台風一過 2021

10/1 台風16号 一日 家の中
雨風に閉じ込められる
東京 夕方に雨は止む
買い物にと外に あまりの強風に煽られる よろける

10/2 東京は快晴 風もない
台風一過
過ぎれば 残暑の戻り

 


 
 
●台風一過
台風が過ぎた後によい天気になること。転じて、事が治まって晴れ晴れすること。
台風が通り過ぎたあと、空が晴れ渡りよい天気になること。転じて、騒動が収まり、晴れ晴れとすること。
台風が通り過ぎて、一気に青空が広がること。転じて、大騒動がおさまって、一気に静けさを取り戻すこと。「一過」は、さっと通り過ぎてしまうこと。
台風が通り過ぎること。また、その後の状態の比喩。武州このごろ記(1935)〈北条清一〉埼玉史話「血腥い台風一過、熊谷宿も明治五年には戸長制度に、〈略〉文明開化に向って進んで来たわけだ」。
意味は大きく分けてふたつあります。ひとつは、台風が足早に過ぎ去ったあとで天気が急速に回復し、すがすがしい晴天に恵まれること。ふたつめは、職場や家庭に台風のような大騒動が発生し、それがおさまったあとで何事もなかったように平穏な日常に戻ること。または騒動がおさまったあとのすがすがしい気分や安堵の気持ちをあらわします。
台風一過とは、詳しく掘り下げると一般的な天候状態として表される台風というものが通り過ぎた後、晴れ渡った気持ちのいい空模様の天気になったこと。またそこから転じる形で大きな騒乱が収まり、晴れ晴れとした状態になること、またそういった心境を指し示す言葉として用いられるものになっています。台風一過という言葉、一説では、昭和10年の西暦1935年。北条清一という小説家が書いた武州このごろ記というものの中にて、「血腥い台風一過(たいふういっか)、熊谷宿も明治五年には戸長制度に、(略)文明開化に向って進んで来たわけだ」という一文が登場し、この文脈に組み込まれている台風一過という言葉が意味も同じように扱われているものであることから、これが語源であり由来であるとされています。
台風一過とは、台風が過ぎ去ること、特に台風が過ぎ去って晴天となることおよびその状態を指す言葉である。また比喩的に、騒動が収まって落ち着いた状態となることにも用いる。「台風」は「颱風」の書き換えである。「颱風」は、中央気象台長だった岡田武松が、英語typhoonの音訳で命名した。「一過」はさっと過ぎ去ることである。台風が過ぎ去ったあとに晴天となるのは、台風が高気圧を引き連れてくることや、台風がエネルギーとして空気中の水蒸気を吸収していくことが原因として挙げられる。ただし、台風のあと必ずしも好天に恵まれるとは限らない。用例:「台風一過の晴天」「台風一過の町を歩く」「事件が過ぎ、台風一過の感がある」。また、台風が北東へ抜ける秋には、寒冷で乾燥した空気を伴った移動性高気圧が大陸から訪れ、列島が晴天におおわれることが多く、その模様を「台風一過の秋晴れ」という。「台風一家」は誤り。
語源 / 「台風一過」の「台風」は、明治時代に英語の「typhoon」の訳語として「颱風」という字を当てたのが語源です。命名者は当時の中央気象台長で「気象学の父」と呼ばれる岡田武松氏だといわれています。漢字の「颱」は音読みでは「たい」、訓読みで「たいふう」と読むことができます。いずれも英語の「typhoon」の読みを当てたもの。それ以前は中国語で逆巻く風を意味する「颶風(ぐふう)」という言葉が使われていました。「颱風」の「颱」は第二次世界大戦後に当用漢字の「台」に代わり、現在の「台風」という表記になりました。中国語でも「台風」を意味する言葉には、基本的に「台風」かその略字体が当てられます。では日本と中国で「台風」の語源となった「typhoon」にはどんな語源があるのでしょうか。それには諸説あります。ひとつは、もともと台湾や中国で嵐を「大風(タイフーン)」と呼んでいたことを起源とする説。「大風」が英語の「typhoon」の語源となり、ふたたび中国に戻って「台風」という字が当てはめられたという説です。ほかにも、中国の一部地域では「台湾付近の強い風」という意味で「台風」と呼ばれていた、とする説もあります。一方、語源は中国語ではなく、ギリシャ神話の風の神「typhon」やアラビア語で「嵐」を意味する「tufan」だとする説もあります。ヨーロッパの文献に「typhoon」の語源を求めると、16世紀のイギリスの文書に「touffon」という言葉が用いられた例があります。「touffon」の語源は定かではありませんが、地理的にも文化的にも中国より近いアラブやギリシャの言葉に影響を受けたものと考えられます。そのため現在のところ「台風」の語源は「typhon」か「tufan」とする説が最も有力です。次に「台風一過」の「一過」とは「さっと通り過ぎること」「書物などにさっと目を通すこと」という意味で使われる言葉です。ただし「台風一過」は「台風が通り過ぎる」ことではなく、「過ぎたあとで天気が回復すること」なので注意が必要です。「台風一過」以外に「一過」を用いる例としては、病気の診断などで「一過性の軽い症状」のように使うことがあります。
 
 
 
●台風16号 関東は暴風域を抜けつつも 今夜まで警戒が必要 10/1 19:46
大型で強い台風16号(ミンドゥル)は、1日(金)19時の推定位置で千葉県銚子市の東南東の海上を北東に進んでいるとみられます。風速25m/s以上の暴風域は依然として広く、千葉県と茨城県の一部がその中に入っています。
台風16号 10月1日(金)19時推定
 中心位置   銚子市の東南東約250km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北東 40 km/h
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
東北太平洋側を中心に横殴りの雨に
台風の周囲を取り巻く活発な雨雲は関東の東の海上に抜けつつあるものの、東北太平洋側を中心に断続的に強い雨が降っています。明日2日(土)の未明頃にかけて一時的に雨脚が強まるおそれがあります。また、風も強く吹くため横殴りの雨となります。無理な外出は控えましょう。
風は夜にかけて強い状況が続く
関東各地の風はピークを迎えつつあり、19時00分までの最大瞬間風速は東京都羽田で41.7m/s、千葉県銚子市で41.8m/s、神奈川県横浜市で25.8m/sを観測しました。19時00分時点で千葉県、茨城県、福島県浜通りに暴風警報が発表中です。風の強い地域では停電の発生している所があり、電子機器の充電切れや冷蔵庫の中の食品の衛生管理等に注意をしてください。電車の遅延や運休、高速道路の一部通行止め等、交通機関に影響が出ていますので、移動の必要がある方は、気象情報に加えて運行情報も確認が必要になります。
台風が離れた後も、海はしけが続く
台風16号は明日2日(土)にかけて東に離れていきますが、東北から関東の太平洋側は波の高い状態が続きます。広い範囲で波の高さが4m以上のしけとなる見込みです。天気が回復した後も、海岸には高波やうねりが押し寄せますので危険です。近づくのは避けるようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。 
 
 
 
●台風16号北上中 雨や風に注意を  10/2 7:37
台風16号の影響で、関東の沿岸を中心に大雨や暴風となった。今後も台風の動きに注意が必要。
台風16号は1日、千葉県を中心に大雨や暴風をもたらし、川が氾濫したいすみ市では、警戒レベル5の緊急安全確保が発表されたほか、勝浦市では1日、10月の観測史上1位となる260mmの記録的な大雨となった。
今後、台風16号は速度を上げながら、日本の東の海上を北上し、3日の未明までには温帯低気圧に変わる見込み。関東地方は強風域から抜けてきたが、このあと、進路にあたる北海道では雨や風に注意が必要。 
 
 
 
●広く晴れて夏のような暑さ 北海道は季節が進み うっすら雪化粧する山も? 10/3
向こう一週間は、広い範囲で晴れる見込みです。6日(水)にかけては、季節が逆戻りしたような暑さが予想されます。北海道では季節が進み、うっすら雪化粧する山があるかもしれません。
4日(月)〜10日(日) 晴れて暑さが続く 北海道には一時的に寒気
東北から九州は、6日(水)にかけて、高気圧に覆われる見込みです。このため、広い範囲で晴れるでしょう。最高気温は30度くらいまで上がる所が多く、季節が逆戻りしたような暑さとなりそうです。熱中症にご注意ください。
その後、7日(木)以降は、前線や湿った空気の影響を受けやすくなります。東北では、雨の降る日が続きそうです。関東から九州は晴れ間もありますが、雲が目立つでしょう。東海から九州は広く夏日となって暑さが続きそうです。東北から関東でも、最高気温は平年並みかやや高い日が多いでしょう。朝晩の冷え込みも比較的弱く、季節の歩みはゆっくりとなりそうです。
北海道では、天気が周期的に変化しそうです。4日(月)は、北から前線が下がってきて雨や風が強まるでしょう。その後、5日(火)から6日(水)頃は、高い山に雪を降らせるような寒気が流れ込み、季節が進みそうです。平地では雨として降りますが、峠などの標高の高い所では雪が降る可能性があります。この頃に、初冠雪の便りが届くかもしれません。7日(木)から10日(日)にかけては、移動性の高気圧に覆われて、晴れる日が多くなりそうです。 
 
 
 
●週間天気 週中頃以降は曇りの日が多い、気温変化に注意 10/3
5日(火)、北日本は前線通過で雨
5日(火)は、日本海側からやってくる低気圧や前線の影響で、北海道や東北北部の日本海側や北陸で傘の出番となります。特に、東北日本海側を中心に一時的に雨や風が強まる可能性があります。前線が通過すると、6日(水)頃に北海道では寒気が流れ込む見込みです。この期間に降水があれば、標高の高い山では雪の可能性があり、初冠雪の便りも届くかもしれません。また、札幌など市街地でも最低気温が一桁の予想となる日があります。寒さへの対策も進めておきましょう。
西、東日本は曇りや雨の日が続く
5日(火)は移動性高気圧に覆われて、西日本や東日本を中心に晴れて、高めの気温が続きます。西日本では30℃を超えて真夏日となるところも多くなる予想です。ただ、6日(水)以降は前線がだんだんと南に下り、湿った空気が流れ込みやすくなります。このため、東日本や西日本の太平洋側を中心に曇りや雨の日が多くなる見込みです。
関東など気温変化に注意
また、前線とともに南下する寒気や北東風の影響で、関東や東北太平洋側では気温が下がる見込みです。週前半の暑さは和らぎ、秋らしい体感になります。気温の変化で体調を崩さないようにご注意ください。 
 
 
 

 
2021/10/1-