首を垂れる (こうべをたれる)

首を垂れる ことを忘れた自民党

国政選挙 魅力ある野党がなくなっただけです
結果 自民党が数で圧勝
勘違い 期待・信頼から生まれた圧勝ではありません 

「実るほど首を垂れる稲穂かな」 
まずは 都議選で思い出させてあげましょう
 


 

 
首を垂れる
頭を前に下げる様子。へりくだったり、相手に敬意を表したりして、謙虚な振る舞いをするさまを意味する表現。
「実るほど首を垂れる稲穂かな」 
戒めの言葉。身分が高くなればなるほど、稲穂のように頭を下げて腰を低くしましょうの意。人格者ほど謙虚であるというたとえ。国会議員などに戒めとして言われる。
[類義] 米は実が入れば俯く、人間は実が入れば仰向く/人間は実が入れば仰向く、菩薩は実が入れば俯く/実の入る稲は穂を垂れる/実る稲田は頭垂る/実るほど頭の下がる稲穂かな  
 
勘違い
驕りの政治にしか見えません 
だまって 国民皆がついてくるとでも
美辞麗句 詭弁で 国民生活の行き先は不明
 
 
 
 
 
景気判断 数字遊び
 
●景気 バブル超えと言われても… 
日本経済が、あのバブル期を超えた! と聞いて、どう思いますか? 内閣府の研究会は、先日、今の景気は、バブル期を超えて戦後3番目の息の長い回復を続けているという見解を示しました。「いざなぎ景気」「神武景気」「オリンピック景気」、それに、「バブル景気」。好景気には、いろいろな呼び名がつけられています。今の景気、どんなふうに呼んだらいいでしょうか。
沸き立ったバブル景気(1986/12-1991/2)
ボディコン姿の女性がディスコのお立ち台を占拠し、週末の夜ともなれば、東京の繁華街には1万札をかざしてタクシーをつかまえようとするサラリーマンが路上にあふれました。映画「私をスキーに連れてって」が大ヒットし、苗場や志賀高原といったスキー場は若いカップルのリフト待ちの行列。「財テク」が流行語になり、日経平均株価は史上最高値の3万8915円まで上昇。地価は高騰し、都心には“億ション”も登場しました。今から30年近く前、4年3か月続いた「バブル景気」の光景です。
バブル期超え?の景気(2012/12-現在)
好景気と不況を繰り返す経済。その浮き沈みを公式に認定するのが著名な経済学者などを集めた内閣府の有識者研究会です。今月15日、研究会は、2012年12月に日本経済は景気回復を始め、今月までで4年7か月にわたって回復を続けている可能性が高いと判断しました。「バブル景気」を超え、戦後3番目の息の長い「好景気」になっているというのです。
ちなみに、戦後最長の景気回復は、2002年2月から2008年2月までの6年1か月間。2番目は高度成長期のまっただ中の1965年11月から1970年7月までの4年9か月。自動車、カラーテレビ、クーラーが「新三種の神器」と呼ばれ個人消費が大いに盛り上がった「いざなぎ景気」です。
政府は22日、6月の月例経済報告を発表し、景気判断を6か月ぶりに引き上げました。今の景気回復、長さでは「バブル」を超え、「いざなぎ」すら超える可能性もありそうです。
実感とぼしい景気回復
確かにバブルを超える指標もあります。雇用情勢を見ますと、4月には、有効求人倍率が1.48倍とバブル期を超える高い水準まで改善しています。大学生の就職活動もかなりの売手市場になっているといいます。企業の業績も好調です。ことし1月から3月までの経常利益は前年同期比で26%余り増え、1〜3月期では史上最高を記録しました。(財務省「法人企業統計調査」)しかし、多くの人にとって、それほど好景気だとは思えないのが率直なところ。街行く人から聞こえてくるのは「回復の実感はない」「特売品などできるだけ安いものを買っている」などなど、好景気にはほど遠い声です。
それもそのはず、景気の力強さが決定的に欠けているからです。
まず、経済はどれだけ成長しているのでしょうか? 調査会社の三菱UFJリサーチ&コンサルティングに調べてもらったところ、1年当たりの実質GDP=国内総生産の伸びは、「いざなぎ景気」の間は11.51%。「バブル景気」は5.58%の成長。しかし、今回の景気回復は1.26%。かなり緩やかな回復です。
個人消費の伸びも同じです。「いざなぎ景気」は9.63%。「バブル景気」は4.57%伸びました。しかし、今回の景気回復では0.41%。ほとんど伸びていないのです。
賃金の伸びはどうでしょうか? 実質賃金の変化を見ると「いざなぎ景気」の頃は1年当たり8.2%上昇。統計の仕組みが少し違いますが、「バブル景気」の頃は1.5%の上昇。しかし、今回の景気回復では増えるどころか0.6%減少しています。ゆるゆると景気回復を続けているけれども、勢い不足は明らかです。
専門家に聞いた「○○景気」
では、今の景気回復に仮に名前をつけるとすると、どんな名前がふさわしいでしょうか。政府の経済財政運営の司令塔・石原経済再生担当大臣に聞いたところ、想像していたとおりでしたが、「アベノミクス景気」という答えが帰ってきました。同じようにエコノミストに聞いてみました。それを見ると、今の課題をずばりと言い表すネーミングがそろいました。
空回り景気 / 企業が利益を上げ、賃上げをし、個人消費の拡大につながる経済の好循環をアベノミクスは目指しているが、企業が利益をためこんでしまっているのが実態。目指す好循環が始まらず「空回り」している。
べたなぎ景気 / 経済成長率が低く、海に風が吹かず全く波が立たない(=「べたなぎ」)ような緩慢な成長。日本経済の実力である潜在成長率が0%に近く、これを引き上げる構造改革の取り組みが不十分。
目詰まり景気 / 年金など社会保障制度の将来不安から、賃金が上がっても消費せずに貯金に回ってしまう。公共投資を行っても人手不足で建設が進まない。経済がいろんなところで「目詰まり」を起こしている。
道半ば景気 / 雇用情勢はよくなったし、消費や設備投資もかつてのような悪い状態は脱したので、政策の方向性は間違っていないが「道半ば」。先進国最悪の財政の健全化に地道に取り組むべきだ。
2012年12月から始まった今の景気回復。実は、安倍政権発足と同時に始まっているのです。エコノミストの指摘は、アベノミクスの評価そのものともいえそうです。実感が乏しい緩やかな景気回復では、海外経済などになんらかのショックが起きれば、たちまち深い谷へと沈みこんでしまうおそれもあります。「バブル」や「いざなぎ」のような熱気は望めないにしても、もう少し、勢いづけなければならないのは明らかです。皆さんならば、今の景気、どう名付けますか?  
 
2025年 財政破綻 安倍さん楽隠居
 
●揺らぐ? 財政健全化の「旗印」 
「その後」から「同時に」
文言の書きぶりの微妙な変化が波紋を広げています。6月9日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針」、いわゆる「骨太の方針」。毎年この時期に決定され、今後の日本の経済政策の方針が示されます。その中に盛り込まれた財政健全化の目標の書きぶりが、やや変化しました。その意味するところは? 日本の財政健全化の「旗印」の扱いをめぐって議論が活発になりそうです。
財政健全化目標“変化なし”?
ご存じのように日本の財政状況はG7=主要7か国の中で最悪です。
国と地方を合わせた借金の残高は、今年度末に1043兆円に上る見込みです。今年度の日本のGDP=国内総生産(名目)は553.5兆円になる見通しですから、実にGDPの2倍近い借金を抱えています。
2015年度時点でのG7各国の数値は、日本186% イタリア132.1% フランス95.6% イギリス83.6% アメリカ73.7% ドイツ71.2%となっています。
日本は他国と比べて、際だって高い数値になっています。
膨れあがる借金に歯止めをかけるため、政府は財政健全化の目標を掲げています。
「基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2020年度までに黒字化し、その後、債務残高対GDP比の安定的な引き下げを目指す」
これが、これまでの政府の目標です。
プライマリーバランスとは、社会保障や公共事業など、国民生活に欠かせない政策・事業を実施するために必要な財源を、借金(国債など)に頼らず、税収などでどれだけ賄えているかを示す指標です。
2015年度のプライマリーバランスは15.8兆円の赤字。これを歳出の削減や税収増によって、2020年度までに黒字に転換させることを最優先に、まず借金が膨らみ続ける状況から脱する。その後、GDPのおよそ2倍の借金の比率を下げていくと、G7各国をはじめ対外的にも説明してきました。
健全化目標に変化!?
ところが、6月9日に閣議決定されたことしの骨太の方針では書きぶりが変わりました。
「基礎的財政収支(プライマリーバランス)を2020年度までに黒字化し、同時に債務残高対GDP比の安定的な引き下げを目指す」
「その後」が「同時に」に変わっただけですが、「同時に」としたことで、印象としては、目標が2つになったようにも見えます。
「2020年度のプライマリーバランス黒字化はもう無理だ。それを公式に認める前に、債務残高対GDP比に目標を切り替える。こっちは達成可能なんだ。今回の表現の修正は、その布石だ」
自民党のある議員は、私にそう解説してくれました。
いったい、どういうことでしょうか?
答えは内閣府の試算にあります。内閣府が定期的に発表している日本経済や財政の中長期の姿を予測した「中長期の経済財政に関する試算」。ことし1月に示した最新の予測では、プライマリーバランスは、今後、日本経済が名目成長率で3%という高い成長を達成し、政府が予定どおり2019年10月に消費税率を10%に引き上げても、2020年度には8.3兆円の赤字。目標の黒字化は極めて難しいと予測されています。その結果として、借金の残高は、2015年度の990兆円が2020年度には1104兆円に膨らんでしまいます。
一方、債務残高対GDP比はというと、昨年度の189.5%から、今年度は188.5%になります。その後も、2020年には180.1%へと少しずつ改善していきます。
これが意味するのは、高い経済成長が続いてGDPが大きくなり、十分に金利が低い状態であれば、数値は引き下げることができるということです。
政府は、表現の修正について、「プライマリーバランスの黒字化、債務残高対GDP比の引き下げは両方とも重要であり、これまでと目標に何ら変わりはない」と説明しています。ただ、先ほどの自民党議員をはじめ霞ヶ関や永田町には、「来年の骨太の方針では、債務残高対GDP比が、政府の財政健全化目標として一本化されるかもしれない」という観測が一部で広がっています。
債務残高対GDP比危うさも
ただ、これを目標にしても、数値が安定的に下がっていくのは、あくまでも日本が高い経済成長を続け、しかも金利が低い状態の場合です。
日銀の異例の金融緩和で、長期金利は0%程度という極めて低い水準に抑えられています。これに助けられて、政府の利払いの負担も低く抑えられ、借金も増えにくい状態に保たれています。
しかし、日銀もいずれは金融緩和を縮小して正常な状態に戻す、いわゆる「出口政策」の局面に入り、金利上昇の局面に入ります。そうなったときは借金増加のペースも加速し、数値を下げるのはより難しくなります。
内閣府の試算どおり事が運ぶとは、必ずしも言えなさそうですし、この数値だけを財政健全化の指標にしていくことには危うさもありそうです。
財政健全化、問われる2025年
政府は、2020年度のプライマリーバランスの黒字化の目標の進展や達成の見通しを来年度に検証することにしています。現状では、消費税を10%に予定どおりに引き上げても、黒字化の目標達成は簡単ではありません。
目標を達成するため、追加的な歳出カットや増税をするのか、それとも目標を修正するのか、激論が交わされることになると思います。
ある政府関係者は「心配なのは、プライマリーバランスの黒字化が無理だから、その目標はなかったことにしてしまうことだ。そして、債務残高対GDP比が下がっているのだから、実は、日本の財政はそんなに悪くないんだよ、という気分がまん延して、財政健全化の歩みが遅くなってしまうことをおそれている」と話しています。
財政問題に詳しい法政大学の小黒一正教授は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックが終わったあと、日本の景色は、がらっと変わる。団塊の世代が2025年には全員が後期高齢者になる。そうすると財政はすごい姿になる。そのときに、さあ財政再建に取り組もうと言っても間に合わない」と警鐘を鳴らしています。
2025年には、いわゆる団塊の世代が75歳以上になり、医療費・介護費の激増が避けられないことははっきりしています。そこをどう乗り切るか。今から、社会保障制度の改革を進めて、財政健全化の道筋を示さなければ、日本に対する信認が揺らぎ、市場から手痛いしっぺ返しを食らうことがないとも言えません。  

 
2017/7