう。100パーセント確実な話ではありませんが、本で読むより、よほど役立つ情報を聞くことができるのです。
世渡りには、カンニングが必要不可欠。
私が世渡りを意識し始めたのは、留学時代の男友達の影響です。当時私が20歳のときに、すでに彼は世渡り上手な人でした。彼は、今まで私が苦労してやっていたことを、いとも簡単にやり遂げてしまう、世渡りの達人でした。私と彼は、韓国語のクラスで一緒でした。韓国語のクラスは、難しい授業でした。最初の障害は、文字です。韓国語は「ハングル文字」と言って、縦棒や横棒などでできた変わった形の文字です。初めて勉強をする人は、読み方がまったくわかりません。そんなときに限って、さっそくテストです。韓国語の初心者である私も彼も、もちろん読めません。しかし、テストがあります。私は必死に真面目に勉強して、何とか読めるようになりました。彼はというと、カンニングをしていました。彼はカンニングのおかげで、私よりよい成績を取ってしまいました。彼はこう言いました。「毎日忙しくて時間がないなかで、うまく点数を取っていくには、時にはカンニングが必要なのさ」と、言っていました。実は、彼はとても忙しい人でした。そのほか、学校の勉強、音楽の練習、友人との付き合いなど、時間を最大限に活用しています。そもそも人間には、時間が無限にあるわけではありません。限られた時間内で好成績を得るには、策が必要です。彼は、学校、友人との付き合い、音楽など、それぞれをうまくこなしていました。彼と仲がよかったこともあり、いつも一緒に行動していました。彼が困難をあっさり乗り越えてしまう様子を目撃でき、だんだん仕組みがわかってきました。要領がいいのです。困難をうまく乗り越えるための、コツをつかんでいました。カンニングに限らず、時間の使い方や生活リズムなどが、正確で的確なのです。そのおかげで、彼は私より学校での進み方が早かったのです。仕事でも、同じです。早く昇進するためには、必ずしも努力と比例するとは限りません。正直に努力しても、報われない現実があるのもたしかです。本当に必要なのは、要領の良さです。そもそも社会では、カンニングをしないと、うまくやっていけません。わからないところがあれば、自分一人で考えず、人に聞くことです。学校でカンニングはいけませんが、社会では正当な手段です。むしろ、カンニングできるようにならないと、社会ではうまくやっていくことができません。このことを、学校では教えてくれないのです。
すべてを1人で抱え込まない。人と協力をして、分業する。
いろいろな人がいる世の中でうまくやっていくには、世渡りの術を使いましょう。世渡りの術の1つに「すべてを1人で抱え込まない」ということが挙げられます。よく管理職にあるケースなのですが、すべてを1人で抱え込もうとする人がいます。「仕事をみんなでやるのはわかっている。でも、部下に任せたらどんな結果になるかわかったもんじゃない。自分がやるしかない」このように、1人ですべてを抱え込んでいる人です。これでは大きなストレスが、1人に全部のしかかります。これを心理学では「アトラス症候群」と言います。ギリシャ神話で、地球をまるごと1人で背負ったアトラスから由来している言葉です。アトラスは1人ですべてを抱え込み、後に大きなストレスに耐え切れずつぶされます。すべてを1人で抱え込んでも、事態は好転しません。ストレスに押しつぶされてしまう結末が見えています。これは考えてみると当たり前のことなのですが、実行できていない人が本当に多いです。いま一度、自分を振り返ってみましょう。あなたは、すべてを1人で抱え込もうとしていませんか。大きなことは、細かく分けて、みんなで「分業」すればいいのです。上手に仕事をこなすには、自分はできることだけをやります。できないことは思いきって他人に任せてしまうのです。これが「分業」です。1人にかかるストレスも少なくて済みますし、質のよい仕事が出来上がります。みんなで協力することは、よい結果を生み出すために大切なことなのです。
世渡り上手な人は、おだて上手。
世渡り上手な人は、おだて上手です。おだてることが上手だから、相手に気に入られることを知っています。よりよい人間関係を構築するときに、相手と仲良くできることが大切です。そのためには、適度な「おだて」が必要なときがあります。おだてることは、褒めることです。相手のよい部分を見つけ出して褒めてあげると、お互いによい気分になれます。よりよい人間関係を構築するために、大変な作業なんて不要です。相手の長所を見つけて、うまくおだてることで、円滑な人間関係が生まれるのです。
面白くないことでも、面白がってあげる。
世渡り上手な人は面白くないことでも、面白がって笑えます。これは、ホストやホステスさんが得意です。ホストやホステスさんは、面白くない冗談を面白がって笑ってくれます。というより、笑ってあげています。心の中では、本当は「面白くない」と思っているときもあります。しかし、面白くないことでむすっとしてしまうと、話をする方も気分が悪くなります。ささいなことでも面白がって笑えば、話すほうは気分がよくなるでしょう。自分の話によって、人を楽しませている快感が得られるからです。世渡り上手な人は決まって、笑い上手です。うまく相槌あいづちを打ちながら笑うことができるから、みんなに気に入られているのです。
世渡り下手は、1つの手段に執着する。世渡り上手な人は、たくさんの手段を活用する。
1つの目的を達成するためには、1つの手段にとらわれないことです。目的はたった1つでも、目的にたどり着くまでの手段はたくさんあります。たとえば「彼女を喜ばせたい」という目的があるとします。彼女を喜ばせるための手段が「プレゼントを渡すこと」しか思い浮かばない人は、世渡りが下手な人です。彼女を喜ばせるためには、たくさんの手段があります。プレゼントで喜ばせてあげることはもちろんのこと、手書きの手紙で喜んでもらうこともできます。彼女の悩みを聞いてあげることでも喜んでもらえますし、一緒に温泉に行ってみることでも彼女は喜んでくれます。彼女にキスをすることでも喜ばせることができるはずです。1つの目的を達成するために、1つの手段だけに執着しないことです。仕事でも、困難にぶつかってしまったときに、解決方法は1つだけではありません。たくさんあります。そのたくさんの手段を最大限に活用できる人が、最後には出世できる人なのです。
完璧は目指さない。今ある手持ちの駒で、何とかやりくりする。
世の中に完璧な人間という人はいません。たとえ天才といわれる人でも、全知全能ではありません。天才といわれる発明王エジソンは、発明に関しては天才ですが、音楽に関しては素人です。天才といわれるアインシュタインは、物理に関しては天才ですが、体育に関しては素人です。すべてができる完璧な人は、いまだかつて1人もいません。すべてができる人は、もう人間ではないのです。神様です。すべてができるというのは、せいぜい人間が作り出した神様くらいです。できない自分を責める必要はありません。「できないことがある。わからないことがある」というのは、人間らしいことなのです。にもかかわらず、人間はみんな完璧を目指すのが大好きです。完璧なんてあり得ないのに、完璧を目指そうとすると、いつまで経っても終わりがきません。これでは、いつかストレスに悩んでしまうのも、時間の問題です。人間関係にしろ、仕事にしろ、自分のことにしろ、やり遂げたいことに対して、完璧は目指さないようにしましょう。限りある時間の中で、できるだけ世の中をうまくわたっていくには、今ある手持ちの駒で何とかすることです。もしどうしても足りない部分が見つかれば、そのときに手に入れればいいのです。最初から、全部を手に入れてからスタートしようと考えていると、いつまで経ってもスタートできません。全部を手に入れようとしてしまうと、それだけで人生が終わってしまいます。それでは何のための人生かわからないです。生きている間に、自分の好きなことをどれだけ叶えられるかが大切です。そのためには、まず行動しましょう。今ある手持ちの駒で何とかやりくりしようとするなら、今すぐ行動できます。もし足りないなら、そのときに手に入れれば済むことなのです。私は今、本を書いていますが、ここに書いていることでさえ100パーセント完璧な文章ではありません。もちろんまだ足りない要素がたくさんあります。しかし、私の場合、今まで自分が経験したことで、書いています。私は昔「本を書くためには、何冊くらい本を読めばいいのかな」と悩んでいたころがありました。本を書きたいからとはいえ、本を何冊読んだところで、終わりが見えてきません。読むことは、いつまで経っても読むことでしかないことに、ある日、気づいたのです。本を書くためにたくさん本を読んでいても、本は出来上がりません。知識は入ってきますが、本を書くという作業ではないのです。本を読むことより、今すぐ本を書いたほうが自分の夢に近づけることに気づいてから、私の生き方は変わりました。読むばかりの生活をやめ「書く」という行動に移し始めてから、ようやく夢に向かって具体的に前進できるようになったのです。今、頭の中にある経験という知的財産を使って、やりくりしています。もし、足りないなと思う知識があれば、そのときはそのときに本を買って勉強します。そうすることで、やっと私は完璧というストレスから開放されたのです。
朝は、ゴールデンタイム。
テレビには注目のドラマがいつも放映されるゴールデンタイムというのがあります。主に月曜の9時が、一番おいしいドラマがある時間帯です。ドラマを愛する人なら、ゴールデンタイムは見逃しません。実は人の1日にも、最も仕事ができるゴールデンタイムというのがあります。「朝」です。たっぷり睡眠を取った後の朝は、爽やかです。十分に睡眠を取っているので疲れも残っていませんし、頭の中がすっきりしています。この瞬間は、寝起きでしか味わえません。一番重い仕事は、頭がスムーズに働く朝にやってしまうといいのです。世渡り上手な人は、1日中、元気なわけではありません。「やるときにはやる、休むときには休む」というメリハリをつけて、1日をうまくコントロールしています。私も一番大変な仕事は、午前中にするようにしています。それもできるかぎり、起きて会社に着いたらすぐするようにしています。頭がしっかり動くときに動かしておかないと、お昼を過ぎてからでは何か疲れがたまっています。特に昼食を食べた後は、仕事というより、昼寝をしたい気分です。疲れがたまってしまった状態では、よりよい仕事はなかなかできないのです。夜になれば元気になるという人がいますが、ただテンションが上がっているだけです。上がったテンションで勢いはあるかもしれませんが、正確で的確な作業は難しくなります。なにより夜中になると、疲れもピークに達している状態が多く、スピードのある仕事は難しいのです。ちなみに夜ほど、面白いテレビ番組があり、気になって集中力を妨げてしまいます。仕事のできる人間ほど、朝を大切にします。朝は、ゴールデンタイムだったのです。
「夜遅くまで」より「朝早くから」のほうが、評価が高い。
仕事を頑張っている人には、次の2種類の人がいます。1.朝早くから頑張っている人 / 2.夜遅くまで頑張っている人 どちらとも、よく頑張っている人です。しかし、他人から見たときに、より評価が高いのは「朝早くからの人」のほうです。他人からうまく評価を受けたいときには、頑張りそのものだけでなく、朝という時間帯を利用しましょう。朝早くから頑張っている人を見ると「その人の頑張り」にプラスアルファで「朝」の好印象が加算されます。朝には「すっきり」「爽やか」「てきぱき」という明るい印象があります。それに対し「夜」という一般的な印象には「だらだら、のろのろ、眠たい」というマイナスな印象があります。まったく同じ仕事をこなすときでも、他人からの評価で1歩リードしたいときに、この印象をうまく利用すればいいのです。他人からより高く評価を受けるためには「夜遅くまで」より「朝早くから」にすればいいのです。テレビ局の朝のアナウンサーたちは、いつも朝早くに起きています。朝のアナウンサーが、印象よく感じてしまうのは、朝早くから頑張っているからです。ただ「朝早く」というだけで、他人からの評価が上がってしまうのは、不思議ですが、本当の話なのです。
 
 

 

人によって自分が変わることは、世渡り上手である証拠。
人によって自分が変わることは、世渡り上手である証拠です。世の中には、いろいろな人がいます。年上の人、年下の人、男の人、女の人、太った人、痩せている人など、多種多様です。しかし、すべての人に同じ言葉遣いを使っているわけではありません。それぞれによって、それぞれの言葉遣いや態度を取っています。社長には敬語を使い、部下には命令形を使います。女性を口説くときには、優しい態度になります。「人によって態度を変えるのは変だ」と思うかもしれませんが、とんでもない。人によって態度を変えないと社会ではうまくやっていくことはできません。相手に失礼のないような言葉遣いができるのは、臨機応変に対応できている証拠なのです。人によってころころ態度を変えるのではありません。人によって最も適切な言葉や態度を見せるのは、臨機応変な対応ができているということです。臨機応変な対応ができる人は、世渡り上手な人なのです。
できることでも、できないふりをすると、助けてもらうことができる。
できるのにできないふりをするのが、世渡り上手な人です。できるのに「できる」と言ってしまうと、もう周りの人は助けてくれなくなります。「なんだ。できるんだ。じゃあ、教えなくていいね。自分でやってね」となります。しかし、できるのにもかかわらず、わざと「できないんです。すみません。教えてください」と、時には演じてみることも必要です。教えてあげることで「ありがとうございました。おかげで助かりました」と言ってもらえると、満足してもらえます。知らないふりのおかげで、コミュニケーションの機会を作ることができ、お互いの距離を縮める効果もあります。教えてもらったときには、きちんと「ありがとうございました」と言いましょう。これさえ言えれば、人付き合いが怖くなくなります。さらに「○○さんのおかげです」と、自尊心をくすぐる一言も加えましょう。あなたのことを、かわいがってくれます。社会では、かわいがってもらえる人が、後から大きくなります。どれだけかわいがられる人間になるかが、どれだけ世渡り上手な人間になるかに比例しています。かわいがられるためには、わざとできないふり、知らないふり、わからないふりをすればいいのです。たとえば、赤ちゃんはとてもかわいいです。赤ちゃんは、何もできないからかわいいのです。赤ちゃんが、突然「天は人の上に人をつくらず。人の下に人をつくらず」なんて話し始めたら、驚いてしまいます。かわいいより「なぜ話すことができるんだ?」と引いてしまうのです。赤ちゃんは、言葉がまだきちんと話せないから、かわいいのです。できないから、かわいいのです。できないから、教えてあげたくなります。教えてもらえるから、成長できます。実は、赤ちゃんこそ世渡り上手の達人なのです。人は成長するにつれて、プライドが出てきます。「できないと侮辱される。能無しと思われる。そんなのプライドが許さない」プライドのせいで「助けて」と言えなくなります。赤ちゃんのころは助けてもらえたのに、大人になるにつれて、助けてもらえなくなります。赤ちゃんを見習って、できるときでも、できないふりです。周りの人たちが助けてくれるのです。
雰囲気を読み取る力があれば、言いにくいことも言えてしまう。
雰囲気によっては、話しやすい雰囲気と話しにくい雰囲気のときがあります。何か悪い報告のときには、上司の機嫌のいいときに言ってしまうと、叱られる度合いが軽くなります。時には、機嫌がよくて「いいよ、いいよ。気にしなくていいよ」と、許してもらえることさえあります。世渡り上手な人は、言いやすい雰囲気のときに一気に言ってしまいます。「今度言おう」と思っていると、次がなかなか来ないのです。相手の機嫌を感じ取り、機嫌の様子をうかがいながら行動することが大切です。一般にいう「顔色をうかがう」というやつです。時には顔色をうかがいながら行動することも重要なのです。相手の心の状態を感じ取るセンサーに敏感になりましょう。心を読み取るセンサーが敏感な人は、トラブルを最小限にとどめることができるのです。
どうせ叱られるなら、1回にまとめてしまえばいい。
どうせ叱られるなら、ばらばらで叱られるのではなく、1回にまとめてしまえばいいのです。私は昔、テストで悪い点を取ってしまったときには、親に言わなければならないという決まりがありました。ときどき私は、悪い点を取ることがありました。3つのテストで、すべて悪い点を取ってしまうと、3回も叱られることになります。私はいつも悪い点を取ったときには、1回ですべて見せるようにしていました。どうせ叱られるなら、1回で済ませたかったのです。親には「またこんなに悪い点をとって!」と、あきれられます。しかし、こうすることで、私はいつも叱られるストレスをいつの間にか減らせるコツを身につけていたのです。どうせ叱られることなら、ばらばらに叱られるより、1回にまとめてしまいましょう。叱られるでしょうが、1回だけのほうがストレスは軽くて済むのです。
仕事ができる人は、1週間のメリハリができている人だ。
今、日本では、週休2日制になっています。学校では、土日が完全に休日になり、子供たちはしっかり遊ぶことができるようになりました。社会では会社にもよりますが、たいてい土日2日間は休日のところが多いです。土曜日と日曜日が休日になったからこそ、以前よりメリハリのある毎日を送ることができるようになりました。ストレスいっぱいのこんな時代だからこそ、土日の使い方で、生活が大きく変わってきます。世渡り上手な人は、土日に思いきり遊んだりのんびりしたりしてプライベートを楽しみ、月曜から張り切って仕事に取り組む人です。私の上司は、土日にはフィットネスに行っているそうです。日頃のストレスを、体を動かすことでうまく発散させ、1週間のメリハリをしっかりさせているのです。いくら人間とはいえ、疲れない人はいません。疲れない方法より、疲れを発散させる方法を見つけましょう。どうやって疲れやストレスを発散させるかは、人それぞれです。まず自分に合ったストレス発散法を見つけ「仕事」と「休み」にメリハリをつければいいのです。仕事ができる人になるためには、1週間のメリハリをしっかりすればいいのです。
純粋な気持ちで、サービスをする。
世渡り上手な人は「サービス精神」を持ち合わせています。「相手に何かされる」より「相手に何かをしてあげたい」というサービス精神は、みんなから慕われる条件です。サービス精神は、見返りを求めるものではありません。見返りを求めるのでは、ただ下心から行動しているだけです。下心で行動してしまうと、見返りが返ってこなかったとき、相手を憎んでしまいます。見返りを求めるのではなく、見返りを求めない、純粋に何かを与えたい気持ちです。純粋な気持ちで相手に与えていると、自然と返ってくるようになっています。その結果「与える&与えられる」を通して、人と仲良くなることができるのです。世渡り上手な人は「与えられる人」ではなく「与える人」です。
自分も他人も人気者にできる人が、本当の人気者。
今、社会は「共存共栄」の世界へと向かっています。昔は、自分の会社が一番になることばかり考えられていた時代でした。しかし、今は、みんなで協力して、みんなが繁栄していくという時代になっています。1つの会社で、世界を制覇するのではなく、みんなで一緒に共存共栄して行こうという考え方です。これは、念を押して言わなくても、当然なことです。1人で生きているのではなく、たくさんの人に支えられていることに気づけば「一緒に繁栄する」というのは、当然なことです。「独占」ではなく「共存共栄」です。学校の目立ちたがり屋は、自分ばかりが目立ちたがります。自分ばかりが目立てばいいと思っている人です。しかし、自分だけでなく、目立たない人までも一緒に盛り上げていくのが、人気者なのです。自分ばかりがカラオケで歌っているばかりでなく、ほかの人にも歌ってもらう、ほかの人も盛り上げる、ほかの人を主役にできる。これが、本当の人気者です。人気者という意味は「自分に人気がある人」という意味ではありません。「自分も、他人も人気者にさせてしまう人」というのが、人気者という意味なのです。
友人に見せてもらうと、時間と労力が節約できる。
私が小学校のころ、松本君という世渡り上手な人がいました。小学校の夏休みでは、大量の宿題が出されます。1カ月間の夏休みを使って、大量の宿題をこつこつ終わらせていくのが、普通です。しかし、松本君は、夏休みの宿題は夏休みが終わってからやります。学校で友人に見せてもらい、1カ月分の宿題を丸写しさせてもらうのです。まったく宿題をしないのもすごいけれど、友人に堂々と見せてもらう度胸もすごい。松本君はそうして、うまくみんなが苦しむ宿題の波を、うまく乗り切っていました。ちょっと大げさと思うかもしれませんが、仕事をしているとこんなことはザラにあります。むしろこれをやっていかないと、困難を乗り越えられない時さえあります。
人生を上手に歩くコツは「助けてください」と言えるようになること。
日本のことわざに「猫の手も借りたい」という言葉があります。助けが欲しくて、猫の手でもいいから、とにかく助けてほしい意味です。猫の手を借りるとは大げさですが、世の中をうまく渡り歩くために、人の手はどんどん借りてしまったほうが得をします。しかし、これがなかなかできないのが、大人です。大人になるにつれて、プライドが先行してしまい「自分で何とかする」と意地を張りたがります。特に、部長や中間管理職はプライドが人一倍です。「わかりません。助けてください」と言えない人が多いのです。もちろんまずは自分で何とかすることが大切です。しかし、うまくいかないときは、潔く助けてもらうことが必要です。日頃から「自分で何とかする」と強気を言っていると、本当に助けてもらいたいときに「助けてください」と言えなくなります。うまく人生を歩くには、必ず「助けてください」と言えるようになることです。これが言えないと、必ずどこかでつまずきます。つまずくだけでは済まず、転んでけがをしてしまいます。けがをしてしまってからでは、遅いのです。日頃から、予防接種をしておかなければなりません。人生の予防接種のために、痛い注射をする必要はありません。ただ一言「助けてください」と言えるようになるだけで、いざというときに乗り越えられるようになります。注射は痛いけれど「助けてください」は痛くありません。痛くないから簡単に実行できます。「助けてください」は、予防接種より簡単なのです。
明るい人になるためには、明るいことを考えていればいい。
明るいことだけを考えましょう。明るい人になると、人生が楽しくなります。明るい人になるためには、明るいことばかり考えていればいいのです。明るいことを考えていると、わくわくした気分になれます。楽しいことばかりを考えているから、本当に毎日が楽しくなるのです。「そんなこと言われても、心配で仕方ない」という人もいるでしょう。いやなことがあっても「そのときはそのときに考えればいい」のです。いつ起こるかわからない不安のせいで、1日中暗い気分になるのは、なんともったいない。先のことを考えすぎていると、終わりがなく、精神的に疲れます。せっかく生きているのですから、楽しく生きる方向へ考えましょう。明るい人には、明るいことがどんどん引き寄せられていくのです。
 
 

 

世渡り上手な人は、逃げるのが上手。
世渡り上手な人は、逃げるのが上手です。すごい速さで、引き止める間もなく逃げていきます。余計なことには、関わりたくないのです。アニメ『ルパン三世』のルパンは、世渡り上手な人です。ルパンは、逃げるのが早いです。あっという間に逃げてしまい、消えます。自分にとって好都合なときは飛んでやってくるのに、敵が現れると消えるようにさっと逃げてしまいます。これがルパンの世渡り術です。日本のことわざの1つに「逃げるが勝ち」という言葉があります。数多くの敵を相手に自分では対処できないときには、逃げてしまえばいいのです。いまだルパンが敵に捕まることなくうまく世渡りできているのは、ただ逃げるのがうまいからです。逃げるのがうまくなれば、困難がやってきても、見てみぬふりをして避けることができるのです。
いくら本を読んでも、実際の経験にはかなわない。
私の友人には客商売をしている友人が多いです。ホストやホステスがいるおかげで、私も一緒に人付き合いについては、よく勉強させてもらっています。特に印象的だったのが、人付き合いの仕事についている人は「心理学」にとても詳しいのです。どういうことをされると嬉しいのか、どうすれば気が利く接し方なのか、相手はどういう心理状態なのかをよく知っています。たくさんの人付き合いに触れているため、人間関係にとても強いのです。私も人付き合いは好きで、よく心理学系の本を読みあさりました。それでも、やはり生で経験して得た心理学にはかなわないのです。本で得ただけでは、行動がぎこちなくなります。自分で経験したことしか、本当に身につかないのです。哲学や知恵は、経験重視で身につけましょう。本も大切ですが、本がすべてではないのです。
天才は、想像力を最大限に活用している。
アインシュタインは、ノーベル賞を受賞した20世紀の天才の1人です。「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」など偉大な発表をして、世界的な名声を得ました。アインシュタインの考えていることは、実際の机の上でできることではありません。宇宙に出て実験することであり、地球上では実験できないことです。あるインタビュアーが「あなたの実験室は、どこにあるのですか」と尋ねたことがありました。すると、アインシュタインは「ここだよ」と言って、自分の頭を指さしたといいます。この世で最も素晴らしい実験室は、頭の中です。頭の中は、何でも可能になる世界です。想像力は素晴らしい。頭の中なら、一瞬でイタリアに行くことも、空を飛ぶこともできます。映画の主人公になることもできます。憧れのアイドルとデートをすることもできます。天才と言われる人ほど、想像力を最大限に活用しています。人が思いつかないような発想や考え方も、想像を膨らませることから始まります。どうすればいいのかわからないときには、アインシュタインのように、頭でシミュレーションです。想像力を働かせることで、解決策が見えてきます。
根回しすると、話がスムーズに進んでいく。
会議で主張が通りやすくなるためには、行き当たりばったりになってはいけません。ほんの少し工夫が必要です。主張に賛成してくれる人を、あらかじめ確保しておくことが大切です。これを「根回し」といいます。たとえば、会社のプレゼンのときです。プレゼンで紹介する内容を、会議を出席する人にあらかじめ話をして、賛成票を集めておくのです。事前に根回しをすると、圧倒的に企画が通りやすくなります。根回しとは、最初から自分の仲間に賛成してもらうように、協力してもらうことです。賛成意見が多いほど、企画が通りやすくなります。プレゼンが始まる前に、何人かに必ず賛成してもらえるように言っておくことで話がスムーズに前に進むのです。
心から相談できる友を持つ。
悩みに対しては、できるだけ適切な解決方法を見つけることです。そのために、自分だけで考える解決策では限界があります。解決策は、みんなで考えればいいのです。あなたには、心から信頼できる人がいますか。相談できる友人がいますか。もし、いるなら、すでにあなたは幸せ者です。あなたのことを真剣に考えてくれる人がいるというのは、恵まれていることなのです。日本のことわざに「3人寄れば、文殊の知恵」という言葉があります。自分一人では知恵が出てこないが、3人集まって考えればよい知恵が思いつくという意味です。たった3人でも、自分の3倍の視野を手に入れることができるのです。極端な話、2人でもいいのです。2人でも、視野が2倍になります。今まで自分が解決できなかったことでも、心から相談できる人が1人いるだけで、解決力が2倍になるのです。
方法は簡単。思いきりやればいい。
どうすればいいかなんて、考えすぎないほうがいいのです。あまり考えすぎても、ぎこちなくなり、不自然になります。方法は簡単です。思いきりやればいいのです。思いきりやるから、最もよい成績を上げることができます。手を抜いて中途半端に終わらせても、終わったことはもう戻ってきません。柔道のプロ選手は、予選でも思いきりぶつかっていきます。手を抜いて負けてしまえば、取り返しがつきません。終わったことは、もうやり直せないのです。プロであるほど、油断しません。ただ、全力を出し切ることに集中します。後から悔やまないためにも、ただ全力でぶつかればいいだけです。
芝居ができると、手に入らない物が手に入るようになる。
うまく世の中を渡っていくには、ある程度芝居ができるようになることが必要です。芝居ができるようになれば、いろいろなところで役立ちます。彼氏にお願いを聞いてもらいたいとき、女の子が泣くふりをすれば、男はイチコロです。上司に気に入られるために、偉そうな態度を取らず、謙虚な態度を取るようになれば嫌な印象を与えることはありません。アニメ『ルパン三世』の峰不二子は、すこぶる芝居上手な女性です。不二子は財宝を手に入れるために、男をうまく魅了します。あるときはルパンの仲間であるふりをして、いいところで全部もって逃げます。時にはルパンにさえもうまい芝居を演じ、努力して手に入れたルパンの財宝も素早く横取りしていくのです。これが、峰不二子の世渡り術です。不二子は美しさの力だけでなく、芝居ができる力によって、手に入らない物を手に入れているのです。芝居上手な人は、世渡り上手です。芝居する力があると、手に入らない物が手に入るようになるのです。
健康あっての幸せ。
健康に気を使っていますか。いくら楽しい人生とはいえ、健康あっての幸せです。健康であるときは、その感謝がわかりませんが、失ったとき、痛切に実感できるようになります。しかし、失ってからでは遅い場合があります。健康には、健康なときこそ気を使うことが必要なのです。私が生まれて初めて人間ドックを受けたのは、20歳のときでした。かなり早いほうです。そのとき、アメリカ留学で食生活が乱れていたし、一度入院も経験しているため、思いきって全部見てもらおうと思い、受けました。検査は、丸1日かかって行われました。私は、もちろんその日の最年少でした。みんな40代や50代のおじさんおばさんばかりです。中には、おじいさんおばあさんもいました。私1人だけ、若いのが混じっている状態でした。周りの年齢層が高いことから、若い人が思ったより健康に気を使っていないことがわかりました。往々にして、健康が崩れてしまってから気をつけはじめる人が、ほとんどです。健康を失ってから病院に駆け込み、医者に「手遅れです」と言われても、意味がないのです。
雑に間違えるくらいなら、丁寧に間違えたほうがいい。
間違いは、人間なら誰にでもあることです。間違うことは、人間らしいことです。間違うことは、いけないことではありません。間違えないとわからないこともありますから、どんどん間違ってどんどん成長を手に入れていけばいいのです。大切なことは、どんな間違い方をするかです。世渡り上手な人は、雑な間違いではなく、丁寧すぎる間違いをします。同じ間違いなら、雑な間違い方より、丁寧すぎる間違い方のほうが、間違えたときの印象がよくなります。「どうすればいいか」と思うとき、できるかぎり丁寧に対応しましょう。丁寧なら、間違ってしまっても、寛大になってくれるでしょう。丁寧さが伝わる間違いは、よい印象を与えることになるのです。
世の中では、フライングスタートしたもの勝ち。
学校の競技では、フライングスタートは反則になります。たしかにそれはよくありません。フェアな勝負では、フェアな姿勢が必要です。では、フライングスタートのすべてがダメかというと、そうではありません。人生では、フライングスタートが許されています。少しでも早く始めた人が、有利になる世界です。学校の競争ではスタートの合図がありますが、人生では「やろう」と思った瞬間がスタートです。スタートの合図が鳴るまで、待ち続ける必要はありません。「したい」と思ったら、今すぐ行動しましょう。早くに行動すれば、ほかの人より早く前に進めます。早く行動すれば、早く経験を積めます。早くにノウハウを学べ、成功への距離が近づくのです。遅すぎて困ることはあっても、早すぎて困ることはありません。言い訳をしている暇があれば、さっさと行動してしまいましょう。行動した時点で、ほかの人より前に出ることができています。詳しい方法は、行動しながら学んでいけばいいのです。行動しながら学ぶほうが、経験が伴うため、しっかり身につきます。習うより、慣れることが大切です。本からの情報は情報であって、経験ではありません。経験は、経験しに向かえばいいだけです。今すぐスタートすることで、今から経験ができます。成功するためには、早く行動すればいいのです。世の中、フライングスタートした人が、勝つのです。

 

まとめ / 世渡り上手になる30の方法
1 「世渡り上手な人」になる。
2 経験者から、話を聞く。
3 社会では、カンニングを意識する。
4 分業する。
5 上手におだてる。
6 面白くないことでも、面白がってあげる。
7 目的達成のために、たくさんの手段を活用する。
8 今ある手持ちの駒で、何とかする。
9 朝こそ、一番頑張る。
10 朝早くから、頑張る。
11 人によって、臨機応変に対応する。
12 できることでも、できないふりをする。
13 心を読み取るセンサーを、敏感にする。
14 どうせ叱られるなら、1回にまとめてしまう。
15 メリハリをつけた1週間を心がける。
16 「サービス精神」を持つ。
17 自分だけでなく、ほかの人も人気者にする。
18 友人に、見せてもらう。
19 プライドにこだわらず「助けてください」と言えるようになる。
20 明るいことを考える。
21 負けるとわかっている戦いには、潔く逃げる。
22 実際の経験から、学びを得る。
23 想像力を、最大限に活用する。
24 話がスムーズに進むように、あらかじめ根回しをしておく。
25 心から相談できる友人を持つ。
26 やるときは、大胆に思いきってやる。
27 簡単な芝居ができるようになる。
28 若いときから、健康には気をつける。
29 間違うときには、丁寧に間違える。
30 「したい」と思ったら、今すぐ行動する。  
 
 

 

●世渡り下手 世渡り上手な人に学ぶ 
世渡り上手なあの人が羨ましい…
会社でもプライベートでも、いつもつまづいてしまう人間関係。今回こそは失敗しない、と意気込んでも空回りしてしまう。でも、一緒に会社に入ったあの人は世渡り上手。話も上手くて先輩には好かれ、上司からも可愛がられている。
「毎日、楽しそうで、生きやすそうで羨ましい。私はこんなに悩んでいるのに… 」
一生懸命仕事をしているのに、世渡り下手で認めてもらえない。人付き合いが上手くできなくて、周りからはいつも距離をおかれている。私も世渡り上手に生きてみたいのに、どうしたらうまくいくんだろう?
世渡り下手の意味とは?
世渡り下手の意味は、要領よく動けない人、世間に対し、上手に自分のことを合わせることができない人のことを指します。正直者のため、周りの人たちが嘘をついて合わせている場でも自分の心のままに動いてしまい、うまく立ち回ることができないのです。世渡り下手の人は、周りの空気が読めないため、自分が正しいと思ったことをしても失敗することがあります。そのため、上手に生きられない、どんなことをしても楽しくない、という状況に陥ることもあるのです。一生懸命なのに不器用で生きづらい世渡り下手の人は、どんなこともうまくこなし、順調に人生を歩んでいるように見える世渡り上手な人のことを時に羨ましく思い、世渡り上手になりたいと思うこともあります。

 

「世渡り下手の人」7つの悲しい特徴
世渡り上手になりたいと思いながらそうなれない世渡り下手の人たち。
「なぜ自分は周りの人がうまくこなしていることができないのだろうか、もっともっと上手に立ち回りたいのにどうして失敗してしまうんだろう…。」
いつまでも世渡り上手になれず、世渡り下手のままの人にはどんな特徴があるのでしょうか。世渡り下手の人に見られやすい、7つの悲しい特徴について紹介していきます。
1.調子よく他人をおだてられない
世渡り上手の人は心の中ではそうは思っていなくても、建前を使って他人を上手におだてられるもの。その調子の良さで、職場などでは上司に可愛がられたり、その繋がりで出世したりすることもあるのが世渡り上手な人の特徴です。しかし、世渡り下手の人は良くも悪くも自分に正直で真面目です。そのため、自分が心から思っていないことは口に出すことができず、世渡り上手な人ができる、「おだてる」という行為がうまくできません。
2.周りに合わせるのが面倒くさい
世渡り上手な人はコミュニケーションスキルが高く、周りの空気を読むことが得意なもの。そのため、周りに合わせて自分の振る舞いを変えたり、周りからよく見られるような行動をしたりすることができます。世渡り下手の人は、空気が読めず自分中心的な振る舞いをしてしまうことがあります。周りに合わせる努力をせず、面倒くさいからと言って円滑な人間関係を築くことを怠ってしまった結果、周りにうまく馴染めず生きづらくなってしまうのです。
3.真面目すぎる
世渡り上手な人は時として人との関係を円滑にするために必要な嘘をつくなど、見方によっては不真面目にも見える行動を取ることがあります。しかしその行動は、自分が世渡り上手に生きやすくするためのもの。結果としてプラスになっているのです。世渡り下手の人は真面目で正直者のため、嘘をついたり、疲れた時に手を抜いたりすることができません。その真面目さは時にマイナスに働き、疲れてしまう場合もあります。
4.同じ失敗を何度も繰り返す
世渡り上手な人は、一度犯してしまった失敗を何度も繰り返すことがありません。自分なりにどこが悪かったのかを考え、それに対しての改善策を見つけることができるからです。世渡り下手の人は同じ失敗を何度も繰り返す傾向にあります。職場で失敗を繰り返せば信用を失います。そして、その過去の失敗を繰り返すことを過剰に恐れるあまり、新たな職場や恋人との関係でも失敗を繰り返してしまうことがあるのです。
5.ネガティブ
世渡り上手な人は基本的にポジティブ思考の人が多いです。もし失敗をしたとしても、「次は失敗しない。大丈夫」という考えが先に立つため前向きに行動をすることができ、その前向きさが成功に繋がることも多くあります。世渡り下手の人はネガティブ思考の人が多い傾向にあります。そのため、前向きに物事を考えられず、「また失敗したらどうしよう」「どうせうまくいかない」などの考えが先に立ってしまうのです。
6.人間関係が苦手
世渡り上手な人は人と関わることが多く、そのたくさんの経験から世渡り上手な方法を見出していきます。そのため、人間関係を築くことが上手で、友達も沢山いる人が多いもの。逆に世渡り下手の人は上手に人間関係を築くことができず、友達も少ないことが多いです。そのため、世渡り上手な人が周りの人間関係から学んでいく世渡り上手な術をうまく学べずに、世渡り下手となってしまうことがあります。
7.口数が少ない
話し上手で口数が多いのが世渡り上手な人の特徴。
「話が上手いため、周りを盛り上げたり、周囲の人の機嫌を取ったりすることが得意なため、みんなから可愛がられ好かれ、世渡り上手になっていくのです。」
世渡り下手な人は話下手で、口数も少ない人が多いもの。複数人で話しているとあまり発言しないことも。そのため、不本意な方向に話が進んでいても声を上げることができず、結果自分にとって悪い状況に物事が進んでしまうこともあるのです。
人付き合い上手い人は私と何が違うの?
「世渡り下手で上手に人と関われない」「世渡り上手な人みたいに楽しく生きたいのに…」
世渡り上手になりたいのになかなかなれない、という人は自分自身の世渡り下手な姿に葛藤し、時には世渡り上手な人を羨ましいと思うこともあるでしょう。世渡り下手な人は生きているだけで生きづらいと感じ、ストレスを溜めてしまうこともあるもの。なぜこんなにも生きているだけで、悩まなくてはいけないの?と思い、悩みます。そんな自分とは違い、円滑な人付き合いを築ける世渡り上手な人たち。「自分はあんな風にはなれない」と諦める前に、まずは周りの人たちと上手に付き合うことから始めてみることが大切です。要領よく人付き合い上手い人になれれば、世渡り上手への道も遠くはないもの。

 

世渡り上手になるには?試したい9つの方法
長い人生、世渡り下手よりも、世渡り上手に生きていきたいもの。世渡り上手になれれば、世渡り下手な今よりもストレスが溜まりにくく、生きやすい環境に自分を置くことができます。しかし、「一体世渡り上手になるには具体的にどのような行動を取ったらいいのかなかなか思い浮かばない…」という人も多いでしょう。世渡り上手になるための、具体的な9つの方法について紹介していきます。
1.程よい「適当」を身につける
世渡り下手の人は真面目で一生懸命な人が多いもの。もちろん、何事にも一生懸命なことは悪いことではありませんが、世渡り上手に生きるためには、程よい「適当」を身につけることも必要です。
「適当と言う言葉からは、「いい加減」という印象を受けるかもしれません。しかし、この言葉には「程よいこと、要領よくやること」という意味もあります。」
程よく力を抜くことによって力みすぎて失敗することもなくなり、世渡り上手に近づくことができるのです。
2.周囲に「自分らしさ」を理解してもらう
自分らしさを発揮して生きることは大切なことです。しかし、「低血圧だから朝起きられずに遅刻してしまう」「人と話すのが苦手だから送別会は欠席する」など身勝手な自分らしさは自己中心的な印象しか周りに与えません。出勤時刻を守り遅刻をしない、お世話になった人の送別会にはきちんと出席するなど、周りとの信頼関係を築いた上に「自分は〇〇が苦手」などの自分らしさを理解してもらいましょう。基本的なルールが守れていれば、周囲からの理解も得やすくなり世渡り上手にも繋がります。
3.どんな時でも周囲との信頼関係を崩さない
世渡り下手の人の中には、自分から世渡り下手になってしまうような環境を作り上げている人もいます。あまりにミスを繰り返す、会議の時間を忘れて遅刻する…など周囲からの信頼関係を自分の失態で失ってしまっているのです。世渡り上手になるためには、一度犯してしまったミスに対して改善策を考えて実行し、信頼関係を守ることが重要。
「世渡り上手な人は、調子がいいだけではなく周囲との信頼関係もきちんと築いているのです。」
4.「助けて」と言えるように意識する
世渡り下手な人は生真面目であると同時に、自分から声を上げることが苦手です。そのため、「助けて」と言えずに自分一人で頑張ってしまい、結果的にミスをしたり、不本意な結果を生み出してしまうことがあります。
「自分一人ではできないことであったり不得意なことであったりした場合は、誰かに助けを求めることが大切。」
助けを求めることは、恥ずかしいことでも悪いことでもありません。きちんと自分の力量を見極め、周りの人を頼ることは世渡り上手への一歩となります。
5.他人と必要以上に比較しない
世渡り下手の人は、つい自分を周りの世渡り上手な人と比較してしまい、「どうして自分はあんな風に世渡り上手になれないんだろう…」と落ち込んでしまうことがあるもの。他人と比べることにより、余計に自信を失ってしまいます。まずは自分の良いところを見つけ、自分自身を認めていくことから始めましょう。自分に自身がつけば、他人との関わり方にも変化がでてくるものです。
6.他人の「許せない部分」に目を向けない
世渡り下手の人は、他人の「許せない部分」に気が付きやすく注目しがちです。そのため、「あの人はなぜあんなに仕事が適当なのに、上司に気に入られているんだろう」など世渡り上手な他人に不満を抱いてしまうことがあります。しかし、自分は自分、他人は他人。他人が調子がいいことを武器にして認められているのなら、自分は努力と結果で認められれば良いのです。自分の得意な部分を伸ばし、他人のことには目を向けないようにすれば、世渡り上手に近づけるもの。
7.問題を後回しにしない
嫌なことと向き合うことは誰にとっても辛く、目をそむけたいことです。しかし、嫌だからと言って問題を後回しにしていると、やっと向き合う勇気が出たときには取り返しのつかない状況になっていることがあります。世渡り上手になるためのコツとして、問題は後回しにせずにその場ですぐ解決するようにすることが大切。早期解決により、大きなミスに繋がることを回避できるため、失敗で信頼関係を失う、ということもなくなります。
8.他人と関わる時は「明るく!」
世渡り下手の人は自分に自信が無い人も多いため、他人と関わるときについうつむきがちや他人と目を合わせずに話してしまう人も多いもの。そのため、ネガティブな印象を与えがちです。世渡り上手な人になるための第一歩として、まずは明るく他人と関わることが大切。笑顔ではっきりと喋る人の言葉には、耳を傾けてくれやすいもの。世渡り上手な人になるため、まずは明るく話すことを心がけてみませんか?
9.関わる人に興味を持つ
世渡り上手な人は人間関係を築くのが上手く、またその人間関係を円滑に回すことが上手です。これを行うには、まずひとりひとりがどのような性格で、どのような考え方をもっているかなど関わる人に興味を持ち、その人のことを知ろうとすることが大切なのです。その人がどんなことが得意でどんなことが苦手なのかなど、きちんと知っていれば相手の立場に立って発言することができるようになります。そこから人間関係を円滑にすることができ、世渡り上手へと繋がっていくのです。
あなたが変われたら、人間関係はずっと楽になる。
「人と付き合うのが苦手」「どうしても円滑な人間関係が築けない」
世渡り下手で辛い思いをしている人には、上手に人間関係を築けていない人が多いもの。世の中を生きていくために、他人との関わりは必須。しかし、その他人が関わってくる人間関係が上手くいかないことに、生きづらさを感じている人も多いでしょう。
「人間関係を上手く築き世渡り上手になるために、まず必要なこと。それは、自分を変えることです。」
ほんの少し考え方を変えるだけで、昨日とは見える世界が変わることもあります。良い人間関係を築くには周りの人間を変えるのではなく、まずは自分が変わることが大切なのです。
少しずつでいい。世渡り下手な自分を卒業しよう。
「世渡り上手になるために、今の自分を早く変えないと!」
世渡り上手になりたいと思う人の中には今の世渡り下手な自分を早く変えたいと、焦っている人もいるかもしれません。しかし、世渡り上手は一日ではなれないもの。周りにいる世渡り上手な人たちは、周囲の人たちひとりひとりを知り、少しずつ信頼関係を築いてきたのです。世渡り上手な人になるためには焦らずに周りの人のことを知り、一歩ずつ変わっていくことが大切。
「少しずつでも着実に歩んでいけば、その道は世渡り上手へと繋がり、今の世渡り下手な自分からいつのまにか卒業しているものです。」
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。人に話せない悩みも、今まで居場所がないと悩んでいたことも全て、ここでなら話せる。自分が一歩を踏み出せば、世界が変わる。  
 
 

 


 
2020/4