京都



淡き想いの雪の華 めぐる季節のはかなさに 何を語るか 古都の冬
耳をすませば滝の音 京都 嵐山 大覚寺 恋に疲れた女がひとり
ああ 時は身じろぎもせず 悠久のまま 千年の古都
そのまた夢を 夢と信じて 夢を見た 京都 大原 うつせみの恋



祇園の雨に濡れながら シャネルの人を せつなく今日も さがす京都の夜はふけゆく
恋によごれた女は明日から 白い京都の片隅に 想い出をすてるの
あの頃の 幸せが後ろ姿で遠去かる ゆらゆらり 京都ひとり
好きな人にも涙みせずに あゝかくれて 京都の女は 生きるために泣く
貧しい女やから 思いでだけで温かい 京都 京都ああ去りがたし