弱い



無事を祈って涙ぐむ こんな弱気を みせたくないと 肩でつっぱる 女の岬
足音を追いかけ すがれたらいいけど 男と女じゃ女が弱い 男と女じゃ男が悪い
愛は哀しく 弱いものだから そばにいたい 騙されても あなたが あふれてる
この俺捨てても いいんだよ あゝしかたない だから女房にゃ弱いんだ
飛び立つ私を 見送るあの人 ああよわいものですね 女なんて



つめたい青春を 怨むことさえ あきらめた 弱い私は 噂の女
衰弱の闇へと色あせてゆく 果てしない大気の中 くち果てるまで重なってゆけ
港夜景に背を向けりゃ 弱い身体が弱い身体が 気にかかる
嵯峨野ほろほろ よわい女をぶつように 鐘が鳴りますまたひとつ
塩瀬の帯を 締めて弱気を 虫封じ 嵐踏み越え 生きていく



弱音吐くなよ 男じゃないか 故郷へ錦を 飾るまで
いずれ散るのよ 乱れ花 夜の博多の 川やなぎ 弱い女の よりどころ
私をつつんでしまう だめよ弱いから 別れても好きな人
忘れ蛍よ 届けておくれ 未練たちきる すべもない 弱い女の 夢ひとつ
男まさりも 情に弱い さらばおさらば さらばおさらば また来るよ



いつか幸せやりたいが 思うばかりの路地住まい 弱いからださ無理をするなよ
弱いわたしを 叱りに来てよ 咲いてせつない 篝火草