原爆忌あいさつ 「核兵器のない世界…」 読み飛ばし 

……広島及び長崎への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、
「ヒロシマ、ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない
   ( 読み飛ばし )  ・・・ 世界の実現に向けて力を尽くします。」 と世界に発信しました。
   我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、
   「核兵器のない世界」 の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。
   近年の国際的な安全保障環境は厳しく、 ・・・ 
核軍縮の進め方をめぐっては各国の立場に隔たりがあります。このような状況のもとで核軍縮を進めていくには…… 

菅義偉首相 陳謝
広島市・平和記念式典
 


 

 
 
 
 
 
●首相の読み飛ばし 原因は「原稿がのりでくっついてはがれず」 8/6
菅義偉首相が6日の広島市で開かれた平和記念式典で事前に予定されたあいさつの一部を読み飛ばしたのは、「原稿がのりでくっついて剥がれなかった」ことが原因だったと複数の首相周辺が明らかにした。複数枚の原稿をのりで1枚につなぎ合わせ、蛇腹折りにしていたが、のりが一部はみ出して紙同士がくっつき、首相が開く際に剥がれなかったためにその箇所を読み上げられなかったとみられる。
首相はこの日のあいさつで、本来予定していた「核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします」との誓いや、「核兵器の非人道性」「唯一の戦争被爆国」などのキーワードを含む箇所を読み飛ばしていた。

●あいさつ読み飛ばし「不勉強かつ不誠実」 被爆者団体が菅首相批判 8/6
菅義偉首相は6日、「原爆の日」を迎えた広島市中区の平和記念公園であった平和記念式典のあいさつで「核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします」などと誓う部分を読み飛ばした。
被爆者7団体の一つ、広島被爆者団体連絡会議事務局長の田中聡司さん(77)は「不勉強かつ不誠実。菅首相の基本的な姿勢が表れたのだと思う」と批判した。式典後にあった「被爆者代表から要望を聞く会」にも出席した田中さんは、核兵器禁止条約への参加に関する回答にも「正面から向き合って答えようという気持ちが感じられなかった」といい、「間違いや失敗は誰にでもあるが、あいさつはスローガンを並べているだけのように感じた。一生懸命考えて話そうという意識が抜けているのではないか」と指摘した。

●菅首相、「唯一の戦争被爆国」読まず 初の原爆忌で失態 8/6
菅義偉首相が広島市の平和記念式典で行ったあいさつの際、事前に用意した原稿の一部を読み飛ばし、野党からは6日、「非礼だ」などと批判する声が上がった。昨年9月に就任した首相にとって初めての原爆忌だったが、その後、謝罪する失態となった。
首相が読み忘れたのは「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていく」などのくだり。この後の記者会見の冒頭で、首相は「あいさつの一部を読み飛ばしてしまい、この場を借りておわびする」と陳謝した。
首相周辺は「(原稿の)紙がのりでくっついていた」と釈明するが、首相は読み飛ばしの結果、前後のつながりが不自然だったにもかかわらず、そのままあいさつを続けていた。
共産党の志位和夫委員長はツイッターで「まさか読み飛ばしとは。原爆死没者、被爆者に対して礼を失している」と非難。立憲民主党幹部も「論評以前の問題。首相は心ここにあらずなのだろう」と語った。政府関係者は「準備不足だ。政治のメッセージを軽視している」と肩を落とした。
一方、自民党のベテラン議員は「言い間違いは誰にでもある。魔が差したのだろう」と首相を擁護。首相は昨年の臨時国会などでも用意された原稿の読み間違いが相次ぎ、周囲が休養を勧めたことがあった。同党幹部は「相当疲れている。ずっと休んでいないので、1日ゆっくりしたほうがいい」と語った。

●原爆忌あいさつ読み飛ばし 「核なき世界へ…」菅首相陳謝 8/6
菅義偉首相は6日、広島市で開かれた平和記念式典のあいさつで、事前に用意した原稿の一部を読み飛ばした。政府は直後に訂正。首相はその後の記者会見で「おわびを申し上げる」と陳謝した。
首相は「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ」などのくだりを読み忘れた。
式典に参列した公明党の山口那津男代表は会見で「核兵器のない世界を目指す一貫した政府方針に何の揺らぎもないと思う」と首相を擁護した。

●「核禁止条約、早く批准を」 廃絶「市民の総意」に―平和宣言・広島原爆の日 8/6
広島は6日、76回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園では市主催の平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、菅義偉首相ら751人が参列。松井一実市長は平和宣言で「日本政府は一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となり、核保有国と非保有国の橋渡し役を果たしていただきたい」などと訴えた。
式典には83カ国と欧州連合(EU)の代表が出席し、原爆投下時刻の午前8時15分、「平和の鐘」に合わせて1分間の黙とうをささげた。
松井市長は平和宣言で「核兵器はいらないという声が市民社会の総意となれば、核のない世界に向けての歩みは確実なものになっていく」と強調。被爆の実相を「守り、広め、伝える」ための活動を続け、「為政者の政策転換を促す環境づくりを進めていく」と誓った。
日本政府には核兵器禁止条約の早期批准と第1回締約国会議への参加を要望。原告側勝訴が確定した「黒い雨」を浴びた市民らの早期救済や支援策の充実を求めた。各国には「核で相手を威嚇する発想から、対話を通じた信頼関係を基に安全を保障し合う発想への転換」を強く要求。核拡散防止条約で義務付けられた核軍縮の誠実な履行を要望した。
菅首相はあいさつで「核兵器使用の非人道性に対する正確な認識を継承し、被爆の実相を伝える取り組みを引き続き積極的に行っていく」などと述べ、「黒い雨」救済については「早急に検討を進めていく」とした。
国連のグテレス事務総長は昨年に続きビデオメッセージを寄せ、「核のない世界というゴールに向け進展が見られない」と指摘。「核兵器が使用されないことを保証できる唯一の方法は核兵器の完全な廃絶だ」と訴えた。
宣言後、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で見送られた放鳩が行われ、高校生による合奏と合唱も規模を縮小して実施された。
式典では、松井市長と遺族代表が、この1年間に死亡が確認された4800人の名前を記した原爆死没者名簿を慰霊碑に納めた。犠牲者は32万8929人となった。厚生労働省によると、被爆者健康手帳を持つ人は今年3月末時点で全国に12万7755人。平均年齢は83.94歳で、昨年より0.63歳高くなった。

●式典で読み飛ばしの菅首相に「原稿すら読めない」と“引退勧告” 8/6
アメリカによって原爆が投下され、今年の8月6日で76回目の「原爆の日」を迎えた広島。
同日午前8時から広島市・平和記念公園で平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、海外から83カ国と欧州連合(EU)の代表者らが参列。原爆が投下された時刻の8時15分に合わせて、1分間の黙とうが捧げられた。
唯一の被爆国として平和を希求する大切な式典だが、菅義偉首相(72)の“失態”が物議を醸している。
挨拶の冒頭で、「本日、被爆76周年の広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が執り行われるに当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠をささげます」と切り出した菅首相。
ところが広島市を「ひろまし」、原爆を「原発」と間違え、言い直す一幕があった。
さらに中盤では、原稿の一部を読み飛ばしてしまう“大失態”を犯してしまったのだ。
「日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない、核軍縮の進め方を巡っては、各国の立場に隔たりがあります」と、総理就任後に国連総会で述べた誓いの言葉を読み上げた菅首相。ところが、意味が通じにくい表現となってしまった。
首相官邸公式サイトによると、菅首相が述べた「核兵器のない」と「核軍縮の進め方を巡っては」の間には本来、次のように読み上げられるはずだったという。
「世界の実現に向けて力を尽くします。』と世界に発信しました。我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。近年の国際的な安全保障環境は厳しく」
核兵器のない世界の実現を誓う、大切な箇所をスルーしまった菅首相。その後の記者会見では、「この場を借りてお詫び申し上げる」と陳謝。また時事通信社によると、式典に参列した公明党の山口那津男代表(69)は「核兵器のない世界を目指す一貫した政府方針に何の揺らぎもないと思う」と擁護したという。
しかし参列者からは、「ありえない」との声も上がっている。毎日新聞によれば、広島被爆者団体連絡会議事務局長の田中聡司さん(77)は、「不勉強かつ不誠実。菅首相の基本的な姿勢が表れたのだと思う」と憤りを見せたという。
日本の総理大臣としてあってはならない菅首相の行動に、批判の声が上がり、一部では“引退”を勧告する人も。
《ワザと? と思わざるを得ないほどあってはならない重要箇所の読み飛ばし。もう引退してゆっくりしてくださいよ……》
《原稿読むことすら、できなくなったのか。読んでてその場で違和感に気がつかないのか。内容のことなんか、これっぽっちも思っていない証拠だよ。って言われても否定できんよな。支持者向けの内輪の講演会じゃないんだよ》
《菅首相、おつかれさまでした。限界越えてますよね。今日にでも総辞職してください。って言いたい。間違いは誰にでもあるけど、世界で唯一の被爆国日本の総理大臣が一番しちゃいけない間違いだった》
《原稿すら読めないとなると、この爺さんが何かまともにできるの事があるのかと疑問に感じてしまうね 》

●菅首相 広島の平和祈念式で「読み飛ばし」テレビのテロップでばればれに 8/6
菅義偉首相が6日に行われた広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式のあいさつで、「わが国は核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国」などの部分を読み飛ばした問題は、式の模様を生中継したNHKの画面に予定されたあいさつ文のテロップが流れていたことで、視聴者にリアルタイムでバレバレとなる結果になった。
生中継は午前8時にスタートした。首相のあいさつが始まった後、首相の言葉とテロップの言葉が矛盾する時間があり、テロップ表示が一時、止まる場面も。「(国連総会の場で)日本は『核兵器のない世界』の実現に向けて力を尽くすと世界に発信しました」の部分も、完全な形では読まれなかったとみられる。
インターネット上では「読み飛ばし」が、トレンドワード1位に。首相は、国会答弁でも原稿の棒読みが指摘される。SNSでは「暗記しろ」「人間、誰しも間違うことはありますが、間違ってはいけない場面というのもあります」などの厳しい批判が出ている。
首相は式終了後、現地で行った会見で読み飛ばしを認め、謝罪した。
 
 
 
 
 
●菅首相が「核兵器のない世界の実現」を読み飛ばして謝罪 広島平和記念式典 8/6
菅首相は「非核三原則を堅持しつつ」と日本の立場を説明する場面で、核軍縮の進め方をめぐる各国の立場の違いへと話を変えてしまい、意味が通らなくなった。原爆投下から76年目の8月6日、広島市の平和記念式典に出席した菅義偉首相のあいさつで意味が通らない部分があったと話題になっている。
意味が通らない部分は?
菅首相は「非核三原則を堅持しつつ」と日本の立場を説明する場面で、核軍縮の進め方をめぐる各国の立場の違いへと話を変えてしまい、意味が通らなくなった。広島ホームテレビは「用意してあった原稿を読み飛ばした可能性があります」と速報で報じた。
首相あいさつの該当部分は以下の通り。
「広島および長崎への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、ヒロシマ・ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない核軍縮の進め方をめぐっては各国の立場に隔たりがあります。このような状況のもとで核軍縮を進めていくには……」
NHKの字幕では「核兵器のない世界の実現」という文章が表示されていた
NHKの中継映像では、首相の発言と字幕が異なっていた。字幕では「核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします」と世界に発信するという内容になっていたが首相は話さなかった。
SNS上では菅首相が「核兵器のない世界の実現」の部分を読み飛ばしたのではないかと話題になっている。NHKプラスで確認したところ、該当部分の字幕は以下の通り。
「広島及び長崎への原爆投下から七十五年を迎えた昨年 私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で『ヒロシマ ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に 日本は非核三原則を堅持しつつ核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします』と世界に発信しました」
このほか、あいさつ冒頭で広島市と原爆の発音を間違えてから言い直す場面があった。
菅首相が読み飛ばしを認め謝罪
菅首相は8月6日の記者会見で、平和記念式典でのあいさつでの読み飛ばしを認めて謝罪した。TBSニュースの動画によると、「先ほどの式典のあいさつの際、一部、読み飛ばしてしまいまして、この場をお借りしておわびを申し上げる次第でございます。のちほど全文をお配りさせていただきます」と話した。
読み飛ばした文章が判明
首相官邸公式サイトは、菅首相が広島平和記念式典で本来読むはずだった原稿を掲載した。それによると、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です…などの部分を読み飛ばしていた。以下の文章のうち()内が読み飛ばした部分。
「広島及び長崎への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、「ヒロシマ、ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない (世界の実現に向けて力を尽くします。」と世界に発信しました。我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。近年の国際的な安全保障環境は厳しく、) 核軍縮の進め方をめぐっては各国の立場に隔たりがあります。このような状況のもとで核軍縮を進めていくには…… 」  
 
 
 
 
 
●核兵器禁止条約「署名する考えない」菅総理 8/7
広島は6日、76回目の「原爆の日」を迎えました。広島市の松井市長が平和宣言で「核兵器禁止条約」の締結を求めたのに対して、菅総理大臣は「署名する考えはない」と明言しました。
男性(78歳)「悔しい思いです。毎年拝みに来るが、なかなか心は晴れない」
平和記念式典は、「新型コロナウイルス」の感染防止のため、去年に続き、規模を大幅に縮小。例年の1割以下の750人余りが参列しました。
この1年に死亡を確認した4800人の名簿が原爆慰霊碑に納められ、ここに眠る死没者はおよそ33万人になりました。
広島市・松井一実市長「日本政府には、一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となるとともに、核保有国と非核保有国の橋渡し役をしっかりと果たしていただきたい」
一方、菅総理は式典で「核兵器禁止条約」には言及せず、その後の記者会見で、「条約に署名する考えはない」と明言しました。
 
 
 
 
 
●青木理氏、菅首相 「自分で意味を理解されながら読まれてない」 8/8
ジャーナリストの青木理氏が8日、TBS系「サンデーモーニング」にスタジオ生出演した。
番組では、菅義偉首相が6日午前、広島市で開かれた平和記念式典に出席したことを報じた。式典のあいさつで首相は、一部を読み飛ばし、式典後の記者会見で陳謝した。
青木氏は、菅首相の読み飛ばしに「間違いは誰にでもあると思うので、それ自体は、責めてもしょうがない」とした上で「このあいさつで一番大切なところでありメディアにとってもニュースになるところを読み飛ばした重大性」などと指摘した。
さらに「聞いてた方はわかると思うんですけど、首相が読み飛ばしたら意味不明になった一瞬。明らかに読み飛ばしたなってみんな気づいたはずなんです。ところが、首相、ご自身が読んでいて気づかれていないということは、別に揚げ足を取るつもりないんですけど、自分で意味を理解されながら読まれてないんじゃないかと感じられる。言葉によって人々に世界にメッセージを発するっていう、ある種政治の一番大切な役割を、官僚の作文をただ読むだけということになっているという菅さんなのか、今の日本政治全体の問題点が浮き彫りになっちゃったなっていう感じがします」とコメントしていた。

●舛添要一氏 菅首相・原稿読み飛ばしの原因 「ありえない」とバッサリ 8/8
前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(72)が8日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演。菅義偉首相(72)が、広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式でのあいさつの一部を読み飛ばした原因について「ありえない」と一刀両断した。
菅首相は6日に行われた広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式のあいさつで、「唯一の戦争被爆国」など肝心な部分を読み飛ばす大失態を演じた。番組ではミスの原因について、政府関係者が「のりが予定外の場所に付着し原稿がめくれない状態になっていた」と、釈明したことを伝えた。
舛添氏は、自身が厚労相を務めていたころ「原爆の日」に広島・長崎を訪れていたと明かし、「めちゃくちゃ暑いです。喪服を着ている。ボーッとして疲れちゃうの分かるんだけど、ちょっとあれはないよな」と語った。原稿が複数枚の紙をつなぎ合わせ、蛇腹状になっていたことに触れ、「それがのりでひっついていたってことはありえなくて。直前に見ますよ、何かあったらいけないから」。事前に目を通していないのではないかと指摘し、「やる前に私なんか、もう一遍全部見ておかしくないかと見てから喋るんで」と続けた。
「いよいよおかしくて、のりが本当についていたら、アドリブで入れますよ」とも話した。菅首相が「相当お疲れになっているんだろう」とした上で、「周りがね、総理が疲れているなって思ったら、秘書官がのりでついていないかの確認くらいやらなきゃ、周りが働いていないですよ」と語気を強めた。
番組MC・千原ジュニア(47)は、「我々の感覚では本番前に1回下読みするんちゃうのってね」と、疑問を口に。舛添氏は「我々の台本と一緒ですよ」と応じた。 
 
 
 
 
 
●菅首相、平和祈念式典であいさつ 核禁条約や「被爆体験者」救済触れず 8/9
長崎市松山町の平和公園で開かれている9日の平和祈念式典に参列した菅義偉首相は、あいさつで「核兵器のない世界の実現に向けた国際社会の努力を着実に前に進める」と述べた。一方、国が被爆認定していない「被爆体験者」の救済には言及しなかった。今年1月に発効したものの日本が署名・批准していない核兵器禁止条約についても昨年まで参列した安倍晋三前首相と同様、触れなかった。
広島や長崎では原爆投下後まもなく放射性物質を含む「黒い雨」や灰が広域で降ったとされ、一帯にいた人たちが体調不良などを訴えている。しかし、国が定める被爆地域の外にいた場合は被爆認定されず、長年の問題になっている。
広島では住民84人が起こした「黒い雨訴訟」で、広島高裁が今年7月14日、原告全員を被爆者と認める判決を言い渡し、国側が上告を断念。国は加藤勝信官房長官が「具体的な審査認定については、広島県、広島市とともに長崎県、長崎市ともよく相談していきたい」と述べ、長崎の被爆体験者も救済する可能性に言及したが、その後発表された首相談話では明記されなかった。
菅首相は今月6日にあった広島市の平和記念式典では訴訟に触れ「原告と同じような事情にあった方々についても、救済できるよう早急に検討を進める」と述べており、長崎の式典での発言も注目されていた。
首相あいさつ
本日ここに、被爆76周年の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に当たり、原子爆弾の犠牲となられた数多くの御霊(みたま)に対し、謹んで、哀悼の誠をささげます。
そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心からお見舞いを申し上げます。
世界は今も新型コロナウイルス感染症という試練に直面し、この試練に打ち勝つための奮闘が続いております。
我が国においても、全国的な感染拡大が続いておりますが、何としても、この感染症を克服し、一日も早く安心とにぎわいのある日常を取り戻せるよう全力を尽くしてまいります。
今から76年前の今日、原子爆弾によって一瞬にして焦土と化しましたが、市民の皆様の並々ならぬご努力により、長崎は焦土から立ち上がり、平和と文化を象徴する国際文化都市として、めざましい復興を遂げられました。
この地が美しく復興を遂げたことに、私たちは改めて、乗り越えられない試練はないこと、そして、平和の尊さを強く感じる次第であります。
長崎及び広島への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、「ヒロシマやナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします」と世界に発信をしました。
唯一の戦争被爆国として、「核兵器のない世界」の実現に向けた国際社会の努力を一歩ずつ、着実に前に進めていくことは、我が国の変わらぬ使命です。
現在のように、厳しい安全保障環境や、核軍縮をめぐる国家間の立場の隔たりがある中では、各国が相互の関与や対話を通じて不信感を取り除き、共通の基盤の形成に向けた努力を重ねることが必要です。
核兵器不拡散条約は、核兵器国及び非核兵器国を含む191の国と地域が参加する国際的な核軍縮・不拡散体制の基礎です。日本政府としては、次回NPT運用検討会議において意義ある成果を収めるべく、核軍縮に関する「賢人会議」の議論等の成果もいかして、各国が共に取り組むことのできる具体的措置を見いだす努力を、引き続き粘り強く続けてまいります。
被爆者の高齢化が進む中、被爆の実相を世代と国境を越えて広めていく重要性はますます高まっております。我が国は、被爆者の方々とも協力しながら、核兵器使用の惨禍に関する記憶を受け継いでいく取り組みを継続していく決意であります。
被爆者の方々に対しましては、保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、高齢化が進む被爆者の方々に寄り添いながら、今後とも、総合的な援護施策の推進をしてまいります。特に、原爆症の認定について、できる限り迅速な審査を行うよう努めてまいります。
結びに、ここ長崎市において、核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、ご遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、長崎市民のご平安を祈念いたしまして、私のあいさつといたします。
令和3年8月9日 内閣総理大臣・菅義偉

●菅首相、長崎原爆式典に1分遅刻 被爆者団体から批判の声  8/9
菅義偉首相は9日、長崎市の平和公園で開かれた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に1分間遅刻した。開始予定時刻だった午前10時45分の4分前に平和公園入り口に到着したが、会場で着席したのは、式典開始が告げられた後の同46分だった。被爆者団体から批判する声が出ている。
首相は9日午前に羽田空港から日航機で長崎入りした。自宅である東京・赤坂の衆院議員宿舎は、予定通り午前6時50分に出発。ただ長崎空港をたつのが数分遅れた。平和公園に着いたのは予定より1分遅れだった。
首相は6日の広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式で、あいさつの一部を読み飛ばし陳謝している。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2021/8