釣瓶落とし

もしかして 
信用を築くのは一生の仕事かもしれない 
無くすのは一瞬で十分 
 
組織が燃える 
皆の気持ちがひとつになる 
ひとつにするのが社長上司の仕事 
何か欠けると一瞬でバラバラ
 


  
信用で売る 
私の説明を信じ買ってくれる 
勉強する 
嘘はつかない 
信用を得る 
お客もファンになってくれる 
長い付き合い
  
時にやせ我慢 
出番を待つことを覚える 
お休みを知る 
上に立ち出ずっぱりの辛さを知る
  
信用で売りたかった 
湾岸戦争 
抱えた株券半額になる 
余裕のない博打の恐さ知る
 
口先だけの情報化 
日本のマスコミ「情報」を思い知らされる 
日本にマスコミはない 
自分も井の中の蛙 
不勉強を悟る 投げる
  
ベンチャーが終わるとき 
オイルショックで先行き不安 
お客も信用不安 
ベンチャーも業績停滞 
たった10人の仲間も疑心暗鬼になる 
寝ずに働いたが飲み屋の出入りだけを陰で刺される 
張りも無くなる箍が無くなる 
終わる
  
貧すれば貪 
持ちつけない金を無くしたとき 
順番こで役職に着いて難局をむかえたとき 
思いがけない成功者が失敗したとき 
ぐらいであってほしい
  
気持ちは持ちようと姿勢は崩すまい
  
釣瓶落とし 
釣瓶を井戸におろすときのように垂直に急速に落ちること 
秋の日の暮れやすいさま 
「秋の日はつるべ落とし」
  
私娘絢子 
駿河湾遥かかすみ 
箱根12/31一瞬大きく膨らむ夕日に見とれる 
3分で落ちる

 
2001/