江東区長選挙

江東区長選挙

問題児が 自民党推薦とのこと
どんな人 ・・・ ならば入れません

 


 
 
区長の死去に伴う江東区長選挙が4月16日告示、4月23日投開票の日程で実施されています。今回の江東区長選挙には届け出順に芦沢礼子氏(60)、猪野隆氏(58)、自民党が推薦する山崎一輝氏(50)、木村弥生氏(57)の無所属新人4名が立候補しました。
 
 
 
 
 
●芦沢礼子
芦沢氏は1963年東京都文京区生まれ、東京都立大学人文学部卒業。中国四川省成都市「西南交通大学」で日本語教師、フェミニズム雑誌「あごら」で編集担当、衆議院議員・服部良一氏秘書、JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)チョコ募金スタッフ、参議院議員・福島みずほ氏の市民選対事務局長などを務めました。また、ピースボート、イラク戦争反対「WORLD PEACE NOW」、辺野古への基地建設を許さない実行委員会など、平和運動へ参加多数しています。
●政策
1. 災害からすべての区民の命を守る江東区政にします
水害対策
・海抜0メートルからマイナス地域の水害対策を緊急対策と位置づけ進めます
・荒川流域自治体の災害対策協議会の機能を強化し、堤防・区内を流れる河川の護岸の整備強化を国と都に要請し、進めます ほか
地震対策
・公共施設や高層ビルの垂直避難場所を区民に周知し、避難訓練を実施します
・地震による災害対策(水害・火災・地盤液状化)ついて、有識者と行政・住民参加の対策会議を設置し地域住民の合意を得て、地区計画を作ります
火災対策
・木造密集地域の不燃化対策予算を増やし大火災防止対策を進めます
・区内の空き家対策を進め、実態調査を行い安心なまちづくりを進めます ほか
避難対策
・防災公園は、木密集地域を考慮して計画を進めます
・避難所の設置については、食料やトイレを確保し、特に災害弱者・女性や性的マイノリテイに配慮します ほか
2.「子どもの権利条例」を策定し、健やかな育ちを保障する環境を整備します
学校・幼稚園
・小・中学校のすべての子どもを対象に学校給食の無償化を早期に実現します
・子どもの人権と意見表明権を基本とした教育を進め、画一的なスタンダード教育は見直して、個性を尊重した教育内容に改善します ほか
そのために補助職員を配置し、20人学級を実現します
・校則や標準服は、子どもの意見を尊重して改善します
・すべての小・中学校の女子トイレに生理用品を常時設置します ほか
障害を持つ子どもの保育・教育
・発達障害支援事業・療育・相談活動の充実のため「こども発達センター」を増設します
・障害児教育専門職の養成・増員を進めます ほか
3.若者の居場所を広げ、学びやすく働きやすい街をつくります
・区独自の給付型奨学金制度を創設し必要とする生徒、学生を対象とし、現在の奨学金については、返済補助を実施します
・若者の相談窓口を増設します ほか
4.福祉・介護・医療・高齢者施策の充実を図り、誰もが暮らしやすい街をつくります
・国民健康保険料の引き下げを行います
・後期高齢者医療保険料は、広域連合に値下げを求め、江東区独自の値下げを検討します ほか
5.暮らしと営業を守る経済対策を進めます
・コロナ禍と物価高騰で営業が厳しい中・小・零細業者へ営業が継続できる固定費の補助、債務と利息の返済繰り延べを国に求め、区独自の支援を行います
・物価高騰の中で、困窮している区民への支援を強めます ほか
6.ジェンダー平等と差別禁止を区の施策の基本にします
・区独自のパートナーシップ・ファミリーシップ条例を策定します
・同性パートナーも同居する子どもも家族と認めて、保育園入園や公営住宅への入居ができるようにします ほか
7.気候市民会議を設置し、気候危機から地球の環境を守る施策を進めます
・公共施設には、再生可能エネルギーを使用します
・高層集合住宅や戸建て住宅に、再生可能エネルギーの設置を奨励し、そのための補助金を区として予算化します ほか
8. 自治基本条例を策定し、隠蔽や汚職のない公正・透明な区政にします
・公正で透明な契約行政を確立します
・公契約条例を制定し、賃金水準、設計単価水準を引き上げます ほか
9. 区職員の配置を充実させ・非正規職員の待遇改善を図ります
・基礎自治体の公務員は、その使命を果たすために職員をコストとみる方針を改め公務現場を支える職員の処遇を改善します
・「行財政改革」の政策を転換します ほか
10.東京大空襲で壊滅的な被害を受けた江東区で「平和都市宣言」をいかした施策を進めます
・「戦争の語り部」事業を、区内「東京大空襲・戦災資料センター」や「第五福竜丸展示館」と連携し、広めます
・核兵器禁止条約の署名・批准を国に要望します ほか
江東区にカジノはつくらせない
・江東区臨海部(青海地区北側)にカジノ誘致をすることに反対し、計画の差し止めを都に求めます
・臨海部開発のまちづくりを住民参加で進めます
・臨海部に児童館、図書館等の文化施設や、子どもも利用できる公共施設をつくります
 
 
 
 
 
●猪野隆
猪野氏は東京都出身、上智大学卒業。国税庁に入庁し、大阪国税局、札幌国税局、東京国税局、関東信越国税局、国税庁、税務大学校、東京国税不服審判所、大蔵省(現 財務省)、東京地方裁判所、衆議院調査局、OECD(経済協力開発機構)等に勤務。政界を目指し2015年に東京大学入学、今年の春に卒業しました。
●政策
・区民が安心して暮らし働くことができ、区全体が活気に あふれるような社会をつくる
・有権者の声にしっかり耳を傾けた政策に取り組む
・介護や子育てを区で支援する仕組みを作る
・災害に備えて地域ごとにきめ細かな情報を発信する
・デジタル化の推進
・街の美化
 
 
 
 
 
●山崎一輝
山崎氏は1972年東京都江東区出身、東海大学体育学部体育学科中退。株式会社東京貸物社を経て、2009年の東京都議会議員選挙に初当選、以降4期連続当選しました。自民党東京都連青年部長・青年局長、都議会自民党幹事長、政務調査会長、都議会財政委員長、豊洲市場移転特別委員長、オリパラ特別委員会副委員長、自民党江東総支部長などを歴任しました。
●政策
子育て先進都市 江東区 実現!
・学校給食費無償化の実施
・すべての子育て世帯へ電子クーポン3万円分
・高校生まで医療費無料へ
・返済不要の給付型奨学金制度を創設
・ひとり親家庭に家事・育児サポーター派遣
・子ども家庭支援センターの更なる整備
医療福祉充実都市 江東区 実現!
・待機者減へ区内16・17特養ホーム整備
・障害者入所施設・グループホームの整備
・地域に“福祉のよろず相談窓口“を設置
・帯状疱疹ワクチンの接種費用の一部助成を開始
新防災都市 江東区 実現!
・防災ギフト(5千円相当)の全戸配布
・地震危険度の高い地域へ感震ブレーカー設置助成
・水害発災時の集合住宅マンション上層階への垂直避難協定を整備
・集中豪雨予測など、DXを活用した水害対策
・避難訓練を抜本的に見直し、DXを活用し避難所立ち上げと運営を合理化
愛着と誇りある 江東区 実現!
・町会・自治会のイベント経費を補助
・江東花火大会を4年ぶりに復活
・自主的な地域活動の支援に中間支援組織を設置
ゼロカーボンシティ江東区 実現!
・河川の美化を進め、野鳥が住み続けられるみどり豊かなまちづくりを促進
・公園にこどもが自由な発想で遊べる“はらっぱ“を整備
・都内最大級の大型遊具を備えた親子で過ごす江東区版ゼロカーボンパークを整備
・ゼロカーボンシティ実現へ燃やすごみだった製品プラスチックを資源として回収
更なる発展を遂げる臨海部 実現!
・有明に「こども図書館」を開設
・シビックセンターで妊婦面接を実施
・臨海地下鉄の実現に向け臨海部の新たな都市交通ビジョンを策定
 
 
 
 
 
●木村弥生
木村氏は1965年東京都江東区出身。大学卒業後にシングルマザーを経験し、子育てが落ち着いた38歳で慶応大学看護医療学部に入学、同大学を卒業後は慶應義塾大学病院婦人科病棟でナースとして働きました。2008年に公益社団法人日本看護協会に入職し、広報部課長、政策秘書室長を歴任。2011年の東日本大震災発災後は災害支援ナースとともに石巻、気仙沼、福島の病院施設、避難所を訪問しました。2014年の衆議院議員選挙で北関東比例ブロックより立候補し初当選、2017年には近畿比例ブロックより立候補し再選しました。総務大臣政務官、自民党副幹事長、女性活躍推進特別委員会事務局長を歴任しました。
●政策
1 こどもまんなか江東区
「子育て罰」「親ガチャ」「ワンオペ」解消へ
赤ちゃんポスト構想を全面バックアップ
→まずは妊娠相談窓口の体制強化、支援NPOとの連携強化
学校給食費無償化
学校の事務職員、ICT支援員増員で教員の負担軽減
性犯罪ゼロ!わいせつ教員を江東区から根絶
認可保育園の家賃補助廃止の撤回
2 クリーンで開かれた江東区政
情報開示推進・第三者機関を設置し、チェック機能強化
区長任期は「3期12年」まで
区長給与・退職金の2割カット、その分を非正規職員の処遇改善に
副区長・教育長に民間人からの起用を検討
デジタル化促進で書類申請主義から必要な人に必要な支援を速やかに
3 つくろう、まちのデザイン
住民主体、産学官民連携で自由度あるまちづくり
木のまち江東区:木材利用ナンバーワン自治体を目指す
・木材は循環型資源であり、長期の利用で炭素を固定できる。江東区木材利用推進コンソーシアムを設立し「木材利用ガイドライン」を策定。
・エコなまち江東区として、積極的に木材利用を推進し「都市に森をつくる」計画に着手。
・脱炭素社会の実現に向けて官民一体となって建物の木造化を推進(中大規模木造建築先進都市に)。 ほか
アートのまち江東区
・廃校を利用して美大やデザイン関連の学校の誘致を検討。
・地方出身者に高齢化の進む団地での住まいを安く提供し、自由に改装しても、壁に絵を描いても。
・独居高齢者の見守り・生活支援も。子ども向けワークショップの開催など、多世代の交流を図る。 ほか
みんなにやさしく、南北をつなぐ、次世代の足を
・国家戦略特区として、民間を活用し新しいモビリティ、オンデマンドタクシー、グリーンスローモビリティを活用。 仮設停留所を設け、一方通行で入りにくいところも路地まで入れるように。渋滞の緩和やCO2削減効果も期待。
・水辺を活かし、海上交通を取り入れ、利便を図る。観光だけでなく災害時の移動確保も。
・地下鉄8号線開通を視野に沿線地域をはじめとした街づくりを推進 ほか
ひとりも取り残さない災害対策
・SNSできめ細かく災害情報・避難情報をお知らせ。
・センサーやドローンの活用:状況に応じた避難の呼びかけ、川の水位を把握。
・地図アプリによる避難誘導やICTによる安全な避難運営を実現。 ほか
4 広げよう、KOTOブランディング
地域の特色と強みをいかしたブランディング
イノベーション立区、江東区
・既存産業のイノベーションを推進する支援体制の構築。
・東京都と連携してスタートアップ育成環境を整備。
・U25を対象にしたスタートアップイベントを開催し、若手起業家を支援。 ほか
ものづくりなら江東区
・「KOTOブランド」価値をさらに高め発信していく。
・産業構造の変化や後継者不足に悩んでいる事業者を応援。
・江東区版事業承継支援を提案。行政の相談支援体制を強化。家族でないアトツギを応援。 例 昭和レトロな床屋の雰囲気は残して、別の店にリニューアル。
江東区版ふるさと納税スタート
5 健康都市江東区
心も体も経済も
医療と保健所の体制強化で感染症対策と健康増進
女性の包括的健康支援(ユースクリニック、まちの保健室)
町会自治会の活動支援でアクティブシニアのパワーを活かす
医療的ケア児とその家族へのサポート体制を
環境に配慮したゼロカーボン江東区へ
6 つながろう、世代を超えて
多様性を認め合う、寛容な社会を目指す、ソーシャルインクルージョン
フリースクールと連携し、不登校の子どもたちと家族への支援体制を強化
子どものスポーツ推進改善プロジェクトを設置
・野球、バスケ、ラグビー、サッカーほか、すべての子どもたちにスポーツに親しめる場所の確保を、豊かな生活体験を。
・まずはプラットホームづくり(指導者の質向上・ケガ防止・暴力やハラスメント対応窓口の設置など)を目指す。
定員割れした保育園の複合的活用:障害児受け入れ、高齢者のデイサービスなど
社会福祉協議会の会長は民間に託し、よりきめ細かい福祉のまちづくり
 
 
 
 
 
●緒話
●「区長のドン」死去…息子が江東区長選に出馬表明も
4月12日、江東区の山崎孝明区長(享年79)が膀胱がんによる急性腎不全のため亡くなった。16日が区長選告示日で、4日前の突然の訃報に江東区の政界関係者の間ではただならぬ気配が漂っている。
山崎区長は区議や都議を経て’07年に初当選し、4期目の当選を果たしていた。5選を目指して立候補を表明したものの、3月27日、「緊急搬送された」として引退を明らかにしていた。
「都議会の首領(ドン)と畏怖された内田茂元幹事長(故人)とも密接な関係にあったと言われており、真相は定かではないが東京五輪のハコモノの建設や運営・管理、築地から豊洲への市場移転、地下鉄8号線の延伸など大きな公共事業に深く介入していたのではないかと様々な噂が上がっていた。昨年7月、あっせん収賄容疑で逮捕された榎本雄一前区議会議長とも近く、清掃業者との関係も取り沙汰されたが、急死でうやむやになってしまうだろう」(都政担当記者)
大物区長で、都政や永田町にも自身の意見を反映できた。現在、自民党の東京15区(江東区)の支部長ポストは空白のまま。前回’21年の衆院選では無所属で出馬した柿沢未途氏(52)が自民の支持候補を撃破し、追加公認されて自民党へ入党。だが、未だに自民党東京都連に所属できず、山形県連で預かりの身となっている。都連関係者が内幕をこう語る。
「山崎区長と仲が良かった都連会長の萩生田光一氏は柿沢氏に区長選での協力を要請した。過去の経緯から柿沢氏が拒むと、萩生田氏は外にも漏れる大声で、『できないんなら、15区に参議院議員を鞍替えさせてもいいんだぞ』と丸川珠代氏を示唆して恫喝。柿沢氏が承諾しないと、『15区の支部長ポストを公募で決めるぞ』とも怒鳴っていた」
12日、山崎区長の訃報の直後、長男の一輝氏(50)が区長選出馬に正式に名乗りを上げた。急死から6時間後の出馬会見だったが、一輝氏は感傷的にならず、「弔い選」という言葉を避けるような淡々とした受け答えが続いた。
「(父は)厳しい方で背中を見て育った」
と偲んだ。ただ、フライデーデジタルが追及している若洲ゴルフリンクスの私的利用について問うと、「事実ではない」「お答えは差し控える」と真摯に応じることはなかった。
区長選には、前衆議院議員(京都3区など)の木村弥生氏(57)を始めとして、共産・社民が支持する訪問介護ヘルパーの無所属新人芦沢礼子氏(60)、無所属新人の元国税庁職員猪野隆氏(58)が出馬を表明している。
有力候補とみられる木村氏は父親が東京15区で衆議院議員を務めたこともある木村勉氏(83)と後ろ盾が強力。そのうえ、木村氏とは自民党所属で支持者が重なっているという問題もある。
保守分裂となったことを報道陣から指摘されると、一輝氏は「私が正式に自民党の推薦を受けている。(木村氏とは)話したこともない」と敵愾心を覗かせた。
正式な推薦を受けているという一輝氏。しかし、事前の分析では一輝氏は分が悪いと江東区議が事情を漏らした。
「弔い選挙で同情票が一輝氏に流れるでしょうが、『3万』と目されている公明党の票は自主投票となり、大半が木村氏に流れると見られている。後ろ盾の父を失い、代替わりで離れる支援者もいる。さらに一輝氏の資質が足かせとなっている」(同区議)
学生時代は野球や陸上に明け暮れていたからか、東海大学体育学部体育学科を中退している。政治家が高学歴である必要はない。ただ、都議会で一輝氏の漢字の誤読は関係者の間ではよく知られた話だ。都議が嘆息を交えてこう語る。
「議会での漢字の読み間違いが本当にひどい。質しては『ただして』ですが『しして』、文言は『もんごん』ですが、『ぶんげん』と誤読したことがある。中学生でも読めるような字を読み間違う。質問にふりがなを入れてもらえ、とはさすがに誰も進言できない(苦笑)
周囲に頼らず、自分の言葉で表現しようとする姿勢は素晴らしいが、政治家は「言葉が命」といわれる職業。事前の下読みや公開前の確認など準備をもう少し頑張ってほしいと願うばかりだ。 
 
 
 
 
 
●江東区長選挙結果 
1 木村弥生 無所属 75,906 当選
2 山崎一輝 無所属 62,148
3 猪野 隆 無所属 34,126
4 芦沢礼子 無所属 25,167  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2023/4