波音は無情の この愛なき場所は 夏の天使が消えた
凍れる波風が吹き寄せる だけども小船は 明日の海をゆく
窓ガラスごしに 打ち寄せる波をみてると もう一度自分を信じてみたくなった
辛い焦がれる程に まして女の ひとり寝は いさり火 泡沫 波まくら
忘れるような波の花 イラヨイマーヌ忘れるな



止めるあなたを捨てたのに 未練が 未練が 荒波燃やし渦を巻く
カラリコロリ 運命から回り 男鹿の波よ お願いあのひと おばこナ
カモメよ風邪などひくな 絹の寝床があるじゃなし おまえも一生 波の上
言葉を 言葉を 信じたい 島の灯台 別れ波 別れ波
波風たてず この俺に よくぞ今日まで ついてきた 俺の人生 悔いはない



波を枕に潮鳴り聞いて マドロスは ほろりほろり見るのさ ああ母の夢
泣いて手をふりゃ 椿の花が 波に散るちる さよなら港
波風ぬ立たん う願ぇさびら
かもめ見てくれ 心意気 おっとドッコイ荒波越える じょっぱり船だよ
突然まわるスクリュー白い波をけるの 飛びたつ鳥のように 青い海を滑る



愛と恋とで 波に揺れるの わたし ちょっとエロチック
男度胸なら 五尺のからだ どんと乗りだせ 波の上
陽は降り注ぐだろう 波間ただよう 花びらのうえにも
涙は流さない その代わり 一緒に 波に乗るの
熱いこの肌 ほしくはないか あんた荒くれ 波まくら わたしゃ一人寝 夢まくら



かわいいあの娘を 夕陽に呼べば 波が小判に 見えてくる 宝船なら ヤン衆丸だよ
もう一度めぐり逢えたら その時は 痩せた分だけ 愛して欲しい 夢もはかなく 波に散る
いつでも 思い出してね くり返す くり返す さざ波のように さざ波のように
たたく 震える 波を打つ 障子あければ あゝいちめん 竹の海
波のように抱かれるのでしょう ここは横須賀



冬の浜べは さみしくて よせる波だけが さわいでいた
どんとこい 波よこいよ 海の女と 海の 海の男だよ
遠い波の彼方に金色の光がある 永遠の輝きに命のかじをとろう
声かとばかりどよむなり 萬里の波涛を乗り越えて 皇国の光輝やかせ
あゝ背のびして あゝ指を噛む 波浮の港は 御神火月夜



今日も波の音 あんた教えた 歌がわりに あぁ 北の港町 冬待つ女
叫ぶ名前も 闇に呑まれて これより先は 波も泣いてる 忘れ海峡
いっそ散らそか 荒磯の波に 十九の春を あゝ 泣いて
時はさざ波 私達を 離ればなれ 遠い島へ運ぶ
一夜の夢で 終るなら 波に浮かんだ 小舟のように 名残り枕を 重ねたい



空は無限だ どこまでひとつ ああ 十和田湖 さざ波よ
かもめ啼く声 波の音 早く一緒に 聞きたくて
心なしか今夜 波の音がしたわ 男心さそう 胸さわぎの腰つき
うねる波の彼方から陽が昇ったら 夜明け前の光をもって お前に会いに行こう
主の安否を思い出す 鴎の鳴く音に 窓の戸開けて 聞けば松風 波の音



よせるさざ波 くれゆく岸に 里の灯ともる 信濃の旅路よ
イヤだごめんネ ついぐちに 外は祭の 人の波
浮世波風 負けるなよ 願う相模の 祝い凧
紅で染めるか涙のあとか どちら先でも待ってると 船はヨー船はヨー 三段跳びだよ 波頭
今もずっと胸に焼きついてる 波打ち際 消えたメロディ 愛のセレナーデ



男も濡れる 波をまくらに漂うほどに 匂う女の舞う トルバドール
みれん引きずる 女のように 岩に砕け 風にころがる 波の花
星きらめいて 波の調べに 孤独おさめて 視つめていよう
恋ものぞみも波風まかせ 今宵船出だ 男の旅だ
海の藻屑と 消えた友 あいつの心を 無駄にはしない 波涛万里の男船



九十九島に波が散る ここで逢いたい暮らしたい 思い一つで生きてます
忘れないでと祈る背中に雪が散る 波また波の波また波の 風みなと
その日を信じて お前だけを 忘れられた 遠くに 揺れてる 波音よ
あなたは遠く ふたたび逢える ことも無い 北の海峡 別れ波
凍えそうですあなた あなた 波に飛び散る しあわせも 果ても吹雪の 北航路



昏れゆく波間に 君を呼んでる 僕の声がきこえるかい 逢いたいな
醒めたでしょうか 夢はかげろう 泡雪の 波の花散る 日本海
波間によせる 藻をひろう 憎や玉藻に 身は濡るる 風よ吹くなよ 心が凍るよ
あなたに抱かれた砂浜に 誰かが捨てた ソンブレロ 波にうたれて 悲しそう
このまま別れても ほくろの数まで 忘れない 未練波立つ あゝ恋慕川



波間の彼方 気ままに行こうぜ 海を越えて
浮標の代りに 女火が 螢となって 波に舞う ホー ホー 螢火海峡