ぬるま湯

技術力が腐る職場のぬるま湯度 
 
【微温湯】温度の低い湯。ぬるい湯。 
微温湯につかる 安楽な現状に甘んじて、呑気に過ごす。 
【水風呂】まったくの水かと思われるような、ごくぬるい風呂。 
【焼】嫉妬すること。ねたむこと。やきもち。 
焼きが回(まわ)る 頭のはたらきや腕前などが衰える。ぼける。 
焼きを入れる 人に苦しみなどを与えて鍛える。ゆるんだ気持をひき締めさせる。 
【焼刃】刃物に粘土をかぶせ、刃の部分の土を除去して火で熱し、ぬるま湯に入れて堅くしたもの。 
【温む・微温む】湯などがさめて少しあたたかいくらいの状態になる。ぬるくなる。春になり水などが少しあたたかくなる。
  
【温い】機敏でないさま。きびきびしていない。間が抜けている。熱の入らないさま。不熱心だ。冷淡だ。 
【生温い】厳しさが十分でない。てぬるい。いい加減で徹底しない。あまい。 
【手緩い】することがきびしくない。扱いがなまぬるい。きっぱりとしていない。することがのろい。 
【甘い】きびしさ、鋭さ、強さなどに乏しいさま。 
甘い汁を吸う 苦労しないで利益だけを得る。 
甘く見る 物事を軽く見て、気を許したり、軽蔑したりする。あなどる。なめる。
   
【水】 
水が染(し)む その土地の気風が身につく。いかにもその土地の人間らしい様子である。 
水清ければ魚住まず あまりに清廉すぎたりすると、かえって人に親しまれないことのたとえ。 
水括(くく)る 水を絞り染めにする。川面を布に見たてていう。*古今‐二九四「から紅に水くくるとは」 
水に油 しっくりと調和しないこと、たがいに性分(しょうぶん)の合わないことのたとえ。
  
水にする
 むだにする。効果を失わせる。空しくする。無にする。 
水に流す 過去にあったことを、すべてなかったこととする。過ぎ去ったことをとがめないことにする。 
水になる むだになる。ふいになる。 
水温(ぬる)む 春になって水がだんだんなま暖かくなる。《季・春》 
水の綾(あや) 水面にあらわれる波紋。
  
水の泡
 消えやすくはかないことのたとえ。努力したかいがないこと。 
水の脈(お) 水の流れ。また、河海で、船の通うのに適した水路。みお。水脈。 
水の神 水をつかさどる神。 
水の子 盆の供物の一つ。茄子、南瓜(かぼちゃ)、里芋などを賽の目に刻み、墓や盆棚に上げるもの。水の実。 
水の粉(こ) 米や麦を炒りこがし粉にひいたもの。こがし。いりこ。水の実。 
水の滴(したた)るよう きわだって美しいさまの形容。特に、女性や役者などの美しいさまにいう語。 
水の垂(た)るよう 人の顔や肌などのみずみずしく美しいさまにいう。
  
水の月
 目には見えるけれども、手に取ることができないもの。 
水の月取る猿 不可能なことを行って失敗することのたとえ。 
水の面(つら) 水のほとり。水辺。水面。 
水の手(て) 城やとりでなどの中に飲料として引く水。また、その水路。消火に用いる水。 
水の出端(でばな) 一時は勢いさかんでもすぐに衰えること。若者の血気さかんで前後のみさかいのないこと。
   
水の流れと身のゆくえ
 前途のわからないことをいう。 
水の花(はな) 鱸(すずき)をいう女房詞。鮎(あゆ)をいう女房詞。蓮(はす)の花。水しぶき。 
水の低きにつく如し ごく自然にものごとがはこぶたとえ。ものごとの自然のなりゆきは人の力で止めがたい。 
水のわななき 冷や汗を流してふるえること。 
水は方円(ほうえん)の器に従う 人は交友や環境しだいで善にも悪にも感化される。水は入れ物に従う。 
水も狭(せ)に 水面をふさぐほどいっぱいに。
  
水も漏(も)らさぬ 
すきまなく敵をとり囲むさま。警戒・防御・用意などがきわめて厳重なさま。 
水をあける 競争相手を目立ってひきはなす。 
水を入れる 相撲の勝負を預り、休ませる。 
水を打(う)ったよう 多くの人々が話を聞こうとして静まりかえるさま。 
水をさす 口出しをして関係を隔てる。邪魔だてをする。 
水を向ける 相手がある事を話しはじめるようにうまく仕向ける。関心をそちらに向けるようにもちかける。 
水を割る 濃い液に水を加えて薄める。
   
【手加減】手で加減すること。程度・条件に応じて適当に調節すること。 
【手心】ほどよく加減をすること。また、その加減。手加減。 
手心を加える 手加減をする。厳しさをゆるめる。 
【用捨】用いることと捨てること。採用することとしないこと。取捨。採否・良悪・正邪などの判断力。分別。考え。ゆるすこと。大目に見ること。寛容すること。容赦。ひかえめにすること。遠慮すること。手加減すること。 
【用捨箱】用のある手紙と用の済んだ手紙とを区分けして入れるように、中に仕切りを設けた箱。 
【斟酌】あれこれと照らし合わせて取捨すること。相手の事情、心状をよくくみとること。推察すること。忖度(そんたく)。ほどよくとりはからうこと。手加減すること。
  
【遠慮】他人に対して、ことばや行動を控え目にすること。ある物事をするのを断わること。一般に言動をさし控えること。とりやめること。 
遠慮無(な)ければ近憂(きんゆう)あり 遠い将来のことを考えずに、ただ目先のことばかりに気を取られていると、必ず急な心配ごとが生じる。 
【遠慮会釈】慎みや礼儀。 
遠慮会釈もない 他に対して、控え目にすることも、手加減することもない。 
【遠慮深い】他人に対する言動や動作がたいそう控え目である。出しゃばらないで非常につつましい。
 
技術力が腐る職場のぬるま湯度 
居心地はいいが、厳しさや緊張感のない「ぬるま湯」と表されるような職場環境。その状態に浸かりきると、意欲も技術力も落ちて、3年後エンジニアとして致命的な事態になる可能性も。あなたの職場に潜む危険度をチェックしてみよう。 
 
PART1 ヤバイと感じたこの状態、あなたの職場は大丈夫?  
エンジニアとしての成長を妨げる「ぬるま湯的な職場」とは、具体的にはどんな環境なのだろう。 
1 外部に丸投げし、自社で考えようとしない風潮がある  
案件の肝心なところを社内で詰めないまま外部に委託してしまい、完成後のサポートもその会社まかせ。ある意味ラクかもしれないけど、うちの会社の存在価値ってどこにあるんだろう。  
外部に丸投げばかりだから、異動・転職を考えました。  
自社は曖昧な企画だけで、外注ベンダーへ丸投げを繰り返すような開発しか行っていない。そのため、システム内容がブラックボックス化し、そのベンダーなしでは、中身の修正などを行うことができなくなっている。  
2 社員の成長意欲に水をさす。勉強しようとすると妨害される  
能力を高めるために努力しているのに、周囲は、それを応援するどころかジャマするような言動。まるで「自発的に勉強してはいけない」と言われているみたいな気分になってしまう。  
成長意欲をそがれるから、異動・転職を考えました。  
休日に、自費で勉強会に参加していることを話したら、そこまでしなくてもいいと言われた。  
業務時間外にスタッフが自発的に開催している勉強会に対して、経営陣が無理してやらなくていいと言ったり、やめさせようとする。  
3 (自分を含め)各メンバーが、何年も同じ仕事をしている  
さまざまな経験を積んでスキルアップしていくことは、エンジニアの醍醐味のひとつ。なのに、ずっと同じような内容の仕事をさせられていて、新しい経験ができない。  
仕事内容に変化がないから、異動・転職を考えました。  
同じお客さまを担当して4年間、担当が替わることがなかった。上司に担当替えの希望を伝えたが、立ち消えとなってしまった。  
各プロジェクト間で人を流動的に動かそうとしないため、各個人に技術が固定されてしまい、古い技術のプロジェクトに配置された人は、そのまま新しい技術を学ぶ機会を失っている。  
4 「失敗さえしなければいい」という雰囲気が蔓延している  
よりよい仕事をしようとするよりも、とにかく失敗しないことが大切だと皆考えている。安全策しか取らないために仕事がマンネリ化し、品質の向上が実現しない。  
事なかれ主義だから、異動・転職を考えました。  
技術改革や改善より失敗しないほうが評価が下がらないと聞き、ガッカリした。  
「とりあえず自分たちが損しない方法」「臭いものにはフタ」的な発想がまん延している。成果をお客さまに認識していただいて初めて価値があると思うのだが。  
5 業務改善などの新提案をしても、聞いてもらえない  
業務の効率化や職場全体のスキルアップに役立ちそうな提案をしても、上司や周囲は聞く耳をもたない。あらゆる面で現状維持にこだわり、前例がないことは決してやろうとしない。  
前例主義だから、異動・転職を考えました。  
「こうすればもっと効率よく仕事が進む」と上司に提案したら、「昔からこうやっているから変えられない」と言われた。社員および会社の成長は全く望めそうもないと思いました。  
会議の中で会社全体のスキルアップ(資格取得やセミナー参加)などを提案しても、何の返答もない。  
6 周りに尊敬できる人がいない。優秀な人に限って抜けていく  
お手本になるような上司や先輩の存在は、自分自身の成長にとって欠かせないもの。ところが、ふと気がつくと、いくら周囲を見回してもそういう人がいない(もしくは、辞めてしまう)。  
先輩・上司が尊敬できないから、異動・転職を考えました。  
上司や先輩、ならびに出向先に「すごい!」と思えるような人が少なかったため、もっとほかの人も見てみたいと思って転職した。  
優秀な人がどんどん辞めていく。  
7 上司や同僚に、新技術へのチャレンジ精神が欠けている  
業界では日々新しい技術が生まれているというのに、上司や同僚には、それらを学び取り入れようという姿勢がない。こんなことでは取り残されてしまうのに、その危機感すら感じられない。  
チャレンジ精神がないから、異動・転職を考えました。  
上司は、現在できることのみを守り、発展する技術を何ひとつ取り込まない。  
メーカーとしての将来を考え、自己投資して新しい技術について学んだ結果を会社側に展開しても、全く反応すらない。  
8 メンバーが仕事に手を抜いても、上司が見て見ぬふりをする  
「そんなに頑張る必要ないよ」「まあこの程度でいいんじゃないの」。そんな空気がまん延している職場。適当に仕事をしている同僚も許されているのを見ると、まじめに努力するのが、ばからしいような気も……。  
手抜きが許されるから、異動・転職を考えました。  
だらだら仕事をしている人に甘い上司を見て、この環境では成長できないと感じた。  
お客さまとなあなあで仕事を進める上司と一緒に仕事をしているのに、だんだん慣れてきてしまい、危険だと感じた。  
9 上司に「部下を育てよう」という意欲が感じられない  
前向きな意欲も、リーダーシップも感じられない上司。会社のことも部下のことも、きちんと考えてくれている様子がなく、こちらのやる気までなくなりそう。  
こんな環境だから、思わず異動・転職を考えました。  
上司のやる気のなさや、やる気があってもそれをかき消される雰囲気。  
「夜遅くまでやれば会社持ちでタクシーに乗れるから急いでやらなくていいよ」と上司から言われ、短時間で効率よく仕事をするという気持ちが全くないことにがっかりした。  
10 同僚に「波風は立てないように」と勧められることが多い  
最初はおかしいと思っても、いつしかその環境に順応してしまうのはよくあること。同僚はすでに、「長いものには巻かれろ」が当たり前になっていて、明日はわが身か?と感じる。  
上司の顔色ばかり見る風潮だから、異動・転職を考えました。  
同僚に、「うちの会社で先駆的かつ斬新な提案をしても却下されるだけだから、上の言うとおりにすべての仕事をするのが一番てっとり早い」と言われた。会社の中にある悪癖に身を任せきっている彼を見て、大きな危機感を感じた。 
 
Part2 経験者に聞いた「ぬるま湯環境」脱出成功のポイントとは?  
アンケート調査によれば、「ぬるま湯的な環境を脱したい、より成長できる環境に行きたい」と考え、実際に異動や転職を経験したエンジニアは、全体の約3割もいた。彼らは、ぬるま湯的な環境に浸りきってしまわないために、例えば次のようなことを心がけたという。 
長期、短期の目標を作る  
常に長期的な目標と短期的な目標を掲げ、案件に着手するときは、自分なりのハードルを設定する。何より自分の仕事に妥協しないこと。  
社外のエンジニアと交流して、自分のレベルをチェックする  
レベルの高い社外の人間と交わる機会が多いプロジェクトやワーキング・グループに参加する。社外の人間と自分のレベルを常に比較して自分が至らないことを実感することが重要。  
技術の最新動向を見逃さない  
普段から最新技術動向に注目しておく。専門分野をひとつは作り、その分野のウォッチや技術を磨くことを常に心がける。  
 
どの人からも、職場の雰囲気に流されずに自分を磨いていく努力が感じられた。実際に異動や転職をするかどうかは別として、常に危機感をもち、エンジニアとしてフレッシュな自分を保つこと、これがぬるま湯的な職場における最大の自己防衛策になりそうだ。 

  
出典「マルチメディア統合辞典」マイクロソフト社 / 引用を最小限にするための割愛等による文責はすべて当HPにあります。  
出典不明 / 引用を含む文責はすべて当HPにあります。