夏がゆく傷を残して 風はもう秋の気配
凍れる波風が吹き寄せる だけども小船は 明日の海をゆく
愛がこぼれて行く音が 雲になる 風になる
世間の風の冷たさも 耐えてゆけるさ今ならば 心みやげに 逢いに来たんだよ
遠く雷鳴だけが聞こえている 寄りそう影 そっと風に揺れている



風が私の髪をはげしく揺らすたびに あの日あのときの口づけ思い出す
こだまが響けば 風になる 吹いたら顔伏せ 迎えに行こう
飛んで行き度い鴎の様に 又逢う日迄唯一人 冷たい風に染む涙
アビシニアの 風のバザール あなたに会いたい
風の吹く夜 誰かに会いたい 夢に見たのさ おまえに会いたい



風にささやいたって 唇を噛んで帰った どこまで こいつ うらはら
涙でとかした恋化粧 風のあまさに頬染める おしろい花は おんな花
時代の風に もてあそばれる 古い写真のように 飛び去る
あなた愛した ここで生きるわ ああ 心の海峡 別れ風
そっと手のひら みせあって 灯影によれば 身を千切る 片瀬の夜の 別れ風



波風たてず この俺に よくぞ今日まで ついてきた 俺の人生 悔いはない
夢で会いたい 心の痛みを 吹く風の谷間に 捨てて
サンタモニカから愛をこめて 風の言葉を送ります
波風ぬ立たん う願ぇさびら
風の噂で聞いたけど 君はまだ燃えていると



風の噂じゃ 他人の妻 そうだ忘れて 生きるのさ
風が鳴る 振り向けば 花の嵐 雪送り 花迎え そして花送り
雨降れば 雨にあなた 風吹けば 風にあなた もう何も 何も見えない
あしたになれば 風向きも変わる 不幸に酔ってちゃ いけないよ
いつもまぶしいあながた好き なんて素敵なファンタジー レモンライムの青い風 



ねえシュロの葉陰で うとうと夢見れば ココナツ色の風 もう私は人魚
胸のすきまに 風が吹く ひとり ひとり みんなひとり
風に吹かれて ゆらゆらと 浮世の川を あゝふたり舟
風に吹かれりゃしみじみと 想い出します囲炉裏ばた
夜更けの街裏通り 消えたネオンにもたれて 乾いた風が素肌に 冷たくしみとおる



風が吹きます ほろり酒 偉くなるだけが 人生じゃないわ
せめてあげたい こぼれ陽を 旅のみちのく 風の宿
ただ泣きじゃくる 風よ 海よ 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ
また逢えるのに どこの港で待てばいい 恋は悲しいむかい風
緑の風が揺れ ガラス窓に青空うつし 重い心をかき消すように



あるとき街角で足をとめる かすかな追い風もふりかえる 私は夢見る SingleGirl
濡れた瞳に 別れの風が 未練心を 吹き流す 北のさい果て やん衆酒場
辛い別れを ないたとさ リンゴの花びらが 風に散ったよな
男と女の物語 時代の風が吹いたばかりに 運命が揺れ動く
出世無用の 風が吹く 男伊勢湾 夕日が赤い



辛い憂き世の 屏風岩 越えなきゃ来ない 花の春
せめて泣くだけ 泣かせて欲しい おけさ浜なす 風岬
向い風に命捨て 戦う誇り高き男であれ 猿一匹唄えば侍 
駄目に 駄目になります 女の愛は 潮風も 潮風も涙の 冬港
街を一人歩こう さみしさは風が さらって空へと飛んでゆくわ



心の風は熱いまま クールな都会 追い越せたら 迷わない これから
いつかお酒を流す日は すこしでいいの私にも 倖せください春の風
風の哭く夜は肩寄せあえる ゆれてゆれて幸福 明日へ流れる化粧川
歌姫 スカートの裾を 歌姫 潮風になげて 夢も 哀しみも 欲望も 歌い流してくれ
冷たい風に耐えながら 冬空に咲く花の 花の魂を 抱いてゆく



花のように 風のように いつまでも胸にあるよ 戻れるならあの夏のあの日
雨よ二人を 優しく濡らせ 風よ二人を 優しくつつめ
裏目つづきの世間を飛ばす 夢の土俵さ 東京は 風も吹くけど 花も咲く
愛の日よ 明日は風になり 空の果てを さすらえ あてもなく
生きる さだめの風が吹き 折れよとばかり 花の舞



愛をくれた君に花を そしてもうふり返らず 遠いあやまち胸にきざんで 風の中へ行こう
駅のホームを吹き抜ける 風が切ない風が切ない 海の城下町
風に唄って 出船だよ 津軽 下北 最果て港 海は男の 恋女房
逢えないあなたが 恋しくて 泪が落ちる 風の町
海鳴りが 潮風が 小窓をふるわせる しあわせに なれそうな 予感を信じたい



風刃身を切る冬の夜も 忠と勇との二文字を 肝に銘じて勉むべし
お前を連れて来ればよかった 吉野に 風が なよ風が舞う
空に吠えろ 風にうろたえるな 火よりも熱く 水にのみこまれず 土をしっかり踏みしめて
焦がれる私が あなたみえますか 逢いたい 逢えない 故宮恋唄 風が舞う
風は何も知らずに 季節を運ぶけど 今もあの人の笑顔 胸に消えぬままに



胸の痛さを 揺さぶるように 吹いてくれるな 別れ風
心決めたら まっしぐら 涙はいらない 夜風が肩を抱く
女ごころの ほろ苦さ 霧笛海鳴りすきま風 港町
冬から春へ かけ足で 女の胸も とける頃 ああ 海峡に風が吹く
夜が寒いよろくでなし 星が流れて ひとめ逢いたい 潮風の港町



春を隠した 冬木立 風に吹かれて 待ちます あなた
風船みたいに 今度逢ったら ふってやる 紙屑みたいに
今日も最高やねエ ただそれだけで 浪花に夢の風が吹く
咲いてみたとて摘み手もなくて 砂の枕にもたれて眠りゃ 瞼刺します潮風が
馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風



火花散らした戦い終えて 鷺と烏はどこへ行く 風よ散らすな 白い花
愛に命を 賭けてゆく おんな涙の 風の華
ちょっぴりのぞいた 赤坂あたり 栃木訛りの 風が吹く
風のきらめき はねにたたんで 紙ヒコーキは 空のかなたへ
ただの男さ 思い出になる恋と 西風が笑うけれど このひとに賭ける



飲んで飲んでうなずけば ああ風になる 男の背中 酒に書いた詫び状
流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬
風に吹きあげられたほこりの中 二人の声も消えてしまった あゝ あれは春だったんだね
未練残すな 浮世の恋に ため息が ああ 風流だね
自分の胸の 風穴に ふりそそぐ 恋雨の 痛みで傾ぐ 時雨傘



かろやかな 雲のよう 風よ わたしを連れてゆけ
風は話をつくる だから噂はきかない 信じているのさ純子 純子便りをおくれ
月も片割れ 室戸の風に 捨てる涙を 誰が知ろ 異名も 女鬼龍院
風に長い髪を なびかせながら いついつまでも この街で いついつまでも 暮したい
少年達よ 我物顔で この風上に立て



世間の風の冷たさに こみあげる涙 苦しみに耐える二人は枯れすすき
やさしい風に背中をそっと押されて 素敵な明日へ 歩きだす
秋風の後 雪が追いかけ 季節がめぐりあなたを変える
主の安否を思い出す 鴎の鳴く音に 窓の戸開けて 聞けば松風 波の音
もう二度と踊れない きのうから吹く風の中へ 熱く燃えてた腕の中へ



明日にかけよう 人生一路 花は苦労の 風に咲け
雨に濡れながら 口ずさむ歌は 酔いどれ女の流れ歌 巷の風の歌
闇の夜風も 泣いて吹く こんな女に誰がした
もう 心を閉ざさないで 昨日が 遠い風に変わるまで
私の恋は南の風に乗って走るわ ああ 青い風切って 走れ あの島へ



流れも時も たちどまる 窓うつ風は 心の傷も 昨日も今日も 消してゆく
この悲しみを いつの日かほぐさん 緑なす春の日の そよかぜ
吹きぬく風の音聞きながら いっそ吹雪のなかで散れ 涅槃 曼陀羅 それとも地獄
涙が雪になる 吐息が風になる しんしんと 胸に雪が舞う
浮世波風 負けるなよ 願う相模の 祝い凧



ふと涙が出そうよ風の中 こだまに呼ぶ名前は あなたの好きな草原
僕と君のふたつの愛が 風にふるえて 光っているぜ 光ってる
北風冷たい 帯広の夜 可愛いあの娘と かた寄せた 今夜も飲もうよ いつもの店で
谷に己れの 未来をかけて 風の峠を 風の峠を 越えてゆく
風よお前は 知っているのか 人は だれでも 嘆きのメロディー



俺に聞くより風に聞け 理窟じゃないよ 男の 男の人生は
負けてたまるか 世間の風に 男どうしの熱い夜
魂を重ねて眠るため 俺はしばらく此処にいる 風に吹かれて此処にいる
無理に呑みほす 忘れ酒 夜の巷に 流れる風は 男の 男の子守唄
夜風にさすらう恋ごころ ひとり行くこの胸に 夕月あかり



忘れんしゃい 中洲 那珂川 風が吹く
風のあたらぬ日蔭をさがし 生きて行こうよ 二人して
私は帰ります 風の音が胸をゆする 泣けとばかりに ああ津軽海峡冬景色
眠れないのか 寒風で 雀 雀 俺ンち来いよ あったか西日の裏窓に
ひとの別れの さみしさだいて 風と鳴こうか 足摺岬



雪が散る 泣くよに 風が鳴る 叫んで あなたさえ奪いとる冬の河
冬の露地 冬の風 冬の町 冬の酒 冬の夢 冬の空 冬の雨 冬の酒
ああ生命は生命 夢は夢 何処で咲くかは 風に訊け
風に乗り 届けておくれ 私の愛を
召しませ花を 粋なジャンバーアメリカ兵の 影を追うよな甘い風 ああ東京の花売娘



亭主風吹かしてよ 私がいるわ あなたが私の道しるべ
夢追い人ひとり 風の姿に似て 熱き心きみに
風よ お前に心があるなら つたえておくれ わたしの願い
みれん引きずる 女のように 岩に砕け 風にころがる 波の花
恋ものぞみも波風まかせ 今宵船出だ 男の旅だ



女の春が たとえ過ぎても 幸せですと 風よ伝えて 夜の夜の博多
渚に白いパラソル 答えは風の中ね あなたを知りたい愛の予感
生きてくことを望むなら 冷たい風が吹いてる 夜は長い
ひとり夜風に 名前を呼べば 星が流れる 尾道水道
風に舞う 一人さみしい想い出に そっと浮かぶの 浮世絵が



井戸の釣瓶に風が吹く 実にしみじみ風が吹く 風は鳴り鳴り吹いていく
風が吹くまま 時が往くまま この身をまかせて 生きてゆきたい
バカな奴でいい 痛みがわかるから 優しくなれるさ 風が吹く時も
燃える想いを抱きしめて 赤い小さな 風ぐるま 風に向って 泣いてます
息を荒げ きつい目のままで 風を追っておいでよ



雲の切れ間に 星ひとつ 風の街 明日を夢見る 風の街
あなた今すぐ そばにきて 帯が悲しい 風の宿
抱いてくれたあの宵の 桜の匂い 恋しくなるの 風の恋唄よ
この僕の想いよ君の街まで吹いて行け そして君の胸に突き刺され 今 風は南から
風まかせ 夢まかせ 俺の人生風まかせ 明日は明日の風が吹く



忘れないでと祈る背中に雪が散る 波また波の波また波の 風みなと
風にはこばれ 耳をさす あなたの手をひく 風花の町
私しゃ薪割り 風呂を焚く 寝床にやがて聴こえるさ 雪解け水の 春の子守唄
飲むほどに 酔うほどに つれもどす 思い出 クルクル 風車
恋がなくても 生きられる 泣くだけ泣けば 夜も明ける 明日は明日の風が吹く



注いで注がれて 憂き世のうさを もやい酒する 風酒場
風雪に吹かれて聞こえる唄は 遥かな空の虹の唄
涙背負って 追いかける 貴方と書いて 結べない 手紙破れば 風の舞い
愛し足りない まるであぶり絵 夜明け頃 明けて哀しい 風枕
帰りたい帰れない あなたの胸に風立ちぬ 今は秋 今日から私は心の旅人



この風鈴は 母の声 逢いたい逢いたい 母の声
花の笑顔が あればいい 俺とおまえの 風暦
目のない魚が住むという 風もおちたか さてひと眠り
二人で歩いた夏の調べ 悲しみを歌にかえて さよならは風に乗せて
嵐の夜はベッドで 抱いていてね 心が風に吹かれて 飛ばされぬように



道はそこにある 風よ今夜も 俺の涙を かくしておくれよ
男の道かよ 辛さまぎらす 手酌の酒に 風がこぼれる はぐれ街
窓を叩く潮風 これきりと言いかけた 唇が 唇にふさがれる北ホテル
逢いたくて 追いかけて 涙ころがして 風が泣く 空が泣く 海はざんぶりこ
どこへ行ったか親孝行 まるで人情 紙風船 忘れちゃならねぇ男意気



明日はいずこのねぐらやら 心しみじみ吹く横笛に またも騒ぐか夜半の風
風のように 花のように 名古屋の街で あゝ夢を追いかけるひと
別れ惜しんで いる内に 男心に 傷がつく 明日は 明日の風が吹かァ
膝をかかえて独り 風と歌うの 風と夜更けのメロディー 子守唄にはしないよ
風の汽笛を追いかける 野郎って奴は そんな淋しい放浪人



もぎたての青い風 頬を染めて 今走り出す私 二人ひとつのシルエット
秋から冬へ日本海 女の心に ひゅるる ひゅるる 風が鳴る
波間によせる 藻をひろう 憎や玉藻に 身は濡るる 風よ吹くなよ 心が凍るよ
恋しいよ 恋しいよ 風の噂じゃ北の町 あ〜北の町
心にさし込む悲しさは ひたむきな追い風か 散り花の夢よ



風吹き荒れる心の中から 聞こえてくるのは涙のセレナーデ
内山 山の辺 ひとり道 あなたを呼べば 風ばかり







秋風が立つ・吹く / 男女間の愛情が薄れ、相手に嫌気がさす。
商人と屏風は直ぐには立たぬ / 商人は自分の節を曲げなければならないこともある。商人は正直ではやっていけない。→屏風と商人は直ぐには立たない
明日(あした)は明日の風が吹く / 成り行きにまかせ、くよくよしない気分をいう。
網の目に風とまらず / 無駄なことのたとえ。
雨風食堂 / 大阪地方で菓子・飯・酒・めん類など、さまざまな飲食物を扱っている食堂。
雨につけ風につけ / どんな時でも。折々に。
雨にも負けず風にも負けず / 何事にもくじけない地道な努力のさま。宮沢賢治の詩より。
雨の宮風の宮 / 出費の多いこと。またその原因となる取り巻き連中のこと。
雨降らば降れ風吹かば吹け / どんな障害にも負けないという意志を表明する言葉。
嵐草 / ユキノシタ科の多年草。
嵐の前の静けさ / 変事が起こる前の不気味な静けさ。
磯松風 / 小麦粉を溶き、味つけし、ふくらし粉を加えて蒸し、紫蘇の粉末を振りかけた菓子。
五日の風 / →五風十雨
一竿風月 / 釣りをして俗事を忘れ、風流を楽しむこと。
一世を風靡する / 圧倒的に流行する。
遺風 / 今に残る昔の風習、教え。また走るのが速い馬。
威風堂々 / 威厳があって立派である様子。
浮世の風 / この世の辛いことや好ましくない風潮。
馬の耳に風 / →馬耳東風
得手に帆を上げる / →追風に帆を上げる
追風(おいて)に風 / →追風に帆を上げる
追風に帆を上げる / 物事が快調に進む。
臆病風 / 臆病な気持ち。
臆病風に吹かれる / 怖気づく。
親風 / 親としての威圧的態度。
親の風 / →親風
和蘭風説書(オランダふうせつがき) / 江戸時代、オランダ船がもたらした海外情報をまとめた書物。
女心と冬の風 / 女性の心が時には無情に思えることのたとえ。
懐風 / ウマゴヤシの別名。
凱風快晴 / 葛飾北斎作富嶽三十六景の一。
懐風藻 / 奈良時代の漢詩集。
嚊(かかあ)天下に空っ風 / 上州(群馬県)の名物の謂い。
風 / 社会の反応。風潮。
風邪(かぜ) / かぜ。流行性感冒。
――風 / 気分。「臆病風に吹かれる」など。様子、態度、素振りを見せること。「役人風を吹かす」など。
風青し / 初夏の風が爽やかなさま。
風脚(足) / 風の速さ、力。
風当たり / 世間からの反発。
風穴 / 風の通る穴。風を通すための穴。ふうけつ。突破口。
風穴を開ける / 銃などで体に穴を開ける。あるいは閉塞状況に新風を吹き込む。
風息 / 風の向きや速さが乱れるさま。風の息。
風入れ / 風を通すこと。虫干しなど。
風上(うえ) / 風上。
風枝を鳴らさず / 世の中が太平であるさま。
風招き(かざおき) / 風を呼び起こすこと。
風押さえ / 風で飛ぶのを防ぐ重し。
風音 / 風の音。
風折(かざおり) / →風折烏帽子
風折烏帽子 / 峰の部分を右または左に斜めに折り伏せた形の烏帽子。
風折れ / 樹木が風に折れること。
風薫る / 初夏に爽やかに風が吹くさま。夏の季語。
風合羽 / 袖なしの風よけの合羽。江戸時代の商人旅用。
風上 / 風の上流方向。
風上に置けない / 卑劣な人間をののしって言う形容。
風が吹けば桶屋が儲かる / めぐりめぐって意外なところに影響が及ぶこと。
風切り / 船の風見の旗。切妻屋根の端の瓦。風切り羽。
風切り羽 / 鳥の翼の後縁にある強くて長い羽。
風草 / イネ科の雑草。ミチシバ。カゼシリグサ。フウチソウ。
風口 / 風の入る穴。
風口の蝋燭 / 風前の灯火。
風雲 / 風が吹き始める前兆の雲。
風車 / 子供の玩具。キンポウゲ科の多年草。
風気(け) / 風が吹き出す気配。
風越(かざごし) / 風越の峰(歌枕)。
風越の峰 / 歌枕。かざこしやま。ふうえつざん。長野県飯田市。
風定め / 風向を見て気候を占うこと。あるいは風定めを行った陰暦十月十日のこと。
風冴ゆ / 冬の風が冷たく吹き、寒さが増すさま。
風潮 / 強風によって高まる潮位。
風下(した) / 風下。
風下 / 風の下流方向。
風下に笊 / 労多くして功少ないこと。役に立たないこと。
風下に立つ / 他に先んじられ、その勢力の影響を受ける。
風知り草 / →風草
風標(かざじるし) / 風向計。
風台風 / 雨よりは風の被害が大きい台風。
風高う吹かす / 高い立派な住居を建てること。贅沢な生活をすること。
風立ちぬ / 小説。堀辰雄作。高原で療養する婚約者との思い出。「風立ちぬ」はバレリーの詩より。
風立つ / 風が吹き出す。
風津波 / 高潮。
風通し / 風が吹き通る具合。
風と共に去りぬ / 小説。マーガレット・ミッチェル作。南北戦争時の南部の農場主の娘の生活と恋愛。
風波 / 風によって起る波。
風に草靡く / 小人が偉大な者に従順なさま。
風に櫛(くしけず)り雨に沐(かみあら)う / さまざまな苦労を体験すること。
風に櫛り雨に沐(ゆするあみ)す / →風に櫛(くしけず)り雨に沐(かみあら)う
風に順いて呼ぶ / 勢いに乗って事をなせば早く容易に成功するたとえ。
風に付く / 風に従う。
風につれなき物語 / 鎌倉時代の擬古物語。
風に靡く草 / →風に草靡く
風に柳 / →柳に風
風抜き / 通風孔。
風の脚 / 吹きすぎていく風の動き。
風の息 / 風が強く弱くさまざまに吹くことのたとえ。
風の色 / 風のさま、おもむき。
風の神 / 風をつかさどる神、風神。あるいは風邪をもたらす厄神。あるいは江戸時代に風邪を追い払うといって門付をした物乞い。
風の神送り / 悪疫、虫害などを払うまじないの儀式。
風の神払い / 江戸時代の物乞いの一種。風の神ともいう。
風の神祭 / 竜田神社の祭り。風の害を避けて豊作を願う。
風の聞こえ / 風聞のこと。
風の気 / 風邪気。
風の子 / 子供が寒さに負けず元気な様子のたとえ。「子供は風の子」。
風の先 / 風の吹き行く方向。
風の柵(しがらみ) / 川に、木の葉の多く吹き寄せて流れられないのを、風が柵をかけて留めるとみなしていう語。
風の下水 / 風に吹かれて落ちる雫。
風の調べ / 風が作り出す音楽的響き。
風の末 / 風の先。
風の姿 / 草木をなびかせる風の姿。風姿。
風の手(た)枕 / 風に吹かれながらのうたた寝。
風の便り / どこからともなく伝わってくる消息。
風の使い / 風の便り。
風の伝(つて) / 風の便り。
風の手 / 風の作用を擬人化した語。
風の音の(かぜのとの) / 枕詞。遠しにかかる。
風の流れ / 風流のこと。
風の祝(はふり) / 風の神を祀る神職。
風の日 / 八朔。旧暦8月1日。
風の吹き回し / 事態のなりゆき、形勢。「どういう風の吹き回しだ」。
風の吹くまま気の向くまま / 方針を決めずに成り行きや気分にまかせること。
風の前の雲 / 物事のもろくはかないことのたとえ。あるいは危険が迫っていることのたとえ。
風の前の塵 / →風の前の雲
風の前の灯火 / →風の前の雲
風の紛れ / 何かのちょっとした機会。
風の又三郎 / 童話。宮沢賢治作。山村に転校してきた少年を巡る子供たちの目まぐるしく不思議な体験。
風の宿り / 風のすみか。
風の柳 / →柳に風
風の病 / 悪い気に当たって起こると信じられた病気。あるいは風邪。
風破窓(はそう)を射る / 貧しいわび住まいのさま。
風花 / 晴れた空に舞う小雪。
風邪は百病の長 / →風邪は万病の元
風邪は百病の元 / →風邪は万病の元
風は吹けども山は動ぜず / 混乱の中でも動じないこと。
風邪は万病の元 / たかが風邪とあなどってはいけない。
風早 / 風が激しく吹くこと。歌枕。
風光る / 春の日差しの中をそよ風が吹くさま。春の季語。
風日待ち / →風祭り
風吹き烏 / どこというあてもなくうろつき歩く者。
風吹く塵 / →風の前の塵
風袋 / 風の神の袋。
風間(かざま・かぜま) / 風の止み間。風の吹いている間。
風任せ / 自分の意志によらず、成り行きに任せること。
風交じり / 雨や雪が風を伴うこと。
風待ち / 出帆のために風を待つこと。
風待つ露 / →風吹く塵
風祭(かざまつり) / 風害を避け、豊作を祈る祭り、行事。
風窓 / 風を通すための窓。通風孔。
風見 / 風の様子を見ること。風向計。
風見安定 / 飛行機が垂直尾翼の働きによって安定する作用。
風道 / 風の通る道。
風見鶏 / 鶏型の風見。時流に合わせるのが巧みな人のたとえ。
風見の烏 / お高くとまっているさま。あるいはよく回るもののたとえ。
風向き / 物事の形勢、人の気分、機嫌。
風除け / 風を除けること。除けるもの。
風を入れる / 扇子などで涼をとる。
風を追う / 風に従う。あるいは疾走する。
風を切る / 勢いよく進む。
風を食らう / 悪事が露見し、素早く逃げるさま。
風を吸い露を飲む / 仙人の生活。
風を捕える・捕る・捕まえる・掴む・結ぶ・繋ぐ / 不可能な試み。あるいは漠然として捉えどころのないことのたとえ。
風を引く / 空気や湿気に触れて変質する。
肩で風を切る / 大威張りで歩く。権勢を誇る。
花鳥風月 / 花と鳥と風と月。風流。
荷風 / 永井荷風。小説家。1879〜1959。「?東綺譚」、「断腸亭日乗」ほか。
神代の風 / 大昔から伝えられている慣し。
木静かならんと欲すれども風止まず / 親の生きている間に孝行せよという戒め。また、物事が思いのままにならないことのたとえ。→風樹の嘆
吸風飲露 / 風を吸い露を飲む。仙人が絶食して生活すること。
堯風舜雨 / 堯舜二帝の仁徳が広く天下に行き渡ったのを、風雨の恵みが広く行き渡ることにたとえた言葉。また、太平の世、風雨がちょうど良く時に従うことの形容。
喬木は風に折らる・吹かる / 高い地位にある人は妬まれて攻撃されやすい。
議論風生 / 談論風発。
金風嫋嫋 / 秋風が吹いて木の動くさま。
国の風 / 国風の訓読み。
雲は竜に従い、風は虎に従う / 物事にはそれぞれふさわしい相手がある。優れた指導者の下には優れた人材が来る。
君子の徳は風 / 風が草をなびかせるように、君子がその徳によって人々をなびかせ教化すること。
警八風 / 明治30年頃、風俗業に対する取り締まりの厳しくなったこと。警視庁令第八号による。
係風捕影 / 風をつなぎ影を捕らえるように、不可能なこと。とりとめもないこと。
月白風清 / 月は明るく吹く風は気持良い。月が明るい秋の夜の景色。
恋風 / 恋の切なさが身にしみわたるのを、風にたとえていう語。
恋の初風 / 初恋の心。
業の風 / 地獄で吹くという大暴風。地獄に堕ちた衆生の悪業に感じて吹くとされる。業風。
光風霽月 / 晴れた日のうららかな風と、雨上がりの晴れ渡った月。心に曇りがなく、さっぱりと清らかに高潔なこと。
高木は風に嫉まる / →喬木は風に折らる
黒風白雨 / 荒い風と俄雨。暴風雨。
極楽の余り風 / 気持ちの良い涼しい風。
心の風 / 人の心の厳しく荒いさまをいう。あるいは心に俗塵のつくのを払う道心などをいう。
五日一風 / →五風十雨
コップの中の嵐 / 仲間うちだけの、外部には大した影響を及ぼさないもめごと。
言の葉風 / その和歌の与える印象、風体。
子供は風の子 / 子供は寒風の中でも元気に走り回るものだ。「子供は風の子、大人は火の子」。
胡馬北風に依る / 故郷の忘れがたいことのたとえ。胡馬北風に嘶(いば)う。
五風十雨 / 五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る。気候が順調なこと。五日一風十日一雨。
山雨来らんと欲して風楼に満つ / 物事が起る前にはその兆しがある。
疾風迅雷 / 速い風や激しい雷。事態の急変、行動の敏速なさま。
疾風怒濤 / 激しく吹く風と、激しく打ち寄せる大波。
疾風に勁草を知る / 逆境を通してはじめてその人の真価がわかる。勁草は強い草。
櫛風沐雨 / →風に櫛(くしけず)り雨に沐(かみあら)う
秋風索漠 / 盛んだった昔の面影もなく、ひっそりとしてわびしいさま。
嘯風弄月 / 風にうそぶき、月をもてあそぶ。詩歌・風流に心を寄せること。
鄒魯の遺風 / 孔子・孟子の遺風。(孟子は鄒国出身、孔子は魯国出身。)
春風駘蕩 / 物事に動じないで余裕のあるさま。ゆったりとのんびりしているさま。
順風に帆を上げる / 万事好都合にいくことをいう。
醇風美俗 / すなおで人情の厚い、美しい風俗・風習。
順風満帆 / ものごとが順調に進行すること。
仁風 / 仁徳による教化。また扇の異称。
翠嵐 / 青々とした山のたたずまい。
井目風鈴 / 碁の初心者であること。
世間惨風 / 世の中の辛いこと。
節季の風邪は買っても引け / どんなに忙しい時期でも病気なら休めるからありがたい。
仙風道骨 / 仙人や道士の風骨の意味。人並みでない姿。
千里同風 / →万里同風
叢蘭茂らんと欲し秋風これを敗る / 小人のさまたげによって、りっぱな人が力を発揮できないことのたとえ。
大尽風 / 大金持ちであることをひけらかすこと。
大木は風に折らる / →喬木は風に折らる
卓歯濫ュ(たくれいふうはつ) / 議論などが人にすぐれて鋭く、風のように勢いよく口から出ること。才気のすぐれて当たるべからざるさま。
談論風発 / 談話や議論が盛んに行われるさま。
地水火風 / 宇宙ができる根源だという四大元素。
月に叢雲(むらくも)花に風 / 世の中の好事には、とかく差し障りが多いことのたとえ。
手風琴 / アコーディオン。
どういう風の吹き回し / 事の成り行きが思いがけないさま。
疾きこと風の如し / すばやいことをたとえていう。孫子、武田信玄の軍旗より。
時つ風 / 時にかなった風。快適な風潮。平和でありがたい世の中。
どこ吹く風 / 人の言動などを全く無視するようす。
南風競わず / 南方の国の勢いが振るわないこと。吉野朝が北朝に押されて振るわないこと。
馬耳東風 / 人の話しに関心を示さないこと。上の空。無知で理解できないこと。
花嵐 / 強い風で桜の花が散り乱れること。
花に嵐 / 物事にはとかく支障が起こりやすいことのたとえ。→月に叢雲花に風
花盗人は風流のうち / 花を盗るのは風流心によるものだから咎めなくともよい。
破風 / 切妻や入母屋の屋根の端に合掌型に付けられた板、あるいはそれの合わさる部分。
半風子 / 虱(しらみ)。
万里同風 / 天下が統一されて太平であることのたとえ。
人と屏風は直ぐには立たぬ / 人は自分の節を曲げなければならないこともある。→屏風と人は直ぐには立たない
悲風惨雨 / 苦しみの多い人生や生活をいう。
屏風 / 室内に立てる屈曲式の衝立。
飄風は朝(ちょう)を終えず驟雨は日を終えず / 不自然な出来事は長くは続かないというたとえ。
屏風と商人は直ぐには立たない / →商人と人は直ぐには立たぬ
屏風と人は直ぐには立たない / →人と屏風は直ぐには立たぬ
風 / 様式、ならわし。性格の傾向。方式、やり方。様子。
――風 / 趣、様式などが類している意味の形容。
風合い / 織物の手触り、見た感じ。
風韻 / 優れた趣。
風雨淒淒 / 風や雨で物寂しいこと。
風雲急を告げる / 大事件が起きそうな緊迫した情勢が差し迫っているたとえ。
風雲月露 / 世間の人の修養には何の役にも立たない花鳥風月ばかり詠じた詩文。
風雲児 / 事変に乗じて活躍する英雄。
風雲の会 / 英傑と英明な君主とが巡り会って時を得ること。
風雲の志 / 機会を得て手柄を上げ出世しようという意志。
風雲の情 / 自然の中へ漂白の旅に出たいという心持ち。
風炎 / フェーン。
風化 / 自然作用によって徐々に破壊されていくこと。事件などの記憶が薄れていくこと。
風雅 / 上品で優美なこと。芸術の道。
風解 / 結晶が空気中で結晶水を失い粉末化する風化。
風害 / 風の害。
風格 / 好もしい品格。
風柄(がら) / 風采。人品。
風雅集 / →風雅和歌集
風雅和歌集 / 勅撰和歌集の一。
風変わり / 様子が普通と違っていること。
風寒 / 風と寒さ。
風鑑 / 物事を見分ける見識。人の外見から性質を推し量ること。
風気 / 風。風土。風俗。腸内のガス。
風紀 / 男女間に関わる日常の道徳規律。
風鬼 / 風の神。煩悩のたとえ。
風儀 / 行儀作法。ならわし。風紀。
風気疝 / →風気疝通
風気疝痛 / 腸内のガスが膨満して起る痛み。
風狂 / 狂人。風雅にひたること。
風教 / 徳による教化。風習。
風魚之災 /海上に暴風の起こること。大風を予知する魚の名とも。
風琴 / オルガン。手風琴。
風禽 / 凧。風鳶。
風琴鳥 / ホオジロ科の鳥。
風景 / 景色。情景。
風穴 / 洞穴。冷たい風が吹き出す洞窟。
風月 / 風物。風流。
風月を友とする / 自然に親しみ、風流な生活を送る
風向 / 風の吹いてくる方向。
風候 / 風の具合。気候。
風光 / 美しい景色。
風光明媚 / 自然の眺めが美しいこと。
風骨 / 風采。歌風。
風采 / 容姿と身なり。
風災 / 風の害。
風餐露宿 / 風を食べ露に宿する。野宿すること。
風刺 / 他のことにかこつけて社会、風潮などを批判すること。
風師 / 風の神。風伯。
風姿 / 姿。詩歌の趣。
風姿花伝 / 世阿弥の能楽論書。
風疾 / 漢方の病の一。風湿。風毒。
風湿 / 風疾。風毒。
風櫛雨沐 / →風に櫛(くしけず)り雨に沐(かみあら)う
風車 / 動力を得るための風車。
風車小屋便り / ドーデの短編集。「アルルの女」など。
風邪 / かぜ。感冒。
風趣 / 趣。味わい。
風樹 / 風にそよぐ木。死んだ親に対する思い。→風樹の歎
風習 / ならわし。
風樹の歎 / 孝行しようと思った時には既に親が死んでいる嘆き。
風樹之嘆 / →風樹の歎
風尚 / 気高いこと。人々の好み。
風情(ふうじょう) / ありさま。ふぜい。
風色 / ながめ。ありさま。
風食・風蝕 / 風による浸食作用。
風疹 / 三日端ばしか。
風信 / 風のようす。風向き。風の便り。
風人 / 風流人。
風神 / 風の神。
風塵 / 風に舞い上がる砂埃。俗世間の雑事。極めて軽いもの。
風信器 / 風向計。
風信子 / ヒヤシンス。
風信子鉱 / ジルコン。
風水 / 風と水。陰陽道の土地占い。
風水害 / 強風と大雨、洪水による災害。
風する馬牛も相及ばず / →風馬牛
風成 / 風の作用による生成。
風勢 / 風の勢力。風力。
風声 / 風の音。風の便り。うわさ。
風声鶴唳 / ちょっとしたことにも怯えて怖がるさま。
風雪 / 風と雪と。吹雪。苦しい試練。
風説 / 世間のうわさ。
風説書(がき) / オランダ風説書。
風選 / 種子選別方。風で不良のものを飛ばす。
風船 / ふうせん。気球の旧称。
風船葛(かずら) / ムクロジ科の多年草。風船のような果実を付ける。
風船ガム / 風船のようにふくらませて遊ぶガム。
風船クラゲ / 紡錘形の小さなクラゲ。
風船茸 / ハラタケ目のキノコ。茎がよくふくらむ。
風前の塵 / →風の前の塵
風前の灯火 / →風の前の灯火
風船虫 / 水生昆虫の一。コミズムシ。
風葬 / 遺体を自然に風化させる葬法。
風騒 / 詩歌をつくること。風流を楽しむこと。
風霜 / 風と霜。世の中の苦難。長い年月。
風霜高潔 / 風は高く吹き、霜は白く清い。秋の景色。
風速 / 風の速さ。
風俗 / 日常生活の風、慣わし。
風俗文選 / 江戸時代の俳文集。本朝文選。
風損 / 風災による損害。
風帯 / 掛け軸の上に垂らす細い二本の帯。旗に付いている、巻き上げるための紐。
風袋 / 計量するときの容器。またその重さ。
風袋倒し / 見かけ倒し。
風鐸 / 仏堂の軒の隅に吊るす鐘形の鈴。風鈴。
風太郎 / 日雇い労務者。浮浪者。ブラブラしている人。ぷうたろう。
風談 / 風雅の道に関する話。雅談。
風致 / 自然の趣。風趣。
風知草 / ウラハグサ。風知り草。
風中の燭 / →風前の灯火
風鳥 / ゴクラクチョウ。
風潮 / 風によって生ずる潮の流れ。時勢。流行。
風調 / 詩歌などの趣。
風聴 / 風聞。吹聴。
風鳥座 / 天の南極の近くにある小星座。
風蝶草 / フウチョウソウ科の一年草。
風鎮 / 掛け軸の下端に下げる重り。
風通 / →風通織り
風通織り / 同じ文様が表裏別色になる二重織り。
風付き / →風体
風体 / 身なり。詩歌の趣。能の芸風。
風天 / 十二天の一。
風伝 / どこからともなく伝わって来ること。
風度 / 人の性格や態度。
風土 / (住民に影響を与える)自然のありさま。
風倒 / 風で倒れること。
風痘 / 水痘。
風涛 / 風と波。波浪。
風洞 / 風を流すトンネル状の実験装置。
風道 / 通気用の坑道。
風動 / 感化すること。感化されること。
風藤葛(かずら) / コショウ科のツル性木本。
風毒 / →風疾
風土病 / 地方病。
風難 / 風害。
風波 / 風と波。風による波。もめごと。
風媒 / 花粉が風によって運ばれ受粉すること。
風媒花 / 風媒で受粉する花。
風馬牛 / 慕い合っている者が遠く離れて会えないこと。また、自分とは全く無関係であるいう態度。
風伯雨師 / 風をつかさどる神と雨をつかさどる神と。
風発 / 風の起ること。言葉が勢いよく出ること。
風範 / 模範とすべき風格。
風帆 / 風でふくらんだ帆。
風帆船 / 洋式帆船。
風靡 / 多くのものをなびき従わせること。
風評 / 世の中の(良くない)うわさ。
風物 / 景物。土地や季節の特徴ある事物。
風物詩 / 風景や季節をうたった詩。季節の感じをよく表わす事物。
風聞 / うわさ。
風聞書き / 江戸時代、各地の風聞を記した文書。
風防 / 風を防ぐこと。防ぐ物。防風。
風貌 / 容貌、容姿。
風木の悲しみ / 風木の歎。→風樹の歎
風味 / 食べ物の味わい、匂い。風情。
風紋 / 風によってできる砂の上の模様。
風喩 / 喩えによってそれとなく表現する比喩法。
風葉和歌集 / 鎌倉時代の歌集。
風来 / どこからともなくやって来ること。
風来山人 / 平賀源内。
風来坊 / どこからともなくやって来たひと。定職や住居がはっきりしない人。風来者。
風来六部集 / 平賀源内の狂文集。
風蘭 / ラン科の多年草。
風流 / 優雅な趣。俗を離れた趣。
風流韻事 / 風流な趣のある遊び。
風流傘 / 祭礼用の飾りを付けた長柄の傘。
風流車 / 祭礼の行列用に飾り付けた車。
風流志道軒伝 / 平賀源内の滑稽本。
風流人 / 風流を解すひと。粋人。
風流棚 / 意匠をこらした棚。
風流篤厚 / 昔の風流の遺風で、後の人が自然に奥ゆかしく誠実で行ないが手厚いこと。
風力発電 / 風車による発電。
風鈴 / 風に吹かれて鳴る小さな鐘。
風輪 / 世界を支える最下底の地層。
風鈴ウメモドキ / モチノキ科の落葉低木。
風林火山 / 戦いに際しての四つの心構え。速く、静かに、激しく、動ぜず。孫子より。
風輪際 / 世界最下底。
風鈴草 / キキョウ科の草。鐘形の花を付ける。カンパニュラ。
風鈴蕎麦 / 江戸時代の夜なきそば屋の一。屋台に風鈴を付けていた。
風鈴仏桑花(ぶっそうげ) / ハイビスカスの一種。
風蓮湖 / 北海道根室地方の湖。白鳥の飛来で有名。
風露 / 風と露。風が冷たく露が降りていること。
風炉 / 小さい試金用坩堝を加熱するための炉。
風露草 / フウロソウ属の草。ゲンノショウコなど。
風浪 / 風波。
風を望む / 畏れ敬う。
吹風の(ふくかぜの) / 枕詞。目に見ぬ、音、たより、などにかかる。
風情(ふぜい) / 味わいのある感じ。ありさま。
――風情 / 価値のないものと謙遜したり貶めたりする言い方。
船は帆で持つ帆は風で持つ / ものごとはそれぞれ他に依存しており、助け合って役に立つものだということ。
船は帆任せ帆は風任せ / →船は帆で持つ帆は風で持つ
風炉(ふろ) / 茶の湯で釜をかける炉。
平地の風波 / 穏やかな所に、しいて波風を起こす。わざと争いを起こすこと。
防風林 / 風を防ぐ林。
無情の風 / 人の命が奪われるこの世のむごい定め。
無情の風は時を選ばず / 人間の命はいつ終わりを迎えるか分からない。
目病み女に風邪引き男 / 男女それぞれの魅力がある状態。
物言えば唇寒し秋の風 / なまじものを言えば災いを招く。沈黙するに如くはなし。 芭蕉の句。
役人風 / 役人であることを笠に着た威張った態度。
柳に風 / 逆らわず、穏やかにあしらうこと。
熊野(ゆや)松風は米の飯 / 謡曲の「熊野」と「松風」は米の飯のようにだれにも好まれる名曲であるということ。
四方の嵐 / 浮世の波風。
夜半の嵐 / 気づかないうちに変化が起こるたとえ。
竜門扶風 / 司馬遷と班固。(司馬遷は竜門の人、班固は扶風の人。ともに漢代の歴史家。)転じて、歴史、歴史家。
露風 / 三木露風。詩人。1889〜1964。「赤とんぼ」ほか。
 


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