夜明け



甘い夢のような 揺れたひとときは終わらない 抱いて 抱きしめて 夜明けまで
ひと目逢って踊れば愛せるまでに 熱い気心が触れ合う大人達の夜明け前
帰らない せつなく見ないで さあ踊りましょ夜明けまで 愛よりリズムを
夜明けと共にこの首筋に夢の跡 だから愛の谷間で溺れたい
あなたと笑い あなたと泣いて 夜明けを歩き 明日へ願い 夢を見た



作り笑顔に なみだのちかい 晴れて日のさす 男の夜明け
賭けてみたいの もう一度 恋しくて 泣くな夜明けの汽車ポッポー
夜明けの素顔を 誰にも見せない 何故だか 裸足
冬の夜明けはもう近い 俺とお前の 明日が待ってる のぞみ坂
揃い湯呑みの湯気のむこうには きっとくるふたりの夜明けが



死んで私は 月になる 夜明けの中で 女がひとり フランス人形 抱いていた
夜明けは まだ 遠いどこかにあるわ 涙もまだ 遠いどこかにあるわ
二人のきずな ごらんよ 夜明けの 明かりが見える 二度と 離さない
この手を離すなよ 離さないあなた 港町 夜明け前 あゝ愛始発
裸足で夜明けの 電車で泣いてから 涙ぽろぽろ ぽろぽろ流れて涸れてから



愛をそっとぬくめていた ああ 夜明けと共に 宇品の港から 旅立つのさ
未練は未練は いじわるね 夜明け間近の 花園しぐれ
朧げな倖せを信じていたい 表は夜明けの霞見坂
夜明けには船に乗る 海の朝陽よ 心に昇れ
崩れるように身を寄せりゃ 夜明けを怨む雨が降る 雨が降る



二人の星よ照らしておくれ 近い近い 夜明けは近い 銀色の はるかな道 
兄弟酒は 出船の酒だ 窓に黄金の 夜明けがゆれる
夢のしずくに 身をまかせ 夜明けせつない 女ごころの 月見草
夜明けを待ちます あなたのそばで 木もれ陽ゆれる 明日川
時間よ止まれ 夜明けになれば どうせ別れる二人なら



夜明けの数だけ おもいでがある 夜明けの数だけ やすらぎがある
時刻表もいらない旅だよ 終着駅 夜明けさえ来れば 別な俺の始発駅になる
陽の光あびて 夜明けの海へ あーあー 舟を出そうよ
夜明けはいつくる 日本海 泣いちゃダメね この冬すぎれば 春もくる
うねる波の彼方から陽が昇ったら 夜明け前の光をもって お前に会いに行こう



夜明けには ひとり鏡見てるわ
ひとときに賭ける心 雲の切れ間に陽ざしが見える 夜明けの裏通り
私は女です どなたと夜明けを見るのでしょうか 微笑みを うかべて
愛し足りない まるであぶり絵 夜明け頃 明けて哀しい 風枕
しょせん勝てない哀しさよ なみだなみだ なみだ分けあう 夜明け前



望郷千里の わらべうた 歌う 歌う 夜明けに 春よ来い
夜明けの向こうに明日が見える 灯り求めて夢つづり
明日に生きて みようじゃないか 夜明けの手枕 夢もどき
言葉を失くす夜明け前です
夜の寒さに たえかねて 夜明けを待ちわびる 小鳥たち お前も静かに眠れ



夜明けのうたよ あたしの心に 思い出させる ふるさとの空
おもいでくわえて 背を向ける 男はみんな 夜明けのトンボ 女の胸を 貸りるだけ
明日をみつめて 生きてゆく ゆめと希望の 夜明けの甲府駅
夜明けまぢかの この部屋で 今は ひとりで 吐息せつなく 夢の中
わたしのあなた 道に迷った 女の未練 どこへながれる 夜明けの川



明日は七つの 海越えて 龍馬夜明けの 龍馬夜明けの 天を征く
東京の夜明けに歌う 子守唄
夜道 坂道 暗い道 あんたの恋に光りなさい 夜明けです
時はゆき 人の姿は変り だけど若い子よ 夜明けは巡り来る