叩けば埃(ほこり)舞い上がる セクハラ野次

セクハラ野次も議場の華 
盛り上がります 
 
叩けば埃もでます 
脛の傷も二つや三つではありません 
人は神仏ではありません 
水に流しましょう 
 
男尊女卑 内助の功 日本の文化です 
男女同権など まだ100年の歴史もありません
 


セクハラ野次
 
6/18-7/3 
野次も議場の華 
盛り上がります
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

 
2014/7  
 
セクハラやじ、都議会自民党の動き鈍いまま 7/3  
東京都議会で塩村文夏都議(35)がセクハラやじを受けた問題から15日が経過しても都議会自民党の動きは鈍いままだ。1日に共産党都議団が自民党会派の吉原修幹事長に緊急の議会運営委員会の開催を求めたが、3日の時点で明確な回答はない。  
仕事を終えた自民党会派都議に話を聞いても、一様に誠実な答えは得られなかった。議場で最後列に座る男性自民都議は「ヤジは前に飛ぶんだから、我々は後ろにいて聞こえないんだよ」とけげんそうに話した。しかし実際、議場より上階にあり、議員席から距離がある記者席にもヤジは届いていた。  
別のある男性自民都議は「党の石破幹事長が発言者は名乗り出るべきだ、との見解を示したが」との質問を投げかけても完全無視を貫いた。  
また別の男性自民都議は「音声分析でも何でもいいから早くやってくれよ。いいかげんにしてくれよ!」と迷惑そうだった。 
塩村文夏都議の悪行続出? 7/3  
6月18日、東京都議会で塩村文夏議員が質問中に「早く結婚したほうがいいんじゃないか」などとセクハラ的な内容の野次を浴び、23日には発言を名乗り出た鈴木章浩議員が塩村議員へ謝罪。さらに鈴木議員以外からも同様の野次が上がっていたため、塩村議員は24日、名乗り出ない議員を刑事告訴する可能性を表明したが、都議会は鈴木議員以外の発言者を特定する決議を否決。事態をうやむやにしたままで幕引きを狙う都議会に批判が集まるなど、波紋を呼んでいるが、一連の騒動をきっかけとして、なぜか被害者である塩村議員に対する批判が強まっている。  
塩村議員といえば、かつてバラエティ番組『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)に一般人として1年間レギュラー出演し、その高飛車なキャラで番組を盛り上げていた過去を持つが、同番組内で行った「元交際相手に1500万円の慰謝料を支払わせた」などの発言が、今になってクローズアップされ批判を浴びている。  
さらに、「茶のしずく石けん」でアレルギーによる健康被害問題が起こった際に「被害者に問題がある気がするわ」とツイートしたり、タレントの加藤茶や仲本工事が年下女性と結婚したことについて「どちらもキモい。(略)世のオヤジとうかうか飲みにも行けないよ」とセクハラ的な内容のツイートをしていたことも発覚。6月28日には塩村議員が謝罪に追い込まれる事態となった。  
このほかにも、「週刊新潮」(新潮社/7月10日号)によれば、塩村議員は当選した昨年6月時点で、トヨタ自動車創業家の血を引く同社関連企業重役と交際していたが、この男性が銀座のクラブで取引先を接待中のところに頻繁に押しかけ、その場を壊すなどの行為を繰り返していたという。そして塩村議員は当選後も議員バッチを付けて、男性が商談中のクラブに乗り込んできたため、この男性は塩村議員に高級車「レクサス」と1000万円を手切れ金として渡して別れたと「新潮」は報じている。  
また、「週刊文春」(文藝春秋/7月10日号)は、塩村議員が当選した都議選で、塩村陣営がビラ配りなどを行う運動員に報酬を払う約束をして働かせ、選挙違反の買収罪を犯していた疑惑を報じている。  
一般の人々からは厳しい反応  
以上みてきたように、塩村議員の問題行為をめぐる情報や報道が数多く流れ、インターネット上でも塩村議員に対する批判的な声が目立つが、世間一般の人々はどのような感想を抱いているのだろうか。塩村議員と同じ30代女性は次のように手厳しい。  
「まさに女の敵。こういう人がいるから、『だから女は……』などと言われる。塩村さんは放送作家時代にテレビ番組で、未成年の少女に猥褻な行為をさせていたと報道で見ましたが、そんな人が『女性の自立・尊厳』『晩婚化対策』だとか言ってほしくない【編註:塩村議員は野次を受けた際、晩婚化対策に関する質問中だった】。そもそもなぜ、こういう人が議員になったのか理解できない」  
同じく30代の男性も、批判的な見方を示す。  
「昨年の都議選の時に世田谷で街頭演説する塩村さんを見た時、あっ、『恋から』に出ていた人だ、とすぐにわかりました。『恋から』では結構面白くて目立っていた記憶があったので、スーツを着て真面目に演説しているのを見た時は、『実は真面目な人だったんだな』という印象を受けました。ですが今回、過去のさまざまな問題行為が報じられているのを見ていると、騙されていたのかなという気もします」  
こうした一般の人々の声を受け、新聞記者は冷めた解説をする。  
「(前出の)『文春』によれば、塩村さんは都議選前から『思い出づくりの選挙』『1期で終わり』などと話していたようですが、野次を飛ばした鈴木さん含めて、都議会の議員なんてその程度の意識の人が多いのが実態です。国会議員にもなれば、国政は常にメディアに追われていることもあり、何かあればすぐに全国的に報道されてしまうため、常日頃からある程度の緊張感を強いられています。それに比べて都議会はそもそも世間やメディアの注目度も低く、加えて一部の長老議員が幅を利かせていることもあり、緊張感が低い」  
このままでは、塩村議員が自ら予想したとされるように、議員生命は1期で終わってしまう見通しが強いかもしれない。 
都議会セクハラやじと女性に伝えたいこと 7/3  
理不尽にはNoを言える力を持っていることを知ってほしい  
ここしばらく、私の周りでは、都議会のセクハラやじに関する話題が続いています。問題発言をした議員が名乗り出て謝罪会見した後も、働く女性が集まると、この話題が絶えません。大きな理由は「私も同じようなことを言われた」人が少なくないためです。政治家に限らず、働く女性が同じ体験をしているのです。  
問題は、職場でセクハラ発言が続くことに加え、本当は不愉快なのに、笑って受け流している、もしくは受け流さなくてはいけない、と女性たちが感じていることです。「それが大人の対応」「このくらいで怒るのは怖いフェミニストみたい」と思われたくないばかりに、怒りを自覚できず、笑ってあげたり、冗談として対応してきた人がなんと多いことか。「塩村議員の表情を見て、自分の受けたセクハラ発言を思い出した」という人もいます。  
不快な思いをしたら怒ってもいい  
ぜひお伝えしたいのは「いやなことを言われたら怒っていいんです」ということです。似たような経験は私にもありました。26歳の時、当時の彼氏(現在の夫)が米国留学しました。私は東京に残って仕事を続けるため、6年間、日米に離れて遠距離交際をしていたのです。  
「彼は何年行くの?」と一体、何人から聞かれたことか。「最低4年」と答えるやいなや「じゃあ、れんげちゃん、30歳になっちゃうね」、「大丈夫?」などと言われたものです。その多くは男性ではなく女性からでした。  
独身で働く女性に、結婚しろとプレッシャーをかけるのは、日本だけではありません。休みを取って米国へ行くたび、夫の友人知人たちからは「なんで彼についてアメリカに来ないの?」と尋ねられました。ある時は米国女性から「よく我慢できるわね」と言われ、反論したかったのですが苦笑いするだけだったことを、今もよく覚えています。  
英語力不足がもとで「耐えるアジアの女性」扱いされるのに我慢できなくなり、ベルリッツに通うことにしました。何とか話せるようになってすぐ、こう言い返しました。「私は東京ですごく楽しい仕事をしている。夫と子どもを養えるくらいお給料をもらっている。彼はまだ学生で収入がない。あなた、むしろ、彼に『なんで彼女についていかないのか』聞くべきじゃないの?」と。  
「こいつは怖いフェミニスト」と思われたに違いありません。以来、米国では、ぱったり「結婚しないの?」と聞かれなくなりました。可愛い女性と思われることより、自分の尊厳を守ることの方が、私にとっては大事だったのです。  
セクハラへの切り返しには反射神経が大事  
結婚・出産に関連した「余計なひとこと」を言われた時にどうしたらいいか。ひとつご提案したいのは、ロールプレイです。仲の良い女性同士で、いかにも言われそうなセクハラ発言や、腹立たしいことを、言われたら、どんな風に切り返すのか考えて練習してみてください。  
セクハラ発言の多くは、いきなり、思いがけない場でぶつけられます。その場の雰囲気を壊したくないと思うと、動揺して対応に困り、笑ってごまかしてしまうことになります。ですから反射神経を鍛えておくのが重要です。会社の人事部や顧問弁護士に報告できるといちばん良いのですが、大抵、それが難しい状況でセクハラ発言が出てきます。その場合、せめて同僚など周囲の心を許せる人には気持ちを打ち明けて、自分ひとりで抱え込まないで欲しいと思います。  
ところで、私が都議会のセクハラやじについて知ったのは、6月19日のこと。「あり得ない」と思っていると、Change.org というソーシャル署名プラットフォームから、メールが届きました。やじを飛ばした議員を特定し厳正な処分を求める趣旨の署名に賛同を求めるもので、すぐにクリックして賛同しました。この署名 は4日間で9万人から賛同を集めています。  
先日(6月26日)、この署名に賛同した友人と一緒にボランティアで、参議院会館でワークショップを開きました。わずか2日足らずで150人の定員がいっぱいになり、会場には男性もたくさん来ており、大学生、ビジネスマン、赤ちゃん連れのお母さんなど、年齢や性別も多様な人が集まっていました。セクハラやじをおかしい、と思うのは働く女性だけではない。男性にも味方はいる。そう思うと、少し前向きな気分になりませんか。  
働く女性のみなさんが、職場でおかしい!と思うことがあったら、ぜひ Change.org を使ってみてください。忙しい人でも簡単に発信できるように、たった3つの項目を入力すればキャンペーンを発信できるようになっています。1つめは「働きかけたい相手」、2つめは「その相手に何をしてほしいか」、3つめは「経緯や背景の説明」です。 
号泣議員が一夜で全国区へ...週刊誌記者「今は塩村氏より野々村氏」 7/3  
兵庫県議会の野々村竜太郎県議(47・無所属)が交通費として政務活動費約300万円を支出していた問題で釈明会見を行った。会見場で泣き乱れ、感情的になる野々村議員の姿はテレビやネットで話題となり、県議会事務局や県広聴室には、苦情や抗議の電話、メールが計約300件寄せられていることが分かった。  
その多くは、「議員を辞職しろ」「政務費を全額返還すべきだ」「説明が不十分」「議会はきちんと調査してほしい」といった批判的なもので、県議会では7日に各会派の代表者会議を開き、対応を協議することを発表した。  
号泣しながら意味不明な言葉をわめく野々村議員の映像は、海外でも反響を呼んでいる。英米の海外主要メディアもこの騒動を取り上げ、「温泉スキャンダルでフルスロットルの謝罪」(英国タイムズ)、「ふしだらな我が国の政治家よりも恥ずかしい存在」(豪州ナイン・ニュース)など皮肉と冷笑をもって伝えているが、この騒動によって命拾いした人物がいるという。  
「"セクハラやじ騒動"の塩村文夏都議です。週刊文春で報道された不倫疑惑や過去の問題発言がアンチに取り沙汰されて猛烈なバッシングを浴びていた矢先でしたが、あまりに野々村議員のキャラクターが強烈で、一気にすべて吹き飛んだ感がある。テレビでもネットでもMVP級の露出で、すでに週刊誌記者の多くには『塩村から野々村へ』取材シフトの変更が伝令されています」(週刊誌記者)  
すでに一部の夕刊紙では、野々村議員を一面で「号泣県議 正体と異常過去」と題して、昨年発生したトラブルを報道。同僚議員の「説明に来た市職員に対して声を荒げて対応することもあった。理解を超えた逆恨みをする人物」とする批判的なコメントを紹介している。  
その一方で、野々村氏は県政記者クラブに加盟する報道各社に対して、「会見で全て答え、質問が出尽くしたのを確認した」、「心身ともに疲れ果て、自殺に追い込まれるのではないかと不安で一杯」などと訴え、報道各社へ取材自粛を求める申し入れ書を配布。過剰なバッシング報道やネット炎上に対して、「自殺」をほのめかしつつ牽制した。  
前代未聞の逆ギレ号泣会見で、一夜にして知名度が全国区になった野々村議員。"セクハラやじ騒動"に続き、またしても日本の地方議員が世界の嘲笑を浴びる格好になってしまったが、政務活動費はもとはといえば税金である。会見では何一つ説明を果たしたとは言えず、今後の責任問題は冗談では済まされない。 
都議会の大半、やじ発言者に名乗りを求める 自民は回答せず 7/2  
東京都議会の塩村文夏都議(35)へのセクハラやじ問題について共同通信は全都議127人にアンケートを実施、回答者44人のうち公明の11人も含めた43人が、鈴木章浩都議(51)=自民離脱=以外のやじ発言者に名乗り出るよう求めていることが2日、分かった。最大会派の自民所属議員(58人)からは回答がなかった。  
自民を除く各会派の都議が真相究明を強く要求していることが浮き彫りになった。公明は都議会では自民と共に、別の発言者に名乗り出るよう求める決議案には反対していた。  
自民は、都議団として「事実確認がされていない状況で臆測を基に回答することは適当でない」とし、各議員の回答は拒否した。  
アンケートはセクハラやじについて政治家個人として意見を求める意識調査として実施。第2党の公明12人のほか、共産13人、民主11人、結いと維新3人、みんなの党2人、生活者ネットワーク3人の計44人が回答。公明の1人は、「名乗り出るべきだと思うか」の問いには答えなかった。塩村都議から返答はなかった。  
複数の公明都議は、セクハラやじを「人権侵害」「発言者の隣席の議員は告発すべき」と厳しく批判。他の会派の都議からも「都議会の自浄能力が問われている」「うやむやは許されない」(いずれも共産)との非難が相次いだ。  
発言者を特定する調査については37人が「必要」とした。特定方法として、声紋分析や各会派の調査を求める意見が多かった。  
鈴木都議以外のやじは、「やる気があればできる」「自分が産んでから」という発言を聞いた民主都議がいるが、大半の都議は聞き取れなかったという。  
塩村都議によると、「産めないのか」「自分が産めよ」などの発言もあり、当事者に名乗り出るよう訴えている。鈴木都議以外に、民主党の山下太郎都議(41)も「頑張れよ」とやじを飛ばしたことを認めたが、塩村都議は問題視していない。 
ケネディ米大使、セクハラやじで手紙 塩村都議「励みになる」 7/2  
東京都議会でセクハラやじを受けた塩村文夏都議が2日、ケネディ駐日米大使から激励の手紙が届いたと明らかにした。塩村氏や、所属するみんなの党関係者によると、1日に東京都世田谷区の地元事務所を訪れた際、手紙が届いているのに気付いた。消印は6月26日だった。直筆の英文で、今回のやじを契機に日本の女性政策などが変わればいいとの期待が書かれていたという。塩村氏は取材に「すてきな自立した女性のケネディ大使から手紙をもらえて、うれしい。応援の気持ちが伝わり、今後の励みになる」と話した。同党の水野賢一幹事長も2日の記者会見で「私信で内容を熟知しているわけではないが、励まし、激励(の内容)だったと聞いている。国際的にもそういう声があるのは心強い」と強調した。 
ケネディ米大使、塩村都議に手紙 セクハラやじで激励 7/2  
東京都議会でセクハラやじを受けた塩村文夏都議に、ケネディ駐日米大使から激励の手紙が届いたことが分かった。塩村氏が所属する、みんなの党の水野賢一幹事長が2日の記者会見で明らかにした。水野氏は「私信で内容を熟知しているわけではないが、励まし、激励(の内容)だったと聞いている。国際的にもそういう声があるのは心強い」と強調した。 
塩村文夏氏はなぜ叩かれる? ブーメランを招いた引き際のミス 7/1  
初手を間違えさえしなければ、セクハラ発言としてもそこまで火の手は広まらなかったように思える鈴木都議の野次問題だが、その後の対応を間違え続けたが故に自分でボヤを大火事に育て上げてしまった。  
まず、最初からメディアは「鈴木だ」と勘付いていたのに、しらばっくれて逃げようとした無様さがいただけない。何としてでも処分請求の期日である3日間は逃げ延びたかったのだろうが、その魂胆が最初から見え見えだったのが恥ずかしかった。その直後にのこのこと名乗り出たものの、そこで「早く結婚して欲しいと思って〜」などと最も口にしてはいけない言葉から順番に放つ的な言動で火に油を注いだ。  
ついでに自民党・石破幹事長の「結婚したくてもできない人のために〜〜」という援護になっていないオウンゴールによっておまけの大炎上。これにより鈴木都議個人の問題ではなく、自民党全体の意識として「昔ながらの結婚観で凝り固まっており、その通りに出来ない方が悪いと考えている」ことが明らかとなった。  
そんな今の時代の惨状や個人の自由を把握出来ていない連中だからこそ、1強状態を活かして生活苦にあえぐ国民からあの手この手で搾り取る、規制を乱発して自由な活動を阻害する、社会問題の病巣それ自体はスルー、だけど議員報酬は元に戻しますね〜、といった政策を推し進められるのだろう。  
と、この辺りについては過去2回の記事でも触れている。  
さて、今回注目したいのは今回の一件で無様な姿を晒した自民ではなく、どちらかというと塩村都議側のマズさである。  
当初は完全なる被害者として扱われていた塩村都議だが、彼女も彼女で引き際を間違えた感があり、今ではプライベートから過去のタレント時代の言動から出自から、様々なネタが浮上してハリネズミになりかけている。  
そもそも、この一件を「セクハラ問題・性差別問題」に落とし込もうとしたのが失敗の始まりであろう。そちらの方が話は解りやすくなったかもしれないが、この手法には大きな弱点がある。それは「男女平等論に行き着くと女性の側にも不都合が出る」という点と「主張する人間によってはお前が言うなの一言でぶった斬られる」という二点だ。  
前者については、鈴木都議の野次をセクハラとするならば、女性議員が男性議員に対して失礼な言葉をぶつけたり、女尊男卑すぎる要求を突き付けたりといった言動も同様に問題視されねば話がおかしくなる。  
また後者については、塩村都議のタレント時代のキャラクターや、そのキャラに沿った言動(演技含む)のすべてがブーメランと化すおそれが解り切っていたはず。女性の権利などを主張したいのに、発言者が "女に嫌われる女" ではあまりに都合が悪い。こうした点についても『読みが甘い &客観の視点がない』と言うよりない。  
では塩村都議はどう立ち回るのが無難だったのだろうか? 無責任な後付けの意見で恐縮だが、彼女の職業は都議会議員なのだから、早い段階でその本分に立ち返るべきだったのではないだろうか?  
例えば鈴木都議が名乗り出た段階で手打ちにし、各メディアから注目を浴びていることを利用して、問題となった一般質問の場で発した内容を再度アピールし、セクハラうんぬんについては二度と口にしないといった選択肢があったはず。  
ウソでもいいから「私個人のことは政策とは無関係なのでどうでもいいです。 それより今の東京都がいかに子育てに向いていないか、いかに少子化対策の面で欠陥だらけかの方に注目してください。今後はそうした政策に関する話題のみお話させていただこうと思います」のような言葉があれば、報復めいたネガティブな報道があっても何とかしのげるだろう。  
逆に鈴木都議の側も、もっと早い段階で名乗り出て、言って良い言葉と悪い言葉を熟考した上で謝罪し「今後の処分については塩村都議に一任します。有権者の皆さんを裏切るような言動をしてしまい申し訳ありません」くらいのことが言えれば最小限のダメージで済んだはずだ。それが出来ていれば、仮に塩村都議らが「じゃあ辞職しろ」とでも言おうものなら必ず助け舟が出て逆襲のタイミングもあるだろうし、会派からの離脱すらせずに済んだ可能性がある。  
今の時代はネットやSNSのお陰で昔とは比べ物にならないスピードで情報が駆け巡る。よって政治家のような一言の失言が身を滅ぼす立場の人間は、マズイと思ったら「最悪の状況を想定してとっとと謝罪する」ことが何よりの延命策となる。身勝手で無責任な外野が石を投げ付けるより先に「石を投げている方が情がない変人である」と見せられるような形で頭を下げてしまうというのが最大の防御法なのだ。  
これは一般人のTwitter炎上などにも流用できることなのでしつこく言っておくが、マズイと感じたら下手に逃げようとか誤魔化そうと考えず、「ギャラリーが勝敗を裁定するより前に自分から堂々と謝る」こと。これを上手くやれれば、潔さを評価されて味方が増える可能性すらある。試合に負けて勝負に勝つというヤツだ。  
また論争などで自分が勝っている、押していると思っても、勝ち過ぎてはいけない。相手が苦しくなって来たなという辺りで許し、ツベコベ言わずに話を閉じること。これもこれでギャラリーに良いイメージを与えられる上手な勝ち方だ。  
徹底論破を目指す方法は一見かっこよさげではあるが、単に禍根が残るだけで、廻り廻って自分の吐いた言葉がブーメランとなり、いつか自分の首を絞めることに繋がる。日本人らしく、無駄に怨念を残さぬように、KO勝ちではなくギャラリーの裁定による判定勝ちを狙うのが最も無難だし、得る物も大きいのである。  
このセクハラ野次騒動で、鈴木都議及び自民党は負け方が下手すぎたし、塩村都議も勝ち方が下手すぎた。それ故の泥仕合である。
セクハラやじ問題はうやむや幕引き? ボヤを業火にした自民党 6/30  
東京都議会を舞台に繰り広げられている野次騒動だが、当の鈴木都議や自民党の対応のマズさが災いし、沈静化どころか日々炎が大きくなっている状況だ。  
先日アップした記事にも書いたが、上手く立ち回ればセクハラ問題ではない別の形で話を収めることもできたのに、火消しに回った自民党関係者達が揃いも揃って女性蔑視的すぎる、また諸問題の根本を全く理解していないと解る暴言を口にするものだから、根腐れしている様が如実に現れてしまった。援護のつもりが、何か発言するたびに味方に弾が当たるという状況である。  
まず当の鈴木都議本人のマズさだが、問題が発覚した当初に「私じゃない」と否定し、さらには今月20日の囲み取材の際に取材陣から「野次の発言者は議員辞職に値すると思うか?」と聞かれ、しれっと「そうですね」と答えている。じゃあ辞職して下さいという話なのだが、会派からの離脱だけで責任を取ったつもりらしい。ここまで短いスパンの有言不実行は中々にレアケースであろう。  
さらに鈴木都議は自身の公式サイトで「女性が働きやすい社会の実現」を掲げているが、それと「早く結婚すればいい」という発言は矛盾の一言だ。女性の働きやすさや子育てのしやすさを求めていたのが塩村都議なのだから、自身の公約を守る気があるならば、鈴木都議は塩村都議に賛同もしくは応援せねばならない立場のはずである。いくら票が欲しいからといって、ハナから守る気もない、また思ってもいない公約を掲げるのは勘弁していただきたい。これなど政治家としてセクハラうんぬん以前の問題である。  
次に当初は知らぬ存ぜぬを貫いていた自民党の、石破幹事長の言動も酷すぎた。一応は「党の責任者としてお詫びを」という謝罪の言葉を口にしてはいたが、その際に「結婚したくても、できない人たちのためにも」などと余計な発言をしてしまい、これがさらなる火種となってしまった。  
今回の野次に憤りを感じているのは、何も結婚したくてもできない人たちだけではない。世の女性たち全員が結婚・出産を望んでいる訳ではないし、そのような価値観は前時代的な男性の理想の押し付けに他ならない。また結婚するにしても、今の日本では適齢期にある多くの国民が夫婦で共働きをしなければ生活できない状況なのだから、子供を作る余裕はなく、結局のところカップルが同棲している以上の関係性にはなり難い。結婚を望む人間が減った理由も、少子化問題も、根本はここだろう。  
そういった意味で、石破幹事長も野次騒動で何が問題とされているのか全く理解できていないことが明白で、そんな人間が「強力に政策を〜」などと口にしたところで 「こいつらに任せても事態は好転しない」と見透かされただけなのだから、騒動が鎮火する訳がない。  
それに石破幹事長がいかにその場しのぎの発言をしたところで、自民党が弱い立場に追い込まれた国民から、さらに税を吸い上げる算段しかしていないのは明白である。消費税が上げられ、それどころか今後10%を目指しているのは明らかで、労働環境も子育て環境も改善されておらず、東北震災の復興も完了には程遠い。そんな中で議員報酬だけはちゃっかり元通りにした政府に対し、いったい何を信用しろと言うのだろうか?  
例えば自民党は移民の受け入れを進めようとしているが、なぜ移民の受け入れが必要なのかと言えば人口が減少する一方だからである。なぜ人口が減少するかといえば、結婚適齢期にある国民が結婚も出産も望めないほど苦しい生活をしているからだ。であるならば、そこを改善すれば自然と人口は上昇傾向になり、一時苦しい時期はあるかもしれないが、将来的にはなんとか持ち堪えられるのではないか?  
ところが自民党が推し進める政策・方針は、噂される携帯電話税を例に出すまでもなく、今この国に生きている弱い立場の人間から徹底的に税を吸い上げ、より苦しい立場に追い込むことにしかならない全く逆の内容である。それでは確かに移民を大量に受け入れるくらいしか打開策がなくなるだろうが、それも外国人を見下した差別的な思考だと言える。  
それは何故かと言うなら、外国人が日本に来たがる理由は母国にいるより豊かで安全な生活ができると思うからだ。ところが、日本人ですら子供も持てない酷い状況にあるのに、好き好んでそんな日本に来たがる外国人とは、いったいどのような属性の人間なのだろうか? そしていざ日本に移民したところで、彼らはどのような扱いを受けるのだろうか? SLGで遊んでいるんじゃないのだから、人口の頭数だけ帳尻が合えばいいという訳ではない。  
今回の野次騒動は、単なるセクハラ問題ではなく、国家が危機的状況にあるにもかかわらず、日本の政治家がいかに劣悪かの証明である。これは自民に限らずだが、野次を飛ばして議会の進行を妨げている暇があったら、国民が安心して結婚や子作りができる国になるのか真剣に考えろ、そこにこそ税金(=時間)を使えと言わせていただきたい。 国民は政治家を食わすための牛や豚じゃない。 
「頑張れよ」と民主都議 セクハラやじ問題で2人目 6/29  
東京都議会で塩村文夏都議(35)にセクハラやじが飛んだ問題で、民主党の山下太郎都議(41)が「頑張れよ」とのやじを認めていたことが29日、民主会派幹部への取材で分かった。幹部は「セクハラではない」と述べた。やじ発言を認めた都議は2人目。  
幹部によると、20日の民主会派の会合で山下都議がやじについて説明。「動揺しちゃったじゃないか」との発言も認めた。ほかの都議からは、やじを認める発言はなかったという。  
民主会派の石毛茂幹事長は「塩村都議を応援し、自民党側のやじを制止するための発言だった。女性個人を否定するものではなく、セクハラやじではない」との認識を示した。  
山下都議は菅直人元首相の秘書を経て、現在4期目。民主会派の幹事長などを歴任し、現在は団長を務めている。 
「他の発言者も名乗りを」セクハラやじ問題で石破・自民幹事長 6/28  
自民党の石破茂幹事長は28日、東京都議会のセクハラやじ問題に関し、鈴木章浩都議=自民会派離脱=以外の発言者も名乗り出るよう求めた。「政治家としての潔さが必要だ。自発的に名乗り出ることが求められる」と述べた。鳥取市内で記者団の質問に答えた。 
「産めないのか」ヤジは本当にあったのか 6/28  
新聞が1面でやるようなネタかと思っていたら、2大週刊誌『週刊文春』『週刊新潮』(ともに7月3日号)が揃(そろ)って2本立てで大特集。  
騒ぎ過ぎだ。  
例の都議会ヤジ騒動。ユーモアのかけらもない、つまらぬヤジが今や国際問題というのだから呆(あき)れる。  
「セクハラやじ都議会犯人の下劣」(『文春』)というのもオーバーなら、「『スケープゴート』血祭りで余罪をすっとぼけた『野次四天王』」(『新潮』)というのも、ま、どうでもいい。  
「早く結婚した方がいいんじゃないか」というヤジはたしかに鈴木章浩都議が飛ばしたのは本人も認めた。  
しかし、「産めないのか」というヤジは、塩村文夏(あやか)都議のツイッターと朝日新聞しか断定的には書いていないのだ。むろん誰の発言かも、そんなヤジが本当にあったかどうかも不明。  
で、予想通り、両誌とも塩村都議の過去をあげつらう。  
「涙のヒロイン 塩村文夏『華麗なる履歴』」(『文春』)、「実は女の敵だった『美人都議』白いスネの傷」(『新潮』)。  
やれ付き合ってた男から慰謝料を1500万円取ったの、トヨタ関連企業御曹司、朝日新聞『AERA』編集部の男性と次々、派手な男性関係、選挙事務所の賃料で裁判沙汰などなど。  
ご本人は、そんな反応を予想していたかのように女性週刊誌で、激白。  
「塩村あやか都議激白120分!『実は私も軽率な女です』」(『女性セブン』7月10日号)  
外国特派員協会での会見といい、手回しがよすぎる気がしないでもない。 
セクハラやじ 議場の音声分析「自分が産んでから」も 6/28  
複数都議がヤジ 議場の音声分析「自分が産んでから」も  
東京都議会で晩婚化対策を質問した塩村文夏(あやか)都議(35)が女性蔑視のヤジを浴びた問題で、複数の議員が立て続けにヤジを飛ばしていたことが分かった。都議会は発言者の特定を1人にとどめて幕引きを図ろうとしているが、事実解明は避けられなくなった。  
塩村都議の質問とヤジ、音声分析の結果は  
都議会の記者席で朝日新聞記者が取った録音と、都議会が庁内放送で流した都議会中継の音を朝日新聞とテレビ朝日が分析した。  
鈴木章浩都議(51)が「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジを飛ばした直後、たたみかけるように男性の声で「自分が産んでから」「がんばれよ」とのヤジが続いた。塩村都議が女性の不妊に関して質問した際には「やる気があればできる」との暴言も聞かれた。  
音声分析に協力した日本音響研究所の鈴木創所長は「口調や声の調子からヤジを飛ばした人は複数いる。たくさんの人が同時に話している」と分析した。  
都議会最大会派の自民の吉原修幹事長は、所属議員全員の聞き取りをし、鈴木都議のヤジ以外は「聞いていない」と説明していた。  
立て続けにヤジ  
朝日新聞とテレビ朝日は、18日の都議会の記者席で朝日新聞記者が取った録音と、都議会が庁内放送で流した都議会中継の音を分析。二つの音源を重ねたうえで塩村都議の声の音を小さく、男性の声の音を大きくする「シグナルエンハンスメント」の手法などで音声を補正し、精度の高いスピーカーで分かった部分について調べた。  
その結果、塩村都議に鈴木章浩都議(51)が「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジを飛ばした直後、男性の声で「自分が産んでから」とのヤジが聞こえ、「がんばれよ」の声もたたみかけるように続いた。  
塩村都議が、悩みを抱える女性への対策に関する質問をした際には「先生の努力次第」と男性の声があがり、女性の不妊に関する質問のときには「やる気があればできる」とのヤジも聞かれた。  
補正前と補正後の音声を聞き、独自の分析もした日本音響研究所の鈴木創所長は、「自分が産んでから」の発言について「ノイズの影響でクリアではないが、そう発言した可能性は十分ある」との見方を示した。音声を確認するなかで、「セクハラじゃないか」と注意する声があがっていたことも指摘した。  
都議会のヤジは、鈴木都議が自ら発言を名乗り出たが、発言者の特定は鈴木都議のみ。都議会は他の発言者の調査を進めず、25日に閉会した。 
「セクハラやじ」で注目の塩村都議も所属するみんなの党 6/27  
永田町では相次ぐ秋波 「草刈り場」懸念も  
みんなの党に、日本維新の会や結いの党が合流をにらんで秋波を送っている。浅尾慶一郎代表は呼び掛けに慎重姿勢を崩さないが、党内からは「野党再編が本格化すれば、他党の草刈り場になりかねない」(幹部)。  
浅尾氏は27日の会見で、野党間の連携に関し「一緒になるには政策などの共通点がないと駄目だ。『合流しよう』が、あいさつ代わりになっている」と指摘、相次ぐ打診を受け流した。  
会見後には、日本維新「分党」後に石原慎太郎共同代表らが結成する新党「次世代の党」の平沼赳夫暫定代表が浅尾氏を訪ね、衆参両院での統一会派結成を持ち掛けた。浅尾氏はこれに直接答えず、政策の一致が前提になるとして合同勉強会の開催を決めた。  
25日夜には党所属の当選1回の衆院議員らが橋下グループ議員と会合を開くなど、橋下新党との連携を模索する動きも出ている。 
都議会セクハラ野次 発信者を報じなかったTV局に認識の甘さ 6/27  
東京都議会で巻き起こった、みんなの党・塩村文夏氏(35才)に対する「セクハラ野次」問題は、自民党都議・鈴木章浩氏(51才)が、塩村氏に直接頭を下げて謝罪。塩村氏は、  
「ひとつの区切りがついたような気はしますが、他にも野次を言っていた人はいるので、このまま終わってしまうことには不安感があります」と、話している。  
しかし、議会の場で慣習的に野次が存在しているのも事実だ。政治評論家の板垣英憲氏はこう話す。  
「国会でも地方議会でも、野次が飛び交う場面は多くあります。合いの手を入れて笑いを誘う人もいれば、相手を誹謗中傷する人までさまざまです。特に、都議会の野次は、国会などに比べて傍聴する人が少なく、“監視の目”がない分、より辛辣になる傾向があるんです」  
今回の問題でテレビ局は、野次を飛ばした“犯人”が鈴木氏という確信を持っていながら、会見が開かれるまで報じようとはしなかった。上智大学教授(メディア論)の碓井広義氏は、「原因は報道番組の体質にある」と分析する。  
「横並び主義の各テレビ局は、自分たちが先頭を切って報道しようという考えに欠ける。“もし誤報だったら”というリスクヘッジばかりが先走ってしまうんです。発表や会見が行われ、安全地帯に入ったら、一斉に報道合戦を始め、反論の余地のなくなった人間を叩く。茶番劇と言われても仕方ありません。さらに、今回の報道姿勢には“たかが野次”といったテレビ局側の認識の甘さも感じます」 
“悲劇のヒロイン”塩村氏は「国政進出も」 分かれた明暗 6/27  
かたや世界が注目する悲劇のヒロイン、こなた差別意識まるだしの女性の敵−。東京都議会のセクハラやじ問題で、みんなの党の塩村文夏都議(35)と、自民党の鈴木章浩都議(51)が全国区の“有名人”に押し上げられた。明暗がくっきりと分かれた形だが、2人は今後どんな命運をたどるのか。  
東京都議会は25日、6月議会の最終本会議を開き、最大会派の自民などは、鈴木氏以外のやじ発言者が名乗り出るよう求める決議案を否決した。  
「私は私ができることをやっていきたい…」  
塩村氏は25日、記者団にこう語り、悔しそうな表情を浮かべた。だが、24日には外国人特派員協会に招かれるなど、海外メディアからも関心を集める存在になった。  
グラビア女優、エッセイスト、放送作家、そして都議…。順調? に出世の階段を登ってきた塩村氏はさらなるステップアップを果たすのか。  
政治評論家の浅川博忠氏は「日本人は判官びいきなので、いじめられた者に対する同情票も集まって次の選挙では圧勝するだろう。政界再編の行方次第だが、党の広告塔として国政進出の可能性もある」と指摘する。  
とはいえ、脚光を浴びたがゆえの有名税なのか、過去の奔放な言動もクローズアップされる事態となっている。  
都内の短大在学中に本格的に芸能活動を始め、当時は体当たりの仕事にも挑戦している。  
1997年には、ビートたけしが司会を務めるバラエティー番組の名物コーナー「熱湯コマーシャル」に出演し、ビキニ姿で熱湯風呂に入ったことも。グリーンのビキニ姿でバスト84センチのDカップを披露し、熱湯風呂は2秒でギブアップしたが、身体を真っ赤にしながら写真集をPRした。  
インターネットなどで注目されているのが、2007年に出演したバラエティー番組「恋のから騒ぎ」での強烈な発言の数々だ。  
「今まで付き合った人は慰謝料をくれた。(慰謝料は)1500万円」と自慢したり、エープリルフールに彼氏に妊娠したとウソをついた話などを披露。大物ミュージシャンと交際していたときには「ホテルのロビーで待っているファンに、ニコっと笑いかけた」とあけすけに恋愛話を語っていた。  
当人は周囲に「最年長としてキャラクター作りが大変だった」と話してしているようで真偽は不明だが、騒動で恐ろしい“過去”が蒸し返されてしまった。  
だが、前出の浅川氏は「『この人は被害女性』ということになると、ネガティブキャンペーンを張られても同情を買える」と太鼓判を押す。  
一方、“犯人”となった鈴木氏は、今後どうなるのか。  
「鈴木氏はとにかく選挙に強い。次の都議選は3年後なんだから、そのころに今回の件は忘れられているだろうから大丈夫だろう」  
都選出の国会議員はこう話す。だが、浅川氏は「次の選挙は、有力な対抗馬をぶつけられたら、当選するのは難しい。彼は自民党東京都連の幹部候補生だったが、その可能性も低くなった」と指摘する。  
身から出たさびとはいえ、将来を嘱望されながら転落してしまった鈴木氏。明るい未来が待ち受けているかもしれない塩村氏。1つのやじが2人の政治家人生を大きく変えそうだ。 
都議会のセクハラやじに思うこと 6/27  
東京都議会における塩村文夏議員へのセクハラやじが海外にも衝撃的なニュースとして発信され、やじを放った鈴木章浩都議が名乗り出た後も物議を醸しています。  
私は通訳時代に外国人記者クラブの会員になっているので(記者以外の会員枠もあるのです)、記者会見の案内もどんどん入ってくるのですが、6月24日(火)に開かれた塩村議員の緊急記者会見について、その案内文には「攻撃者達(Offenders)は何の対応もしていない。これまでのところ鈴木章浩議員1人が名乗り出ただけである。(訳)」と書かれています。つまり都議会がこの問題を徹底追及せず、トカゲの尻尾切りのように1人だけ生贄にして事なきを得ようとしていることが、とんでもなく時代錯誤な国家として外国人記者の目に映っているのです。きっと「日本は寛大でいいじゃないか。」、「日本は日本だ。」と思っている男性もあるでしょう。けれども例えばタリバンのようなイスラム原理主義組織が女性に教育は必要ないと学校を襲撃する事件を日本人が「信じられない!」と思うのと同じように、今回の一件が海外から「信じられない!」と驚きの目で見られていること、それが今や先進国の常識であることを日本はまず知るべきでしょう。  
塩村議員に放たれたセクハラやじが一発レッドカードであるのは今更言うまでもありません。まず欧米諸国では、結婚というプライベートなことに他人は干渉しないというのが暗黙のルールです。日本では「早く嫁さんもらえ!」、「結婚しないの?」と上司やおせっかいおばさんが男性に対しても口にするので、必ずしも女性だけに向けられる言葉ではないのが現状です。ただ晩婚や少子化についてまさに議会で質問している女性に対してのあのやじは、「女が結婚せず子供を産まないから悪いのだ。」という明らかなセクハラとしか言いようがありません。「女性は産む機械」と発言した柳沢伯夫元厚生労働大臣を思い出しました。鈴木章浩議員と柳沢伯夫元大臣は本音を共有していて、残念ながらこういう男性はまだ世の中に多いと思います。世間体を気にして政治的には「女性の活用」、「子育て対策の充実」と言ってはみるものの、ちっとも理解しようとしていないこと、問題解決にあたるべき厚労大臣自ら「女性は産む機械」なんて言ってしまう国ですから少子化がどんどん進行するのは当然でしょう。  
「早く結婚した方がいいんじゃないか。」というやじの他にも「産めないのか。」という声が聞こえ、これは更に悪質な最低のやじです。このまま放置しておくと、「日本は女性蔑視がひどい国だ。」、「オリンピックが開催される東京とはそういうところだ。」というイメージが定着するでしょうから、オリンピックに向けてイメージアップを図りたい都議会の足元からのこのセクハラやじはボディーブローのように効いてきます。鈴木議員1人に罪を被せて黙り込んでいる他のセクハラ議員は卑怯者であり、本人が名乗り出れば一番ですが、今後の為にも少なくとも東京の有権者には知る権利があると思います。  
それから名乗り出た鈴木議員を見て残念だったのは、私とたいして年の差がなかったこと。「女性は産む機械」発言の柳沢氏と鈴木議員とでは  
一世代違うのに、男性側の意識が全く変わっていないことが改めて証明されたようなもので、これも少子化が急速に進んだ大きな原因です。私は雇用機会均等法の第一世代に属し、これからは女性も働く時代だと勢いよく社会に送り出されました。「クリスマスケーキ」という言葉を無視し、30代での結婚が珍しくなくなり、私達がアラフォーになった時、いよいよ少子化が深刻化してきました。私を含め、同級生にこれだけ未婚、晩婚、離婚が多ければ世の中少子化するわけよね…と納得してしまいます。その背景については1冊本が書けるほど言いたいことがたくさんあるのでここでは書きません。ただ言えることは、保守的な男性と働きたい女性が同世代に重なっている場合、男女のマッチングは全くうまくいきません。これがバブル崩壊後の就職氷河期世代になると自信や意欲が平均的に下がり、草食系男子という言葉も生まれたように男女が結婚しない理由が変わってきます。  
もし政府がイメージアップの為ではなく真面目に少子化対策に取り組む気があるなら、少子化問題は雇用問題なのだとまず認識する必要があります。成長戦略に女性の活躍を掲げながら、残業代ゼロ法案やら配偶者控除の廃止やら第三子からの子育て支援やら言い出す安倍政権は、私から見ると「ズレている。」としか言いようがありません。そもそも第一子さえ生まれないことが問題の社会で「産めよ殖やせよ働けよ。」と号令をかけてどうするんでしょうか。相変わらずわかってないなあ…と思います。  
最後に国会のやじの話をしておきましょう。私は「やじは議会の華」とは思いません。本会議場や予算委員会のやじにははじめ驚きました。学校では「人の話は最後まできちんと聞きなさい。」と教わってきたのに、国会があんなにうるさいのは不思議でした。お世辞にも品位があるとは言い難いので、外国の要人が本会議を傍聴している時などは「お願い、今日は恥ずかしいから黙ってて…。」と内心祈ったことが幾度もありました。(やじの常習犯はたいてい決まっています。)国会でやじがなくならない理由は慣習として継承されているからで、誰かが代表質問する時、その会派で「応援よろしくお願いします。」という指示が出るのは、つまり「その通り!」、「いい質問だ!」とエールを送ることを言います。するとそれに対して「○○はどうするんだ!」というようなやじが飛ぶわけで、この応酬が与野党で繰り返されるのです。気のきいたやじ、思わずクスっと笑ってしまうやじもあり、また私が初めて代表質問で話し出した時には「大きな声で頑張れ!」と他の会派(たぶん自民党)から声が飛んできたので、声の大きさを早いうちに修正することができました。ですから不規則発言がすべて悪いとも言えないのですが、たぶん諸外国の議会はもう少し静かだと思うので(見学したドイツ議会は静かでした)やっぱり日本の国会は変だなあ…と思っています。 
塩村文夏氏 から騒ぎ発言は「必要以上に膨らませた」と反省 6/26  
6月18日に行われた東京都議会で、みんなの党所属の都議・塩村文夏氏(35才)に、「結婚した方がいいんじゃないか?」「産めないのか?」といった野次が浴びせられた問題で、自民党の鈴木章浩氏(51才)が正式の謝罪をした。  
しかし、今回の一件では塩村氏側にも騒動を招く要因があった。  
1978年、広島県福山市で生まれた彼女は、共立女子短大在学中の1998年に『ミスヤングマガジン』で準グランプリを獲得し、グラビアアイドルとして芸能界デビュー。水着姿で雑誌のグラビアページを飾り、バラエティー番組で「熱湯風呂」に挑戦してお茶の間の笑いを誘ったこともあった。  
短大卒業後、オーストラリアに留学。航空会社に勤務した。2007年からは、明石家さんま(58才)が司会を務めていた超人気番組『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)に、第14期生として1年間出演した。  
豊富な男性遍歴を語る中で、「男とタダでは別れない」と、過去につきあった男性から慰謝料をもらっていたことを告白。「もらった額は最高で1500万円」と明かし、ゲスト出演していた泉谷しげる(66才)に、「お前詐欺師だな!」と言わしめたほどだった。他にも、「交際していた男性に、妊娠したとウソをついたことがある」と語り、さんまを愕然とさせたこともあった。  
政治評論家の板垣英憲氏はこう話す。  
「グラビアアイドルとしての活動や、テレビ番組に出演した過去から、彼女のことを“アイドル議員”と認識している人が多くいるのも事実です。今回の野次も、塩村議員が相手だったから、より厳しいものになったとも考えられます」  
塩村氏自身も、女性セブンの取材に対して、  
「当時は放送作家になりたいという思いから、必要以上に話を大きく膨らませて、ハメを外しすぎた部分があったんです。たいへん軽率だったと反省しています」と、後悔の念を語るとともに、  
「私に関して、言いやすいネタが揃ってたと思うんですね。これまでの経歴ですとか…。私の過去の軽率な発言から、あんな心ない野次を浴びて、私に悩みを相談してくれていた女性たちをさらに苦しめることになってしまったのは、本当に申し訳ないです」と、“軽率な女”だったことを自覚し、猛省している。 
セクハラやじ発言者不特定で閉幕の都議会に「コメント控える」菅長官 6/26  
菅義偉官房長官は26日の記者会見で、東京都議会がセクハラやじ問題をめぐり、鈴木章浩都議以外の発言者を特定しないまま閉会したことに関し「地方議会が決定したことであり、政府としてのコメントは控える」と述べた。  
同時に「不適切な発言なのは明らかだ」と指摘。「どのような場面であってもセクハラ発言はあってはならない。安倍政権は女性が輝く社会づくりを推進しており、極めて遺憾だ」と強調した。 
塩村都議 野次問題で「さんまさんに助けてもらえるなら…」 6/26  
東京都議会で起きたみんなの党・塩村文夏氏(35才)に対する「セクハラ野次」問題。野次を受けた直後は、毅然とした態度で話を続けていた塩村氏だが、後半にさしかかると、声はうわずり、質問が終わり席に戻ると、ハンカチで目元を拭う仕草も見られた。涙の理由には、彼女自身が抱えるある思いもあった。女性セブンの取材に対し、塩村氏はこう話す。  
「プロフィールでも公開していますが、私は被ばく2世として生まれました。2世の中には、妊娠・出産について不安を抱えているかたもいますし、実際私も甲状腺の病気を持っています。子供ができにくいということもあるそうなんです。私自身、35才になって“いい年”ですし、2世であることを気にすることもあったので…」  
逡巡する時間があまりにも長くつらかったせいか、そう自身のことを語ると言葉をつまらせ、天を仰いだ。  
琉球大学教授・矢ヶ崎克馬氏は「被ばく2世であることと、妊娠の問題や甲状腺の病気が無関係とは言い切れない」と話す。  
「被ばくしてDNAに異常をきたせば、それが親から子、子から孫へと伝わり、白血病や甲状腺の病気を引き起こす可能性もあります。実際に話を聞いた2世の女性は、自身の体にはなんの問題はないものの、“子供に影響があるのでは?”と不安に思うこともあると言います」(前出・矢ヶ崎氏)  
しかし、塩村氏は過去にグラビアアイドルとして芸能活動をし、その後は明石家さんまがMCを務めた『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)に出演、男性遍歴を赤裸々に語っていたこともある。ゆえに、塩村氏が流す涙さえも、過去のタレント性によって疑いの目を向けられてしまっている。その事実を伝えると、彼女は伏し目がちになり、悲しみを押し殺すようにこう答えた。  
「あれは、私の考えをうまく伝えることができなかった悔し泣きで、計算などではありません。そもそも、あの場にいるのは、そんな演技が通用するような人たちではないですから。むしろ泣くことで、弱みを見せることになると思います。“これだから女は”と言われたくなかったので、壇上では我慢したんですが。席に戻ったら涙を止めることができなくて…」  
そして、騒動以降、眠れない日々が続いているという。  
「あの日から、ベッドに入っても、夜中の4時くらいまで寝れなくて。ある意味、違ったところで注目を浴びてしまっているという、怖さと心配があって…」(塩村氏)  
そう正直な思いを吐露した。彼女の名を一躍有名にしたさんまからは、騒動が大きくなってからも連絡はないという。  
「さんまさんとは、番組に出ているときから1回も連絡を取ったことがありません。電話番号も知りませんし。カメラが回っているときしか、話をしたこともないんです。番組の卒業のときに初めて、2ショット写真を撮らせてもらえたくらいで。もし助けてもらえるのであれば、本当にありがたいんですけどね…」 
セクハラやじで分かれた明暗 “悲劇のヒロイン”塩村氏は「国政進出も」 6/26  
かたや世界が注目する悲劇のヒロイン、こなた差別意識まるだしの女性の敵−。東京都議会のセクハラやじ問題で、みんなの党の塩村文夏都議(35)と、自民党の鈴木章浩都議(51)が全国区の“有名人”に押し上げられた。明暗がくっきりと分かれた形だが、2人は今後どんな命運をたどるのか。  
東京都議会は25日、6月議会の最終本会議を開き、最大会派の自民などは、鈴木氏以外のやじ発言者が名乗り出るよう求める決議案を否決した。  
「私は私ができることをやっていきたい…」  
塩村氏は25日、記者団にこう語り、悔しそうな表情を浮かべた。だが、24日には外国人特派員協会に招かれるなど、海外メディアからも関心を集める存在になった。  
グラビア女優、エッセイスト、放送作家、そして都議…。順調? に出世の階段を登ってきた塩村氏はさらなるステップアップを果たすのか。  
政治評論家の浅川博忠氏は「日本人は判官びいきなので、いじめられた者に対する同情票も集まって次の選挙では圧勝するだろう。政界再編の行方次第だが、党の広告塔として国政進出の可能性もある」と指摘する。  
とはいえ、脚光を浴びたがゆえの有名税なのか、過去の奔放な言動もクローズアップされる事態となっている。  
都内の短大在学中に本格的に芸能活動を始め、当時は体当たりの仕事にも挑戦している。  
1997年には、ビートたけしが司会を務めるバラエティー番組の名物コーナー「熱湯コマーシャル」に出演し、ビキニ姿で熱湯風呂に入ったことも。グリーンのビキニ姿でバスト84センチのDカップを披露し、熱湯風呂は2秒でギブアップしたが、身体を真っ赤にしながら写真集をPRした。  
インターネットなどで注目されているのが、2007年に出演したバラエティー番組「恋のから騒ぎ」での強烈な発言の数々だ。  
「今まで付き合った人は慰謝料をくれた。(慰謝料は)1500万円」と自慢したり、エープリルフールに彼氏に妊娠したとウソをついた話などを披露。大物ミュージシャンと交際していたときには「ホテルのロビーで待っているファンに、ニコっと笑いかけた」とあけすけに恋愛話を語っていた。  
当人は周囲に「最年長としてキャラクター作りが大変だった」と話してしているようで真偽は不明だが、騒動で恐ろしい“過去”が蒸し返されてしまった。  
だが、前出の浅川氏は「『この人は被害女性』ということになると、ネガティブキャンペーンを張られても同情を買える」と太鼓判を押す。  
一方、“犯人”となった鈴木氏は、今後どうなるのか。  
「鈴木氏はとにかく選挙に強い。次の都議選は3年後なんだから、そのころに今回の件は忘れられているだろうから大丈夫だろう」  
都選出の国会議員はこう話す。だが、浅川氏は「次の選挙は、有力な対抗馬をぶつけられたら、当選するのは難しい。彼は自民党東京都連の幹部候補生だったが、その可能性も低くなった」と指摘する。  
身から出たさびとはいえ、将来を嘱望されながら転落してしまった鈴木氏。明るい未来が待ち受けているかもしれない塩村氏。1つのやじが2人の政治家人生を大きく変えそうだ。 
セクハラやじ問題、ベテラン議員2人が浮上 6/25  
東京都議会のセクハラやじ問題で、議会運営委員会は、信頼回復や再発防止に努める決議案を25日の本会議に提案することを決めた。巧みな幕引きを狙うが、一部を認めた鈴木章浩都議(51)=都議会自民党を離脱=以外に、「産めないのか」という劣悪極まるやじを飛ばした発言者として、2人の名前が浮上している。首都や日本の名誉を汚した議員は、どう償うべきなのか。  
「発言したのは1人だけではない。再発防止のため名乗り出てほしい」  
みんなの党の塩村文夏都議(35)は24日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見し、こう訴えた。  
都議会は、2020年東京五輪も見据え、信頼回復や再発防止のための決議案を25日の本会議に提案するが、各会派の調整が難航し、3本の決議案が提案、採決される。自民党や公明党などの案が賛成多数で可決される見通しだが、共産党の決議案は、鈴木氏の議員辞職を求めている。  
こうしたなか、「産めないのか」という、性差別的暴言を飛ばした人物について、都議会では2人の名前がささやかれている。関係者はいう。  
「あくまで疑いだが、中堅・ベテラン議員だ。ともに日ごろから下品な言動が指摘されている。ただ、発言については断固否定している」  
それにしても、ここまで大きな失言をした場合、どのような償い方が最も適切なのか。  
危機管理コンサルタントで「リスク・ヘッジ」社長の田中辰巳氏は「失言には『罪のないもの』と『罪のあるもの』がある」といい、解説する。  
「前者は言い間違いなどで、すぐに訂正して、謝罪すれば解決に向かうが、後者の差別発言の対応は難しい。徹底して謝るしか方法はないが、当事者の怒りが収まるかどうかだ。(当初、やじを否定した)鈴木都議の対応はやってはいけない典型例といえる」  
そして、「産めないのか」と発言した人物については、田中氏は「論語に『過ちて改めざる、是(これ)を過ちという』という言葉がある。本当の過ちは、過ちと知っていながら悔い改めないことである−との意味。この人物にアドバイスはない」と語った。  
メディアの中には、科学的手法で発言の主を特定しようとする動きもある。特定されれば、議員辞職は不可避だろう。 
セクハラやじ問題で都議会、信頼回復を決議 別の発言者調査は否決 6/25  
東京都議会は第2回定例会最終日の25日、本会議を開き、セクハラとも取れるやじの問題に絡み、自民、公明、民主、結いと維新、みんなの各党が共同提案した「都議会の信頼回復に関する決議」を賛成多数で可決した。みんななどは、鈴木章浩(あきひろ)都議(51)=自民を離脱=以外のやじを発した議員に名乗り出るよう求め、共産は鈴木都議の議員辞職を求める決議案をそれぞれ提出したが、否決された。  
本会議の冒頭、吉野(よしの)利明(としあき)議長(66)=自民=は「再発防止と信頼回復に向け、秩序を守り、品位を重んじた発言や行動に努めるよう、強くお願い申し上げる」と呼びかけた。  
問題となった18日の本会議では、塩村文夏(あやか)都議(35)=みんな=の一般質問中、鈴木都議が「早く結婚した方がいい」というやじを飛ばした。鈴木都議は当初、やじを否定していたが23日になって認め、謝罪した。  
みんな側は「(子供が)産めないのか」といったやじもあったとしているが、可決された決議は鈴木都議以外のやじについて、発言者特定は求めていない。  
25日の本会議は午後1時開会予定だったが、共産が鈴木都議に本会議での謝罪を求める動議を出すかどうかなどの調整が難航、開始が約3時間遅れた。動議は認められなかったが、本会議では共産が「動議を認めないのか」などと議長に詰め寄る一幕もあった。」  
都議会の信頼回復に関する決議要旨  
一部議員から女性議員に対し、人権侵害と言われかねない不規則発言が発せられ、都民の信頼を損ねた。今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、二度とこのようなことが起こらないよう、都議会の信頼回復及び再発防止に努めるべく、決意する。 
「まさか直接謝れというのか」竹田恒泰氏 6/25  
“やじ問題”の塩村文夏都議に不満あらわ 
女性蔑視のやじ問題で塩村文夏都議が24日の外国特派員協会での会見で安倍晋三首相に対しコメントを要求したことを受け、明治天皇の玄孫(やしゃご)で憲法学者の竹田恒泰氏が25日、自身のTwitterで「まさか直接謝れというのか」と塩村都議へ対する不満をあらわにした。  
18日に行われた東京都議会定例会の一般質問で、塩村都議が妊娠や出産に関する政策を尋ねた質問中に、「早く結婚しろ」「産めないのか」などと侮蔑的なやじが飛んだことをめぐり、発言者に対する批判が出ている同問題。  
しかし、竹田氏は「産めないのか」について「本当にそういう発言があったか疑問の声が上がっている。塩村議員のツイッター以外で認められないからだ。誰も聞いていないし記録にも残っていない」などと、塩村議員の主張に対する信ぴょう性について指摘。さらに今回、同都議が安倍首相に意見を求めたことに対し、「それはいささか出過ぎてはいないか。総理はすでに浅尾代表に謝罪している。塩村議員は、総理からそれ以上の何を引き出そうとしているのか。まさか直接謝れというのか」と批判。「はじめ気の毒に思ったが、きな臭くなってきた」などとコメントした。  
竹田氏は今回のやじ問題について23日にもTwitterで「無論人格を否定するヤジはいけませんし男女の違いもありますが」と前置きした上で、「塩村さんには、上手に受け流して嫌味の一つでも言う余裕を持って欲しいと思います」と求めるツイートを投稿している。 
塩村都議「選挙事務所の家賃未払いトラブル」報道を否定 6/26  
「セクハラヤジ」を訴えた塩村文夏都議(35)が2014年6月26日、一部週刊誌に報じられた選挙事務所の家賃未払いトラブルに対し、自身のツイッターで反論した。  
塩村都議は2013年10月4日にも、週刊誌「フライデー」10月18日号に掲載された「『恋から』美人都議〈みんなの党・塩村あやか〉『選挙事務所の家賃未払い』トラブル」について、公式ホームページ上で反論していた。13年3月下旬から6月下旬まで、政治活動および選挙活動のために塩村都議が使用していた事務所の家賃が未払いなのではないかと報じられたことに対し、塩村都議はオーナーから「それ(家賃)は結構です」と言われており、オーナーとの間に賃貸借契約を締結した事実はないと主張していた。  
26日発売の「週刊文春」7月3日号では家賃未払いトラブルが訴訟に発展していたことに触れていたため、塩村都議はツイッターで「週刊誌に掲載された記事につきまして、重要な部分のみ説明をさせて頂きます」として再度説明した。  
「事務所家賃未払の事実は全くありません。先立って私の方から都議選出馬時の事務所のオーナーに対して、債務不存在確認、面会強要等の差し止めを求めて提訴しています」  
「なお、私は同氏から、昨年来、非公開の自宅や、都庁、街頭演説会場など、再三にわたり、面会強要、嫌がらせ、業務妨害等を受けており、平成26年2月、東京地裁は、同氏に対して、面会強要禁止等の仮処分決定を下しています」  
などと投稿し、報道内容を否定している。 
セクハラやじ問題、残る発言者どうする? 自民都議団が議員総会 6/25  
セクハラやじ問題に揺れる自民党都議団は25日、議員総会を開いた。これまでの議員団の聞き取り調査では、やじの一部を認めた鈴木章浩都議(51)=会派離脱=以外の発言者は確認されておらず、対応が注目される。都議会は同日午後、6月議会の最終本会議を開催。吉野利明議長が冒頭、セクハラやじ問題に触れ、全議員に議会の秩序と品位を守るよう呼び掛ける。  
自民党都議団がみんなの党の会派などと共同で、議会の信頼回復と再発防止を誓う決議案も提出、可決される見通し。  
みんなの党は、これとは別に「早く結婚した方がいい」とやじを飛ばした鈴木都議以外の議員に名乗り出るよう求める決議案を提出するが、反対多数で可決されない公算。共産党が提出する鈴木都議の議員辞職を求める決議案も否決されそうだ。  
やじを飛ばされた、みんなの党の会派の塩村文夏都議(35)によると「産めないのか」「まずは自分が産めよ」などのやじもあったという。 
謝罪当日も疑惑を否定した「セクハラやじ都議会 犯人の下劣」 文春が特集 6/25  
6月26日(木)発売の『週刊文春』が『「産めないのか」発言の”共犯者”を直撃!セクハラやじ都議会 犯人の下劣』という特集を組んでいることが、本誌の調べによって明らかになった。  
同記事によれば、鈴木章浩・都議が塩村あやか都議に「性差別」発言を謝罪した当日の午前十時頃、自宅を出るところを週刊文春が直撃したという。  
「自民党内からも鈴木さんの名前が出ているが?」という問いに、鈴木都議は「誰がいったんですか!」と気色ばみ、文春記者が「確認ですけど、鈴木さんではない?」と畳みかけると、「ないです。(やじを言った都議は)早く名乗り出たほうが良いと思いますよ」としらばくれたんだとか。  
なのに、数時間後に、鈴木章浩・都議は一転して「早く結婚したほうがいいんじゃないか!」発言を認め、謝罪するに至った。一体何があったのか。文春記事は次のように指摘する。  
石破茂幹事長の一喝で一転して謝罪  
「鈴木氏が犯人であることは、週末には自民党本部まで上がっていました。都議会自民党は当初、『発言した都議は特定できない』とすることで幕引きを考えていたのですが、石破茂幹事長が『名乗り出させろ』と押し切ったのです。これを受けて23日は、都議会自民党の吉原修幹事長や宇田川聡史政調会長が鈴木氏を別室に呼んで、『とにかく認めて謝罪しろ』と説き伏せたのです」  
だとするならば、反省・改心して塩村あやか都議に謝ったのでなく、自民党本部からの圧力があり、嫌々、罪を認め、謝罪したことになる。週刊文春・記事では、鈴木都議の悪行の数々が暴かれ、「性差別」ヤジを飛ばしたもう一人の「真犯人」に直撃している。  
いやはやそれにしても、鈴木議員が都議を続けるならば、給与・政務調査費・費用弁償など総計2000万円以上を同議員はあと3年間、毎年受け取ることになる。税金の無駄遣いでしかない……といったならば、言い過ぎであろうか。 
セクハラやじで鈴木章浩都議が謝罪...女性蔑視より深い政治家の病巣 6/25  
東京都議会の一般質問中に、女性都議に対してセクハラ発言・女性蔑視発言と受け取れる野次が飛んだ騒動で、発言の主が鈴木章浩都議(自民党・大田区選出)だったことが判明し、都議会自民党の吉原修幹事長が謝罪した。  
野次の標的となった塩村都議および所属するみんなの党は、自民党議員が座るエリアから複数の都議が野次を飛ばしていたとして、声紋分析する方針を決定。その矢先の鈴木都議の"自白"だった。  
鈴木都議は「早く結婚した方がいいんじゃないか?」といった発言は認めているものの、それ以外の子供を産む産まないといった野次については否定している。  
さて、この野次騒動は早い段階から「S議員が怪しい」と犯人探しがされていたのだが、当初 「疑わしいS議員」とされた鈴木議員は野次を発したか否かについて「私じゃない寝耳に水だ」と全否定していた。  
また、塩村都議は議長に対して野次の発言者の処分を求める書面を提出したが、発言者の氏名が書かれていないことを理由に不受理とされている。  
そのような経緯で、一時は自民党お得意の知らぬ存ぜぬでウヤムヤになる流れに傾きかけたが、今回は世間の反発が想像以上に大きく、さらに海外メディア(米CNNなど) でも報じられ、日本に対する「人権軽視・女性蔑視」といったレッテル貼りに一役買ってしまう格好となり、さすがの自民党も無視できない立場に追い込まれたようだ。  
だが、今回の騒動を単なるセクハラ発言や女性蔑視の問題としてしまって良いのだろうか? もっと根本的な部分に病巣があるのではないだろうか?  
まず、政治家というのは税金で食っている身である。よって、彼らが生きている1分1秒ごとに税金が消費されていると考えねばならない。  
では、その政治家の役目とは何だろうか? どんな仕事の対価として給料(=税金) が支払われているのだろうか?  
答えは簡単で、選挙公約を守り、自分に票を投じてくれた有権者を裏切らぬよう心がけて働くことである。それが政治家のお仕事の基本中の基本のはずだ。  
だからこそ、会議中に口汚い野次を飛ばすといった"時間の無駄遣い"をした時点で非難されて当然なのである。 発言の内容がセクハラだったとか、女性蔑視だったといった点は二の次だと考えるべきだろう。鈴木議員および自民党は「卑しくも税金で飯を食っている立場で勤務中に時間を無駄にしたから」こそ、猛烈な批判を浴びているのだ。  
仮に鈴木都議が塩村都議の質問に対して「早く結婚すれば〜〜」と言いたいのであれば、自分の持ち時間の中で堂々と意見を述べればいい。オフィシャルサイトの公約に 「女性が暮らしやすい世の中を!」などという文言を踊らせている人物がそんな発言をしたらどうなるかという問題はあるが、都民を代表する者として正々堂々と発せられた意見ならば、無責任な匿名2ちゃんねらーのような野次攻撃よりは幾分マシだろう。正面切って自分の意見として口にできない発言ならば、野次としても口にするなという話である。  
今回はたまたま舞台が都議会だったが、こうして考えてみるとより酷いのは国会の方である。 国会議員に話を聞いてみると、彼らは「若手なんて議会では野次要員なんだよ」と当たり前のように答える。本人が野次という手法を好む好まざるに関わらず、自分達の"敵"に対して頑張って野次を飛ばさないと後で先輩議員にドヤされるそうだ。この時点で日本の国会議員の勘違いっぷりが見て取れるが、我々国民は国会議員に下品で口汚い野次を発せさせるために税金を支払っている訳ではない。  
また、いくら自分の意見と違う内容の発言だったとしても、発言者に対してよってたかって罵声を浴びせて威嚇するなど、単なるイジメ・暴力ではないか。そんなくだらない真似をして時間と税金を浪費できるほど今の日本は豊かなのだろうか?  
今回の一件を単なる「失言屋がヤラかしちゃいました」で終わらせてはならない。これを機に「会議中の野次は一切禁止。不規則発言をしたら問答無用で即退室&罰則」くらいの決まり事が作られても良いくらいだろう。政治家にとって時間=税金なのだから、この程度のルールはあって当然である。  
余談だが、この鈴木都議は大田区議時代の2005年に公費(1人80万円) でモナコのカジノを視察に行き、その際の視察報告書の大半が、全く無関係な大学教授の講演内容から盗用した物だったことが発覚して話題になった人物である。  
政治家たるもの、世間から後ろ指を指されるような下品な言動を慎んで職務に臨むと共に、税金とは何かの勉強会(再教育)から始めていただきたい。 
首相、セクハラやじで陳謝 みんな・浅尾代表に 6/24  
安倍晋三首相(自民党総裁)は24日、東京都議会のセクハラやじ問題で、みんなの党の浅尾慶一郎代表に陳謝した。首相は通常国会閉会を受けた各党へのあいさつまわりの一環で、国会内のみんなの党控室を訪れた。自民党の都議=会派離脱=が、みんなの党所属の女性都議へのセクハラやじを認めたことを踏まえ「都議会の件では申し訳ありません」と述べたという。 
セクハラやじに「金目」発言…石破氏「発言には注意を」 6/24  
自民党の石破茂幹事長は24日午前の党役員連絡会で、東京都議会のセクハラやじ問題や、石原伸晃環境相の中間貯蔵施設の候補地をめぐる不適切発言を念頭に「不用意な発言が続いているので注意してほしい」と注意を促した。その後の記者会見で、石破氏はやじ問題について「党全体の問題として厳しく受け止めなければいけない。(自民党都連は)今後の対応について速やかに結論を出してもらいたい」と述べた。 
「産めないのか」などの声紋分析、音源精査へ みんなの党 6/24  
東京都議会のセクハラやじ問題で、被害に遭った塩村文夏都議(35)が所属するみんなの党の会派は24日までに、鈴木章浩都議(51)以外のやじ発言者を声紋分析で特定するため、業者と相談しながら音源を精査する意向を固めた。ただ、発言に不明瞭なところもあり、分析には難航も予想されるという。  
同会派の両角穣幹事長は「自ら名乗り出てほしいと思う。それが難しいなら各会派がしっかり調査してほしい」と話している。  
同会派によると、議会局から提供を受けた一般質問の映像・音声データには、鈴木都議の「早く結婚した方がいい」という声は明瞭に残っていたが、ほかの「産めないのか」などのやじは、一部だけ聞こえたり、ほかの音でかき消されたりしていた。  
塩村都議が20日に議長宛てに提出を試み、不受理になった処分要求書では、鈴木都議が発言した結婚に関するやじのほか「まずは自分が産めよ」「子どもを産めないのか」「子どももいないのに」といった言葉もあったという。 
“セクハラやじ”鈴木章浩氏の素性 ビジュアル系で選挙巧者 尖閣上陸経験も 6/24  
世界に向けて、日本の恥をさらした東京都議会のセクハラやじ問題。発言から5日たち、鈴木章浩都議(51)が「早く結婚したらいいじゃないか」と発言したことを“自供”したが、肝心の「産めないのか」などの“やじ犯”は不明のままだ。事態収束を図りたい自民党だが、犯人捜しは続行中で、鈴木都議も「名乗り出て謝罪すべきだ」と呼びかけた。さらなる下劣やじの発言者は特定できるのか。  
「私じゃない」と嘘をつき続け、23日になってやじを認めた鈴木都議。会見では「少子化、晩婚化の中で『早く結婚した方が』という思いで発言した」などと述べ、「大きなお世話だ!」と世の女性たちの怒りをあおる結果に。同日夜には、大田区の事務所に約20個の生卵が投げつけられる騒動にも発展した。  
周囲から袋だたき状態の鈴木都議だが、「子供を産めないのか」「まずは自分が産めよ」などの“やじ犯”は他にいる。  
犯人捜しに、都議会は戦々恐々となっており、「女性をより侮辱した内容のため、発言者を特定しないわけにはいかないだろう。自民党の議席から聞こえたという話があるが、『自民党の都議ではない』という話が出回ったりしている」(都庁関係者)と、牽制(けんせい)する動きも勃発しているのだ。  
渦中の人となった鈴木都議は長男(23)、長女(20)、次女(18)の3人の子供の父であり、やじの内容とは裏腹に「女性が働きやすい社会の実現」を政策に掲げていた。  
青山学院大卒業後、実家のクリーニング店を継いだが、1999年に自民党公認として大田区議選に初当選。消えた年金記録問題などで自民党に逆風が吹いた2007年に補欠選挙で都議に当選。昨年、3回目の当選を果たした。「ビジュアル系で、選挙に強かった」(都選出国会議員)という。  
一方、今回の失言を占うような軽率な一面も。「区議時代の05年に行った欧州視察の報告書の半分近くを、大学名誉教授の講演要旨から引用していた」(都庁周辺者)と、コピペ騒動を起こしたことがあった。  
2期目の12年8月には、尖閣諸島の魚釣島に地方議員や政治団体幹部ら計10人で上陸し、沖縄県警の任意聴取を受けたことも。昨年12月の総務委員会では、徳洲会グループからの5000万円提供問題で、猪瀬直樹前都知事に対し、「人のせいにして逃げようとしている」と息巻き、疑惑追及の急先鋒となった。  
塩村文夏都議(35)へのセクハラやじを受け、笑いに包まれた都議会。異常ともいえる光景には、こうした事情があるという。  
「塩村都議は週刊誌でイケメン議員との不倫疑惑が報じられたり、バラエティー番組『恋のから騒ぎ』で元彼との派手な交際エピソードを語ったりと、異色の存在だった。『不倫している高飛車な女が、高齢出産対策を語るな』という雰囲気があり、今回のやじにつながったようだ」(自民党関係者)  
塩村都議は不倫疑惑について否定している。問題意識のない都議会に、自浄作用は期待できそうもない。 
「私ではない」否定一転、セクハラやじの鈴木都議が謝罪 6/23  
東京都議会でみんなの党会派の塩村文夏(あやか)都議(35)に対しセクハラともとれるやじが飛んだ問題は、発言から5日目の23日、自民党の鈴木章浩(あきひろ)都議(51)が発言者であると名乗り出て謝罪した。しかし、鈴木都議が認めたのは「結婚した方がいい」という発言だけで、ほかのやじについては否定。五輪開催都市の都議会として「恥」をさらした問題は、まだ尾を引く可能性がある。  
問題のやじから5日が経過し、ようやく発言を認めて謝罪した鈴木都議。23日午後に開いた記者会見では、謝罪が遅くなった理由を何度も問われたが、「(自分が言っていないやじも)一緒になって報道されていたので、お話しする機会を失ってしまった」という弁明に終始した。  
普段の知事定例会見を上回る大勢の報道陣が詰めかけた東京都庁の会見場。硬い表情で姿を現した鈴木都議は冒頭、おびただしい数のカメラのフラッシュを浴びながら深く頭を下げた。  
問題が起こった後、鈴木都議は「やじの発言者ではないか」と報道陣からたびたび取材を受け、その都度「私ではない」と否定していた。それだけに何度も「なぜ嘘を」と問われたが、「謝罪の機会を逸してしまった」と謝罪を繰り返すのみだった。  
問題となったやじを発言した理由は「塩村議員を誹謗(ひぼう)するつもりではなく、少子化とか晩婚化が問題となっている中で、早く結婚した方がよいのではないかと思った」と述べ、報道陣から失笑が漏れる一幕もあった。19日の自民党のヒアリングにも嘘をついたのかと問われると「そうですね」と力なく答えた。  
また、やじを発した都議は複数人いるとみられ、誰が同調したか把握しているかどうかについては、「他の発言は確認していないが騒がしかった。私が引き金となって申し訳ない。初心に戻って、この状況を払拭するため、がんばりたい」などと述べるにとどめた。  
鈴木都議は青山学院大学法学部卒。大田区議を経て平成19年の都議選で初当選し、現在3期目。都議会では総務委員会副委員長を務めている。  
座右の銘は「至誠にして動かざるものなし」。政治家を志した動機は「海外ボランティアを通じて、日本のために何とかしたいと考えた」としていた。  
24年8月には戦時中に起きた疎開船遭難事件の洋上慰霊祭に参加し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)に上陸したこともある。  
ホームページでは「女性が働きやすい社会の実現」も訴えていた。 
セクハラやじ問題、自民、鈴木章浩都議と特定 「産めないのか」は否定 6/23  
東京都議会の塩村文夏都議(35)の一般質問中に「早く結婚しろ」などとセクハラと取れるやじが飛んだ問題で、都議会自民党は23日、記者会見し、やじを飛ばしたのは同党の鈴木章浩都議(51)だったと明らかにした。同党によると、鈴木議員は「都民や自民党の皆さんにおわびをしたい」と都議団に説明、「責任を取って会派を離脱したい」と申し出た。都議会自民党は同日認めた。一方で、鈴木都議は「子どもが産めないのか」との発言は否定したという。  
自民党は59人が所属する最大会派。問題発生後、所属都議から聞き取り調査を進めていた。鈴木都議は平成19年に補欠選挙で東京都議に当選、現在3期目。23日朝、自宅前で報道陣にやじについて「していない」と否定していた。  
塩村都議が所属するみんなの党の会派の両角穣幹事長は、やじの声は複数の男性で、自民党の都議が座る席の付近から上がったと指摘。同会派は発言者を特定するため、声紋分析の準備をしていた。 
都議会やじ発言者は名乗り出ろ 自民石破幹事長 6/21  
自民党の石破茂幹事長は21日の読売テレビ番組で、東京都議会の一般質問中にみんなの党会派の女性議員にセクハラとも取れるやじが飛んだ問題に関し、発言者は自ら名乗り出るべきだと強調した。「誰であれ『自分でした』と言っておわびすべきだ。仮にわが党であったとすれば、党としておわびをしなければいけない。大変申し訳ない」と述べた。「産めないのか」などのやじが、自民党会派の席から発せられたとの指摘があることについては、「今の時点で自民党議員と決まったわけではない。特定して言っているわけではない」と述べるにとどめた。 
都議会:女性議員、セクハラヤジの発言者特定と処分求める 6/20  
東京都議会本会議で質問したみんなの党会派の塩村文夏(あやか)議員(35)がセクハラのヤジを浴びせられた問題で、塩村氏は20日、発言者を特定したうえで地方自治法に基づく処分をするよう求める要求書を吉野利明議長に提出した。吉野議長は受理するかどうかを判断する。  
要求書で塩村氏は、「自分が早く結婚すればいいんじゃないか」「まずは、自分が産めよ」「子供を産めないのか」「子供もいないのに」−−などのヤジを受け、侮辱されたと主張。発言者の処分や再発防止措置などを求めている。  
地方自治法133条は「議会の会議または委員会で侮辱を受けた議員は、議会に訴えて処分を求めることができる」と定め、議場での陳謝や出席停止などの懲罰を設けている。  
塩村氏は報道陣に「発言者に名乗り出てもらえば私の傷も癒えるが、そうでない以上、こういう手段を取るしかない」と訴えた。  
同党女性局長の薬師寺道代参院議員も同行し、ヤジを飛ばした者に議員辞職を促すよう議長に文書で申し入れた。薬師寺氏は「社会問題として捉えていただきたい」と述べた。  
この問題で、田村憲久厚生労働相は20日の閣議後の記者会見で「非常に不快な話で、断じて許されない」と厳しく指摘。「女性都議をはじめ報道でこのヤジを知った多くの女性の心を傷つけた。人として大問題で、どこの党であろうと許される話ではない」と述べた。森雅子・少子化担当相も閣議後会見で「事実なら絶対あってはならない。許されないことだと思う。再度、こうしたことが起こらないようにしていただきたい」と批判した。 
ヤジ発言「不愉快。反省、猛省を」 野田・自民総務会長 6/20  
都議会で女性議員に「早く結婚すればいい」「産めないのか」などと男性議員からヤジがとんだ件はとても不愉快だ。仮に自民党議員のヤジなら安倍晋三首相の進めている成長戦略を否定しかねない発言になる。成長戦略の「1丁目1番地」は女性の活躍なんだとちゃんと学んで咀嚼(そしゃく)して、議員らしくきちんとした姿勢で臨んでほしい。私もこういうことと闘ってきた。本音はあるだろうが、それは通用しない時代になったと肝に銘じていただきたい。反省、猛省はしていただきたい。日本を立て直すためにやらなければならないことは、女性が活躍できて、子供が産み育てられる国をつくらなければだめになる、とこれだけ総理が言っていることを聞いていなかった。反省してほしい。(記者会見で) 
女性議員に「早く結婚しろ」 都議会でヤジ飛ぶ 6/19  
東京都議会の本会議で、妊娠や出産を巡る都の支援について質問していた女性都議に対し「自分が早く結婚しろ」などとヤジが飛んでいたことが19日、分かった。問題のヤジは18日の本会議で、みんなの党の塩村文夏議員(35)が質問中に上がった。塩村議員によると「産めないのか」という声も聞こえたという。同党によると、発言者は不明だが、自民党の議員が座る席の付近から聞こえたという。塩村議員は19日、「女性の悩みを代弁する中でこのようなヤジが議員から上がったのは非常に残念」と話し、議長あてに発言者の処分を求める文書を提出する考えを明らかにした。 
女性都議に「早く結婚しろ」「産めないのか」本会議中にやじ 6/19  
東京都議会の一般質問で、妊娠や出産に関する都の支援政策を尋ねた塩村文夏都議(35)に「早く結婚しろ」「産めないのか」とのやじが飛んでいたことが19日、分かった。  
やじは18日の本会議中にあり、塩村氏が所属するみんなの党の会派は19日、セクハラや個人攻撃に当たるとして、発言者を特定し注意するよう議会運営委員会に申し入れることを明らかにした。  
同党の両角穣幹事長によると、やじの声は複数の男性で、自民党の都議が座る席の付近から上がったという。両角幹事長は「五輪開催都市の議会として、恥ずかしい」と話している。  
塩村都議は放送作家として活動、昨年6月の都議選で初当選した。日本テレビのバラエティー番組「恋のから騒ぎ」に出演したこともあった。 
女性都議に「産めないのか」 自民?議員席からヤジ 6/19  
「自分が早く結婚すればいい」「産めないのか」。18日の都議会で、妊娠、出産、不妊に悩む女性への支援の必要性を訴えた女性都議に対し、議場からこんなヤジが飛び、所属会派が抗議する騒ぎになった。ヤジを受けたのはみんなの塩村文夏氏(35)。塩村氏は涙ながらに質問を続けた。ヤジは自民都議らが座る一角から上がっていた。終了後、みんなの両角穣幹事長が、自民の吉原修幹事長に抗議した。吉原幹事長は、発生源が自民かどうかは「わからない」としながらも、「各会派が品位を持って臨むべきだ」と話した。 
都議会:セクハラやじ 女性議員に「早く結婚しろ」 6/19  
東京都議会の本会議で18日、みんなの党会派の塩村文夏(あやか)議員(35)が、女性の妊娠・出産を巡る都の支援体制について一般質問をしていた際に、男性の声で「早く結婚しろよ」「子供もいないのに」などのヤジが飛んだ。同会派は、議員席からだったとして「公の場でセクハラ発言を受けた」と反発。発言議員を特定し、注意するよう議会運営委員会に申し入れる。塩村氏は議長席前の演壇でヤジを浴び、声を詰まらせる場面もあった。質問終了後、報道陣に「女性の気持ちを代弁していただけに腹が立つし、悲しい」と語った。同会派の両角穣(もろずみみのる)幹事長は「6年後に五輪が開かれる都市の議会でこういう発言が出るのは恥ずかしい」とあきれた様子。一方、議運の吉原修委員長(自民)は「聞いていない」とした上で、「(各)会派の中で品位のない発言をしないよう確認すればいいのでは」と述べるにとどめた。塩村氏は昨年6月の都議選で初当選。放送作家として活動し、日本テレビが放送していた人気バラエティー「恋のから騒ぎ」に出演していた。