右肩の肩こり 人は欲ばりなものです
悪事・悪行 右肩の神様の書留め帳が嵩む (厚くなる)
左肩の肩こり 他人への気遣い過多の人
善事・善行 左肩の神様の書留め帳が嵩む
両肩の肩こり 良くも悪くも 一生懸命頑張り過ぎの人
両肩の神様の書留め帳が嵩む 嵩めば重くなる
神様のお名前 「倶生神」
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生前から神様を大事にしましょう 春の陽に肩のお神に子守唄 閻魔いぶかる夢見の話 |
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力を抜いて生きるのも 生き方 善事なし暇な毎日悪事なし 倶生つきあう無事な一生 |
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閻魔様に告げ口する神様 生前のその人の善行・悪行の全てを記録する 倶生神 三途の川の辺で 生前の罪の軽重を分ける 懸衣翁と奪衣婆 |
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●三途の川 人は死ぬと七日目には三途の川の辺に到着。人が冥土に行く為には、渡らなければならない三つの川、すなわち「葬頭川」(そうずがわ)三瀬川(みつせかわ)「渡り川」がある。川の流れは三つに分かれていて、前世の行為(業)にしたがって、それぞれにふさわしい流れを渡ることになる 。三途とは地獄・餓鬼・畜生の三悪道のことだが、この川の辺に衣領樹(えりょうじゅ)という木がある。木の下には「奪衣婆」(だつえば)という老婆がいて、木の上には「懸衣翁」(けんえおう)というお爺さんがのっている。お婆さんが着ている衣類を脱がせ、木の上のお爺さんに渡し、木の枝に掛けると、その重みで枝が垂れる。枝の垂れ方で生前の罪の軽重が分かる仕掛けである。その「懸衣翁」と「奪衣婆」が、35日目の閻魔大王の裁判に、陪席しているので嘘の申告は出来ないのである。 |
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●閻魔大王 | |
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●倶生神(くしょうじん) どんな人間でも生れ落ちた時その瞬間から、二人の神様がその人の両肩に乗かっているそうだ。神様だから重みを感じない。この神様の名前は「倶生神」で、左の肩には、男の神様が、右の肩には女の神様が乗る。この倶生神が、閻魔大王の命により、その人の善行・悪行の全てを記録している。男の神様は善行を、女の神様は悪行を記録し、35日目の閻魔大王の裁判の時、肩から降りて、閻魔大王に最大漏らさず奏上する。 |
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●閻魔大王の裁判 | |
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●冥途の旅 | |
人は死後、六道のどの世界へ生まれ変わるかについて十人の王のうち七人から裁判を受け、決定される。その裁判は、五戒について七日ごとに七回ある。これがいわゆる四拾九日であり、死者は冥途の旅をすることになる。この世界を中陰の世界という。
人間は、何時かは死ぬ。死後遺族や近しい人人で追善供養をする。何故供養をするののだろうか。中国に十王信仰(預修十王生七経)と言う道教的信仰がある。「人間は死んだ後、善人は極楽で生まれ変わり、極悪人は地獄に落ちる」との教えである。天国に行くか、地獄に落ちるかは、十王に姿を変えた十人の仏様の裁判で決まる。死後七日目から四十九日目まで、七回の生前の所業(善行悪行の五戒)の審査があり、35日目には、地獄を支配している閻魔大王による、天・人・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六道の何れに進むかの裁きが下り、49日目に判決が確定する。その後、百日から三十三回忌までは、それぞれの王による再審査が行われる。 ●五戒 不殺生戒 (みだりに生物の命を奪わない) 不愉盗戒 (盗みをしてはならない) 不邪淫戒 (みだらな淫行をしてはならない) 不妄語戒 (嘘をついてはならない) 不飲酒戒 (酒を呑まない) |
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●冥途の旅
冥途の旅は、死出の山を歩き続けることから始まる。険しい道を星の光だけを頼りに、ひとりで七日間歩き続ける。この間は食香といい、香の煙しか食べられない。だから仏壇の線香を絶やしてはならないのである。 |
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●初七日 泰広王(不動明王) 書類審査
七日間歩き続けると(初七日)、最初の裁判の法廷に辿り着く。裁判官は、秦広王(不動明王)である。ここでは、生前の行いの善し悪しについて、審査を受ける。この審査結果で、三途の川の渡る場所が決まることになる。 ●三途の川 第一の法廷を過ぎると、次に冥界をとうとうと流れる大河に辿り着く。これが有名な三途の川である。冥途を旅するものは必ずこの川を渡らなければならない。三途の川の名の由来は、川を渡るために三通りの途があるからである。三途の川は橋(有橋渡)がかかっていて、上流は浅く(山水瀬)、下流ほど深く流れも早い濁流(江深淵)になっている。秦広王の審査結果から、善業者は橋、罪の比較的軽い悪業者は浅いところを、罪が重くなるほど深い濁流を渡らなければならない。極悪なものは、背が立たないばかりでなく、鬼が足を引っ張り、散々苦しめられる。また、渡し舟があり、渡し舟に乗って川を渡ることができる。この渡し賃は、六文である。昔は、一文銭を六枚棺桶に入れたが、現在は、六文銭と書いた紙を入れる。六道輪廻から六文。『地獄の沙汰も金次第』は、ここから生まれたことわざであるらしい。 ●賽の河原 三途の川を渡れない者がいる。それは、幼くして冥途へやってきた子供たちである。親より先に冥途の旅に出て親に深い悲しみを負わせることは大きな罪であるため、三途の川を渡ることができないのである。そんな子供たちが、三途の川のほとりにある賽の河原で小石を積み上げて塔を作っている。子供たちは、生きていた時間が短く、仏様の教えを聴くことも、他人にお布施をすることもできなかったために慚愧の念にさいなまれて、賽の河原に塔を作っている。しかし、塔が出来上がったとたんに冥途の鬼に恐ろしい形相で怒鳴られ、塔を壊されてしまう。それでも子供たちは泣き叫びながらも、何度も繰り返し塔を立て続けるのである。この子供たちを救うのがお地蔵さんであるという。 ●衣領樹 三途の川を渡りきると川原に一本の木が立っている。それが衣領樹である。この木の上に爺さんが、木の下に婆さんがいる。爺さんを懸衣翁、婆さんを奪衣婆という。衣領樹は衣服を枝にかけると、罪の重さによって枝のしなり具合が違ってくる。冥途の旅人の衣服を剥ぎ取るのが奪衣婆の役目で、剥ぎ取った衣服を懸衣翁に渡し、懸衣翁が衣服を枝にかけるのである。この結果が、第二の法廷の証拠になる。 |
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●ニ七日(14日目) 初江王(釈迦如来) 三途の川のほとりで裁判
二七日(ふたなのか)14日目、第二の法廷の裁判官は、初江王である。ここは三途の川を渡ったところにあり、主に不殺生戒について裁かれる。無益に生き物の生命を奪うことは、最大の罪悪である。初江王のもとには、秦広王からの資料や、衣領樹のしなり具合の結果などが届いている。又、三途の川も監視しており、渡る際にどれだけ努力したかも審査対象である。これらのデータから裁判が行われる。 |
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●三七日(21日目) 宋帝王(文殊菩薩) 邪淫の業についての審査
三七日21日目、第三の法廷の裁判官は、宋帝王である。ここでは、宋帝王が、ネコとヘビを使って不邪淫戒について裁く。不邪淫の罪を犯したものが男なら、ネコが男性自身に噛み付き、女なら、ヘビが足元に忍び寄り下半身の部分に入り込む。 |
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●四七日(28日目) 五官王(普賢菩薩) 計りで罪の重さを量る
四七日28日目、第四の法廷の裁判官は、五官王である。ここでは、主に不妄語戒について裁かれる。ここには、生前の言動における悪を一瞬にして計る秤があり、この秤に乗せられ裁判が行われる。 |
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●五七日(35日目) 閻魔王(地蔵菩薩) 水晶の鏡で生前の業績をつぶさに映し出し、裁きを申し渡す 五七日35日目、第五の法廷の裁判官は、閻魔王である。あの有名な閻魔大王である。ここ閻魔王庁には浄玻璃という水晶でできた鏡がある。この鏡に映し出される生前の悪行全てと、閻魔帳に記載された行状により裁かれる。ごまかしの一切効かない裁判である。閻魔大王は十人の王の中心である。なぜなら、閻魔大王が人類最初の死者であり、極楽浄土の第一発見者であるからである。浄土の王になった閻魔大王は浄土ふさわしくない悪人を収容するために地下に牢獄を作った。それが地獄である。そこで、浄土へ送るか、地獄へ送るかの審判を行うようになったのである。 ※現在、四拾九日法要が三ヶ月にまたがる場合に三十五日法要で忌明けとする風習があるが、これは、三十五日で閻魔王の裁きが済んでいるからだという。 ●鉄丸所 第五の法廷から第六の法廷に向かう途中にある。生前悪行の多いものは、大きな石で頭を打たれるなど、苦しめられる。 |
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●六七日(42日目) 変成王(弥勒菩薩) 五官王の計りと閻魔王の鏡で、生前の功徳を再審査 六七日42日目、第六の法廷の裁判官は、変成王である。ここでは、過去の裁判の結果をもとに裁かれる。 |
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●七七日(49日目) 太山王(薬師如来) 善因・悪縁を審査、判決の確定
七七日49日目、第七の法廷の裁判官は、泰山王である。ここが最後の裁判であり、六道のどの世界へ生まれ変わるかが決まる。しかし、最終判決を泰山王が言い渡すわけではない。どこの世界に通じているかは全くわからない六つの鳥居があり、どの鳥居に進むかを死者自身が決めるのである。ただ、自分で選んだつもりでも前世の業により結果は決まっている。これも因果応報である。 |
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地獄や餓鬼道に落ちた者の、再審査制度
●百日 平等王(観世音菩薩) 百カ日目の再審査 ●一周忌 都市王(勢至菩薩) 満一年目の再審査 ●三回忌 輪転王(阿弥陀如来) 満三年目の再審査 ●七回忌 華花王 満七年目の再審査 ●十三回忌 祇園王 満十三年目の再審査 ●三十三回忌 法界王 満三十三年目の再審査 遺族は、罪を軽くしてもらう為、故人の為に善行・功徳を積み重ねて、お祈りして、追善供養をする。裁判の日の後では、間に合わないから、供養は、忌日或いは前に行わなければならないと訳である。 又、49日の判決が出されるまでは、人の魂は、家の回りを浮遊していると言われている。しかしやはり、極楽浄土に往生するためには、この世で、善行・功徳を積み重ねておくことが大切である。 |
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