惚れる



惚れたお前の負けだよ もてない男が好きなら 俺も考えなおすぜ
ひとめ惚れひとめ惚れ もう止まらない 私あなたを口説きたいの
たとえ世間がよ 前途じゃましても 守り抜いてやる 惚れて惚れてやる
おまえに惚れた 空を見上げりゃ星ひとつ そっと指さす おまえに惚れた
ほろり紅さすお前の目もと 惚れて惚れぬく 酒がうれしい ああ さしむかい



このいたみ あなたわかって 下さいね 惚れてふられた 傷のあと
惚れたあんたが石垣に ヨッシャ のぼる人生おんな富士
愛して苦しんで お嫁にゆけないわたし どうして惚れたのよ
晴れの勝負は この三味線で 惚れたあんたを 日本一と あゝ言わせたい
俺が女であったなら きっとおまえに 惚れるだろう



バカよバカバカ 泣けるじゃないの 惚れた惚れた そんなあんたに 惚れました
惚れた男のためならば どんな苦労も 苦労も幸せよ 強がり あきらめ なかせ酒
酒よ お前を道づれに いまも いまも 惚れてひとすじ 愛のなみだ川
けどね 憎たらしいけどね ひと目惚れしてね あんたについて行く
好きおうて 惚れおうて 明日もふたり 流れゆく みれん橋 もどり川



演歌 惚れた女と 道づれに どこまでも
荒れるな海よ おまえに惚れた 男の夢を 奪うな海よ
ついて行きます どこまでも 演歌だ 演歌だね あんたに惚の字傘
惚れた女が 死んだ夜は 涙流れる ままでいい 酒よ 俺を泣かすなよ
後ろ姿さえ ゾクゾクするような ずっとずっと 骨の髄まで 惚れちゃった



じんと重たい 膝まくら 泣けてくるほど 惚れてます 惚れてます
あなたにとまれ とても好きだから 一生悔いはしません 惚れて候
強がるほどに 淋しさつのり 涙仕上げの 惚れ化粧
宿り木みたいな 人だけど ふたりは一緒に 枯れて行く 惚れた男でございます
おんなの夢は 惚れ通す 俺が倖せくれてやる



抱いてみつめる あの北岬 惚れてしまえば 女は負けね なみだ 鴎のなみだ
悪い女に もうさせないで 惚れて惚れて 生命より惚れて あなたを 許しているのに
惚れた男の背にすがり あなた ふたり流れる 情け川
優しくされたら 何度も惚れる 愚図だね こんな いい女 どこにいる
惚れてよかった そう思いたい 人生賭けてます あなた一筋



酔い惚れて いいですね あなたの胸で 眠りたい 心うれしい 夜だから
枕濡らして寝ている事を あぁ あぁ 惚れたお人に今夜も酔って
惚れたってダメさ 泣いたってダメさ そんな時ゃダメなのさ
惚れた女房と 子供の待つ港 歌え 男の海の船唄ヨ
おれも おまえも 火の国育ち 惚れた女を 泣かせても すじは通すぜ 男道



小鳩よ飛べるでしょうか あしたは 青空見えるでしょうか 惚れて 長崎ワルツ
不幸を承知で惚れたから せめてあなたの胸の中 おいて下さい 冬の華
惚れました 惚れました 女心の底の底まで ああ あんたが命
知っているくせに 私が惚れていることを
夫婦きずなの 結びめに 点る小さな 夢灯り 待っていてくれ 惚れ女房



つくしますから がんばって 夫婦つづりは 惚れた仲
惚れてつくして死ぬまで一緒 おまえとあなたと さしつさされつ飲みますか
惚れた私が 眠れずに あなた待つ身に どこか似てる
思い出孕む 旅の宿 ああ 愛の眠りに 身をまかせ 本惚れ ほのかに 色香れ
惚れたんやから 惚れたんやから あんたは 心の お守りだから



鬼火みたいな心を抱いて たぶん 惚れるは 無我夢中
惚れごころをひとしずく あなたの心へ とべそうよ おいでよ可愛い 蝶々さん
あゝこの胸に 激しい鬼がいる 惚れたあなたに 辿りつくまで 乱れた紅のまま
夢を支えて ついて行く 惚れぬいて 惚れぬいて 浪花の 花になる
がんばりゃ もうすぐ幸福がくる 一本惚れたよ 女やないか



あとはおぼろ ああ今宵またすすり泣く 恍惚のブルースよ