「女子力」など知りませんでした

馬鹿力は知っていましたが 
「女子力」なる言葉は知りませんでした 
 
「ちから」「りょく」どちらでも良いことですが 
言葉の品格力も考えてください 
とでも言わなくてはならないのでしょうか
 


女子力
 
  
 
「女」に磨きをかける
  
  
「女性美」を追求する
  
  
「女らしさ」を極める
  
  
  

 
2010/8  
 
女子力 
女性の、メイク、ファッション、センスに対するモチベーション、レベルなどを指す言葉。主にJJ,cancamなどを購読する層がよく使う。安野モヨコが美人画報で「女子力」を多用している。また、「男性受けを狙っている」というニュアンスの負の意味で使われることもある。  
オフィスで好かれる女子力と嫌われる女子力 
生足やミュール、ノースリーブにショートパンツ、キラキラメイク、ネイルアートはすべてNG。オフィスでのファッション、メイク、振る舞いなどの許容範囲をアンケートで探ってみたところ、上記のようなシビアな結果に。 
キャリアカウンセラーは「清潔感のない服装やメイクに拒否感があるのかも。オフィスに合わないラフなファッションや過剰なセクシーさは、服装と同じく仕事でもだらしない人なのでは?と思われて評価を下げる原因に。自分をどう見せたいか客観的に判断し、TPOや相手に合わせたファッション&メイクを演出するのも仕事力の一つです」と指摘する。 
またオフィスでの「しぐさや行動」についても、厳しいジャッジが下された。「親しい先輩や上司にタメ口で話すこともある」「男性上司と女性上司とで接するときの態度を変える」などが敬遠されるのは納得できるが、「男性社員と話すときの距離が近い」「男性の上司や先輩にいつもおごってもらう」などの項目にも「ダメ!」と拒否感を表す人が多かった。 
「男女によって態度を変えるのはイヤという意見が、プライベートよりむしろ、仕事の場で多く聞かれたのは、仕事はフェアにやりたいという意識の表れでしょう」  
なかなか難しい「好かれる女子力」のボーダーライン。一体、どこに気をつけるべき? 
コラムニストは「嫌がられるのは品のない女子力」とズバリ。 
「色気や媚、涙といったオンナの武器で人を出し抜いたり、女子ならではの特権を仕事上で使ったり。女子はこういった同性のズルに敏感なので、安易に使うのはやめたほうがいい。また、年齢を重ねても20代の意識のまま、カワイイ系女子力を使い続けると、単なるイタい人になってしまう可能性があるので、そこにも注意しましょう」 
「カワイイですね」と持ち物を褒めるのはGOOD。8割近くが拒否感を表したのは「男女によって態度を変えること」。「女性は同性の媚に敏感。態度が違うとすぐに見抜きます」と石原さん。意外だったのは、「いつもおごってもらうこと」を7割近くがダメと回答したこと。不況の今、ご馳走してくれる職場男性への思いやりが感じられる。 
「好かれるメイク&ネイルは清潔感がカギ」 
つけまつげ、グロスたっぷり唇、ネイルアート、ラメなど、「ギャルっぽい」ものはすべてダメ。職場の年下ギャルたちの「華やかすぎる」化粧に、WOMAN世代は苦々しい思いを抱いているのかも? 
ワーストは「ノーメイク」だったが、逆に15%近くが「スッピンOK」と答えたことにも驚き。 
夏場、オフィスでどっと増える「生足」「サンダルやミュール」「ノースリーブ」も意外とNG率が高い。「涼しくてラクなファッションは、ひとつ間違うとだらしなくも見えるので要注意」と藤井さん。ミニスカートや谷間が見えるVネックなど、「オンナ度」が過剰に高い服は、オフィスの雰囲気にそぐわないため、嫌われるのでは 。 
OFFタイムについても、ONでの厳しい判断と一転、「休みだったらどんなメイクもファッションもOK」という結果に。また意外にも、OFFのしぐさや行動については「飲み会で男性との距離が近い」「飲み会でのボディタッチ」「男性におごってもらう」など「すべてOK」とする人が急増。 
「OFFでは仕事モードから切り替えて、「オンナ度」を上げてモテたいという願望の表れかも」
ビジネスに効く「女子力」 
「男より男らしい」とよく言われるという太田さん。その数々の武勇伝は、夫である爆笑問題のトークでもおなじみ。仕事に生きる女性が増え、「おやじギャル」と呼ばれた世代の太田さんにとって、「仕事をする上での優先順位は、女子力よりも男子力をつけることが先でした」。 
結婚を機に会社を設立後、爆笑問題の売り込みに奔走。仕事を得るためには、なりふり構ってなどいられなかった。以来、スゴ腕女社長/やり手/思い切りがいいというイメージがついて回る。でも、実は不安性で、もろい。そんな性格をカモフラージュして、戦場のような男社会の芸能界を生き抜くために、「まさにオス化しないとやっていけなかった」と振り返る。 
「経営は調子がいいときでさえも不安との戦い。周りを心配させたくないから、相談相手も限られる。男を演じないとやっていけませんでした」 
爆笑問題のレギュラー番組も増え、経営も軌道に乗り始めた30代前半が、「オス化」に拍車がかかった時期だった。「このままだと、本当に男になってしまう」と焦る毎日。そんなとき、イライラした心を和らげてくれたのが、花やアロマだった。 
「花を眺めたり、香りをかぐだけでほっとできた。それに、忙しい芸能界と逆で、花と向き合う時間はゆっくり流れる。時間の流れが変わると、戦闘態勢から本来の女である自分に戻れるんです」。ハーブティーを飲んでほっとしたり、花を眺めて「きれいだな」と思う気持ちこそが女子力の源とも。 
「そういった感情は女性の本能的なもの。美しいものを見るときれいになりたいと思うし、それに感動できる自分はまだ大丈夫だと思えるんですよね」 
女である自分を確認し、気持ちを切り替えることで、どんなにイライラしても落ち込んでも、また翌日から頑張れる。 
「バリバリ仕事しているからこそ、花やアロマの力を借りて、女である自分を大事にしたい。それが、結果的に自分らしさや女性本来の力を生かしたいい仕事につながると思うんです」  
働く女性に必要な「女子力」 
「私ってオス化しているかも…と思う瞬間がある」人は、アンケートでなんと7割以上。 
「バリバリ働いてきた結果、笑顔で職場の雰囲気を明るくする/細かいことは笑って受け流すなどの、しなやかさがなくなった」「メイクもファッションもラクさや効率性重視」など、周囲への気遣い、メイクやファッションへの気配りがままならない現状が浮かび上がってきた。 
この状況を、「女性がオトコ社会で働くことのひずみの表れかもしれません」と分析する。 
「男女雇用機会均等法の施行から20年以上が経ち、企業で女性が働くことは一般化したけれど、一線で働こうとすると、結局、男性並みのハードさが求められ、その結果、女性性を押し殺してしまう」 
特に仕事を重視するバリバリ派でなかったとしても、世の中全体のユニセックス化が進み、男性らしさ/女性らしさがあまり重視されなくなったこともWOMAN世代全体のオス化に拍車をかけているのかも。 
けれど、「そんな今こそ、女性らしさを生かした仕事力=女子力が必要」と識者は声をそろえる。ここで言う「女子力」は大きく、下の5つにまとめられる。 
まずは、基本の「気配り力」。グローバル化やインターネットの普及で、早急なレスポンスやアウトプットが求められる現代は、「社会の空気が緊張し、ギスギスしがち」だ。「そこに女性ならではのちょっとした気配りがあるだけで、職場の雰囲気が一気に和らぐ。大げさなことじゃなくて、相手を気遣って声をかけるとか、ちょっと手伝うといったことで違います」。「デキる女にはウラがある」の著者は、必要な女子力に「場の空気を作り、盛り上げる力」を挙げる。「女性のすごい〜/かわいい〜といった歓声や、感じたことを男性以上に素直に表情や言葉にする表現は、ビジネス現場を盛り上げ明るくします。そういう空気の中で、モノが売れない時代に消費者の心をつかむ新たな発想は生まれやすくなる」
さらに必要なのは、「切り替え力」。「女性は気になったことを心のうちでもんもんと自身に問いかける、自己対話力が強い」と心理カウンセラーは話す。 
「仕事を楽しみ、結果を出すためには、自分の気持ちや思考を整理する方法を身に付けたいものです」 
気持ちの切り替えという意味では、メイクやファッションに気を配ることも重要。アンケートではONタイムのノーメイクを「OK」と判断する人が約15%も。この結果を「ありえません」と一喝するのが、社員の9割以上を女性が占める広告会社 の営業部長。 
「女子にとって仕事モードへのまたとないリセット法がお化粧。ノーメイクの人はメリハリなくダラッと働いているのでは?」「メイクや服装にきっちり感がないと、仕事もいい加減なのかもと思われかねません」 
しかし、気配りできて、周囲を盛り上げ、切り替えもできて何もかも完璧では「近寄りがたい人」に。ときには、自分の悩みや失敗談も素直に周囲に話す「かわいげ力」も必要。 
そのうえでワンステップ上のキャリアを目指すこれからの女子に必要なのが「巻き込み力」。 
「ひと昔前の女子力とは、男性に好かれることだったかもしれませんが、これだけ働く女子が増えてくると男女含めて、周りを巻き込んでいく力が必要です」 
「20代後半から30代へかけては、責任ある仕事を任され、様々な経験を積んで、女子力が磨かれる時期」 
肩の力の抜けた、それでいて凛々しさやしなやかさもある、自分なりの女子力を探してみよう。