のど元過ぎれば・・・

東日本大震災
もう8年か ・・・のど元過ぎれば熱さ忘れる 
まだ8年しか・・・ 恐怖を思い出す
人それぞれ

人は忘れる動物
若い人にとって 震災体験 はるか昔か
 


地震雲
 
 
 
家具を押さえるのが精一杯でした。被害は、大事にしていた花瓶一個ですみました。マンションの高層階ということもあり、報道以上の揺れでした。夜は、テレビ、照明をつけっぱなしで、衣服は身につけ仮眠。一晩中、地震の繰り返しで、そのつど身構える、船酔い状態みたいなものでした。 
 
 
地震の直後
マンションの有志
安否確認 全戸の声かけに走った
 
 
東日本大震災 契機に
災害協力隊 組織を結成 春秋 定期的に防災訓練を始めた
毎年継続 ・・・体に覚え込ませる
 
 
突然 理事会の判断 2018年秋の訓練中止
気がつけば 理事会も世代交代  若い人が多い
もう8年か ・・・のど元過ぎれば組・・・
 
 
2019年春 やはり理事会は訓練をやりたくないらしい
案内の紙切れ一枚 人は動きません
説得 面倒くさいか

いざという時
どんな旗振りをするのでしょうか 尋ねてみたい
 
 
初期の災害協力隊の世代
共助を大事にしました
多くが70代に突入 体が動きません
 
 
真剣に 運営方法を心配したこと
馬鹿らしくなる
引退 自助を考えます
 
 
地震があると体が動いてしまう
お勝手の火を消す 水道を止める
玄関ドアを開け ストッパーをかける
大きめの地震 廊下に出る 同じフロアーの人の動きを確認
 
 


2019/4
 
 
 
●地震雲 1 
地震の前後に特殊な形状の雲が観測される、と言われているものである。ただそのような雲と地震の発生の関連は、地球科学や気象学、そして一般的な科学としてほとんど認められていない。
古くからの地震予知研究においては、誰かが前兆と思った現象の報告と地震の発生状況などを照らし合わせるなどして得られた、経験則に基づいて研究や予知が行われた。地震雲もその一種であり、観測者にとって見慣れない、もしくは何らかの形で特徴的だと思われた雲をその対象としている。
身近に且つ手軽に観察できる「雲」を対象としているため、一般市民が参加した観測・報告による研究も行われている。しかしながら、それら全ては民間やアマチュア学者による独自の研究である。
独自研究によって地震雲を説明するアマチュア学者や学説は多く発表されているが、地震発生の過程と観測される雲の発生する原因との因果関係はまったく証明されておらず、科学的な根拠について説明する研究もそれほど多くはない。また、地震雲か否かの識別方法に明確な基準もなく、地震予知の方法であると噂として広まっているのが現状である。
前述の通り、公的機関や学術団体は総じて地震の観測と地震雲と呼ばれるものに科学的な因果関係がないとする見解をとっている。日本地震学会は「地震研究者の間では一般に関係性はないとされているが、関係が皆無であると断言はできない。しかし過去の報告例は大地震の前にたまたま特異な形の雲を見たことで地震と雲を結びつけてしまう一方、地震が起きなかった場合には雲のことを忘れてしまうと考えられる」としている。気象庁は「無いと言いきるのは難しいが、仮にあるとしても『地震雲』とはどのような雲で、地震とどのような関係で現れるのか科学的な説明がなされていない」としている。大多数の科学者や政府・行政の公式的な見解は「報告された『地震雲』とされるものの中には明らかに地震と関係のない雲も多く含まれており、その観測や報告は正確性について疑問が残るうえ、地震雲と地震との関係性も明らかになっていない」としている。
現状で「地震雲研究」は、その手法が科学的妥当性を欠いているとされており、わざわざ研究する価値がないと考える専門家がほとんどである。
さらに、地震予知の可能性を検証したいとする者が日本や中国などのアマチュア研究者の中にいる反面、「地震雲」はオカルトや疑似科学だとして全面否定する意見もあり、「地震雲」の情報がカルトや詐欺に悪用されているという指摘もある。近年ではTwitterなどSNSが発達したことで、マスコミや個人、そして一部のトンデモ本作者が注目や利益を集める目的で、でたらめに取り上げることが多いとの声もある。
地震雲の発生メカニズムと言われているもの
現在のところ、地震雲の発生メカニズムについて合意が広く得られた説明はなく、また雲の発現と地震の発生との間に因果関係も明らかにされていない。しかし、地震雲発生メカニズムの仮説としては、例えば、有明海の地下500メートルの坑道の気温と湿度の関係の観測結果から考えると、地震雲は「断層付近の地下の歪みにより気温の異常増加が起こり、その様な断層線があればその上で起こる」との説明を真鍋大覚がしているなど、いくつかのメカニズムが示されている。
典型的な仮説としては、震源周辺から発生する電磁波が雲の生成に影響を与えるというものがある。地球の磁場や宇宙線、太陽風による磁場などがあるが、この仮説の電磁波は、それらの磁場の異常または他の原因によってできた磁場によるものである。
地震の発生前には、断層周辺に大きな圧力がかかり、その圧力によってさまざまな現象が起こると考えられている。岩石の中には圧力を加えると電磁波を発生させるものがあり、大きな規模で圧力がかかると大きな電磁波と磁場が発生すると考えられている。また、圧力によって地中の磁性体が変性・変形して磁場を変えたり、岩盤の破壊や圧力変性による地電流の異常が磁場を変えたりすることも要因として考えられている。
電磁波の放射によって、地上にも磁場変化や電磁波放射が及ぶ。高エネルギーの電磁波は気体分子をイオン化させる(霧箱参照)ため、大気中に増加したイオンが水蒸気の凝結核となって雲の成長を促進し、地震雲が作られるとされている。また、磁場の変化の場合、強い磁場の中に反磁性体の雲粒や凝結核があるとそれが浮上することが知られており、このようなメカニズムで地震雲が作られるとされている。
しかし、磁場変化や電磁波放射の発生あるいは電磁波による雲の生成については一定の理解が得られているものの、『地下で発生した磁場変化や電磁放射が厚い地面や大気という媒体をどのように通過するのかについて』は理解が得られるような説が出されていない。そのため、俗説として扱われるにとどまっている。また、人工的な電磁波発生源(レーダー、スマートフォン、テレビ、ラジオの電波)が多数あるにもかかわらず、その電磁波によって雲の発生が観測されていないのはおかしいといった批判もある。
そして、雲の形状や高度を多角的に多くの観測点で観測すると、震源地の方位や、地震の規模、日時などが特定できるとしている地震雲研究者がいるものの、その多くが経験則に基づくものであり、基本的な統計すら現在の所はない。
テレビ番組などでは「みのもんたのSOSシリーズ」の2005年9月30日の第4弾の中で「"科学的" 検証」が放映されたりしたが、根拠までは提示されていないのが現状である。
地震雲と言われるものの特徴と分類
一般的に地震雲は、気象現象として説明可能な雲と間違えやすいとされる。間違えられやすいのが、巻雲、高積雲、層積雲、飛行機雲などである。地震雲の形状はいずれも通常の雲とは異なるという考え方、逆にいずれも通常の雲と同一で発生メカニズムが異なるだけだという考え方、あるいはその両方であるという考え方などがある。一般的に地震雲とされる雲の特徴は以下のとおりである。
○ 比較的低い位置(低い高度)に発生することが多い。
○ 風に流されない(流されにくい)。
○ 長時間形を変えず消えない。
○ 大地震だけに限らず、小規模な地震の前にも地震雲が発生する。
○ 雨天や曇天など、空が広く雲に覆われている時には、地震雲とそうでない雲の判別が難しい。
地震雲の分類については、いくつかのものがある。広く合意を得られたものや学術的な名称となったものではないが、一般的な例として以下に挙げる。
断層型 / 雲と空があるラインを境にくっきりと分かれるような雲。断層状あるいは層状などと形容される。
筋状・帯状 / 地面と平行に細長く伸びる雲。すじ状、帯状、糸状、笏などと形容される。
洗濯板状 / 洗濯板の凹凸のように、細長い雲が平行に多数並ぶもの。
肋骨状・波紋状 / 広がる波紋のように、同心円状に複数の弧が並ぶ雲。魚の骨にも例えられる。
放射状 / ある点から広がるように、放射線状に広がる筋状・帯状の雲。
弓状 / 1つの弧の形をした雲。鎌(カマ)にも例えられる。
竜巻型・螺旋状 / 地面に対して鉛直あるいは斜めに伸びる、竜巻の漏斗雲のような雲。竜のようにくびれをともなったり、蛇のように螺旋状になったりするものもある。
稲穂型・鞘豆型・レンズ状 / 細長く尾を引く、稲穂あるいは彗星のような形状の雲。鞘豆のように短く尾を引くものもある。また、レンズ状に固まったものもある。ウナギ、UFOなどにも例えられる。大きく固まったものもあり、「熊のジョン」とも呼ばれる。
色関連 / 夕焼けや朝焼けなどのときに、空や雲の色、色彩やコントラストが異常なものとなるもの。赤、紫、黄色、金色などがある。 
 
 
●地震雲 2 
6月18日に大阪府で震度6弱を記録する地震が起きたが、その前兆として「地震雲が出た」とする投稿がTwitterなどで拡散した。しかし、気象庁の専門家は「雲は地震の前兆にはなりません」と"地震雲"の存在そのものを否定している。
ネットを賑わす「地震雲」とは一体何か。詳細を調べてみた。
各地で地震雲の発見の声相次ぐが...
大阪地震の後、こんな内容のツイートが、雲の写真とともに相次いだ。
「夜変な筋の雲出てたけど地震雲やったんか?」 「家から見えた地震雲。昨日からあってまだ居座ってるから怖いよ 」
「地震雲」とは、どんな雲なのか。グーグルで画像検索をすると、様々なかたちの雲が現れる。
地震雲という現象を言い出したのは、元奈良市長で衆院議員を務めた鍵田忠三郎氏とされる。
ただ、朝日新聞はこう説明している。
「地震の前に発生するとされる雲。雲の形は、放射状、渦巻き状、直線状の雲など様々な種類があり、明確な定義もない。科学的に地震と雲の関連性は実証されておらず、気象庁や日本地震学会などは否定的な立場をとっている」(2013年6月6日)
専門家は否定
大きな地震があると、SNSで投稿される「地震雲」。大阪地震の際、気象庁気象研究所(茨城県)の荒木健太郎研究官は「雲は地震の前兆にはなりません」「雲の状態から地震の影響等を判断するのは不可能」とツイートした。
荒木さんは、自著「雲を愛する技術」(光文社新書)で、次のように書いている。
「雲は地震の前兆にはなりません。(中略)何の変哲もない普通の人が、名前を間違えられた揚げ句に怖がられているのと同じことが起こっているのです」
どのような雲が地震雲と呼ばれているかについては「最も多いのが飛行機雲」「上中層の大気重力波に伴う波状雲も地震雲と呼ばれることが多い」という。
荒木さんの説明や著書を要約すると次のようになる。
・ 地震が雲に与える影響はそもそも未解明
・ 仮に何らかの影響があったと仮定しても,現状で「地震雲」と呼ばれている雲は全て気象学で説明できる
・ そのため,雲を見て形などから地震の影響があるかどうかを判断することは不可能
気象庁「雲と地震は全く別の現象」
地震雲が現れると信じている人は少なくないが、科学的には立証されていない。気象庁の公式サイトでも、以下のように説明している。
「 雲は大気の現象であり、地震は大地の現象で、両者は全く別の現象です。大気は地形の影響を受けますが、地震の影響を受ける科学的なメカニズムは説明できていません。「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係で現れるのか、科学的な説明がなされていない状態です。日本における震度1以上を観測した地震(以下、有感地震)数は、概ね年間2,000回程度あり、平均すれば日本で一日あたり5回程度の有感地震が発生していることとなります。震度4以上を観測した地震についても、最近10年間の平均(2011年と2016年を除く※)では、年間50回程度発生しています。このように地震はいつもどこかで発生している現象です。雲は上空の気流や太陽光などにより珍しい形や色に見える場合がありますし、夜間は正確な形状を確認することができません。形の変わった雲と地震の発生は、一定頻度で発生する全く関連のない二つの現象が、見かけ上そのように結びつけられることがあるという程度のことであり、現時点では科学的な扱いは出来ていません。 」
気象研究所の広報担当者も取材に「地震と雲がどういう関係があるのか、科学的な因果関係やメカニズムは存在していない」と話した。
動物や植物は地震を予知できるのですか?
「 動植物には、音、電気、電磁波、匂いなどに対する感知力が人間などに比べ格段に優れているものがあることは知られています。一方、地震は、地中の広い範囲で、固い岩盤同士が、破壊し合い、ずれ合う大きなエネルギーの集中や解放を伴うため、徐々に岩盤が変形し始めたり、地下水位が変動したりして、地震の発生前から非常に微弱で特異な音、電気、電磁波、匂いなどが周辺の地面や大気などに現れ、それを動植物が感じ取る可能性もあるのかもしれません。しかし、動植物は地震以外の理由によって通常と異なる行動・反応をすることがあり、また、動植物自体についてまだわかっていないことも多く、ましてや地震の前兆現象も解明できていない部分が多いことから、地震の前にそうした異常行動・反応をする理由について科学的に説明できていない状況です。 」  
 
 
●地震雲 3
「地震雲とはどのような雲のこと?
近年、インターネットのSNSなどを通じて多くの人から「地震雲」を目撃したという報告等がアップされ、たくさんの画像が流布しています。読者の皆さんもきっといろいろな「地震雲ではないか」と言われている写真をネット上で見たことがあるでしょう。
その雲の形は確かにユニークなものが多く、多くの一般人にとっては「ちょっと今まで普段には見たことのない、不思議な形だな」と感じるものです。実際にその後に地震が観測されることもあり、あの地震雲は確かに予兆なのだと信じる人も少なくありません。
さて、世間で言われる地震雲とは、実際どのような形状の雲なのでしょうか。実は、「この形がそうだ」という定説はなく、多くの場合「こんな雲は見たことがない」ということで写真撮影され、ネットでシェアされることが多いようです。多くの人が、今までに見たことのないような異常な形の雲のことを指して地震雲としており、これは信憑性があると主張することもあります。地震雲研究者の間ではこれらを分類し、明らかに違うものを排除していった結果、大きく4タイプに分かれるとしています。
(1)塊・円盤のような形
有名なものでは、2011年の東日本大震災の直前に宮城県で目撃された、綿飴」をくるくると巻きとったように美しい形で盛り上がった低空の塊状の雲です。この雲が目撃された後、大地震が発生したため、これは予兆ではないかと言われています。
(2)一本の帯状の長い雲
ジェット機によるいわゆる飛行機雲とはことなり、延々と長く、いつまでもとどまっており、その直線の下に位置する地域に震源があるのではないかと言われるものです。
(3)波のように帯が並列・放射状になる雲
空の一部で見られる場合や、時には空全体を覆うように発生することがあり、放射状の雲の場合は、その集中した点が震源になるとも言われています。
(4)狼煙(のろし)状に立ち上る雲
多くの雲が空に浮かんでいるか横に流れる形をしているのに対し、この雲は異常な形で、下から上へまるで煙が立ち上るような形状をしています。縦に地上から上に伸びているような不思議な雲で、そのような雲は普通私たちの常識では煙突から出る煙以外には見たことがないため、自然現象として縦に伸びている雲は異常だと考えることができます。そしてこの真下に震源があるのではないかと言われます。
その他いろいろな形状の報告もありますが、大きく分類すれば、上記の4つに分かれるとされています。写真を見ると、確かにユニークというか、ちょっと普段見られないようなものばかりで、これは異常気象、または天災の前触れであると考えた場合、一理あるような気がします。
上記の大きな4つのパターンの中にも細分されるパターンがあり、一説には9から10種類の雲になるとも言われています。
地震雲は巨大地震の予兆なのか?
まず最初にお断りしておかなければなりませんが「地震雲」という言葉は気象学にはなく、民間で言われるところの俗語とされています。
地震の予兆を研究することは、古来より人類が行ってきたことでした。日本人なら皆聞いたことのあるだろう、ナマズが暴れる、ネズミなどが一斉に逃走する、井戸水の水位が変化するなどです。これらに加え、インドや中国でも気象の変化を観測して、地震予知が出来ないかと研究した記録が残っています。
地震雲については、まずは気象学で説明のつく雲は論外として、「これは地震の予兆としかいいようがない」というもの自体が特定されていない状態で、個人レベルの研究にとどまっています。当然ながら科学界からは否定的な意見も多く見られ、一言で言うならば「巨大地震の予兆である」と断言できる人はいません。
とはいえ、地震学、地質学の専門家ですらその他の方法を持ってしても地震を予知することは困難であるため、「地震雲は、信憑性がない」とも言い切れないのが現状です。99%あり得ないが、100%あり得ないという証拠もまだない、と言うのがふさわしいでしょう。
異常な気象、あるいは地球の大きな変化により空の雲に影響が与えられる可能性というのもゼロではありません。そのため肯定派の意見としては、電磁波が雲を発生させるというように地殻が地面の下で動き衝突することで、電磁波が発生し、今まで見たことのないような雲が空に起こるということもありえない話では無いとしています。
なお、公益団体日本地震学会は、公式ホームページにて、「地震雲」について以下のように見解を発表しています。
「 地震研究者の間では一般に、雲と地震との関係はないと考えられています。地震の前兆としての「雲」に関する研究は,過去に何度か発表されたことがあるのは事実で,雲と地震の関係が皆無であると断言はできません。しかしながら,過去の報告例は大地震の前にたまたま特異な雲の形態をみたことで,地震と特異な雲の形態を結びつけてしまうケースが圧倒的に多いのではないかと考えられています(その一方,地震が起きなかった場合には雲のことを忘れてしまいます)。雲はその場の大気の状態や付近の山岳などの地形次第で、人間の目にはときに無気味な姿や謎めいた形となって、さまざまに現れます。 」
従って、例えば竜巻状や放射状や断層状に見えたとしても、 それが地震前兆なのかどうかを疑う前に、低気圧が接近中だったり近くに存在していないか、前線はないか、気圧の谷が上空を通過していないか、高さによって風向が食い違っていないかなど、 まず気象の面から十分に検証することが大切です。
この引用文のように、「人間の目から見て不思議な形をしている」からといって、それが天災との関連があるとは言い切れないという点は、私達が見落としがちな部分です。おそらくは、雲の形についてのパブリックイメージに洗脳されているからこそ、見たことのない雲を恐れる気持ちが湧いてくるのかもしれません。
この問題について説明するのに適切な「地震雲」の例があります。もちろん、認定されたという意味ではありません。
日本においての初の「地震雲」写真は、1923年(大正13年)に発生した関東大震災の直前に目撃されたとされる「妖雲」です。ちなみに「妖雲」とは、不吉なことの予兆だとされる気味の悪い雲のことです。
このような雲の形に恐怖を覚え、妖雲と名付け、まさに地震の予兆だと言う人々が当時はいたのですが、この写真自体の日時の信憑性もないこと、また関東大震災は9月1日でまだまだ残暑厳しい気候で、入道雲の発生もごく普通の条件下であったため、科学的にはやはり「論外」とされています。
現在ネットでよく報告されている地震雲のうち、一番多いのが長く横にたなびくような波状の雲です。これを地震雲だと考え、写真を撮ってネットにアップしている人がいますが、このほとんどはいわゆる「波状雲」に分類されるものです。
巻積雲、高積雲または層雲とも呼ばれ、小さくちぎれたものは「いわし雲」「うろこ雲」とも言います。これは発生のメカニズムが古くからわかっており、「ベナール対流」とよばれる、細胞のようなのパターンが生ずる熱対流によって、水蒸気が細かい粒で冷却され、ウロコや帯になるのが原因だと説明され、地上からの電磁波にによってできるものではないということが証明されています。
ネットでは「放射状になっている雲の筋が集まっている地域が震源ではないか」と噂されていますが、これも目の錯覚を考慮していない意見にすぎず、人工衛星から雲を観察すれば、日本上空を広範囲で覆っている雲に生まれた直線的な筋にすぎないのですが、地上から見ると遠近感の問題で、まるで「放射状」に雲が広がっているように見え、今までにない異常な印象を持つことがあります。実際には、集中点はありません。
また、「地下からまっすぐ上に煙突の煙のように立ち上る不思議な雲」は、間違いなく地震雲で、巨大地震の予兆なのだろうとの意見も根強いです。有名な写真では、1995年に発生した阪神・淡路大震災の数日前、神戸で撮影されたとされる不思議な狼煙のような雲があり、その真下には、断層があったのだと言われています。
この地震雲は複数目撃例があり、本当に地震の予兆なのだろうと考えられています。ただ、その一方で気象学の専門家からは、この雲はいわゆる「漏斗雲」であるという説明がされています。小さな竜巻の一種で、縦に一本筋のように伸び、煙ではないので長時間経っても形が崩れないのが特徴です。垂直に伸びる不思議な雲は確かに珍しいですが、自分が見たことがない雲がすなわち「妖雲」であるとしてしまうのは早合点だと言わざるを得ません。
このほか、山の上などで見つかる、不思議な帽子のような形の塊の雲があり、これが地震雲だ喧伝されることがあります。これはいわゆる「レンズ雲」「笠雲」であることが多いのです。特に山のてっぺんに帽子のように乗っかる、大変特徴的な姿で浮かんでいます。日常目にすることは少ないため、これを見て地震雲ではないかと思ってしまう人も多いようです。
この「笠雲」の成り立ちは地震とはそもそも関係なく、横方向に気流が動くとき、山に衝突して山岳波が発生し、その結果、気流の方向が上下で変化する山の頂上で冷やされた水蒸気がぽつんと雲を形成し、気流の層の関係で二重、三重の帽子のようになったりするわけです。
2011年の3月11日に日本を襲った、東日本大震災では、当時宮城県の白石で撮影された、山の上に浮かぶ綿飴のような、不思議な塊の低い雲があり、この写真を撮られた直後に大地震が発生した、つまりは予兆であった等とネットで噂されています。
しかし、この雲はいわゆる笠雲などに分類されるものにすぎず、前述のように発生のメカニズムは山岳波、重力波によるもので、地震との関連性は明確に否定されます。
このような「レンズ雲」「笠雲」を知らない市民が撮影し、ネットで広めているケースが散見されます。「異常な形だ!富士山に異変が起こっているようだ」と触れ回って、信憑性があるかのように群集心理を煽り、天災の前触れかというセンセーショナルな部分だけが一人歩きしてしまう多いようです。
このように不思議な帽子のような雲は電磁波ではなく、前述のように乱気流を産む山岳波が発生していることが原因ですが、それゆえに航空機の運行にとっては危険は気象であることがわかります。1966年には、この山岳波をまともに受けた英国海外航空機(ボーイング707)が富士山付近で空中分解し、乗客や乗務員全員が死亡するという悲劇も発生しています。
話がそれましたが、不思議な形の雲の原因は、現代ではそのほとんどが気象学によって説明できるものであり、知識不足の一般市民がつけたコメントによって大げさに吹聴されることで、根強い地震雲説が支持されている面は否めません。
まとめると、素人が見つけた特別な形の雲も、そのほとんどは専門家による一般的な雲の分類の中に収まってしまい、説明のつかないものはほぼゼロに等しいというのが現状です。
地震雲と地震発生との関係に信憑性はあるの?
前述の2011年東日本大震災にまつわる「白石市の地震雲」の報告に絡んで、3月11日の地震発生後に、ネット上で「実は予兆があった」という噂が広まり、それに応じる形で各地で面白い形の雲を撮影したものがネットで大量に流布されました。実際に「地震前」に撮影されたのか、撮影地点は何処なのかも不明なものが多いのですが、画像のインパクトのみが一人歩きして「この地震雲が見られた後、町は津波に飲み込まれた…」というようなセンセーショナルな文言が付けられています。
留意すべき点は、「地震雲を目撃」としてネットにアップロードしている人=ソースが、ほぼすべて一般人であり、専門家や学術機関の発表ではないことです。多くの人は正しく気象学や地震学を学んだことのない門外漢であり、その人にとっての珍しい雲が「地震雲」とネーミングされて流布されているのに、意外にも信憑性があるかのように信じこまれているのが実情です。我々の持っている「普通の雲のかたちのイメージ」はごく僅かであり、空の雲というものは気象のいろいろな原因によって様々な形に変化しているわけです。
まとめますと、珍しい形の雲が見え、その後地震が起きた、ということが事実であるとして、この2つの現象に直接の関連性があるのか、つまり地震が起こる前にはなんらからの力が作用して異常な雲を形成するという科学的な報告はまだありません。現代の気象学者の言葉を借りれば、地震とは地殻の変動の運動であり、これと空の雲とにはなんら関連がないと言うことになります。
古代の中国やインド、イタリアでもこのように気象の変化を観察して地震の予兆を突き止めようという研究が行われていたと古文書にはありますが、最終的にどの文明でも、明確な定義や資料を何も残すことが出来ませんでした。
民間の地震雲研究者の著作やネットでの発表によれば、地震に伴う岩石破壊によって電磁波電場が発生し、それによって冷却された大気に水滴が生まれるため、地震雲が生まれるとのことです。しかし、その電磁波がどれほどのものか、電磁波によって水滴が発生するプロセスの科学的説明は何一つなく、いわゆる「オカルト」「トンデモ科学」と言われてもしかたのない、説得力のないレベルでの主張にとどまっています。
強いていうならば、科学の世界に地震の予兆をアカデミックに探求する「地震予知学」というべき学問の成立を待たねばならないでしょう。その中で「地震雲」は本当に地震と密接な関連があるのか、単なる偶然なのかを科学的に研究していかなければなりません。
不思議な雲が発生して、その後地震が起きたとするなら、その両者の関連を証明しなければなりませんが、現時点で何一つ地震との関連を証明できていない以上、「地震雲」が予兆であるという信憑性は、ゼロに等しいと言ってよいでしょう。天災はいつ起きるか分かりません。 
 
 
●地震天体起源説・地震雲説 4
世の中には似非科学というものがある。これは、自然現象を、物理法則を無視して恣意的に解釈し、大衆心理を誤った方向に導こうとする運動である。地球科学はその性質上、似非科学の食い物にされやすい。最近流行の地球科学関連似非科学には次の二つが挙げられる。
1) 地震天体起源説
2) 地震雲
筆者は基本的には誰が何を云おうと、それが人畜無害である限り、あれこれ云わないことをモットーとしている。しかし、最近の、この二つの動きは看過出来ないものがある。ここでは、この二つが如何にインチキであるかを論証する。
1、地震天体起源説
これは、地震を発生させるエネルギーが、地球内部からのものではなく、地球外遙か遠くの天体からの影響によるものだとする説である。この説によれば、現在地震予知理論が根拠を置くプレートテクトニクス理論はひっくり返り、現在の地質学者や地震学者の多くは失業しなくてはならない。地質学者や地震学者は能力の割には数が多すぎるので、リストラが必要だろうが、それはこの問題の本質ではない。地震が地球内部エネルギーによるものではなく、地球外天体によるものとする説は昔からあり、かつてはオウム真理教が、次に例の白装束集団も唱えていた。最近では”イシカミ”とかいうカルト集団が同じようなことを云っている。豊田商事が振り込め詐欺に変身したのと同じで、詐欺師の世界に終わりはないのである。彼らのやり方で共通しているのは次のような点である。
1) 基本的に終末説に立つ。将来の破滅を持ち出して、人の恐怖心を煽る。オウムの例では死後の世界、イシカミは地震。
2) 一般人では理解不能な占星術や宗教教典(全てオカルト)などを持ち出して、如何にもそれらしいストーリーを作る。最近は特定の科学理論を活用することも多い。
3) 助かりたければこうしなさいと、救済法を奨める。最も単純な方法はサークルに入って、サークル誌を購読させる。以後次第に集金法はエスカレートする。
カルトにとって、一般大衆を騙し、金品を巻き上げるのに一番便利な方法が似非科学であり(オウムや白装束が当にそれ)、更にそれに最もつけ込まれやすい分野が地球科学、特に地震関連分野なのである。従って、地球科学分野従事者は、常にこれらカルト(詐欺)集団に巻き込まれないよう注意しなければならない。
先ず、地震が宇宙的規模のエネルギーで起こるなら、その影響は地球だけでなく、月や火星にも及ぶはずである。火星の質量は地球の1/2.6、月のそれは1/6にすぎない。地球に地震を起こすだけのエネルギーを持つ力だから、火星や月にはもっと大きな影響を与えて当然である。月など、とっくの昔に木っ端微塵になっていて当然ではないだろうか。これまでの地球上での観測結果から、地震と断層は密接な関係を持っていることが判っている。地震は断層上で起こり、断層は地震によって成長する。地震を起こす力が全宇宙規模のものだったら、月や火星にも断層があって当然である。しかし、月や火星には断層は存在しない(火星には数1000万年前に活動を停止した火山があるから、それに伴って断層の痕跡があるかも知れないが、現在では活動していない)。それどころか、地震すら起こっていない。現在、太陽系惑星で断層の存在が確認されているのは、地球と金星だけである。水星も可能性はあるが、これは水星探査衛星の結果を見なくてはならない。
又、そのような大きな力なら、人工衛星軌道に影響を及ぼしても不思議ではない。人工衛星軌道が影響を受ければ、GPS画像にずれが生じるはずである。中越地震やスマトラ地震の前後でGPS画像がずれただろうか?もし、そんなことが起こればマスコミが黙っているはずがない。しかし、未だにその様な報道が無いところを見ると、人工衛星は何の影響も受けなかったに違いない。つまり、宇宙間力などは働いていないのだ。
地震天体起源説論者(ズバリ、イシカミ教徒とその一派、それに汚染されている一部のアホ、タワケ。この中には地質屋も居るかもしれない)は、自説を展開する前に、何故火星や月に断層がないのか?人工衛星軌道が影響をうけないのか?といった疑問に答えなければならない。もっとも、このような連中に断層が理解出来るとは思わないが。
2、地震雲
地震雲を主張する人間は昔からいた。最近これが急に話題になったのは、某TV局がこれを取り上げて以来である。ズバリ、これも全く信用出来ない。地震雲というからには、その位置での地下の状態を反映しているはずである。つまり、地震雲が地震の予兆現象とすれば、地震発生地点の地下で何らかの異変が発生し、その結果が上空の気象現象として現れたものが地震雲である。雲であるからには、メカニズムがどうであれ、上空で何らかの凝固反応が起こっているはずだ。それにどれくらいの時間が懸かるかは問題だが、日本上空には偏西風が吹くので、地震雲も西から東に移動する。であれば、凝固反応が瞬間的に行われる場合でも、地震雲は地震発生地点の直上付近、凝固反応に数時間程度以上を要する場合は、地震発生地点の遙か東方でしか観測出来ないはずである。つまり、北海道、東北地方での地震に対応する雲は、本州東方沖海上でしか見えない。ところが、中には日本海上で発生した地震雲の後に北海道で地震が起こったのを予知現象としたり、東北での地震の前に東京で地震雲が見られたとする例が見られる。こんな馬鹿な話はない。当時、高層風は東から西に吹いていたのだろうか。地震雲関連サイト(2ch等)での書き込みを見ると、地震雲を見たというのは関東以北に多く、関西ではあまり見られないような気がする。地震雲は場所を選ぶのだろうか?それとも、これも振り込めサギ被害の分布と同じで、お人好しの単細胞が多い関東人が騙されやすく、歴史・文化の古い関西人は簡単に騙されないということの反映だろうか?
地震雲の発生原因を、地下で発生したラドンガスが壊変を繰り返し、鉛となりこれが空気中に核となって雲を作る、という説を唱えた学者がいる。自然界に存在するラドン同位体の大部分はU系列のRn222とTh系列のRn220からなる。前者の半減期は3825日、後者のそれは54.5秒である。ラドンが地表から噴き出されたとする。空中での鉛の生産はこの段階から始まるが、壊変系列がウラン系列の場合、壊変は遅々として進まず、雲を作る程度になるまでに数年程度は要するだろう。一方、トリウム系列の場合は、殆ど瞬時で終わってしまう。地震雲が見られた、という時点から実際に地震が発生するまでの期間は、これまでの報告を見る限り、数日から数ヶ月である。時間オーダーが全く合わない。それと、地震雲の意味はあくまでその模様(パターン)なのである。地震雲パターンは細かい鱗状の連なりで、いわゆる鱗雲とどこがどう違うのかよく判らないが、ラドン起源の鉛とこのパターンがどういう関係を持つのか?それが説明出来なければ、ラドン〜鉛〜地震雲説は意味を持たない。なお、筆者はラドンが地震予知物質になることを否定しない。それどころか、ラドンの積極利用論者でもある。しかし、使い方を誤ってはならない。
雲は大気中での温度、圧力、湿度のバランスと気流によって様々なパターンを作る。例えば、強い上昇気流は積乱雲を作り、層流は層雲を作ると云ったように。雲のパターンは、実は地層中に記録されている様々な堆積模様に似ているのである。積乱雲はさしずめ泥火山のようなプリュームに相当するだろう。地震雲は、リップルマークに似ている。このような模様は大気中の温度、圧力等物理条件に従って、ある種の複雑なサイクルに従って発生すると思われる。一方地震も長周期、短周期が組み合わさった複雑なサイクルで活動する。両者のサイクルが偶然一致したときに、それぞれに相関があるように見える。つまり、地震雲は単なる偶然の産物であり、更にいうなら錯覚にすぎない。
もし、地震雲にどうしても拘りたければ、発生メカニズムを地電流との関係で考えた方が良いかも知れない。なお、インターネットを見ていると、地震雲の問題にもイシカミ教徒が入り込んできている。うっかりこの問題に踏み込むと、彼らの餌食になったり、イシカミ教徒と見なされるおそれがあるから、要注意!
3、他の予知現象
かといって筆者は全ての予兆現象を否定しているわけではない。
1) ラドン
ラドン特にウラン系列のRn222はその半減期の長さから見て、地下深部の情報を伝えていることが期待される。無論、そのような物質は他にもあるが、ラドンの有効性は不活性、つまり移動の過程が温度・圧力・物質交換に依存しないという特性である。この結果、ラドンそのものの濃度を測定すれば、地下の様子を伺えるということになる。昔と違って今ではラドン濃度の測定法を簡単になっているので、もっと積極的に利用すべきだろう。特に温泉ブームで掘削はしたものの、採算が合わなくて放棄されたような井戸を利用して観測することが考えられる。
2) 地震光
地震直前の発光現象で、平成7年兵庫県南部地震で、生存者により確認された。これは断層運動に伴うプラズマの発生である。プラズマの発生そのものが、断層周辺での量子効果である。プラズマに紫外線が当たると発光する(紫外線灯の原理)。太陽から照射される電磁波の内、紫外線の勢力が一番強い時間帯は夜明け前である。夜が明けると、可視光線や赤外線の勢力が強くなるので、発光現象があっても見えなくなる。だから、プラズマ発光現象を見ることが出来るのは、夜明け前の数時間に限られる。地震光の目撃例が少ないのはこのせいであろう。
3) 動物の予知行動
動物の脳は一種の量子コンピューターである。いわゆる動物の本能行動や、人間の第六感は、量子のトンネル効果と見てよい。我々はしばしば断層内で、元々の物質が全く異なった物質に変化していることを見ている。つまり、地震に伴って原子オーダーでの物質交換が行われているのである。これに伴って、何らかの量子効果が発生していると考えられる。これが人間や動物の脳に作用して、様々な予知行動を取らせているのではないか、と筆者は考えている。筆者HPのスマトラ地震津波関連で述べた、海岸に動物園や植物園を設置する、というのは決して冗談ではなく、それなりに物理的根拠を有しているのである。
4、地震雲批判
1、竜巻雲について
冒頭に挙げた、某TV番組で紹介された「地震雲」の話題とは次のようなものだった。
(1) 最近の地震雲の例として、竜巻状の雲の写真が2種類紹介された。但し、何時何処で誰が撮影したものかの説明は無かったと記憶している。
(2) これに関連して、岩石の破壊で電磁波が発生する理論と、岩石破壊実験が紹介される。破壊に伴って電磁波が発生している例が示される。電磁波ではなく、単なる電流と思われるが、測定システムの詳しい説明がないので、これ以上のことは云えない。なお、岩石の破壊に伴って電流が発生するという実験は確か1950年代にあったと思う。珍しい実験ではない。
(3) 次いで、断層の周りで岩石が破壊すると、そこから電磁波が飛び出して、上空に「地震雲」を作る、というモデルが示される。
(4) 画面は東京都内のある研究施設に移り、実際に地震雲を作る実験が紹介される。まず電磁波発生装置(というより落雷放電装置)の下にドライアイスを置く。ドライアイスから2酸化炭素の蒸気が湧いている。そこへ上の電極に通電すると、なんと2酸化炭素の蒸気は電極に向けて竜巻状に立ち上るではないか。これを上下反転させて見ると、電極(断層)から上空に向かって竜巻状の雲が立ち上っているように見える。
(5) その他、電磁波が発生すると、TV画面が乱れたり、電気も通していないのに蛍光灯が発光するなどの現象が紹介され、ゲスト一同「・・ああ怖い」となった。
賢明な読者は、この一連の実験が子供だましの手品であることは直ぐに判るでしょう。
(1) まず、ドライアイスから分離したCO2ガスの一部はイオン化していると考えられる。CO2だからマイナスに帯電している。放電装置にプラスの電圧を加えると、当然、イオン化したガス雲は電極に吸い寄せられ(上下反転すると、電極から立ち上る)竜巻状になる。電極をマイナスに帯電させると斥力が働くので、ガス雲は周りに拡散し、渦を巻くように見えるかも知れない。何れにせよ、電極の側でなにか異常な現象が起こったように見える。
さて、これを現実世界に引き戻してみよう。地上での電磁波発生源は断層だけではない。ざっと考えただけでも次のようなものがある。
(1) 米軍通信施設(いわゆる「象の檻」、全国に数カ所ある。これは強力な電波発生源)。自衛隊通信基地。
(2) TV電波塔、携帯電波塔、高圧送電線、気象台レーダー。
(3) 山梨リニア実験線。新幹線でも列車が通過する周囲には、低周波の渦電流が発生しているはず。
(4) 都会の電流発生源。例えば高層ビルのエレベーター、パソコンショップ。  等
要するに我が国は全体として、電磁波のエネルギーレベルが高いのである。さて上記の電波源から発生する電磁波エネルギーのレベルは、地下深部での岩石破壊で生じるそれより、遙かに大きいことは容易に推察される。例えば(1)の「象の檻」の側では、何もしなくても100ワットの電球に灯りがつく位だから、20ワットの蛍光灯しかともせない地震電磁波エネルギーより遙かに強力なのである。又東京や大阪等の大都市では、24時間電波が発振されている。であれば、「象の檻」や東京・大阪の上空には常に竜巻雲が出来ていなければならない。しかし、そんな話は聞いたことがない。ひょっとすると、常時出来ているのかもしれない。そうなら竜巻雲は地震とは何の関係も無い、ということになる。
2、地震雲に対する総括的批判
地震雲形成モデルは、前回批判したラドンガス説にせよ、今回の電磁波説にせよ、何れも断層周辺の岩石が地下深部で破壊することにより、大気圏に異常が発生する、ことを前提としている。そうなら、地震雲は、まず断層の直上に表れるはずである。ところが、これまで報告されている地震雲は、殆ど全てが震源地域とは全くかけ離れた所で目撃されている。北海道の地震が東京や埼玉で現れたり、今回の玄海地震でも、翌日ネットを開くと「地震雲サイト」というのがあって、それを見ると3/20の日付で場所は茨城だ。九州の地震が何で茨城で見えるのだ?又、タイミングもバラバラで前日というのもあれば、一ヶ月前といういうのもある。全く法則性というものがない。これでは到底学問とは云えず、学問的批判の対象にもならない。
ズバリ言って、現在世間に出回っている地震雲は概ね次の三者である。
(1) 偶然
(2) 錯覚
(3) ねつ造(合成写真)
(1)(2)は未だ可愛げがあって許せるが、怪しからんのが(3)である。冒頭に紹介した某TV番組で表れた、竜巻雲写真は・・・瞬間しか放映していないので、細部の検討は無理だが・・・私の印象では合成写真である。竜巻の形状があまりに整い、輪郭が明瞭過ぎる。竜巻の上空に通常の雲が映っているのだが、竜巻の軸と雲の流れる方向が斜交している。つまり、竜巻には斜めに強い風が当たっている筈だが、それにも拘わらず、竜巻の輪郭が全く崩れていない。2枚あって、内1枚には、雲の影のような陰影部が空に映っている。雲の影が地面に映るのは判るが、空に雲の影が映る訳がない。はっきり言って、でっち上げということである。その内問題になるでしょう。
追記
1、この間、ネットを見ていると、「地震雲」というサイトがあったので、開いて見た。すると、地震雲と言っても沢山種類があるようですな。竜巻雲、笠雲、筋雲他。地震雲の発生原因にはいろんな説があるが、大体共通するのは、地下から何か粒子か波がやってきて気流に影響を与えて雲を作るというものだ。粒子や波が何者か判っていないが、地震発生のメカニズムは、地下深部の岩盤の破壊ということで一致しているだろう。であれば地震雲を作るメカニズムもそんな多くはあるはずがない。何故、こんなに沢山の種類が出来るのか、一度地震雲論者の説明を伺いたい。
2、学者の責任
こういう種類の問題が世間に広まるのには、学者が大きく責任を持つ。この手の問題で、特にマスコミが注目するのにオーパーツがある。筆者自身この手の話しは嫌いじゃないから、昔から興味を持っているが、それをそのまま信用するほど馬鹿じゃない。一見現代科学で説明出来ないように見えるところをどう解明していくかが、謎解きのおもしろさなのである。
地震雲に関して、我が国の学者の対応は概ね次の2種類に分別されよう。1学問の本筋に関わらないから無視する(たこつぼ学者の典型)、2これが時流だからそれに棹さす(タレントを目指す)。
私の考えでは何れも間違いです。地震雲については、私は全く信用していないが、世の中には真面目に信用している人間、半信半疑の人間が居ることも事実だ。しかし、マスコミやネットに頻繁に登場するようになると、学会でも無視出来ないはずである。オーパーツについては、アメリカなどでは、専門の学者がキチンとした調査を行った上で批判論文を作成し、それを出版しているのである。こういう点については、日本の学者は極めて無責任である。
1 ネットなどで公表されている地震雲(と称されるもの)を照査する。 → 2 その中で明確に地震と関連づけられるもののみを取り出す。 → 3 その上で地震雲発生メカニズムを考える。 → 4 実験等により確認する。
というのが、学問的にあり得べき順序だろう。ところが、現実には1、2が省略されて、いきなり3、4に飛び込んでいる。順序を間違えているのだ。学力の低下は小中学校だけではない。大学・大学院に押し寄せている。 
 
 
●地震雲 5
1. はじめに
半年前、あるニュース社からの取材を受け、世間でよく言われる地震の前兆現象の中で科学者として信じられるものはどれか、というアンケートに○△×で答えたことがある(石渡、2012)。動物の異常行動、前震、鳴動、地盤の隆起と沈降、井戸水や温泉の異常(水量やラドン含有量の変化を含む)、電磁気異常、発光現象などには△をつけたが、地震雲だけは×をつけた。地震学者が書いた前兆現象に関する従来の論文や書籍を見ても、地震雲についてはほとんど取り上げられていない。そこで、地震雲についての書籍を読んで勉強してみたので、その感想を述べて会員の皆様の参考に供する。
2. 雲とは
まず雲についての教科書的知識を復習する。雲は大気中で水蒸気が凝結して水滴や氷晶になり、それらの集団がある大きさと形をもつ物体として大気中に浮いているもので、地表からの高さと形状によって分類されている。世界気象機関が制定した「国際雲級図帳」によると、層状に広がる雲は、まず高さによって上層雲(温帯地方での高さ:5〜13 km)、中層雲(2〜7 km)、下層雲(0〜2 km)に区分され、次に形状によって上層雲は巻雲(すじ雲Ci)、巻積雲(うろこ雲Cc)、巻層雲(うす雲Cs)(「巻」は「絹」とも記す)、中層雲は高積雲(ひつじ雲Ac)、高層雲(おぼろ雲As)、乱層雲(雨雲Ns)、下層雲は層積雲(むら雲Sc)と層雲(きり雲St)に区分される。そして中・下層から上層へ鉛直方向に発達する積雲(わた雲Cu)と積乱雲(入道雲Cb)を加え、雲は10種類に分類されている。
3. 地震雲のはじまり
東洋では昔から雲の形や動き、風の向きや強さ、太陽や月の見え方などを観察して天気を予知する「観天望気」が行われていた。これは長年の経験の蓄積に基づくもので、「夕焼けなら翌日は晴」、「月に笠がかかると翌日は雨」といった類である。これらは気象学的な説明が可能であり、かなりの確率で当たる。一方、「はじめに」で述べた前兆的「宏観異常」の観察による大地震の予知も中国では昔から行われており、1975年の海城地震はこの観察によって予知され、住民を避難させて人的被害をかなり軽減したとされる(ただし翌年の唐山地震は直前予知に失敗して大災害になった)。そして日本では、戦時中に鍵田忠三郎(かぎたちゅうざぶろう)が雲と地震の関係に気づき、福井地震(1948年)を2日前に予知して確信した。彼は1967〜81年に奈良市長を務め、その間に公衆の面前で何回も地震を予知して的中させ、観天望気による地震予知の経験を著述して1980年に出版した(九州大学の真鍋大覚が監修)。つまり「地震雲」という言葉は鍵田が創始し、彼の出世とともに日本社会に広まった。これに対し、気象庁は「地震雲という雲は存在しない」、「大気の現象である雲と大地の現象である地震は全く関係がない」、「有感地震は毎日必ず日本のどこかで起きており、地震雲が出たと言えば必ず当たる」のような見解を1983年に新聞紙上で発表してその科学的根拠を否定した(鍵田、 1983)。しかし、鍵田の追随者は今も多い(上出、2005;白木、2007など)。
地震雲は震源地の上だけに出るのではなく、例えば奈良の上に出る雲が、中国唐山や北海道沖の地震をも知らせる。鍵田(1983)は、彼が「恐ろしい」と感じる雲が出た数日後に、必ずどこかで大地震があったというニュースを新聞、ラジオ、テレビが報じるようになったために、雲と地震の関係がわかったのであり、通信が未発達の時代には地震雲を認識できなかったのだという。彼は数百回の地震を予知したと言い、予知を公表して的中させた8例について経緯を記述している。また彼以外の地震予知成功例として1973年のグアテマラと1975年の海城地震を挙げ、どちらも前日に真っ赤な夕焼けが出たと指摘している。なお、鍵田はその後自民党の衆議院議員を1期務め、阪神大震災の前年に逝去した。
4. 地震雲のタイプ
「晴れた空に一筋の太い帯状の雲」(図1)というのが最も出現数の多い地震雲のタイプであり(上出、2005によると地震雲全体の7〜8割)、放射型の帯状雲の場合はその延長方向で、波紋型(同心円状)の帯状雲の場合は直角方向で、2日後(鍵田、1983)または数日後〜10日後(上出)に地震が起きるという。その他に上出は断層型(層状の雲と青空の境界が直線)、肋骨状、放射状、弓状、さや豆状、波紋型、稲穂型など、鍵田は石垣状、レンズ状、点状、綿状の白旗雲、縄状の低い雲、白蛇状、断層状(層状の雲が直線的に割れる)があるとし、「足のない入道雲」が関東大震災の数時間前に出たと言う。また、異常に赤い朝焼けや夕焼け、赤い月や太陽・月の周囲の光柱なども地震の前兆とされる。しかし上出は、「間違えやすい雲も多く、実際に雲を眺めて『これは、普通の雲』『これは、地震雲』と区別することも容易ではありません」、「この判断ができるようになるには時間がかかります。私の場合は約十余年かかりました」と述べており、「これであなたも大地震を予知できる」という彼の本のタイトルとは違う。「地震を止める雲」というのもあり、これが地震雲と一緒に出ると地震は起きないという。最も有名な地震雲は、1995年1月17日の阪神大震災の8日前〜前日にかけて何回か神戸付近の上空に出現した竜巻型(らせん状)の雲であるが(弘原海、 1998)、上出は竜巻型を地震雲の仲間に入れず、飛行機雲としている。また、衛星画像から「さざなみ雲」を探して、その分布範囲の中心が震源位置で、面積がマグニチュードを示すとして地震予報を行っている人もいるが(森谷、2009)、これは地震雲から震源地を推定する「鍵真(がんじん)の法則」(鍵田、 1983)に似ている。
太い帯状の雲にしても、なぜ、どのように地震と関連して形成されるのかは説明されておらず、結局のところ地震雲かどうかを決めるのは観察者の直感であり、雲の形、大きさ、高さなどの客観的かつ厳密な基準は示されていない。地震雲から地震が起こる時期、場所、規模を推定するやり方についても同様である。素人は本の写真と見比べて判断するしかないが、本に載っている地震雲と同じような雲(図1)が空に出ていても、騒がない方がよい。心配なら訓練のつもりで数日間、自分一身の安全に配慮した行動をとればよい。1993年1月15日の釧路沖地震の一週間後に「地震雲が出た。また大地震が来る」というデマが広がり、多くの釧路市民が不安におびえた事例がある(毎日新聞1993年5月3日東京版)。実際には、釧路での次の大地震は翌年10月4日の北海道東方沖地震だった。また、空振りの地震予告が広まって大きな混乱と経済的損失をもたらした事例としては1978年のメキシコや1981年のペルーの騒動がある(森谷、2009)。一方で2009年のイタリア・ラクイラ群発地震では、安全宣言が出た数日後に大地震が起こって300人以上が死亡し、安全宣言に関与した地震学者らが刑事裁判で有罪判決を受けた(本学会は2012年11月2日にこれを憂慮する声明を発表)。地震が「起きる」と言っても「起きない」と言っても非常に危うい。
5. 雲と放射線・電磁気など
雲は放射線の通過や人工的な微粒子の付加によっても生じる。放射線の飛跡を示す「ウィルソンの霧箱」の実験は、放射線の通路に沿って水滴の列(雲)ができることを示している。飛行機雲は、飛行機のエンジンから排出された微粒子の周囲に氷の結晶ができ、それがしばらくの時間、飛行機の飛跡に残ることを示している。人工降雨の実験も、上空に雨滴の核となる微細な結晶を撒いたり、地表で古タイヤを燃やしたりする。渋滞が激しい東京の環状8号線沿いにできる「環八雲」はある種の地震雲と似ている。ただし、これらは空気中の水蒸気量が飽和していることが条件で、飛行機雲が出る時に地震雲が出やすい(上出、2005; p。 108)という経験則はうなずける。地震の震源付近から何らかの放射性物質や微粒子が放出されるのであれば、その上の水蒸気に飽和した大気に特徴的な雲ができるのは、あり得ることである。実際いくつかの地震の前に、それらの震源の近くで、地下からのラドン(気体の放射性元素)の放出が観測されている(例えば阪神大震災の前;安岡ほか、 1996; 脇田、 1996; 佐伯ほか、 1995)。ラドンは岩石中のトリウムやウランの放射壊変により発生するもので、平常時でも地下室の空気中には比較的多く含まれ、断層、地すべり、地割れなどが発生すると地表へ放出される(人為的な掘削工事でも同様)。因みに人間の自然被曝の半分程度は、ラドンを呼吸することによる内部被曝である。ラドン222の半減期は3。8日であり、これが震源付近から放出され、上昇気流に乗って上空に達すると、水蒸気に飽和した大気中に帯状の雲ができる可能性はあるが、実証されていない。ラドンに起因する大気イオン(帯電エアロゾル)濃度を各地で測定して地震予測をめざす全国組織もある(弘原海、 1998)。この他、震源域から発生する電磁波や流体力学的な重力波(表面波)で地震雲が形成されるとする考えもある(週刊現代特別取材班、 2005; 森谷、 2009)。一方、オーストラリア北東部に特徴的なMorning Gloryという雲は白蛇状〜波紋型地震雲に似るが、この地域には地震は起きない。奇妙な雲を地震と直結せず、まずは気象学的によく考える必要がある。
最近、M9クラスの巨大地震発生の40〜50分前より、GPS衛星(高度約2万km)から震源地域周辺のGPSステーションに届く電波が遅れることがわかり、高層大気の電離層に電子数の増加などの地震前兆現象が現れる可能性が指摘されている(日置、 2011; 2012)。ただし、M8クラス以下の地震では、この前兆現象は現れないという。1990年代以来、電離層またはより下層の大気圏で反射されて遠方から届く放送電波を検知して地震を予測する研究が行われてきた(串田、2012; 早川、2011; 森谷、2009など)。電離層(高度70 km以上、最も電子密度が高いのは200〜300 km上空)は雲ができる高さ(10 km程度以下)よりはるか上にあるが、大気が電離しているので地表や地下の電磁気的な変化に敏感に反応するのかもしれない。この方法の研究者は、既に地震が「予報」できる段階になっていると言うが(震源が浅いM6以上の直下型地震は的中率9割以上:早川、 2011)、東日本大震災などの海溝型地震や深発地震の場合は予報が難しく、大震災以後は福島の電波施設の被害と「日本の地下がぐちゃぐちゃに荒れて」いるため的中率6〜7割が限度という(早川、2011)。これは地電流によるギリシャ式地震予知法と同程度の的中率である(石渡、 2010)。電波を使う方法も、地震の前に震源上空の高層大気に出る「電子の地震雲」を受信機で捉えようとする観天望気の一種であり、太陽活動など他の要因をよく考慮する必要がある。
6. まとめ
地震雲という語は、戦後の高度成長期に奈良市長を14年務めた鍵田忠三郎によって創始されたが、その思想は古代から東洋に続く観天望気の経験論の延長上にある。鍵田の思想は、「地震は地球の病気、大気と大地は一体、自然に帰る、衆生済度」などのキーワードで捉えることができる。鍵田(1983)は、雲で地震を予知することと、大都会の生活を捨てて「自らの生活を正し自然生活に戻ること」が地震災害を防ぐ唯一の方法だと述べている(p。 150)。しかしこれは、「地震雲」が認識可能になったのは通信の発達(都市文明の恩恵)によるという、彼が同じ本の中で述べていることと矛盾するように思う。また、彼は市長在職中に多額の税金を滞納し、この負の遺産は後に市長になった彼の二男を辞職に追い込んだというから(毎日新聞2004年12月25日奈良版)、彼が「自らの生活を正し」たかどうかも疑問である。私は、漢方的な観天望気の重要性・有用性を認めており、個人の科学研究の出発点は、思い付き、思い込み、思い違いであっても構わないと考えている。地震雲の研究は日本で生まれた「草の根」的な学問であり、誰かが突破口をみつければ客観的な科学になって世界に貢献する可能性があるが、まだその域に達していないように思う。地震雲は、全天曇り、雨や雪、雲のない快晴、夜間の場合は観測が困難だが、高層大気の「電子の雲」の電波観測は天候や昼夜によらず可能でデータの客観性が高く、公的な地震予報につながる可能性がある。しかし、地震の前にそのような電子の雲ができるメカニズムは地震雲と同様に不明である。地質学では、大気の変化と地質現象(特に火山活動や風化過程)との関連を昔から研究してきたが、地下深部での岩石の破壊・変形現象も地質学の守備範囲であり、今後はその電磁気学的、放射化学的な側面も研究すべきだと思う。
7. おわりに
私は最近、米国出張中にサンフランシスコ市内からサンアンドレアス断層沿いに出現した「地震雲」を目撃したが(図1;周囲の飛行機雲よりずっと太かった)、サンフランシスコ周辺でその後10日以内に大地震が起きたという話は幸いにして聞かない。半年前のアンケートで地震雲に×をつけたのは、今のところ間違っていなかったと思っている。珍しい雲についてご教示いただいた池田保夫・平田大二両会員に感謝する。