東日本大震災 [震央]

3/11以降の地震(M5以上)の震央位置    最新の地震情報
 
3 / 11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  (アンダーラインの日は点線円)
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2/23
2/24  
2/25
2/26
2/27
2/28
3/01
3/02 2011/3/11 東北関東大震災 
--------------------------------------------- 
時分秒   緯度    経度    深さ(km) M 震央地名 
--------------------------------------------- 
01:54 42.2 38゜ 3.7'N 143゜36.2'E 18 5.4 三陸沖 
 
14:46 18.1 38゜06.2'N 142゜51.6'E 24 9.0 三陸沖 
14:51 27.4 36゜44.0'N 142゜01.7'E 11 6.8 福島県沖 
14:54 42.2 36゜43.0'N 140゜34.5'E 09 5.7 茨城県北部 
14:57 25.8 39゜11.7'N 142゜22.9'E 24 5.7 岩手県沖 
14:58 05.8 37゜40.5'N 141゜54.6'E 23 6.4 福島県沖 
 
15:05 06.2 37゜31.2'N 141゜37.5'E 17 5.9 福島県沖 
15:06 10.7 39゜02.5'N 142゜23.8'E 27 6.4 岩手県沖 
15:08 53.5 39゜50.3'N 142゜46.8'E 32 7.4 岩手県沖 
15:11 18.9 36゜51.8'N 140゜37.1'E 08 5.6 茨城県北部 
15:12 58.4 37゜12.2'N 141゜39.6'E 27 6.1 福島県沖 
15:15 34.4 36゜06.5'N 141゜15.9'E 43 7.4 茨城県沖 
15:17 17.4 35゜57.5'N 141゜04.1'E 33 5.7 茨城県沖 
15:23 05.4 39゜00.1'N 142゜26.8'E 30 6.1 岩手県沖 
15:25 44.4 37゜50.2'N 144゜53.6'E 34 7.5 三陸沖 
15:29 14.3 37゜54.5'N 143゜50.5'E 00 6.8 三陸沖 
15:40 49.5 39゜19.5'N 142゜04.3'E 51 5.7 岩手県沖 
15:44 08.0 38゜44.5'N 142゜13.3'E 33 5.3 宮城県沖 
15:44 57.4 36゜37.9'N 140゜55.9'E 50 5.3 茨城県沖 
15:48 18.5 38゜52.2'N 142゜05.9'E 38 5.4 宮城県沖 
15:49 51.3 40゜07.8'N 142゜37.4'E 13 5.8 岩手県沖 
15:52 29.8 38゜27.9'N 142゜45.0'E 00 5.8 三陸沖 
15:54 13.5 37゜11.1'N 141゜27.9'E 41 5.3 福島県沖 
15:59 00.7 37゜30.2'N 144゜30.0'E 51 6.7 福島県沖 
 
16:04 15.3 38゜57.2'N 142゜27.0'E 21 5.8 宮城県沖 
16:05 34.1 38゜59.1'N 142゜25.1'E 27 5.7 宮城県沖 
16:10 55.8 37゜47.2'N 142゜45.5'E 06 6.0 福島県沖 
16:14 56.8 36゜33.3'N 142゜04.1'E 20 6.7 茨城県沖 
16:16 55.3 37゜07.5'N 141゜27.9'E 40 5.4 福島県沖 
16:17 41.6 37゜09.8'N 142゜35.4'E 09 6.4 福島県沖 
16:25 35.4 38゜05.4'N 144゜36.1'E 46 6.4 三陸沖 
16:28 11.1 36゜54.3'N 141゜52.2'E 26 6.2 福島県沖 
16:29 00.7 39゜01.8'N 142゜16.8'E 36 6.5 岩手県沖 
16:30 15.3 37゜21.3'N 141゜16.8'E 27 6.0 福島県沖 
16:34 52.0 37゜57.2'N 142゜39.4'E 04 6.2 宮城県沖 
16:36 35.5 38゜56.3'N 142゜14.7'E 57 5.0 宮城県沖 
16:38 26.6 39゜17.9'N 142゜47.5'E 09 5.8 岩手県沖 
16:40 54.2 38゜25.9'N 142゜14.8'E 32 5.5 宮城県沖 
16:42 54.9 36゜06.7'N 141゜19.2'E 30 5.4 茨城県沖 
16:44 28.9 36゜18.8'N 141゜56.6'E 57 5.6 茨城県沖 
16:45 22.0 36゜00.6'N 141゜06.4'E 39 5.2 茨城県沖 
16:48 12.5 37゜08.9'N 142゜17.1'E 14 5.1 福島県沖 
16:49 45.0 36゜33.5'N 141゜59.6'E 25 5.5 茨城県沖 
16:54 43.2 37゜40.3'N 141゜41.3'E 29 5.5 福島県沖 
16:56 08.7 37゜03.1'N 142゜31.6'E 01 6.2 福島県沖 
 
17:01 56.8 36゜20.4'N 141゜57.0'E 13 5.3 茨城県沖 
17:04 53.4 37゜17.1'N 142゜09.4'E 19 6.0 福島県沖 
17:10 28.5 36゜03.9'N 141゜42.8'E 21 5.3 茨城県沖 
17:12 06.6 36゜35.2'N 141゜28.5'E 29 6.6 茨城県沖 
17:16 31.3 37゜14.9'N 142゜16.4'E 12 5.6 福島県沖 
17:19 16.4 36゜10.0'N 141゜45.1'E 18 6.8 茨城県沖 
17:27 47.8 37゜58.9'N 142゜41.8'E 09 6.2 宮城県沖 
17:29 49.4 37゜24.3'N 142゜00.3'E 08 5.1 福島県沖 
17:31 07.6 37゜28.3'N 141゜23.7'E 30 5.9 福島県沖 
17:35 22.3 36゜04.5'N 141゜07.8'E 34 5.2 茨城県沖 
17:38 02.4 37゜50.3'N 143゜31.7'E 10 6.2 三陸沖 
17:40 54.1 37゜25.5'N 141゜19.0'E 27 6.1 福島県沖 
17:43 52.9 36゜15.2'N 142゜09.9'E 04 6.0 茨城県沖 
17:46 43.5 37゜25.3'N 142゜20.9'E 01 5.9 福島県沖 
17:47 56.1 38゜47.8'N 142゜01.9'E 44 5.1 宮城県沖 
17:52 23.6 36゜51.2'N 141゜47.4'E 01 5.4 福島県沖 
17:54 07.4 37゜40.1'N 141゜40.2'E 26 5.0 福島県沖 
 
18:04 12.9 36゜32.2'N 140゜58.9'E 15 5.4 茨城県沖 
18:16 24.1 37゜54.2'N 140゜19.9'E 09 5.1 福島県中通り 
18:19 52.7 36゜33.6'N 140゜57.7'E 15 5.0 茨城県沖 
18:27 38.3 38゜12.2'N 142゜05.8'E 37 5.2 宮城県沖 
18:37 06.1 36゜01.8'N 141゜47.8'E 29 5.3 茨城県沖 
18:42 18.3 39゜22.3'N 142゜46.0'E 00 5.5 岩手県沖 
18:55 23.6 36゜52.9'N 141゜43.1'E 00 5.4 福島県沖 
 
19:10 39.8 39゜22.4'N 142゜04.1'E 49 6.2 岩手県沖 
19:21 06.5 37゜18.1'N 141゜57.6'E 25 5.5 福島県沖 
19:35 36.5 37゜04.5'N 141゜21.9'E 42 5.0 福島県沖 
19:38 52.5 38゜21.5'N 142゜11.3'E 23 5.0 宮城県沖 
 
20:00 53.0 37゜42.8'N 141゜44.4'E 44 5.5 福島県沖 
20:08 44.0 37゜30.4'N 142゜24.2'E 00 5.0 福島県沖 
20:10 54.2 35゜40.1'N 142゜06.2'E 25 5.9 関東東方沖 
20:13 09.9 36゜19.2'N 141゜56.5'E 20 5.6 茨城県沖 
20:16 49.2 36゜35.2'N 141゜42.2'E 25 5.4 茨城県沖 
20:20 58.4 36゜49.6'N 141゜28.3'E 25 5.5 茨城県沖 
20:31 06.9 38゜10.9'N 140゜29.4'E 10 5.2 宮城県南部 
20:36 39.8 39゜10.1'N 142゜37.1'E 24 6.7 岩手県沖 
20:39 27.4 38゜13.0'N 142゜14.4'E 21 5.5 宮城県沖 
20:44 22.7 36゜44.5'N 142゜26.6'E 07 5.7 福島県沖 
20:46 43.0 36゜04.9'N 141゜11.8'E 39 5.6 茨城県沖 
20:56 12.6 36゜17.0'N 141゜40.5'E 28 5.4 茨城県沖 
20:57 12.4 39゜10.7'N 142゜34.0'E 49 5.4 岩手県沖 
 
21:13 02.5 37゜08.7'N 142゜12.7'E 21 6.1 福島県沖 
21:15 41.5 39゜05.6'N 142゜26.9'E 24 5.9 岩手県沖 
21:24 35.7 36゜28.7'N 141゜48.0'E 19 5.2 茨城県沖 
21:28 42.6 36゜16.6'N 141゜45.1'E 10 5.1 茨城県沖 
21:33 13.1 37゜57.8'N 142゜38.5'E 07 5.0 宮城県沖 
21:38 08.5 37゜01.2'N 142゜09.9'E 21 5.1 福島県沖 
21:48 59.4 36゜16.5'N 141゜45.3'E 14 5.3 茨城県沖 
21:54 50.7 38゜28.1'N 142゜11.5'E 46 5.1 宮城県沖 
21:56 03.8 37゜44.7'N 141゜59.8'E 18 5.3 福島県沖 
21:59 18.6 36゜09.9'N 141゜55.2'E 25 5.3 茨城県沖 
 
22:15 43.2 37゜20.5'N 141゜54.4'E 15 5.2 福島県沖 
22:16 48.5 36゜26.5'N 141゜51.4'E 20 5.7 茨城県沖 
22:34 31.7 36゜19.0'N 141゜54.1'E 00 5.6 茨城県沖 
22:42 25.5 37゜20.5'N 142゜00.9'E 16 5.0 福島県沖 
22:56 05.5 37゜38.5'N 141゜41.7'E 54 5.3 福島県沖 
22:58 48.0 36゜41.5'N 141゜50.2'E 20 5.1 福島県沖 
 
23:00 37.2 36゜11.0'N 140゜57.3'E 37 5.4 茨城県沖 
23:10 38.7 37゜31.2'N 141゜57.1'E 16 5.2 福島県沖 
23:30 58.1 38゜06.6'N 142゜14.1'E 17 5.0 宮城県沖 
23:53 59.5 36゜00.9'N 142゜05.2'E 10 5.4 茨城県沖 
23:56 13.3 36゜03.5'N 141゜34.4'E 09 5.8 茨城県沖  
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3/04
3/05
3/06
3/07
3/08
3/09
3/10
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平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 
2011年(平成23年)3月11日14時46分に、日本の三陸沖(牡鹿半島の東南東約130km付近)の深さ約24km(暫定値)で発生したマグニチュード (Mw) 9.0(暫定値)の西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(CMT解)、太平洋プレートと北アメリカプレート境界域における海溝型地震である。このM9.0という地震の規模は、1923年(大正12年)の関東地震(関東大震災)のM7.9や1994年(平成6年)の北海道東方沖地震のM8.2を上回る日本国内観測史上最大、アメリカ地質調査所 (USGS) の情報によれば1900年以降、世界でも4番目のものとなった。 
この地震では、本震および余震による建造物の倒壊・地すべり・液状化現象などの直接的な被害のほか、津波、火災、そして、福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質漏れや大規模停電などが発生し、東北地方を中心とした甚大な一次被害のみならず、日本全国および世界に経済的な二次被害をもたらした。 
震源は三陸沖(牡鹿半島の東南東、約130km付近)、深さ約24km(暫定値)、震源域は岩手県沖から茨城県沖まで南北約500km、東西約200kmの広範囲に及ぶ。宮城県栗原市で震度7、最大加速度2,933ガルの揺れを観測し、激しい振幅は2分間続いた。震度7を観測したのは、2004年の新潟県中越地震以来7年ぶり、観測史上3回目。仙台では震度6弱(宮城野区では震度6強)を観測した。東京では震度5強、名古屋では震度4、大阪では震度3を観測した。最遠方では鹿児島県鹿児島市桜島で震度1を観測しており、震源から1350kmあまり離れていることから、S波だけでも5分30秒かけて到達している。東京大学地震研究所の解析によると、本震の揺れは東日本全体で約6分間続いた。また、気象庁の震度推計分布図によると、福島県いわき市で局地的に震度7相当の揺れがあったほか、防災科学技術研究所の強震観測網によると、栃木県芳賀町にある観測点で震度7相当の揺れ(計測震度6.5)を観測していたこともわかっている。ただし前者は震度計による観測ではない為、後者は気象庁の認知している震度計ではないため、いずれも観測点の震度には反映されていない。 
気象庁などによると、この地震は、断層面が水平に対して10度と浅い傾きを持ち、上面と下面がそれぞれ西北西-東南東方向にすれ違う形で圧縮される、低角逆断層(衝上断層)型のずれであった。また同庁の分析により、この地震は単一ではなく、3つの地震が連動したものと解析された。同庁地震予知情報課の課長は「5分前後かけて連続して発生するという、複雑な起こり方をしている。極めてまれで、気象庁の観測で初めての経験」と述べた。文部科学省の地震調査委員会は13日に臨時会を開き、破壊断層は南北に400km、東西に200kmの広範囲で、少なくとも4つの震源領域で3つの地震が連動発生し、断層の滑り量は最大約20mに達したと述べた。 
この地震の震源となった三陸沖は、フォッサマグナより東側の日本を乗せている北アメリカプレート(大陸プレート)に対して、太平洋の広範囲を乗せている太平洋プレートが年間約8cmの速さで東南東から押し寄せ、青森県から千葉県にかけての沖合にある日本海溝を境にして東北地方・関東地方の下に沈み込んでいる。太平洋プレートが沈み込んでいるこの付近には、M7を超えるような海溝型地震の震源域が多数存在しており、地震調査委員会ではこの地域を8つの領域に区切ってその発生間隔や確率を評価していた。この地震の南北400km・東西200kmにおよぶ震源域はそのうち、少なくとも「宮城県沖」の東部、「三陸沖南部海溝寄り」、「福島県沖」、「茨城県沖」北部の計4つの領域にまたがっており、さらに「三陸沖中部」にまで及ぶとの見方もある。869年(貞観11年)に宮城から福島にかけての太平洋沖で発生したM8.4(産業技術総合研究所による)の貞観地震の推定震源域と類似しており、この再来である可能性が指摘されている。貞観地震は以前より文献記録によって知られていたものの、津波堆積物の調査によって石巻・東松島で海岸から3km内陸まで遡上、仙台で同2km、名取・岩沼で同4km、亘理・山元で同2kmと大規模な津波を伴う巨大地震であったことが2000年代に明らかになった。堆積物の広域調査から同様の巨大地震は紀元前390年頃、430年頃、869年(貞観)、1500年頃と過去4回発生しており、再来間隔は450 - 800年程度と推定する報告があった。 
気象庁は当初、マグニチュードを7.9と速報したが、後に8.3、8.4と修正し、その後、日本の観測史上最大規模の8.8に修正した。さらに、3月13日には外国からの観測データも用いて9.0と修正した。通常、日本の地震で使用されるマグニチュードは「気象庁マグニチュード (Mj)」と呼ばれるもので、地震発生当日に発表されたマグニチュードも気象庁マグニチュードだったが、13日の発表では「モーメントマグニチュード (Mw)」が使用された。また、アメリカ地質調査所 (USGS) は当初、モーメントマグニチュードを8.8と発表、後に8.9、9.0と修正し、1900年以降に世界で発生した地震の中で4番目の規模と発表した。 
この地震発生の際には緊急地震速報が発表されたが、予測震度と実測震度が大きく乖離している箇所があった。 
東北地方では3月9日から10日にかけて前震の可能性がある地震が発生しており、3月9日には震度5弱の地震が起きている。余震も極めて活発に継続しており、本震から間を置かずM7以上の強い地震が立て続けに発生し、茨城県鉾田市で震度6弱を観測した(本震では震度6強)。東北大学地震・噴火予知研究観測センターが設置していた地震計の3割が本震の直後に観測データを送信できなくなり、余震の観測や緊急地震速報の発令に支障が生じた。一連の地震は岩手県沖から茨城県沖まで幅約200km、長さ約500kmの範囲を震源としている。12日には長野県北部を震源とする強い地震が、また15日には静岡県東部を震源とする強い地震がそれぞれ発生した(いずれも最大で震度6強を観測)。これらの地震は内陸の活断層における大陸プレート内地震であり、気象庁は「太平洋沖での地震と直接関係はないが、地殻変動などにより誘発された可能性は否定できない」と述べ、今後も震度6弱の余震が連続して起こる可能性があると注意を呼びかけている。さらに気象庁は4月6日に、東北地方太平洋沖地震におけるM5.0以上の余震が起きる回数について、6日0時からの6日以内に20回程度(多い場合60回程度)との予測を発表した。 
国土交通省国土地理院は、GPSによる観測から宮城県石巻市の電子基準点「牡鹿」が東南東方向に5.3m、下方向に1.2m移動したことが分かったと発表した。宇宙航空研究開発機構地球観測研究センターは、被災地の地球観測衛星写真を公開しているが、16日公開情報では、陸域観測技術衛星「だいち」 (ALOS) のLバンド合成開口レーダーで撮影された2010年10月28日画像と2011年3月15日画像を比較し、広範囲な地殻の変動があったことを報告した。特に震源地に近い海岸部では変動が大きく、石巻市周辺では地盤の沈降や東へのズレから3m以上の差異が解析された。本地震による津波で青森県から福島県までの計443km2が浸水し、地盤沈下も合わさって東北地方太平洋側の海岸線が一部沈没した。海岸線の一部沈没により一部自治体の面積が減少し、将来的に地図の書き換えが必要になると考えられるが、国土地理院は被災地に配慮し、地図の書き換えは当面行わないとした。自然災害による面積の変更は例が無いという。 
この地震によって地球の自転がわずかに速くなり、1日の長さが100万分の1.8秒短くなった。
  津波 
この地震で12日午前0時までにオホーツク海沿岸から小笠原諸島、四国までには大津波警報が、北海道から大隅半島までの太平洋側沿岸及び北海道の渡島半島の西側、九州の東シナ海沿岸、種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島、沖縄本島地方、宮古島・八重山列島地方、大東諸島地方には津波警報が、上記を除く能登半島より北側の日本海側と、瀬戸内海から対馬にかけては津波注意報が、それぞれ発表された。12日午前3時20分には、上記を除いた地域(石川県加賀市、福井県、近畿地方、中国地方の日本海沿岸)に津波注意報が発表されたことにより、日本の沿岸の全てで大津波警報、津波警報、津波注意報のいずれかが発表されたこととなった。仙台市宮城野区・太白区・若林区・青森県太平洋側沿岸をはじめとして全国各地に避難指示が発令された。 
この津波によって、三陸沿岸をはじめとする全国各地で被害が発生している。北海道から千葉県にかけて大津波が押し寄せ、特に岩手県・宮城県・福島県の3県では海岸沿いの集落や、名取川などの河口周辺から上流に向け数kmにわたる広範囲が水没するなどの甚大な被害が出た。地震発生翌日の12 - 13日に、青森県八戸市から福島県南相馬市にかけて撮影された航空写真をもとに、国土地理院が分析したところによると、津波により浸水した面積は延べ約400km2に及ぶことが明らかになった。なお、日本のような近代化した都市部にこれほどの津波が押し寄せ被害をもたらしたのは世界的にも例がない。 
検潮所の測定によると福島県の相馬港では、15時50分に7m30cm以上の津波を観測、他にも大洗や宮古また釜石の観測点でも4m以上の津波が計測された。東北地方太平洋沿岸部にあった検潮所の大半は津波の第1波または第2波によって観測データを送信できなくなったため、それ以降については正確な記録が残っていなかったものの、一部の観測点でデータの回収に成功し、宮古では8m50cm以上、大船渡では8m以上、石巻市鮎川では7m60cm以上を記録したことが確認された。 
港湾空港技術研究所は三陸海岸での津波の高さは15m以上になっていたと推定した。岩手県の宮古市田老地区では、明治三陸地震、昭和三陸地震での津波被害を教訓として高さ10m、総延長2433mの防潮堤が建設されており、日本でも甚大な被害を出した1960年チリ地震による津波に対しては被害を皆無に抑えたが、今回は防潮堤を乗り越えて38mの高さまで斜面を駆け上がり、また防潮堤そのものも580mにわたって粉砕された。岩手県大船渡市の綾里湾では沿岸で高さ26.7m、内陸で30.1mに達していた。岩手県釜石市では、ギネス・ワールド・レコーズに「世界最深の防波堤」と認定されている全長2km、深さ63mの防波堤が総工費1200億円を投じて2009年に完成しており、津波によって防波堤自体は全体の7割が倒壊したものの釜石市街地への浸水を6分遅らせることができたとの分析結果が報告されている。これに対し、岩手県普代村では、高さ15.5m、全長155mの防潮堤により村の海岸地域が守られ、村全体で行方不明者1名の人的被害に留まっている。 
北上川では、この津波が河口から約50km上流の地点まで遡上したことが河川水位の記録データから判明した。 
13日午後5時58分、津波注意報を全面解除した。ただし、気象庁は今後も海面変動が起こること、および余震により再度警報等を発表する場合もあると注意を呼びかけている。 
 
M5以上の地震と震央 ( 当日 昨日 2日前 3日前 )
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  (以下、表示震源規模を余震減少のためM4.7以上に変更)
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2011/3-5