仕事2

【手】仕事をしたり、物事をとりさばく能力。「手に負えぬ」「手にあまる」 
【仕事】からだを動かして働くこと。作業。生計をたててゆくための職。 
【手間仕事】手間のかかる仕事。めんどうな仕事。手間賃をとってする仕事。 
【遣っ付仕事】間に合わせの、その場限りの仕事。いいかげんな仕事。雑な仕事。 
【一仕事】まとまった仕事。かなりきつい仕事。「彼を説得するのは一仕事だ」 
【私仕事】表むきの仕事以外にする仕事。本職の余暇にする仕事。内職。 
【根気仕事】あきないで我慢づよく続ける気力の必要な仕事。根気のいる仕事。 
【初仕事】その年に初めてする仕事。初めて一つの仕事をすること。 
【片手仕事】本業のあいまにする仕事。片手間にする仕事。 
【入仕事】費やした時間や手間で賃金を得る仕事。手間仕事。 
【下仕事】準備の仕事。あらかじめ用意しておく仕事。下ごしらえ。下請け。 
【山仕事】山でする仕事。投機的な仕事。
【下衆仕事】身分の卑しい者がする仕事。 
【朝飯仕事】(朝飯前の仕事の意)たやすい仕事。 
【木っ端仕事】取るに足りないつまらない仕事。 
【野良仕事】田畑に出て行う耕作の仕事。農事。 
【人仕事】他人の仕事。ひとから頼まれてする内職の針仕事など。賃仕事。 
【骨仕事】骨の折れる仕事。力仕事。 
【夜仕事】夜にする仕事。夜なべ。 
【御役所仕事】官庁などの時間と手数ばかりかかって融通のきかない仕事のやり方。 
【手仕事】手先でする仕事。機械によらないで手で工作する仕事。手わざ。手工。 
【呑込仕事】気軽に口約束だけで引き受けてする仕事。 
【針仕事】針で衣服などを縫う仕事。縫い仕事。裁縫。縫い物。 
【水仕事】料理・洗濯など、水を使ってする家庭の仕事。台所の仕事。 
【飯前仕事】朝食の前にできてしまうような、たやすい仕事。 
【仕事柄】仕事の性質。仕事の性質上。「仕事柄海外に行くことが多い」 
【仕事歌】作業をしながらうたう歌。木挽歌(こびきうた)、田植歌など。
【作業】仕事をすること。 
【営】生活のためにする仕事。生業。なりわい。 
【職】生計をたてるための仕事。職業。勤め口。 
【勤務】会社などにつとめて仕事をする。 
【雑役】雑用。こまごまとした仕事。 
【田打正月】正月11日のこと。田仕事の仕事始めの行事として田に松を立て、供物を供え、鍬で打って豊作の予祝をする。 
【急物】急いで作ったり届けたりしなければならない品物。急ぎの仕事、注文。 
【漁樵】(ぎょしょう)漁師ときこり。 
【夜鍋・夜業】夜間に仕事をすること。「夜鍋仕事」 
【針工・鍼工】針仕事。鍼術を行う人。鍼医(しんい・はりい)。 
【叩大工】わざの未熟な大工。仕事がへたな大工。 
【内職】本職や本務のほかに収入を得ようとしてする仕事。授業または会議中などにこっそり別の仕事をすること。 
【鋤鍬】すきとくわ。用いてする仕事。農作業。 
【野良稼】のらしごと(野良仕事) 
【裸商売】常に裸で仕事をすること。相撲取りなどの類。資本なしでからだ一つでする職業。
【女工】縫殿寮(ぬいどののつかさ)所属の雑仕。染織、裁縫を仕事とする女子の細工人。 
【工・匠・巧】手や道具を用いて物を作り出すことを業とする人。細工師。工匠。職人。 
【客引】旅館、遊郭などで、客を誘い寄せること。それを仕事とする人。客取り。 
【呼込】劇場・小屋などの前に立ち、通行人に呼びかけてそこでの観劇・見物を勧めること。合羽。
【仕事師】事業を計画、経営することの巧みな人。やりて。 
【片手業】片方の手でするわざや仕事。 
【小道】人倫の道を大道というのに対して、農・医・占など技芸の仕事。 
【綺麗事】手などをよごさないですむ、楽な仕事。「綺麗事では食えない」 
【節供働】皆が仕事を休む節供の日に、ふだんなまけている者がわざと忙しそうに働くこと。節供倒し。「怠け者の節供働き」 
【請負】依頼主とあらかじめ日限や報酬などをとりきめて、仕事を引き受ける。 
【請合・受合】支払い額をあらかじめとりきめて仕事を引き受けること。請負。 
【元請】依頼主から直接仕事を引き受けること。 
【下請】他人のひきうけた仕事の全部または一部を、さらにひきうける。 
【店開・見世開】新しい店を構えて商売を始めること。開業すること。店をあけ、その日の業務を始めること。仕事を始めること。開店。 
【表向・面向】世間に対すること。世間体(せけんてい)。うわべ。表面上のこと。
エネルギー(ドイツEnergie)仕事をすることができる能力。 
【成功】事業を完成すること。仕事ができあがること。目的を達成すること。 
【光る】人物、才能、技量、仕事などが、他よりも一段とすぐれる。ひいでる。 
【抜擢】多くの人々の中から特に選び出してある仕事をさせること。ばったく。 
【功】努力してなしとげた仕事。働きによって成功をおさめたそのてがら。働き。 
功成り名遂(と)ぐ 立派な仕事をし名声を得る。 
功を入る 年功を経る。経験を積む。 
功を終える 成就する。仕事を果たす。 
功を奏す 功績を天子に申し上げるの意から転じて、事が成就する。成功する。 
功を立つ てがらを立てる。功績をあげる。 
功を積む 良い結果を得るための努力を重ねる。 
【奏功】仕事をして功績をあげること。ききめがあらわれること。功を奏すること。 
【まぶ】(陰語)仕事などがうまくいくこと。好都合。勝れていること。美しいこと。
【一儲】ひと仕事をしてまとまった利益を得ること。ひとかせぎ。 
【効率】使った労力と得られた結果との割合。結果を中心にしていう。「効率よく仕事をする」 
【能率】一定の時間にできあがる仕事の割合。仕事のはかどり具合。「仕事を能率よく処理する」 
【馬力】能力。精力。体力。「馬力がある」「馬力をかける」 
【掛かる・懸かる・係る・架かる】費用、時間、人手などが入用である。必要である。「時間と金がかかる仕事だ」 
【腰掛仕事】長く続けるつもりもなく、一時の間に合わせ仕事。 
【負担】義務や責任などを身に負うこと。仕事や義務などが過重なこと。 
【負ぶう】多くの仕事、責任などを引き受ける。他人の仕事、負担などを引き受ける。
【挫折】意気込んで行っている仕事や計画などが途中でだめになること。頓挫(とんざ)。 
【放り出す】仕事などをあきらめて途中でやめる。投げ出す。人をすげなく仲間や仕事から除外する。むりにやめさせる。 
【手放す・手離す】仕事などを一時やらないでおく。「手放しかねる仕事」 
【放る・抛る・投る】仕事などを中途でやめて、そのままにする。みこみがないとあきらめて手をつけずに放置する。 
サボタージュ(フランスsabotage)労働者の争議戦術。就業しながら意識的に仕事を停滞させ、能率を落として企業者側に損失を与え紛争の解決をうながす。怠ける。
【逃げる・迯げる】面倒なことに近づかないで避ける。 
【抱え込む】担当、処理すべきものとして引き受ける。「多くの仕事を抱え込む」 
【手抜】しなければならない手続き・手段などを故意にしないでおくこと。「手抜工事」 
【尻抜】物事のしめくくりのつかないこと。ふてぎわ。
【働】仕事をする。労働する。「家庭での女の働き」 
【勤・努・務・勉】精を出して励む。当然やらなければならない物事。義務。責務。仕えて仕事をする。役目として仕事をする。勤務。 
【従業】職について、きめられた仕事をする。業務に従事する。就業。 
【手当】仕事の報酬としての金品。基本賃金のほかに支給する賃金。家族手当・住宅手当・通勤手当など。 
【手間賃】手間仕事の報酬。手間代。 
【駄賃】人に簡単な仕事を頼んで支払う賃金。子どもの使い走りや手つだいなどの礼として与える金銭や菓子。おだちん。 
【稼ぐ】一所懸命に働く。仕事に励む。 
【日割】給金や支払などを日毎を単位として計算すること。「日割計算」 
【事務】役所、会社、商店などの、主として机上で行う仕事。つとめ。 
【分業】手分けして仕事をすること。仕事を分けて受け持つこと。
【助手】仕事の手助けをする人。 
【受持】自分の仕事として引き受けて扱うこと。担当。担任。 
【出番】出勤する当番。仕事に出る番。 
【手間】そのことのために費やされる労力。その間に費やす時間。 
【熟す】(こなす)ものを、思いのままに自由に扱う。うまく用いる。与えられた仕事、問題をうまく処理する。 
【突貫】一気に仕事を完成させること。「突貫工事」 
【宛行う・充行う】役目、仕事等をきめて与える。 
【背負う】困難な物事、重大な責任、迷惑な仕事などを引き受ける。負担する。しょいこむ。 
【山積】解決すべき問題や仕事などがたくさんたまること。さんせき。「難問が山積みされる」 
【手分】同じ仕事を何人かが分担して行うこと。人手を分けること。「手分けをして捜す」
【歩調】多数の人々の考え方や行動の揃い具合。「仕事の歩調が合う(乱れる)」 
チームプレー(英team play)スポーツや他の共同作業で、複数の力により勝利や仕事の円滑を計ろうとする共同プレー。 
【手馴れる・手慣れる】仕事になれて巧みになる。熟練する。 
【手伝う】手助けをする。援助する。助力する。手をかす。 
【手助】(てだすかり)てだすけとなること。手を使う労力の省けること。助勢を得てその仕事などが楽になること。 
【手応・手答】反応。はりあい。「手応えのある仕事」 
【遣り切る】最後までし遂げる。やりとげる。「今日の仕事を遣り切る」 
【締め括る】結末をつける。まとめる。「話を締め括る」
【計・量・果・捗】目あて。あてど。はかり。仕事などの進みぐあい。 
果が行く 仕事などが順調に進む。効果があがる。はかどる。 
【捗る・果取る】仕事などが順調に早く仕上がっていく。進捗(しんちょく)する。はかがゆく。 
【片付く】物事が解決される。仕事が処理されて終わる。 
【適任】その任務に適していること。その仕事にぴったりあっている。その人にふさわしい任務。才能や性格に適した仕事。 
【手繰】仕事、用事などさしつかえをやりくりすること。仕事のくりあわせ。都合。 
【実働】実際に仕事について労働すること。 
【実働時間】実際に仕事に従事して働く時間。労働者が勤務のために拘束されている時間のうち、食事、休憩などの時間を除いた時間。 
【拘束】自由を制限すること。「仕事に拘束される」 
【拘束時間】勤務先での実働時間と仕事の途中の休憩時間をあわせた時間。 
【残業】規定の労働時間以後も残って仕事をすること。
【遣り残す】仕事を最後までやり通さないで、中途でやめて残す。中途はんぱでやめてしまう。しのこす。 
【仕掛】仕事に手をつけ始めること。し始めて中途であること。「しかけの仕事」 
【引ける・退ける】終業時刻となる。仕事が終わって退出する。 
【閑職】あまり仕事の多くない、ひまな職務。重要でない職。 
【閑事業】実用には向きそうにない仕事。さしせまって必要ではない仕事。 
【溢れる】仕事にありつけなくなる。買い手がつかないで残る。狩猟や釣りで獲物がとれない。 
【干す・乾す】人に故意に仕事や役割などを与えないでそのままにしておく。相手にしないで無視する。 
【茶茶】妨害。邪魔。さまたげ。障害。 
茶茶を入れる 文句をつける。邪魔をする。妨害をする。妨げる。水をさす。 
茶を濁す その場だけをうまくとりつくろう。とりつくろいごまかす。お茶を濁す。 
茶を挽(ひ)く 暇で用事がない。芸者・遊女などが客がつかなくて暇である。お茶を挽く。 
【ぼさっと】何もしないで放心したようにぼんやりしているさまを表す。
【余暇】仕事の間のひま。あまりの時間。いとま。「余暇の利用法」 
【暇・遑】(いとま)仕事と仕事の間の何もしないとき。絶え間。物事から解放されてのびのびと自由にふるまえるとき。ひま。閑暇。休暇。 
【隙・暇・閑】やるべきことがなくて余裕のあるさま。格別の行為や仕事がなくて漫然としているさま。 
【遊ぶ】仕事や勉強をしないで、また、職が得られないでぶらぶらしている。 
【休日】仕事をしない日。休みと定められた日。 
【全休】その日一日仕事を休むこと。ある期間の全部を休むこと。 
【休養】気力や体力を回復するために、仕事などをやすんで体を養うこと。 
【安息日】ユダヤ教での聖日。神が天地創造を終えて第七日めに休息したという、「旧約聖書‐創世記」に基づき一週の第七日に与えた名称。金曜日の日没から土曜日の日没まで。仕事を休み、宗教的儀式を行なう。 
キリスト教徒が聖日として、仕事を休み、儀式を行なう日。キリストが復活した日曜と、その他定められた日。
【住む・棲む・栖む】暮らしを立てるための仕事にありつく。就職する。 
住まば都 住むなら都がよいということ。 
住めば都 どんなさびしい田舎や不便な所でも、住み慣れれば住みよくなって離れにくいもの。 
【実業】実務的、実用的な仕事。裁縫など、生活次元の仕事。 
【為業・仕業】もっぱらそのことを行うこと。仕事。職業。*三体詩抄‐三「百姓太郎となって、農作をしわざとして居たぞ」 
【用】必要な仕事。しなければならない仕事。所用。用事。用件。 
【用事】なすべき仕事。用件。「急な用事ができる」 
【用件】なすべき仕事、または伝えるべき事柄。用事。「用件をうかがいましょう」 
【役目】役として務めなければならない事。与えられた仕事。職責。職分。役儀。「役目柄」 
【自任】自分の仕事として当たること。自分の行為、能力などが、それにふさわしいと思いこむこと。自負。
【駆り立てる】人をある目的のために集めたり、追いたてたりする。無理に行動させる。人をうながして、ある状態にさせる。し向ける。「全員を駆り立てて事に当たる」「仕事への情熱に駆り立てられる」 
【我武者】血気にはやること。むこうみずで乱暴であるさま。 
【我武者羅】一つのことにめちゃくちゃに突き進むこと。むこうみずに打ち込むこと。 
【骨折】苦労すること。精を出して働くこと。尽力。 
【骨折損】無益なことに骨を折って損をすること。苦労したことが何の効果ももたらさないこと。 
骨折損の草臥儲(くたびれもうけ) 苦労したことが何の効果ももたらさず、ただ疲労という結果だけが残る。 
【復業】やめていた業務にもどること。一時やめていた仕事に再びつくこと。 
油を売る 仕事を怠けてむだ話をする。仕事の途中で時間をつぶして怠ける。 
骨を惜しむ 労苦を嫌って仕事を怠ける。 
骨を折る 労苦をいとわず、精を出して仕事に励む。面倒がらないで努力する。また、苦心して人の世話をする。
調子がいい 相手の気持に自分を合わせて機嫌をとるのが上手である。人の気をひくのが巧みである。 
調子に乗る いい気になってうわついた言動をする。 
潰しがきく それまでの職業を離れても、他の仕事ができる能力がある。別の仕事に代わってもやりこなす力がある。 
横槍を入れる 人の談話、仕事などに横あいから、急に第三者が口出しをする。そばから非難めいた言い方をしたり、でしゃばった行いをしたりする。さしでぐちをする。 
上前を撥(は)ねる 取り次いで支払う代金の一部、口銭などをかすめ取る。ぴんはねをする。 
壁に突き当たる それ以上進展できないような困難に直面する。仕事などが行きづまる。

  
出典「マルチメディア統合辞典」マイクロソフト社
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