靖国参拝 失望されても心配ありません

安倍首相の靖国参拝 
「失望した」は disappointed 
「遺憾」は regret 
「非難」 ・・・ 
「抗議」 ・・・ 
黙っていては示しのつかない アメリカの立場上の注意メッセージ 
目的は中韓への配慮姿勢のゼスチャーです 
 
辺野古への基地移転決定 問題の影が薄まりました 
充実した新基地ができて騒ぐのは中国でしょう
 


安倍首相の靖国参拝が問う「戦争と平和」
 
だれのための靖国参拝 
  
アメリカは最近半年で4回ほど「失望」しています 
安倍総理の靖国参拝に米政府が「失望した」(disappointed)らしいけど、それって大変なことなの? それほど大変なことではありません。アメリカ政府はこの半年で少なくとも4回ほど「失望」しています 。 
12/2 企業買収に関して豪州政府に || 11/22 EUとの協定締結を延長したウクライナ政府に || 8/1 スノーデン問題でロシア政府に || 6/23 スノーデン問題で香港政府 に  
まあ「ちょっとがっかり」くらいなもの、同盟に影響が及ぶようなものではありません。 
これより深刻になるとロシア政府に対するように "extremely disappointed"(極めて失望した) とか "unacceptable"(受け入れられない) という表現になります。  
  
安倍政権での関係改善は不可能、中国政府は日本をあきらめた (2014/1/3)  
2014年1月1日、参考消息(電子版)によると、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、中国政府は安倍晋三首相在任期間中の日中関係改善をあきらめたと報じた。中国外交部は30日、定例記者会見を開催。秦剛(チン・ガン)報道官は、A級戦犯を合祀(ごうし)した靖国神社に参拝した安倍晋三首相について、「中国は歓迎しない」とコメントした。この発言を受け、専門家は安倍首相在任期間中の日中関係改善の望みはほぼゼロになったと分析している。
  
安倍首相の靖国参拝「世界が懸念」=中韓との関係改善促す (2014/1/2)  
公明党の山口那津男代表は2日午前、東京都内で街頭演説し、昨年末に安倍晋三首相が靖国神社を参拝したことについて、「韓国や中国の反発はもちろんだが、米国、ロシア、欧州連合(EU)からも心配する声や厳しい声が聞かれている」と述べ、重ねて懸念を示した。その上で、「それらの声にも謙虚に真摯(しんし)に耳を傾けて、世界の平和や安定に貢献する日本の姿を示していかなければいけない」と述べ、首相が参拝の真意を丁寧に説明し、各国の理解を求めていく必要があると指摘した。靖国参拝に反発を強めている中韓両国との関係に関しては、「改善は進んでいないが、今年こそはその関係改善に向けて大きな一歩をしるしていかなければならない」と強調。首脳会談の早期実現に向けた取り組みを政府に促した。
  
憲法改正へ議論深める=安倍首相年頭所感 (2014/1/1)  
安倍晋三首相は1日付で2014年の年頭所感を発表した。現行憲法について「制定から68年になろうとする今、時代の変化を捉えた改正に向け、国民的な議論をさらに深めていくべきだ」と改憲への意欲を示すとともに、「日本の新しい国造りに向けて、大きな一歩を踏み出すべき時だ」と呼び掛けた。首相は安全保障政策に関し「日本がこれまで以上に世界の平和と安定に積極的な役割を果たす『積極的平和主義』こそが、わが国が背負うべき『21世紀の看板』だと確信する」と強調。「日本の領土、領海、領空は断固として守り抜く。そのための基盤を整える」との決意も示した。経済政策については「デフレからの脱却はいまだ道半ば。『強い経済』を取り戻すべく、引き続き全力で取り組む」と表明した。
  
靖国対応で温度差=中国との連携に慎重? (2014/1/1)  
韓国外務省は1日、中韓外相の12月31日の電話会談について発表文を出したが、安倍晋三首相の靖国神社参拝に関する言及はなかった。中国外務省は参拝問題で両国が厳しい立場を示したと発表しており、中韓の温度差が浮き彫りとなった。  
新藤総務相が靖国参拝=中韓、一層反発も  
中国の発表は、王毅外相が会談で「中韓は安倍首相の行為を厳しく非難した。われわれの反応は正当だ」と発言し、尹炳世韓国外相が「参拝に反対する韓国政府の厳しい立場」を表明したとの内容だった。  
これに対し、韓国の発表文は「最近の北東アジア情勢など関心事を協議した」と述べるにとどまり、関連部分の具体的内容を明らかにしなかった。  
韓国の聯合ニュースは「日本との歴史問題をめぐり、王外相が韓国側に連携を呼び掛けたとの観測があるが、韓国政府は『国ごとに対応する問題』との立場だ」と解説。その上で「韓国政府は日本と協力する分野もあり、韓米日の協力の必要性もある」とし、「歴史問題で中国と全面的に連携するのは望ましくないというのが政府内外の雰囲気だ」と伝えた。
  
A級戦犯合祀で批判の的に=首相の靖国神社参拝 (2013/12/28)  
安倍晋三首相が参拝した靖国神社はどういうところなの。  
明治新政府軍が旧江戸幕府軍と戦った戊辰戦争で政府方の戦没者を慰霊するために、明治政府が1869年に建てた「東京招魂社」が前身だ。1879年に靖国神社と名称を改め、日清戦争や日露戦争、第2次世界大戦などの戦没者246万6000余柱の「み霊」が祭られているんだよ。  
首相はなぜ参拝したの。  
国のために戦って犠牲になった英霊を哀悼して冥福を祈り、二度と戦争を起こさない決意を示すためだと説明しているよ。現職首相では、小泉純一郎氏以来7年ぶりの参拝なんだ。安倍首相は第1次政権のときに参拝できなかったことをひどく悔やんでいて、参拝に意欲的だった。首相を支持する保守層も参拝を希望していたんだ。  
首相が参拝した「鎮霊社」って何。  
本殿に合祀(ごうし)されていない内外の戦争犠牲者を慰霊するため、1965年に神社内に建てられた社だよ。現職首相としては初めての参拝で、日本の侵略を受けた中国や韓国に配慮を示す狙いがあったようだよ。  
でも中国も韓国も反発しているね。  
第2次世界大戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)で有罪判決を受け絞首刑となった東条英機元首相らA級戦犯14人が1978年10月に合祀されたから、首相の参拝を「侵略戦争を美化している」などと批判しているんだ。昭和天皇が1975年11月を最後に参拝されなかったのも、合祀が転機になっているという見方がある。昭和天皇が不快感を示されたと受け取れる元宮内庁長官のメモが見つかっているんだ。  
靖国神社の代わりの追悼施設を造ればいいというアイデアがあるね。  
2002年に福田康夫官房長官(当時)の私的懇談会が「国立の無宗教の恒久的施設が必要」との報告書をまとめたけど、自民党の反対が強くて議論は進んでいないんだ。安倍首相も慎重で、問題解決の手だてにはなりそうにないね。
  
「米の失望」首相の誤算 靖国参拝、国際社会で孤立感 (2013/12/28)  
安倍晋三首相の突然の靖国神社参拝から一夜明け、批判や懸念の声が世界に広がった。「失望」を表明した米国、「遺憾の念」を示したロシア、「慎重な外交」を求めた欧州連合(EU)――。日本への逆風は中国、韓国にとどまらず、国際社会で孤立感が深まっている。  
「日本包囲網」が瞬く間に形成された背景には、首相が靖国参拝をごく限られた側近だけと決めたことがある。「参拝を歓迎する人たちの旭日(きょくじつ)旗に囲まれるわけにはいかない」(政権幹部)と事前の情報漏れを防ぐことを優先させたため、外交当局を交えて関係国の反応を十分吟味しなかった。首相秘書官の一人は26日の参拝直前、「官邸で首相がモーニングを着ていたので驚いた」と明かした。  
安倍政権が外交の柱に掲げた日米同盟の強化は参拝を境に暗雲が立ちこめた。27日、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設先である名護市辺野古埋め立ての知事承認に絡み、小野寺五典防衛相と米国のヘーゲル国防長官が電話協議をする方向で調整が進んでいたが、都合が合わないとして急きょ中止になった。  
関係者は「靖国参拝が影響したかわからない」と歯切れが悪い。  
首相の参拝を機に対応に追われる外務、防衛両省内に無力感が広がっている。
  
米国、改めて「失望」 韓国国会が「侵略美化」糾弾決議  
安倍晋三首相による靖国神社参拝に関して、米国務省のハーフ副報道官は30日の記者会見で、「今回の場合、日本の指導者が隣国との緊張を悪化させる行動をとったことに、われわれは失望していると繰り返す」と述べ、在日米大使館や国務省の声明で述べられた立場を改めて表明しました。  
「遺憾」や「懸念」ではなく、「失望」という強い言葉を使った理由を問われた副報道官は、「(首相の参拝が)緊張を悪化させると考えていることを、非常に明瞭」にするためだと語りました。  
ドイツ政府のザイベルト報道官は同日の記者会見で「日本の内政にはコメントしない」としつつも、「各国は20世紀の恐ろしい戦争で果たした役割に応じて誠実に行動しなければならない。それによりかつての敵と未来を築ける」と発言しました。  
韓国国会は31日、安倍首相の靖国参拝を「侵略戦争に対する真の反省もなしに、むしろ侵略行為を美化している」と糾弾する決議を採択しました。決議は「日本政府は人類の普遍的価値を否定する時代錯誤的な行為を即刻中断し、歴史に対する責任ある姿勢を取らねばならない」と述べています。
  
靖国参拝、国際社会に波紋 
 韓国は怒りと戸惑い、中国は猛反発、米国は「失望」 (2013/12/26)  
「どうしてこうなるのかわからない」「努力が水の泡になる」――NHKが伝えた、韓国外務省関係者の発言だ。2013年12月26日、安倍晋三首相の靖国神社参拝は、国際社会には波紋を広げた。予想されたことだが、中国も激しく反発、米国もこれまでに例がないトーンで「失望」を口にした。  
毛沢東の誕生日に「最大の侮辱」  
「中国政府は、中国及びその他のアジア被害国の国民感情を横暴に踏みにじり、歴史の正義と人類の良識に公然と挑戦した日本の指導者の行為に対し、強烈な憤慨を表明し、日本側に強烈な抗議と激しい非難を表明する」(人民網日本版より)  
中国外務省スポークスマンは、26日午前中に抗議声明を発表した。「参拝へ」の第一報が流れたのが午前10時過ぎ、実際に首相が靖国に到着したのが11時30分ごろだから、その素早さがわかる。  
ちょうど、12月26日は毛沢東の誕生日だ。複数の中国メディアは「毛沢東生誕120年の日に参拝」などとこの符合を報じており、北京在住だというある微博(ウェイボー)ユーザーも、  
「(毛沢東誕生日の靖国参拝は)中国人民にとって最大の挑戦であり、万億の中国熱血青年への最大の侮辱だ!」と怒りをあらわにする。  
一方の韓国政府も午後に入り、  
「我が政府は怒りと慨嘆を禁じることができない」  
「韓日関係はもちろん、北東アジアの安定と協力を根本から傷つける時代錯誤的行為」  
との声明を発表した。対日問題としては異例の、外務省としてではなく「一段上」の政府スポークスマンからの発表であり、韓国側としては「最高水準の強硬対応」だ。  
「どうせ関係改善できないなら…」  
一方で韓国側からは、冒頭に引用した関係者発言のように「なぜ今……」との戸惑いの声も聞かれる。歴史問題はあるにせよ、安倍政権は韓国との対話を求めるスタンスを取っており、一時は韓国メディアからも朴槿恵大統領に日本への「融和」を求める声が高まっていた。また南スーダンでの「銃弾提供」の一件も、日本からのシグナルと受け止める向きもあった。  
しかし結果的には、韓国政府が外交ルートを通じて日本側の「政治利用」に遺憾の意を伝えるなど、両者の思惑はすれ違いに。韓国のテレビ局YTNなどは、「銃弾を提供したことに対し、韓国がありがたがるどころか『積極的平和主義』の宣伝として不快感を示したことも、今回の参拝に影響を及ぼした」との見方もある、と報じている。  
「しっかりと説明して、誤解を解いていきたい」  
そんな中で米国は、かなり冷ややかな視線を安倍政権に向ける。  
在日米国大使館は26日午後に発表した声明で、「日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」として、「disappointed(失望)」との表現で今回の参拝を論評した。米国が以前から首相の靖国参拝に否定的な立場を取っていることは知られていたが、公式に批判するのは極めて異例と言っていい。  
国内でも、「首相の政治判断として正しかったとは思えない」(朝日新聞夕刊)などと否定的な声と、「内外の圧力をはねのけ、参拝を実行した意義は大きい」(産経新聞号外)がぶつかり合っている。  
当の安倍首相だが、「中国や韓国の人々を傷つけるつもりはない」と悠然と繰り返し、米国についても、「さまざまな誤解があるのも事実であり、特に近年、その誤解がだいぶ増幅をされてまいりました。ですから、むしろこの機に、黙ってそれをやり過ごすのではなくて、しっかりと説明していくことによって、誤解を解いていきたいと思います」と語るなど、「説得」に自信を示してみせた。 

 
2014/1  
 
安倍首相の靖国参拝が問う「戦争と平和」  
「2020年には憲法改正済み」  
政権発足1年に合わせて靖国神社を参拝した安倍晋三首相は年頭所感で「相互依存を深める世界において、内向きな発想では、もはや日本の平和を守ることはできません」「国民の生命と財産、日本の領土・領海・領空は、断固として守り抜く。そのための基盤を整えてまいります」と表明した。  
その中心をなすのが「世界の平和と安定に積極的な役割を果たす積極的平和主義」だという。筆者は、集団的自衛権行使の限定的容認、現実にそぐわなくなった日本国憲法の9条や緊急事態に関する部分改正は必要だと考えている。  
安倍首相は「東京五輪が開かれる2020年、どんな未来が待っているのか」という産経新聞の新春アンケートに、「憲法は改正済みになっている」と答えた。どんな憲法改正になるのか、尖閣諸島をめぐる中国との緊張が大きな影響を持つのは避けられないだろう。  
駐英中国大使「靖国はヴォルデモートの分霊箱」  
これに対して、中国の劉暁明・駐英大使が保守系の英高級紙デーリー・テレグラフ(電子版、1日夜)に「中国と英国は連帯して先の大戦に勝利した。侵略の過去を否認する日本は、世界平和への深刻な脅威になっている」と寄稿した。  
国際都市ロンドンには世界中のメディアが集まる。英語で書かれたインターネット上のコンテンツは全体の55%強といわれる。2008年の北京五輪開催時、チベット弾圧で世界中の批判を浴びた中国はロンドンからの情報発信にも力を入れている。  
劉大使は魔法使いの人気映画シリーズ「ハリー・ポッター」の悪役ヴォルデモートを例に引き、「魂を分割した7つの分霊箱(ホークラックス)を破壊され、ヴォルデモートは死んだ。軍国主義が日本のヴォルデモートのようなものなら、靖国神社は、国家精神の最も暗い部分を体現する分霊箱のようなものだ」と訴える。  
さらに、生物兵器を開発していた731部隊を連想させる「731」の番号がふられた自衛隊練習機に安倍首相が試乗、麻生太郎副首相兼財務相が憲法改正と絡め「ヒトラー」を引き合いにしたことを蒸し返し、「安倍首相は地域の緊張を高め、日本の軍国主義を復活させるため都合の良い口実をつくり出そうと中国脅威論をあおり立てている」と非難した。  
一方、英紙フィナンシャル・タイムズのアジア担当部長、デービッド・ピリング記者は、安倍首相の靖国参拝について「靖国参拝をしないことが中国や韓国の感情をやわらげるのに十分ではないとしても、最低限、ある種の誠実さを示すことにはなるだろう」と書く。  
また、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は年末に「日本のナショナリズム」と題して風刺画を掲載し、ナショナリズムと書かれたスプリング付きの遊具で跳ね回る安倍首相が2014年に歴史的な地雷原に踏み込む危険性を描く。  
安倍首相の靖国参拝をめぐる情報戦は今のところ中国が圧倒的な勝利を収めている。  
国際政治の冷徹な現実  
しかし、南シナ海や東シナ海の緊張を生み出しているのは中国の拡張主義で、日本の首相が安倍首相でなくても尖閣をめぐる緊張は増していたはずだ。尖閣問題では日本が「何とか現状維持を」と受け身の努力を続けているのに対して、中国が膨張する軍事力を背景に地域の「現状変更」を迫っているからだ。  
意外だったのは、いつもは日本に厳しい見方を示している英紙ガーディアン(電子版、1日夕)の外交コラムニスト、サイモン・ティスダル記者が「拡大する中国の軍事力。誰が東アジアの未来のカギを握るのか」という冷静な情勢分析を掲載したことだ。  
ティスダル記者は中国の国防費が1989年以来、毎年2桁ずつ膨張し、尖閣を含む東シナ海上空に一方的に防空識別圏(ADIZ)を設定したことを指摘。「中国の習近平国家主席が自らの改革から反対勢力の批判をそらすため、日本と対立するリスクを進んでとるかもしれない」という専門家の分析を紹介している。  
習主席と同じように強硬派の安倍首相は防衛費を増やし米国から最新兵器を購入する計画を立て、国家安全保障会議(日本版NSC)を新設。同じように中国と領土問題を抱えるフィリピンとの関係を強化していると紹介している。  
ティスダル記者は、習主席と安倍首相に加えて、オバマ米大統領が2014年のカギを握ると指摘。「尖閣問題が日中間で軍事衝突に発展したときオバマ大統領は果たして日本側に着くのか、おそらく2014年はオバマ大統領の真剣さが問われることになる」との懸念を示している。  
シリア軍事介入をめぐって窮地に追い込まれ、プーチン露大統領の助け舟に飛び乗ったオバマ大統領の優柔不断、「米国は世界の警察官ではない」とまで発言した弱さが習主席の冒険主義を誘発する恐れは否定できない。皮肉なことに、世界最大の軍事大国・米国の最大の債権国は、尖閣をはさんでにらみ合う中国と日本である。  
安倍首相の靖国参拝が、地域の緊張を高めて力づくで現状を変更しようとする中国に新たな口実を与えないか。安倍首相の靖国参拝を牽制してきた米国に対して、今回の参拝はどんなシグナルを送ったのか。オバマ大統領の「弱腰」を見透かし、習主席が次にどんな手を打ってくるのか。  
オバマ大統領の「日米同盟をヘッジ(保険)にして、中国が現行の国際秩序の枠内で平和的に台頭することを促す」アジア回帰戦略は、中国が経済的にも軍事的にも米国を追い抜けば、領土や国際秩序の変更に動いたとき誰も止めることができないという矛盾をはらんでいる。  
米国を驚かした防空識別圏の設定も中国にとっては長期戦略の1つにすぎない。軍事力で日米同盟が圧倒的優位に立つ今、中国が実力行使に出てくる可能性はガーディアン紙の見立てとは異なり低いように筆者には見える。  
しかし、これまで「戦争と和解」という歴史認識として語られてきた靖国参拝を「戦争と平和」という現実問題としてとらえ直さなければならないほど事態が緊迫しているのは間違いない。 
忠臣蔵から 靖国について私の考え  
義理と人情、武士の生きざまを描いた仮名手本忠臣蔵では見ることのできない「揺らぎ」を描いたのが、平田オリザさんが書き下ろした演劇「忠臣蔵」です。傑作でした。  
芝居は、浅野内匠頭の家臣二人が書類の処理をしているところから始まります。主君の刃傷沙汰を知り、二人は驚愕します。そこに次から次へと現れる家臣たち。主君の切腹、お家断絶を知り、動揺が走ります。やがて、井戸端会議風の議論が始まります。路頭に迷う自らの身を案じる者、幕府に抗議をすべく籠城を唱える者、仇討を果たすべく討ち入りを主張するもの。家臣たちの議論がまとまる様子はありません。  
関ヶ原の合戦が終わって100年。家臣たちは武士ではありますが、戦いを知りません。剣道の稽古はしていても、日常は役人として働いているわけですから、さもありなん。討ち入りに現実味はありません。  
そこに現れたご家老・大石内蔵助に家臣たちの目は集まります。ところが、この内蔵助、家臣たちの発言を聞くだけで、何ら具体的提案をする様子がありません。議論は再び行ったり来たり。歌舞伎のそれと違って、内蔵助に決断力はありません。  
討ち入りに成功したら武士としての評価が上がり、他家での仕官の確率が上がるという家臣の発言をきっかけに討ち入りが急浮上します。空気を察知した内蔵助が、有志による自主的討ち入りを提案し、何とそれが結論となります。  
我々の会議も、時として侃々諤々の議論より空気が結論を支配することがあります。オリザさんの「忠臣蔵」は、日本人の特質を実に巧妙に描いた作品です。オリザさんは、愛情を持ってその姿を描いていたのか、危機感を持って描いたのか、そこは定かではありません。私は、そうした日本人の、よく言えば「しなやかさ」、悪く言えば「優柔不断さ」が嫌いではありません。  
しかし、太平洋戦争もこうした空気が支配した結末だったとしたら、こんなに罪深いことはありません。一般人ならまだしも、政治家が重要な決断を行う場合、空気に支配されるようなことがあってはなりません。  
年末、安倍総理の靖国参拝が大きな騒ぎとなりました。諸外国からの批判があっただけに、私自身は「外交は水際まで」との思いから、声高に論評する気持ちにはなりませんでした。年が明けて少し議論が沈静化しましたので、改めて書きたいと思います。  
最大の問題は、A級戦犯が靖国神社に合祀されている問題をどう見るかです。靖国に合祀されている戦争責任者の中にも、広田弘毅を筆頭に日本の国益を考えて行動した人はいました。しかし、国内外のおびただしい人命を犠牲にし、国土を焼け野原にしたのは厳然たる事実であり、その戦争を阻止することのできる立場にあった人たちは、結果に対する責任を免れることはできません。国家は国民を守るためにあります。それがいつの間にか、国家のための国民になり、国民の命を軽んじるようになってしまった。やはり、あの戦争は間違っていました。  
その誤りを認め、責任の所在を明確にしたのが東京裁判であり、その判決を受け入れることを前提として、わが国はサンフランシスコ平和条約を受け入れ、国際社会に復帰することができました。戦争責任を正面から認めるのであれば、戦争責任者が合祀されている靖国神社に国の責任者である総理が参拝するのは筋が通りません。  
安倍総理の中には、この戦争責任を正面から認めたくないという思いがあるのではないかと、私は感じています。それは、東京裁判そのもの、そしてサンフランシスコ平和条約から始まった戦後の国際秩序を否定することにつながります。中韓はもちろん、米国も含めた多くの国が総理の今回の判断に疑問を呈しているのは、「戦後レジームからの脱却」を唱えてきた安倍総理のこれまでの言動に対して、戦後の国際秩序に挑戦しているのではないかとの疑問を持っているからだと考えます。  
3年前、私は、原子力災害対策基本法に基づく強大な権限を持つ総理の補佐官として、実質的に現場に指示できる立場にありました。3月17日までの緊迫した場面では、何度も自分自身が水を入れに行きたいという思いに駆られましたが、私が行ったところで現場では何の役にも立ちません。苦しい判断でしたが、東電社員や自衛隊の人たちに、危険な場所に行って作業してもらうしかありませんでした。あの時、現場に犠牲が出ていたら、犠牲者は国家によって弔われるべきです。しかし、判断ミスで犠牲者を出したとしたら、政治家である私は弔われる資格はありません。戦争責任者たちは本当に靖国に祀られることを望んだだろうか。そんな思いが当時の私の頭に浮かんでいました。  
総理の靖国参拝以上に、私たちが留意すべきは、1979年にA級戦犯合祀が判明してから、天皇陛下が一度も靖国参拝されていないという事実です。命をささげた英霊の多くが最も望んでいたであろう陛下の参拝が途絶えたままです。陛下に戦争責任が及ぶことを恐れていた多くの戦争責任者たちは、このような事態を望んでいたでしょうか。  
私の祖父は、生前、戦死した弟のことをよく話していました。光男さんは、日露戦争に従軍していた曽祖父の勧めで志願して海軍に入隊し、1944年11月、南シナ海で魚雷に撃沈されて16歳で亡くなりました。もちろん遺骨は戻ってきていません。我が家は「義殉」と刻まれた光男さんの墓と遺影を今でも大切に守っています。長男として戦争には行かず家を守ることになった祖父は、私に対して戦争責任者のことを良く言っていませんでした。戦争の責任は、小学校しか出ていない貧しい農家であった私の祖父のような国民一人一人にもあったという議論もあると思います。高校生のとき、一度、祖父にその議論を吹っかけたことがあります。孫に対してですら厳格だった明治生まれの祖父が、私の問いかけに沈黙する姿を見て、「マズイコトヲイッテシマッタ」と後悔しました。光男さんのように「行かされた者」や祖父のように「行くことを認めた者」と、戦争責任者のように「行くことを指示した者」を同列に扱うべきではありません。  
明治以降のわが国の歴史的な経緯から見て、靖国神社は英霊の慰霊の場としてふさわしいところです。新たな追悼施設をつくるという議論がありますが、靖国神社に代わる場にはなりえませんので私は反対です。戦争遺族を持つ私は、靖国神社に個人として行きます。ただ、静かに参拝できる時期を選び、戦争責任者とは区別して、国のために命を落とした人々に手を合わせることにしています。  
政治家は時として重大な決断を迫られます。だからこそ、世の中の空気に左右されることのない見識と胆力が必要です。また、その重大性に鑑みれば、靖国を巡る戦争責任の問題からも逃げるべきではないと私は思うのです。 
改めて靖国参拝の何が問題なのか  
A級戦犯がいるからだめなの?  
こんな問題スルーすればいいと僕は正直に思っている。なんで今更・・・。と思いを禁じ得ない。小泉首相以降は靖国に参拝するのは首相として当たり前のことになると僕は思っていた。そういえば、靖国参拝をやめてしまったのは安倍さんだった。所詮、甘い人間なんだなあと僕は今でも思っている。まあ、その種を自分で刈り取ろうとしているのだから立派といえば立派なのかもしれない。  
話がずれたが、国民の半数以上は靖国参拝を支持しているのがどうも現状のようだ。だが、ネットを含めて論壇ではどうも靖国参拝にどうしても異を唱えたい知識人が右から左まで(まあ、左は当たり前としても)多いらしい。  
やはり40代以上の人にしてみれば、心のどこかに自虐史観という教育の影響があるのだろう。「靖国に参拝することはわるいことではない」と前置きしながらあれこれ難癖をつけて反対している人が多いようだ。刷り込まれた何かはやはり取り払えないということなのだろう。  
いろんな議論を見ていくと、そもそも個人の信条として(あるいは一日本人として)靖国神社に参拝することそのものを否定する人は今はさすがに少ないようで、多くの反対論が問題にしているのは「諸外国との関係性」もしくは「A級戦犯が祀られている事実」らしい。  
なぜ、A級戦犯が祀られている靖国神社に参拝すべきではないのだろうか?多くの場合はその議論に説得性がないように僕は思う。  
まず、そもそもA級戦犯とは極悪犯罪人でもなんでもない。それはA級戦犯としてあげられ、処刑されなかった人たちも含めて名前をみてみると明らかだろう。なんでこの人が?という人が多数A級戦犯に名を連ねている。よく言われることだがナチス流の共同謀議なるものを戦勝国は日本に押し付けたかったがそれがどうしても見つからない。よって適当に有力そうな人物や開戦当時の閣僚などを選んだだけだ。しかもその中には戦後に名誉を回復し、いや公職について活躍した岸信介や重光葵なども含まれている。彼らの名誉を回復し彼らは犯罪人ではないとの決議も国会でなされている。  
また、そもそも戦争をすること自体が罪でもなんでもない以上、彼らはただ単に事後法によって戦勝国の自己満足とイデオロギーのために裁かれたに過ぎない。もちろん、このことを大手に振って主張することはまだ現在の国際社会の状況では難しいだろう。しかし、すくなくとも彼らがナチスの指導者のような極悪人ではなかったことは主張し続けることは可能なはずだ。  
A級戦犯は決して謀議を図って日本を悪の侵略戦争に駆り立てた人たちではないし、国際法上も東京裁判が正しかったなどとする根拠は何もない。よってA級戦犯が祀られているから靖国に参拝してはならないとの理屈は成り立たない。  
海外の埋葬施設にも侵略戦争を起こしたり虐殺をしたような指導者・軍人たちが数多く埋葬されている。それがほかに批判されているのだろうか?答えは「ノー」だろう。  
もちろん、その一方でA級戦犯は日本人を戦争に陥れ苦しめ多くの若者の命を奪ったとんでもない輩であるとの主張もある。そんな人たちが祀られている靖国に行くことは日本人として、あるいは指導者として間違えていると。  
だが、現実的にはたとえば東条英機が首相に就いた時点でもはや戦争は不可避であったことは間違いない。もちろん、当時の指導者たちが満州事変以降迷走を続けていたことは間違いない。しかし、それはA級戦犯だけの責任でも何もない。政治というのはいつの時代もどこの国でも常にいろんな利害関係が絡んだパワーバランスの上に成り立っている。この人が悪いのですと言えるような単純な戦争も政治もないし、すくなくとも満州事変以降何度も内閣が代わり軍部内でも激しい派閥争いがあった日本で「誰が戦争をおこしたか」など問えるはずもない。  
そして、残念ながら(いつの時代もそうだが)阿呆なマスコミが戦争をあおり国民がそれに乗っかり、それを利用して政党も軍部・官僚も自分たちの権益を拡大しようと無謀な戦争に(しかもまっとうな計画性も持たずに)乗り込んでいったのだからあの戦争を起こし多大な犠牲を出した責任はどう考えても国民にある。  
たぶん、織田信長か豊臣秀吉か平清盛のような日本を代表する稀代のリーダーシップの持ち主がいればひょっとしたら戦争は避けられたかもしれないが、そういう人があの時にいなかったのだ。  
まあ、別にこれは日本だけの問題ではなく普遍的に政治が抱える問題ともいえるだろう。  
いずれにしても特定の指導者のせいで我々が戦争に導かれたわけではない。当時の指導者は(まあいつの時代にもありがちで自分の支持者や出身母体の利益を優先した面もあるだろうしそういう人もいただろうが)それでもなんとか彼らのできる範囲でベスト選択をすべく頑張ったはずだ。今更屍に鞭を打つ必要があるのだろうか?  
戦争に負け、無謀な犠牲を出したのは日本人の責任なのだ。  
だからこそ、首相は国民とともに靖国神社に参拝し二度と戦争を起こさないという誓いとともに犠牲になった方々に祈りをささげるべきだと僕は思う。そしてそのことを諸外国から批判される筋合いはない。A級戦犯の合祀が参拝をしない理由になろうはずもない。海外からの批判に対しては(東京裁判の否定はさすがにまずそうだが)日本の立場とA級戦犯とはどういう人たちなのか?を粛々と説明していくだけだ。 
靖国参拝 米国、改めて「失望」 / 韓国国会が「侵略美化」糾弾決議  
安倍晋三首相による靖国神社参拝に関して、米国務省のハーフ副報道官は30日の記者会見で、「今回の場合、日本の指導者が隣国との緊張を悪化させる行動をとったことに、われわれは失望していると繰り返す」と述べ、在日米大使館や国務省の声明で述べられた立場を改めて表明しました。  
「遺憾」や「懸念」ではなく、「失望」という強い言葉を使った理由を問われた副報道官は、「(首相の参拝が)緊張を悪化させると考えていることを、非常に明瞭」にするためだと語りました。  
ドイツ政府のザイベルト報道官は同日の記者会見で「日本の内政にはコメントしない」としつつも、「各国は20世紀の恐ろしい戦争で果たした役割に応じて誠実に行動しなければならない。それによりかつての敵と未来を築ける」と発言しました。  
韓国国会は31日、安倍首相の靖国参拝を「侵略戦争に対する真の反省もなしに、むしろ侵略行為を美化している」と糾弾する決議を採択しました。決議は「日本政府は人類の普遍的価値を否定する時代錯誤的な行為を即刻中断し、歴史に対する責任ある姿勢を取らねばならない」と述べています。(ワシントン=洞口昇幸、外信部=菅原啓) 
日本の若者たちが、習近平や朴槿恵、朝日新聞を嫌悪  
「靖国批判」に刺激され「反中国・反韓国」高揚の皮肉  
中国北京政府や韓国政府が展開している「反日」攻撃が、皮肉なことに日本の若い世代の「ナショナリズム意識」を刺激して、「反中国・反韓国」の意識を高揚させている。それが、安倍晋三首相の「靖国神社公式参拝」を支持する声として大きな盛り上がりを示している。つまり、中国と韓国が「反日」アピール、安倍晋三首相攻撃を連発すれば、するほど日本の若者たちは、「反中国・反韓国」唱え、習近平国家主席や朴槿恵大統領を嫌悪し、痛烈な攻撃対象として徹底的に敵視する意識が、増幅するという現象が日本全国に広がっているということだ。  
テレビ朝日の「朝まで生テレビ」­「激論!中国・韓国、米国とニッポン」(2013年12月31日放送、出演:田原総一朗、渡辺宜嗣、村上祐子、武見敬三、辻元清美、金慶珠、宋文洲、土井香苗、富坂聰、辺真一、藤野彰、古市憲寿、孫崎享、森本敏、山際澄夫、ルース・ジャーマン・白石、渡部恒雄) で、辻元清美衆院議員が、安倍晋三首相を手厳しく批判していたのを聞いた若い世代の多くが、「安倍晋三首相はよくやった」と高く評価し、辻元清美衆院議員に生理的に嫌悪感を抱いていたという。大東亜戦争の歴史的経緯や靖国神社の意義などについて、よく知らないいわゆる「戦争を知らない世代」が、中国北京政府や韓国政府が展開している「反日」姿勢の攻撃に対して理屈ではなく、感情的、生理的に無条件で「ナショナリズム意識」を刺激されているということである。  
こうした日本の若い世代が、「ナショナリズム意識」を刺激されて、「反中国・反韓国」の意識を高揚させていることについて、習近平国家主席や朴槿恵大統領は、「日本政府の責任」「安倍晋三首相の歴史認識が原因だ」などと責任転嫁する。  
しかし、物事には、「節度」と「限度」というものがある。あまりやり過ぎると、その反動は、「ブーメラン効果」として習近平国家主席や朴槿恵大統領に跳ね返ってくる。それどころか、中国人民、韓国国民、在日の中国人民、韓国国民に跳ね返ってくる。被害を受けるのは、これらの何の罪もない多くの人々であることを習近平国家主席や朴槿恵大統領は、想像さえしていないのではないか。  
朝日新聞DIGITALは1月1日午後3時20分、「新藤総務相が靖国神社参拝 中韓の反発強まる可能性」という見出しをつけて、以下のように配信した。  
「新藤義孝総務相は1日、東京・九段北の靖国神社を参拝した。2012年12月の閣僚就任後、6回目となる。昨年末の安倍晋三首相の参拝を受け、中国や韓国などが反発しているさなかの閣僚参拝で、批判がさらに強まる可能性がある。新藤氏は参拝の理由について『戦争で命を落とした方々に対し、尊崇の念を込めてお参りをした』と述べた。また、中韓の反発に対しては『どこの国でも、国のために命を捧げた方々に対し、同じような行為がされているので問題になるとは思っていない』と反論。玉串料は私費で奉納し、私的な参拝だと強調した。新藤氏は『参拝は個人の心の自由の問題』として昨年以降、4月の春季例大祭、8月の終戦の日、10月の秋季例大祭などにあわせて参拝。12月26日の記者会見では『初詣はまた行こうと思っている。こういった問題が特別なものになること自体、やめた方がいい』と語っていた。安倍首相は、閣僚の参拝は『自由意思』と容認している」  
いかにも、閣僚の靖国神社参拝が、「犯罪」でもあるかのような報道である。閣僚には、「信仰の自由」がないのであろうか。これは、明らかに「内心の自由」に対する侵害である。朝日新聞は1985年8月7日、「靖国問題」を特集報道して以来、この問題を新聞拡張の「ドル箱」にしてきた経緯がある。今回の安倍晋三首相の靖国神社公式参拝を大々的に取り上げ、特集も組んできた。それは、極めてエキセントリックであった。要するに「営業政策」ということだ。  
この朝日新聞の過激すぎる論調も、皮肉なことに日本の若い世代の「ナショナリズム意識」を刺激して、「反中国・反韓国」の意識を高揚させている。朝日新聞の報道よって、靖国神社に対して批判的になる若者が増えるどころか、靖国神社を肯定し、是認し、支持し、かつ、安倍晋三首相の靖国神社公式参拝を「よくやった」と歓声を上げる若者が増殖しているのである。朝日新聞の営業方針は、賛否両方から読者を獲得しており、実に狡猾、巧妙であり、利口である。ひょっとすると、日中、日韓関係を最悪状態にして、もっと読者を増やそうという戦略なのかも知れない。 
日本に明確なメッセージ 靖国参拝批判で米政府  
米国務省のハーフ副報道官は30日の記者会見で、安倍晋三首相の靖国神社参拝に米政府が「失望」を表明したことについて「われわれが選んだ言葉から(日本への)メッセージは非常に明確だ」と述べ、地域情勢に悪影響を与える行為との認識を強調した。副報道官は同時に、日本は今後も重要な同盟国であり続けるとして「意見に違いがあっても、率直に話し合えることが強い協調関係の特質だ」と指摘、この問題について日本と協議を続けたいと語った。 
Daily Press Briefing / Marie Harf  
Deputy Spokesperson / Washington, DC /December 30, 2013 
QUESTION: (Inaudible.)  
MS. HARF: Yes, Japan.  
QUESTION: So I just have a few --  
MS. HARF: Wait, wait, (inaudible) and then I’m going to you.  
QUESTION: -- questions about Japan.  
MS. HARF: Uh-huh.  
QUESTION: So as we know, the Japanese Prime Minister Shinzo Abe visited Yasukuni Shrine last week, and we already saw the press release by U.S. Embassy in Japan --  
MS. HARF: Mm-hmm.  
QUESTION: -- and China said on Monday that Chinese people don’t welcome him. Any comments from the State Department?  
MS. HARF: Well, you saw – I think folks our statement, and I’ll repeat it, that Japan is of course a valued ally and friend. Nevertheless, in this case, we were disappointed that Japan’s leadership has taken an action that will exacerbate tensions with Japan’s neighbors. We hope, as we always do, that both Japan and its neighbors will find constructive ways to deal with sensitive issues from the past, to continue improving their relations, and to promote cooperation in advance of all of our shared goals in the region.  
QUESTION: And according to The Washington Post, he says his visit was a provocative act. And there is news about Secretary John Kerry and Defense Secretary Chuck Hagel advised Shinzo Abe to avoid ratcheting up regional tensions by visiting Yasukuni Shrine in October. So does the State Department communicate with – this issue with Japanese Government before and after his visit?  
MS. HARF: We do communicate with them. I can check. I don’t know if those reports about October are true or not. It’s from a few months ago. I’m happy to check on that. I think we’ve made very clear what our position is, and I just don’t have much more for you on this.  
QUESTION: And last one.  
MS. HARF: Uh-huh.  
QUESTION: Some media reports that U.S. officials from State Department discussed with officials from White House and finally chose the word “disappointed” rather than “regret” or “concern” to express a stronger or tougher tone. I mean, what kind of message does U.S. trying to send to the Japanese Government?  
MS. HARF: Well, I think our message is very clear from the words we chose. I don’t know those reports about interagency communications. Obviously, we talk to our colleagues at the White House all the time. I think we’ve made very clear that we were disappointed, that we think this will exacerbate tensions. I think those words are very clear in their meaning, and I wouldn’t probably wordsmith them any further to try and get deeper meaning out of them.  
QUESTION: So you have no differences between “regret” --  
MS. HARF: Us and the White House?  
QUESTION: No, I mean the differences between “disappointed, “regret,” or “concern.”  
MS. HARF: I’m happy for you to get a dictionary and look up what the difference is. I think it’s pretty clear what I mean when I say “disappointed.”  
QUESTION: Prime Minister Abe at the same time announced his statement. He didn’t mean – he prayed for war criminal, and he visited – pray for – just for sacrifice, for loss their life --  
MS. HARF: Mm-hmm.  
QUESTION: -- for their country. And at the same time, he’s also saying he – it is not his intention at all to hurt the feeling of the Chinese and the Korean people. But what do you think about this?  
MS. HARF: Well, we definitely took note of the prime minister’s expression of remorse for the past and his reaffirmation of Japan’s commitment to peace. We have a close partnership with the Japanese Government. They’re a valued ally and friend, as I said. So we’re going to keep talking about this issue with them. One of the, I think, hallmarks of a strong partnership is the ability to talk honestly with each other when there maybe are differences that we need to express. So I think we’re focused on the relationship moving forward and how Japan and others in the region can work more constructively together.  
QUESTION: And disappointment – the U.S. Government and the State Department also announced the United States is disappointed. This disappointment is about – this is about his visit to Yasukuni or the result or the consequences --  
MS. HARF: Well, the --  
QUESTION: -- and the reaction from the China and the South Korea (inaudible).  
MS. HARF: That Japan’s leadership took an action that will exacerbate tensions with Japan’s neighbors. I’m not going to probably parse that further.  
QUESTION: Does this --  
QUESTION: What’s the difference between this time and a former prime minister’s visited many times and we had a really strong reaction from neighbors, but the United States never commented, but this time you show the disappoint.  
MS. HARF: I think every situation’s different. I wasn’t here for those. I’m happy to check with our team and see if there is a difference, but every situation’s different. We were commenting on something at a certain period in time that we thought would hurt tension in the region – or increase tension in the region, I should say, and I think that’s probably all I have to say on that.  
QUESTION: Does this visit give you any doubts in this – in Abe administration and may affect your relationship with Japanese --  
MS. HARF: As I said, they’re a valued ally and friend. We’re close partners on a range of issues. That won’t change. And we’ll continue talking about areas where we disagree going forward.  
QUESTION: Will it going to affect --  
MS. HARF: Just a couple more on this, guys. I’m going to --  
QUESTION: Yeah. Will it going to --  
MS. HARF: I know I was late for this, but I’m on a little bit of a schedule.  
QUESTION: Will it going to affect --  
MS. HARF: I’m going to get to everyone’s questions.  
QUESTION: -- President’s coming visit in April, estimated, of countries --  
MS. HARF: I have – I would refer you to the White House, I think, for that. I have nothing at all on that.  
QUESTION: On the (inaudible) do you have a comment on the violence happening in Xinjiang province in China?  
MS. HARF: Mm-hmm. Okay, just give me one second. We are closely following reports of continuing violence in the Xinjiang Uighur Autonomous Region of China. We will continue to monitor the situation closely. We continue to call on the Chinese Government to permit its citizens to express their grievances freely, publicly, peacefully, and without fear of retribution. We also call on Uighurs to not resort to violence, for the Chinese security forces to exercise restraint, so we’ll keep monitoring it. If we have further comment, I’m happy to share.  
QUESTION: A month ago, when there was this attack in Tiananmen Square, you said the same thing and you were evaluating --  
MS. HARF: I’m nothing if not consistent.  
QUESTION: -- any conclusion. So what’s your reaction to someone saying you have double standard here? While you are condemning the terrorist attack in Russia immediately, and on the other hand, you were evaluating the situation in China for two months.  
MS. HARF: Well, every situation is different, quite frankly.  
QUESTION: So what’s the difference?  
MS. HARF: Well, we’re still trying to gather all the facts about what’s behind it. We do our own gathering of those facts, and if we have anything specific further to say, we will. But I think, suffice to say, we don’t just jump to conclusions or call things by a certain name if we haven’t gathered all the facts ourselves.  
QUESTION: Can we go to Iraq? Iraq?  
QUESTION: Wait, just one more on --  
MS. HARF: Yeah, just one more on Japan.  
QUESTION: Yes. There’s a news report that the Japanese Government informed the United States only one hour before his visit. Is that true or --  
MS. HARF: I can double-check. I don't know.