指・手



大目にみてよ 両手をついてあやまったって 許してあげない
赤いバラの花を 手にしたあなたを見た時 これが運命 まちがいないわと感じた
いつもやさしく手招き もっと好きになるわ 愛してるの 心から
心の中のコートにかくす 手でピストル真似て 涙をのむ
おやすみって手を振るのよ 明日逢える時には今日より やさしくしてあげる



同じ花を手のひらに 求めてあなたと出逢った 求めてあなたを愛した
見つめ合って髪に 両手で君の背に こんな調子で恋に
あなたと手をとり合い 時の川を越えてゆこう 誰も知らない虹を渡り
芝居は続く あなたも私も 下手な役者ね
終われない恋がある ザンゲしてもかまわない  うしろ指さされても



心細いの 手をかしてあなた
好きなように生きて下さい でもどこかでばったり出逢ったら 笑って手ぐらい 振ってよね
女の扱いが にくらしいほど あなたは上手になってゆく
小指のほてりを噛む夜は 夢であんたがあゝ逢いにくる
ありんこみたいに走ってさ 夢さがし くじけたときは あんた この指とまれ



罪の捨て場所 拾い場所 細巻のシガレット 指先で燃えつきる
両手をまるめて 夢を溜めてる
あなたこの手を離さないで 死が二人を 分かつまで
ひとりの身体じゃないなんて 女がほろりとくるような 優しい嘘の 上手い人
酒のしずくを 文字にして あなたが命と 指で書く ひとり淋しい えにし川



春のうす陽が目にしみる おまえおまえ この手離すな いつまでも
あんたその手で 何人くどいた 恋がしたいの 死ぬほど辛い恋が
おまえに惚れた 空を見上げりゃ星ひとつ そっと指さす おまえに惚れた
もう一度 その手に抱かれたい ああゝ 帰ってあなた あなた この部屋に
ふられ上手を 演じてみても からむ未練に ああ 川も泣く



わたしが手にするしあわせは 夢も うつつも わたしのものよ
ゆれる気持ちがよくわかる はめてくれるね この指輪
おにぎりが好きだって どこか彼女に似てるって かげのあるよな 指輪して
お別れ上手ねアナタ アナタはきっと だから今夜 ひとり泣かせて
話し上手に 恋気分 唄ってゆらゆら 踊ってゆらゆら かりそめの ラブソング



きみを相手と思うなら そういう具合にしたかった
人の噂の裏通り 古い女と 指さされても 思い切れない みれん町
そっと手のひら みせあって 灯影によれば 身を千切る 片瀬の夜の 別れ風
うしろ指さされても あの人のために この身まで捨てる
肌にしみつくあなたの匂い 未練心を 指宿に いやす我が身は 桜島



泣いて手をふりゃ 椿の花が 波に散るちる さよなら港
恋のさだめが 指さすままに ゆれて流れる ああしぐれ川
手編みのマフラー流します あなたの声して海鳥が しほりと私を呼んだよな
手放した恋を今 あなたも悔やんでるなら やっと本当のさよならできる
誰か うまい嘘のつける 相手探すのよ



その指に この恋を飾ってみたい だからだから今夜は今夜は 帰さない
あなたも大切に 生きるに下手なこの俺を ささえてくれた いい女
手のひらに 泪をためて めざめてくる としごろよ
とまり木を あなたその手で 包んでよ 他にはなんにも 欲しくない
帰りにゃお前に 手土産ひとつ 陸の船乗り トラック野郎



おいでって手を振ると逃げるのね 私たち よく似てるわ
手漕ぎ笹舟 どこへゆく 別れ木曽川 なみだ川
これでいいのか間違いか 出来ればこの手で 倖せあげたい
両手にあまる ぬくもりに 流されて 今夜も溺れる さだめ川
冷えきった おまえの青春ごと 抱きこんでやりたい この手の中に



謎は果てしなく その手の中 見つめ直して
細い小指をマドラーにして 死ぬほど飲みましょう
さあ 踊りましょう 月夜のステップで ねえ 差し出した右手を重ねてね
甘い恋の浮名 流し この手を かえすと おれの 人生が
両手を広げ 心を広げ 愛だけをうたいながら どこまでも



お袋の下手なブルース 俺には高すぎた鉄のフェンス
愛をいとしく温めて あなたなら 指を離さずついてゆく
この指この手 最後の夜に 寒さがしみる 寒さがしみる ふたりの別れ酒
この手をしっかり 握りしめ ついて行きます ふたり坂
まわり道したそのぶんを きっと幸福つかめると あゝ夢をこの手に ふたり道



遠い思い出だと笑い合える そんな時がくるのかしら 明日さえ手探りで 生きるふたりにも
夜空にかかる銀の河 頬に指に星は光りて ああ みだれ髪 心に流れます
人差し指の その先で しあわせ揺れてる 釣り合い人形
指にルビーのリングを探すのさ あなたを失ってから
どういう相手と訊きたいけれど うまくおやりと それだけ云いたいね



俺がこの手を離したら 舟が流れてゆくように 二度と逢えない わかれ川
夢とお酒と 燃える手で 堕ちてゆきたい 今夜もあなた
待ち疲れてもう踊れない だれかと三拍子じゃ辛い ほっといて 相手を変えて欲しい
この両手に あなたの身体の ぬくもりが 今も消えずに残る
遊び上手な ひとと めぐりり逢いたい 神戸



いまこの手に いまお前を 強く奪って 抱きしめたい
愛の話は 苦手なはずが 薄暮の誘いのせいにして やたらと愛を 語りたい
愛の話は苦手なはずが 薄暮の誘いのせいにして やたらと愛を 語りたい
この手を離すなよ 離さないあなた 港町 夜明け前 あゝ愛始発
両手で愛の 温り探し ひとつの愛に 唇を 燃えて 重ねる 夜は無い



けれどあなたに手招きされて 渡りたい 渡れない
手描きの人生 江戸友禅に 夢見る隅田の 愛染流し
可愛い踊子 うち振る指に こぼす泪も 紅の色
知ってか知らずかあなたへの 愛を両手に呟いた 私は女
誰も手出しのできないように 赤い絆でおまえをしばり おれは明日への斗志を燃やす



俺は車をおりて お前に手をのばし ふらふらと歩きだす 雨の物語
あなた手にした 女傘 写真でもとって みましょうか
抱いた指さき もう離さない おまえのそばには 俺がいるじゃないか
背中の夢に浮かぶ小舟に あなたが今でも手をふるようだ
背中の夢に 浮かぶ小舟に あなたがいまでも 手をふるようだ



お酌する手にしみている なにも言うまい なにも言うまい 下町しぐれ
早く初孫 この手で抱きたい 嫁いだ娘の しあわせを 母さん今夜も 祈ってますよ
夜にひとひら 恋一輪 咲いて哀しい 恋一輪 もっと上手に生きなけりゃ
ふられ上手な女たちよ 乾杯 乾杯 夢追い人ね 女たちは
死ぬとき決まる 最後に拍手が 来るような そんな男に ああ俺はなる



気障な台詞は 苦手だが 苦労はさせても 泣かせはしない
あの沖ではヨー 添えてあげたや 添えてあげたや この手のぬくみヨー
いつか逢えますか 陽気に今日もお手拍子 私 極楽とんぼです 歌います
狙いを定めて引き金を 引くはずが そこから先は 僕にはどうにもお手上げさ
僕のこの手で とじてゆくから 君からお行きよ ふり向かないで ふり向かないで



君だけは はなさない 手をつなぎ 二人でかける 夢の世界へ
激情に流されて 世界じゅうであなた以外の誰の指図も受けない ゆずれない夜に
何かのためじゃなくていい 手をとり合えば 今日が始まる ここから
氷の女発の 手紙をしたためます 涙で 濡らした 切手を最後に貼ります
あゝ背のびして あゝ指を噛む 波浮の港は 御神火月夜



追えば逃げる背中 指が宙をつかむ はかなく散る夢 あゝ
どんなに嵐が吹き荒れようと この手をはなすな 二人で生きる あなたおまえ今夜は乾杯
咲いてみたとて摘み手もなくて 砂の枕にもたれて眠りゃ 瞼刺します潮風が
この手に抱かれて 眠ればいゝさ 今ならお前を しあわせに出来る
どんな道に咲く 雑草でもいい ふりむかないで まっすぐ空に 手をかざし



手をふる母よ あの人よ 幾年月日が 流れても 山河のむこうに 故郷が
逢いたかったよ だきよせて 二人で父母に 手を合掌す 流した涙で めぐり逢い
思い悩み愛してきた あの日暗い夜道で 小指からめた指切りげんまん
酔えば酔うほど 恋しくて この手に指輪を 戻すのよ
ありがとう 過ぎゆく人生 指からのがれて こぼれる 砂浜の砂の いとしさ



燃えて募ります おんな手鏡 寒すぎて 問わず語りで 夜が更ける
あなたの未来を みつめてほしいの 涙で綴り終えた お別れに手紙
馬鹿でした 女ひとりの 淋しさに すがる夜更けの手酌酒
帰っておいでよいつだって 吐息まじりのこぼれ唄 酒は手酌でほろ酔いで
詫びながら手酌酒 演歌を聞きながら 愛してるこれからも わかるよ なァ酒よ



あなたを愛してる きっときっとよ ひとりで来てね 指切りしてね そして秘密
指さきに こめた女の 悲しみが おれの心に おれの心に 痛むから
ほんとにだけど 言えないものね かくしていたい 小指が好きよ
ふり向いて右手を振り うれしそうに微笑んだ いつか見た僕だけの少女よ
そしていつもこの涙を拭うのも私の手



賽の河原で 船賃賭けて 鬼を相手に 将棋指す
小指も泣いてる 神戸北クラブ 君は人妻 あゝ人の妻
弘法山にはからすが急ぐ 煙草かく娘のエー なんとしょ手がはずむ
この指とまれ 笑っちゃいますネ トコ姉さん 今宵したたか 酔って候
詫びて合わせる右の手と左 酒が降らせた男の涙 積もり行く雪に 今夜も酒を



男と女の 背負い水 そうよこの手に 受けとめて 女 ひとすじ 酔花火
手酌で男の名をあげて 今夜もどこかで酔いつぶれ 淋しい男の名をあげて
指切り凍る アー 北の駅 降れ降れ積れ 惜しみなく 雪の華 雪の華
春が来る日を 指折りかぞえ わたしゃ涙で 沖を見る
誰か恋の続き 見せてくれたら 今度は上手な 生き方探すから



目指して勇む 今日は本番 燃え尽きろ 泉州岸和田 ダンジリ祭り
いつ 誰が云ったのですか いっそ いっそあなたの手で 眠らせてほしい
この胸でこの指で 約束したのに 霧の中あの女 いまでもホラ待っている
今に見てくれ 親父のように 網を引く手も 鼻唄まじり 東シナ海 男の海だ
熱い情けを 祝おじゃないか 〆は一本 男の手締め



何時か通れる 男の舞台 拍手の中の 花道を
つよく手をとり 生きてよと きらきらきらり きらきらり ゆれて輝く 宗谷湾
右手にはエロス 君に微睡む時
その手をかせよ行くぜ すぐに夜が明ける 死ぬまでの 長い旅だぜ
この指がいまも いまも憶えている いいことなんか なかったけれど それでいいのよ



この手のひらの中 陽だまりのかけらさえ 何も残さず 冬のひまわり
曇る窓を手でふけば しんしん雪が降る 明日が見えない おんな冬の宿
この冬は久しぶりに一人だから 白い小雪ちらちらと 妹を呼んでやろうと 私手紙を書いた
酒を相手に 愚痴ろうと それも人生 歩く道
手に手をとって渡ろやないか 涙と辛抱の八百八橋 道頓堀 情けの 花あかり



僕と君が映るウインド 肩を寄せて指をからませ 二人の銀座
手紙を書く気も起ります 窓の右てに日本海 屋根のかわらが 変わります
女ざかりの短かさを あなたその手で抱きしめて 夢待ち 浮き草 忍ぶ雨
心の櫓で 半鐘 鳴らしておくれ 恋の火の手が上がる 江戸の華よ
耐えて忍んだ 遠見角 指もしばれる みちのくしぐれ



古い伝えの竹生島 仏のみ手に抱かれて 眠れ乙女子安らけく
寒くないのか 諸手船 神が選んだ つわ者が 水をかけあう美保関
そう言う私も昭和の女 浮世世渡り下手やけど 浪花女の女の夢がある
あなた この手を離さずに 夫婦日めくり 夢ごよみ
乱れ黒髪 手ぐしでといて 俺とお前の つなぐ心に春の 夫婦雨



ねぇ あなた この手を放して 暮せない
明日は大漁だ 男の海で 網を引く手に 俺と倅の父子船
風にはこばれ 耳をさす あなたの手をひく 風花の町
涙背負って 追いかける 貴方と書いて 結べない 手紙破れば 風の舞い
路地うらあたりの 手相見が さみしい顔だと わたしを呼びとめる



心の迷子を 探すより 別れて そして 別れて そして 今度は上手な 恋をする
よりを戻せぬ 湯の街ぐらし ほめる相手が 鴎では おしゃれしたって つまんない
熱い指からめてからめて 朝になっちゃった どうするの どっちへ行くの
この指この髪 あなたを覚えてる 哀しみに染まる 大阪の夜は 涙の海に なりそうね
いい事ばかり手紙に書いて あれから幾つ 何年過ぎた 帰ろかな帰りたい ふる里夢ん中



男の道かよ 辛さまぎらす 手酌の酒に 風がこぼれる はぐれ街
おもいでばかり 浮かべています 今日もひとり 枕を相手に
花を手向ける春の日が ああ北海峡 沈んで浮いて どうせ死ぬまで どうせ死ぬまでひとりだよ
からめた指が運命のように 心を許す北の酒場通りには 女を酔わせる恋がある
生きてくもの 多分 悲しみに この手を振り 今日から 未来女



ご無事を祈り 塩屋崎 みだれる黒髪を 指に巻く
二人で咲かす 夢ざくら いまはお酒の 相手も馴れて 目元もほんのり 宵化粧
明日に生きて みようじゃないか 夜明けの手枕 夢もどき
酒は憂き世の 子守唄 夢 酔々酔 忘れ上手は 倖せ上手
春は近いと 指さす先の 暗の切れ間に 涙の月が照る



女蟋蟀 羽根震わせて 浅い眠りに 耐えきれず 手繰る明日の 夢ひとつ
あなたおまえ 手をかさね 命くれない 命くれない ふたりづれ
おまえによく似た 可愛い子 この手に抱くのは いつの日か 娘やさしい 母になれ
われた手鏡に 語りかける おんなの朝は ひとり ひとり
小指からめる 泣き笑顔 ばかなやつだよ おまえってやつは



泣かないで 夕暮れに手をあげて 最後まで
豊年万作ミュージック 手拍子シャンシャン踊りゃんせ
陽だまりみたいな あなたのそばが つなぐこの手の あたたかさ
丸太のように かじかむ指に 羅臼魂の 陽が赤い
ああ涙で乾かない 北のはずれで 手紙を書けば 愛が 愛が凍える



あゝ恋しさに 命がふるえます いつか幸せを この手に抱きしめて
愛する人と別れて来たのか コートの衿に思い出隠し 指輪のあとにくちびる寄せた
帰りたい 帰れない 指差し確認 サヨナラ あなた
わたしをすぐに 届けたくて ダイヤル回して 手を止めた
どこ迄も この手をあなた 寄せ合って ふたり 流れる 恋の川



噂をしたいこんな夜は あなたあなたお酒が相手です
指がふれれば変わるのよ あたしは星になる
両手合わせる ご命日 お母ちゃん見ててや 私のこと 浪花で生きてゆく
生きて流れてこの手につかむ 明日と云う日が勝負だぜ
あたし西部の名うてのダンサー さすらいの踊り子よ 何処でも拍手浴びるわ