船・舟



水瓶座めざし 光より速く 船は飛ぶの とても神秘的
凍れる波風が吹き寄せる だけども小船は 明日の海をゆく
岸に近づく 舵を取る 愛情が積荷の 耐えて乗り切る 曙舟
避けてはゆけぬ どんと荒海 乗り越えて 大漁呼込む あばれ船
いのち舟 舟になれなれ 男と女 明日にまかせる 浮き沈み



愛に甘える やすらぎが あれば私は 生きられる 恋は女の いのち舟
筏を曳いてく 船音に あの日があの日が浮かぶ おもいで酒場
沖じゃカモメが泣く お別れ波止場 サヨナラ サヨナラ おんなの出船
きょうもおまえと つなぐ舟
泣けた泣けたよ 夢追い川で 明日をたずねて こころ舟



たどる瀬のない かなしい恋の おもいで川に 生きる舟
流す笹舟 あなた舟 ああ 呼んでも届かない 切ない しのぶ宿
かもめ見てくれ 心意気 おっとドッコイ荒波越える じょっぱり船だよ
何もかもめざめてく 新しい私 走り出した船は ただあなたへと続いてる
帰りにゃお前に 手土産ひとつ 陸の船乗り トラック野郎



天までとどけ 舟唄 濡れた体で走るあんたを 抱く気でいるよ わたしの心
船につたえる 束の間を 行かないで 行かないで 行かないで
手漕ぎ笹舟 どこへゆく 別れ木曽川 なみだ川
いっそ気楽と 笑うけど 女ごころのはかなさに 話合わせる ネオン舟
船が揺れれば心も揺れて 強くあなたにまた縋る あゝ愛の旅ゆく ふたりの海峡



涙を花と 読みながら 離れはしないわ ふたり舟
風に吹かれて ゆらゆらと 浮世の川を あゝふたり舟
岬がくれの 燈台灯り あなた私の命綱 ついて行きたい 男女舟
いつかきらめく海にでる 死ぬまで一緒 あなたと一緒 夢が舵とる ふたり舟
赤い靴はく女の子 長い黒髪なびかせて 人形をかかえて泣いている 船を見つめて



黒い煙がたなびく 船は行く 船は行く 私の愛するフランスへ
沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情け
春は逝く わたしどこまで 人の世川の 霧にさまよう みれん舟
ただ泣きじゃくる 風よ 海よ 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ
かわいいあの娘を 夕陽に呼べば 波が小判に 見えてくる 宝船なら ヤン衆丸だよ



地獄廻りの 船が出る ぐいと飲み干す 命酒 北の船唄 やん衆挽歌
おきにゃメリケンいくさ船 今宵出船かミッドウェイ
今日も遥々 南洋航路 男船乗り かもめ鳥
俺がこの手を離したら 舟が流れてゆくように 二度と逢えない わかれ川
あなたを忘れる ひとり旅 あゝ 花もない 船もない わかれ恋歌 日本海



割れた月を曳いて どこへ下る小舟 この恋住所は哀愁エリア
晴れ姿 潮の匂いが 死ぬほど好きな あの娘待ってる 一番船だよ
時よ あしたへ行かないで あなた どこまで 一夜舟
哀愁みなと 船でゆく人 かえる人 明日は私に いい夢つれてこい
青く尾をひく あの星に 思い届けと ヨーホホホ 演歌船



背中の夢に浮かぶ小舟に あなたが今でも手をふるようだ
背中の夢に 浮かぶ小舟に あなたがいまでも 手をふるようだ
心ときめき 星をたよりに舟はゆく
風に唄って 出船だよ 津軽 下北 最果て港 海は男の 恋女房
も一度やり直せるなら このままこのまま帰り船乗る もう遅いもう遅い涙の海峡



夜明けには船に乗る 海の朝陽よ 心に昇れ
わたしのかわりに この一と粒の 涙だけでも あゝ 連れてって 港みれん船
力む親父の 舟から帆網から 海鳴りの詩が 聞こえてくる
わたし一人を 捨てて行く 連絡船よ
あゝこの舟は木の葉舟 漕いでも漕いでも たどる岸ない 飢餓海峡



漕いで行きたい夢小舟 熱い命火 届けたい
兄弟酒は 出船の酒だ 窓に黄金の 夜明けがゆれる
岸を求める ふたり舟 漕いで生きたい 契り川
なぜか帰りは着せにくい 青い嘆きに ゆらゆらゆれて 舟の水棹が 咽び泣く
きらめく星座よ 月の小舟はゆれるよ ゆらゆらりゆらり



ゆらゆら ゆらりこ 月夜舟 縁 嬉しい 人の世の 情け唄
厚木の川口セノセ 船頭まかせのヨイトサノ 屋形船サテ
ふたりで刻んだ 夢こけし エンヤコラマカセの 舟唄に ゆれてゆられて 最上川
ふかくて暗い河がある それでもやっぱり逢いたくて エンヤコラ今夜も舟を出す
雲の切れ間に あの娘が浮かぶ 俺とお前の 一本釣りだ 待っていてくれ かつお船



しみじみ浮かぶ あの娘 燃えて夢見る 度胸船
風船みたいに 今度逢ったら ふってやる 紙屑みたいに
夜の寒さも 仕事の憂さも しばし忘れる サーヨー 妻恋船だよ
二人で乗るはずの 船が出て行くわ 三の宮 泣いてサヨナラ 雨に濡れた舗道
呑んで明した舟宿の 遠い灯りが 川面に揺れる 思い出川よ



あなたの船は しぶきを浴びて 左へ右へゆれながら 西へ流れる ああ時雨海峡
一夜の夢で 終るなら 波に浮かんだ 小舟のように 名残り枕を 重ねたい
陽の光あびて 夜明けの海へ あーあー 舟を出そうよ
未練が胸に舞い戻る 夜更けてさびしくなったなら 歌いだすのさ舟唄を
今日はめでたい 希望の船出 夢の帆柱 天までとどけ 舵を明日へ 祝い船



船底いっぱい 土産を積んで おふくろさんの 古希の祝いを してやるぜ
浮世川 ああ今日も 小舟のように ゆれて流れて 流れてゆれて 女の一生 夢航路
どんと早よ帰れ 一番船でよ 私しゃ一生 あんたの鴎 あ 好きだよ
拾い集めてョー あなたの船が いつか来る日を 信じて待つわ
ひとりぼっちに 私をさせて さだめの果てに 船は行く 未練せつない 女恋港



船頭さんはうちの人 ぎっちらぎっちらこ 昭和も遠くに なりました
坂の小樽と 歌の新潟を 結ぶ昭和の あゝ北前船だよ
酒よ 再会 かえり船 また逢う日まで カスマプゲ 命くれない
遥かたどるは想い出か それともあすは異国の船か 嘆きのボレロ
逢えば情の 深川に 流れて あえぐ あえぐ あえぐ 恋小舟



出船せつない新湊 一目逢いたい内川の 灯り恋しい神楽橋
賽の河原で 船賃賭けて 鬼を相手に 将棋指す
舵に運命を まかせた人生 夢は大漁 親父と俺の 親子船
揺れてゆらゆら ねえあなた 生きてゆきましょ 人生情け舟
笹舟ひとつ ゆれてどこまで 行くのやら 人生双六 おとこの旅路



愛が夫婦の積荷なら 離れない離さない 運命まかせた 渡し舟
坂の尾道 涙町 瀬戸内慕情の ああ 船が行く
嘘でいいから 耳もとで 夢をください もうひとつ 渡りたい 渡れない 盛り場渡し舟
みれん移り香 情けが凍る あゝ雪の舟
船がなく 雪ふりやまず 夜がなく 雪ふりやまず あなた あなた恋しい



他人の情けを かりながら 明日へ漕ぎだす 舟もある 揺られて 男は川になる
あすはいらない 渡し舟 都忘れの しぐれ雨
望む雷州 海峡通う あの船に君と揺られたい 恋と夢の島 海南島
詰めた枕が 重すぎる 未練 さめざめ 想い川 迷い小舟の 私です
まだ帰らない ひとがいる まだ帰らない 船がいる



所詮流れる他人の川は 恋に溺れる舟もない おんな 馬鹿なおんな
夢を積み荷の いのち船 俺はしっかり 舵をとる
惚れた女房と 子供の待つ港 歌え 男の海の船唄ヨ
紅で染めるか涙のあとか どちら先でも待ってると 船はヨー船はヨー 三段跳びだよ 波頭
我慢の船さ ここが一番 男の勝負 夢は 夢は 夢は大漁の 男船



やるぞみていろ 室戸の灯台 明日は大漁の 親子船
今年ァめでたの 父子船 あんたの海だよ 津軽の海は 絆一本 固めて来され
天竜くだりの 舟唄が やけに身に沁む やけに身に沁む 日の暮れは
網に御神酒を ふりかけて 雪に放浪う 度胸船
愛の人生 海に咲かせる 夫婦船だよ ほまれ船



何もかもが消えたわ ひとりぼっち 誰もいない 私は愛の難波船
ふたりなら 木の葉のような 舟だって 明日へ流れる 忍ぶ川
恋ものぞみも波風まかせ 今宵船出だ 男の旅だ
海の藻屑と 消えた友 あいつの心を 無駄にはしない 波涛万里の男船
抱いて下さい待つ身はつらい 明日を夢見る夫婦川 あなたを待ちます博多舟



ああ 北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う
男は死ぬまで 船に乗る 女は番屋で 網を刺し 留守を守って 帰り待つ
寒くないのか 諸手船 神が選んだ つわ者が 水をかけあう美保関
あなたの船の 丸窓で 夜啼く鳥が いたならば それは私の ほととぎす
情けで結ぶ 運命の糸よ 浮舟けむる 雨の宿



夢を見ましょう 恋しい人の どこへ行きましょ 着けましょう浮世船
明日は大漁だ 男の海で 網を引く手に 俺と倅の父子船
注がせておくれよ私にも 一升徳利 呑み干したなら 唄ってあげよか 舟唄を
もう見おさめだ 船をおりるぜ 千島の千鳥 さらばさよなら ロパトカ岬
板子一枚 油断はできぬ 度胸いのちの 男の男の まつり船



湯呑み茶碗で 酒くみ交わす 寒い冬でも 心は春だ 俺ら北海 一番船だ
あゝ砂に抱かれた 埋もれ舟 あのひとを 追いかけて 星が流れる 北海峡
親父仕込みの 俺らの宝 嵐を越えてく 北海船だ 男の夢がある
待っていてくれ 納沙布かもめ 俺の船唄 船唄 男唄 届け はるばる 北故郷
ああ他人船の 歌がしみてる 歌がしみてる 北港



船にのせれば 空似の女の 細い衿あし 濡らす若狭の 小夜しぐれ
どこへ行ったか親孝行 まるで人情 紙風船 忘れちゃならねぇ男意気
お願い 船にのせてよ 連れてって ああドラが泣かせる 未練の波止場
夫婦は一葉の 舟だから 死ぬまで一緒の 旅だから
つのる望郷夢千里 うたを乗せなみだ乗せ 今日も船がゆく



みんな夢ん中 どうすりゃいいの 霧笛鳴らし 船が出る
流しのお兄さん どこへ行くのよ あの船は あの人 いるところ 北の果て
やがて都会の 旅びとを 乗せて始発の 船が行く
船は来るのに 戻らぬ人を 鴎どうして 忘れりゃいいの 夢を返して 夕霧海峡
沖へ船が出る スケソウ漁はヨ 氷はるよな海ヨ 夫婦舟が行く



大漁節で 龍神呼んで 嵐の寄せ場へ 越中船だ
今日の運命を ゆきずりの 船にあずけて 拭くなみだ
早よう お抱きあそばせ 浮舟になりましょか それとも お軽になりましょか