母親を棄てても 父親を棄てても しあわせの旅を 続けて行くんだよ
海鳥よ 大空よ 母なる海原よ 星の砂 十字星 いつまでもこのままで
お国訛りで 歌うのさ 西の空見て 呼んでみる 遠くやさしい お母さん
このやさしさは 何だろう 生命をくれた 母の 母のぬくもり
明日のゆく道 守ってくれる 心の母は 俺の俺の北斗星



波を枕に潮鳴り聞いて マドロスは ほろりほろり見るのさ ああ母の夢
母の胸元で 聞いた歌を 何度も 何度も 口ずさんでた
母のふるさと ああ色丹恋し 苫屋が恋し 落書き恋し ノサップ岬
ふるさとは 父母の匂いがするよ あの人の あの友の 想い出を唄おう
母さんのようだ そのやさしい眼で 君を 見守ってくれる



北国 浮き雲 母の顔 いつの日か帰ろう 星降る町へ
すがりつくよな夢がある 円山 花町 母さんの 願いがしみた日陰町
早く初孫 この手で抱きたい 嫁いだ娘の しあわせを 母さん今夜も 祈ってますよ
とても母には見れません 苦労話が嘘のよう あゝ 笑う涙の 祝い酒
母さん 黙っていても 伝わりますとも あなたの心



お母さん あのときも言えなかった あなたに贈るありがとう あなたに贈る感謝状
袖も通して 着て貰はれず そっと石碑に 着せて泣く いとしい母は 今は亡い
あゝあのふるさとを超えるものなし 父なる強さで世に立ちて 母なる心で世に返さん
ああ 母となり 親父となって 命彩る 港春秋
手をふる母よ あの人よ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに 故郷が



冬を愛する人は心広き人 根雪を溶かす大地のような ぼくの母親
逢いたかったよ だきよせて 二人で父母に 手を合掌す 流した涙で めぐり逢い
時計を見上げては ためいきついた まだ若かりし あの母の瞳よ
泪とふるさとと 年老いた父と母 子供と なぁ 女房 わかるよ なぁ 酒よ
せめてなりたい 麓の花に 土産持たずにゃ 戻れない 母の故郷は 山の涯て



忘れはしません母さんの 背中で遊んだあの頃を 生駒は哀しい女町
みたまよ何処に 迷いておわすか 帰れ早く 母の胸に
こんど来る時ゃ 初孫抱いた 母の姿が 目に浮かぶ
花はけなげな 雪中花 優しい母の 笑顔が咲いてます
母の心の さくら花 男の門出は 美しく ああ さくらで飾ろうよ



いつしか俺も父母の歳 土の匂いが この身にかえる 日豊本線 ああもどり旅
この風鈴は 母の声 逢いたい逢いたい 母の声
自分をみつけるその母の 吐息の色は吐息の色は 福寿草
あなたが生きてきたように 歩いて行きます この人生を 強くてやさしい 母ごころ
街より 一足 先にくる 春を 春を 春を わが子に送る 母ごころ



ああ 忘れない 忘れない いついつ迄も 母のやさしい おもいで暦
言葉すくなに 見送る門出 親の願いが 咲いて嬉しい 母ざくら
いのち縮めた 子が不憫 血を吐く胸の 母ざんげ
人生は いいよ 楽しかったと 遠くを 見つめる 横顔 いつまでも 母ひとり
そんなおんなの 生き甲斐に 春に花咲け 春に花咲け 母紅梅



恨むでしょうか おろかな母だと ごめんね ごめんね こんな母の子に 生まれて
親子で暮らせる その日まで 虹のかけ橋 染めて色ずく 母子草
帰っておいでよ ふるさとへ 這えば立て 立てば歩めの母親ごころ
早く初孫 抱けるよに 祈りましょうよ 母親ふたり
泣いて甘える夢枕 母恋巡礼 鈴を鳴らして 花供養



母のやさしさこの目に刻み 肩のひとつも ああ ふるさと
忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生
歳を重ねて 妻から母へ 生きる旅路の ああ山や河
おまえによく似た 可愛い子 この手に抱くのは いつの日か 娘やさしい 母になれ
母に抱かれ眠る児のように 貴方に安らぎ与えたい



あなたなしでは生きてても意味がない 大丈夫よ心配ないと 微笑む母の強さを 今 教えて
母の生まれた祖国 私の名前 私の名前 誰か 教えてと
両手合わせる ご命日 お母ちゃん見ててや 私のこと 浪花で生きてゆく
我慢 我慢さ 夢じゃない おっ母さーん 今に花咲く 春が来る
水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る おっ母さん





 


ねんねころ
ねんねころ
一泣かすなよ 二太郎
あんじょ守(も)りせよ 三太郎
ねんねんほろほろ ねんほろろ
虹の橋こえ 雲こえて
星の提灯(ちょうちん) とってこよ
守りのういのは 秋冬五月
かどん立つのも 四十九日
ねんねさんせや かいかい言って
明日はこの子の 誕生日
誕生日には 餅(もち)して祝う
餅は何餅 あずき餅
あずき餅には たんと砂糖入れて
のどのおくさん 喜ばそ
この子寝さして お布団(ふとん)着せて
よすみたたいて 針(はり)仕事
守りよ子守りよ 子を泣かすなよ
泣かすまいとの 守りじゃもの
ぼんよ泣くなよ お父さんは江戸に
母は名古屋の お屋敷(やしき)に
この子よい子だ ぼたもち顔や
きな粉つけたら なお良かろ
うちのこの子に やりたい物は
乳とお馬と 赤いべべ
ねんねころ市 竹馬与一
竹にもたれて 寝るがよい
ねんねころりよ おころりよ
坊やよい子だ ねんねしな
里の土産(みやげ)に 何もろた
でんでん太鼓(たいこ)に 笙(しょう)の笛
この子泣くので 三度の飯が
胸につかえて 食べられぬ

ねんねんころりよ
ねんねんころりよ おころりよ
○○ちゃんは よい子だ ねんねしな
ねんねのお守りは どこへいた
あの山こえて 里へいた
里のみやげに 何もろた
でんでん太鼓(だいこ)に 笙(しょう)の笛

ねんねねんねと
ねんねねんねと 寝る子はかわいい
起きてなく子は つら憎い
うちのこの子は 今寝るとこじゃ
だれもやかまし 言うてくれな
だれもやかまし 言わせんけれど
守(も)りがやかまし 言うて起こす
七つ八つから 奉公(ほうこう)に出して
親の権利(けんり)が どこにあろ
死んでしまいたや この世の中は
死んで花実が 咲くものか
死んで花実が 咲くものならば
八百屋お七は なぜ咲かぬ

うちのこの子は
うちのこの子は ゆんゆら雀
羽をはやして 立つ心
うちのこの子は 今寝るところ
だれもやかまし 言うてくれな

ねんねねやんせ
ねんね ねやんせ ねる子は可愛(かわ)い
起きて 泣く子は つら憎い
   ねんね ねやんせ ねてさぇ くれりゃ
   親も らくなし 子もらくな
ねんね ころ市 竹馬 よいち
竹に もたれて ねるがよい
   ねんね さんせや かいかい いって
   あすは この子の 誕生日(たんじょうび)
ねんね ころ市 泣かすな 二太郎
あんじょ もりせよ 三太郎