散る花びらを嘆く前に ちゃんと咲かせてみろ

私の大好きなコピー 
「十五の春を泣かすな」 
言葉のインパクトだけ耳に残った 
散る花びらかと思われた 初恋か失恋か  
青春賛歌のコピーと思っていた 
 (かつて昔の高校全入運動のスローガン) 
 
21世紀スタートの中教審答申が「高校全入」 
子供が減る 
先生の職場確保か
 


 
昭和33年 
中学生 半分は就職した 
喜々と親父の仕事を手伝った奴もいた
   
種植え 
風に吹かれて 
気まぐれで植えられる
   
水遣り 
人の都合で与えられる 
たまに夜露が必要なときもある
   
下草取り 
なんでもかんでも清潔 
砂遊びさせてもらえない
   
風除け 
なんでもかんでも囲ってしまう 
世の中は競争社会弱肉強食
   
日当たり 
東からのぼり西に沈む 
葉は日を追いかける 
日陰は年輪が密 
日向の年輪は疎
   
枝ぶり 
自由放任枝ぶり無頓着 
躾なし
   
芽吹き 
なんでもかんでも一緒に育てる 
日向は早く日陰は遅い 
個性無視
   
花咲き 
形の悪い花に合わせる建前 
競争なし 
順番なし 
権利ばかり教えられ 
一杯の花びらがつかない
   
花吹雪 
ほっとけば散る 
満開の桜 
花びらを一杯つけ 
美しい 
吹雪になる
 
 
 

 
2002/