今夜私はあなたのものよ 生まれたままで粉雪の夜
思い出ばかり またつもらせて あなたという名の雪が降る
みぞれまじりの雨が雪になる きっと帰って 悪かったよ 私が
逢いたかろうと吹雪が騒ぐ 二人の暮らしは夢よ あんた 形見の筒袖 情けがしみる
いいひとだったあの人 おとこ雪 おんな雪 運命に負けて北国



吹雪の白にも 染まらずに 紅燃える その姿 その姿
肩にこぼれる 雪の花 払えばいつか 春隣り いのちで唄う おんなの情歌
耐えて三百六十五日 ああ あなた春を待ちます 春の門出の 花吹雪
あの世で一生 みちづれに 旅もはればれ あなた 雪が散ります 紅の雪
落ちてゆきたい あなたが欲しい いっそ明日は 雪になれ



花の姿に励まされ たおやかに凛々と さだめの雪を踏みしめる
サクラ吹雪の サライの空へ いつか帰る その時まで 夢はすてない
雪になりそな 今年もなにゆえ さかのぼれば夢 二人でいて楽しけりゃ なおのこと
風が鳴る 振り向けば 花の嵐 雪送り 花迎え そして花送り
まゝにならないの 肌を濡らして 心につもる 命冷え冷え なみだ雪



道に捨てれば 雪がかくすでしょう 春になる頃 あなたを忘れる
掬い上げたら 幻のように 消えてしまうの ひとひらの雪ね
時雨が雪に変わる前に きっと帰ってくれますね この胸に ぬくもりやさしいひとがいる
哀しみを 埋めながら 故郷に雪が降る 夢が降る
だって最後に 見つめたまま 死ねれば 幸せと 思い出は心に降った雪の花



旅に出ようかな 冬は雪国 いで湯の宿で 口説きなおすも 悪くない
この胸を 呼び止めて 見知らぬ駅舎に 細雪が降る
胸が騒ぎます あなた恋しいあなた恋しい つのる心に 雪が舞う
いつ来る春は 木綿絣に 雪が舞う 越後 荒海 佐渡ヶ島
生きる支えの 扇の要 いいえ 昔は昔 今は今 越前雪舞い おんな舞い



雪が舞うたび 未練がつもる さよなら想い出 汽笛が咽ぶ
あなたの胸が恋しくて 燃えるこの肌 遠野の雪に雪に埋めたい
泣き出しそうな僕のために 舞う花吹雪 そして今君に心込めて 唄をうたおう
降っても 消える雪 それでも雪は 降りしきる
雪と一緒にみれんが積もる 情けの糸を切らないで 飛ぶに飛べない 海峡かもめ



雪を切れ切れ 寒椿 明日は咲きます 海峡の宿
外は白い雪の夜 そして誰もいなくなった
生まれ変わればこの命 雪の蛍に なれるでしょうか ああ釜山海峡 日本海
雪の重さに 耐えて咲く 女の花です 寒牡丹
ひとり寝の 寂しさ耐えて ゆけません 外はしんしん 雪もよう 寒椿あゝ寒椿あゝ



名もない 路傍の忘れ草 雪にうもれた 道があり 春の花咲く 道がある
さよならはしたけれど 今でも好きよ あなたが 雪が舞う 龍飛岬よ
橋を渡れば 香林坊 あなたの背中に あゝ雪が降ります 金沢の夜
庇って嘘をつき通す あゝ金沢の格子窓には なみだ雪
空が染めてゆく この雪が静かに 海を眠らせて 貴方を眠らせる



雪の簾を くぐって進む 熱いこの血はヨ おやじゆずりだぜ
月の砂漠に降る雪は 真っ赤な真っ赤な 凍れ雪
淡き想いの雪の華 めぐる季節のはかなさに 何を語るか 古都の冬
舞えばせつない雪の肌 あなたに逢いたい 海の荒さよ 佐渡の島
出直したいと 心に決めて みれん酒 お酒下さい もう少し ああ 外は細雪



あゝ死ぬまでふたりづれ 想い出が 消えるまで チョッと待って札幌 しのび雪
冬を愛する人は心広き人 根雪を溶かす大地のような ぼくの母親
夜に人恋う 花になる あなたに逢いたい ああ春の雪
そこまで春は来てるのに 運命なら 泣かない あゝ別れ雪
あなたの都会にも 雪よ降れ



秋風の後 雪が追いかけ 季節がめぐりあなたを変える
詫びて合わせる右の手と左 酒が降らせた男の涙 積もり行く雪に 今夜も酒を
忘れられない 名を呼べば 清水湊に 雪が降る
はるかに偲ぶ石北峠 あゝ北海道の屋根という 大雪こえる 旅心
愛に燃えた夏は過ぎて 独り心は冬景色 雪が降る 命が凍る



雪・月・花 移ろわないのが恋心 雪・月・花 ひたすらつのるばかり 
涙の夜一人の夜あなたは来ない いくら呼んでも 白い雪が ただ降るばかり
痩せたからだに まだあまる 雪つばき 雪つばき いつかおまえと 遅い春
涙じゃないわ 春をかくした 雪のれん 酔ったら見えそう 夢あかり
人に知られず どこかの町で 春を待とうよ 雪の駅



心に舞ってる雪の花かぞえて 来る来ない 来る来ない
忍ぶなさけに 酔わせてよ ああ 咲いて 咲いて哀しや雪の華
指切り凍る アー 北の駅 降れ降れ積れ 惜しみなく 雪の華 雪の華
明日の道さえ 埋めつくす 津軽平野は あぁー雪の海
みれん移り香 情けが凍る あゝ雪の舟



酔わせてほしい くやみはしない ふたりの別れ あぁ粉雪舞い散る 雪の宿
船がなく 雪ふりやまず 夜がなく 雪ふりやまず あなた あなた恋しい
つらくはないのか 冬木立 私 春を待てない 雪ほたる
雪割草は私の心 夢をささやく 花びらに 愛の運命を たくしたい
とめどなく頬つたう 涙のあとを 追いかけて 雪国



せめて欲しいの もう一夜 雪よあなたに降れ降れ 湯の町椿
しんしんしらじら 夜が明ける 燃えて燃えて散れ散れ あゝなみだ雪
吹きぬく風の音聞きながら いっそ吹雪のなかで散れ 涅槃 曼陀羅 それとも地獄
草鞋まかせの 雪次郎 バカは死ななきゃ アアン直らねぇ
娘盛りの胸ん中 恨み恋しの雪女



花はけなげな 雪中花 優しい母の 笑顔が咲いてます
香りを残す 花は越後の 花は越後の 雪椿
照らす雪洞 夢あかり 熱いおんなの いのち灯を
涙が雪になる 吐息が風になる しんしんと 胸に雪が舞う
切なさもつのるけど 春まだ遠い しろい命降り積む 雪舞橋よ



思えば切ない 今この胸 閉じる瞳 あふれる面影 雪よ ああ こらえ雪よ
思いだしてごらん・冬 雪に埋もれていても 種子は春 おひさまの愛で花ひらく
淋しさを ひとりお酒で まぎらすの ふたりの愛を あゝ嘆くよな 春の淡雪 恋の雪
胸のすきまに 舞い込んできて 春を呼ぶよな 淡雪の花
男は人生 賭けてみる あゝ花吹雪 花吹雪 俺の希望が 舞うような



こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪 みず雪 かた雪 春待つ氷雪
雪に埋れた山あいで ひとり暮らしはつらかろと 抱いてやりたい 紬の女よ
網に御神酒を ふりかけて 雪に放浪う 度胸船
夢があるだけ まだいいの 冬・七夕の 恋ならば 次の逢瀬も 雪見月
北の港は 雪景色 せめて今夜は 夢にでも 逢いに帰って 頼むから



雪が散る 泣くよに 風が鳴る 叫んで あなたさえ奪いとる冬の河
曇る窓を手でふけば しんしん雪が降る 明日が見えない おんな冬の宿
もうあなたのところへは 帰らないだろう ひとりひとり旅に立つ 雪の降る町へ
雪にこの身をさらしたら 絶ち切ることが出来ますか 焦がれる思いをひとつづつ
この冬は久しぶりに一人だから 白い小雪ちらちらと 妹を呼んでやろうと 私手紙を書いた



あなたに抱かれて 眠りたいけど 窓辺の小雪が 思い出うつす
抱けばいとしい乳房の重み 明日はどの人好きになる あなたさよなら 忍路海岸わかれ雪
ああ 北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う
雪ほどに きれいです 迷いだけ 舞う ばかり
降りしきる想い 雪ほどにきれいです 迷いだけ 舞うばかり



咲いて乱れて夢うつつ あなたの愛に 散って嬉しい 北の花です 薄雪草
毎日 吹雪 吹雪 氷の世界 
雪の砂漠はつづいても ついてゆきたい 宗谷 紋別 氷雪原野
雪割り草よ 春を祈って水をやる ふたりは一人 ひとりは二人 あなたの愛が 道しるべ
あゝいまでも あなたが好きよ 夜の湯の町 舞酔い雪



忘れないでと祈る背中に雪が散る 波また波の波また波の 風みなと
私しゃ薪割り 風呂を焚く 寝床にやがて聴こえるさ 雪解け水の 春の子守唄
風雪に吹かれて聞こえる唄は 遥かな空の虹の唄
蒼い灯りよ 汐鳴りよ 心の傷が 道づれの 旅に散る散る 別れ雪
岩木は吹雪の中か やるだけやってみるさ 俺は男じゃないか 帰りたい 帰れない



望郷しぐれ 根雪とければ 一緒に暮す 春がくる
抱いてやりたい あの女を 雪降り止まぬ 北のめぐり逢い
そっとうなずく横顔に むせび泣くよな 雪嵐 ああ 北の女よ かわいいやつよ
泣かせてやりたい思いきり 消えぬ面影 たずねびと 夜の小樽は 雪が肩に舞う
愛しているから 笑って泣いて 雪の街で綴る 北ものがたり



凍えそうですあなた あなた 波に飛び散る しあわせも 果ても吹雪の 北航路
雪解け季節を 夢にみて あんたの枕と 添い寝する 添い寝する
おもいで灯り 街あかり ふたりで燃えた 雪まつり 魅せられてサッポロ 好きですサッポロ
未練が涙の 河になる 初雪舞い散る 夢織り酒場
十六で捨ててきた 雪のふるさとあの町へ 夢で今夜は ああ帰りたい



すがる想いが なお募る 夢が 夢が 夢が散る 女かなしい 夜の雪
吹雪の岬 身を投げて 死んでくれると いうのなら あゝあなた 夜叉海峡
見渡すかぎり はな吹雪 さよならあんた さくら さくら はな吹雪
あんた 死ぬまで 一緒です 夫婦善哉 桜の雪で
夢に逢いたい おんなの旅路 雪が雪が 空に連れ舞う 憂愁平野



醒めたでしょうか 夢はかげろう 泡雪の 波の花散る 日本海
きっとふらりと帰る 氷雨が雪に変っても ままごとみたい 二人して暮らそうね
ふたりぼっちの 旅の宿 いっそこのまま 時を止めてよ 雪見障子の月灯り
夢に見た未来から 悲しくてたまらない 街角に雪が降る
抱かれたい あまえたい 心が寒い 北の海峡 ああ なごり雪



そっと心に隠してたの 涙雪が落ちてきたわ 私のかわりに泣いている
春は花 秋は月 冬は雪 二人に巡る 歳月を 越える 旅路川
水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る おっ母さん
あなた教えて未練火を どこで消したらいいのでしょうか 外は粉雪心は吹雪 冬の海峡 女震えて眠れない