「是正勧告」

普段の気苦労  忖度疲れ 
軽い気持ち憂さ晴らし 気分転換です

東京労働局長 「是正勧告してあげてもいいんだけど」
マスコミはだまっていろ 脅迫


 
 
 
忖度の神
御加護  霊験あらたか
御利益絶大
 
 
東京労働局・勝田智明局長
 
 
 4/1
監督行政の中立公正さを歪めた東京労働局長発言の重大さ 4/1
○驚愕すべき発言
裁量労働制に関するデータ偽装などで批判を浴びている厚労省幹部から、とんでもない発言がでた。
「裁量労働制を違法適用していた野村不動産の宮嶋誠一社長を呼んで特別指導をした厚生労働省東京労働局の勝田(かつだ)智明局長が30日の定例記者会見で、出席した新聞・テレビ各社の記者団に対し、「なんなら、皆さんのところ(に)行って是正勧告してあげてもいいんだけど」と述べた。企業を取り締まる労働行政の責任者ログイン前の続きが監督指導の権限をちらつかせて報道機関を牽制(けんせい)したととられかねない発言だ。」
私はこのニュースの重大さが、世間にはイマイチ伝わっていないと感じる。
当の勝田局長は発言の重大性に気が付いて直ちに発言を撤回したようだが、これは発言を撤回すれば済むような問題ではない。
「東京労働局は30日午後8時半過ぎ、勝田氏の「是正勧告してあげてもいいんだけど」などの発言が「不適切だった」として撤回する旨を、会見に出席した記者にメールで伝えた。広報担当者は朝日新聞の取材に対し、勝田氏が撤回する必要があると判断したと説明している。」
この発言は、発言した本人に対して厳格な処分が必要であるのはもちろん、直ちに公務員としての職を直ちに辞さねばならないほど重大な問題発言だ。
この問題を例えるなら、中立性に疑問を呈され批判をされて報道機関から取材を受けていた警察の大幹部が、批判している報道機関社に対して、「取り締まってもあげてもいいんだけど」と発言するのと同じことだ。
これが警察の大幹部だったら、中立性を疑われた批判の矛先を鈍らせるため、中立性をかなぐり捨てて警察権力を濫用して脅しをかけた発言であるとして、強烈な批判を浴びたはずだ。
にもかかわらず、今回の発言にはさほど世間の注目が集まらない理由は、東京労働局がもつ権限が知られていないからだろう。
東京労働局の下にある労働基準監督署が、労働基準法違反の問題については警察と同じような逮捕・権限をもっている(司法警察事務を担う)。
   「労働基準監督署の役割」(厚生労働省作成)より
上記の図のように、労働基準監督署は、臨検監督(監督指導)にとどまらず、重大・悪質な事案については、取調べなどの任意捜査はもちろん、捜索・差し押さえ、逮捕などの強制捜査の実施主体になり、犯罪捜査に係わる強力な権限がある。
要するに、労働基準法に関する警察官の役割を担う組織なのだ。
この強力な権限をもつ組織の大幹部が、取り締まられる可能性のある対象者(報道機関)に対して、取り締まられたくなかったら黙っていろと、脅しをかけた発言としか捉えられないのが、今回の発言だ。
上記報道によれば、勝田局長は発言の真意を問われた際にも、以下のように述べているという。
「発言の真意をただした記者に、「みなさんの会社も労働条件に関して真っ白ではないでしょう」と言及。テレビ局を例に、「長時間労働という問題で指導をやってきています。逐一公表していませんけど」とも述べた。」
これは、要するに「ネタはあるんだよ、いつでも取り締まれるぞ(黙っていろ)」という脅し文句だ。
この勝田局長の発言は、裁量労働制に関する野村不動産への特別指導に関して、安倍政権に有利な行政運営が行われたのではと、行政の中立性について疑問が呈されている問題だ。詳しくは野村不動産における裁量労働制の違法適用に対する特別指導―隠されていた労災認定と、特別指導の不透明さ(上西充子)を参考にして欲しい。
要するに、行政の中立性に疑問を呈する報道機関の取材に対して、司法警察権力をも利用し報道機関に対して脅しをかけたのが今回の勝田局長発言だ。本来あるべき行政の中立性・公正さもかなぐり捨てており、完全に常軌を逸している。
○本来期待される役割りは?
長時間労働が蔓延する日本社会では、労働基準監督署の仕事ぶりが不十分で本来果たすべき役割を果たしていないという根強い批判がある。
私に限らず、常日頃から、多くの方が組織としての労働基準監督署の仕事ぶりには強い不満を持っている。もちろん、監督官個人でみれば頑張っている方も沢山いるが、組織全体としての仕事ぶりは全く満足できない。
世間に蔓延している労働基準法違反の犯罪行為(例えば、残業代不払いなど)が放置され、結果として長時間労働により命まで落とす方があとを絶たない現状を踏まえれば、当然だろう。
その要因には、圧倒的な人手不足の問題もあるので、現場の監督官個人の問題で済ませられない。厚生労働省全体で受け止めるべき課題に他ならない。だからこそ、監督行政の機能不全という現状について、「働き方改革」における長時間労働是正策としても取りあげられてきた。
そんな中で、厚労省の大幹部が、自らの組織の中立性に関し疑問を呈して取材をする報道機関に対して、口を閉ざさせるために権力を行使するぞと脅したのだ。
本来やるべき長時間労働是正に向けた取組が遅れている中で、自らの理不尽な組織防衛のため司法警察権にも繋がる権力を行使すると脅しをかけるなど、言語道断だ。しかも、これは厚生労働省が安倍政権擁護のために恣意的な情報公開をしているのではないかと批判を浴びている野村不動産の件に関するやりとりで出てきた発言だから、厚生労働省に向けられた世間の厳しい批判も全く無頓着なのだろう。
法治国家であれば断じて許される発言ではないのだ。
こういった発言がなされると、労働基準法違反で今後臨検・指導や送検などされた企業は、世間には労働基準法違反が蔓延する中で、自社にだけこういった対応がなされるのはなぜか、中立性や公正さを疑うのもやむを得ないだろう。 使用者が、指導に従い真っ当な労務管理を目指そうとする意欲をも奪うものだ。
○やるべきこと
この発言を踏まえて、勝田局長本人は、発言の撤回だけではすまされない。
職を辞すだけでも済まされない。
まずはきちんと公の場で発言を撤回し、報道機関のみならず市民へ謝罪して、誤解を解くようにできる限りの努力をすべきだ。自らの発言で疑問を生じさせてしまった行政の中立性・公正さを挽回するには、こういった対応をとる他に途はないだろう(現場で頑張る部下の労働基準監督官のためにも、やるべき)。
そのうえで、勝田局長に対して、組織から然るべき処分がくだされるのは当然のことだ。
また、加藤厚労大臣も、勝田局長本人を処分するだけでは済まされない。
末端職員では無く大幹部からこういった発言が軽々しくでてくるのは、この間の厚生労働省データ偽装問題にみられる、加藤大臣を筆頭とする不誠実極まりない対応に見られる本音が垣間見られると受け止められても致し方無いだろう。
労働局が担う仕事は、人の命に係わる問題を取り扱うだけでなく、重大な国家権力の行使である犯罪捜査に係わるものだ。その重みを踏まえて、誠意ある対応を期待したい。 
 4/3  
「是正勧告」発言、東京労働局長の処分検討 4/3
厚生労働省東京労働局の勝田智明局長が、先月の定例記者会見で報道機関への脅しとも取れる発言をした問題で、加藤勝信厚労相は3日、閣議後の記者会見で「通常の不適切発言というよりは、我々の監督指導、権限行使にかかる不適切な発言と認識している。厳正に対処したい」と述べ、処分を検討する方針を明らかにした。
勝田局長は3月30日の会見で、裁量労働制を違法に適用したとして、東京労働局が野村不動産を特別指導した事案について記者から質問された際、「何なら皆さんの会社に行って、是正勧告してもいい」と発言。同日に同省の蒲原基道事務次官から口頭で厳重注意を受け、2日に発言を撤回、謝罪した。
加藤厚労相は「局長という立場での発言としては、はなはだ不適切で遺憾」と語った。 
 4/4  
「行政から報道への脅し」 暴言にメディア各社は反撃を 4/4
○裁量労働制追及する報道各社に「是正勧告」ちらつかせ牽制
3月31日付朝日新聞などによると、裁量労働制を違法適用した野村不動産を特別指導していた厚労省の勝田智明東京労働局長の30日の定例会見で、勝田局長は特別指導の経緯の説明を拒み、これを追及する新聞やテレビ各社に対し、こう開き直ったという。
「何なら、皆さん(報道各社)のところに行って是正勧告してあげてもいいんだけど」。行政の説明責任や報道の役割を矮小化した看過できない官僚の「脅し」発言である。
○メディア企業の長時間労働と報道の役割は別次元の問題
確かに、報道各社は恒常的な長時間職場であり、同局管内では近年、女性記者の過労死があったNHKなど数社が是正勧告を受けている。しかし、それを盾に記者たちの追及を封じ込めようとするのは問題の次元が異なる。
さすがに会見終了後、勝田氏は「是正勧告」などの発言が「不適切だった」として撤回している。
○麻生氏の新聞批判は「政府の広報紙」と勘違いしている証し?
一方、その前日の29日、麻生太郎財務相は「森友の方がTPP11より重大だと考えているが日本の新聞のレベル」と述べた。財務省の責任者として、民主主義の根幹に関わる「森友」文書改ざんへの反省が全く感じられない暴言として野党やメディア、市民団体などから強い批判を浴びた。
大手メディアは報じないが、TPP(環太平洋経済連携協定)に対しては、米国が脱落した後も、農家などから根強い反対があることも忘れてはいけない。新聞もろくに読まない麻生氏は、新聞とは「政府の広報紙」で、政府が重要と思っていることを伝えるのが最も大切な役割とでも、勘違いしているようだ。
こうしたメディアへの「脅し」や「暴言」に対しては、報道各社は社論の違いを超えて結束し徹底的に反撃してほしい。 
 4/5  
厚労省も「ウソと脅しは行政の始まり」状態  4/5
要は、安倍総理に忖度したということです。その挙句に局長は「是正指導してあげようか」と記者を恫喝したのです。
裁量労働制を違法適用していた野村不動産に対する特別指導の経緯の説明をかたくなに拒んできた厚生労働省。異例の特別指導の前に、労働法令違反による是正勧告があったことが改めて確認された。是正勧告のきっかけは男性社員の過労自殺だった。異例の対応には、働き方改革関連法案に盛り込む予定だった裁量労働制の対象拡大への批判をかわす狙いがあったのか。野党は一段と追及を強める構えだ。
野党はなぜ、東京労働局長の記者会見で野村不動産に対する是正勧告への言及があったかどうかにこだわるのか。
2016年9月、野村不動産の50代の男性社員が過労自殺し、特別指導の公表と同じ昨年12月26日に労災認定された。東京労働局が同社の労働実態の調査を始めたきっかけは、男性の遺族が昨春に出した労災申請だった。朝日新聞は3月4日、こうした事実を初めて報じた。
是正勧告の公表を認めると、そのきっかけに社員の過労自殺があり、過労自殺や是正勧告について加藤勝信厚生労働相に報告していたかどうかも明らかにするよう迫られる。加藤氏は3月5日、特別指導の公表時点で過労自殺の事実を知らなかったと取れる内容の国会答弁をしており、この答弁と齟齬(そご)をきたさないように、是正勧告の公表を伏せているのではないか――。野党議員はこうした疑念を深め、追及を続けてきた。
勝田氏は昨年12月25日、裁量労働制を違法適用したとして、同社の宮嶋誠一社長を呼んで特別指導。翌26日に記者会見で公表した。安倍晋三首相が「働き方改革国会」と名付けた今国会の開会直前だった。
異例の公表について野党は、働き方改革関連法案に盛り込む予定だった裁量労働制の対象拡大への批判をかわす答弁の材料にしようとする狙いがあった可能性もあるとみている。 
会見録に書かれた東京労働局長と記者との主なやりとり 4/5
厚生労働省は4日、昨年12月26日と今年3月30日の勝田(かつだ)智明東京労働局長の記者会見録を国会に提出した。会見録に書かれている勝田氏と記者との主なやりとりは次の通り。(発言者名のない回答は勝田氏の発言。原文の一部を省略しています)
○昨年12月26日の主なやりとり
「あの、正式な発表というわけではありませんけれども、わたしから、この記者発表が一通り終わったあと、もう一点お話しする事項がありますので、早く帰るとそれ聞き逃しますので、という予告だけしておきます」
【局長らが一般職業紹介状況など、会見の冒頭で配布した発表資料を説明。その後、昨年12月1日の記者会見で、同26日の次回会見で特別な発表があることを示唆していた】
――(特別な発表を指して)プレゼントの中身は。
「プレゼントもう行く? やります? じゃ、やろっか」
――みなさん待ってます。
「じゃあやりましょう。はい。プレゼントっていうほどいい話じゃないんですけど」
【資料を配り、野村不動産への特別指導について局長が説明】
――労働基準法に基づく立ち入り調査並びに是正勧告ということなんですか。
「是正勧告は労働基準監督署の権限でございますね。各労働関係の労働基準監督署において是正勧告を行っています。私からは、社長に対して特別に、直接の指導を、全社的な指導を行った」
――局長は社長さんに指導で、各事業場に対しては各所轄労働基準監督署から。
鈴木伸宏労働基準部長「それぞれの実態に応じて措置を行っているということは、会社も認めてますけど、個別にどこが何ということに関しては、個別の事案なので我々としてはお話しすることではなくて、今日は、申し訳ないですけれども、特別指導を局長が行ったという事実についてお話しさせていただいたということ」
【中略】
局長「あまり手の内を明かせない部分もある」
――通常、勧告って発表しないですからね。
部長「勧告は発表しません。だから今回は会社が勧告って申してるんで、まあ、その話については、こう、事実として我々としても認めざるを得ない状況にあるかなと思いますけど」
○3月30日の主なやりとり
――個別の是正勧告に関して、(昨年12月)26日の会見を聞くと、是正勧告したというのは、記者の質問に、局長認めてらっしゃるんですけど。
「本当はいけないんだな」
――なぜ、認めたってことでいいんですよね。
「あっいいのか」
鈴木伸宏労働基準部長「うん。是正勧告をしたって話は、お話し申し上げた」
「そうかそうかそれは良いんだな」
――それは、個別のことにはかかわらないんですか。
「でも、もうしょうがないですよね、今回は」
鈴木部長「(特別指導をしたという)頭だけ話すってことにはないと思うので。実態をどう把握したのかっていう過程の中で(是正勧告を)申し上げた」
――是正勧告したということに関しては公表事案というふうに認識していいですね。
鈴木部長「ということだと…」
監督課長「会社が公表しています」
鈴木部長「ええ、会社が」
――ええ、分かりました。別の話ですけど、是正勧告したというのが、黒塗りになっているのはおかしいということですね。
鈴木部長「おかしいかどうかは分からない」
「通常は、是正勧告しても言えないです」
――中身については、あのとき言ってなかったですけど。したということ自体については言ってたんですよ。
「何なら、皆さんの会社に行って、是正勧告してもいいんだけど。各社も」
――それはどういう意味ですか。
「多くのマスコミでも違反が無いわけではないのでね」
――それは、なんか、そういうことはあんまり言わない方がいいと思いますよ。
「それは、あれなんですど」
――冗談でも。
「いろんな会社に是正勧告してます」
――知ってますよ。
「いろんな会社にやってます。でも、それは、個別には申し上げられません」
――では、あのときは何故公表したんですか。
「だから、あの時は裁量労働」
――特別指導だから、言わざるを得ない事実だからってことですね、ただ、その中身については、当然あの時も言ってないし、そこで線引きをしたということですね。そういう認識でいいですね。
「ええ」
――なんなら、あなたたちの会社のことも、公表するんですよって言うのは。書きますよ、そういう風に。
「すみません、そこは言い過ぎだったと思いますけど。われわれ、例えば、テレビ局の長時間労働という問題で様々な指導をテレビ局の皆さんに集まってもらってやってます。そういった問題について、逐一公表はしてませんけれど、それぞれ個別に問題があれば、それぞれいろいろやってますという状況だということをお話ししたかっただけです。それ以上の他意はありません」
【中略】
――話が戻って大変恐縮なんですけど、確認なんですけど、書くかどうか判断しなくちゃいけないので聞くんですけど、局長はさっき「皆さんの会社にも是正勧告して差し上げてもいいですよ」との発言なんですけど、もう一度、なんで言ったか説明してもらえますか。
「いろんな会社が、勧告等を受けているということを、言っただけです。他意はありません」
――でも、是正勧告を受けているということは、法違反があると言うことですよね。
「すみません。マスコミ関係でも、受けてらっしゃる社もいくらでもありますので」
――要するに、野村不動産について、いろんな質問したことで、聞いたら、マスコミ各社に入りますよっていうことですか。
「まったくそういう意味ではありません。いろんな会社がたくさん是正勧告を受けているっていうことを言いたかっただけです」
――そうではないんですね。他意なく、何故そういう発言をしたのですか。
――そうやって言えばいいですよね。
「言葉足らずで申し訳ありません」
鈴木部長「我々が逆になぜ是正勧告をなぜ公表しないのかと言われることが多くて、そういう時のフレーズとしては、言えませんっていうことで、いっぱい受けているところがあって。個別の企業として言われるのは良くないですよねって話の流れでしゃべったものであって」
「どこの会社でもあるんですよ。そういう点で、みなさんの会社も労働条件に関して、決して真っ白ではないでしょうっていう話だけのつもりです」
――それはそうですけど、それはますますおかしな話になって。
――鈴木さんの論理でいうと、一般の時にもそういうことを言うってことですか。
鈴木部長「逆です。だから言わないっていう話です。普段言わないときの理屈の話をされたんだなって思ったんですけど」
「だから言わないんですっていう話なんです」
――関係ないじゃないですか。是正勧告と。
「だからなぜ是正勧告を言わないのっていう話の中で私は言ったつもりだったんです」
――全然理屈が通ってないですよ。どういう理屈なんですか。
「野村については、是正勧告のやったことが」
――つまり公権力の行使者が、こういうところのやり取りの中で、あなたの会社に対して公権力を行使しますよっておっしゃったわけですよ。それは極めて問題がある発言ですよ。
――なぜそれを言ったんですか。
「それは、何で是正勧告を公表しないかという話について、みなさんあるんで、それは全部行使したら、同じようにあるんですよっていう話だけだったつもりだったので」 
 4/11  
東京労働局長を更迭 厚労省、是正勧告発言などで  4/11
厚生労働省は11日、報道各社への「是正勧告」発言などが問題となった東京労働局の勝田智明局長を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とし、更迭する人事を発表した。
処分理由として同省は「不適切な発言で国民の信頼を著しく損ね、国家公務員法に規定する信用失墜行為の禁止に違反した」としている。勝田氏は同日付で官房付に異動した。
勝田氏は3月の定例記者会見で、同労働局が2017年12月に野村不動産に特別指導をした経緯などについて質問された際、「皆さんの会社に行って是正勧告してもいいんだけど」などと脅しとも取れる発言をした。
17年12月の会見では特別指導に関する発言を「プレゼント」と表現した。一連の発言が批判を浴びたことを受け、同省は処分を検討していた。  
「是正勧告」発言、なお火種野党、東京労働局長の処分「甘い」  4/11
報道各社への「是正勧告」発言が問題となった東京労働局の勝田智明局長に対する処分内容に関し11日、野党から一斉に「軽すぎる」と批判の声が上がった。厚生労働省は同日、勝田氏を減給10分の1(3カ月)の懲戒とし、更迭して官房付に異動させる処分を発表している。今国会最大の焦点の働き方改革関連法案の審議に向け、なお火種が残っている。
立憲民主党の枝野幸男代表は11日の衆院予算委員会で、勝田氏に対する処分内容が軽すぎるのではないかと追及した。加藤勝信厚生労働相は「降任させるということだから、厳しい処分の中身と考えている」と語った。
枝野氏はこの後、国会内で記者団に「大甘の処分でいいと本当に思っているのなら、こんな人たちに労働時間規制を緩めさせることは到底認められない」と批判。働き方改革法案を巡る、政府への対決姿勢を強める構えを前面に出した。
希望の党の玉木雄一郎代表も記者団に「今回の処分は軽いと言わざるを得ない」と批判。民進党の那谷屋正義参院国会対策委員長は記者会見で「降格で本当にすむのかと疑問に思う」と述べた。
共産党の穀田恵二国対委員長は記者会見で「更迭は当たり前だが、野村不動産社員の過労死に関する経緯を明らかにしない厚労相が辞めて当然だ」と加藤氏の責任にも踏み込んだ。
政府が勝田氏の問題発言から約2週間で更迭したのは、働き方改革関連法案の今国会での成立に向け、早期の事態収拾を図ったためだ。厚労省は処分理由を「不適切な発言で国民の信頼を著しく損ね、国家公務員法に規定する信用失墜行為の禁止に違反した」と説明している。
勝田氏は3月30日の記者会見で、裁量労働制を違法適用した野村不動産に特別指導した経緯を質問された際に「皆さんの会社に行って是正勧告してもいいんだけど」と述べた。報道機関への脅しとも取れる発言で、与野党から問題視する声が強まっていた。17年12月の会見では特別指導を「プレゼント」と表現したと取れる発言もしている。 
 
 
 
 
 


2018/4