疑念の増幅 愛媛県新文書

愛媛県提出の新文書

矛盾だらけの 安倍総理答弁
安倍総理 「私は会っていません」
ということは 愛媛県職員がウソを言っている

ウソを書かねばならない 何か特別の意図があるのでしょうか
あるはずがありません

5/31 新たなトカゲが現れる 頭か尻尾か


 
加計問題で新文書、首相「獣医大学、いいね」 5/21
学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡り、愛媛県が21日に国会に提出した文書。安倍晋三首相や側近の国会答弁と食い違う記録が新たに示された。何が真実なのか。矛盾がまた広がった。
愛媛県の新文書は政府関係者らとの面談のため、東京出張を命じる「旅行命令(依頼)簿」4枚、出張を報告する「復命書」3枚、「面談結果概要メモ」2枚、首相秘書官だった柳瀬唯夫・経済産業審議官への「説明内容を書き起こしたメモ」1枚、「個人メモ」6枚など。加計学園、愛媛県の動きが詳しく書かれている。
これまでの政府側説明と最も食い違うのは、安倍首相が同学園の獣医学部新設計画を知った時期。首相は「2017年1月20日」との国会答弁を繰り返してきた。これに対し、新文書は加計学園関係者からの報告内容として、「15年2月25日」に同学園理事長と安倍首相が面談。首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と発言したとしている。
新文書の内容が事実なら、国会答弁より2年近く前に計画を把握していたことになる。
柳瀬氏は「(計画は)首相案件」と発言したことを再三にわたって否定。今月10日の参考人招致でも、同県職員が作成した文書に記載されていた「本件は、首相案件」との発言について「伝えたかった趣旨と違っている」「『首相』という言葉を使わないので、私の発言として、やや違和感がある」と説明していた。
ところが、新文書では形式の異なる複数のメモに柳瀬氏の発言として「獣医学部新設の話は総理案件」「本件は、首相案件」などと記載がある。
また柳瀬氏は15年4月2日の面会で加計学園関係者が主に話しており、約10人の随行者に愛媛県や今治市の職員が含まれていた可能性があるなどとしていた。ただ、新文書には部屋の大きさの都合で6人しか入れなかったとの記載があり、やりとりを記したメモは愛媛県職員の発言内容も記録している。 
 
柳瀬氏「獣医学部新設の話は総理案件」 5/21
学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県が21日に国会に提出した、政府側との面会に関する新たな内部文書。県関係者が2015年4月2日に柳瀬唯夫首相秘書官(当時)や内閣府の藤原豊・地方創生推進室次長(当時)と面会した際のやり取りが記録されている。
内閣府藤原次長と柳瀬総理秘書官との面談について
4月2日(木)の面談結果について下記のとおり概要メモを報告します。
【内閣府 藤原次長】
愛媛県と今治市からこれまでの取組を簡単に説明した後、今後の特区提案について下記のような話があった。
・構造改革特区として提出されているが、突破口を開くという意味では国家戦略特区で申請することも考えられる。
・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うことになった。国家戦略特区では広く全国レベルの制度改革提案というものであり、一般的な話にはなるものの、やはり風穴をあけた自治体を特区として指定するというのは十分に考えられる。
・今後4月末から5月の連休明けには提案を募集するので、それにぜひ応募を。
・総理は一次産業にも熱心である。申請の軸として獣医学部のみならず水産、養殖といった他産業についても盛り込むことも考えられるが、そのあたりは自治体に任せる。
・事前相談も対応する。むしろ熱心な自治体ほどもってきているといった感じがある。言い換えると自治体にどれくらいの熱意があるか、というところが重要になってくる。
・公衆衛生の観点、公務員獣医の確保といったこれまでの獣医学部ではなかったようなものを提示することも重要である。加計学園の名前は公式なペーパーには出ていないそうだが、実際の事業者と具体的な話ができている、といった点でかなりプラスであると思う。
・申請するにあたっては、2、3枚の分量で具体的かつインパクトがあるものを。資料を作成されたら、早めに相談してもらいたい。
(現在26次特区申請を行っているところだが(今治市))
・特区申請を一体化するという理由から現在審議を止めているところ。
(新潟市から国家戦略特区で追加申請があったかと思うが(愛媛県))
・一時期は打診があったが、現在はそうでもない。具体性があるかどうかでいえば、今治市のほうが上だと思われる。
【官邸 柳瀬秘書官】
・獣医学部新設の話は総理案件になっている。なんとか実現を、と考えているので、今回内閣府にも話を聞きに行ってもらった。
・こういった非公開の場でなく、ちゃんとした公開でのヒアリングを行い、「民」の評価を得る必要がある。そのためには魅力的な提案であること(を)示す必要がある。
・獣医師会の反対がある、という点については、これから新設する獣医学部は既存の学部と競合しない分野であることを主張するほうが良い。進路が競合するのではないか、という心配を払しょくするものができれば。
・役所としても厚生省・農水省は獣医学部の空白地帯である四国に学部ができることは、鳥インフル対策等の観点からも望ましいと思っているはず。文科省もいい大学ができるのであれば反対はしないだろう。
・ただし、正面をきるのは得策ではない。こういう特徴があり、これまでとはこういった点を差別化している、という情報をクリアにする必要がある。
・まずは企画書を。その後に応援団、こういうものを地域は望んでいた、という後押しをしてくれるところを味方につけること。四国全体の要望として出すのであればベスト。
・特区担当(内閣府)は調整をするところである。官邸にも内閣参事官として農水省と文科省から出向している者がいるので必要に応じて相談してはどうか。構造改革特区でやるか国家戦略特区でやるかはテクニカルな問題である。
・公開ヒアリングの日程を決めること、そしていい中身をつくることがマスト。(さきほど内閣府で藤原次長とも話をしたが、まずは国策として国家戦略特区で申請する、という話がでた(愛媛県))
・国家戦略特区のほうが、政治的に勢いがある。地方創生特区はあまり数が増やせないということもある。四国はまだないから、香川が打診中だったと思うが、申請する意味はあるだろう。
・確認だが、愛媛県・今治市の両首長がやる気である、ということで間違いないか。
→間違いない。県からは重要要望として毎年提出させていただいているし、今治市は土地の準備まで行っている。
・四国全体の要望としてはどうか。
→四国各県も公衆衛生に携わる者、公務員獣医は不足しているという共通認識がある。四国知事会でも、今治地域で、との文言はないが、要望としてあげている。
・そのスタンスであれば獣医師会の反対は要件ではないように思うが。
(懸案として、安倍総理が文科省からの宿題を返せていないという話があり、そのことを心配されていたと聞いたが(加計学園))
・その話は下村大臣のところにもっていったのか?
(百点満点の答えがでているわけではないが、その点については県・市からも説明してもらいたい(加計学園))
(昨年12月に専門教育課にはご説明に伺っている。獣医師会について一度説明はしているものの、それから面会すらできないといった状況であり、こちらとしてもなんとかしたいと思っているところである。(愛媛県))
(中央(獣医師会)からの引き留めが強いが、「うちに作るなら」という話があるのも事実(加計学園))
・それならば企画書をつくって特区担当者に説明するがてら下村大臣の耳にも入るようにすればよい。文科省でいうと高等教育局の吉田局長にしかるべきときに提案を。
・文科省からの宿題(獣医師会の賛同を得ること)については個別に対応するのではなく、企画書として全体を見られる形でつくるべき。
・文科省の中では求めたものに対応していない、という認識があり、県や市が行っているという認識とにずれがあるように思う。(角田参事官)
・状況は常に本省にも説明している。企画書ができれば農水省にも説明を。(青山参事官)
(特区関連は直接藤原次長に行ったのでいいか)
・構わない。とにかくいいものを作ること。 
 
安倍首相が「獣医大学はいいね」 5/21
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設をめぐり、2015年2月に学園の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会した、と学園側から報告を受けたとする内容を、愛媛県職員が文書に記録していたことがわかった。加計氏が学部新設を目指すことを説明し、首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と応じたとの報告内容も記されている。愛媛県は21日、この文書を含む関連の文書計27枚を参院予算委員会に提出した。
これまで安倍首相は、加計氏について「私の地位を利用して何かをなし遂げようとしたことは一度もなく、獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」と答弁している。また、学園の学部新設計画を知ったのは、国家戦略特区諮問会議で学園が学部設置の事業者に決まった17年1月20日、とも説明していた。15年2月の段階で加計氏が話をしたとする文書の内容と、安倍首相の説明は矛盾しており、あらためて説明を求められそうだ。
首相の発言が記録されている愛媛県の文書は「報告 獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との打合せ会等について」との題名で、「27.3.」と書かれている。15年3月に作成されたとみられる。
文書では、学園側の報告として「2/25に理事長が首相と面談(15分程度)」し、加計氏が首相に「今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明」と記載。「首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね』とのコメントあり」と記されていた。
別の文書には、今治市からの報告として、加計氏が安倍首相と会う前の15年2月に、学園側が加藤勝信・元内閣官房副長官(現・厚生労働相)と面会した、との記述もあった。獣医師養成系大学の設置は「厳しい状況にある」とし、学園の動向として、国家戦略特区で獣医学部新設を目指す新潟市への危機感から「理事長が安倍総理と面談する動きもある」と書かれていた。
当時の柳瀬唯夫・首相秘書官(現・経済産業審議官)に関して記述された文書もあった。今治市からの報告として、同年3月24日に柳瀬氏と学園側が面会した際、柳瀬氏が「獣医師会の反対が強い」と述べ、「この反対を乗り越えるため」として、「内閣府の藤原地方創生推進室次長に相談されたい」と述べた、と記載されていた。
文書は参院予算委の要請に応じて県が再調査した結果、見つかったといい、今治市、加計学園の職員らと首相官邸などを訪れた15年4月2日の面会内容や、この面会に至るまでの経緯が主に記されている。愛媛県は公表していないが、朝日新聞は国会関係者から入手した。

加計学園は「理事長が2015年2月に総理とお会いしたことはございません。既に多くの新入生が大学で勉学をスタートしており、新学期の学務運営、また在学生の対応でとても取材等受けられる状態ではありません」などとするコメントを出した。 
 
「首相と加計理事長が会食、大学設置の話」 5/21
学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県が21日に国会に提出した、政府側との面会に関する新たな内部文書。学園の加計孝太郎理事長が2015年2月に安倍晋三首相と面会し、獣医学部設置の予定を説明したところ、安倍首相から「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とのコメントがあったという記述がある。

報告
獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との打合せ会等について 27.3.
地域政策課
1 加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの申出があり、3月3日、同学園関係者と県との間で打合せ会を行った。
2 加計学園からの報告等は、次のとおり。
12/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師養成系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね。」とのコメントあり。
また、柳瀬首相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示があったので、早急に資料を調整し、提出する予定。
2下村文科大臣が一歩引いたスタンスになっており、県においても、官邸への働きかけを非公式で実施いただけないかとの要望があったが、政治的な動きは難しい旨回答。
3検討中の大学附置施設(高度総合検査センター等)の設置には多額の費用が必要であるが、施設設置に伴う国からの補助がない中、一私学では困難であるので、国の支援が可能となる方策の検討を含め、県・市の財政支援をお願いしたい。
なお、3月4日には、同学園と今治市長が面会し、ほぼ同内容の説明があった。
3 おって、3/3に開催された国家戦略特区諮問会議では、特区法改正案に盛り込む追加規制緩和案が決定されたが、新潟市の国家戦略特区(獣医学部設置に係る規制緩和)は、含まれていない。今後、26年度末までに出される構造改革特区提案(愛媛県・今治市)に対する回答と合わせて、国家戦略特区の結論も出される模様。
4 ついては、加計学園の具体的な大学構想が示されたことから、特区提案の動向を踏まえ、今後の対応方針について、今治市としっかりと協議を進めていきたい。

報告
獣医師養成系大学の設置に係る今治市と加計学園との協議結果について 27.3.
地域政策課
1 今治市と加計学園関係者との獣医師養成系大学の設置に係る協議(3/15、同市役所で実施)結果概要について、次のとおり報告があった。
(1)柳瀬首相秘書官と加計学園の協議日程について(2/25の学園理事長と総理との面会を受け、同秘書官から資料提出の指示あり)
(学園)3/24(火)で最終調整中である。
(2)柳瀬首相秘書官への提出資料について
(学園)今後、資料の最終調整を行う。資料が出来次第、連絡する。
資料としては、1学園作成の概要版資料(アベノミクス支援プログラムの企画提案)、2県・市の資料、3参考資料として「海外の動き」、「特区提案の経緯」及び「全国の獣医大学分布図」などを添付予定。
(市)県・市作成資料(25年12月副知事と市長の文科省訪問時の資料)と学園作成の大学構想資料とを区分して提出願いたい。
26.12.17 東京圏国家戦略特別区域会議「成田市分科会」(医学部の新設を検討)における成田市及び国際医療福祉大学の資料を例に構成すること。(別紙p.3)
学園作成の概要版資料の表紙(別紙p.4)は、写真及び県と市のマークやキャッチフレーズは削除し、学園名を明記。
(3)大学構想について
(学園)日本獣医師会の反対意見から考えて、今回提案したレベルのものでなければ難しいと思う。
(市)今回の構想の実現に関しては非常に巨額の資金が必要とのことであるが、今治市としては、50億円の支援と用地の無償提供が限界である。その中で資金計画を練ってほしい。
また、県からも協力をいただけると思っているが、県としても厳しいとの話は受けている。《加計学園からの反応なし》
(学園)構想実現のために、愛媛大学との共同大学院の開設や愛媛県の研究機関との連携を検討しているので、協力願いたい。
(4)文部科学省の動向について
(学園)文科省から獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議委員に対する意見照会を実施している模様。
2/25に学園理事長と総理との面会時の学園提供資料のうち、「新しい教育戦略」(別紙p.5−6)に記載の目指すべき大学の姿に関する部分を抜粋したアンケート形式の資料を示して、短期間での回答を求めている。アンケート結果は、柳瀬首相秘書官との面会時に、学園に対し、情報提供されるものと推測。
なお、委員からの評判は概(おおむ)ね良いとの情報を得ている。
2 ついては、引き続き、今治市と連携しながら、柳瀬首相秘書官に提出する資料確認や面会結果及び文科省の動向等について、情報収集に努めて参りたい。
(参考) 加計学園の直近の動向・今後の予定
2/25 理事長と安倍総理が面談
3/3 県との打合せ会
3/4 今治市長と面談
3/8 山本順三参議院議員を励ます会に出席した下村文科大臣と面談
3/15 今治市と協議
(市:企画財政部長、企画課長)
(学園:事務局長、次長、参事)
3/24又は3/26(調整中) 柳瀬首相秘書官に資料提出

報告
獣医師養成系大学の設置に係る内閣府及び首相秘書官訪問について 27.3.
地域政策課
1 3/24(火)、首相官邸において、柳瀬首相秘書官らと加計学園関係者との間で、獣医師養成系大学の設置について協議した結果について、次のとおり今治市から報告があった。
《柳瀬首相秘書官の主なコメント》
・獣医師会の反対が強い。
・この反対を乗り越えるためには、地方創生特区の活用が考えられるので、県や今治市と一緒に内閣府の藤原地方創生推進室次長に相談されたい。
2 また、加計学園から内閣府の藤原次長との相談日程が4月2日11時30分に調整できたとの連絡があったと今治市から報告があった。
さらに、安倍総理と加計学園理事長が先日会食した際に、獣医師養成系大学の設置について地元の動きが鈍いとの話が出たとのことであり、同学園としては柳瀬首相秘書官に4月2日午後3時から説明したいので、県と今治市にも同行願いたいとの要請があったと今治市から連絡があった。
3 ついては、柳瀬首相秘書官に対し、県・今治市の獣医師系養成大学の設置に向けた取組状況を丁寧に説明するとともに、内閣府藤原次長から地方創生特区等について、情報収集をいたしたい。
(参考)加計学園の直近の動向・今後の予定
2/25 理事長と安倍総理が面談
3/3 県との打合せ会
3/4 今治市長と面談
3/8 山本順三参議院議員を励ます会に出席した下村文科大臣と面談
3/15 今治市と協議
3/24 柳瀬首相秘書官との面談 
 
加計側「藤原氏紹介、柳瀬氏に礼述べたい」 5/21
学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県が21日に国会に提出した、政府側との面会に関する新たな内部文書。県関係者が2015年4月2日に首相官邸で、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと面会した際の詳しいやり取りが記録されている。

復命書
命により、平成27年4月2日限り
内閣府地方推進室次長及び総理秘書官との面談のため、東京都に出張したので、復命します。
平成27年4月3日
愛媛県知事 中村時広様
出張者職氏名 課長 主幹

1 日時及び場所
平成27年4月2日(木)11時30分〜12時30分 内閣府
15時〜15時40分   総理官邸
2 用務
今治新都市への獣医師系養成大学の設置に係る内閣府地方推進室及び総理秘書官との協議
3 内容
別紙のとおり。
別紙
【訪問者】
愛媛県      地域政策課長○ 主幹○
愛媛県東京事務所 行政課主任○
今治市      企画課長○ 課長補佐 
加計学園     相談役○ 事務局長○ 次長 参事 
注 総理官邸への訪問者は、部屋の大きさの関係で6名に制限されたため、○のある者が訪問
【相手方】
○内閣府地方創生推進室次長国家戦略特別区域等担当 藤原豊(経済産業省)
近畿圏地方連絡室 杉浦あおい
○内閣総理大臣秘書官 柳瀬唯夫(経済産業省)
内閣参事官 角田喜彦(文部科学省)
内閣参事官 青山豊久(農林水産省)
《県 市と加計学園との事前打合せにおける事務局長の主な発言》
・柳瀬秘書官に対しては、内閣府藤原次長を紹介いただいたことに対してお礼を述べたい。
・先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったことに対し、理事長から柳瀬秘書官にちゃんと説明しておくように言われている。同秘書官からも、本日、その点を質問される可能性があり、県・今治市から、100%の回答にはなっていないが、ちゃんと昨年12月26日にペーパーにより文部科学省に直接説明している旨を回答してほしい。
《藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11:30》
・加計学園からは3月24日に1度話は聞いているとして、県・今治市から、獣医学部へ取り組む目的や姿勢、今治市が既に大学用地を準備していること、日本獣医師会や既存の獣医大学の反対がネックになっていることなどを説明。
・要請の内容は総理官邸から聞いており、県・市がこれまで構造改革特区申請をされ、実現に至っていないことも承知。
・政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。
・そのため、これまでの構造改革特区のように事務的に対応されて終わりということではなく、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。
・国家戦略特区は、地方自治体に限らず、事業者や個人からでも全国レベルの制度改革の提案を受け付けるが、制度改革の実現のためには地方自治体の強力なバックアップが必要。言い換えると、知事や市長など自治体にどれくらいの熱意があるかというところが重要になってくる。
・国家戦略特区は、自治体等から提案を受けて、国の判断により地域を指定するものであるが、風穴を開けた自治体(提案をした自治体)が有利。仮に国家戦略特区申請を行ってその指定を受けられない場合でも、出口は、構造改革特区の指定や別の規制緩和により、要望を実現可能。
・(現在26次特区申請を行っているところであり、その最終結果が公表されていないが、その点はどうなるのかとの質問に対して)最終結果の公表は保留している。
・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開始。
・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい。
・総理は第一次産業にも熱心であり、提案内容は、獣医大学だけでいくか、水産、養殖といった他産業などの関連分野も含めるかは、県・市の判断によるが、幅広い方が熱意を感じる。
・事前相談も対応する。むしろ熱心な自治体ほど持ってきているといった感じがある。
・獣医師会等とは真っ向勝負にならないよう、摩擦を少なくして、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば、公衆衛生の観点や公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応、アジアの拠点・四国の拠点にする、鳥インフル対策、人獣共通感染症対策、地域の人材育成などに加え、ペット獣医師を増やさないような卒業生の進路の見通しなどもしっかり書きこんでほしい。
・かなりチャンスがあると思っていただいてよい。
・(本件は地方創生特区にならないのかとの質問に対して)地方創生特区は、現在3件指定しているが、地域に限定したものであり、その数をどんどん増やしていくものではないと考えている。本件は、四国という地域に限定したもので、地方創生になじむ面もあるものの、地方創生特区としては考えていない。
・獣医学部の設置について、愛媛県だけでなく、四国4県で応援している形がほしい。
(四国知事会では、四国に獣医学部が必要であるとして要望しているが、今治市に設置ということになると、他の3県も同意していないとの回答に対して)
四国他県の対応として、それは理解できるし、そこまでは、求めない。
・(新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状はどうかとの質問に対して)愛媛県・今治市としても気になることだと理解できるし、ここだけの話であるが、新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、当初よりもトーンが少し下がってきており、大学用地を用意している今治市と比べても、具体性に欠けていると感じている。
《柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15:00》
・本日は、地方創生関連の一部改正法の議員説明が予定されており、多忙を極める内閣府藤原次長に面会できたのは良かった。
・本件は、首相案件となっており、何とか実現したいと考えているので、今回、内閣府にも話を聞きに行ってもらった。今後は、こういった非公式の場ではなく、藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい。魅力的なものを持って行って相談してほしい。
・国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。通しやすい方でいい。現在、国家戦略特区の方が政治的に勢いがある。地方創生特区がピッタリではあるが、そう数は増やせない。四国は国家戦略特区の指定がないという点もいい。香川が打診中だったと思うが、申請する意味はある。
・いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件。
・県も市も首長がやる気になっているのかとの質問に対し〈積極的に取り組む姿勢であると回答〉
・四国に獣医大学がないのは有利。まずは企画書を提出いただきたい。その後に四国の獣医師会などの応援団、こういうものを作ってほしいという後押しをしてくれるところを味方に付けること。鳥インフル対策や水産物の輸出の関係で人がほしいとか、県だけでなく、四国全体の要望として出てくるのであればベスト。日本獣医師会が反対している中で、愛媛県獣医師会が賛成しているのは評価できる。
・四国全体の要望としてはどうかとの問いに対して〈四国各県も公衆衛生に携わる者、公務員獣医は不足しているという共通認識がある。四国知事会でも、「今治地域で」との文言はないが、要望として上げている旨回答〉。
・四国の獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生獣医師確保の視点から、農水省・厚労省も歓迎する方向。
・文科省についても、いい大学を作るのであれば反対しないはず。
・獣医師会には、直接対決を避けるよう、あまり心配しなくていいんですよといったような、既存の獣医大学との差別化を図った特徴を出すことや卒後の見通しなどを明らかにすること。自治体等が熱意を見せて仕方がないと思わせるようにするのがいい。
・要望が出てくれば、政府の中は、内閣府が説明していくことになる。藤原次長は、多少強引な所もあり、軋轢(あつれき)が生じている点もあるが、突破力はある。
・〈加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ〉今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよい。
〈挨拶(あいさつ)回り〉
・文部科学省専門教育課を訪問したが、 北山課長、牧野課長補佐の両名が不在。
・文化庁記念物課 高橋課長を訪問し、四国遍路の世界遺産化、日本遺産認定を要望。 
 
加藤氏と加計側の面会後、今治市「厳しい」 5/21
学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県が21日に国会に提出した、政府側との面会やそれに至る経緯に関する新たな内部文書。新設に向け、加計学園側による加藤勝信内閣官房副長官(当時)との面会や、下村博文文部科学相(当時)のスタンスの変化に関する記述がある。

報告
獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との意見交換会等について 27.2.
地域政策課
1 2月12日(木)、加計学園関係者と県・今治市との間で意見交換会を行った。
2 加計学園からは、
1イスラム国問題等で多忙を極める安倍首相と同学園理事長との面会が実現しない中で、官邸への働きかけを進めるため、2月中旬に加藤内閣官房副長官(衆・岡山5区、当選4回)との面会を予定していること
2文科省の事務レベルでは獣医学部新設の方向性は出されているが、下村文部科学大臣が、自由民主党獣医師問題議員連盟会長(日本獣医師会と協力関係)である麻生副総理との関係から、一歩引いたスタンスに変化していること
等の説明があった。
また、副学長からは、アベノミクス・成長戦略に対応した獣医学部の提案や具体的な獣医学部構想等についての説明もあった。
3 なお、新潟市の国家戦略特区の獣医学部設置構想を巡る審議の中で、委員から、獣医学部の定員制限は既得権の保護ではないのかとの厳しい意見が出されるとともに、愛媛県・今治市の構造改革特区申請についても言及があった。
4 今後とも、加計学園からの情報を参考にしながら、引き続き今治市と連携して対応してまいりたい。

報告
獣医師養成系大学の設置に係る現在の情勢について 27.2.
地域政策課
1 今治市から、加計学園と加藤内閣官房副長官との面会の状況は次のとおりであり、今治市への設置は厳しい状況にあるとの連絡があった。
《加藤内閣官房副長官のコメント》
1 獣医師養成系大学・学部の新設については、日本獣医師会の強力な反対運動がある。
2 加えて、既存大学からの反発も大きく、文科大臣の対応にも影響か。
3 県・今治市の構造改革特区への取り組みは評価。ただし、関係団体からの反発が極めて大きい。
4 新潟市の国家戦略特区については、詳細を承知していない。
2 そのような中、国では、国家戦略特区申請の積み残し分について、地方創生特区の名のもとに追加承認を行う模様であり、加計学園では、新潟市の国家戦略特区の中で提案されている獣医学部の設置が政治主導により決まるかもしれないとの危機感を抱いており、同学園理事長が安倍総理と面談する動きもある。
3 今後とも、加計学園からの情報提供を踏まえながら、今治市と連携して対応してまいりたい。
【参考】新潟市の国家戦略特区について
○新潟市は、大規模農業改革拠点を目指して、平成26年12月19日に国家戦略特区「新潟市 革新的農業実践特区」の認定を受け、農地法等の特例措置により、ローソンによる農業生産法人の設立や農地での農家レストラン設置などに加え、獣医師養成系大学の設置や、一体的な保税地域の設置等の追加の規制改革を求め、現在、関係省庁等と協議が継続中。
○本県からは国家戦略特区での提案は行っていない。 
 
安倍首相の「虚偽答弁」裏づける愛媛県の官邸訪問記録 5/21
「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題で、愛媛県が21日、2015年4月2日に首相官邸で行われた柳瀬唯夫・元首相秘書官と同県職員らの面会に関連する新たな記録文書を参院予算委員会に提出し、本誌はその全文を入手した。
すでに判明している愛媛県の”備忘録”とは別のもので、”首相案件”を明確に裏付けるかなり踏み込んだ内容となっている。
愛媛県は15年4月、官邸に行く前の3月に加計学園からの次のような報告を受けていたと記されていた。
<2/25 に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医学部系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では国際水準の獣医学教育を目指すと説明。首相からは「そういう新しい獣医大学はいいね」とのコメントあり>
これは<獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との打ち合わせ等について>というタイトルのメモだが、つまり、官邸での”謀議”の前、加計孝太郎理事長が安倍首相と直接、面会して獣医学部新設について話し合い「お墨付き」を得たと愛媛県と今治市に学園が説明していたのだ。
安倍首相はこれまで国会で一貫して「加計学園が国家戦略特区で獣医学部新設を求めていると知ったのは2017年1月」と説明。
その答弁の信ぴょう性が根底から崩れ、”虚偽答弁”の疑惑がまたも浮上した。
今回、愛媛県が提出したのは、職員が東京に出張した「復命書」や2015年4月2日に首相官邸で面会した柳瀬らの名刺のコピー、面会時の会話の記録メモなど計29枚からなる。
2015年2月に愛媛県と今治市で「意見交換」したというメモには興味深い記述があった。
<加計学園からは、イスラム国問題等で多忙を極める安倍首相と同学園理事長との面会が実現しない中で官邸への働きかけを進めるため、2月中旬に加藤官房副長官と面会を予定している>
<(加計学園が)新潟市の国家戦略特区の中で提案されている獣医学部の新設が政治主導で決まるかもしれないとの危機感を抱いていており、同学園理事長が安倍首相と面談する動きがある>
その流れで前述した2月25日の加計理事長と安倍首相の面談があったようだ。
さらに昨年7月、週刊朝日のスクープで明らかになった2015年4月の加計学園、愛媛県と今治市と柳瀬氏との面会について、柳瀬氏は国会で頑なに、「加計学園とは面会した」と述べ、愛媛県と今治市の存在については「よく覚えていない」などととぼけていた。
しかし、明らかになった文書によれば、そのメンバーは愛媛県は2人、今治市は1人、加計学園の2名で面会していた。添付されている名刺のコピーによると、面談したのは柳瀬氏に加え、内閣参事官2名が同席していた。
文書には<総理官邸への訪問者は、部屋の大きさの関係で6名に制限>とまで記されていた。
その際、加計学園の渡辺事務局長が柳瀬秘書官に対して、<内閣府の藤原次長を紹介いただいたことに対してお礼を述べたい>と発言。柳瀬氏が加計学園にわざわざ担当の藤原氏を事前に紹介していたというのだ。
そして加計学園側は<先日安倍首相と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答がなきけしからんといっているとの発言があったことに対し、理事長から柳瀬秘書官に説明しておくように言われている>と発言したと記されている。
安倍首相と加計理事長が会食した時に、文科省が出した課題について、加計側が回答をしていないとの話題が出たため、官邸で柳瀬氏らにキチンと説明するために出向いたというのだ。
つまり、この時点で加計学園の獣医学部新設に関して、安倍首相から柳瀬氏へ何らかの指示があったことを裏付ける”文章”が発掘されたのである。
そして、柳瀬氏はその場で、<本件は、首相案件となっており、何とか実現したいと考えているので内閣府にも話を聞きに行ってもらった>、<獣医学部案件は総理案件になっている。なんとか実現を、と考えている>などと発言。
安倍首相主導で加計学園の獣医学部新設が進行していることをうかがわせる発言を連発していた。
一方、担当者である内閣府の藤原氏は面会で、<事前相談にも対応する><政府としてきちんと対応していかなければならない。県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい>と発言したという記録がある。要するに、国が加計学園をバックアップして、獣医学部の新設を手助けすると官邸で約束していたのだ。
自民党幹部がこう頭を抱える。
「愛媛県からまた、新たな文書が出て、官邸は大変な騒ぎだ。『もう安倍首相は言い逃れできない』とも声があがっている」
一方、安倍首相周辺や加計学園側は2015年2月25日の面談については否定しているという。  
 
「3年前 加計氏が安倍首相に獣医学部構想説明」 5/21
加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、愛媛県は、3年前に柳瀬元総理大臣秘書官が官邸で学園側と面会したことに関連する県の新たな文書を21日に国会に提出しました。文書には、学園側からの報告内容として「3年前の2月末、加計理事長が安倍総理大臣と面談し、獣医学部の構想を説明した」などと記載されています。
加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、柳瀬元総理大臣秘書官は、今月行われた衆参両院の参考人質疑で、愛媛県今治市が国家戦略特区に提案する2か月前の平成27年4月2日に官邸で学園側と面会したことを認めました。
愛媛県は、担当者がこの面会に同行したと説明していて、参考人質疑を行った参議院予算委員会が、県に対して、面会の内容や経緯が把握できる文書を提出するよう求めていました。
これを受けて、愛媛県は、当時の資料を調べ直した結果、平成27年2月から3月にかけて作成した新たな文書が見つかったとして、21日午後、参議院事務局に提出しました。
愛媛県は内容を明らかにしていませんが、NHKが入手した文書には、当時、県が学園側から受けた報告の内容として、「平成27年2月25日、理事長が首相と15分程度面談。理事長から獣医師養成系大学空白地帯の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね』とのコメントあり」と記載されています。
さらに、同じ年の3月に、学園と今治市が協議した結果の報告として「加計理事長と安倍総理大臣の面談を受けて柳瀬氏から資料を提出するよう指示があった」と記載されています。
このほか、4月2日に総理大臣官邸で面会した際の柳瀬氏の発言をまとめたとするメモには、柳瀬氏が「獣医学部新設の話は総理案件になっている。なんとか実現を、と考えているので、今回内閣府にも話を聞きに行ってもらった」と発言したと記載されています。
今回、新たな文書を提出したことについて、中村知事は午後5時半すぎに取材に応じ、「国権の最高機関の国会から、与野党合意のうえ、関連文書を出してほしいと要請があったので提出した」と述べ、文書の今後の扱いは国会に委ねる考えを示しました。
○安倍首相の説明
安倍総理大臣は、加計学園の獣医学部新設の計画について初めて知ったのは、学園が国家戦略特区の事業者に選定された去年1月20日だと国会で繰り返し説明してきました。
また、去年7月の衆議院の予算委員会で、加計学園の理事長が長年の友人であることを問われると、安倍総理大臣は「『時代のニーズにあわせて新しい学部や学科の新設に挑戦していきたい』という趣旨の話は聞いたことがあるが、『獣医学部をつくりたい』、さらには『今治市に』といった話は一切無かった」と述べました。
さらに、今月14日の衆参両院の予算委員会で、柳瀬氏が獣医学部新設をめぐり3年前に学園側と3回面会したことを問われると、「柳瀬氏から報告は受けていない」と述べました。
○柳瀬元秘書官の説明
柳瀬元総理大臣秘書官は、今月10日に行われた衆参両院の参考人質疑で、3年前の4月2日に総理大臣官邸で加計学園の関係者と面会したことを認めました。
しかし、面会した一行の中に愛媛県と今治市の担当者がいたかについては、「会った記憶はない」、「10人近くの随行者の中にいたのかもしれない」と述べていました。
一方で、学園の関係者とは、詳しい日付は覚えていないとしたうえで、3年前の4月2日以外にも同じ年の2月か3月に1回と、今治市が国家戦略特区に提案する6月4日の前後に1回の合わせて3回、総理大臣官邸で面会したことを明らかにしました。
○自民 二階幹事長「疑念残らないよう対応を」
自民党の二階幹事長は記者会見で、「機会を得て、報告を聞いてみたいと思っており、これからの国会審議でも、疑問や疑念が残らないようにしっかり対応していきたい。疑問があれば、しかるべき時に尋ねてもらえれば、安倍総理大臣が納得のいく答弁をすると思う」と述べました。
また、二階氏は、愛媛県の中村知事の国会招致について「それぞれの委員会が判断して、お越しを願いたい時には、そういう意見を言ってもらえばいい。われわれの側から直接、意見を申し述べるべきではない」と述べました。
○立民 辻元国対委員長「柳瀬氏の証言がうその濃厚な証拠」
立憲民主党の辻元国会対策委員長は国会内で記者団に対し、「『柳瀬元総理大臣秘書官の証言がうそだった』という濃厚な証拠が出てきたと思うし、『1国の総理大臣が国会や国民に対し、うそをつき通してきたのではないか』ということにつながると思う。『うそをうそで上書きして、書き直そうとしても無理だ』ということだ」と述べました。
○国民 玉木共同代表「核心的な疑惑出てきた」
国民民主党の玉木共同代表は国会内でNHKの取材に対し、「『加計ありき』がより鮮明になったし、『一連のストーリーは安倍総理大臣の指示から始まったのではないか』という極めて核心的な疑惑が出てきた。この疑惑を明らかにすることなく、ほかの重要法案の審議は到底できない。安倍総理大臣、加計理事長、愛媛県の中村知事ら関係者に一堂に予算委員会の集中審議に集まってもらい、真実をしっかり話してもらわなければならない」と述べました。
○公明 石田政調会長「国会審議の中で議論に」
公明党の石田政務調査会長は記者団に対し、「詳しく把握していないので、これから精査をしないといけない。文書自体が、どういうものなのか、よくわからないので、国会審議の中で議論をしっかりしていくことになるのではないか。国民の中ではふに落ちていないと思うので、国会でしっかり説明していかなければならない」と述べました。
○共産 小池書記局長「総理の進退に関わる重大な文書」
共産党の小池書記局長は国会内で記者団に対し、「安倍総理大臣の進退に関わる重大な文書だ。文書を見ると、安倍総理大臣と学園の加計孝太郎理事長の会談がすべてのスタート台で、安倍総理大臣が『いいね』と答えたことで、すべての話が始まった。『加計ありき』どころか『安倍ありき』だ。国会で虚偽答弁を続けてきた安倍総理大臣の責任は極めて重大で、解明なしでは何も進まない」と述べました。
○維新 馬場幹事長「特別委で集中審議を」
日本維新の会の馬場幹事長は国会内でNHKの取材に対し、「資料の事実関係は確認していないが、事実であれば、今までの安倍総理大臣の説明が違っていることになる。説明の場を作り、きちんと真相究明していくことが必要で、国会に特別委員会を設置して集中的に審議すべきだ」と述べました。
○加計学園 首相との面会否定
加計学園は「一部報道で伝えられているような、理事長が2015年2月に総理とお会いしたことはございません。今治市の国家戦略特区申請にかかる手続き及び、本学園の獣医学部開設設置認可手続きが適正に行われ、その結果、昨年11月14日に設置が認可され、今年4月3日に晴れて入学式を迎えることができました」とするコメントを出しました。 
 
愛媛県新文書は「また聞きのまた聞き」公明党・山口那津男代表 5/22
公明党の山口那津男代表は22日午前の記者会見で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、安倍晋三首相が平成27年2月に加計孝太郎理事長と面談し、説明を受けたとする愛媛県の内部文書が国会に提出された件に関し、「当事者である首相も、加計氏も面談を否定している。一方、出された文書はまた聞きのまた聞きというような伝聞を重ねている要素もある」と語った。
野党側が愛媛県の中村時広知事の国会招致を求めている状況については、「自分の直接経験したことに基づいて表現するのが真実に近づく大事な要素だ。中村氏はまったく自身の経験ではない。それで事実の解明が大きく進むとはあまり期待できない」と述べ、否定的な考えを示した。 
 
柳瀬唯夫氏「同席した覚えない」「総理からの指示はない」 5/22
きのう愛媛県が国会に提出した、安倍総理大臣が3年前に加計学園の理事長と面会し、獣医学部の新設について話したとされる新たな文書について22日、柳瀬唯夫元総理秘書官が記者団の取材に応じた。
――愛媛県から新たな文書が公開されましたが、受け止めをお願いします。
「先日の国会におきまして、私の記憶の限りをつくして、誠心誠意お応えしたところであります。それが全てでございます。ご指摘の安倍総理と加計理事長の面会について、私はもちろん同席した覚えはございませんし、その話を伺った覚えも全くございません。総理から本件について指示を受けた覚えもありません。したがいまして、私が安倍総理と加計理事長の面談を踏まえて、資料の提示をお願いするといった覚えもありません」
なお、この文書について安倍総理は今朝「ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはございません」と否定している。 
 
安倍総理「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはございません」 5/22
きのう愛媛県が国会に提出した、安倍総理大臣が3年前に加計学園の理事長と面会し、獣医学部の新設について話したとされる文書について、22日朝、記者団に安倍総理が回答した。
ーー総理は2015年2月25日に、加計孝太郎理事長と面会されましたでしょうか。またその際に、獣医学部の設置計画について「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」という風な話をされましたでしょうか。
安倍総理 / ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはございまん。念のために昨日、官邸の記録を調べたがところでございますが、確認できませんでした。加計孝太郎氏とは獣医学部新設について、今まで国会等でお話をさせていただいてきたように、そういう事柄について加計孝太郎氏から話を聞かれたこともございませんし、私から話をしたこともございません。 
 
加計新文書 愛媛県知事「改ざんの必要なくありのまま」 5/22
加計学園の獣医学部新設をめぐり愛媛県が21日国会に提出した新たな内部文書について、愛媛県の中村知事は記者団に対し「愛媛県が文書を改ざんする必要はなく、ありのままの報告だ」と主張しました。
愛媛県が21日国会に提出した資料の中には、学園側からの報告として、平成27年2月25日に加計理事長が安倍総理大臣と会い、獣医学部の構想を説明したなどと記載された文書もありました。
これについて安倍総理大臣は22日午前、記者団に対し「ご指摘の日に加計氏と会ったことはない。念のため記録を調べたが確認できなかった。獣医学部について加計さんから話を聞いたこともないし、私から話したこともない」と述べ、文書の内容を否定しました。
愛媛県の中村知事は22日午後、記者団に対し「愛媛県としてはこれまでも、当時のやり取りについては間違っていることは言っていない。今回、国会に提出した文書についても、なにも改ざんする必要はなく、ありのままに報告書類として出されたものだ」と主張しました。 
 
菅氏「入邸記録破棄」 加計氏と首相の面会、確認できず 5/22
愛媛県の文書に安倍晋三首相と「加計(かけ)学園」の加計孝太郎理事長が2015年2月に面会していたと記されていることについて、菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で、当時の首相官邸への入邸記録が破棄されているため、面会は確認できなかったと説明した。
菅氏は「入邸記録は業務終了後速やかに廃棄される取り扱いとなっており、残っているか調査を行ったが、確認できなかった。残っていなかった」と述べた。面会記録やスケジュール表も「ない」とした。
菅氏の会見に先立ち、首相は「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない。念のため、昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」と記者団に説明していたが、入邸記録はそもそも破棄されていたことになる。菅氏は、記者から「首相の記憶としても面会していないと確認しているのか」と問われ、「それは確認している」と述べた。 
 
新文書、首相ら答弁との食い違い検証 浮かぶ官邸主導 5/22
加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県が21日、新たな文書を参院予算委員会に提出した。その内容からは、安倍晋三首相を含む首相官邸幹部らが早い段階から何度も学園側とやり取りを重ねていた経緯が読み取れる。野党は早くも、獣医学部新設計画への関与を否定してきた首相の答弁の整合性について追及を始めた。
愛媛県の文書に記された内容は、安倍首相の過去の発言と矛盾する。
首相は長年の友人の加計氏について昨年7月の衆院予算委で「彼が私の地位や立場を利用して何かをなし遂げようとすることは一度もなかった」と答弁。「時代のニーズに合わせて新しい学部や学科の新設に挑戦していきたい」という趣旨の話は聞いたことがあるものの、「獣医学部をつくりたい、さらには今治市にといった話は一切ございません」と述べた。
しかし文書によると、加計学園は愛媛県に、「2015年2月25日に加計氏が獣医学部新設計画を安倍首相に説明した」と報告。さらに、首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたとされる。また、安倍首相は獣医学部の新設計画を知った時期を「17年1月20日」と繰り返し答弁しており、この発言との整合性も問われる。
安倍首相と加計氏の面会や会食の有無も改めて焦点となる。すでに明らかになっている愛媛県作成の文書では、15年4月2日に県職員と柳瀬氏らが面会した際の内容として「先日安倍総理と同学園理事長が会食」という記載がある。首相は今年5月14日の参院予算委で「その年の4月以前は会食はしていない」と答えた。ただ、15年2月25日に会ったかどうかは聞かれておらず、答えていない。朝日新聞の「首相動静」ではその日に安倍氏と加計氏が会ったという記載はない。 
 
安倍首相、加計理事長との面会否定 5/22
加計学園の獣医学部新設をめぐり、3年前に加計理事長が安倍総理と面会し、計画を説明したとされる文書が愛媛県側から国会に提出された問題で、安倍総理が22日午前、記者団の取材に応じ、面会自体を明確に否定しました。国会記者会館からの報告です。
安倍総理は22日朝、総理官邸で「加計氏と会ったことはない」と文書の内容を否定しました。
「ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはございません。念のために昨日(21日)、官邸の記録を調べたところですが、確認できませんでした」(安倍首相)
愛媛県が国会に提出した文書には、3年前の2月25日、加計理事長が安倍総理と面会し、獣医学部新設について説明した際に、安倍総理は「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と発言したと記載されていますが、安倍総理は面会したこと自体を否定しました。
また、安倍総理は獣医学部新設について「国会答弁で話したように、そういう事柄について加計氏から話があったこともないし、私から話をしたこともない」と強調しました。
Q.新しい文書では、加計学園側が当時の内閣官房副長官の加藤厚生労働大臣とも3年前に面会したことが記載されていますが、加藤大臣はどのように答えているのでしょうか。
加藤大臣は閣議後の会見で、3年前の2月に地元・岡山で面会したことを認めました。
「地元の事務所に、加計学園の、たしか事務局長の方がおいでになられて、獣医学部の件について、これまでいろいろ努力してきているけれども、いまだ実現にいたっていないといった旨のお話をされた」(加藤勝信 厚労相)
加藤大臣は、こう述べた上で、「加計学園は岡山だから、いろいろなおつきあいがあるなかで話を聞いた」と説明しました。
一方、柳瀬元秘書官は22日午前、報道陣の質問に無言でした。
Q.新しい文書が提出されました、受け止めを−−−
「・・・」(柳瀬唯夫 元首相秘書官)
Q.今までの答弁は全て、うそだったということですか?
「・・・」(柳瀬唯夫 元首相秘書官)
柳瀬氏は内閣府のヒアリングに対して、先日の参考人質疑で自分では言ったとおりだと思っていると答えているということです。 
 
官邸の面会は「全部残ってる」と発言した安倍首相 5/22
安倍晋三首相が2015年2月に加計学園の加計孝太郎理事長と面会し獣医学部新設計画を知らされていたとの記述が愛媛県の文書にあった問題で、安倍氏は18年5月22日朝、「ご指摘の日に、加計孝太郎理事長と会ったことはない」と事実関係を否定した。
その根拠のひとつが、官邸への入館記録が廃棄されており「確認できなかった」ことだ。ただ、過去には安倍氏自身が、「そういう記録は全部残っている」と発言している。
「訪問予定者の入邸確認後」に「遅滞なく廃棄する取扱い」
政府は、愛媛県や加計学園関係者が柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)と面談した件でも、「記録はない」とする答弁を繰り返してきた。
政府によると、首相官邸に入るためには、事前に「訪問予約届」を提出し、入邸時に身分証明書と照合する。その後の「訪問予約届」の扱いは、「遅滞なく廃棄」すると説明している。
廃棄理由は、使用目的が終わったこと、全て保存すれば個人情報を含んだ膨大な量を抱えるためだ。
今回の愛媛県が出した文書についても、安倍氏は「ご指摘の日に、加計孝太郎理事長と会ったことはない。念のために昨日官邸の記録を調べたところだが、確認できなかった」と主張。
直後の菅義偉官房長官の会見では、「入邸記録は用務終了後速やかに廃棄される取り扱いになっており、残っているか調査を行ったが、確認できなかった。残ってなかった、ということ」と補足された。
ただ、数年前の記録が残っていないことには、疑念の声も多い。過去に安倍氏自身が、10年以上の前の出来事について「そういう記録は全部残ってるんですね、官邸には」と述べていたことがあるからだ。
それは、安倍氏が14年3月21日にバラエティー番組「笑っていいとも」に出演した際のやり取りだ。安倍氏は03年1月15日に小泉純一郎首相(当時)が電話出演したことについて「あの時、私副長官やってまして」「あの時、小泉、当時の総理が『官邸来ませんか』って言ったんですよね」と発言。
司会のタモリさんが「そうそう、来てくれるかな!って言ったから『いいとも!』って言ったの、覚えてます」と応じて官邸訪問の約束が果たされていないことを明かすと、安倍氏が「そういう記録は全部残ってるんですね、官邸には」と突っ込んでスタジオからは笑いが起こった。
「こんなことまで残っているのに、なんで他の面会記録はなくなるのか」
このやり取りは、18年4月17日の参院農水委員会で桜井充参院議員(民進)が「こんなことまで残っているのに、なんで他の面会記録はなくなるのか」と問題視。望月明雄・内閣官房内閣参事官は、入邸記録については「破棄した」などと説明をしながら、「一般論として申し上げると、個々の業務遂行上の必要性に応じて、まさに適宜判断されると承知している」と述べた。
仮に愛媛県の文書が正確だとすれば、(1)本当に「入邸記録」は破棄されたのか(2)「入邸記録」以外の面会記録は存在するのか、などが今後の焦点になりそうだ。(2)については、菅氏は5月22日午後の記者会見で、「それはありません」と主張している。 
 
加戸守行前愛媛県知事「新文書は連絡・報告用のメモで、伝聞の伝聞」 5/23
愛媛県から新たに文書が出たが、これもメモです。県庁職員は何でもメモして記録をとる。まじめといえばまじめ。ただ、公文書でなく、連絡、報告用のメモだ。要するに加計学園側が今治市に話したことを県が今治市から聞いて、メモにしている。漫画みたいな話で、伝言ゲームだ。
(平成27年2月25日に安倍晋三首相と学園の加計孝太郎理事長が面談したことは)首相も否定した。首相は理事長と会う時間はないと思う。首相官邸で会えば首相日程に出る。官邸以外ならホテルで密会だが、それはないだろう。だから、2月25日に会ったという話は学園側の作り話か、想像をつなげてああいう話になったのではないか。信憑性は疑わしい。
愛媛県の中村時広知事は県内の自民党主流派と衝突している状態だ。(文書の公開には)そういうこともバックグラウンドにあったのかもしれない。ただ、伝聞の伝聞の話を参院に出してどうするのか。聞いた話をメモにして外に出すなんて、常識ではありえない。
メモはあらゆるものをきちょうめんにとるから、当たらずといえども遠からずのものだ。今度の場合は、首相に会ったら好反応だったと聞いたら、県にとってビッグニュースだから、それは書き立てる。あくまで私の推理だが、首相がきっぱり否定したのだから学園側の作り話だったと思う。
岡山理科大獣医学部は首相の忖度のかけらもなく国家戦略特区を突破してできた。私学の獣医師らが日本獣医師会の意向を受けて、県をたたいてきたにもかかわらずだ。
それにしても、獣医師会に一切メスを入れないというのは、不思議な国会だ。徹底的な「悪」は、既得権益を死守するために獣医学部の新設をつぶしてきた獣医師会なのだが。 
 
愛媛県職員の記録に逆らう安倍首相 惨めな態度、もう見たくない 5/22
愛媛県の職員が書いた、官邸での面談の詳細報告書が公表された。中村愛媛県知事が記者団に語るように、愛媛県職員は嘘を書く必要もないし、初めての官邸訪問である。 忠実な県職員として上司に報告するために、当時の面談内容を一字一句も漏らさぬように、書きとめたことだろう。
当たり前の事だが、安倍首相と加計理事長が面談して獣医学部を新設することに、「良いね」と言ったという話を、県職員が直接聞いたわけではない。
面談した柳瀬総理秘書官から聞いた話を書きとめたのだろう。
当時の安倍首相と柳瀬秘書官との間では、加計学園の獣医学部新設は、至極当然の既成事実のような内容であっただろうから、愛媛県職員にも安心するように、柳瀬氏が話したのだろう。
ところが、22日朝の安倍首相は、記録に書かれた日にちには、加計氏と会っていないという。
なんという往生際の悪さだ。 刎頚の友である二人の間柄だぞ。そういう話は、とっくの昔に合意した話ではないか。 
明らかに安倍首相は、今までの国会答弁で、嘘を滔々と何回も述べていたのだ。
信頼を失った安倍首相に、国民から支持されると本気で思っているのだろうか? これはあまりにも国民を舐めきった態度だ。
ここまでくると、安倍首相に近い読売新聞にしても、メディアがこぞって安倍首相の退陣を主張する矜持が欲しいものだ。 
 
加計問題、今度の「新文書」がヤバすぎるワケ 5/23
愛媛県が5月21日午後、加計学園問題について新たな文書を公表した。参議院予算委員会理事会が与野党合意に基づく国政調査権行使による問い合わせに応じたもの。この文書のインパクトは極めて大きく、事態は底なし沼のような様相を呈し始めている。
愛媛県が提出した文書は2015年4月2日に東京に出張した同県地域政策課長と主幹の2名分の旅行命令簿と復命書、精算請求書のほか、面会者の名刺や発言メモ、そして同年2月と3月の愛媛県、今治市、加計学園関係者との会合に関するメモである。
2月25日に加計理事長と安倍首相が面談、との記録
これによれば、加計学園は安倍晋三首相と加計孝太郎理事長との面談を模索したが、安倍首相が多忙でかなわず、代わりに加藤勝信官房副長官(当時、現在は厚労相)と2月に面会したという。加藤氏は2月14日夕方に岡山の事務所で加計学園の渡邊良人事務局長と面会した事実を認めたものの、「安倍首相には報告していない」と答えている。
しかしながら加藤氏と渡邊事務局長が面会した後から、話は急展開したようだ。愛媛県が提出したメモによると、3月3日の会合で加計学園から2月25日に加計理事長が安倍首相と15分程度面談したことが愛媛県に報告され、国際水準の獣医学部新設を説明する加計理事長に安倍首相が「そういう新しい獣医学部の考えはいいね」とコメントしたと記されている。
要するにこれらのメモからは、安倍首相は2015年2月25日に加計理事長から獣医学部新設について陳情を受け、これに同意したと読むことができるのだ。
だが安倍首相は加計学園の獣医学部新設の意図について、「(加計学園が今治市の国家戦略特区の事業者に決定した)2017年1月20日の国家戦略特区諮問会議まで知らなかった」と繰り返し述べてきた。
新たな愛媛県文書が公表された翌日朝も、記者団に「獣医学部新設について加計氏から話されたことも、私から聞いたこともない」と強調。2月25日の面会については「官邸の記録を調べたが、(面会の有無は)確認できなかった」と否定した。
なお同日の定例会見で菅義偉官房長官は「(加計氏の)入邸記録は残っていない」と説明した。確かに当時の各紙の首相動静などでも、入邸記録に加計氏の名前はない。
本当に面談をしていないのか?
しかし記録がないからといって、加計氏が2015年2月25日に安倍首相と会っていないとの証明にはならない。官邸への来訪者は入口でチェックを受け、大手新聞社の番記者がその名前を記録する。名前が不明な場合は、官邸に聞いて把握する。
ただし必ずその名前が紙面に載るとは限らず、記者が「重要ではない訪問者」と判断する場合は略される。また大手通信社は深夜まで首相の動向をチェックするが、首相が帰宅してもう来客などがないと判断すると撤退する。すなわちすべての訪問を把握しているわけではないのだ。
例えば2013年5月5日の動静には、安倍首相は夕方から昭恵夫人や萩生田光一総裁特別補佐(当時)らと山梨県鳴沢村の別荘で過ごしたことが記されている。この時にBBQを楽しんだ写真が萩生田氏のブログにアップされ、安倍首相の隣には加計氏の姿も写っているが、この日の各紙の動静には加計氏の名前はなかった。
2月25日の安倍・加計面談については、新たな愛媛県文書で記載されているのは1カ所にとどまらない。
4月2日に愛媛県と今治市と加計学園が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面談する前の打ち合わせ(別紙)でも、加計学園の渡邊事務局長が「安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村(博文)文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったことに対し、理事長から柳瀬秘書官にちゃんと説明していくように言われている」と述べたという記録がある。
見解がここまで割れてしまっているわけだが、真実はどうなのか。それを確認するには、愛媛県や今治市、そして加計学園から話を聞くほかはないだろう。立憲民主党など野党5党と1会派は22日午前に院内で幹事長・書記局長会談を行い、柳瀬元総理秘書官と加計理事長の証人喚問および愛媛県の中村時広知事の参考人招致を求めることを決定した。
これに意欲を示すのは中村知事だ。愛媛県が提出した文書について「改ざんする必要がない。ありのままに報告書類として出されたものが提出された」と述べ、安倍首相と真正面からの対決もいとわない姿勢を見せる。
「何が本当かわからない」
自民党の中では意見が分かれた。二階俊博幹事長が「安倍首相の発言を信頼し支持する」と述べる一方で、アンチ安倍の急先鋒である愛媛県第2区の村上誠一郎衆議院議員は、「国民を愚弄するというか、国会軽視」「愛媛県の職員がなぜ嘘をついてまで書く必要があるのか。忠実だから嘘は書いていない」と野党以上に激しい批判を展開。安倍首相を支えるべき竹下亘総務会長でさえ、「何が本当かわからない」と困惑している様子だ。
閣内も一枚岩とはいえない。野田聖子総務相は「国会で当事者が説明責任を果たすことが一番大事」と述べ、安倍首相から距離を置いている。
その野田総務相を含む安倍首相ら13名の衆議院議員は5月22日、永年在職25年で衆議院から表彰された。さらに同日夜、安倍首相が所属する清和政策研究会のパーティーが都内のホテルで開かれた。
そのクライマックスたる安倍首相の挨拶は、当初は午後6時7分に始まる予定だったが、大きく遅れて午後7時4分にスタートした。
「新卒の大学生の就職率が98%になり、(1997年の調査開始以来)最高を記録した。夏のボーナスも4%上がるらしい。来年はもっと良くしていきたい」。開口一番に安倍首相が強調したのがアベノミクスの成果だった。そして9月に予定される総裁選3選への意欲をもにじませたが、加計学園問題についてはまるで封印したかのように、一言も述べなかった。
さて6月20日の会期末まで残り1カ月を切った。国会ではIR実施法案、働き方改革関連法案などが山積みで、外交面では米朝首脳会談の開催が危ぶまれている。24日から訪ロする予定の安倍首相だが、こうした数々の国難をどう乗り越えるのか。 
 
国会・与野党攻防激化、加計学園の車問題で野党追及 5/24
国会では、加計学園問題をめぐり、内閣府の担当者が出張の際に、学園側の用意した車を使っていた問題で野党が追及を強めていますが、政府は「調査中」と繰り返しました。
「誰の車で行ったかぐらいを、なんでこんなにかかるんですか。おかしいですよ、それは。もうこれ以上議論できませんよ。そんなこと言うんだったら、今確認してください」(立憲民主党 白眞勲参院議員)
「移動手段の一部に民間事業者が管理運用する車両を用いた可能性を推認するに至ったと、そしてそれに関して、国家公務員の倫理審査会に相談をし、今、調査を続けているところ」(梶山弘志地方創生相)
国家戦略特区を担当していた当時の藤原地方創生推進室次長は、3年前、後に獣医学部が開設される愛媛県今治市などに出張した際、加計学園の車を使用していましたが、梶山大臣は24日、「国家公務員の倫理審査会に相談し、調査している」などと述べるにとどめ、車の使用を明確に認めませんでした。
一方、国会では、与党側は「働き方改革関連法案」をめぐり、野党側が23日提出した衆議院厚生労働委員長の解任決議案を、午後の衆院本会議で否決します。与党側は、25日の厚労委員会で法案を採決し、今月中に衆院を通過させたい考えですが、国民民主党の泉国対委員長は、その場合、加藤厚生労働大臣の不信任案提出の可能性も「考えざるを得ない」としていて、対立は一層激しくなる見通しです。 
 
加計学園「自治体騙し」自認文書で、「安倍政権側ストーリー」崩壊の危険 5/29
5月21日に愛媛県が公開した、2015年2月から4月にかけての加計学園獣医学部設置をめぐる動きに関する文書(以下「愛媛県文書」という)の中に、加計学園側の話として、「2/25に理事長と首相との面談(15分程度)」の記載があったことから、その日に、安倍首相と加計孝太郎理事長とが面談し、獣医学部新設に関する話をした疑いが生じた。安倍首相は、その日に加計理事長と会った事実を否定し、政府与党側からは、その記載について、「伝聞の伝聞」だとして、証拠価値を疑問視する声が上がっていた。
そうした中、5月26日、「当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えた」と記載した加計学園名義の文書が、「報道機関」宛にファックス送付されたのである。
このファックス文書に書かれているとおりだとすると、加計理事長と会ったことを否定する安倍首相の主張には沿うものとなる。しかし、その一方でこれまで安倍政権側が、加計学園問題について組み立ててきた「ストーリー」が次々と崩壊していくことになりかねない。
愛媛県文書の信ぴょう性の高さ
愛媛県職員が作成した2015年4月2日の首相官邸での柳瀬唯夫首相秘書官(当時)との面談記録について、文書の信ぴょう性が極めて高いことは、【柳瀬氏、「参考人招致」ではなく「証人喚問」が不可欠な理由】で述べたとおりだ。その後に公開された愛媛県側の文書についても、県職員が加計学園関係者や今治市職員から実際に聞いた話をそのまま書いていると考えられ、基本的に、信ぴょう性は高い。
ただ、「2/25の理事長と首相との面談」の事実は、愛媛県担当者が加計学園関係者から聞いた「伝聞」に過ぎず、加計学園関係者の発言した内容が真実である確証はないので、愛媛県の文書の記載だけで、面談があったと決めつけるわけにはいかない。私も、この点について、マスコミの取材を受けた際、「加計理事長⇒加計学園担当者⇒愛媛県担当者」の伝聞なので、そのまま鵜呑みにはできない旨コメントしていた。
しかし、愛媛県が公開した文書全体の内容を見ると、加計学園関係者が虚偽の事実を述べたとは思えないものであり、「伝聞」ではあっても、面談があった可能性は相応に高いように思えた。
奇しくも、加計学園側は、このファックス文書で、愛媛県文書に記載された加計学園関係者の発言自体は認め、その他の内容についても、愛媛県文書の内容について発言内容と異なるとは一切言っていない。このことからも、加計学園関係者の発言内容について愛媛県文書の信ぴょう性は一層高まったといえる。
愛媛県文書の中での「2/25理事長と首相との面談」の記述
愛媛県が公開した獣医学部新設に関する面談記録等の中には、多数の箇所に、「2/25理事長と首相との面談」の記載がある。
まず、「(平成)27.2」の「加計学園と加藤内閣官房副長官との面会の状況」を加計学園関係者が愛媛県に報告した際の面談記録の中に、「獣医学会や既存大学の反発のため今治市への設置は厳しい状況にある」との報告の後に、
「国では、国家戦略特区申請の積み残し分について、地方創生特区の名のもとに追加承認を行う模様であり、加計学園では、新潟市の国家戦略特区の中で提案されている獣医学部の設置が政治主導により決まるかもしれないとの危機感を抱いており、同学園理事長が安倍総理と面談する動きもある。」という記述がある。
加計学園側は、愛媛県に対して、獣医学部の新設に関して獣医学会等の反発があって厳しい状況の下、新潟市での獣医学部設置だけが「政治主導」で決まること(そうなると、今治市での設置はさらに絶望的となる)への危機感から、「加計理事長が安倍総理と面談する動き」があると説明しているのである。
つまり、加計理事長と安倍総理との面談というのは、突然出てきた話ではなく、上記のような背景の下に、今治市での加計学園の獣医学部設置を「政治的に」進めるために、加計理事長⇒安倍首相という働きかけをしようとしていることが報告されているのである。
そして、次の「27.3」の加計学園側と愛媛県との面談記録で、冒頭に、
「2/25に理事長が首相と面談(15分程度)」
という記載があり、その面談の模様について
「理事長から、獣医師養成系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね。」とのコメントあり」と書かれている。
注目すべきは、その後の、
「検討中の大学附置施設(高度総合検査センター等)の設置には多額の費用が必要であるが、施設設置に伴う国からの補助がない中、一私学では困難であるので、国の支援が可能となる方策の検討を含め、県・市の財政支援をお願いしたい。」との記述だ。
加計学園側は、今治市での獣医学部設置について、加計理事長と安倍首相が面談し、安倍首相が前向きの反応を示したと述べた後に、国からは補助がないので、「県・市の財政支援」を求めているのである。
そして、次の3/15の今治市役所での今治市と加計学園との協議結果についての報告文書では、
「柳瀬首相秘書官と加計学園の協議日程について、2/25の学園理事長と総理との面会を受け、同秘書官から資料提出の指示あり」と書かれており、「柳瀬秘書官からの資料提出の指示」は、学園理事長と総理との面会を受けてのものだとされている。
秘書官から求められている「資料」の具体的内容が記載されているが、注目されるのは、
「学園作成の概要版資料の表紙(別紙p.4)は、写真及び県と市のマークやキャッチフレーズは削除し、学園名を明記」との記載だ。
本来、国家戦略特区の申請者は「地方自治体」であり、自治体が主体となって特区申請を行い、それが認められた場合に、事業者を選定するということになっているのに、加計学園作成の資料について、なぜ県と市のマークやキャッチフレーズを削除する必要があるのか。「加計学園の申請」であることが一見してわかるようにしておくためだと思える。
そして、「文部科学省の動向」の項目では、
「2/25に学園理事長と総理との面会時の学園提供資料のうち、「新しい教育戦略」(別紙p.5-6)に記載の目指すべき大学の姿に関する部分を抜粋したアンケート形式の資料を示して、短期間での回答を求めている。」と書かれており、「2/25の学園理事長と総理との面会の際に加計学園が提供した資料」についての言及がある。ページ数が記載されていることからも、この「提出資料」は愛媛県にも渡っていると考えられる。
文書の末尾には、「(参考)加計学園の直近の動向・今後の予定」が付記されており、その最初に「2/25 理事長と安倍総理が面談」と書かれている。
そして、「獣医師養成系大学の設置に係る内閣府及び首相秘書官訪問について」と題する書面では、
「安倍総理と加計学園理事長が先日会食した際に、獣医師養成系大学の設置について地元の動きが鈍いとの話が出たとのことであり、同学園としては柳瀬首相秘書官に4月2日午後3時から説明したいので、県と今治市にも同行願いたいとの要請があったと今治市から連絡があった。」と書かれている。
「2/25の学園理事長と総理との面会」以外に、「安倍総理と加計学園理事長との会食」の機会にも、獣医学部新設の話が出て、その際に、「地元の動きが鈍い」との話が出たことを理由に、加計学園が、首相官邸での柳瀬秘書官との面談に赴くにあたって、愛媛県と今治市にも同行するよう求めたことがわかるのである。
「2/25理事長と首相との面談」は特区申請・補助金交付の大前提
愛媛県の文書によると、加計学園は、理事長と首相の面談が行われる前に、「面談の動き」があることの説明をし、実際に面談があったとされた後には、面談の際に理事長から首相に渡った資料も示し、それを前提に、愛媛県・今治市に対して補助金を要請している。
これらの記載からすれば、愛媛県にとって、「2/25理事長と首相との面談」の事実が、加計学園の獣医学部新設に向けて、国家戦略特区の申請を行うこと、加計学園に補助金を交付することの大前提だったことは明らかだ。
しかも、「2/25理事長と首相との面談」は、柳瀬秘書官からの資料提出の指示に関連づけられ、面談時に理事長から首相に提供した資料にも言及するなど、この時期の加計学園と愛媛県との交渉全般にわたって、頻繁に持ち出されている事柄であり、もし、その面談の事実がなかったとすると、獣医学部新設に向けての話が根底から覆されかねない。
伝聞部分についても、加計学園関係者が意図的に事実と異なる発言をすることなど通常はあり得ないことなので、愛媛県は、獣医学部の新設について極めて重要な事実を含むこの書面を公開したと考えられる。
ところが、その「2/25理事長と首相との面談」ついて、加計学園側は、担当者がその発言をしたことを認めた上で、「実際にはなかったのに虚偽の事実を伝えた」として、愛媛県側に何の断りもなく、一方的に「報道機関」宛にファックス送付した。
もし、本当に、加計学園側が、「2/25理事長と首相との面談」が実際にはなかったのに、虚偽の事実を伝えたということであれば、獣医学部の立地自治体として国家戦略特区の申請を行い、多額の補助金を交付している愛媛県・今治市に対する重大な背信行為だ。そのような事実を把握したのであれば、まず、当事者の愛媛県・今治市に対して、十分な説明と謝罪をするのが当然だ。
ところが、5月28日に国会で集中審議が行われる2日前の26日に、いきなり、マスコミ宛のファックス文書で、そのような事実を公表したのである。
このような対応の方法からしても、安倍首相が追及されることが予想される5月28日の国会の集中審議に向けて、安倍首相の答弁に合わせるために、ファックスで文書を送付したことが強く疑われる(安倍政権側の指示であった可能性も否定できない)。
しかし、加計学園側も、「報道機関」宛にファックス送付した以上、今後、その内容を自ら否定することはできないだろう。
そうなると、少なくとも、加計学園としては、このファックス文書に書かれていることが真実であることを前提に今後の対応を行わざる得ない。それは、安倍政権側にとって、かえって不利な展開となる可能性が高い。
「加戸前知事ストーリー」の崩壊
加計学園のファックス文書では、
「当時は、獣医学部設置の動きが一時停滞していた時期であり、何らかの打開策を探しておりました。そのような状況の中で、構造改革特区から国家戦略特区を用いた申請にきりかえれば、活路が見いだせるのではないかとの考えから、当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまったように思うとの事でした。」とされている。
もし、その通りであったとすると、これまで、加計学園の獣医学部新設と安倍首相との関係をめぐる疑惑を否定するために、自民党側が再三にわたって国会に参考人招致してきた加戸前愛媛県知事の供述に重大な疑問が生じることになる。
昨年7月の衆議院予算委員会での閉会中審査で、加戸氏は、今治市に加計学園の獣医学部を誘致しようと考えた理由について
「私、鳥インフルエンザにめぐり会いまして、その後、狂牛病の問題、口蹄疫の問題が続きますが、いずれにいたしましても、四国への上陸は許さないという前提での取り組みをしながら、県庁の獣医師、大動物獣医師の不足に悲鳴を上げながら、みんなに頑張ってもらい、あるいは学者のお話も聞きながら、国際的にこの問題は大きくなるという中で、愛媛に獣医学部が欲しいと思いました。それは、研究機関としてと同時に、今治の学園都市、それと、愛媛県の公務員獣医師の不足も補うし、しかも、国際的に胸を張れる、アメリカに伍して先端的に勉強ができるような場を持って、今治を国際的な拠点都市にする、そんな夢でおりまして、ちょうど、県会議員と加計学園の事務局長がたまたまお友達という関係でつながった話ででき上がりましたから、飛びつきました。」と述べた上、愛媛県、今治市と加計学園の関係について以下のように述べている。
「平成十七年の一月から話がスタートして、二年後に獣医学部をやってみましょうという話になってまいりましたので、それ以来は正直申し上げて加計一筋でありますけれども、その間、ほかのところにも当たりましたが、(中略)その後、獣医学部ということでいろいろなところへ当たってみましたけれども、反応はありません (中略) 好き嫌いは別として、話に乗っていただいたのが加計学園でありますから、私どもにとって、今、正直な言葉を申し上げたら、言葉がいいかどうかわかりませんけれども、愛媛県にとって、今治市にとって、黒い猫でも白い猫でも、獣医学部をつくっていただく猫が一番いい猫でありまして、・・・ 」
要するに、加戸氏によれば、獣医学部の新設は、愛媛県の公務員獣医師不足の解消や今治を国際的な拠点都市にする構想などから、愛媛県・今治市側が主導して、獣医学部誘致に積極的に取り組んできたもので、それに応じてくれた大学が加計学園しかなかったから「加計一筋」だったということである。
今回、加計学園がファックス文書で認めているように、当時「獣医学部設置の動きが一時停滞していた時期であり、何らかの打開策を探していた」という事情から、加計学園側が、国家戦略特区に切り替えて活路を見出そうとして、加計理事長と安倍首相との面談の事実をでっち上げて、愛媛県・今治市側を騙していたのだとすると、加計学園は、そのような背信的なやり方まで用いて、なりふり構わず獣医学部新設を実現しようとしていたということになり、「加戸ストーリー」は根底から崩れることになる。
「安倍ストーリー」「加計ストーリー」の崩壊
崩壊するのは「加戸ストーリー」だけではない。
加計学園がファックス文書で公表したことが事実だとすると、今後、愛媛県や今治市が、加計学園獣医学部に交付する予定の補助金に影響を生じることは必至だ。補助金は、住民の血税によって賄われているのであり、国家戦略特区申請・補助金交付に関して、加計学園が説明してきた重要な前提事実が嘘だったとすれば、そのような嘘をつくような学校法人に対して補助金を出し続けてよいのかどうかが問題になる。
いずれにせよ、そのような重大な背信行為を、加計学園側の誰がどのような理由で行ったのか、加計学園側が納得できる説明を行わなければ、住民の理解が得られるはずがない。
また、愛媛県文書によれば、加計学園側で中心となって動いていたのは、「渡邊事務局長」であり、学園事務局のトップであり、法人のトップである加計理事長から直接指示を受けて動く立場だ。そのような人物が、加計理事長と安倍首相との面談の事実をでっち上げて、愛媛県・今治市側を騙していたのだとすれば、それを加計理事長が知らないことはあり得ない。
安倍首相は、国会で、加計孝太郎氏について「彼が私に対して私の地位や立場を利用して何かを成し遂げようとしたことはただの一度もない。獣医学部新設について働きかけや依頼は全くなかった。」と繰り返し答弁してきた。今回、安倍首相との面談をネタにして愛媛県・今治市を騙すという工作に加計孝太郎氏が関わっていたとすると、そのような「安倍首相のストーリー」も根底から崩れることになる。
しかも、自治体に対する重大な背信行為を行ったのが、私学助成という公費を支給されている学校法人だというのも、極めて深刻である。そのような学校法人に多額の学費を支払っている学生もその親も、学園が健全な教育活動を行っていると信頼して良いのかどうか疑問を感じるだろう。ところが、加計学園は、国家戦略特区によって、一校だけ獣医学部の新設が認められ、様々な問題を指摘されながらも文科省の認可を取得し、今年の春に開学した。それが、加計学園に「既に開学し学生を受け入れている以上、今更潰せない。」という「加計ストーリー」の主張を行うことを可能にした。
しかし、県・市に対する今回のような重大な背信行為を自ら明らかにし、しかも、補助金を交付している愛媛県・今治市に対しても非礼極まりない対応を行っている加計学園は、今後、県・市の住民からも強い不信感をもたれることになりかねない。それは、「開学したもの勝ち」という「加計ストーリー」すら危うくしかねない。
5月28日の国会での集中審議の中で、安倍首相は、福山哲郎参議院議員の質問に対して、「委員が作ったストーリー」と答弁して、審議が紛糾した。
しかし、今回の、加計学園の愛媛県・今治市を騙していたことを認めるファックス文書と「ストーリー」の関係について言えば、むしろ、「加戸ストーリー」「安倍ストーリー」「加計ストーリー」という、安倍政権側のストーリーが崩壊する危険を考えるべきであろう。 
 
加計事務局長、首相との面会発言「その場の雰囲気で」 5/31
愛媛県今治市への獣医学部新設をめぐり学校法人「加計(かけ)学園」の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会したと県の文書に記されている問題で、学園の渡辺良人事務局長が31日、松山市の県庁を訪れ、「県と市に誤った情報を与えた」とのコメントを出したことについて謝罪した。記者団の取材にも応じ、面会の発言は「たぶん自分が言ったのだろうと思う」と話した。
中村時広知事が台湾出張のため、西本牧史・企画振興部長が対応した。面談は冒頭だけ報道陣に公開され、渡辺事務局長は「愛媛県に対し多大なご迷惑をおかけした」と謝罪。西本部長は「非常に重大な内容で、事前に県に連絡がなかったのは残念」と述べた。
県は、学園に約93億円を補助する市に、約30億円を支援する。西本部長は「多額の公金を支出する以上、県民や県議会に説明を果たす必要がある。加計学園もしっかりと説明責任を果たされることが信頼確保につながる」と指摘した。
渡辺氏は記者団に、首相と加計氏が面会したという県との打ち合わせ時の発言について「(参加した)あのメンバーならぼくしかいない」と説明。「その場の雰囲気で、ふと思ったことを言った」「十数年来煮詰めてきた獣医学部がなくなるのは、しのびがたい思いがあった」と話した。「うそというか、そういう思いをもって説明したんだと思う」とも述べ、15分ほどで質問を打ち切り、退室した。
学園は26日、面会発言についてコメントを報道各社にファクス送信。「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出した」と釈明した。中村知事は「一般論として、偽りなら謝罪、説明し、責任者が記者会見するのが世の中の常識」と学園の対応を疑問視していた。
愛媛県は、2015年2月25日に加計理事長が首相と面会し、獣医学部の計画について説明した、という学園の報告内容が記された文書を参議院に提出。学園と首相はともに面会を否定している。 
 
加計学園 理事長の説明「必要ない」愛媛訪問の事務局長 6/1
愛媛県今治市への獣医学部新設を巡り、加計学園の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会したとの学園の報告が県の文書に記載されている問題で31日、学園関係者が県への謝罪訪問後、口頭での報道陣の取材に初めて応じた。中村時広知事が「最高責任者がオープンな場で説明すべきだ」と加計理事長による記者会見を求めていたが、この日、対応したのは渡辺良人事務局長。質疑も15分ほどで打ち切って立ち去り、十分な説明はなされなかった。
この日は、学園関係者が初めて口を開くとあって記者約40人、テレビカメラ約10台が集まった。県に謝罪した会場だった会議室の一角に立って取材に応じた。
渡辺事務局長は、理事長が首相と面会したとの虚偽の報告をしたのは自身だとしたものの、報告したかどうかの記憶はなく、発言したとする根拠は「県の文書に記載されていることから逆算したら自分しかいない」と述べるにとどまった。理事長と首相との面会がなかったという根拠も示せず、真相は闇に包まれたままだ。
質疑途中で突然「次があるようなので」と歩き出し、報道陣が質問を重ねたが質問には答えないままエレベーターに逃げるように乗り込んだ。今治市役所でも取材に応じたが、ここでも十分な説明はなかった。
学園から謝罪と説明を受けた県企画振興部の西本牧史部長は面談後、報道陣の取材に対し、学園側のこの日の県への説明については「真摯(しんし)にされた」としたが、渡辺事務局長が取材を途中で打ち切り、報道陣ともみ合いになりながら退出したことには「あれを見て県民が納得するかといえば疑問だ」と対外的な説明は不十分との認識を示した。
県側はこの日、改めて「最高責任者がオープンな場で説明すべきだ」とする知事の意向を伝えており、渡辺事務局長は「説明する必要はない」としながらも「(知事の意向は)持ち帰って報告したい」と話した。
○加計学園の渡辺良人事務局長と報道陣との主なやりとり
記者 県にどんな説明をしたか
−−構造改革特区(の申請)で何回も蹴られていて、なんとかひとつの形にしたいと(理事長が首相と面会したことを)私が言ったんだろうと思う。そのことをおわびした。(県の文書が出たとき)3年前のことで面会をしたかは覚えてなかった。だが、県が文書を(根拠も)何もなく書くことはないので、あの時、たぶん自分が言っただろうと思う
記者 安倍首相と加計理事長の面会はなかったと考えているか
−−はい
記者 どのように確認したか
−−(県の文書の存在から)逆算して、当時のメンバーからは僕しか言う人はいない
記者 首相の名前を使ったという認識はあるか
−─3年前のことだから、どう言ったか内容は全く覚えていないが、県の文書を見ると僕がそういう表現をしたのだと思う
記者 面会について理事長から聞いたことはないか
−−ない
記者 説明責任を果たすべきだという意見もあるが対応は
−−説明をする必要もないと思う
記者 当時うそをついたということでいいか
−−うそというか、そういう思いで説明したんじゃないかと思う
記者 自身の判断で
−−そう、その場の雰囲気で
記者 うそを基に公金が支出された
−−うそで認可されたとは思っていない
記者 加計理事長が取材に応じないのはなぜ
−−県の方からもそういう話を聞いた。持ち帰って報告したい  
 
加計学園事務局長渡邉良人の愛媛県謝罪に見る足りないもの 6/1
加計学園事務局長渡邉良人が5月31日(2018年)午前、愛媛県庁を訪れて安倍晋三と加計学園理事長加計孝太郎とのニセ面談情報を(本人はそうは言っていないが)愛媛県と今治市に流したのは自分だと謝罪したことを5月31日付でマスコミが伝えていた。
5月21日(2018年)、中村時広愛媛県知事が参議院から要請のあった加計学園獣医学部新設に関わる文書を提出。2015年3月の「獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者等との打ち合わせ会について」と題した文書に、〈加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの申し出があり、3月3日、同学園関係者と県との間で打ち合わせ会を行った。〉とあり、加計学園からの報告の一つとして、〈2/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師養成系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医学大学の考えはいいね。」とのコメントあり。〉と出ている。
中村愛媛県知事が参議院に愛媛県の新文書を提出した5月21日から4日後の5月26日に加計学園は上記面談を否定するコメントを発表している。
そこには、〈当時は、獣医学部設置の動きが一時停滞していた時期であり、何らかの打開策を探しておりました。そのような状況の中で、構造改革特区から国家戦略特区を用いた申請に切り替えれば、活路が見いだせるのではないかとの考えから、当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と(今治)市に誤った情報を与えてしまったように思うとのことでした。〉と、ニセ面談情報考案の理由と目的が書かれている。
そして5月31日の加計学園事務局長渡邉良人の愛媛県庁謝罪訪問。2018年5月31日付「朝日デジタル」記事が謝罪の動画を載せていたから、文字に起こした。
渡邉良人「このたびは愛媛県に対し多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく思っております。お詫びを申し上げます。(一礼)
あの、実際、総理と理事長が面会をしたということについてはですね、これはこちらの方で、えー、そういうことを言ったのかなと、いうことで、覚えてなかったんですね。3年前のことですから。
それで、ちょっと、あの、ま、県の方がですね、ああいう文章を、何もなく書くということはないということで自分が思い出す限りはですね、あのときに、多分、自分が言ったんだろうというふうに思います。
県の方がですね、何もないところで書くいうことはあり得ないと、いうふうなことから逆算しましてですね、もしあのとおりのメンバーから言えば、もう僕しか言うのはおらないだろうということで――」
記者(テロップ)「国会で説明責任を果たすべきだとの意見があるが?」
渡邉良人「そうですね。何もそういうふうなことがないもんですから、説明をする必要もないんじゃないかなと思うんですけども、結局そういう思いで以ってですね、説明したんじゃないかなと思います」
記者(テロップ)「渡邉事務局長自身が嘘をついた?」
渡邉良人「えー、まあ、ウソ、ウソをついたと言いましょうか、あのー、結局そういう思いで以ってですね、説明、県に説明したんじゃないかと思います」
記者(テロップ)「ウソを元に公金が出された」
渡邉良人「ウソで以ってですね、認可になっているとは思ってませんで」(聞き取れない箇所あり)
「3年前のこと」だから、「そういうことを言ったのかな」、「県の方がああいう文章を何もなく書くということはないから、多分、自分が言ったんだろうというふうに思う」、あるいは「あのとおりのメンバーから言えば、もう僕しか言うのはいない」等々、安倍晋三と加計孝太郎が2015年2月25日に面談したこと、その会話の一部を紹介したこと自体は覚えていないが、あくまでも県の文書の記載から「逆算」した結果、ニセの面談を報告したのは自分の仕業に違いないと推測しているに過ぎない。
いくら加計学園獣医学部認可を実現させるためとは言え、いや、実現させる一助とするために一国の首相である安倍晋三を相手に自分のところの理事長とのありもしなかった面談の事実をデッチ上げたことの大それたことをしたという深刻な思いも罪の意識からの反省も発言からは窺うことはできない。
このことは発言中の顔の表情にも見えた。深刻に受け止めている様子は探すことはできなかった。
いくら覚えていなくても、愛媛県文書の記載から「逆算」して、一国の首相との面談をデッチ上げ、ニセの面談情報で獣医学部新設認可を有利に運ぶべく不当利益を意図したのが自分である可能性が否定できない以上、大それたことをしたことの反省くらいは示していいはずだが、僅かでも示してはいなかった。
この誤魔化しでいけば、十分に誤魔化せると高を括っているのかもしれない。
渡邉良人は面談を否定するコメントを出すについても、自身が愛媛阿県庁に赴いてニセ面談情報の提供を謝罪するについても、愛媛県の新文書の大方を読んでいなければならない。なぜなら、文書の大方を読んでいなければ、否定も謝罪も、文書全体に書いてある事実それぞれと整合性が取れていなければ、否定コメントが否定とならず、謝罪が謝罪とならない可能性が生じる恐れが出るからなのは言うまでもない。
昨日のブログにも書いたが、《県・市と加計学園との事情打合せにおける渡邉事務局長主な発言》と題する愛媛県新文書No.7の中に2015年4月2日の首相秘書官柳瀬唯夫との首相官邸面会当日の面会直前なのか、当日以前なのか分からないが、加計学園事務局長渡邉良人の発言として、〈先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったことに対し、理事長から柳瀬秘書官にちゃんと説明しておくように言われている。同秘書官からも、本日、その点を質問される可能性があり、県・今治市から、100%の回答にはなっていないが、ちゃんと昨年12月26日にペーパーにより文部科学省に直接説明している旨を回答してほしい。〉と記載されている。
この発言の主意を解くと、下村博文が加計学園に対して文科省として望む獣医学部の形態に添う課題を出したが、何の回答もないと言って、自身も同席していた安倍晋三と会食していた加計孝太郎に「けしからん」と伝えた。伝えられた加計孝太郎は自身の学園の事務局長である渡邉事務局長に対して会食後、2015年4月2日の首相官邸での面会が決まってからだろう、このことを柳瀬唯夫との面会の際に「柳瀬秘書官にちゃんと説明しておくように」と指示したということになる。
と言うことは、この指示自体が安倍晋三と加計孝太郎とが下村博文を加えて会食し、獣医学部について話し合ったことを事実中の事実とする渡邉良人による間接的証言ということになる。
首相秘書官の柳瀬唯夫は2015年4月2日の愛媛県・今治市、加計学園関係者との首相官邸面会時に、〈加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ〉今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよい。〉と、愛媛県新文書は柳瀬唯夫の発言を記している。
いわば渡邉良人は首相官邸でも、安倍晋三と加計孝太郎とが下村博文を加えて会食し、獣医学部について話し合ったことを事実とする発言を行った。
2015年2月25日の安倍晋三と加計孝太郎の面談はデッチ上げ情報だといくら否定したとしても、愛媛県と今治市職員、さらに渡邉良人とその他が首相官邸を訪問した2015年4月2日から遡って「先日」という近い過去に安倍晋三と加計孝太郎が下村博文を交えて会食し、獣医学部について話をしていた事実までも否定しないことには安倍晋三が今治市新設獣医学部の事業主体が加計学園であることは2017年1月20日になるまで知らなかったとしていることに対して前者の否定は意味を失うことになる。
渡邉良人は愛媛県文書の大方を読んでいるはずだから、両方の面会を否定しなければならなかったはずだが、片方の面会しか否定していない。それとも2015年4月2日から指した「先日」が2015年2月25日だとしたら、2015年2月25日の面会の否定だけで足りることになる。
但し否定を完璧とするためには、いわば面会がニセ情報であることを証明するためには、渡邉良人は2015年2月25日の面会と2015年4月2日から指した「先日」の面会が同じだったと証明しなければならない。
勿論と言うべきか、首相秘書官柳瀬唯夫は2018年5月10日の参考人招致で下村博文「けしからん」発言の対応策を4月2日の首相官邸で渡邉良人から求められたことを「全く記憶にない」と答弁し、安倍晋三も「加計理事長とそしてまた下村大臣と、三人で会食したことはございません」と会食否定の国会答弁をしているが、愛媛県職員が柳瀬唯夫と同じテーブルに座って、直接耳にした発言をメモに取り、あとで纏めて文書にしたであろう事実性に基づいて記録した内容である。
柳瀬唯夫の記憶にない答弁、さらには安倍晋三の会食否定の国会答弁に対して愛媛県職員が加計学園理事長渡邉良人と首相秘書官柳瀬唯夫が交わした発言をそのまま記録した事実性と比較してどちらにより信憑性が高いと言うことができるだろうか。
と言うことなら、渡邉良人は2015年2月25日の面会と2015年4月2日から指した「先日」の面会が同じ面会であったことを証明するだけではなく、《県・市と加計学園との事情打合せにおける渡邉事務局長主な発言》の中に記載されている自身の発言を愛媛県側が文書に記録することで示した事実性を打ち砕く方法で否定して初めて面会の事実の否定も愛媛県に対する謝罪も不足のないものとなる。
いわば単に自分はそのような発言はした記憶はありませんと記憶頼りの否定をするだけではなく、愛媛県職員が柳瀬唯夫と同じテーブルに座って直接耳にした事実性自体を合理的な言葉遣いで打ち砕かなければならない。
例えば、「絶対に言っていないことは確信を持って言うことができる。言っていないことを書いた愛媛県職員はどうかしていたのだ。精神鑑定に回すべきだ」ぐらいは言うべきだが、それでも言葉遣いの合理的は不足する。 
 
»加計学園“首相と架空面談”、幹部が愛媛県に謝罪 6/1
獣医学部の新設をめぐり、加計学園が実際にはなかった安倍総理と理事長の面談を愛媛県に伝えていたと発表した問題で、学園の幹部が31日、県と今治市を訪れ、謝罪しました。
訪問したのは、加計学園の渡邉良人事務局長らです。
「おわび申し上げます」(加計学園 渡邉良人 事務局長)
学園は先月26日、愛媛県作成の文書に記されていた総理と理事長の面会について、県に事前説明のないまま「実際はなかった」とするコメントを報道機関にファックスしていました。
会合を終えた渡邉事務局長は、うその面談を伝えたのは自分だったと明らかにしました。
「その場の雰囲気で、ふと思ったことを言ったのでは」(加計学園 渡邉良人 事務局長)
しかし、会見は、およそ15分で一方的に切り上げられました。
Q.今ので説明責任を果たしたと思うのか?
「説明責任は果たした」(加計学園 渡邉良人 事務局長)
この後、渡邉事務局長らは今治市を訪問しました。
県と市は加計学園に総額93億円の補助金を支払う方針ですが、「今後の対応は今回の説明を踏まえ、検討したい」と話しています。  
 
加計問題 「面会」否定ぶり突出 「学園」の不自然さ露呈 6/1
加計学園の獣医学部新設をめぐり、国や学園との交渉経過をつづった愛媛県文書の余波が収まらない。国会質疑や関係者の発言などから分析すると、一連の経過と多くの点で合致している。信頼性を否定する材料が見当たらないなか、安倍晋三首相と加計孝太郎理事長の「面会」に関する両者の否定ぶりが突出しており、逆に学園の説明の不自然さが露呈する状態になっている。
安倍首相と加計学園は強く否定
「加計氏とお会いしたことはない」。首相は5月28日の参院予算委員会で、文書に記された「2015年2月25日に理事長が首相に面談(15分程度)」との記述を強く否定した。学園側もその2日前の26日、「当時の担当者が県と今治市に誤った情報を与えた」とのコメントを公表。渡辺良人事務局長が31日に県や市を訪れて謝罪し、取材に対して「自分が言ったと思う。その場の雰囲気で」と釈明した。
それでも文書の記載は明確だ。「学園から、理事長と首相の面談結果について報告したいとの申し出があり、3月3日に打ち合わせ会を行った」と説明。その後に面会の概要として「首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね』とのコメントあり」「柳瀬(唯夫首相秘書官・当時、現経済産業審議官)氏から改めて資料を提出するよう指示。早急に調整」などと記されている。
文書の内容否定、でも報告は事実
面会は架空のものだったとする学園の説明が事実ならば、地元自治体に対する報告内容が「虚偽」だったことになる。その半面、文書は学園側の説明を正しく記録していたことを示し、その正確性を裏付けることになる。
ただ、これまでの説明に照らせば、にわかに納得できない点が少なくない。学園のコメントは面会を持ち出した理由について、当時、獣医学部の新設計画が行き詰まったため、「何らかの打開策を探していた」と説明。「首相と友人である理事長の面会」を錦の御旗(みはた)に、県や市からより積極的な関与を引き出そうとしたように受け取れる。
首相「地位を利用しない人物」に疑問符
「昔からの友人なので会うことはあるが、(首相の)地位を利用して彼が何かを成し遂げようとしたことはなかった」。首相は昨年7月の国会答弁で加計氏についてこう語り、個人的に獣医学部の話をしたことはないと強調してきた。行政トップとの面会を「打開策」と位置づけた学園のコメントは、これまでの首相の説明と明らかに矛盾する。
元検事の郷原信郎弁護士は「学園が本当に地元自治体をだましたとしても、首相との面会を偽る以上、理事長である加計氏が知らなかったとは考えにくい」と指摘する。
学園のコメントが事実ならば、県や市の積極的な関与を引き出すため、学園が主導して架空の首相面会まで持ち出したことになる。県や市は学園の獣医学部新設に当たって多額の補助金を交付している。郷原氏は「あり得ないストーリーだ。学園側は今後、どのように説明するつもりなのか」と疑問視する。
柳瀬氏「死ぬほど実現したい」発言には理解
文書にはその後の15年4月2日、県と市、学園の3者が首相官邸で柳瀬氏と面会した際、柳瀬氏が県と市に対し、「首相案件になっている。自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件」と発破をかけた様子が生々しく記録されている。首相はこの点について28日、「『死ぬほどがんばれ』は精神論。特区というのは大変なので、それぐらいの覚悟を持ってほしいというのは普通だ」として、文書の記述を自然なものとして説明した。
加藤厚労相は面会認める
文書の信ぴょう性を裏付ける点は他にもある。15年2月の県、市、学園3者の意見交換で、学園側が「官邸への働きかけを進めるため、2月中旬に加藤(勝信官房副長官・当時、現厚生労働相)氏との面会を予定」と発言。その後、今治市を通じて県に伝えた面会結果として、加藤氏が「日本獣医師会の強力な反対運動がある」などと慎重な姿勢を示したことが記されている。
加藤氏はこれに対し、文書が明るみに出た翌日の5月22日、15年2月14日に岡山県にある自身の地元事務所で面会したことを認めた。さらに国会答弁でも、学園側から「こういう状況でなかなか実現できず困っている」と相談されたと発言。面会の時期や、学園側にとって国との交渉が難航していた状況と合致する。
面会の否定は最後の防衛線?
柳瀬氏も5月10日の参考人招致で、15年4月2日以外にも2月か3月から6月ごろの計3回、官邸で学園関係者と面会したと説明した。文書には3月24日の今治市からの報告として、渡辺事務局長が柳瀬氏から「日本獣医師会の反対が強い。内閣府と相談を」と指示されたことが記されており、状況は合致する。
それでも、柳瀬氏は首相の関与にまつわる部分を強く否定している。文書では、4月2日の県など3者との面会で、学園側が「首相と加計氏が会食した際、下村博文文部科学相(当時)が『加計学園はけしからん』と言っているとの発言があった」と報告してアドバイスを求めたことになっている。柳瀬氏は複数回の面会の事実は認めたが、この点については「このような話が出た覚えはない」と強く否定している。
「首相と加計氏の面会を認めれば、これまでの首相答弁の全てがひっくり返る」。政治アナリストの伊藤惇夫さんはこう指摘する。「加計ありき、あるいは首相の意向が何らかの形で働いたことが証明され、首相答弁も虚偽になる」と政権はのっぴきならない状況に追い込まれていると分析する。郷原氏も首相の関与について「将棋で言えばずっと前から『詰んでいる』状態だ。もはや国会答弁が説明になっておらず、『王将を取られるまで指し続けるのか』と言いたい」と結んだ。  
 
県庁で謝罪もニタニタ 渡辺事務局長は加計の“陰の実力者” 6/2
「何とかしたいという思いがあって、誤解を招く形になってしまった」 
こう話したのは、愛媛県今治市に新設された獣医学部の問題を巡り、31日、県庁へ謝罪に訪れた「加計学園」の渡辺良人事務局長だ。 発端となったのは、安倍首相と加計孝太郎理事長が2015年2月25日に面会した際のやりとりなどを記した愛媛県の公文書が公開されたことだ。その面会の報告者として名指しされた加計は後日、マスコミにあてたファクスで<当時の担当者が実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまった>と信じられない弁明をして問題となっていた。
この日の渡辺事務局長は、出張中の中村時広知事に代わって応対した県の企画振興部長らに対し、「多大なご迷惑をおかけし、申し訳ない」と陳謝したものの、なぜか表情は終始ニタニタ。さらに「ありもしない面会」を県に報告したことについて「(県が)ああいう文書を書くことはあり得ないことから逆算すると、僕しかああいうことを言う人間はいない」「その場の雰囲気で思ったことを言った」などと悪びれる様子もなく平然と言ってのけたのだ。どうやら愛媛県や今治市にウソをついて多額の税金を引っ張り出し、国会質疑を空転させた社会的責任はみじんも感じていないらしい。
「今治加計獣医学部問題を考える会」共同代表の武田宙大氏がこう言う。
「渡辺氏は、加計学園の実務を取り仕切る事務方のトップ。加計理事長に代わって、政財界との交渉を取り仕切る『陰の実力者』なのです。加計学園から下村元文科相への不正献金疑惑など、学園の全てを知る人物だといわれています。愛媛県議と組んで今治市に獣医学部新設の話を持ってきた張本人で、獣医学部新設によって、どのように補助金を得るか絵を描いたとウワサされています」
獣医学部新設の補助金を巡っては、市が学園側に支払う約93億円のうち、3分の1の約31億円を県が負担することになっている。しかし、加計学園がウソの報告をしていたことが判明し、支援を見直す動きが出てきている。
学園の通信によると、渡辺事務局長は2014年の加計学園新採用研修会で、「もうダメだというときが仕事の始まり」について話したという。まさに今がもうダメなとき。洗いざらいぶちまけて「仕事」をするべきだ。 
加計学園事務局長のデタラメ過ぎる言い訳の矛盾 6/3
安倍首相を守るためのアクロバティックな嘘が繰り広げられている加計学園問題だが、またも呆気にとられるような嘘が飛び出した。今度の嘘つきは、加計学園の渡邉良人事務局長だ。
あらためておさらいすると、いま問題となっているのは、愛媛県新文書に書かれていた、加計孝太郎理事長に安倍首相が「獣医大学いいね」と述べたという2015年2月25日の面談が実際にあったのかどうかという点。先月26日、加計学園はFAXでこの面談の事実を否定し、担当者の“でっち上げ”であったと報告した。このでっち上げ話をした張本人が、渡邉事務局長なのだという。
そして、渡邉事務局長が先月31日に愛媛県庁を訪問してはじめて直接の謝罪をおこなったのだが、この場で渡邉事務局長は、度肝を抜くような言い訳を連発したのである。
まず、加計学園側の言い分がほんとうなら、安倍首相の名前を使って愛媛県と今治市を騙し、結果として合計約186億4000万円もの補助金を引き出すという“詐欺行為”をはたらいたことになる。こんな重大な虚偽を明らかにするのであれば、愛媛県と今治市、そして安倍首相にすぐさま謝罪をおこなうのが筋だが、なのに加計学園はそうした当事者には報告もせず、先月26日、一方的にFAX1枚のコメントを出しただけ。当然、“被害者”である愛媛県の中村時広知事は「嘘をついたのがもしほんとうなら、県と市に対して謝罪・説明をして、それから責任者が記者会見して発表するという手順を踏まなければおかしい。あり得ない」と批判していた。
すると、加計学園側は28日に愛媛県庁へ“アポなし”訪問。中村知事はこの非常識な行動に「アポイントは取って来たほうがいい」と不快感を示したのだが、渡邉事務局長が謝罪に訪れた31日は、中村知事が台湾出張中というタイミングだった。記者からは「なぜ中村知事がいないときに謝罪・説明に来たのか」という質問が飛んだのだが、渡邊事務局長は「中村知事はおられないんですか? それは県のアレですからわかりません」などと返答したのだ。
中村知事が31日に台湾へ出張することは、この前日からテレビやネットニュースでも伝えられていたこと。その上、アポイントをとって訪問しているのだから、当然、渡邉事務局長は承知していたはず。それを「中村知事はおられないんですか?」とはあまりに白々しいし、挙句、「県のアレだから」と謝罪に来ているのに県のせいにするとは……。
だが、記者の質問が本題に移ると、さらにその言い訳は酷さを増した。渡邉事務局長は「『総理と加計理事長が会った』と嘘をついたのか?」と問われると、なぜかヘラヘラと笑みを浮かべながら、こう答えた。
「総理と理事長が面会をしたということについては、これはこちらのほうで、そういうことを言ったのかなということで、覚えてなかったんですね。県の方がああいう文書を、何もなく書くことはないということで、自分が思い出す範囲では、あのときにたぶん自分が言ったんだろうというふうに思います」
「その場の雰囲気というか、ふと思ったことをそのときに言ったんじゃないかなと思います」
何度でも言うが、渡邉事務局長が嘘をついたと言うのがほんとうなら、これは詐欺行為であって、ニヤニヤ・ヘラヘラと笑って話すようなことではない。しかも、「そういうことを言ったのか覚えてなかった」「自分が思い出す範囲」という、安倍首相や柳瀬唯夫・元首相秘書官と同様、証拠も何もない“あやふやな記憶”しかないのだ。
というか、それ以前にこの渡邉事務局長の言い訳は破綻している。安倍首相が「獣医大学いいね」と言ったと加計学園側が愛媛県に報告した2015年3月3日の打ち合せは、〈加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの申出があり〉(愛媛県新文書より)おこなわれたものなのだ。
つまり、面談がなかったとするなら、「ありもしない面談の報告をしたい」と加計学園側は申し入れたことになり、3月3日の打ち合わせは設定理由からして虚偽だったことになる。しかも渡邊事務局長は、理事長と安倍首相の面談を「その場の雰囲気で、ふと思ったこと」などと説明しているが、「その場でふと思ったこと」を一体どうやって事前に申し入れるというのか。もはや整合性をとる気があるのかすら疑わしい、「ご飯論法」以前のお粗末な言い訳だ。
しかも、この矛盾を記者に指摘されると、渡邉事務局長は「3年前のことなのでよくわからない」と言い出し、「それ以外にもいろいろな話し合いを結構している」と、またも回答をはぐらかしたのだ。
さらに、3月15日に加計学園側と今治市がおこなった協議の内容を記した愛媛県文書には、〈柳瀬首相秘書官と加計学園の協議日程について(2/25の学園理事長と総理との面会を受け、同秘書官から資料提出の指示あり)(学園)3/24(火)で最終調整中である〉と書いてある。2月25日に安倍首相と加計理事長が面談をおこなっていないとなれば、加計学園側はどうやって官邸での柳瀬首相秘書官との協議に漕ぎ着けたというのか。
しかし、やはりこの問題についても、渡邉事務局長は「柳瀬秘書官につきましても、どういうことを言って、どういうふうにアレしたかということは、まったく覚えておりません」としか返答できなかった。またしても、都合の悪い部分は記憶がないのだ。
こうやって肝心なことについては、記憶のせいにしてごまかし続けた渡邉事務局長だが、たったひとつ、明確すぎるほど明確に答えた質問がある。それは、加計理事長からの指示があったのかという質問だ。
渡邊事務局長は、これに「(指示は)一切ない」「自分が言った」と断言。挙げ句、柳瀬唯夫首相秘書官と協議をおこなった件についても、「ある程度、自分で判断して自分で今回、立ち上げて行った」「(加計理事長に)細かい話はしていない」と言い、官邸で協議をおこなったことすら加計理事長には報告していなかったと言い張ったのだ。
獣医学部新設は加計学園にとって長年の悲願であり、その指揮は理事長である加計孝太郎氏が執ってきたことは間違いない。事実、加計理事長と渡邉事務局長は、2016年8月と2017年2月に山本有二農水相(当時)と面談をおこなっていたことがわかっている。なのに、官邸で首相秘書官と直接協議をおこなったことを加計理事長に一切報告していないなど、まずもって考えられない。
この渡邉事務局長は、「官邸は絶対やると言っている」と記されていた萩生田光一・内閣官房副長官(当時)の「発言概要」でも、「渡邉加計学園事務局長を浅野課長のところにいかせる」と書かれていた人物であり、獣医学部新設に向けた直接の担当者として実働してきた。その上、渡邉氏は、加計学園の常任理事でもあり、一時は獣医学部の施設設計を請け負った加計学園グループのSID創研の代表取締役を務めていたこともあるほどの人物だ(ちなみに加計学園資料や登記では常任理事およびSID創研の代取は「北村良人」と明記されているが、加計学園に問い合わせたところ、これは渡邉氏と同一人物で、数年前結婚し養子となり、正式には「北村」姓となったが普段は旧姓の「渡邉」を使用しているとの回答を得た)。
このように、陰に陽に加計理事長を補佐してきた側近中の側近が、加計理事長に柳瀬首相秘書官との協議さえ報告せず、さらには加計理事長の「腹心の友」である安倍首相の名前を勝手にもち出して詐欺行為をおこなったとは、あまりに無理のあるシナリオだろう。
実際、加計学園内部からも、この渡邉事務局長の説明を否定する声があがっている。31日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日)では、加計学園関係者がこう証言したのだ。
「一職員が『想像したこと』を言ったなんて、あり得ない」
「必ず理事長が、大きい行事とか『こういうことをするんだ』というのを、ひとりで決めるようなところがあるから。ナンバー2とかナンバー3が勝手にやったということは、まずあり得ない」
「トップ(加計理事長)が言って、命を受けて『行って、こういう話をしてこい』、向こうに行ったらどうだったのか、必ず帰って報告は当たり前」
さらに、この関係者は、渡邉事務局長について、こう評した。
「実直よね。言われたことをこなすだけ。自分で考えて、どうこういう考え方の人ではない。それがずっと染みついている」
すべては、安倍首相と加計理事長のふたりを守るため。その目的のために、一体どれだけ彼らの部下たちに嘘をつかせ、国民に茶番劇を見せつければ気が済むのだろう。しかも、渡邉事務局長は、「面会にしろ、会食にしろ、加計理事長本人に伺いたい」という記者からの質問に対し、「ちょっと、理事長がどう考えられているのかということは、いまは自分はわからないですね」と言い、事実上、加計理事長が会見する予定がないことを示した。
この期に及んで、これだけ世間を騒がせている責任者が、表に出てくる気配さえ見せないとは……。安倍首相からも加計理事長からも、国民は完全に見くびられているのである。
だが、これだけ馬鹿にされながら、メディアは、安倍首相や加計学園の部下を人身御供にする冷酷さやあからさまな嘘にはツッコミを入れようとしない。日大アメフト部問題で田中英壽理事長ら上層部を厳しく追及しているのとは対照的だ。いま、嘘に嘘が積み重なっているこの状況をつくり出しているのは、それを黙認するメディアの責任とも言えるだろう。 
やっぱり安倍と加計の「会ってない」は嘘だった 6/13
安倍首相と加計学園が「嘘」をついていることは、これではっきりした。2015年2月25日に「獣医大学いいね」と安倍首相が加計孝太郎理事長に述べたとされる面談時に学園側が提供したという資料が、文科省から見つかったのだ。しかも、この資料をもとにおこなった専門家への意見照会が、愛媛県新文書に書かれていた通りに実施されていたことを文科省が認めたのである。
問題となっているのは、2015年3月15日に今治市と加計学園側がおこなった協議の内容を記した文書の記述。このなかには「文部科学省の動向について」という項目があり、そこには加計学園側の報告として、こう書かれていた。
〈(学園)文科省から獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議委員に対する意見照会を実施しているもよう。
2/25に学園理事長と総理との面会時の学園提供資料のうち、「新しい教育戦略」(別紙p.5−6)に記載の目指すべき大学の姿に関する部分を抜粋したアンケート形式の資料を示して、短期間での回答を求めている。アンケート結果は、柳瀬首相秘書官との面会時に、学園に対し、情報提供されるものと推測。
なお、委員からの評判はおおむね良いとの情報を得ている。〉
つまり、2月25日におこなわれた安倍首相と加計理事長の面談時に、加計学園理事長は安倍首相に「新しい教育戦略」という資料を提供し、その資料をもとに文科省は〈短期間〉で意見照会を実施している、と加計学園は今治市に報告していたのである。
そして今回、文科省から、この「新しい教育戦略」と同じタイトルの資料が見つかったとして公表。その資料は「獣医学教育空白地域「四国」に新しい獣医学部を創設」「6つのコンセプトを掲げ、わが国そしてアジアをリードする新しい獣医学部を目指します」と大きく打ち出されている。まさに、「加計学園ありき」の資料だ。
さらに、文科省は愛媛県新文書に書かれていたのと同じように、この資料をもとに「獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」の委員に対して意見照会のメールを3月9〜11日ごろに送信。委員からは1〜2日のうちに返答があったという(しんぶん赤旗6月10日付)。
愛媛県新文書に書かれたのとまったく同じように、加計理事長が安倍首相との面談時に提供した資料と同じものが文科省から見つかり、その上、やはり愛媛県新文書に書かれてとおり、文科省は「獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」の委員に意見照会を1〜2日という〈短期間〉で実施していた──。ようするに、愛媛県新文書に記載された内容は事実とぴったり符号するのだ。
ご存じのとおり、加計学園の渡邉良人事務局長は、2月25日の安倍首相と加計理事長の面談を「ふと思ったことをそのときに言った」として「嘘」だった言い張っているが、この言い分こそが完全な「嘘」であることが、今回はっきりした。このように2月25日を起点に物事が進行している事実を踏まえれば、「面談はなかった」という安倍首相と加計学園の言い分こそが「嘘」なのだ。
実際、愛媛県新文書には、2月25日の面談結果を受けた動きがいくつも出てきて、それがすべて事実と合うかたちになっている。現に、柳瀬唯夫首相秘書官と加計側の協議については、〈2/25の学園理事長と総理との面会を受け、同秘書官から資料提出の指示あり〉〈3/24(火)で最終調整中〉と書かれているが、これも記載どおりに実施。さらに、〈安倍総理と加計学園理事長が先日会食した際に、獣医師養成系大学の設置について地元の動きが鈍いとの話が出たとのことであり、同学園としては柳瀬首相秘書官に4月2日午後3時から説明したい〉との記載もあるが、この協議も記載どおりにおこなわれている。2月25日の安倍首相・加計理事長の面談こそが、官邸主導で関係省庁が「加計ありき」で動き出す「号令」となったのは間違いないのだ。
事実、文科省の意見照会に答えた委員は、〈文科省専門教育課の担当者から「加計学園が愛媛県今治市でやろうとしている獣医学部の計画について意見をうかがいたい」と依頼され、約一時間の聞き取りに応じた〉と証言している(東京新聞6月2日付)。この段階から、「加計学園の獣医学部新設のためのアンケート」を文科省はおこなっていたのだ。
そして、今回新たに判明したのは、加計学園側が文科省の動きをタイムラグもなく把握していた、という事実だろう。前述したように、加計学園が文科省の意見照会が短期間で実施されていることを今治市に報告していたのは、2015年3月15日。一方、文科省がこの意見照会をおこなったのは、3月9〜11日ごろだ。しかも、15日の時点で加計側はすでに〈委員からの評判はおおむね良いとの情報を得ている〉と述べ、〈アンケート結果は、柳瀬首相秘書官との面会時に、学園に対し、情報提供される〉とまで言っているのだ。
ようするに、加計側は意見照会の進捗について逐一報告を受けていただけではなく、委員への意見照会自体が官邸の指示で実施されていた可能性があるのだ。
昨日おこなわれた会見で林芳正文科相は、加計理事長が安倍首相に提供したとされるこの「新しい教育戦略」という資料について、「県から提供を受けたと考えられる」などと述べたが、なぜそう「考えられる」のか、その根拠は示していない。一方、愛媛県は「資料が残っておらず、県から出したかはわからない。誰がつくったかもわからない」と朝日新聞の取材に答えている。林文科相は安倍首相と加計理事長の2月25日の面談事実を認めるわけにはいかないため、「愛媛県から提供された」と言うしかなく、苦し紛れの嘘をついているのだろう。
何度も言うように、安倍首相と加計理事長が2月25日に面談をおこなったことは、もはや言い逃れができない事実だ。新たな嘘がどんどん更新されていくという「安倍ウソ劇場」に、慣らされてはいけない。 


2018/5