何もいらない いつかあなたの 妻と妻と呼ばれてみたい
からだ寄せ合う 賞めてください けなげさを かりそめに 妻として
風の噂じゃ 他人の妻 そうだ忘れて 生きるのさ
恋のみれんを 切なさを 涙 涙 みちのく いで湯妻
いまでもあなたの心の妻と 北のはずれのとまり木で 夢を待ってる花咲港



愛して愛されて 生きてゆけるなら 妻になりたい妻になりたい あなたの妻に
妻よがんばれ 涙をぬぐえ もえてきらめく 夏の海
きっと泣くだろ君は ああその日を夢見ている 君は心の 妻だから
かなしい夢とは 知りながら 妻と呼ばれて 寝起きがしたい
妻よおまえがいるこの人生は なんていいんだろう いいんだろう



夜の寒さも 仕事の憂さも しばし忘れる サーヨー 妻恋船だよ
小指も泣いてる 神戸北クラブ 君は人妻 あゝ人の妻
ああ 私はずるい女です おぼれて泣いても 所詮は人の妻
噂気にして身も細る 濡れて淋しい人妻しぐれ
かめば唇 血がにじむ 運命哀しい 人妻椿



今日もあなたの 一夜妻 夜の化粧の 裏で泣く
橋のむこうはみれん川 いいの私は 心の妻と 涙かくして 春を待つ
今じゃ妻子さえいるという 肩に冷たい 夜の浅草 みぞれ雨
ふたりで分けて それでも愛して くれますか わたし あなたの ああ他人妻
見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の 春待つ心



死んで楽しい 天国で あなたの妻と なりますわ
二度目の女房は 春の妻 あなたと歩く どこまでも
通い妻だと笑ったひとの 髪の匂いもなつかしい アイヤー 留萌 滝川 稚内
歳を重ねて 妻から母へ 生きる旅路の ああ山や河
心に秘めた 妻なのさ ひとりたたずむ 夜霧にぬれて



妻になる日は なくてもいいと 言った言葉の 裏で泣く