五月晴れ

30年以上住む 共同住居
会社人間を脱皮 地元の人たち 多くの知己を得ました
恵まれました

春秋 恒例の防災訓練
さわやかな天気 気持ちの良い汗をかきました
 


 

五月晴れ
 
 
 
ちょっとしたお手伝い 積み重ね
色々の人たちに ご挨拶いただけるようになりました
 
 
防災訓練 災害協力隊
3.11の体験  新しい防災訓練の始まり
皆さんの結束 一時は高まりました
とは言え やはり人は忘れる動物
 
 
自治会
杓子定規の目盛 
緩める大事さを知りました
今年も1年の納会 自治会も高齢化 若返り対策の話になる
 
 
管理組合
寄合い世帯 入居したての大昔 
管理会社 波風立てないご指導
既成事実 既得権 問題先送り
 
 
順送りで 理事になる
会社人間の知恵 ちょっとだけお役にたてました
世間常識を取り入れる
 
 


2018/5
 
●五月晴れ
6月(陰暦の5月)の梅雨時に見られる晴れ間のこと。「さつきばれ」と読む場合はこの意味となる。ただし誤用で、新暦の5月の晴れという意味にも用いられ、そちらの意味で国語辞典に掲載されることがある。「ごがつばれ」と読む場合は、新暦5月の晴れの日を指す。5月半ばごろに大陸から流れてきた高気圧によって、晴天が続く。こちらも「さつきばれ」と読まれることがある。夏の季語にもなっている。

Q 「五月晴れ(さつきばれ)」というのは、「梅雨の晴れ間」のことだと聞いたことがあります。放送では、一般に梅雨に関係なく「5月の晴れの日」を指して言う場合に使われているように思うのですが…。
A ご指摘のように「五月晴れ」は、もともとは「梅雨の晴れ間」のことですが、今では「5月のすがすがしい晴れ」を指すことばとしても使われています。
「五月」[サツキ]は旧暦・陰暦の呼称です。「旧暦5月(今の6月)が梅雨のころにあたるところから、もともと「五月晴れ」は「梅雨の晴れ間」「梅雨の合間の晴天」を指しました。ところが、時がたつにつれ誤って「新暦の5月の晴れ」の意味でも使われるようになり、この誤用が定着しました。「五月晴れ」について、主な国語辞書も「(1)さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。(2)5月の空の晴れわたること」(広辞苑)「(1)五月雨(さみだれ)の晴れ間。つゆばれ。(2)5月のさわやかに晴れわたった空。さつきぞら」(日本国語大辞典・小学館)などと、新旧両方の意味を記述しています。ただ、俳句の季語としては、もとの意味で使われることが多く、「陽暦五月の快晴を五月晴と言うのは、誤用」と明記してある歳時記もあります。また、同じ「五月」のつくことばには、「梅雨」を指す「五月雨(さみだれ)」と、「梅雨のころの夜の暗さ」などを表す「五月闇(さつきやみ)」がありますが、この二つのことばは今でも本来の意味で使われています。
ところで、5月の初夏・新緑の候に放送でもよく使われる用語に「さわやか」があります。「さわやか」は秋の季語で、初夏に「さわやかな天気」などと表現すると抵抗感を持つ人がいます。私も札幌勤務時代に、5月の風薫る快晴の日に「カラリさわやか北海道!きょうの札幌は、このことばどおりのさわやかな五月晴れです」と『列島リレーニュース』で伝えたところ、「その表現は二重に間違っている」と視聴者から指摘されたことがあります。「さわやか」は、一般には季節に関係なく使われていますが、このところ初夏に限らず全体に多用・乱用気味です。「さわやか」だけでなく「すがすがしい」「気持ちのよい」「心地よい」「胸がすくような」など、もっと多様で豊かな表現を心がけたいものです。  
 
●春夏秋冬
(1) 旧暦の節月・二十四節気による区分
【春】節月1月〜3月 = 立春(2/4頃)〜立夏前日(5/5頃)
【夏】節月4月〜6月 = 立夏(5/6頃)〜立秋前日(8/6頃)
【秋】節月7月〜9月 = 立秋(8/7頃)〜立冬前日(11/6頃)
【冬】節月10月〜12月 = 立冬(11/7頃)〜立春前日(2/3頃)
(2) 旧暦の暦月による区分 (新暦では毎年日付が変わる)
【春】旧暦1月〜3月 (2009年は1/26〜4/24)
【夏】旧暦4月〜6月 (2009年は4/25〜8/19) ※閏5月があったため長い
【秋】旧暦7月〜9月 (2009年は8/20〜11/16)
【冬】旧暦10月〜12月 (2009年は11/17〜翌2/13)
   1月初春・2月仲春・3月晩春
   4月初夏・5月仲夏・6月晩夏
   7月初秋・8月仲秋・9月晩秋
   10月初冬・11月仲冬・12月晩冬
(3) 気象庁による区分
【春】3月〜5月 (3/1〜5/31)
【夏】6月〜8月 (6/1〜8/31)
【秋】9月〜11月 (9/1〜11/30)
【冬】12月〜2月 (12/1〜2/末日)
(4) 天文学における区分
【春】春分(3/21頃)〜夏至(6/21頃)
【夏】夏至(6/21頃)〜秋分(9/23頃)
【秋】秋分(9/23頃)〜冬至(12/22頃)
【冬】冬至(12/22頃)〜春分(3/21頃)
(5) 年度による区分
【春】4月〜6月 (4/1〜6/30)
【夏】7月〜9月 (7/1〜9/30)
【秋】10月〜12月 (10/1〜12/31)
【冬】1月〜3月 (1/1〜3/31)

よく「暦の上では」といわれるのが、(1)の旧暦の節月・二十四節気による区分です。俳句の季語や時候の挨拶などは基本的にはこの区分にもとづきます。
(1)の旧暦の節月・二十四節気による区分と似ているけれどもちょっと違うのが、(2)の旧暦の暦月による区分です。
旧暦(太陰太陽暦)は月の満ち欠けにもとづいて1年を区切る暦月と、太陽の黄道上の位置・節気にもとづいて1年を区切る節月という、陰暦と陽暦の要素からなり、それぞれ春=1月〜3月、夏=4月〜6月、秋=7月〜9月、冬=10月〜12月としています。
暦月は約3年に1回(19年に7回)閏月をいれることで、暦月の月名と節月の月名のずれを調整するようにしていますが、暦月は月の満ち欠けにもとづいて1年約354日、節月は太陽の黄道上の位置にもとづいて1年約365.25日のため、どうしてもずれは生じます。
俳句の季語や時候の挨拶などは基本的には(1)の旧暦の節月・二十四節気による区分にもとづきますが、(2)の旧暦の暦月による区分による場合もあります。
(3)の気象庁による区分は、天気予報や気象統計などに用いられるものです。
春夏秋冬の長期予報や、冷夏・暖冬などの統計などもこの区分によります。
日本のほとんどの地域では、体感温度にもとづく実際の季節感は、この区分に近いと思われます。
季節物のセールなどは実際の季節より早めに、(1)の区分による季節に入ってから、(3)の区分による季節が始まるまでのあいだに行われることが多いのではないでしょうか?
例えば、冬物なら立冬(11/7頃)過ぎてから12月になるまでのあいだとか…。
ただ、品揃えより値段を重視するなら、(3)の区分による季節の半ば過ぎのほうが、売りきるために安くなるかもしれませんが…。
(4)の天文学における区分は、日本ではあまりなじまないと思います。ただし、欧米ではこの区分にもとづいて季節を区切っているようです。
(5)の年度による区分は、テレビの番組改編などに用いられることが多いようです。  
太陰暦
太陰とはお月さまのことで、原始時代には1日の半分を月と向かい合って暮らしたわけで、想像以上に月との関わりや思い入れが深かったはずである。月の満ち欠け周期は、1年という季節の一回り周期よりもはっきり身近に認識できたはずで、もっとも古く自然に発生した暦は太陰暦だと思われる。 
太陰暦は太陽の運行とは無関係で、日付と太陽の公転による季節とはどんどんズレていく。生活用には不便で、現在残るのは、宗教的に使われる「イスラム」暦だけである。一ヶ月の長さは29日か30日で、12ヶ月が1年になり太陽暦にくらべて10日以上足りず、17年ぐらいで夏と冬が逆転する。
太陰太陽暦
日本で広く使われた「陰暦」は太陰太陽暦である。日本、中国の他に、インド暦、バビロニア暦、ギリシャ暦、ユダヤ暦などが太陰太陽暦である。 
1朔望月が29.53日余であることから、30日の月を大の月、29日の月を小の月として交互に並べ、たまに大の月を閏(うるう)月として2度繰り返すことになる。しかし、これではズレがでるため、実際の策定作業には複雑な調整が必要だった。いずれにしても、太陰太陽暦は複雑な作り方をしたので、人々は公けに策定された暦を見ないと、日付と節気が分からない、という不便なものだった。現代中国の最大行事である春節(旧正月)が、太陽暦で見ると2月だったり、1月だったりと毎年変わっている。
太陽暦
人類は月の満ち欠けの周期では季節の循環や自然現象の変化に対応できないこと知った。農耕・牧畜の生活に必要な、1年という周期を、太陽や恒星の出没時刻や、その方位の観測から求めようとした。 
地平線上の一定点に沈む太陽を観測したのが、イギリスのスト−ンヘンジ遺跡である。中国・インド・ペルシャ・アラビアでは、黄道にそって28または27の星座を設定し、月の運行を観測することで、太陽の位置を推定した。バビロニアでは、ぎょしゃ座のα星カペラが日の出前に出現する日を一年の始めとした。古代中国では、季節を定める星を辰と呼び、赤く光るさそり座のα星アンタレスを大火と名付けて辰とし、夕方南中に来る時を五月とした。  
一月・睦月・むつき/お正月に一族や知り合いが、睦まじく集まる。 
二月・如月・きさらぎ/衣更着の転字、冬の衣服を着替える頃。 
三月・弥生・やよい/草木がいよいよ生い茂る。 
四月・卯月・うづき/卯の花の咲く季節。 
五月・皐月・さつき/文字はサツキツツジだが、本来は早苗の月、つまり田植えの季節。 
六月・水無月・みなづき/元の字は水之月で、田に水がある月。
七月・文月・ふづき/穂見月が転じたもので稲穂が出てくる月。 
八月・葉月・はづき/稲穂がますます盛んに出る月。 
九月・長月・ながつき/夜長月ともいい、イネが成熟期に入る。 
十月・神無月・かんなづき/神之月の変形、または神が天に去る月。 
十一月・霜月・しもつき/霜が降り始める季節。 
十二月・師走・しわす/極月の文字で、一年万事の終わり。  
1月
睦月(むつき)、建寅月(けんいんげつ)、孟春(もうしゅん)、霞初月(かすみそめづき)、暮新月(くれしづき)、早緑月(さみどりづき)、三微月(さんびづき)、太郎月(たろうづき)、子日月(ねのひづき)、初空月(はつそらづき)、初春月(はつはるづき)、初見月(はつみづき)、王春(おうしゅん)、開歳(かいさい)、開春(かいしゅん)、解凍(かいとう)、嘉月(かげつ)、華歳(かさい)、月正(げっせい)、元月(げんげつ)、献歳(けんさい)、献春(けんしゅん)、歳始(さいし)、歳首(さいしゅ)、主月歳(しゅげつさい)、首歳(しゅさい)、上春(じょうしゅん)、初月(しょげつ)、初歳(しょさい)、初春(しょしゅん)、初陽(しょよう)、始和(しわ)、新春(しんしゅん)、青陽(せいよう)、泰月(たいげつ)、大簇(たいそう)、端月(たんげつ)、年端月(としはづき)、肇歳(ちょうさい)、年初(ねんしょ)、発歳(はつさい)、方歳(ほうさい)、芳歳(ほうさい)、甫年(ほねん)、昵月(むつき)、陬月(むつき)、孟陬(もうすう)、孟陽(もうよう)、履端(りたん)
2月
いんしゅん(殷春)、うめみづき(梅見月)、きさらぎ(如月・衣更月)、けんうづき(建卯月)、ちゅうしゅん(仲春)、なかのはる(仲の春・中の春)、はつはなつき(初花月)、ゆききえつき(雪消月)、ゆきげしづき(雪消月)、れいげつ(麗月・令月)、をぐさおひつき(小草生月)
3月
かげつ(花月)、きしゅん(季春)、くれのはる(晩春)、けんしんづき(建辰月)、さくらづき(桜月)、さはなさきつき(早花咲月)、さんげつ(蚕月)、しゅくげつ(宿月)、とうげつ(桃月)、はなみづき(花見月)、はるをしみつき(春惜月)、ばんしゅん(晩春)、ひいなつき(雛月)、やよい(弥生)、ゆめみづき(夢見月)
4月
いんげつ(陰月)、うえつき(植月)、うづき(卯月)、うのはなづき(卯花月)、けんげつ(乾月)、けんしげつ(建巳月)、このはとりづき(木葉採月)、ちんげつ(鎮月)、なつはづき(夏初月)、ばくしゅう(麦秋)、はなのこりづき(花残月)、もうか(孟夏)
5月
いななえづき(稲苗月)、いろいろづき(五色月)、うげつ(雨月)、けんごげつ(建午月)、つきみずづき(月不見月)、さつき(皐月)、さなえづき(早苗月)、さみだれづき(五月雨月)、しゃげつ(写月)、たちばなづき(橘月)、ちゅうか(仲夏)、ばいげつ(梅月)、よくらんげつ(浴蘭月)
6月
いすずくれづき(弥涼暮月)、えんよう(炎陽)、かぜまちづき(風待月)、けんびづき(建未月)、すいげつ(水月)、すずくれづき(涼暮月)、せみのはつき(蝉羽月)、たなしづき(田無月)、たんげつ(旦月)、とこなつづき(常夏月)、なるかみづき(鳴神月)、ばんげつ(晩月)、ふくげつ(伏月)、まつかぜづき(松風月)、みなづき(水無月)、ようひょう(陽氷) 
7月
おみなえしづき・をみなえしづき(女郎花月)、けんしんげつ(建申月)、しんげつ(親月)、たなばたづき(七夕月)、とうげつ(桐月)、ななよづき(七夜月)、はつあき(初秋)、ふづき(七月・文月)、ふみひろげづき(文披月)、めであいづき(愛逢月)、らんげつ(蘭月)、りょうげつ(涼月)
8月
あきかぜづき(秋風月)、かりきづき(雁来月)、かんげつ(観月)、けんゆうげつ(建酉月)、こぞめつき(木染月)、そうげつ(壮月)、ちくしゅん(竹春)、ちゅうしゅう(仲秋)、つきみつき(月見月)、つばめさりづき(燕去月)、はづき(葉月)、べにそめづき(紅染月)
9月
いろどりづき(彩月)、いわいづき(祝月)、えいげつ(詠月)、きくさきづき(菊開月)、きくづき(菊月)、くれのあき(晩秋)、げんげつ(玄月)、けんじゅつづき(建戌月)、せいじょづき(青女月)、ちくすいづき(竹酔月)、ながつき(長月)、ねざめづき(寝覚月)、ばんしゅう(晩秋)、ぼしゅう(暮秋)、もみじづき(紅葉月)
10月
かみありづき(神在月)、かみさりづき(神去月)、かみなかりづき(雷無月)、かんなづき(神無月)、けんがいげつ(建亥月)、こはる(小春)、しぐれづき(時雨月)、じょうとう(上冬)、たいげつ(大月)、はつしもつき(初霜月)
11月
かぐらづき(神楽月)、かみきづき(神帰月)、けんしげつ(建子月)、こげつ(辜月)、しもつき(霜月)、しもふりづき(霜降月)、しもみづき(霜見月)、てんしょうげつ(天正月)、ゆきまちづき(雪待月)、ようふく(陽復)、りゅうせんげつ(竜潜月)
12月
おうとう(黄冬)、おとづき(弟月)、おやこづき(親子月)、かぎりのつき(限月)、くれこづき(暮来月)、けんちゅうげつ(建丑月)、ごくげつ(極月)、しわす(師走)、はるまちつき(春待月)、ばんとう(晩冬)、ひょうげつ(氷月)、ぼさい(暮歳)、ろうげつ(臘月) 
 
●二十四節気 
二十四節気は、太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたものです。一年を二十四に等分し、その区切りと区切られた期間とにつけられた名前です。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。「どのように分けるのか、太陰暦との関係は」といった事柄については、末尾の解説記事をお読み下さい。年毎に微妙に違う二十四節気の日付 また、二十四節気の月日は年毎に微妙に変化します。正確な日付を知りたい方は「二十四節気計算」でご確認下さい。  
●春 「はる」は万物が発る季節
立春 (りっしゅん) 2/4頃
正月節 八節
春の気たつを以て也(暦便覧)
この日から立夏の前日までが春。まだ寒さの厳しい時期ではあるが日脚は徐々に伸び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅が咲き始める頃である。
雨水 (うすい) 2/19頃
正月中 (睦月:むつき)
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)
空から降るものが雪から雨に替わる頃、深く積もった雪も融け始める。春一番が吹き、九州南部ではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める。
啓蟄 (けいちつ) 3/6頃
二月節
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
啓蟄は冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味。実際に虫が活動を始めるのはもう少し先。柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。
春分 (しゅんぶん) 3/21頃
二月中 二至二分 (如月:きさらぎ)
日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
この日をはさんで前後7日間が彼岸。花冷えや寒の戻りがあるので暖かいと言っても油断は禁物。昼夜の長さがほぼ同じ頃であり、この後は昼の時間が長くなって行く。
清明 (せいめい) 4/5頃
三月節
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
清浄明潔の略。晴れ渡った空には当に清浄明潔という語ふさわしい。地上に目を移せば、百花が咲き競う季節である。
穀雨 (こくう) 4/20頃
三月中 (弥生:やよい)
春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)
田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃。この頃より変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる。  
●夏 「なつ」は熱(ねつ)の季節
立夏 (りっか) 5/6頃
四月節 八節
夏の立つがゆへ也(暦便覧)
この日から立秋の前日までが夏。野山に新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになる。かえるが鳴き始め、竹の子が生えてくる頃。
小満 (しょうまん) 5/21頃
四月中 (卯月:うづき)
万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る(暦便覧)
陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味。西日本でははしり梅雨が現れる頃
芒種 (ぼうしゅ) 6/6頃
五月節
芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也(暦便覧)
稲の穂先のように芒(とげのようなもの)のある穀物の種まきをする頃という意味であるが、現在の種まきは大分早まっている。西日本では梅雨に入る頃。
夏至 (げし) 6/21頃
五月中 二至二分 (皐月:さつき)
陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
一年中で一番昼が長い時期であるが、日本の大部分は梅雨の時期であり、あまり実感されない。花しょうぶや紫陽花などの雨の似合う花が咲く季節である。
小暑 (しょうしょ) 7/7頃
六月節
大暑来れる前なれば也(暦便覧)
梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。集中豪雨のシーズン。蓮の花が咲き、蝉の合唱が始まる頃である。
大暑 (たいしょ) 7/23頃
六月中 (水無月:みなづき)
暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)
最も暑い頃という意味であるが実際はもう少し後か。夏の土用の時期。学校は夏休みに入り、空には雲の峰が高々とそびえるようになる。  
●秋 「あき」は草木が紅(あか)く染まる季節
立秋 (りっしゅう) 8/8頃
七月節 八節
初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
この日から立冬の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかり。暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。
処暑 (しょしょ) 8/23頃
七月中 (文月:ふみづき)
陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(暦便覧)
処暑は暑さが止むと言う意味。萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風が吹く頃だが、台風のシーズンでもある。
白露 (はくろ) 9/8頃
八月節
陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也(暦便覧)
野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始める。
秋分 (しゅうぶん) 9/23頃
八月中 二至二分 (葉月:はづき)
陰陽の中分となれば也(暦便覧)
暑い日は減り代わりに冷気を感ずる日が増える。昼と夜の長さがほぼ同じになることで、この日は秋彼岸の中日でもある。秋の七草が咲き揃う頃である。
寒露 (かんろ) 10/8頃
九月節
陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。稲刈りもそろそろ終わる時期である。
霜降 (そうこう) 10/23頃
九月中 (長月:ながづき)
つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也(暦便覧)
北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始める、代わって山を紅葉が飾る頃である。 
●冬 「ふゆ」は万物が冷ゆ(ひゆ)る季節
立冬 (りっとう) 11/7頃
十月節 八節
冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也(暦便覧)
この日から立春の前日までが冬。日は短くなり時雨が降る季節。北国や高山からは初雪の知らせも届き、関東では空っ風が吹く頃。
小雪 (しょうせつ) 11/22頃
十月中 (神無月:かんなづき)
冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也(暦便覧)
陽射しは弱まり、冷え込みが厳しくなる季節。木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃。
大雪 (たいせつ) 12/7頃
十一月節
雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(暦便覧)
朝夕には池や川に氷を見るようになる。大地の霜柱を踏むのもこの頃から。山々は雪の衣を纏って冬の姿となる頃。
冬至 (とうじ) 12/22頃
十一月中 二至二分 (霜月:しもつき)
日南の限りを行て日の短きの至りなれば也(暦便覧)
一年中で最も夜の長い日。この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えられた。冬至南瓜や柚湯の慣習が残る日。
小寒 (しょうかん) 1/5頃
十二月節
冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也(暦便覧)
この日は寒の入り、これから節分までの期間が「寒」である。寒さはこれからが本番。池や川の氷も厚みをます頃である。
大寒 (だいかん) 1/20頃
十二月中 (師走:しわす)
冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧)
一年で一番寒さの厳しい頃 。逆の見方をすれば、これからは暖かくなると言うことである。春はもう目前である。  
●解説
二十四節気
二十四節気は、太陰暦の日付と季節を一致させる為に考案されたもので、明治五年まで使用された太陰太陽暦のひとつ、天保暦もこれを使用していました。現在「旧暦」とよばれている暦はこの天保暦の規則に準拠した暦ですから、「旧暦」の日付を決定するためには、二十四節気が必要となります。この二十四節気は、今でも季節の移り変わりを表す言葉として用いられ、ニュースなどでも採り上げられるのを時々耳にします。中でも立春・春分・秋分・夏至・冬至などはなじみのある言葉でしょう。春分、秋分の日のように祝日になっているものまであります。
二十四節気の期間
「2/4 は立春」のような使われ方をすることが多いですが、「立春の日」というような場合は、これを立春の節入り日と云い、立春という期間の始まりの日を表す使い方です。立春自体はこの立春の節入り日から始まり、二十四節気の次の「雨水」の節入り日の直前の日までの約15日間続きます。二十四節気の言葉は、節入りの日を指す場合と、区切られた15日程の期間を指す両方の使い方があるのです。
二至二分・四立・八節
二十四節気成立に先立って、二至(冬至と夏至)二分(春分と秋分)がまず考え出され、その後に二至二分の四つの点のを二つに分割した点として立春・立夏・立秋・立冬(四立)が作られたと私は考えています。二至二分と四立はあわせて八節と呼ばれます。二十四節気はこの八節を更に細分化したものです。八節が細分化され「十六」にならず、「二十四」になったのは、一年が「十二ヶ月」であることから季節と暦月を関連づけるために、八と十二の最小公倍数となる二十四が選ばれたのだと考えます。
二十四節気と旧暦の関係
上の表中に「正月節」、「二月中」などの記述がありますが、「中」は旧暦の月の名前を決定するために用いられます。原則として「二月中」を含む月は「二月」となります(詳しくは、「旧暦の月名の決め方」をご覧下さい)。
二十四節気の求め方
二十四節気の求め方には一年の日数を二十四等分(15.22日)し名付ける恒気法)と太陽の黄道(太陽が一年で一回りする天球上の道筋)上の位置を二十四等分(角度で15度)し、その点を太陽が通過する瞬間で決定する定気法があります。日本における暦では、寛政暦までは恒気法による二十四節気を、最後の太陰太陽暦となった天保暦では定気法による二十四節気を採用しました。現在政府から官報の暦要項として毎年公表される二十四節気は後者の角度による方式、定気法によって求められています。
暦便覧について
二十四節気の説明の中で引用している「暦便覧」とは、太玄斎の書いた暦の解説書で天明七年(1787)に出版されたものです。現在国立国会図書館及び東京大学が収蔵ています。国会図書館の蔵書では「和古書・漢籍」に分類されており、マイクロフィルム記録版が閲覧出来ます。