いつの日にも明日は来るから 青い鳥はきっとそばにいる
海鳥よ 大空よ 母なる海原よ 星の砂 十字星 いつまでもこのままで
ずっと離れっぱなし 遠回りのくそったれの人生 千鳥足でいつもの路地を
手編みのマフラー流します あなたの声して海鳥が しほりと私を呼んだよな
突然まわるスクリュー白い波をけるの 飛びたつ鳥のように 青い海を滑る



泣いたら駄目 死んだら駄目 それなりに青い鳥
離しはしない 離れはしない ああ 鳥取 鹿野橋 ふたりの恋物語
今日も遥々 南洋航路 男船乗り かもめ鳥
このままずっと わたしのこの胸で しあわせ歌っていてね 青い鳥
忘れられない夢がある 北のネオンの 止まり木で 男はそんな 阿呆鳥



海の果て 夜が明けます わたしゃ人生人生はぐれ鳥
泣いてまた呼ぶ雷鳥の 声もかなしく消えてゆく ああ奥飛騨に 雨がふる
花のように鳥のように 限りある一生を 信じて 生きることが 何よりも幸せに近い
かけた時嘆く白鳥は 娘になりました おお 愛のしるし 花の首飾り
君が遠くへ 飛び立つ鳥なら 君がくちずさむ 歌になろう



花は咲いて 小鳥は啼いて その命 終るのさ みんな独り 私も独り これが生きる さだめ
海に捨ててよこの身体 せめて海鳥よ 私の爪を運んでおくれ 故郷へ
飲まなきゃ心ははぐれ鳥 あなたそばにいて 髪など撫でて 子守歌うたってよ
ともに呼ぶのか はぐれ鳥 炎えて 阿修羅みたいに 舞ってゆけ
おまえを守ると 言われたら 春告鳥は 歌い出す 命の歌を 歌い出す



何処へ行こうか ねえおさけ 北か南か 故里か あゝ独りとまり木 夜涕き鳥
つめたい空に 鳥が飛び立つように 私も旅に出るわ ひとり泣きながら
青い鳥 小鳥 なぜなぜ青い 青い実たべた
赤い鳥が逃げた いつかふたりが住む 夢をさがして さがして
翼に虹を映して 鳥よ 渡り鳥よ ふるさとへ帰れ



語るセリフにつまされる 夢だけはすてまいね 姉妹 お役者 渡り鳥
ぬれて重たくなるという あなたみたいな渡り鳥 ついて行ってもいいという
鳥ん花ん蝶ん 共に諾てぃ いちぶさや いちまでぃん あちまでぃん 忘ららん
もてなすものなど ないけれど 白鳥の歌が 聴こえますか
あなたの船の 丸窓で 夜啼く鳥が いたならば それは私の ほととぎす



キラと散る涙 きみには白い真珠をだいた 旅をあげたい 鳥羽の海
泣くに泣かれず飛んでも行けずネ 心墨絵の浜千鳥
ぬれて重たくなるという あなたみたいな渡り鳥 ついて行ってもいいという
もう見おさめだ 船をおりるぜ 千島の千鳥 さらばさよなら ロパトカ岬
港がこおる 心がこおる 鳥さえ飛べない 流氷の街



夜の寒さに たえかねて 夜明けを待ちわびる 小鳥たち お前も静かに眠れ
小鳥が夢を 見る頃は 空にはきらきら 金の星
胸にあまえる この目が熱い あゝ裏町川の 鳥になりたい 鴛鴦に
仰ぐ夜空も 久し振り いいさ 涙を抱いた渡り鳥
胸の傷跡 消せるやら まだ忘れない まだまだ恋しい 夢にはぐれた 恋千鳥