コップ酒を楽しむ

何時頃からだろう 
大きなグラスに日本酒なみなみ  
レンジでチン お燗して飲む春夏秋冬 
 
妻の手料理 家族のだんらんを楽しむ
 


  
  
  
若いとき 結婚前 
アルコールは何でもOK 弱くはなかった 
全国行脚の駆け出しセールスエンジニア 出張先で地酒を楽しんだ 
新技術の紹介に喜ばれ お客様から接待を受けることも多かった 
仙台国分町/名古屋栄町/大阪宗右衛門町(ミナミ)・北新地/京都祇園・先斗町/博多中州 
ひと通り楽しませていただきました 
瀬戸内海に沈む夕日を見ながらの 今治での会食は忘れられない 
ベルギーで5週間 毎日違う銘柄のビールを飲む 楽しい経験をしたことがある 
カウンターバー要町「保坂」 一人の止まり木 
一度だけ理由は忘れたが  
我を忘れ酔い ニコン135mmレンズを落とし 下宿の障子を破ったことがある
   
   
  
結婚後 そして餓鬼集団の新会社 
ご接待 多少の飲酒運転も容認?されていました  
水割りを止めてジントニックにする 
ジョニ黒とジンをボトルキープ 
銀座のお姉さん お客に悟られないよう 二杯目からはトニックだけにしてくれた 
打ち上げは赤坂六本木
  
オイルショック後 
銀座への出入りを止める 
食事をしながらのお酒の席ていどになった 
ビールか日本酒 相手次第 
酔ったふりして本音をぶつけることを覚える 
 
お客から懐かしい人に会わせてやると言われ 二次会に銀座へ誘われる 
昔のお姉さんに迎えられる 
昔 私が接待側でお客にお姉さんを紹介した 
銀座のお姉さんのしたたかさを知る
  
バブル 
お食事ご接待の機会がちょっと増える 
昔の銀座はありませんでした 
ビールかウィスキー 相手次第 
都内ホテルの中華食べ歩き 紹興酒を楽しむ 
ワインだけはとうとう味わいが判らなかった ハウスワインどまり
  
  
  
バブル崩壊後 
限られたお客様とのお食事くらいだったか 
麻雀の付き合い 半荘ビール中ビン1本ペース 負けませんでした
  
  
  
営業を離れる 
家内の手料理 家族のだんらんを大事にする 
大きなグラスに日本酒なみなみ 一杯を楽しむ 
何時の間にか1升1週間
   
銘柄こだわった最初は 出張先で覚えた広島の「酔心」 
美味しかった  当時はマイナー  
名が知れ東京でも買えるようになったら ただの日本酒になった
  
年に一二度お参り成田山 「仁勇」さっぱりした冷酒がお勧めか 
娘も呑兵衛 お店のおばさんと親しくなる 
行くたびに色々試飲させてもらう 好きになり蔵祭りへも行った 
おばさんが退社 何となく遠のく 人との関わりも味わいのひとつ
 
東日本大震災  
これまでの日本酒が手に入らなくなった 
スーパーで価格も考え お燗にあった日本酒を2ヶ月かけて飲み比べる 
何故か新聞紙にくるまれた 「秋田富士」 にたどり着く
  

 
2013/10