言う



あとの残り純粋なまま それでもまだ 私悪くいうの いいかげんにして
軽やかなるままに あでやかなりし 心はめげてる なんやかんや言うたかて
涙が頬に光るたび 小さなダイヤになるという 銀座恋の街
目と目で通じ合う かすかに色っぽい そういう 仲になりたいわ
どうのこうの言うばかりの みだらになりきれない不感症 アンタ



過去という秘密の園さ それでもいい漂いながら ふたりどこへ流れ着く
思い出ばかり またつもらせて あなたという名の雪が降る
心が痛む これを宿命というのでしょうか やっぱり欲しいわ あなたのすべて
ワイの得意の淡呵売 アイツだけには仕込みたい 帰って来いというてはる
別れる私 つめたい女だと 人は言うけれど いいじゃないの 幸せならば



折れた身棹に 止まるのは 過去という名の 赤とんぼ
どこか不幸がとりつきやすい そんな気がする ほくろがひとつ あれはおゆきという女
ああ平和の意味が違って見える そして愚かなボスがこう言う さあ 若者よ人を撃て
だけどわたしが誰よりも 酔いたい時もあるという 咲いた 咲いた ちょうちんの花
悪い男と他人は言うけど それでもあなたが恋しくて 胸が痛むの いい人よ



穏かな昼下り だけど今日は忘れないね そういう 気がするの
おれに似合いの幸せは そうさおまえという女 心つないで ふたり坂
夢のお城と言うおまえ 木の葉みたいに 舞いながら 何処へ流れる ふたり川
思いもよらずに そういうことって よくあるけれど 私は まさかの女よ
俺が見た文化っていいじゃん ハニー 時代と場合にって言うじゃない



いつの間にか涙の雨はもう止んだ 平和という神経ガスにCheers
気楽に飲めると笑うひと 鴎という名の 小さな酒場 窓をあけたら海 北の海
情熱という名の 黄昏が夜になる 
明日という日を 持ちあげる 俺の出番は 俺の出番はきっと来る
はんかくせえと人は言う 病院入れと人は言う しかし俺はプレスリー



お酌する手にしみている なにも言うまい なにも言うまい 下町しぐれ
七分五厘で生きられる 人はスラムというけれど ここは天国 釜ケ崎
僕達に別れはないという 星を仰げば 僕達に別れはないという 心通えば
強く生きろと 云う声が 兄貴 呑んで酔いたい ふたり酒
あなたは心を着換えてる ひとつになんか なれないけれど それでも好きだというのなら



啓子という名の 女がいたら たったひとこと この俺が 淋しそうだと言っとくれ
情があるなら 師ねと教えて 私という女に
もしも海に この身投げたなら あ鴎よ いまは 過去という名の 愛に ひとり はぐれて
今日咲く花が実になって 孫という名の孫という名の 芽を出せと 祈る幸せ 祝い唄
永遠と読んでも いいですか あゝ春が来た あなたと言う名の 春が来た



今日より明日の世を思い 澄んだ瞳で見つめてる そういう人に私はなりたい
嵐と云う名の海峡越えて たどり着きたい 幸せ港
はるかに偲ぶ石北峠 あゝ北海道の屋根という 大雪こえる 旅心
今じゃ妻子さえいるという 肩に冷たい 夜の浅草 みぞれ雨
ああ何という女 素敵に 愛の神話は きみから始まる



いつか二人で酒のみながら 男同志で 話をしよう それが 親子と云うものさ
何にも言うなよ 男じゃないか 俺も お前も 流れ星じゃない
オットそういうこの俺も 半端がらすの一本気 でっかく咲こうぜ男華
ぬれて重たくなるという あなたみたいな渡り鳥 ついて行ってもいいという
夢という名の 荷車を ひいて明日の 道をゆく



明日という日が オレの道標 明日という名の 道標
男の人生 あれやこれ 泣いて笑って 苦労すりゃ 春もくるさと いうおやじ
いつでも私に言うだけ言わせて 知らん顔知らん顔 どうしてですか
襟を合わせて寂しそに 雨になるかしらねえという あまえの声が泣いていた
そう言う私も昭和の女 浮世世渡り下手やけど 浪花女の女の夢がある



目のない魚が住むという 風もおちたか さてひと眠り
ぬれて重たくなるという あなたみたいな渡り鳥 ついて行ってもいいという
親父だったら 何と言う 少しは 楽して ほしかった 見上げた夜空に 北の星
夜の円山 見かけたという 噂たずねりゃ他人の空似 夜霧よ歌うな ブルースは
寒い心の この街よ 何も言うなよ 許してやれよ 男どうしの 夜の雨



希望という名の 夜汽車にゆられ 過去から明日へと 何処まで行くの
吹雪の岬 身を投げて 死んでくれると いうのなら あゝあなた 夜叉海峡
僕等はいつも そっと言うのさ 夜霧よ今夜もありがとう
遥かなる空に描く 「自由」という字を
恋ならば 少し邪慳に 放すのも また恋なのだと 言うもはずかし



生きて流れてこの手につかむ 明日と云う日が勝負だぜ