過去・昔



あなたが見た出来事を忘れないで いつの日にか教えてよ 昔のように
遠い過去だと涙の跡がそう言っている またひとつ夜が明けて ああ何処へと
遥かな過去から 今日まであなたを求めて この次死んでも いつしかあなたを見つける
過去という秘密の園さ それでもいい漂いながら ふたりどこへ流れ着く
折れた身棹に 止まるのは 過去という名の 赤とんぼ



渋い笑顔に どことなく かなしい昔が あるみたい そんな女の ひとりごと
見送ったこの恋は 僕のすべてだった 過去になれ
昔の傷はきれいに忘れてしまえよ 外は雨 もう帰らない ふたりは今夜からひとつ
六月の空 哭きつづけてる 過去のページを開けたまま
くり返すだけの思い出は 明日を知らぬ 過去の物語



心が今は灰色のリバイバル ああ くりかえすだけの思い出は 明日を知らぬ 過去の物語
辛い想いを過去にして 紅を忘れた女の唇に 愛しつづけるボレロだけ
女に過去はつきまとう 崩れるように酔いしれて しあわせ薄い爪をかむ
過去を脱ぎすてもう一度生れ変らせて いまは心はぐれた身なし子だから
分かって下さい私も辛い 他人の頃の昔に戻る 女 女なみだは 別れの一夜雨



淋しさこらえた おまえの横顔 過去をひきずる そんな 影法師
生きる支えの 扇の要 いいえ 昔は昔 今は今 越前雪舞い おんな舞い
お願い 何も聞かないで ありふれた女の 悲しい過去なんて
いまさら名乗っても 遅いでしょうが 涙ぽろぽろ 泣いて昔が 返るなら
想い出はあしたを 知らないけれど 過去から旅立つ 空港物語り



想いはつのっても そうさ昔は昔 そうさ昔は昔 
うしろ髪ひく恋だけど 昔に戻れる夢もない 倖せ祈って あぁ俺は今夜も酒とふたりづれ
着く度に よくにた女が降りてくる そして今日も一人 明日も一人 過去から逃げてくる
もしも海に この身投げたなら あ鴎よ いまは 過去という名の 愛に ひとり はぐれて
つわものの 昔を語る武勇伝 海を見おろす 海を見おろす 夢の跡



笑って言えるような 昔あなたを愛した いつか そんな日が来るといい 
逢えて全てを許すのも それぞれに人生と 思えるものばかり あゝ 昔のように 港町
あなたが止まって くれるの待つわ 昔の名前で 出ています
あなたのかわりに 時はあしたを連れてくるけど 過去のどこかで迷子になってる
心 返してよ わたしの胸の中に あの日のままで 昔のままで



酔う程昔が近くなる おまえが映る 何故に捨てたと 身をせめる
ああ愛しているから 知りたくないの 早く昔の恋を忘れてほしいの
なんにもなかった昔のように もう一度あの日へ 飛ばせ 竹とんぼ
想い出 過去から連れてこい あの日のままで 優しいままで わたしのそばに
おたおたするな 人間さまよ 切なさに 昔なじみの顔と顔 目に浮かぶ



もう離れずに夢を探そう 涙を捨てて過去さえ捨てて 愛が飛び立つ北空港
出来れば昔の ふたりの暮らし 願う心の 女ごころの ああ堀川運河
そんな昔もありました 思い出してはまた涙 夢は夜ひらく
過去は一秒 それだけだから またちがう人 好きになればいい
きっと過去も未来も きみとめぐり逢い きっと過去も未来も そして離れてく



希望という名の 夜汽車にゆられ 過去から明日へと 何処まで行くの
こんな二人がいたらいい 昔はちょっといた筈の 朧月夜のいい景色
越前岬は今も 昔のままだろか 男と女の男と女の 哀しみ織りなす 螢川
女の過去って何よ何よ何よ おしえてあなた いけない女になりそうで 自分がこわいの