自分の歩幅

股関節を痛め 一歩一歩 
同じ所へ2倍3倍の時間でたどり着く 
どんどん他人に追い抜かれる 
背筋ピン 普段歩くだけなら誰にも抜かれなかった 
 
60代に入った自分 
社会人を終わった自分 
残りわずかな自分に思い至る 
歳なり自分なりの歩幅を認めるしかないのか
 


  
立ち止まるのが怖かった 
歩みは止められない 
肩に力がはいる 
自分を奮い立たせる
  
他人の背中はみたくない 
自然と歩幅を広げ早歩きになった 
意識して見たことがなかった 
思い至らなかった
  
他人の歩幅を認める 
歳のせいか 
昔は遅い人間を認めなかった 
部下には自然と同じ歩調を求めた
  
人は人自分は自分 
唯我独尊
 
達成感 
努力に値するか常に考える 
たゆまぬ努力 
報われる 
報われなくとも時間を大事にした達成感は残る
 
自分の歩幅を守る 
生きがい 
スタイル 
価値観 
自己演出
 
一世風靡
 
歩幅を変える 
ギアチェンジ 
分相応 
ゆっくりも良い 
今まで気づかなかったことが見えてくる
 
抜かれる人の心 
考えも至らない思いも至らなかった 
ちょっと詫びたい人がニ三思いつく
 
一人では生きれない
 
世の中いろいろの歩幅の人の調和が活力を生んでいる
 
こんな話若い人には理解されないだろう 
でも言って聞かせたい

 
2004/