加計疑惑 愛媛県職員は柳瀬さんに会う

愛媛県職員文書がありました
柳瀬さんと面会

柳瀬元首相秘書官  開き直って逃げ切れるか 
真っ黒けの状況証拠 でも「証拠」になりません
忖度 真っ暗闇


「首相案件」文書  
         4/104/114/124/134/144/154/164/174/184/19〜
参考人招致  5/10
柳瀬元首相秘書官
加計学園疑惑 2017 
 
  
 〜4/9
 
加計でも「文書改ざん」指摘 3/16
 内閣府が今治市に指示?「確認のコンタクトだけ」と反論
森友学園に続いて、加計学園をめぐる文書でも改ざん疑惑だ。森友学園の問題では財務省の文書が改ざんされたが、今回改ざんが疑われているのは、加計学園が獣医学部を設置する今治市の文書。
書き換えたのは今治市だとみられるが、背景には内閣府の指示があったと見る向きもあり、野党は「安倍総理のお友達案件」(希望の党・今井雅人衆院議員)だとして追及する構えだ。
改ざんが疑われているのは、今治市職員が内閣府で行われた獣医学部設置に関するヒアリングに出席した際の出張報告書にあたる15年6月8日付の「復命書」。開示請求で16年12月に開示された内容と17年8月に開示された内容とで差分があることが、3月9日発売の日刊ゲンダイ(10日付)や3月15日発売の週刊文春(22日号)の報道で問題化した。
16年12月開示のバージョンは、別添資料を除くと全4ページ。そのうちヒアリングの出席者や議事要旨などが「のり弁」と呼ばれる黒塗りの状態だ。17年8月開示バージョンでは、黒塗りの部分こそないものの、全体で2ページしかない。副市長以下の決裁印の位置や数も異なっている。
内閣府は、このヒアリングの内容を議事要旨として作成し、内容に誤りがないかを今治市を含む出席者に確認している。
文春記事では、今治市が
「内閣府からの確認作業に基づき、過去に部分開示決定を行った復命書について内容を精査し、聞き取り間違いやニュアンス間違いを正し、古いものとセットで、同日(編注:確認作業が行われた17年3月6日)付で書類作成し、保管していたものです」
と回答したとして、「事実上書き換えを認めた」と報じていた。
この件は18年3月15日に野党6党が行ったヒアリングでも問題化。内閣府の塩見英之・地方創生推進事務局参事官は
「そういう報告用の文書に対して、国の立場から何か申し上げる、指示するということは一切ない」
と反論。梶山弘志地方創生相も3月16日の記者会見で、問題の復命書は
「今治の条例、規則にのっとって今治市が作成した」
とした上で、内閣府から今治市への指示の有無について
「その(議事要旨の)確認を行うためのコンタクトだけだったとうかがっている」
と述べた。  
 
 
●「首相案件」文書

 

「首相案件」文書の内容 4/10
愛媛県の中村時広知事が10日の記者会見で「職員が作成したメモ」と認めた

獣医師養成系大学の設置に係る内閣府藤原次長・柳瀬首相秘書官との面談結果について   27.4.13   地域政策課
4/2(木)、獣医師養成系大学の設置について、県地域政策課長・今治市企画課長・加計学園事務局長らが内閣府藤原次長及び柳瀬首相秘書官らとそれぞれ面談した結果は、次のとおり。
藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11:30
○要請の内容は総理官邸から聞いており、県・今治市がこれまで構造改革特区申請をされてきたことも承知。
○政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。
○そのため、これまでの事務的な構造改革特区とは異なり、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。
○国家戦略特区は、自治体等から全国レベルの制度改革提案を受けて国が地域を指定するものであるが、風穴を開けた自治体が有利。仮にその指定を受けられなくても構造改革特区などの別の規制緩和により、要望を実現可能。
○今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開始。
○ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい。
○提案内容は、獣医大学だけでいくか、関連分野も含めるかは、県・市の判断によるが、幅広い方が熱意を感じる。
○獣医師会等と真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応に加え、ペット獣医師を増やさないような卒後の見通しなどもしっかり書きこんでほしい。
○かなりチャンスがあると思っていただいてよい。
○新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、トーンが少し下がってきており、具体性に欠けていると感じている。
柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15:00
○本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい。
○国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。現在、国家戦略特区の方が勢いがある。
○いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件。
○四国の獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生獣医師確保の観点から、農水省・厚労省も歓迎する方向。
○文科省についても、いい大学を作るのであれば反対しないはず。
○獣医師会には、直接対決を避けるよう、既存の獣医大学との差別化を図った特徴を出すことや卒後の見通しなどを明らかにするとともに、自治体等が熱意を見せて仕方がないと思わせるようにするのがいい。 
 
 4/10

 

加計文書 「ゼロ回答」にいら立ち 愛媛知事明言避ける 4/10
加計学園が愛媛県今治市に岡山理科大獣医学部を新設した計画を巡る政府と地元自治体のやりとりを記録した文書の存在について、中村時広知事は10日、記者会見で、内容の詳細については「コメントできない」と明言を避けながらも、「職員の書類は信頼している」と暗に認めた。国に対しては「県は県の立場で自分たちのことはオープンにする。(国は)国の方で丁寧に説明してほしい」と要請した。一方、今月に開学した同学部の1期生や地元市民からは憤りや不安の声が聞かれた。
午後5時、記者会見場となった愛媛県庁本館3階の知事会議室。集まった約50人の報道陣の前に現れた中村知事は会見冒頭、硬い表情で獣医学部の設置の経緯を語り始めた。「大学の誘致は今治市にとって長年の悲願だった」と強調した上で、文書については「職員が備忘録のために作った」と明かした。会見中、知事はメモなどを見ずに終始顔を上げて質問に応じた。
柳瀬唯夫首相秘書官(2015年4月当時)が「首相案件」と述べたことに質問が集中したが、それを記した文書に関しては「中身についてはコメントできない」などと答えるにとどめた。ただ「県庁の職員は本当に真面目で、上げてきた書類は全面的に信頼している」と強調。「報告のために記述したのは間違いない」と断言した。
文書について国から非公表を求める働きかけや調整があったかと問われると、「ない。全くない」と語気を強めた。
地元今治では、文書の存在や知事の説明に憤りの声も上がっている。これまで県に同学部誘致関連の公文書を情報公開請求してきた市民団体「今治市民ネットワーク」の村上治共同代表(71)=同市=は「僕たちがうそをつかれていたということだ」。情報の開示に際し、同県の担当者から3月末、「(15年4月2日の出張復命書は)軽易なものなので廃棄した」と説明を受けたといい、「隠れていたものがいよいよ姿を現した。ほとんどのことはちゃんと記録されているはずで、もはや公開しない理由は何もない」と改めて情報公開を求める考えだ。
獣医学部のある今治キャンパスでも、女子学生(19)は「ツイッターでいろいろ書かれると思うと怖い。こうして騒がれると浪人した方がよかったのかなとも思ってしまう」と動揺を隠せないでいた。一方、神奈川から来た女子学生(18)は「小学生の時から獣医になることを目指してきたので自分の意志を貫きたい」と力強く話した。
市民の受け止め方も複雑だ。元教師の女性(77)は「忖度(そんたく)のある、なしは推測でしか言えないが、責任を取るべき人が口を開かないと決着しないのでは」と話す一方で「獣医学部は開学しているので、学生に影響のないことを願う」と話していた。
文部科学省も対応に追われた。専門教育課はコンピューターの同課の共有フォルダーを調査したが、見つからなかった。さらに当時の課長と課長補佐から聞き取りをしたが、「記憶にない」との回答だったという。松永賢誕課長は報道陣に「当面は共有フォルダーを調べ、必要に応じて(調査対象を)広げたい」と話した。
省内には困惑した空気が広がる。ある幹部は「今さら「首相案件」と言われても、大学の認可は覆らない。特区のプロセスで何があったのかは内閣府が検証すべきだ」。別の中堅職員は「文書の文言は(文科省内で発見された文書の)「総理のご意向」と符合している。文科省と愛媛県が似たような記録を残したのは、単なる偶然では説明がつかない」と憤る。
野党6党は午後5時から国会に内閣府や文科省などの担当者を呼んでヒアリングし、「安倍晋三首相の主導だったことは明らか」「官邸を守らず、真実を明らかにして」と厳しく批判。愛媛県の中村時広知事が文書の存在を認めたと伝わると、野党側は「(首相秘書官だった)柳瀬唯夫氏との面会があったことは間違いない」「反論できないなら事実と等しい」などと攻勢を強めた。希望の党の今井雅人衆院議員が「11日の衆院予算委員会では「確認中」との答弁は許されない」と詰め寄ると、内閣府の塩見英之参事官は「精いっぱい確認作業を進めたい」と言葉少なだった。
元文部官僚で京都造形芸術大の寺脇研教授は「秘書官が面会を認めなかったのは首相の関与を隠すため。一般的に首相が関与していなければ面会するはずがない。秘書官が獣医学部新設を後押ししていたことを昨年からごまかし続けてきたことになり、獣医学部の正当性が揺らぐ。今の状況に官僚たちはうんざりしている。安倍首相は総辞職を選択するか、首相を支える今の体制を抜本的に見直さなければ、官僚機構は崩壊するだろう」と憤った。 
加計文書 「首相案件」愛媛県側認める 面会の秘書官発言 4/10
愛媛県の中村時広知事は10日、県庁で記者会見し、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)による国家戦略特区を利用した獣医学部新設について、2015年4月2日に柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会した同県職員が、柳瀬氏から「首相案件」と説明を受けていたことを認めた。職員は会談内容を備忘録として記録していたが、現在は残っていないという。安倍晋三首相はこれまで計画への関与を否定してきたが、国会で再び問題になるのは確実だ。
加計学園の加計孝太郎理事長は首相の親友。同学園による愛媛県今治市での獣医学部新設について、内閣府が文部科学省に「総理の意向」と早期開学を促した文書が昨年5月に判明するなど、首相と計画との関連が国会で問題になってきた。
政府が国家戦略特区に選定する過程で、愛媛県、今治市の職員と加計学園幹部が15年4月、首相官邸で柳瀬氏と面会していた可能性が浮上。柳瀬氏は昨年7月、国会で面会を否定した経緯がある。
しかし、朝日新聞は10日朝刊で、柳瀬氏が県職員らに「本件は、首相案件」などと発言したことを記した文書を写真付きで報道。これを受けて中村氏が庁内を調べたところ、職員が「間違いなく自分で書いたものだ」と認めた。会議に参加し、口頭報告のため内容を記録したという。
共同通信が入手した文書によると、柳瀬氏との面会より前に、首相と加計氏が会食した際、下村博文文科相(当時)が「加計学園は課題への回答もなくけしからん」と述べたことが話題になった。学園幹部はこのことに言及し、対策について柳瀬氏に意見を求めた。柳瀬氏からは「国家戦略特区の提案書とあわせて課題への取り組み状況を整理して、文科省に説明するのがよい」との助言を得たという。
また、同じ15年4月2日、内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)との面会では、藤原氏から「要請の内容は総理官邸から聞いている」「政府としてきちんと対応しなければならない」などの発言があった。
中村氏は会見で、職員は既にメモを破棄しており、データも残っていないと説明した。文書が報じられたことについては、備忘録を基に文科、農林水産両省や内閣府を訪問した際に「置いてきた可能性は否定できない」と述べた。文書の内容には「真面目な職員が書いた」と自信をにじませた。
これに対し、現経済産業審議官の柳瀬氏は10日、「国会でも答弁している通り、当時、首相秘書官として日々、多くの方々にお会いしてきたが、自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」とのコメントを発表した。中村氏の記者会見後も、経産省内で「テレビを確認したが、朝のコメントの通り」と記者団に語った。
首相は昨年7月24日の衆院予算委員会で、計画を知った時期について「17年1月20日」と説明した。しかし、今回判明した文書が事実なら、首相は15年4月以前に計画を認知していたことになる。野党は真相解明のため、柳瀬氏らの国会招致を求めている。 
「首相案件」文書、愛媛知事「備忘録」と存在認める 4/10
学校法人「加計(かけ)学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設計画で、同県の中村時広知事は10日、県や市の職員が2015年4月に首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会したとする文書について、県職員が報告のための備忘録として作成したものと認めた。文書には柳瀬氏が「本件は、首相案件」と述べたと記されている。11日の衆院予算委員会の集中審議で野党側は追及する方針。
中村知事は朝日新聞の報道などを受けて10日、15年4月2日に首相官邸を訪問した職員ら計4人から聞き取り調査を実施。うち1人が文書について「自分が書いたもの」と認めた。「(知事への)口頭報告のために作ったメモ」という。
記述の真実性については「職員が文書をいじる必然性はまったくない。全面的に信頼している」と強調。柳瀬氏が10日、「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」などと文書で発表したことについては「コメントできない」と述べた。
知事自身が報告を受けた際、職員の文書に「首相案件」の記述があったかは「覚えていない」としたが、「国全体が岩盤規制を崩す動きをしていると受け止めた」と振り返った。
一方、中村知事は文書自体は報告用に作ったメモで公文書ではないとし、庁内には現時点で存在を確認できないとした。「何かが決まればきっちり公文書として残す」としつつ、今回の文書は「メモで保存義務がない。不必要と判断したら廃棄する」と説明。調査は続けるという。ただ、文部科学、農林水産両省や内閣府への説明の際に文書を示して配布した可能性は「否定できない」と話した。 
加計学園文書「県職員が報告のため作成」愛媛県知事 4/10
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、愛媛県や学園の関係者らが官邸を訪問した際に記された文書が残されていたことについて、愛媛県の中村知事は10日夕方、会見を開き、「文書は会議に出席した県の職員が報告のために作成したものだ」と述べて文書は県が作成したものであることを認めました。
加計学園の獣医学部新設をめぐって、国家戦略特区に提案される2か月前の平成27年4月2日に愛媛県や今治市、それに学園の関係者が、官邸などを訪れた際の文書が残されていることがわかり、県は詳しい調査を進めています。
NHKが入手した文書には当時、総理大臣秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官との面談結果についてという表題で、獣医学部新設に向けたアドバイスを受けたことなどが記されています。
この中で柳瀬氏は「本件は首相案件となっている。自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件」などと発言したと記されています。
愛媛県の中村知事はこれまでの調査結果について、10日夕方記者会見を開き、公表しました。
この中で、文書については、「この会議に出席した県の職員が報告するための備忘録として書いたものと判明した」と述べて、県が作成したものであることを認めました。
一方、柳瀬氏の名前が記されていることについて、「面会の相手先のことはコメントできない」としたうえで、内容については「職員の報告を全面的に信じている」と述べました。
そして、文書は、報告のためのメモであり、保管義務はなかったとして、現時点では見つかっていないと述べるとともに、引き続き調査する考えを示しました。
学校法人「加計学園」の獣医学部新設に関連する文書をめぐり愛媛県の中村知事が会見したあと、柳瀬経済産業審議官は記者団の取材に対し、「さきほど会見を見ましたが、けさの私のコメントのとおりです」と答え、愛媛県の職員らとの面会を改めて否定しました。 
「首相案件」文書、存在していた、愛媛知事認める 秘書官「お会いしたことない」 4/10
学校法人「加計学園」が新設した獣医学部をめぐり、新たな展開だ。愛媛県や今治市、学園幹部らが2015年4月に柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会した際、愛媛県が作成したとされる面会記録の存在を朝日新聞が報じ、愛媛県の中村時広知事が、その存在を認めたからだ。
面会記録では、柳瀬氏が「本件は、首相案件」だと発言したとされ、野党側は安倍晋三首相「加計ありき」の意向を示す傍証だとして攻勢を強めたい考え。柳瀬氏は面会の事実自体を否定する半面、中村氏は「出席したものの報告のために記述したというのは間違いない」と話しており、発言内容以前の、面会の有無の段階で主張が対立している。
朝日新聞は18年4月10日朝刊の1面トップ(東京本社最終版)で面会記録の存在を「政府関係者に渡っていた文書を朝日新聞が確認した」などと文書の写真つきで報じた。写真から判別できる範囲だけでも、文書には柳瀬氏の発言として
「本件は首相案件となっており、内閣府藤原次長(編注:当時、地方創生推進室次長だった藤原豊氏)の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい」
「いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件」
といった記述が確認できる。
この文書をめぐり、中村知事は4月10日17時から会見。文書の現物は、電子ファイルを含めて確認できなかったとした。
「当時、この会議に出席した職員が、まさにその口頭報告のために作ったメモが、この文書の実態。この文書は保管義務がなく、今日の担当部局の調査でも、文書そのものは愛媛県庁内には、この段階では確認できていない。「ない」ということだ」
一方で、面会した職員がヒアリングに対して、文書を「備忘録」として作成したことを明かしたという。
「しかし、ひとりひとりの担当職員に、わたしも直接聞いた。「新聞に出ているこの文書はどうなのか」という確認をしたところ、当時担当した職員が出席した会議の口頭説明のための備忘録として書いた文章であるということが判明した」
中村氏は
「言えることは、県庁の職員は本当に真面目で、しっかりと出席したものの報告のために記述したというのは間違いない」
とも話し、県職員が柳瀬氏と面会したことを確信している様子だ。
一方の柳瀬氏は、今回の朝日新聞の報道を受けてコメントを発表。
「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」
などと、17年7月の参院予算委員会での答弁と同様、面会の事実自体を否定した。
4月11日には、森友学園をめぐる文書改ざんの問題で衆院予算委員会で集中審議が予定されている。今回の「首相案件」問題もクローズアップされるのは確実だ。ただ、中村氏は
「私どもの立場としては長年の悲願であった今治市の願いがかなったということで、獣医学部がオープンしたことは歓迎している」
などとして獣医学部開設を歓迎する立場だ。安倍首相の意向が影響したか否かについても、
「分からない、コメントのしようがない。審査、それから認可の決定、ここは我々は全く関与していない。これはお願いする立場で、それが認められて新設したら、「さあどうしようか」「今回認められて良かったな」「悩みがひとつ解決するかもしれないね」という受け止め方。国の状況については、私はうかがい知ることはできない」
とするにとどめている。「首相案件」発言が仮にあったとすれば、柳瀬氏の「忖度」だったのか、それとも「総理の関与」だったのか。野党側がこのあたりを追及できるかは不透明だ。 
「柳瀬秘書官発言」文書に安倍首相と加計理事長が会食の記述 4/10
加計学園の獣医学部新設を巡り、愛媛県が作成した柳瀬唯夫首相秘書官(当時)との面会記録に、安倍晋三首相が加計孝太郎・加計学園理事長と会食した際の記述があることが、「週刊文春」の取材でわかった。
記録によれば、2015年4月2日、柳瀬秘書官は首相官邸で、愛媛県地域政策課長や今治市企画課長、加計学園事務局長らと面談し、次のように発言したという。
<加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ、今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよいとの助言があった>
安倍首相は、昨年夏、国会で次のように答弁していた。
「(加計理事長からは)『獣医学部を作りたい』、さらには『今治市に』といった話は一切ございませんでした。(学部新設の計画は2017年)1月20日の国家戦略特区諮問会議で私が知るにいたった」
面会記録に記載された内容が事実とすれば、安倍首相は加計学園の獣医学部新設計画について、2015年4月以前の段階で既に知っており、国会答弁は虚偽だったことになる。
柳瀬氏は面談自体を否定するコメントを出しているが、愛媛県の中村時広知事は、記者会見で記録を県職員が作ったことを認めている。
記録に名前が登場する下村博文文科相(当時)を電話で直撃すると「(文書を)読んでいないので、コメントできません」とし、改めて文書でも確認を求めたが、締切までに回答はなかった。 
「『首相案件』ってのを、私も長く国会議員をやったり政府に入ったりしていますが、めったに聞かない言葉だ」 4/10
石破茂自民党・元幹事長
これは国会内で石破氏が記者団に語ったもの。さらに「愛媛県はそんなことやったって何にも得るものはない」「愛媛県としてみれば、知事も県職員も、行政はきちんと公平、公正に執行されるものであり、きちんと記録は残しているのだということで言っている」と愛媛県の立場を擁護し、「『そんなことは言っていない』ということは、当然、検証責任は政府にある」と突きつけた。 
「要請の内容は総理官邸から聞いている」 4/10
藤原豊経済産業審議官・元内閣府地方創生推進室次長
東京新聞も朝日新聞と同日にスクープ記事を発表している。2015年4月の面会に同席した藤原豊氏が「要請の内容は総理官邸から聞いている」と発言し、「国家戦略特区の手法を使いたい」と持ちかけていたことが判明した。藤原氏の発言は、朝日新聞がスクープした面会記録にも掲載されている。特区事業を所管する内閣府から自治体に申請を持ちかけることは極めて異例のことだ。
安倍晋三首相は、昨年の7月24日、衆院予算委員会で加計学園の加計孝太郎理事長からは「獣医学部を作りたい」といった話は一切聞いたことがなく、学部新設の計画は2017年1月の国家戦略特区諮問会議で初めて知ったと断言していた。しかし、2015年4月に作成された文書に「首相案件」「総理官邸から聞いている」「安倍総理と同学園理事長が会食した際に〜」などと記されていた。
面会記録に記載された内容が事実であれば、安倍首相は加計学園の獣医学部新設計画について、2015年4月の段階で既に知っていたことになり、国会答弁は虚偽だったことになる。 
「本件は、首相案件」 4/10
柳瀬唯夫経済産業審議官・元首相秘書官
学校法人加計学園が愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画について、2015年4月、愛媛県や今治市の職員、学園幹部が当時の柳瀬唯夫首相秘書官らと面会した際に愛媛県が作成したとされる記録文書が存在することが明らかになった。文書には柳瀬氏が面会で「本件は、首相案件」と発言したと記されている。
また、文書には「加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があった」とも記されていた。
柳瀬氏は昨年7月25日の参院予算委員会で、この面会について「私の記憶する限りはお会いしていない」と繰り返し答弁していた。今回も「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」(産経ニュース 4月10日)とあらためて面会を否定するコメントを発表し、朝日新聞が報じた文書の内容を完全否定した。 
加計文書 柳瀬唯夫元秘書官の否定コメント 4/10
学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)による国家戦略特区を利用した獣医学部新設を巡り、2015年4月2日に当時首相秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官が愛媛県の担当者らに「首相案件」と述べたと記載された文書が存在するとの一部報道を受け、柳瀬氏は10日、否定するコメントを発表した。

平成30年4月10日 
経済産業審議官 柳瀬唯夫
朝日新聞等の報道に関しまして、以下のコメントをさせていただきます。
国会でも答弁していますとおり、当時私は、総理秘書官として、日々多くの方々にお会いしていましたが、自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません。
自分の総理秘書官時代には、国会でも答弁していますとおり、50年余り認められていなかった獣医学部の新設がどうなるかという制度論が議論されており、制度を具体的にどこに適用するかという段階ではありませんでした。実際、その後、獣医学部新設を追加規制改革項目として、取り上げるかどうかについては、いわゆる「石破四原則」の決定により、検討が開始されることになり、翌年の平成28年11月に、獣医学部新設が国家戦略特区の追加規制改革事項として、決定されたと認識しています。
具体的な地点の選定手続きは、私が総理秘書官の職を離れてかなり時間がたってから始まり、今治市が特区を活用して、獣医学部新設を行う規制改革が決まったのが平成29年1月だったと認識しています。
したがって、報道にありますように、私が外部の方に対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはあり得ません。 (以上)  
面会時に「首相案件」 加計幹部らに首相秘書官 4/10
学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が愛媛県今治市に国家戦略特区で開設した獣医学部をめぐり、県と市が特区を申請する前の二〇一五年四月二日、自治体や学園の幹部ら一行が首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時、現経済産業審議官)と面会した際、柳瀬氏が「本件は首相案件」と発言していたことが政府関係者への取材で分かった。
一行はこの日、内閣府で藤原豊・地方創生推進室次長(当時、現経済産業省貿易経済協力局審議官)とも面会し、藤原氏から「要請内容は総理官邸から聞いている」と伝えられたことが明らかになっている。学部新設計画は当初から「首相案件」とされ、実現に向け、首相周辺や内閣府が積極的に関与した疑いが強まった。
政府関係者によると、県や市の担当課長と学園の事務局長らは藤原氏と面会した後、柳瀬氏を官邸に訪ねた。柳瀬氏はまず、「本件は首相案件になっており、内閣府の藤原次長のヒアリングを受ける形で進めてほしい」と伝えたという。柳瀬氏はその手法として「国家戦略特区か構造改革特区か要望が実現するのであればどちらでもいいが、国家戦略特区のほうが勢いがある」と活用を勧めた。安倍政権が一三年に導入した国家戦略特区は、構造改革特区に比べ、事業を決定する諮問会議の議長を務める首相の意向が反映されやすい。
内閣府の藤原氏も面会で「国家戦略特区で突破口を開きたい」と一行に伝えたとされ、首相官邸の意向を受けていた可能性がある。
また柳瀬氏は面会で「日本獣医師会と直接対決を避けるよう、既存の獣医大学との差別化や卒業後の見通しなどを明らかにするのがいい」と助言。「自治体が熱意を見せて仕方ないと思わせるようにするのがいい」と述べ、学部新設を念頭に突っ込んだアドバイスをしたとされる。
政府関係者によると、柳瀬氏と藤原氏の主な発言は愛媛県の担当者が作成した文書に記載されていた。
内閣府のある職員は「自治体の側が特区を申請する前に、国から『国家戦略特区で申請して』と指示することはない」と証言する。
安倍晋三首相は昨年、獣医学部新設計画を知った時期について「(加計学園が国家戦略特区の事業者に決まった)一七年一月二十日」と国会で答弁した。首相が学園の加計孝太郎理事長と四十年来の親友で、頻繁にゴルフや会食をしていることなどから、野党は「もっと以前に知っていたはず」と一斉に批判している。
「本件は首相案件」との発言について、柳瀬氏は二月下旬以降、本紙の二度の取材に「そんなことを言うとは思えない。当時、内閣府の特区の事務局とは何度も話をしていたが、今治市の方と会った覚えもない。今治市が獣医学部をつくろうということは知っていたが、加計学園が獣医学部をやろうとしている話は聞いていなかった」と話した。 
内閣府が戦略特区提案 加計側に「官邸から聞いている」 4/10
学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が愛媛県今治市に国家戦略特区で開設した獣医学部を巡り、県と市が特区を申請する前の二〇一五年四月、自治体や学園の担当者らと面会した内閣府の幹部が「国家戦略特区の手法を使いたい」と持ちかけていたことが政府関係者への取材で分かった。特区事業を所管する内閣府から自治体に申請を持ちかけることは極めて異例とされ、獣医学部の新設計画は当初から「加計学園ありき」で進められた疑いが鮮明になった。
政府関係者によると、この幹部は藤原豊・内閣府地方創生推進室次長(現経済産業審議官)。藤原氏は当時、内閣府で特区事業を事実上取り仕切っており、面会の際、「要請の内容は総理官邸から聞いている」と発言したとされる。官邸側が内閣府に加計学園の獣医学部開設を働きかけた可能性が出てきた。
大学誘致を目指していた県と市は〇七年から一四年まで計十五回、小泉政権が導入した構造改革特区で獣医学部開設を申請してきたが、毎回却下されていた。
藤原氏は一五年四月二日に内閣府で県と市の担当課長、学園の事務局長らと面会した際、「政府として、きちんと対応しなければならない。知恵を出しあって進めていきたい」と述べ、国も獣医学部の新設を支援する方針を伝えたという。
具体的な方策として「これまでの事務的な構造改革特区とは異なり、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい」と自ら提案。「インパクトのある形で、二、三枚程度の提案書を作成していただき、早い段階で相談してほしい」と助言したとされる。
また、新設に反対する日本獣医師会を念頭に「獣医師会との真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴を書き込んでほしい」と助言。具体例として「公務員獣医師や産業獣医師の養成などカリキュラムの工夫」を挙げたという。二カ月後、県と市は国家戦略特区での学部開設を内閣府に申請。提案書には「これまでの国立大学、私立大学と異なり、公共獣医事を担う第三極の獣医学部を新設する」との記載があり、助言に沿った内容になっていた。
内閣府のある職員は「こちらから自治体に特区の申請を指示することは、通常はない。提案書の内容をこちらが指示することもあり得ない」と証言している。
藤原氏は本紙の取材に「役所のルール上、内閣府に聞いてほしい」と答えた。
内閣府地方創生推進事務局は「事務局からどちらか(の特区)に切り替えるといったアドバイスは行っていないと認識している。当時の担当者に確認したところ、『要請の中身は首相官邸から聞いている』との発言はしていないと聞いている」とコメントしている。
<国家戦略特区> 国が指定した地域に限り規制を緩和する制度。第2次安倍政権の目玉政策として2013年に創設され、これまでに「東京圏」「関西圏」など全国で10地域が指定されている。自治体からの提案を国が認証する流れの構造改革特区と異なり、事業を所管する官庁の関与を少なくし、国主導でテーマや地域を決めるのが特徴。
<加計学園問題> 学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、「(早期開学は)総理のご意向」などとする文書が昨年5月、文部科学省から流出した。学園の加計孝太郎理事長は安倍晋三首相の四十年来の友人。国家戦略特区を活用して学部新設を認める過程で、首相周辺や内閣府が働き掛けた疑いが浮上し、「行政手続きがゆがめられたのではないか」と指摘されている。 
 4/11

 

「職員が文書をいじる必然性はまったくない。全面的に信頼している」 4/11
中村時広愛媛県知事
愛媛県の中村知事は朝日新聞の報道を受けて、10日、愛媛県の職員4人から聞き取り調査を実施。うち1人が文書について「自分が書いたもの」「(知事への)口頭報告のために作ったメモ」と認めた。記述の真実性について中村知事は「全面的に信頼している」と強調した。
安倍首相や政府に近いとされる読売新聞も、面会について、出席者の一人が「間違いない」と証言したことを報じている。この出席者によると、2015年4月2日に首相官邸で行われた面会には、県と今治市の職員、加計学園の職員らが参加し、柳瀬氏からは「首相案件」の発言があったという。 
「とにかく全部正直に出す。今治だって国だって、それをやれば全部明らかになる」
中村時広愛媛県知事
『週刊文春』の取材に応えた中村知事は、「とにかく全部正直に出す」と決意を述べた。11日の会見では「国のほうで丁寧に説明してもらいたい。正直に、丁寧にということに尽きる」と述べていたが、まずは愛媛県側が「正直に、丁寧に」説明しようということだろう。
安倍昭恵首相夫人言うところの「男たちの悪巧み」は白日のもとにさらされるのだろうか? 今後の安倍首相の出方が注目される。  
「私が意図していないこと、私的なことについて、私の秘書官が首相の意向を振り回すということはあり得ない」 4/11
安倍晋三首相
安倍首相は11日の衆院予算委員会で、朝日新聞が報じた文書の内容を全面的に否定。柳瀬氏が「首相案件」と発言したとされる記述を否定したことに関しても、柳瀬氏を支持した。これで愛媛県側と首相側の主張が真っ向から対立する異常事態となった。 
加計学園疑惑再燃 / 一連の経緯再検証すべき 4/11
財務省や防衛省・自衛隊などの公文書に関する不祥事が相次ぐ中、今度は加計(かけ)学園疑惑が再燃した。
学園が愛媛県今治市に獣医学部を新設した計画が国家戦略特区制度の認定を受けたのは昨年1月。その2年近く前の2015年4月に、当時安倍晋三首相の秘書官だった柳瀬唯夫現経済産業審議官が「首相案件」と述べたと記す文書が存在していたと一部で報じられた。
愛媛県の中村時広知事は「備忘録」とする一方、県や今治市の職員が官邸で柳瀬氏と面会したことを事実上認めた。備忘録とはいえ「間違いなく担当者が作成した」とも述べている。文書は特区制度の審議前の段階で「加計学園ありき」の筋書きがあったことをうかがわせる。
学園の加計孝太郎理事長は、首相の数十年来の「腹心の友」で、度々ゴルフや会食を共にする間柄。学園と愛媛県、今治市は2007年から14年まで計15回、構造改革特区で新設を申請してきたが、全て却下されてきた。文書の存在で、首相が関与していたのか、それとも官僚が首相に忖度(そんたく)してのことなのかが再び問われる。
報道によれば、文書は15年4月2日に県や市、学園の関係者らが官邸を訪れ、面会した柳瀬氏の発言を県職員が記録したとされる。柳瀬氏の「主な発言」の書き出しに問題の「本件は首相案件」とある。
さらには「国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、要望が実現するのであればどちらでもいいと思う」「現在、国家戦略特区の方が勢いがある」と記載している。新設計画は戦略特区諮問会議の認定、文部科学省の大学設置審の答申を受け今春開学した。とりわけ特区審議では、文書が示すような流れで進められたとの疑いを持たざるを得ない。
文書は保管義務がなく、県庁内では確認できなかったという。柳瀬氏はこの日の面会に関し、昨年7月の参院予算委員会で「会った記憶はない」などと答弁。報道を受けたコメントでも改めて否定した。
加計学園問題では、特区担当の内閣府が「総理のご意向」などと文科省に早期対応を迫った文書が見つかり、前川喜平前文科次官が首相側近からの働きかけなどで「行政がゆがめられた」と証言。安倍首相が学園の特区事業者認定をするまで、学部の新設計画を知らなかったと答弁したことにも疑問符がついたままだ。そうした疑問に対して政府は何ら根拠も示さず、「記憶にない」「記録がない」とことごとく否定し、解明にも背を向けてきた。
15年4月の官邸訪問もその一つだった。文書は大学誘致を進めたい一心の愛媛県職員の手によるもの。柳瀬氏の発言を聞き逃すまいと書き残したはずだ。一連の経緯を再検証する必要がある。ただ、国会や国民を欺いてきた政府の調査では無理がある。全容解明に向け国会に特別委員会などを設けるべきだ。 
加計学園疑惑 隠蔽の果てに「首相案件」文書 4/11
学校法人「森友学園」の国有地払い下げに関する疑惑が再燃したとたん、今度は加計学園の獣医学部新設を巡って安倍首相本人の関与をうかがわせる文書の存在が明るみになった。愛媛県職員が作成した文書に記されていたのは、加計学園問題で重大な意味を持つ「首相案件」という文言。“やっぱり”というのが正直な感想である。
新設された獣医学部の関係自治体である愛媛県と今治市は、保有する加計学園絡みの文書を隠蔽し疑惑に蓋をしてきた。だが、問われているのは首相が関与したかもしれない“便宜供与”の有無。関係機関は、速やかに情報公開を行うべきである。
○安倍首相答弁に虚偽の疑い
朝日新聞が10日の朝刊やデジタル版で報じたのは、2015年(平成27年)4月に愛媛県や今治市の職員などが首相官邸を訪れ、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)及び藤原豊内閣府地方創生推進室次長(同)と面会した際の記録文書の内容。それによると、柳瀬氏が面会で「本件(加計学園の獣医学部新設)は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい」と発言、藤原氏も「要請の内容は総理官邸から聞いており」などと安倍首相の意向で進める特別な事業であることを示唆していた。
その後、同様の内容について報道各社が報じており、新たな加計文書が存在するのは確か。一連の報道を受け、愛媛県の中村時弘知事が10日午後に緊急会見を開き、県職員が作成した文書であることを認めている。
問題の文書には、「先日安倍総理と学園理事長が会食した際、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があった」とも記されており、安倍首相が2015年4月2日以前に“腹心の友”である加計孝太郎学園理事長と獣医学部新設について話し合っていたことを示す内容だ。首相は、国会答弁で獣医学部新設計画を把握したのは「2017年1月20日以降」と明言しており、文書の記述が事実ならば虚偽答弁が証明されることになる。「(加計学園の獣医学部新設に)関わっていれば、辞める」と言った首相の喉元に、匕首(あいくち)が突き付けられた格好だ。
○隠蔽の実態
「首相案件」発言があったとされるのは2015年4月2日。この日、愛媛県と今治市の職員、加計学園の関係者が首相官邸を訪れていたことが同市が保有する旅行命令書などから明らかになっていたが、主な内容などは「非開示」とされていたため、官邸側の面談相手や会話の中身については分かっていなかった。
都合の悪い情報を意図的に隠してきた愛媛県と今治市――。今年2月、HUNTERの記者が愛媛県と今治市に加計学園に関する公文書の開示請求を行ったが、県は関連文書の種類や分量さえ明らかにせず「隠蔽」。一方、保有文書を明示した今治市は大半の書類を「非開示」にして、説明責任を放棄している。今治市による隠蔽の実態は、下の通りである。(*赤い矢印とアンダーラインで示したのが、同市や県の担当者が柳瀬秘書官らと面談した日の復命書・・・略・・・)
森友に続いて昨年5月に浮上したのが、国家戦略特区を悪用した学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題だ。その後の解散総選挙でうやむやにされた形となっていたが、学部新設のため加計学園に評価額36億7,500万円の土地を無償譲渡した上に96億円もの補助金を愛媛県と分担支出する今治市は、この問題に関する情報公開請求に対し、意図的な引き延ばしで開示決定時期を遅らせるなど後ろ向きの姿勢を露わにしていた。
財務省の文書改ざんが明らかになったことで森友問題に関する情報開示は進みつつあるが、加計絡みの公文書は眠ったまま。愛媛県と今治市は悪質な隠蔽を続けており、真相解明に必要な文書は一切開示されていない。昨日会見した中村時広愛媛県知事は、問題の文書を「備忘録」と位置付けたが、「備忘録」は役所が内部文書を開示対象となる「公文書」から外す時に使う常套文句。公文書を破棄していれば公文書毀棄に問われることもあって、予防線を張った可能性が高い。
加計学園の獣医学部は今年4月に開学して新入生を迎え入れており、開学認可が取り消されることはない。ならば、政府や愛媛県、今治市は保有する加計学園関連の公文書をすべて公開し、すっきりした形の教育環境を整えるべきではないのか。それでも国民への説明責任を果たせないというのなら、首相も知事も市長も、即刻辞任するしかあるまい。 
愛媛知事「文書、全面的に信頼」 加計問題会見 「職員の備忘録」 4/11
学校法人「加計(かけ)学園」が愛媛県今治市で今月開設した獣医学部を巡り、本紙などが報じた県職員と柳瀬唯夫・首相秘書官(当時)らとの面会記録について、中村時広知事は十日、県庁で記者会見を開き、「現時点で文書そのものは確認できないが、県職員が書いたメモだ」と内容の信ぴょう性を認めた。柳瀬氏は「首相案件」との発言を否定しているが、知事は「職員の書類は全面的に信頼している」と言い切り、発言があったとの認識を示した。獣医学部の新設計画が「加計学園ありき」で進められていた疑いは、より強まった。
十日午後五時、知事会議室を埋めた約五十人の報道陣からフラッシュを浴びる中、紺色のスーツ姿の中村知事が厳しい表情で切り出した。
「本日聞き取り調査をしたところ、この文書は職員が私への報告のために作った備忘録だと判明した。(東京での)会議に出席した職員が書いたものだと確認できたが、メモには保存義務がなく、現時点で文書そのものは確認できてない」
愛媛県の地域政策課長らが今治市や加計学園の担当者と上京し、首相官邸で柳瀬氏と、内閣府で藤原豊・地方創生推進室次長(当時)と面会したのは、県と市が国家戦略特区を申請する前の二〇一五年四月二日だ。
本紙が入手した文書では柳瀬氏は「本件は首相案件」と切り出し、「国家戦略特区の方が勢いがある」と活用を勧めていた。藤原氏も「要請の内容は総理官邸から聞いている」とした上で、「国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい」と述べたと記されていた。
中村知事は職員から当時、文書とともにどのような報告を受けたか「覚えてない」としたが、「内閣府から「国家戦略特区を活用したらどうか」と助言を受け、申請に至った。このときの報告を「可能性が見えた」と前向きにとらえた覚えがある」と振り返った。文書が流出した経緯については、「私や職員は当時、文部科学省や農林水産省、内閣府に説明にうかがっていた。その際、「四月の会議ではこのような状況だったので、ぜひよろしく」と、熱意を伝えるための資料として渡したと思う」と述べ、国側から流出した可能性を示唆した。
知事は「職員が文書をいじる必要性はない」「職員はしっかり仕事をしているので書類は全面的に信頼している」と文書の信ぴょう性の高さを強調するが、柳瀬、藤原両氏は否定している。政府高官らも否定していることを問われると、険しい表情になり語気を強めた。
「中身についてコメントすべきではないと思う。それぞれの機関の発言については、それぞれが正直にお話しすべきではないか」
知事会見 一問一答
【冒頭発言】 調査の結果、文書は、職員が会議に出席して口頭報告のために作ったメモと分かった。現時点では県庁内にはないが、当時の担当職員が備忘録として書いたものと判明した。
【一問一答】
−文書の内容は。
「報道されている部分は担当職員が書いた」
−担当職員は「首相案件」と記載したのか。
「中身については情報公開条例もあり、内容へのコメントは差し控えるが出席したものを報告のために記述したことに間違いない」
−職員からの当時の報告は。
「三年前なので覚えていないが、国が積極的、前向きに動いている感触はあった」
−「首相案件」という言葉はあったか。
「気にもしていなかった。(加計学園の)獣医学部新設は、省庁をまたがった案件だから、思いを伝えるために僕も担当者もいろいろな機関に説明に行き、このメモを活用してきた可能性は否定できない」
−改めて、文書に「首相案件」の記載は。
「覚えていない。その言葉を目にしたかどうかは記憶にない」
−安倍首相の関与については。
「分からない。国の状況について、うかがい知ることはできない」
−市民団体が、県から「文書は破棄した」と回答を受けたというが。
「メモ関係は保存義務がない。不要と判断したものは廃棄する」
−文書の渡り先は。
「文部科学省、農林水産省、内閣府に行った記憶がある。そこは間違いない」
−データが残されている可能性は。
「(調査から)まだ一日しかたっていない。現時点で、ないだけ。引き続き調査し、何か出たらお知らせする」 
加計新設へ官邸指南 “要請は総理官邸から聞いている” 4/11
学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設をめぐり、愛媛県、今治市の担当者と学園事務局長らは2015年4月2日午前に、内閣府の藤原豊・地方創生推進室次長(当時)と会い「要請の内容は総理官邸から聞いており」「政府としてきちんと対応していかなければならない」と言われていたことが、本紙が入手した面会記録で分かりました。同日午後には、首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時)から「本件は、首相案件」と伝えられており、同じ日に官邸側が強力な後押しをした形です。
藤原氏との面会記録は柳瀬氏の記録と同じく愛媛県が作成し、内閣府など複数の政府関係者に配布したもの。
面会した日は、今治市が国家戦略特区で獣医学部新設の規制緩和を申請する2カ月ほど前です。今治市はそれまで構造改革特区による規制緩和を15回にわたり申請していましたが、獣医師の需要が足りていることから実現していませんでした。
記録によると藤原氏は「要請の内容は総理官邸から聞いており、県・今治市がこれまで構造改革特区申請をされてきたことも承知」と説明。「政府としてきちんと対応していかなければならない」「県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい」と語ったとされています。
記録には「国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい」と藤原氏が述べるなど、政府側が獣医学部新設を実現する方法を、詳しく指南していたことも記載されています。
藤原氏は「ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい」と提案。獣医学部新設に反対していた日本獣医師会と「真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴」を出すように勧めていました。
実際に、今治市は、15年6月5日に開かれた国家戦略特区ワーキンググループのヒアリングで3枚のカラー資料を提示。「国際水準の獣医学教育特区」などとして、従来の獣医学教育との違いを強調していました。
藤原氏は「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」とも説明。構造改革特区で何度も却下された規制緩和提案を、一官僚が太鼓判を押してすすめるのは異様で、官邸の意向をうかがわせる内容となっています。
安倍晋三首相はじめ内閣府は、“加計ありき”で獣医学部新設が進んできたことを否定してきました。しかし、面会記録のやりとりには、加計学園が大前提だったことが明確に記されています。
文部科学省の前川喜平前事務次官は、「加計学園」の獣医学部新設で2015年4月に柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「本件は、首相案件」と述べたとされる問題で10日、参院議員会館内で記者団の取材に応じ、次のように述べました。

かなり決定的な内容です。2015年4月2日の時点で、すでに“加計ありき”で“加計隠し”が始まっていることを示す資料です。4月2日の会合で政府側は、構造改革特区はあきらめて国家戦略特区に切り替えましょうと提案しています。国家戦略特区ではじめから加計学園の獣医学部をつくらせるためにすべてのお膳立てをしていたことが分かります。
また首相の意思表示がなければ「本件は、首相案件」などと絶対に言わない。首相秘書官は、事前に首相の了解や指示がなければ官邸で客と会いません。首相秘書官が官邸で会うということは首相の名代ということです。後で首相に報告もします。
これまで政府はどんな文書が出てきても「記載の内容は事実ではない」と答弁してきました。今回も事実ではないと政府がいうのであれば、証人喚問しか方法はないでしょう。柳瀬氏や内閣府の藤原豊・地方創生推進室次長(当時)、加計孝太郎・加計学園理事長など事情を知っている人はたくさんいます。 
 4/12

 

「(疑惑を)数えるだけで時間がかかってしまう」 4/12
岸田文雄自民党・政調会長
自民党内からも安倍首相に対する厳しい批判が相次いでいる。秋の総裁選で「ポスト安倍」候補とされている岸田文雄氏は「行政、政治の信頼が問われる事態だ。政府はしっかりと説明責任を果たしてほしい」と強調した。つまり、現時点では説明責任を果たしていないということだ。
ある閣僚経験者は「政権の末期的症状だ。どこから立て直していいのか、手の着けようがない」と話すなど、危機感は高まっている。政府与党内からは「柳瀬氏の証人喚問もやむを得ない」という声も出てきているという。 
農水省内に加計文書 柳瀬氏とのやりとりか 4/12
学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に関連する文書が農林水産省内で見つかったことが12日、分かった。関係者によると、愛媛県職員が作成した柳瀬唯夫首相秘書官(当時)との面会のやりとりを記した文書という。出席者の一人は12日、共同通信の取材で、面会の事実や、その場で柳瀬氏から「首相案件」との発言があったことを認めた。
農水省は獣医師の国家試験や資格の付与などを所管している。愛媛県の中村時広知事は10日の記者会見で、県側が柳瀬氏と面会したやりとりの文書が文部科学省、農水省、内閣府に渡った可能性を示唆していた。 
柳瀬氏との面会文書、農水省にも…県から渡る? 4/12
学校法人「加計かけ学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県や同県今治市の職員が2015年4月に柳瀬唯夫首相秘書官(現経済産業審議官)と面会したとする記録文書が、農林水産省内にも残されていたことが12日、分かった。
愛媛県は面会の際、柳瀬氏から「首相案件」との発言があったことなどを備忘録として文書に記録していたとされる。同県から関係省庁の一つである農水省に渡された文書とみられる。
農水省は、獣医師の国家試験などを所管している。中村時広知事は10日の記者会見で、同県の担当者が作成した記録文書が、農水省や文部科学省、内閣府に渡っている可能性に言及していた。菅官房長官は記者会見で、「関係省庁に確認させたい」と述べ、調査を指示する考えを示していた。 
当時の首相秘書官 改めて面会否定 4/12
加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県などと安倍総理の当時の秘書官だった柳瀬・経済産業審議官が面会したとされる問題で、柳瀬氏は面会の事実を改めて否定しました。
この問題は加計学園の獣医学部の新設をめぐって、2015年の4月2日に当時の安倍総理の秘書官だった柳瀬・経済産業審議官と愛媛県の担当者らが総理官邸で面会したというものです。
これについて、面会に出席した愛媛県側の関係者の1人はJNNの取材に対し、柳瀬氏がこの面会に出席していたことを認めました。さらに、備忘録として残された文書に柳瀬氏が「本件は首相案件」などと発言したと記されていたことについても、「文書に書いてあることは正しい」と述べました。
Q.愛媛県側の関係者が当時、柳瀬さんがその場に出席されていたと証言していますが?
「コメントした通りです」(柳瀬唯夫 経済産業審議官、12日)
一方で、柳瀬氏はこのように述べ、面会の事実を改めて否定しました。面会したかどうかについて、愛媛県側と柳瀬氏の主張が真っ向から対立していることが改めて鮮明となりました。 
「面会に秘書官出席」愛媛県関係者が認める 4/12
加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県などと安倍総理の当時の秘書官とが面会したとされる問題。愛媛県関係者が12日、JNNの取材に対し、面会に当時の柳瀬秘書官が出席していたことを認めました。
総理官邸で一斉に走り出す記者たち。その先にいたのは、元総理秘書官の柳瀬経済産業審議官です。安倍総理のアメリカ訪問の勉強会のため訪れたもので、焦点となっている自らの国会招致については話さなかったと短く答えました。
問題となっている総理官邸で15年4月2日に行われたという当時秘書官だった柳瀬氏と愛媛県などとの面会。JNNの取材に対し、この面会に出席した愛媛県側の関係者の1人は、柳瀬氏がこの面会に出席していたことを認めました。さらに、備忘録として残された文書には柳瀬氏が「本件は首相案件」などと発言したと記されていたことについても「文書に書いてあることは正しい」と述べました。
「柳瀬元秘書官の問題がひとつの焦点ですから、まず、この柳瀬さんの証人喚問をどうするのかということが優先順位高いのではないか」(立憲民主党 辻元清美 国対委員長)
立憲民主党の辻元国対委員長は12日、自民党の森山国対委員長と会談し、柳瀬氏らの証人喚問を正式に要求。森山氏は来週月曜日(16日)に回答すると語りましたが、与党内にも「柳瀬氏の国会招致は避けられない」という認識が広がっています。
「通常国会は働き方改革国会であります」(安倍首相、1月)
安倍総理自身が「働き方改革国会」と名付けた今国会。政府・与党の思惑通りに審議は進んでいません。最重要法案の「働き方改革関連法案」は不適切なデータが見つかった問題で先週ようやく閣議決定。さらに審議の舞台、衆院・厚生労働委員会は東京労働局の前局長が報道機関に「是正勧告してもいい」と発言したことをきっかけに野党側が猛反発し、審議入りのめどすら立っていないのです。
「イエローラインだよ。何とかできるよう道筋を作る努力をするしかない」(自民党幹部)
会期末の6月20日までに法案を成立させるために、与党は今月中の審議入りを目指しています。さらに遅れる場合は会期延長、あるいは採決の強行という選択を迫られますが、会期延長については与党内で否定的な意見が強まっています。
「今のまま国会を開いていても意味がない。法案審議なんてできる状況じゃない。1日でも早く国会を閉じるほうが絶対に良い」(自民・中堅議員)
ただ総理自身が最重要法案と位置づけた働き方改革関連法案を断念するような事態になれば、安倍政権の求心力低下は必至で、安倍総理は厳しい判断を迫られています。 
 4/13

 

「調査の結果、職員1名が文書を保有していました」 4/13
斎藤健農林水産相
面会について否定を続ける柳瀬氏だが、愛媛県の職員が備忘録として作成した面会の記録文書が農林水産省でも見つかった。13日、斎藤農水相が正式に明らかにした。このことについて問われた柳瀬氏は無言だったという。 なお、安倍首相は12日夜の時点で「中央官庁で見つかったとしても新しい内容はない。たまたま残っていたということだ」として、問題ないとの認識を示しているが、文書の内容が事実だったら大問題だ。 
「特区は全て議長案件で(文書の)『首相案件』発言のどこが問題なのか」 4/13
加戸守行前愛媛県知事
加計学園の獣医学部誘致に尽力した加戸守行前愛媛県知事は「首相案件」報道について一蹴した。「国家戦略特区諮問会議の議長は安倍首相」であり、特区に関することはすべて「首相案件」というわけだ。
このように安倍首相を擁護する論調はネット上にあふれており、東京新聞論説委員の長谷川幸洋氏も「特区を『首相案件』というのはその通りであって、何の問題もない」と記している(現代ビジネス 4月13日)。しかし、問題ないのなら、なぜ柳瀬氏は頑なに面会した事実を否定し続けるのだろう? また、安倍首相が加計学園の獣医学部新設について知らなかったと答弁したことは虚偽だったことになる。
なお、加戸氏は4月3日に行われた新設された岡山理科大獣医学部の入学宣誓式に加計孝太郎理事長らと並んで出席。「魔法にかけられることで出産した獣医学部」と発言した(朝日新聞デジタル 4月3日)。なお、入学宣誓式には同大学の客員教授に就任したケント・ギルバート氏も出席。「モリカケは朝日案件」「国会に朝日の社長を呼んで真相解明だ!!」というツイート(4月12日)が話題になった経済評論家の上念司氏も同校の客員教授に就任したことが明らかになっている。 
柳瀬元首相秘書官「これまでのコメントのとおり」 4/13
元総理大臣秘書官の柳瀬経済産業審議官は13日午前、経済産業省で記者団から「農林水産省で文書が見つかったが」と問われたのに対して、「報道は拝見しましたが、これまでのコメントのとおりです」と述べるにとどまりました。
加計学園の獣医学部新設をめぐっては、3年前に愛媛県の担当者が総理大臣官邸を訪問し、当時、総理大臣秘書官だった柳瀬経済産業審議官が「本件は、首相案件」などと発言したと記された文書を、13日に農林水産省が公表しました。
これについて、柳瀬氏は今月10日に「記憶の限りでは、お会いしたことはない。私が外部の方に対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはあり得ない」などとするコメントを出して否定しています。 
加計学園“首相案件”文書、農水相が「発見」認める 4/13
加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の職員が作成した、当時、総理秘書官だった柳瀬経済産業審議官と面会したと記録した文書が、農林水産省でも見つかったと斎藤農水大臣が正式に明らかにしました。
「調査の結果、職員1名が文書を保有していました」(斎藤健農水相)
斎藤農水大臣はこのように述べ、愛媛県の職員が備忘録として作成した面会の記録文書が、農林水産省でも見つかったことを正式に明らかにしました。政府関係者は「面会が事実かどうかは確認できない」と指摘しています。ただ、JNNの取材に対しこの面会に出席した愛媛県側の関係者の1人は、柳瀬氏がこの面会に出席していたことを認めています。
Q.農水省でも記録した文書が出たという報道がありますが?(記者)
「・・・」(元首相秘書官 柳瀬唯夫経済産業審議官)
一方、柳瀬氏は13日朝、記者の問いかけには答えませんでした。柳瀬氏はこれまで「記憶の限りでは」との条件付きで面会したことを否定しています。 
藤井元財務相、柳瀬氏や佐川氏を痛烈に批判 4/13
藤井元財務大臣は、TBS番組「時事放談」の収録で、加計学園問題での柳瀬元総理秘書官や森友問題での佐川前理財局長について、「全くうそを言っている。世の中の人は分かっている」と批判しました。
「守る方の安倍グループは全くうそ言っているというのは、世の中の人はみんなわかっている」(藤井裕久元財務相)
藤井氏はこのように述べ、加計問題で愛媛県職員との面会を「記憶の限りでは会っていない」などと否定している柳瀬氏や、森友学園問題で「適切に払い下げた」としている佐川氏について、このように痛烈に批判しました。
さらに藤井氏は、「宗教心を持って謙虚になれば本当のことを言えるはずだ」などと述べました。 
加計問題 愛媛県文書と農水省文書 内容は同じもの 4/13
愛媛県が今月10日に作成を認めた文書と13日に農林水産省が公表した文書を見比べると、当時、内閣府で地方創生推進室次長だった経済産業省の藤原豊審議官と当時の総理大臣秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官の主な発言を記した部分は、2か所細かい言い回しが違う以外、同じ内容が記載されています。
異なっているのは文書1枚目に記された日付です。愛媛県のものが4月13日で、農林水産省のものは4月3日となっています。これは県の職員らが官邸を訪問した翌日です。
さらに、2人の主な発言のあとに、県の方針が書かれた部分に違いがあります。愛媛県のものは「県としては今治市や加計学園と十分協議を行い、内閣府とも相談しながら、国家戦略特区の申請に向けた準備を進めることとしたい。また、これと併行して、加計学園が想定する事業費や地元自治体への支援要請額を見極めるとともに、今治新都市への中核施設整備の経緯も踏まえながら、経費負担のあり方について十分に検討を行うこととしたい」と記されています。
一方、農林水産省のものは「県としては国家戦略特区申請のための提案書(案)について、今治市の意向を踏まえて、加計学園とも協議をしながら、連携して策定を進め、内閣府と相談させていただきたい」となっていて、文章の表現が少し異なるほか、県の経費負担には言及していません。
このように2つの文書は細部で異なる箇所がありますが、内容は同じものとなっています。
○農水省が公開した文書 主な内容
13日に農林水産省が公表した愛媛県が作成した文書には「平成27年4月3日」という日付が書かれ、表題は『獣医師養成系大学の設置に係る内閣府の藤原次長と柳瀬首相秘書官との面談結果について』となっています。
県と今治市の担当課長と加計学園の事務局長らが平成27年4月2日の午前11時半に内閣府を訪問し、当時、地方創生推進室次長だった経済産業省の藤原豊審議官と面談した、と記載されています。
『藤原次長の主な発言』とタイトルが書かれ、その発言が10の項目に分けて記載されています。
まず、「要請の内容は総理官邸から聞いており、県・今治市がこれまで構造改革特区申請をされてきたことも承知。政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい」と発言したと記されています。
続いて、「そのため、これまでの事務的な構造改革特区とは異なり、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。国家戦略特区は、自治体等から全国レベルの制度改革提案を受けて国が地域を指定するものであるが、風穴を開けた自治体が有利。仮にその指定を受けられなくても構造改革特区などの別の規制緩和により、要望を実現可能」と述べたとしています。
さらに、「今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開始」と今後のスケジュールについて説明したとしています。
そのうえで、「ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい」「提案内容は、獣医大学だけでいくか、関連分野を含めるかは、県・市の判断によるが、幅広いほうが熱意を感じる」「獣医師会等と真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば、公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応に加え、ペット獣医師を増やさないような卒後の見通しなどもしっかり書き込んでほしい」とアドバイスを受けたように記されています。
そして、「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」「新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、トーンが少し下がってきており具体性に欠けていると感じている」と発言したとしています。
○「愛媛県庁職員が持ってきたのではないか」
磯崎陽輔農林水産副大臣は、衆議院の文部科学委員会で「文書を受けたであろうと思われる担当者も、『全く記憶に無い』と言っているわけで、誰が持ってきたかよく分からない。外形上は愛媛県の文書のように思うので、愛媛県庁職員が持ってきたのではないかと推定はできる」と述べました。
そのうえで、愛媛県に対し、文書をどの係に渡したのかなどを確認しないのかと問われ「愛媛県のほうには確認してみたいと思う」と述べました。
○柳瀬経済産業審議官とは
「加計学園」の獣医学部新設をめぐって3年前に愛媛県の担当者が総理大臣官邸を訪問したとされる当時、柳瀬唯夫(やなせただお)氏は、総理大臣秘書官でした。
柳瀬氏は昭和59年、旧通商産業省に入省して要職を歴任したあと、去年7月からは、経済産業省で通商政策を担う事務次官に次ぐポストの経済産業審議官を務めています。
この間、平成20年9月から麻生総理大臣の秘書官を務め、平成24年12月からは安倍総理大臣の秘書官を務めました。
「加計学園」をめぐり、柳瀬氏は去年7月の参議院予算委員会で、安倍総理大臣の秘書官だった当時の、平成27年に今治市の職員と面会したのか問われ、「私の記憶をたどる限り、今治市のかたと会ったことはない。当時は、獣医学部新設の制度論が議論され、制度を具体的にどこに適用するかという段階ではなかった」と説明していました。
さらに13日、農林水産省が公表した文書では愛媛県の担当者などが平成27年4月2日に当時、総理大臣秘書官だった柳瀬氏と面談した際に「本件は、首相案件」などと発言したと記されています。
こうした内容について、柳瀬氏は今月10日に「私が外部のかたに対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはありえません」などとするコメントを発表しています。
○藤原審議官とは
藤原豊氏は「加計学園」の獣医学部新設をめぐって、3年前に愛媛県の担当者が総理大臣官邸を訪問したとされる当時、内閣府の地方創生推進室の次長を務めていました。
藤原氏は昭和62年、当時の通商産業省に入省し、現在は経済産業省の貿易経済協力局の審議官を務めています。また藤原氏は、平成27年から29年まで内閣府で地方創生推進室の次長や地方創生推進事務局の審議官を務めていて、国家戦略特区も担当していました。
「加計学園」の獣医学部新設をめぐっては去年6月、文部科学省の調査で、「藤原内閣府審議官との打ち合わせ概要」という題名の文書で、「官邸の最高レベルが言っている」などという発言が文部科学省の担当者に伝えられたという内容が確認されています。
これについて、藤原氏は去年7月の衆議院予算委員会で「文部科学省に『官邸の最高レベル』や『総理のご意向』と伝えたことはない。仮に、私の発言が私の趣旨と異なる受け止めを文部科学省に与えたとすれば残念だ」と答弁しています。
さらに13日に農林水産省が公表した文書には、愛媛県の担当者が平成27年4月2日に当時、内閣府の地方創生推進室の次長だった藤原氏と面談し、「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」などと発言したと記されています。
この文書について藤原氏は13日、記者団に対し、「報道は拝見したが必要なことは内閣府に伝えておりますのでそちらにお尋ねいただければと思います」と述べています。 
愛媛県作成「加計」関連文書 農水省に残されていたこと判明 4/13
「加計学園」の獣医学部新設をめぐって、愛媛県の担当者が3年前に、学園の関係者らとともに総理大臣官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書が農林水産省に残されていたことがわかりました。
加計学園の獣医学部新設をめぐっては、3年前に愛媛県や学園の関係者らが総理大臣官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書が残されていたことがわかり、この中では、当時、総理大臣秘書官だった柳瀬経済産業審議官が「この件は、首相案件だ」などと発言したと記載されています。
また、この文書について愛媛県の中村知事は10日の会見で、加計学園の獣医学部新設を国家戦略特区に提案するのにあたって県の職員が説明資料として、内閣府や文部科学省、それに農林水産省に説明するために使った可能性があるとしていました。
こうしたことを受けて農林水産省が省内を調査したところ、文書が残されているのがわかったということで、愛媛県の中村知事が、文書は農林水産省などに説明するために使った可能性があるとした説明を裏付ける形になりました。
この文書をめぐって菅官房長官は、10日の閣議後の記者会見で、「政府として、そのような文書は承知していない」と述べて、関係府省庁に対し確認させる考えを示していました。
農林水産省は近く、文書が残されていたことを発表する方向で関係省庁との調整を進めています。 
狭まる包囲網 安倍政権が恐れる柳瀬氏の名刺とスマホ写真 4/13
「総理が言えないから私が言う」「官邸の最高レベルが言っている」「総理は30年4月開設とお尻を切っている」「本件は、首相案件」。
すべての道は安倍首相に通じる――。
状況証拠は真っ黒。刑事事件なら間違いなく有罪判決だろう。愛媛・今治市の加計学園獣医学部新設をめぐる安倍官邸関与の疑惑。愛媛県職員が2015年4月に官邸で安倍首相の首相秘書官(当時)だった柳瀬唯夫経済産業審議官らと面会した際のメモの存在が発覚し、いよいよ徳俵に足がかかった安倍政権。いまだに愛媛県、今治市の職員と「会っていない」とシラを切る姿はヤクザ顔負けだが、逃げられると思ったら大間違いだ。
安倍官邸がどうトボケてもウソは明らか。例えば、昨年9月の今治市議会では、議員が〈平成27年4月2日に今治市の職員が内閣府、首相官邸に行った件であります。(略)訪問した先で誰と面談し、どのような話し合いがあったのか〉と質問すると、片山司企画財政部長は〈平成27年度は国家戦略特区の指定を目指していたため、幅広く情報収集、ご相談をするべく、日ごろの電話やメールでのやりとりに加えて、内閣府等を訪問しての打ち合わせなどを行っていたところでございます〉とフツーに面会を認めている。
「会っていない」と言い続けているのは柳瀬氏や安倍官邸だけ。もはや、誰がウソをついているのかは明らかだが、そんな安倍官邸にトドメを刺す「新たなスクープ」の話が永田町で急浮上している。
「愛媛県や今治市で取材中の記者が狙っているのはズバリ、柳瀬氏の『名刺』と『スマホ写真』。何かと言えば、県や市職員にとって、官邸で総理秘書官や内閣府幹部に会うのは『一生に一度』あるかないかの出来事。当然、官邸で柳瀬氏と名刺交換しただろうし、復命書を作成するための証拠や記念としてスマホで写真も撮ったでしょう。記者たちはこれらを入手しようと懸命に地取り取材を続けているのです」(地元記者)
仮に県や市職員と柳瀬氏が一緒に写っていたら即アウトで、柳瀬氏を「信用している」という安倍首相もオシマイ。安倍包囲網はどんどん狭まっている。 
加計文書 藤原審議官「内閣府に尋ねて」 4/13
加計学園の獣医学部新設をめぐって、3年前に愛媛県の担当者が総理大臣官邸などを訪問した際のやり取りを記した文書で県側と面会していたとされる、当時、内閣府の地方創生推進室の次長を務めていた経済産業省の藤原豊審議官は、農林水産省が文書を公表したことについて「報道は拝見したが、必要なことは内閣府に伝えておりますので、そちらにお尋ねいただければと思います」と述べました。
加計学園の獣医学部新設をめぐって、3年前に愛媛県の担当者が総理大臣官邸などを訪問した際のやり取りを記した文書が13日に農林水産省から公表されました。
これについて、当時、内閣府の地方創生推進室の次長で、文書の中で県側と面会したとされる経済産業省の藤原審議官は、記者団に対し、「報道は拝見したが、必要なことは内閣府に伝えておりますので、そちらにお尋ねいただければと思います」と述べました。
この文書では、藤原氏が「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」などと発言したという内容が記されています。 
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柳瀬唯夫首相秘書官の参考人招致 「記憶の限り」を連発する? 4/14
愛媛県、今治市の職員と面会したのか否か、そして「首相案件」と言ったのか否か、柳瀬唯夫首相秘書官に問われている問題です。
柳瀬氏は昨年国会では会っていないと言い切り、しかし、愛媛県から職員が面談し、首相案件と言われたことを記す文書が開示されたときは、「記憶の限り」では面会していないと「コメント」していますが、誰もが、「あ〜、会っていたのね」と思ったはずです。
もう会っていたことを否定しきれないから「記憶の限り」などという言い訳をしているということです。
その柳瀬氏の参考人招致に与党自民党が応じるそうです。自民党側も真っ黒なコメントのままでは、この政局を乗り切れないからです。

「首相案件」柳瀬氏を国会招致へ 与党が受け入れ方針」(朝日新聞2018年4月13日)
「斎藤健農林水産相は13日、当時の柳瀬唯夫首相秘書官(現・経済産業審議官)と愛媛県職員らとの面会記録を記した同県の文書が省内で見つかったと発表した。これを受け、与党は柳瀬氏の国会招致を受け入れる方針を固め、野党側と日程調整に入る。」

こんな真っ黒な柳瀬氏に対して国会として疑惑解明のために証人喚問を実施することは当然なのですが、与党自民党側は「参考人招致」でお茶を濁そうというのですから、自民党としては政権に向けられた疑惑に自ら積極的に解明しようというのではありません。もう逃げ切れないという状況に追い込まれてしまったということでしかありません。
会ったのか否か、会って「首相案件」と言ったのかどうかですが、柳瀬氏がこれを認めしてしまったら、もう安倍氏はおしまいです。
京都産業大学では、官邸に招かれていないと言っています。

「京産大、官邸に呼ばれず 獣医学部新設「フェアでない」」(朝日新聞2018年4月13日)
「国家戦略特区での獣医学部新設を目指して加計学園と事実上、競合していた京都産業大の教授を今年3月末で退職した大槻公一氏(76)が朝日新聞の取材に応じ、特区の選考過程で京産大が首相官邸に呼ばれる機会はなかったと明らかにした。」

「お友達」の優遇があからさまです。
さて、そのような中で柳瀬氏はどのように証言するのでしょうか。やはり国会でも「記憶の限り」を連発するのでしょうか。
佐川氏は、自己負罪拒絶特権を根拠に証言拒否を連発しました。
柳瀬氏の場合には同じような証言拒否ができません。だから「記憶の限り」と逃げるしかないわけです。
昨年は言い切りで今年はグレーなのはと問われれば、こんな答えになるでしょうか。
「私は、面会していない。しかし、愛媛県から面会したという文書が出てきたため私の記憶と違う事実が出てきて困惑している。その文書が間違っていると断言できるだけの記憶として明確に言えるものではなかった。だから「記憶の限り」とコメントした。だから現時点で会ったかどうかと問われれば、「記憶の限り」としかお答えのしようがない」
では「首相案件」については?
「会ったかどうかについても私の記憶の限りでは会っていない。従って、「首相案件」などと言っていない。」
では、仮に会っていたとしたら?
「仮定の質問には答えられない」
とにかく逃げを打つということで下打ち合わせは済んでいるのでしょう。
○疑惑の人たちへの喚問はなかなか近づかない
参考人招致では甘いとしかい言いようがなく、与党自民党のスタンスが見え見え意です。これで逃げ切れると思ったら大間違いです。
森友学園疑惑で佐川氏に対して、丸川珠代氏は提灯質問に徹していました。あまりに恥ずかしいレベルでしたが、自民党は柳瀬氏にはどういうスタンスで臨むのでしょうか。
それとも質問に立つことを放棄しますか。
安倍氏は、かつての部下に対して真偽を調査するのではなく「信頼している」と言っておしまいなのですから、与党自民党だけでなく、安倍政権にはこうした疑惑を解明する意思なしです。他方で安倍氏は膿を出し切るとまで言っていますが、安倍氏が言うべきセリフではありません。
「膿はあなたでしょう」って誰もが思ったはずです。安倍政権に疑惑の解明はできません。総辞職あるのみ、安倍氏は議員辞職あるのみです。 
安倍首相が全幅の信頼を寄せる柳瀬唯夫氏は「究極のヒラメ社員」 4/14
加計学園の「首相案件」文書で、主役のひとりは当時首相秘書官の柳瀬唯夫氏。「将来の次官候補」まで順調に出世を重ねた半面、厳しい評価もある。
柳瀬唯夫首相秘書官(当時)は2015年4月、愛媛県や今治市の職員、加計学園幹部らと面会したのか、しなかったのか。
愛媛県の中村時広知事が「職員が作成した」と認めた文書では、柳瀬氏が面会の際に「本件は、首相案件」と述べたとされる。柳瀬氏が「獣医師会には、直接対決を避けるよう、既存の獣医大学との差別化を図った特徴を出すことや卒後の見通しなどを明らかにするとともに、自治体等が熱意を見せて仕方がないと思わせるようにするのがいい」などとアドバイスしたことも文書に記されていた。
ただ、柳瀬氏は「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」と否定した。野党側はいっせいに反発し、柳瀬氏らの証人喚問を要求している。
「柳瀬秘書官の発言を私は信頼している」
安倍晋三首相は、柳瀬氏が県職員らに会った記憶はないという発言を支持する。安倍首相から全幅の信頼を受ける柳瀬氏とはいったい、どういう人物なのか。
柳瀬氏は1984年に東京大学法学部を卒業し、通商産業省(現経済産業省)に入省。資源エネルギー庁原子力政策課長、麻生太郎元首相の秘書官、安倍晋三首相秘書官、経済産業政策局長などを歴任し、現在は経産省で上から2番目のポストに当たる経済産業審議官だ。
永田町関係者は言う。
「経産省の出世コースであるエネ庁の原子力政策で功績をあげ、『次官待ちポスト』と言われる経済産業政策局長にも就任。将来の次官候補でもあった」
その半面、経産省OBの評価は手厳しい。柳瀬氏を「典型的な東大法学部を出た人」と称する。
「通産省、経産省という役所は、ほかの省庁と違って、言われたことをやる人材よりも、新しいことを生み出す人材が評価される。その点、柳瀬は言われたことはできるが、国家論や政策を聞いたことがない」
別の経産省OBの評価はさらに辛口だ。
「柳瀬を一言で説明すれば上司の顔色ばかりをうかがう『究極のヒラメ官僚』。私たちが電話すると普通に『柳瀬です』と出るが、それが上司からだと『はい、柳瀬でございます!』と声が2オクターブ上がる。その様子が面白くて、柳瀬がいないときにそれをまねする人も多かった」
柳瀬氏は、安倍首相の側近中の側近で経産省の先輩にあたる今井尚哉首相秘書官が官邸に招き入れたとされる。
「合コンの法則と同じ。自分より優秀な人間は招き入れず、イエスマンを集めている」(同前)
安倍政権は今井秘書官を筆頭に、「経産省主導政権」とも言われる。政治ジャーナリストの角谷浩一さんはこう懸念する。
「霞が関のなかでも経済産業省の官僚はフットワークが軽く、一種のいいかげんさも持ち合わせている。エリートから見れば民間企業のノリに近い異色の存在だが、経産省主導政権でそれが霞が関の常識になり、文書管理などにも、ある種いいかげんな部分が出てきているのではないか」
愛媛県の文書は農林水産省でも見つかり、疑惑は深まるばかり。柳瀬氏の記憶はどうなるのか。 
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柳瀬唯夫氏招致不可避に 自民・森山裕国対委員長「来週にも」 4/15
自民党の森山裕国対委員長は15日、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり野党が求める元首相秘書官の柳瀬唯夫経済産業審議官の国会招致について「非常に強い要請であることをわきまえて対応する」と前向きな姿勢を示した。
公明党の山口那津男代表は青森市での講演で「見過ごすわけにはいかない」と述べ、柳瀬氏の招致は避けられないとの認識を示した。
森山氏は鹿児島県中種子町で記者団に「23日の週で集中審議をどうするか、そこに誰を呼ぶのかが焦点だ」とも述べた。安倍晋三首相訪米後に衆院予算委員会集中審議を開き、柳瀬氏を参考人招致する方向だ。
愛媛県職員らが作成した文書には、柳瀬氏が平成27年4月に面会した際に「首相案件」と発言したと記されていた。野党は偽証罪で告発できる証人喚問を要求しているが、与党は参考人招致にとどめる方針だ。 
「首相案件」だけ優遇、加計問題の深すぎる闇 4/15
加計学園の獣医師学部新設は、果たして公正に行われたものなのか――。この問題で国会が大揺れに揺れている。
それまで愛媛県が「ない」としていた獣医学部新設を巡る政府関係者とのやりとりを記した「愛媛県文書」の存在が、4月9日に明らかになった。翌10日には中村時広愛媛県知事が当時の関係者にヒアリングを行い、「職員が作成したメモ」と確認した。
その内容は、13日に齋藤健農水相が会見で「農水省内で見つかった」と発表した文書の内容とほぼ同じだ。いずれも2015年4月2日に愛媛県地域政策課長と今治市企画課長、そして加計学園事務局長らが藤原豊地方創生推進室次長(当時)と柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面談し、獣医学部設置について積極的なアドバイスを受けていたことが記されている。
○加計学園と京都産業大学への対応に大差
また朝日新聞は4月13日、獣医学部新設について加計学園と競合していた京都産業大学元教授の大槻公一氏のインタビューを掲載。大槻氏は2016年1月に内閣府で藤原氏に会ったものの、積極的なアドバイスを受けられず、官邸にも呼ばれなかったことを明らかにした。
「愛媛県文書」によると藤原氏が加計学園の構想に対して以下のようなアドバイスを与えている。これと比較すれば、京都産業大学に対する対応との間に顕著な差があることがよくわかるだろう。

藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11:30 (愛媛県文書の要約)
・要請の内容は総理官邸から聞いている。
・政府としてきちんと対応していかねればならないと考えており、互いに知恵を出し合いたい。
・国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。風穴を開けた自治体が有利。仮に指定を受けられなくても、別の規制緩和により要望を実現可能。

このように藤原氏は加計学園獣医学部新設には積極的かつ好意的な意向を示すほか、「遅くとも5月連休明けには1回目の募集を開始する」といった加計学園にとって有利な事前情報を提供し、「提案内容は既存の獣医学部とは異なる特徴や卒後の見通しなどをしっかり書き込んでほしい」と具体的なアドバイスも行っている。
さらには加計学園側が喜びそうな「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」というリップサービスまで述べているのだ。
その一方で、京都産業大学への対応は冷淡だったといっていい。
藤原氏は加計学園には「2、3枚程度の提案書を作成いただき、早い段階で相談されたい」と簡素な提案でいいからと急がせたが、1989年から獣医学部新設に向けて計画し、20ページ以上の資料を準備して2016年10月17日に国家戦略特区ワーキンググループによるヒアリングに挑んだ京都産業大学は政府に斬り捨てられる結果となっている。
もっとも京都産業大学も決して無策だったわけではない。
○京都産業大学は消極的な省庁に前途を阻まれた
文科省には何度か事前協議を申し入れていたが、「門戸は開かれていないので、具体的協議はできない」と断られ、農水省などからも「獣医師の数は充足しているので、これ以上獣医学部を作る必要はない」と拒否されていた。要するに京都産業大学は農水省や文科省といった獣医学部新設に消極的な省庁にその前途を阻まれ、加計学園は内閣府や官邸といった“助っ人”に恵まれた。
そして2016年11月9日に開かれた安倍晋三首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議は、獣医学部新設は獣医学部空白区に限ること、そして2018年度開学することという条件を付すことを決定。これにより、同じ近畿地方に獣医学類をもつ大阪府立大学が存在すること、および時間的なスケジュールが間に合わないことで、京都産業大学は獣医学部新設を諦めざるを得なくなった。
なお獣医学部新設に消極的だった文科省からは、後に「総理のご意向」や「官邸の最高レベルが言っている」などという「官邸サイドの指示」を示すメールが暴露され、内閣府が主導して意図的に加計学園に有利な状況を作ろうとしていたことが明らかにされている。
その中に11月9日の国家戦略特区諮問会議が決定した獣医学部設置基準に影響を与えた「広域的に獣医師系要請大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とする」という文書が見つかり、萩生田光一官房副長官(当時)の指示によるものとされたが、萩生田氏はこれを否定した。ではいったい誰が指示したのか。加計学園獣医学部新設を巡って、いまだ多くが明らかにされていない。
このたび公にされた「愛媛県文書」と農水省で見つかったメモにも謎はある。
○なぜ違いがあるのか
まずは文書の作成日だが、「愛媛県文書」は4月13日とされているのに対し、農水省のメモは4月3日になっている。また内容については「1」に記載された藤原氏と柳瀬氏との面会メモは共通しているが、「2」が以下のように異なっているからだ。
<愛媛県文書> ついては、県としては、今治市や加計学園と十分協議を行い、内閣府とも相談しながら、国家戦略特区の申請に向けた準備を進めることとしたい。また、これと併行して、加計学園が想定する事業費や地元自治体への支援要請額を見極めるとともに、今治新都市への中核施設整備の経緯も踏まえながら、経費負担のあり方について十分に検討を行うこととしたい。
<農水省のメモ> ついては、県としては、国家戦略特区申請のための提言書(案)について、今治市の意向を踏まえて、加計学園とも協議しながら、連携して策定を進め、内閣府と相談させていただきたい。
もっとも中村知事によれば、これは公文書ではなく「備忘録」。よって何度か書き換えられたのだろう。その仕事ぶりの丁寧さから、担当者の熱意も感じられる。
だが、岩盤規制を突破するための国家戦略特区が不公正なプロセスを経て行われていいはずがない。身贔屓(みびいき)特権という名のより強固な岩盤を作ったのだとしたら、まさしく本末転倒といえるだろう。 
前川氏、首相案件と「安倍さんは言っていると思う」 4/15
前川喜平・前文科事務次官(63)は14日、北九州市で講演し、加計学園の獣医学部新設計画に関し「首相案件」と書かれた「愛媛文書」が表面化したことについて、安倍晋三首相は計画を了承していたはずとの認識を示した。かねて「加計ありき」との認識を示しており「安倍さんは(首相案件と)言っていると思う。明白な意思表示がないと(役人は)ああいう文書はつくれない」と指摘した。
前川氏はこれに先立ち、首相の地元、山口県下関市でも講演したが、市教育委員会が「前川氏への応援ととられかねない」として後援を断り、臆測を呼んでいる。前川氏は終了後の取材に、財務省の文書改ざんなどに触れ「すべて公務員が責任をかぶる。公務員をここまでおとしめる政治のあり方には非常に疑問を感じる」と、現在のゆがんだ「政と官」の姿を批判した。
下関市教委が後援を断ったことには「市教委の判断」と述べたが、北九州の講演は、同市教委が後援。首相の地元とそうではない北九州市で、対応が割れた。前川氏は北九州の講演で、将来の少子化に触れて「必要な職業は何か考え、大学をつくらないといけない」と、獣医学部新設も批判。「愚かな政府は愚かな国民がつくる。賢い主権者でないと賢い政府はできない」と、約2000人の聴衆に呼び掛けた。 
「首相案件」は他の愛媛県メモにも 訪米で柳瀬氏国会招致の引き伸ばし図る安倍官邸 4/15
農林水産省が加計学園の獣医学部新設計画を巡り、「首相案件」と記された文書が省内で見つかったと発表したのを受け、自民党は16日にも当時、首相秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官の国会への参考人招致を野党側に提案するという。
しかし、肝心の柳瀬氏は安倍晋三首相の訪米に随行する予定で17〜20日までは不在だ。
「柳瀬氏の国会招致は早くても23日以降となり、野党は随行を認めるべきではないと主張しています。だが、官邸は強引に連れていき、少しでも時間稼ぎをする。シリアの空爆やゴールデンウイークなどで世間が森友、加計疑惑を忘れるのを待つ作戦です」(政府関係者)
対する愛媛県の中村時広知事は、官邸へ行った県の職員らが国会に招致されたら、「私が矢面に立つ」と自らが応じる考えを示した。
「4月2日の備忘録は、知事ら幹部の机の上に連絡メモとして置いていたもののようだ。首相案件と似た文言は他の連絡メモにも記されていた。中村知事は加計学園の件で官邸まで行き、首相案件になっているのを知り、『大丈夫なのか』と正直、計画には乗り気ではなかった。ただ、今治市が前のめりで県が却下なんてできるわけがない。柳瀬氏と会ったとき今治市の担当者2人は最敬礼みたいに頭を下げ、『安倍首相と加計さんの関係があり、国家戦略特区はうちのためにやってくれている』と話していました」(愛媛県幹部)
今回の備忘録は自民党内から出たという噂がまことしやかに飛び交っている。
「安倍さんに退場を突きつけるために出したんじゃないか。自民党内ではもう安倍首相の3選は無理だろうという流れになりつつある。連日、派閥の幹部クラスが情報交換で会食。青木幹雄、山崎拓、古賀誠ら長老クラスも後継について話し合っている。安倍さんと共倒れしそうな麻生(太郎)財務相は福田淳一事務次官のセクハラ問題まで勃発し、『やってられんよ』とぼやいていた」(自民党議員)
3選に危機感を募らせる安倍首相は13、14日と大阪府を訪れ、中小企業の視察や府連主催の臨時党員大会に出席するなど精力的に動き回った。
「3月の自民党大会で大阪府連から首相批判の声が出て慌てて大阪へ入った。維新の松井一郎大阪府知事や橋下徹氏びいきの安倍さんを府連幹部は快く思っていない。2月にライバルの石破茂元幹事長が大阪で集会を開き、約1千人を集め、大盛況となったため、地方票をごっそり取られると危機感があるようだ。安倍さんは3選をまだ諦めていないが、党内は白けムード。だが、総裁閥の細田派がまとまったところで、他の派閥の支援がないと安倍さんは勝てない。二階(俊博)幹事長は、森友、加計疑惑にうんざりしており、言葉通り、支持に回るか、不透明です。安倍さんは最近、イライラし『どうなっているんだ』と周囲に声を荒げて話すこともあるほどご機嫌斜めですよ」(府連関係者)
柳瀬元首相秘書官の国会招致が政局の山場になりそうだ。 
 4/16

 

「加計」愛媛県文書 農水省が提出求める 柳瀬氏面会情報を把握 4/16
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部開設を巡り、農林水産省で見つかった愛媛県職員作成による柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らとの面会を記した文書は、県が農水省の要請で、二〇一五年四月の面会直後に同省へ提出したものだったことが政府関係者への取材で分かった。柳瀬氏らと面会する情報をつかんだ農水省から「どんなやり取りがあったのかを至急確認したい」と連絡があったという。
農水省は当時、獣医学部の開設に慎重で、政府関係者は「農水省が県に面会記録の提出を求めたのは、学部開設を進めようとする官邸側や学園などの動向を探るためだった」と証言している。県の担当者が国への提出文書に虚偽を書く可能性は考えにくく、内容の信ぴょう性が高まった。
柳瀬氏は「記憶の限りでは会っていない」と面会を否定している。
農水省で見つかった文書は、県や今治市、学園の幹部らが柳瀬氏や藤原豊・内閣府地方創生推進室次長(当時)と面会した翌日の一五年四月三日付となっている。県職員が作成し、直後に同省に提出した。
四月三日付の文書は面会直後に作成し、十三日付の文書は知事報告のために一部内容を補ったもので、ほぼ同じ内容になっている。中村時広知事はこれまでに、二つの文書とも県が作成したと認めている。
二つの文書には、柳瀬氏の「本件は首相案件」「国家戦略特区の方が勢いがある」などの発言や、藤原氏の「総理官邸から聞いている」「かなりチャンスがあると思ってよい」という助言などが記してあった。
農水省は「文書を受け取った当時の職員から引き継いだ後任者が個人用ファイルに保管していた。入手経路は分からない」と説明している。中村知事は、文書が文部科学省、農水省、内閣府に渡った可能性を会見で述べたが、農水省以外では見つかっていない。
文科省は面会前の一五年三月、首相官邸からの連絡で、県幹部らの来訪を事前に把握したことが本紙の取材で明らかになっている。
面会当時、国は獣医師が増えすぎないように獣医大学・学部の新設を規制しており、学部新設には獣医師が不足しているかどうかが焦点の一つだった。獣医師の育成や確保に関わる農水省は「獣医師は足りている」と主張していた。 
国会招致に応じる考え 元首相秘書官の柳瀬唯夫氏 4/16
学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、当時首相秘書官だった柳瀬唯夫経済産業審議官は16日、国会招致を求められた場合に「当然、国会の判断に従う」と述べ、招致に応じる考えを示した。経産省内で記者団の取材に答えた。
立憲民主党の辻元清美国対委員長は16日、柳瀬氏の証人喚問を重ねて求めた。与党が応じない場合の審議拒否にも言及し「立法府の責任として必要だ」と語った。
柳瀬氏を巡っては、首相秘書官だった平成27年4月に愛媛県職員らと官邸で面会し「本件は、首相案件」と発言したとする記録文書について、愛媛県が作成したことを認めた。ほぼ同じ内容の文書が農林水産省内でも見つかった。
柳瀬氏は「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」とのコメントを発表し、面会や発言を否定している。 
「首相案件」に今治市長「報道で目にした」 4/16
愛媛県今治市への加計(かけ)学園の獣医学部新設計画をめぐり、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと面会したとの記述がある県職員作成の文書が見つかった問題で、今治市の菅良二(かんりょうじ)市長が16日、報道各社の取材に応じた。面会には市職員が同席したとされるが、菅市長は「首相案件」という言葉について「今回の報道で目にした」と述べ、自身は「聞いていない」と否定した。
菅市長は担当職員から聞き取ったとし、県職員作成の文書に記されている内容や面会相手は「市情報公開条例に基づき、非開示としておりコメントを控える」と述べ、真偽に言及しなかった。理由については「国や県に迷惑がかかってはいけない。マイナスのイメージがあってもいけないから」と説明した。
県職員が作成した文書には、柳瀬氏が2015年4月2日に首相官邸で県や今治市の職員らと面会し、「本件は、首相案件」と述べたと記されている。朝日新聞が10日に報道し、中村時広知事が県職員が作成したと認めた。13日には獣医師行政を所管している農林水産省でほぼ同じ内容の文書が見つかった。 
加計「首相案件」発言 愛媛県庁で録音データ探しの内部証言 4/16
役所側が「記録は廃棄した」と説明していた“ないはずの記録”が次々に湧いて出てくる。森友学園問題での財務省の決裁文書改竄や口裏合わせの指示メールから、防衛省の日報隠蔽へと広がったかと思うと、ついに加計学園の獣医学部認可問題で官邸中枢に火が回った。
〈本件は、首相案件〉という、柳瀬唯夫・元首相秘書官(現在は経済産業審議官)の発言を記録した愛媛県庁職員のメモの存在が明らかになったからだ。
朝日新聞がスクープした“加計メモ”には生々しい記述がある。2015年4月2日、獣医学部新設の陳情のために首相官邸を訪ねた愛媛県職員に同行した加計学園事務局長は、当時の柳瀬秘書官にこんな話を打ち明けてアドバイスを求めていた。
〈加計学園から、「先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、『下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっている』との発言があった」とのことであり、その対応策について意見を求めた〉(カギ括弧は編集部による補足)
安倍晋三首相は「加計氏、下村氏との3人で食事をしたことがない」とメモの内容を否定してみせたが、文面からは、首相が「腹心の友」である加計孝太郎氏(加計学園理事長)と会食した際、“(獣医学部設立の認可権を持つ)下村大臣がへそを曲げているようだから、手を打った方がいいぞ”と耳打ちした光景が目に浮かぶ。
その経緯を加計理事長から聞かされていたからこそ、事務局長はわざわざ県庁職員の陳情に同行し、柳瀬秘書官に対応策の知恵を借りたのだろう。メモには柳瀬氏の答えも記述されている。 
 4/17

 

「会っていないと言えない」柳瀬氏、愛媛職員と 4/17
学校法人「加計(かけ)学園」(加計孝太郎理事長)の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が愛媛県職員らと面会した際に「首相案件」と語ったとされる同県作成の文書がみつかった問題で、面会が国会で審議された昨年7月、柳瀬氏が周辺に職員らと面会した可能性を認めていたことが、政府関係者への取材で明らかになった。柳瀬氏はこの問題が報道された今月10日、愛媛県職員との面会について「記憶の限り会っていない」とのコメントを出しているが、説明が揺らぐ可能性がある。
文書には2015年4月2日、愛媛県と同県今治市の職員が首相官邸で柳瀬氏と面会したと記されている。政府関係者によると、柳瀬氏は、参考人として出席した昨年7月25日の参院予算委員会の集中審議前後、周辺に15年4月2日の面会について説明した。同日は官邸内の会議室で、国家戦略特区の担当だった内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)と加計学園関係者と面会。藤原氏が同伴した4〜5人の関係者が同席していたという。
柳瀬氏は「藤原氏が加計学園の関係者を連れてきたという認識。名刺交換をした記憶もなく、同席者が誰かは確認しなかった」とし、「職員と会っていないとは言えない」との趣旨の説明をしたという。柳瀬氏は参院予算委では「私の記憶をたどる限りお会いしていない」と答弁したが、実際には面会の可能性を認識した上での発言だったとみられる。
文書には、柳瀬氏の発言として「自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件」と記載されていた。一方、藤原氏は昨年6月15日の参院農水委員会で「私や内閣府の担当職員が4月2日に今治市の職員を官邸に紹介、案内したことはない」と答弁している。柳瀬氏との面会に同席したとされる愛媛県職員は取材に「コメントできない」としている。
自民党の伊吹文明元衆院議長は16日夜、BS11の番組で「いろいろな情報を聞いていると、柳瀬氏は『やっぱり会っている』と言わざるを得ないのではないか」と指摘した。 
柳瀬唯夫元首相秘書官、23日参考人招致 予算委集中で自民方針 4/17
自民党は17日、学校法人「加計学園」の獣医学部新設などを巡って23日に衆院予算委員会の集中審議を開き、柳瀬唯夫元首相秘書官らを参考人として招致する方針を決めた。自民党の菅原一秀与党筆頭理事が、野党が欠席しても開催する方針を立憲民主党の逢坂誠二野党筆頭理事に伝えた。野党側は虚偽証言をした場合に罰則がある証人喚問の実施を求めている。
自民党は、柳瀬氏のほか国家戦略特区の利用を助言したとされる藤原豊経済産業省官房審議官、学部新設の経緯を知る加戸守行前愛媛県知事らの招致も調整している。
柳瀬氏らを招致しての集中審議開催は、与党が16日に提案した。野党は証人喚問に加え、複数日の集中審議開催を要求している。 
「首相案件」文書、内閣府など3府省では確認できず 4/17
学校法人「加計(かけ)学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設計画をめぐり、当時の柳瀬唯夫首相秘書官(現・経済産業審議官)が「首相案件」と発言したとされる県作成の文書について、内閣府、文部科学省、厚生労働省は17日、調査では確認できなかったと発表した。各府省の大臣が閣議後会見で明らかにした。
内閣府で国家戦略特区を担当する梶山弘志・地方創生相は、担当者らへの聞き取りを実施したことを明らかにした上で「当該文書の有無について事務局内部全体をくまなく検索したが確認できなかった」と述べた。文書に「内容は総理官邸から聞いている」「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」といった発言が記されている藤原豊・地方創生推進室次長(現・経済産業省貿易経済協力局審議官)からも聞き取ったが、「(発言について)承知をしていない」と答えたという。
林芳正文科相は、関係部署の共有フォルダーなどを調べたほか、関係職員らに聞き取りをしたが文書は見つからなかったとした。加藤勝信厚労相も「調査したが、そういった文書は見つからなかった」と語った。その上で「調べることは調べた」とし、厚労省に文書は存在しないと結論づけた。
文書は、柳瀬氏が2015年4月に愛媛県職員らと首相官邸で面会したときの様子を記録したとされる。農林水産省が13日にほぼ同じ内容の文書を見つけたと公表。首相官邸が、関係する内閣府、文科省、厚労省に調査を指示していた。
また、県職員らが官邸を訪れた日に内閣府が文科省に訪問予定を伝えたメールが見つかったとするNHKの報道に対し、菅義偉官房長官は会見で「文科省で関係者に事実関係を確認している」と述べた。 
「首相案件」文書確認できず 文科、厚労省 4/17
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が愛媛県職員らと面会した際に「首相案件」と発言したとされる文書について、林芳正文部科学相は17日の閣議後記者会見で、文科省内で存在が確認できなかったとする調査結果を発表した。
また、愛媛県の職員らが官邸を訪問した2015年4月2日に、内閣府から文科省の担当者に訪問予定を伝えるメールが省内で見つかったとするNHKの報道があり、林氏は現時点で確認できていないとした上で、省内で調査することを明らかにした。
文書の調査は、文書の存在が報じられた9日夜に開始。獣医学部を担当する専門教育課などで使用するコンピューターの共有フォルダーや紙のファイルなどを確認したが、文書は確認できなかったという。
一方、加藤勝信厚生労働相も17日の閣議後記者会見で「執務室の書類や電子ファイルを確認したが(文書は)見つからなかった」と述べた。 
「首相案件」文書 内閣府からは見つからず 梶山弘志地方創生担当相が発表 4/17
梶山弘志地方創生担当相は17日の記者会見で、加計学園に関連し、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「首相案件」と語ったとされる内容が記された愛媛県作成の文書を調査した結果、内閣府では「対象文書は確認できなかった」と発表した。
内閣府は獣医学部新設に関する規制改革事項を担当する現職の職員と、同文書が作成されたとみられる平成27年4月ごろに担当していた当時の職員計33人を対象に、ヒアリングや電子ファイルの探索などを行っていた。
調査対象には、愛媛県職員らと面会したとされる内閣府の藤原豊地方創生推進室次長(当時)も含まれていた。藤原氏は調査に対し、藤原氏の発言として文書に記された「かなりチャンスがあると思ってよい」などとする内容を「承知していない」と話しているという。
また、愛媛県職員らが首相官邸を訪問した当日、内閣府側が文部科学省の担当者に、県などの訪問予定を伝えたメールが見つかったとの一部報道に、梶山氏は「コメントできる状況ではない」と述べた。 
首相案件 4/17
東日本大震災では多くの犠牲者を出した一方で、約1万9千人の命が救われました。その7割を救助したのが自衛隊でした。これらの活躍等で、自衛隊に対する信頼と期待は高まりをみせていました。
ところが、防衛省・自衛隊はせっかく築き上げてきた信頼を、大きく失いかねない事態を招いています。これまで「存在しない」としてきたイラク派遣時の日報(活動報告)が相次いで発見されています。隠蔽なのか凡ミスなのかわかりませんが、お粗末極まりません。
戦国時代の甲斐の名将・武田信玄の戦功を中心にまとめられた「甲陽軍鑑」(全20巻)は、陣営や諸道具などを詳述し、甲州武士の思考や行動も生々しい迫力で記しています。古代ローマの政治家・カエサルも長期にわたる遠征戦の経緯を「ガリア戦記」(全8巻)としてまとめています。多少事実と異なる点があったり文学的誇張があったとしても、古今東西の別なく真の勇者は歴史の検証に耐える文書を残してきました。
わが国の自衛隊海外派遣部隊もイラクや南スーダンで、命懸けで任務を遂行してきたはずです。その汗と泥にまみれた活動を記録し、しっかり管理し、求められれば堂々と公開(インテリジェンスに関わる部分を除く)するということがなぜできないのでしょうか。
防衛大臣は連日謝罪し、頭を下げています。しかし、約25万人の自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣です。残念ながら、安倍総理が「日報問題」を自らの案件だと強く自覚しているようには思えません。
「加計学園」の獣医学部新設をめぐる疑惑も再燃してきました。愛媛県職員らが2015年4月に当時の柳瀬唯夫総理秘書官と面会した記録が見つかりました。そこには柳瀬氏が、「本件は、首相案件となっており…」と発言したとの記載がありました。柳瀬氏は「自分の記憶の限りでは、お会いしたことはありません」と逃げています。が、記録と記憶とではどちらが説得力があるのか、火を見るよりも明らかでしょう。
「森友学園」への国有地売却問題にいたっては、公文書改ざんだけでも十分に衝撃的でしたが、口裏合わせやごみ増量依頼など驚天動地の事実が次々と明らかになってきました。もはや焦点は財務省が何をやったのかではなく、どのような理由でこんな信じ難い愚行を積み重ねたのかに移りました。
事の発端は、総理夫人が森友学園の名誉校長を引き受けたことから始まります。昭恵氏が務めていた名誉職は計55件。その中には、加計学園の認可外保育施設も含まれています。安倍総理は国会で、「妻が名誉校長を務めているところはあまたあるが、行政に影響を及ぼしたことはない」と、答弁しています。果たして真実なのでしょうか。
突きつめると、今日の政治・行政への国民の不信は、すべて「首相案件」です。 
 4/18

 

「首相案件」の加計文書、内閣官房でも調査 菅官房長官 4/18
学校法人「加計学園」の愛媛県今治市への獣医学部新設計画をめぐり、柳瀬唯夫首相秘書官(現・経済産業審議官)が「首相案件」と発言したとされる県作成の文書について、菅義偉官房長官は18日午前の会見で、内閣官房にも文書の有無について調査するよう指示したと明らかにした。
会見に先立つ衆院内閣委員会で、共産党の塩川鉄也議員が調査を求めた。菅氏は内閣委で、内閣官房の調査を実施しなかった理由について「(愛媛県)知事の会見の中で、(文書を)届けたという省庁の中に内閣官房がなかった」と説明した。
政府はこれまでに内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省で調査を実施。農水省以外では文書は見つからなかったと発表している。 
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加計学園 柳瀬元首相秘書官と面会予定メール公表 文科省 4/20
「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、林文部科学大臣は、3年前に愛媛県の職員らが総理大臣官邸を訪問し、柳瀬元総理大臣秘書官と面会する予定を伝えた内閣府からのメールが、文部科学省内で見つかったことを公表しました。
「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の職員が3年前に総理大臣官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書を作成していたと明らかにしたことを受けて、文部科学省は、省内で調査した結果、文書そのものは確認できなかったとしましたが、その後、関連するメールなどがないか調査を行っていました。
林文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で調査結果を公表し、愛媛県の職員らが総理大臣官邸などを訪問したとされる平成27年4月2日の当日に、内閣府から文部科学省宛てに送信されたメールが省内で見つかったことを明らかにしました。
メールには、愛媛県や今治市の職員と加計学園の関係者が、当時、内閣府で地方創生推進室を担当していた経済産業省の藤原審議官と面会した際の様子が記されているほか、「本日15時から柳瀬総理大臣秘書官とも面会するようです」などと記載されています。
また林大臣は、愛媛県の職員らが総理大臣官邸を訪問することについて、当時官邸に出向していた文部科学省の職員から「陳情がくるので省のスタンスを教えてほしい」などと、事前に連絡を受けた記憶のある職員がいたことも明らかにしました。
林大臣は、「われわれはしっかりと確認作業を行い、こういうものが出てきた。それぞれの方々がしっかりと説明責任を果たしていかれると思っている」と述べました。愛媛県の職員らとの面会について、柳瀬氏は、「記憶の限り、お会いしたことがない」として否定しています。
○梶山地方創生相 担当者「送信したと思われる」
梶山地方創生担当大臣は、閣議のあと記者団に対し、文部科学省からメールの提供を受けて、送信した可能性のある当時の担当者に確認したところ、担当者は、「当時の記憶は残っていないが、写しがある以上、自分が内閣府での面会に同席して、作成し、送信したものと思われる」と話したことを明らかにしました。
また、総理大臣官邸への訪問予定については、「面会の場でそのような話題が出て、それをそのまま自分がメモしたのだろう」と話しているということです。
一方、内閣府での面会に同席したとされる、当時、内閣府で地方創生を担当していた経済産業省の藤原審議官は、「記憶はないが、メールを読む限り、先方が言ったのではないか」などと話し、総理大臣官邸での面会の調整などは行っていないと説明しているということです。
○メールは愛媛県の文書と内容酷似
このメールには平成27年4月2日の午前11時半から1時間、内閣府で、愛媛県と今治市、さらに加計学園の関係者が当時、内閣府の地方創生推進室次長だった経済産業省の藤原豊審議官らと面会したことや藤原氏が発言したとする内容が記されています。
藤原氏は、「制度改正の実現は首長のやる気次第。熱意をどれだけ示せるか」「今月、または大型連休明けに予定する国家戦略・構造特区の共通提案に出してみては」さらに、「反対派の同意を得るため、構想の内容(コンセプト、カリキュラム、自治体の取り組み)を検討いただき、ご相談いただきたい」と発言したと記載されています。
藤原氏が発言したとする内容と、今月、愛媛県が作成を認めた文書に記された内容を比べると、訪問した日時や場所、さらに訪問したメンバーや面会相手などは一致しています。
また、国家戦略特区への提案に言及したり、提案書や具体的なカリキュラムを作り、内閣府に早く相談するよう求めたりしている点も共通しています。
そして、この面会の直後、総理大臣官邸を午後3時から訪問し、当時の柳瀬総理大臣秘書官と面会する予定であることも愛媛県が作成した文書に書かれた内容と一致しています。
○「3月に官邸訪問予定」を知る
今回、文部科学省は加計学園の獣医学部新設に関わる担当部局に在籍した合わせて12人の職員を対象に調査したということです。
その結果、平成27年4月2日に愛媛県の関係者らが内閣府に訪問した直後に内閣府と文部科学省の担当者でやり取りしたメールが紙に印刷された状態で省内の国家戦略特区の担当室から見つかりました。
さらに、当時の担当者に聞き取ったところ、この訪問前の平成27年3月に官邸に出向していた職員から愛媛県と今治市、さらに加計学園の関係者が総理大臣官邸を訪問する予定があると事前に連絡を受けていたことがわかったということです。
調査に対して当時、メールを受け取った職員は「詳細なやり取りについては覚えていない」と話しているということです。
○愛媛県知事「県は間違いない」
文部科学省内で内閣府からのメールが見つかったことについて、愛媛県の中村知事は、記者団に対し、「私たちが本当に真正直に言っているということはお分かり頂けるのではないか。『愛媛県の言っていることは間違いないね』という話なので、あとは、それぞれの機関が正直に説明すればいい」と述べました。
そのうえで、柳瀬氏が面会を否定していることについて、「正直に記憶をたどってお話頂ければ、どうということではないと思う。『首相案件』という言葉がどういう意図で使われたかはわからないが、特区によって新たなアクションを進めるのは首相案件だと思うし、そのあたりも含め、ストレートに言われたらいいのではないか」と述べました。
○野党6党「首相案件は明らかだ」
「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、3年前に愛媛県の職員らが総理大臣官邸を訪問し、柳瀬・元総理大臣秘書官と面会する予定を伝えた内閣府からのメールが文部科学省内で見つかったことを受けて、野党6党は関係府省からヒアリングを行い、「メールを見ると『首相案件』というのは明らかで、柳瀬氏は、国会で虚偽答弁をしてきたのではないか」などと指摘しました。
○立民 「証人喚問で白黒を」
立憲民主党の辻元国会対策委員長は、記者団に対し、「柳瀬元総理大臣秘書官が、『加計学園』や愛媛県、今治市の関係者と会っていたことが裏付けられた。柳瀬氏がうそをついている疑いが濃厚になったので、証人喚問をして、白黒はっきりさせないといけない。安倍政権はうそで塗り固められた政権であり、虚構の上に成り立った『フェーク政権』に見えてくる」と述べました。
○共産 「ど真ん中の証拠だ」
共産党の笠井政策委員長は、記者会見で「『加計疑惑』のど真ん中の証拠で、愛媛県の文書の信ぴょう性を示している。いよいよ柳瀬・元総理大臣秘書官らの証人喚問が必須で、何よりも安倍総理大臣自身の関与や、『首相案件』と言ったことが焦点だということがはっきりしてきており、真相究明が大事だ」と述べました。
柳瀬唯夫氏
「加計学園」の獣医学部新設をめぐって3年前に愛媛県の担当者が総理大臣官邸を訪問したとされる当時、柳瀬唯夫氏は総理大臣秘書官でした。
柳瀬氏は、昭和59年、旧・通商産業省に入省して要職を歴任したあと、平成29年7月からは経済産業省で通商政策を担う事務次官に次ぐポストの経済産業審議官を務めています。この間、平成20年9月から麻生総理大臣の秘書官を務め、平成24年12月からは安倍総理大臣の秘書官を務めました。
「加計学園」をめぐり、柳瀬氏は、去年7月の参議院予算委員会で、安倍総理大臣の秘書官だった当時の、平成27年に今治市の職員と面会したのか問われ、「私の記憶をたどる限り、今治市の方と会ったことはない。当時は、獣医学部新設の制度論が議論され、制度を具体的にどこに適用するかという段階ではなかった」と説明していました。
さらに4月13日、農林水産省が公表した文書では、愛媛県の担当者などが平成27年4月2日に当時、総理大臣秘書官だった柳瀬氏と面談した際に、「本件は、首相案件」などと発言したと記されています。
こうした内容について、柳瀬氏は今月10日に、「私が外部の方に対して、この案件が首相案件になっているといった具体的な話をすることはあり得ません」などとするコメントを発表しています。
藤原豊氏
藤原豊氏は「加計学園」の獣医学部新設をめぐって、3年前に愛媛県の担当者が総理大臣官邸を訪問したとされる当時、内閣府の地方創生推進室の次長を務めていました。
藤原氏は昭和62年、当時の通商産業省に入省し、現在は、経済産業省の貿易経済協力局の審議官を務めています。また藤原氏は、平成27年から29年まで、内閣府で地方創生推進室の次長や地方創生推進事務局の審議官を務めていて、国家戦略特区も担当していました。
「加計学園」の獣医学部新設をめぐっては、去年6月、文部科学省の調査で、「藤原内閣府審議官との打ち合わせ概要」という題名の文書で、「官邸の最高レベルが言っている」などという発言が文部科学省の担当者に伝えられたという内容が確認されています。これについて、藤原氏は、平成29年7月の衆議院予算委員会で、「文部科学省に『官邸の最高レベル』や『総理のご意向』と伝えたことはない。仮に、私の発言が 私の趣旨と異なる受け止めを 文部科学省に 与えたとすれば残念だ」と答弁しています。
さらに、4月13日、農林水産省が公表した文書には、愛媛県の担当者が平成27年4月2日に当時、内閣府の地方創生推進室の次長だった藤原氏と面談し、「かなりチャンスがあると思っていただいてよい」などと発言したと記されています。
この文書について藤原氏は記者団に対し、「報道は拝見したが必要なことは内閣府に伝えておりますので そちらにお尋ねいただければと思います」と述べています。  
文科省でも証拠メール発見で、もう嘘は無理 4/20
 柳瀬唯夫首相秘書官が「官邸の“安倍さん命”の空気についていけない」とグチ
安倍首相の嘘を実証する証拠が、また新たに出てきた。本日、林芳正文科相は、加計学園幹部と愛媛県・今治市職員らが2015年4月2日に官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時)と面会する予定であることを記したメールが見つかったと公表したからだ。
これは面会当日に内閣府から文科省宛てに送信されたメールで、送信された時間は12時48分。送信者である内閣府の地方創生推進室の職員は、11時30分から1時間にわたって内閣府でおこなわれた藤原豊・地方創生推進室次長(当時)と加計幹部らの〈面会の結果〉を報告し、その上で〈本日15時から柳瀬総理秘書官とも面会するようです〉と書いているのだ。
柳瀬氏は「記憶の限り会っていない」と言い張ってきたが、愛媛県が作成した面会記録文書以外にもこのメールが発見されたことによって、「会っていた」ことは確定的になったと言える。
しかも、だ。このメールでは前述したように内閣府での〈面会の結果〉が報告されているのだが、その内容は、すでに公表されている愛媛県の面会記録文書に記された〈藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11時30分〉とほぼ同じ内容が記載されているのだ。重要な問題なので、以下、比較しよう。
【内閣府→文科省宛てメール】
〈・今月(又はGW明け?)に予定する国家戦略・構造特区の共通提案に出してみては。
・反対派の同意を得るためにも、構想の内容(コンセプト、カリキュラム、自治体の取組等)を検討いただき、ご相談いただきたい。〉
【愛媛県作成の面会記録文書】
〈・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開始。
・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい。〉
〈・獣医師会等と真っ向勝負にならないよう、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば、公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応に加え、ペット獣医師を増やさないような卒後の見通しなどもしっかり書きこんでほしい。〉
このように、今回、発見されたメールの記載と愛媛県の面会記録文書の記載に齟齬がないということは、愛媛県の面会記録文書は面会時の発言をきちんと残した文書であるということを裏付ける。
つまり、「本件は、首相案件」という柳瀬氏の発言や、安倍首相と加計孝太郎理事長が会食時に獣医学部新設について話し合っていたとする発言も、その信憑性はさらに高まり、信頼に値する文書だとあらためて実証されたことになるのだ。
しかも、じつは柳瀬氏は首相秘書官時代、こんな言葉を漏らしていたということが、昨日発売の「週刊文春」(文藝春秋)18年4月26日号に掲載された。
「どうも官邸の“安倍さん命”という空気には私はついていけません」
「今井さんが首相に近い企業を押し込んでくる」
この「今井さん」とは、言うまでもなく安倍首相の懐刀として知られる今井尚哉首相秘書官のこと。森友学園問題では、土地取引から文書改ざんまで関与し、官邸の司令塔となってきたのではないかと目されている人物だ(詳しくは過去記事参照)。
柳瀬氏が言う「今井さんが首相に近い企業を押し込んでくる」というのは、安倍首相の外遊についてのこと。安倍首相は外遊の際に財界人を同伴させて原発や新幹線などのセールスを展開してきたが、そうした人選を担当していたのが柳瀬氏だった。だが、その際に今井首相秘書官が「首相に近い企業を押し込んでくる」ことに、柳瀬氏は嫌気がさしていたらしい。
そして、じつはこの「首相に近い企業」には、加計学園も含まれている。実際、2013年5月24〜26日におこなわれたミャンマー訪問には加計理事長が同行。なんと政府専用機にまで加計理事長を搭乗させていたことがわかっている。
本サイトでは、このミャンマー訪問直前の2013年5月6日、安倍首相と加計理事長がゴルフに興じた際に柳瀬氏も一緒にプレイしていたことを伝えたが、この時期から柳瀬氏は加計学園が「首相案件」であることを、あらゆる面で認知していた。そして、加計理事長のミャンマー訪問同行も、今井首相秘書官がねじ込んでいた可能性が出てきたのだ。
柳瀬氏にとって今井首相秘書官は、経産省の2期上の先輩。そんな今井氏による首相中心のゴリ押しや、官邸に流れる「安倍さん命」の空気に馴染めないでいた柳瀬氏を、どうやら今井首相秘書官は感じ取っていた。「週刊文春」によれば、今井氏は「柳瀬はこっち側の人間じゃない」として、2013年11月、それまで歴代の経産省出身秘書官が担当していたマスコミ対応の仕事から柳瀬氏を外したのだという。
この“パワハラ”が功を奏したのだろう。柳瀬氏は経産省に早く戻りたい一心で、安倍首相に尽くすべく、2015年4月の官邸での加計幹部らの訪問対応などを担当。無事、同年夏に経済政策局長という次官コースのポストを用意され念願の経産省に戻った、というわけだ。
しかし、ここにきて焦点となる面会記録文書が出てきたことで、再び矢面に立たされることになった柳瀬氏。もはや、柳瀬氏の「記憶にない」という言葉を信用する国民は安倍応援団くらいしかいないだろうが、柳瀬氏がそんな見え透いた嘘を吐きつづけているのも、すべては安倍首相の国会答弁との整合性をとるため。さらに、今井首相秘書官との関係を考えれば、相当なプレッシャーをかけられていることは火を見るよりあきらかだ。──ようするに、森友問題における佐川宣寿・前理財局長と同じ立場にあるのだ。
完全に安倍首相の下僕と化した佐川氏とは違い、首相秘書官時代から“面従腹背”の状態だった柳瀬氏。望みはかなり薄いが、すでにばれている嘘をつきつづけるよりも、ここは前川喜平・前文部科学事務次官のように反旗を翻してほしいもの。最後に、前川氏が佐川氏の国会招致前に送ったメッセージを、柳瀬氏にも送りたい。
「知っておられることをありのままにお話しいただきたいなと思います。これから20年、30年と生きる人生のなかで、ほんとうのことを話したほうがこれからの人生が生きやすいのではないかと思いますけどね」 
柳瀬氏と面会「強まった」 加計メール公表で内閣府幹部が言及 4/21
林芳正文部科学相は20日、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を巡り、愛媛県や同県今治市の職員らが2015年4月に首相官邸を訪問し、当時の柳瀬唯夫首相秘書官とも面会する予定だと明記したメールを公表した。内閣府から文科省の担当者に送信したもので、省内の調査で見つかった。県職員らとの面会を否定している柳瀬氏の説明への疑義が深まった形で、野党側は証人喚問要求を強めた。
内閣府も20日、調査結果を公表。メール自体は確認できなかったが、送信者とされる当時の職員は「自分が作成、送信したと思われる」と証言。笹川武総務課長は野党の合同会合で、柳瀬氏と県職員らの面会について「(事実だとの)見方が強まった」と述べた。 
柳瀬元首相秘書官「面会認める」へ方針転換の裏 5/4
柳瀬唯夫・元首相秘書官が面会を認める意向を固めた──。5月2日、メディアが報じたように、柳瀬元首相秘書官が「記憶にない」と繰り返してきた加計学園幹部らとの面会の事実を認めるのだという。毎日新聞によれば、〈否定し続けるのは難しいと判断〉したらしい。
まったく、国民を舐めきっているとしか言いようがない。そもそも、「本件は、首相案件」という官邸面会文書を朝日新聞がスクープし、翌日に愛媛県の中村時広知事がその存在を認めてから約3週間も経っているのだ。しかも、その後も農水省から同様の文書が発見されたり、内閣府から文科省に送られていた柳瀬首相秘書官と加計学園、愛媛県、今治市職員らとの面会スケジュールを記したメールが見つかるなど、どんどんと外堀は埋められていったのに、「記憶にない」の一点張りだったのだ。
だが、さらに唖然とさせられたのは、「意向を固めた」とか「面会を認める方向」「認める方向で政府与党調整」という表現だ。念のため繰り返すが、これまで柳瀬首相秘書官は「記憶にない」と言っていたのだ。どうして「与党との調整」や「方針転換」で事実が変わったり、記憶がよみがえったりするのか。ようは、「嘘をついていた」と自白しているに等しい。
だいたい、「否定し続けるのは難しいと判断」したのは柳瀬氏本人ではもちろんなく、安倍官邸であることは間違いない。佐川宣寿・前理財局長と同様、柳瀬氏に無理のある嘘をつかせ、野党の証人喚問要求も受け入れずに国会を空転させてきた、その責任は安倍首相にあるのだ。
しかし、セクハラ問題でも露呈したように、往生際の悪さにかけては右に出る者はいない安倍政権は、この期に及んで、まだ柳瀬元首相秘書官の嘘を嘘とは認めないつもりらしい。
というのも、与党関係者は毎日新聞の取材で、こう話しているのだ。
「愛媛県や今治市の職員は加計学園関係者の後ろにいたから、記憶に残っていないのだろう。学園関係者との面会を認めても、うそをついたことにはならない」
つまり、2015年4月2日の官邸での面談は加計学園関係者が相手との認識で、愛媛県や今治市の職員は記憶に薄いのも当然──。いまさら何を言っているのだろうかと思うが、なぜこれで「嘘をついたことにならない」と主張できると考えているのか。まずはあらためて一連の動きを振り返ろう。

最初に2015年4月2日の官邸訪問問題が浮上したきっかけは、今治市から職員の出張記録だった。この出張記録は2016年に情報公開請求で開示されたもので、訪問相手などは黒塗りにされていた。そんななか、昨年7月に「週刊朝日」(朝日新聞出版)が「今治市職員が面会した相手は柳瀬首相秘書官」という今治市関係者の証言をスクープしたのだ。
そして、この報道について昨年7月24・25日におこなわれた閉会中審査で問われた柳瀬元首相秘書官は、このような答弁に終始したのだった。
「お会いした記憶はまったくございません」
「記憶にほんとうにございません」
「覚えておりませんので、これ以上のことは申し上げようがございません」
「覚えてございませんので、会っていたとも会っていないとも申し上げようがございません」
ようするに、このとき問われたのは「今治市職員と面談したかどうか」であって、一方、今回、柳瀬氏が認める方向だというのは、加計学園関係者と会ったということ。今治市や愛媛県の職員は「加計学園関係者の後ろにいたから、記憶に残っていない」と言い張ることで、嘘はついていない、ということにするらしい。
だが、この方向で柳瀬氏が言い訳しても、これもまた「嘘」を重ねることになる。官邸訪問の際、加計学園事務局長が同行していたことは昨年8月10日の朝日新聞の報道であきらかになるのだが、このとき、柳瀬氏は朝日の取材に対し、加計学園事務局長の同席についても「記憶にない」と答えているのである。「学園関係者との面会を認めても、うそをついたことにはならない」ということにはならないのだ。
しかも、百歩譲って柳瀬元首相秘書官に愛媛県や今治市職員と面談した記憶がなく「あれは加計学園関係者との面談だった」と認識しているとしても、そのほうがなおさら大問題だ。
なぜなら、安倍首相の答弁では、加計学園が獣医学部新設の計画をもっていることを知ったのは「2017年1月20日」であるにもかかわらず、その約2年も前に、右腕たる首相秘書官が獣医学部新設の話し合いのために加計学園関係者と面談していたのは事実となるからだ。首相の秘書官がわざわざ官邸で面談する、それはすなわち「加計学園は首相案件」ということではないか。
どのような手に出ようとも逃げ道はもう塞がれているのに、まだ悪あがきをしようとする安倍首相および官邸。さらに、どうやら官邸はこの「加計関係者とは会ったが愛媛県や今治市の職員と会った記憶はない」という言い訳以外に、もうひとつ逃げ道を考えているようだ。

それは、柳瀬氏が「指摘を受けて先方の名刺を探したが見つからなかった」と答えている件だ。「名刺がないから記憶にない」とは、これまた杜撰な釈明だが、これをアシストするようなコメントをおこなった者がすでにいる。安倍応援団として日々露骨な政権擁護と野党批判でめざましい活躍を見せている八代英輝弁護士だ。
八代弁護士は5月2日放送の『ひるおび!』(TBS)で、柳瀬元首相秘書官が面会を認める意向だというニュースが取り上げられた際、こんなことを言い出した。
「ひとつ思ったのは、愛媛県から文書が出たじゃないですか。愛媛県の職員の方々が柳瀬さんの名刺を一緒に出せば、もう決まりなのになって思っていたんですよ。なんで柳瀬さんの名刺を愛媛県も今治市も出さないんだろう。ここでちょっとなるほどと思ったのは、柳瀬さんとそのときほんとうに名刺交換していないのかもしれないなと、いまちょっと思いました」
歴然とした面会記録や訪問を裏付けるメールが出てきているのに名刺交換をしたか否かを問題にするとは、なんとか正当化しようという必死さが見て取れるが、しかし、これも言い訳としては通用しない。すでに愛媛県の関係者は「県庁から柳瀬氏の名刺が見つかった」と、TBSの取材に証言しているからだ。
普通にその立場関係を考えれば、柳瀬氏が名刺を渡さないということはあり得るだろうが、愛媛県や今治市の職員がわざわざ官邸まで出かけて行って「名刺を忘れました」「名刺を切らしておりまして」などという言動に出られるはずがない。愛媛県には柳瀬氏の名刺があるのであれば、それは名刺交換はおこなわれたと見るべきで、柳瀬氏は名刺を捨ててしまったのか、あるいは“隠蔽”しているのだろう。無論、名刺が見つかったというのが事実であれば、今後の展開によっては愛媛県側から柳瀬氏の名刺が出てくる可能性も十分考えられる。
このように、いまさら何を主張しようが、柳瀬元首相秘書官が嘘をついていたことは隠しようのない真実だ。そして、なぜこんなすぐにバレるような嘘をついたかといえば、加計学園が「首相案件」であったことを絶対に認めるわけにはいかない安倍首相を守るため、それだけだ。
森友学園問題と合わせれば、安倍首相の保身のために、国民も国会も、もう1年以上も欺かれつづけているのである。与党側は相変わらず柳瀬氏を参考人としての国会招致を主張しているが、こんなことを承服できるはずがあるまい。証人喚問は当然だ。 
 5/10
●参考人招致

 

●柳瀬元首相秘書官の国会招致
加計疑惑のキーマンだった柳瀬唯夫元首相秘書官が10日午前、衆院予算委員会に参考人として出席し、冒頭で「国会審議に大変なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」と謝罪した。
そして加計学園、愛媛県、今治市の職員と2015年4月2日に首相官邸で面会したこと、さらにその直前の同年3月頃と6月前後の計3回、加計学園と面会したことを明かした。
さらに加計側の出席者の1人が今春、開学した獣医学部の吉川泰弘学部長だったことも認めた。
柳瀬氏は加計学園関係者と知り合ったきっかけは、2013年に安倍晋三首相が河口湖の別荘でバーベキューとゴルフ会を開いた時だと説明。安倍首相が「腹心の友」と呼ぶ加計孝太郎理事長もバーベキューの席にいたことを認めた。
さらに「お庭でバーベキューをして秘書官も十数人いますし、総理のご友人、親族もおられ、加計さんもおられた」などと状況を説明した。
自らが安倍首相らとゴルフをしたことも認めたが、緊急時の要員として後方にいたとし、「総理と加計理事長が、どういうお話をしていたかわからない」と、安倍首相と加計理事長との間で交わされた会話について自らはあずかり知らない立場にいたことを重ねて強調した。
午後に行われた参院予算委員会では立憲民主党の蓮舫議員が存在感を発揮した。

蓮舫:最初の面会は3月24日と聞いているんですが、なぜ加計学園関係者と会ったんでしょうか?
柳瀬:アポイントの申し入れがあって、今度上京するのでお会いしたいと。
蓮舫:具体的な案件がわからないけれど、上京したのでお会いしたい。つまり首相秘書官である柳瀬さんと学園関係者はそれくらい密接な関係ということでしょうか。
柳瀬:元々総理の別荘のバーベキューでお会いし、面識はありましたので…
蓮舫:加計関係者とバーベキューでお会いし、どなたから紹介されたんですか。
柳瀬:総理は河口湖の別荘でご親族やご友人を集めてバーベキューをよくやっておられました。ご紹介いただくとかそういう場ではございません。何十人も人がいる中でお会いしたというわけで、特に誰かに紹介されたわけではございません。
蓮舫:全く紹介されていなくて、何十人も人がいる中で、お会いをした。その人から連絡がきて、案件もわからないでお会いをする間柄なんですか?さらに3月24日の面会で、あなたから加計学園に「国家戦略特区でいこう」と助言していませんか。
柳瀬:記憶がクリアではありませんけど、3月の最初にお会いしたときも構造改革特区で何度もやっているけれどうまくいかないという話がありまして、その時にもう国家戦略特区制度をスタートしていましたし、安倍政権として大事な柱でございましたので、えぇ、その時に国家戦略特区の話になったと思います。

柳瀬氏は焦点になっている安倍首相の関与の有無については一貫して否定。
だが、柳瀬氏が否定すれば、するほど疑惑はますます深まったといえる。
柳瀬氏は愛媛県職員や加計学園関係者と面会した際の記録の存在について立憲民主党の長妻昭議員から問われても「メモは取っておりません」と答弁。安倍首相への報告については「いちいち報告したことはない」と述べると議場からは「エーッ」という声があがった。
長妻氏は記者団の取材に「首相経験者は秘書官経験者に私が話を聞いた限りでは、『そんなことはありえない』と言っている。信用できない」と話した。
この発言には与党議員からも驚きの声があがった。自民党の閣僚経験者は「秘書官がメモを取らないなんてありえない。こんなのウソに決まっているじゃないか」と憤る。
実は、官邸が細かい過去の記録をキチンと保存していることについて、安倍首相自身が語っていたこともある。2014年3月21日、フジテレビ系の「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに、安倍首相は現役の首相としてはじめて出演した。このとき、司会のタモリとのトークで、安倍首相は番組5千回記念で当時の小泉純一郎首相が電話で生出演したことを紹介し、「そういう記録は全部残っているんですよ。やっぱり官邸には」と自慢げに語っていたのだ。
ところが、加計学園問題が国会で取り上げられ、愛媛県や今治市の職員らが官邸を訪問していた事実が問題になった昨年7月には見解が一変。萩生田光一官房副長官は(当時)は、官邸の記録について「官邸訪問者の記録が保存されておらず、確認できない」と説明した。
経産省出身で首相秘書官の経験もある江田憲司衆院議員も、柳瀬氏を厳しく追及した。
「総理秘書官として常識外れのことばかり。(秘書は)首相の政策補佐。許認可や補助金の対象となる可能性のある事業者に会うことは常識に外れている。総理か政策秘書官から指示があったとしか思えない」
今後、国会で加計問題はさらなる火種を残すことになった。前出の閣僚経験者は、怒りをあらわにした。
「天下国家のために働く官僚たちが、なぜ安倍さんの友達の私的な利益のためにウソをつかなければならないのか。自浄能力を失った組織は崩壊するしかない」  
●柳瀬唯夫元首相秘書官 参考人招致
柳瀬氏、加計学園獣医学部新設の面会
  「愛媛県や今治市の職員がいたかわからない」
衆院予算委員会は10日午前、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐって、柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)の参考人招致を行った。柳瀬氏は「加計学園の件について安倍晋三首相に報告したことも、指示を受けたことも一切ない。首相と加計学園関係者が一緒にいたとき、獣医学部新設の話が出た覚えもまったくない」と述べ、獣医学部新設をめぐる首相関与を改めて否定した。自民党の後藤茂之衆院議員の質問に答えた。やり取りの詳報は以下の通り。
−−自由民主党の後藤茂之でございます。さまざまな問題が続発する現在の状況については、野党もうんざりというご発言があるが、与党もうんざりだ。しかし、一番うんざりしているのは国民ではないかと思う。国民の視点から見て、政治の信頼回復を図るためには、真相を解明して疑念に答えていくしかないと思う。加計学園の理事長とは利害関係がないからこそ、長年続いている友人関係であると、首相は言うが、友人だからこそ特別扱いを受けていたのではないか、国民の多くは、そういう疑念を持っている。
今日、こそは何が真実なのか。本当のことを全て正直に話していただきたいと思う。
平成27年4月2日に愛媛県、同県今治市が官邸を訪問したことについて、愛媛県のメモが公表され、農水省も愛媛県の文書を保有するなどの事実が明らかになっている。4月10日、柳瀬唯夫元首相秘書官は自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方とお会いしたことはないとコメントを出しているが、国民の中で事実関係についての疑念は拭えていない。
4月2日に柳瀬氏は愛媛県、今治市、加計学園関係者と会っていないのか。最初にしっかりと説明してほしい。
柳瀬唯夫元首相秘書官「まず冒頭、私の答弁をきっかけに、国会審議に大変なご迷惑をおかけしましたことを誠に申し訳ございませんでした。その上で、ご質問の点だが、加計学園の事務局の方から面会の申し入れがあり、4月頃、その後の報道などを拝見すると恐らく、これが4月2日だったのではないかと思うが、加計学園の方、その関係者の方と面会した。その面会のときには、相手方10人近くのずいぶん大勢で来た。そのうち、加計学園の事務局に同行していた獣医学部の、獣医学の専門家の元東大教授とおっしゃっている方が、『世界の獣医学教育の趨勢(すうせい)は感染症対策にシフトしているのに、日本は全く付いていっていない』という獣医学教育に関する話を情熱的に、とうとうとされた覚えがある。あわせて、加計学園の事務局の方から『国家戦略特区制度を活用する方向で検討している』という話があった」
「面会では、メーンテーブルの真ん中にいらっしゃいました、その元東大教授の方がほとんどお話になっていて、それと加計学園の事務局の方がお話になっていた。そのために、その随行されていた方の中に、愛媛県の方や今治市の方がいらしたかどうかという記録は残っていない。ただ、その後、一連の報道や関係省庁による調査結果を拝見すると、私は今でも愛媛県や今治市の職員の方が同席者の中にいたかどうかはわかりませんが、10人近くの同席者の中でメーンスピーカーでない方にも、随行者の中に愛媛県や今治市の方たちがいたのかもしれないなというふうに思う」
−−4月2日に関する面会がどのようなものであったかということはわかったが、愛媛県や今治市の方がいたのかどうか。本当に確認しなかったのか。名刺を交換しなかったのか。
柳瀬氏「先ほど申し上げましたが、ほとんどお話になっていたのはこのメーンテーブルの真ん中にいらっしゃった元東大教授の方と、加計学園の事務局の方であり、随行者の中に愛媛県の方、今治市の方がいらっしゃったかどうかは私にはわかりません。そのため、昨年の国会では『今治市職員に会ったか』というご質問に対し、私からは『お会いした記憶がございません』『私の記憶をたどる限りお会いしていません』『覚えていないので会っていたとも会っていないとも申し上げようがございません』というふうなお答えをした」
「私としましては、今治市や愛媛県の方とお会いしたかお会いしていないかの定かな記憶がないのに、『必ずお会いしました』とか、『絶対にお会いしてません』とか申し上げるのは、いずれの場合も嘘になる可能性があると思ったので、このように申し上げた。なお、随行者の方々全員と名刺交換をしたかどうかは分からない。私はふだんから失礼にならないように自分から名を名乗って、名刺交換をするように心がけているが、多くの方とお会いするために、交換した名刺の中で保存するのはごく一部だ。今回の件で、私が保存している名刺の中に今治市や愛媛県の方の名刺はなかった」
−−「加計学園の関係者の方と会った」という認識だったということだが、では、なぜ柳瀬氏は加計学園関係者の方と知り合いになったのか。知り合ったときから、4月の面会までの経緯を教えてください。
柳瀬氏「以前、総理とご一緒した際に加計学園の関係者の方とお会いしたことがあった。その後、平成27年2月から3月頃だったと思うが、加計学園事務局の方から上京する際に『お伺いしたい』という申し入れがあり、官邸で会った。その際、獣医学部が過去50年余り新設されていないこと。四国(地方)には、鳥インフルエンザなどの感染症対応の獣医師が不足していること。過去、構造改革特区で今治市から何度も獣医学部新設を申請してきているが、実現していないことというふうなお話があったと思う」
「その際に、従来の構造改革特区と別に新たに国家戦略特区制度が始まったという話も出たようにも思うが、その時には、特に具体的な話にはならなかったように思う。このときに、50年以上も獣医学部が新設されていないというお話を伺い、強く違和感を覚えた。しかし、私自身、獣医学部新設については、詳しくなかったので基本的に聞きおいたということだったと思う。その後、加計学園事務局の方から面会に申入れがあり、先ほど申しましたように4月頃、これも多分4月2日だったと思うが、加計学園の関係者にお会いした。その後、加計学園の方が一度今治市が正式に国家戦略特区の提案を行うことになったという話をしに、1回官邸に顔を出されたという記憶もある」
−−総理からの指示ではなく、個人的に面識があり、あったということだと承ったが、加計学園関係者との最初の面会で50年以上も獣医学部が新設されていないことを聞いたとのことだが、だとすれば、4月に2回目に会うまでに事前に何か調べたり、あるいは指示をしたりしたことがあったのではないか。
柳瀬氏「最初にお会いしました2月から3月頃の面会後、4月に面会する前の間に、まず特区事務局、戦略特区の事務局から特区制度の現状について、ドローンあるいは自動走行など近未来技術実証とか、次の成長戦略にも折り込むような検討課題について、ちょうどその頃、レクチャーを受ける機会があった」
「こうしたレクチャーは担当している部局の方から、今どうなっていて、今後、どうしていくつもりだというのは、随時、聞いたので、そういう一環で伺った覚えがある。その際に、その前の年の平成26年9月の国家戦略特区諮問会議で民間議員から、獣医学部の新設の解禁というものも含まれた、追加の規制改革項目というのは、重点項目という提案があり、それを受けて、首相がカメラもプレスの方もみんな入った場で『早急に検討して、民間議員からご提案があった提案については早急に検討していきたい』とおっしゃっていた。その獣医学部新設の解禁について、今どうなってますかということを聞いた覚えがある。その際には『新潟市から国家戦略特区の提案が出ている』『今治市から構造改革特区の提案が出ているけれど、今のところ通っていない』というふうなお話を伺った覚えがある。また、それと並行して、官邸に各省から出向してきている職員に獣医学部新設に関する状況という方について伺った記憶がある。学部新設ということで、文部科学省なのか、獣医ということで農水省なのか、感染症対策ということで厚労省なのか、ちょっとどこなのかわからなかったので、3省からの出向者に聞いたと思う。そのお答えは詳しくは覚えてませんが、ざくっと『獣医学部は長年にわたって新設されていないこと。鳥インフルエンザの感染症対策の対応は地域によってはとっても苦労しているということ。それから獣医が不足しているというデータが重要であること』というふうなお話を伺った覚えがあります」
「『なぜ何年にも渡って長年にわたって獣医学部の新設が認められてこなかったか』という肝心の点については、『よくわからないな』という印象を持った記憶がある。その際に、個別の自治体とか事業者について各省に何か指示をしたり、お願いしたことはない」
後藤氏「『首相案件』と発言したのか」 
  柳瀬氏「私は『首相』という言葉を使わない。違和感がある」
後藤茂之氏の質問が続く。
後藤氏「4月の面会当日以降、担当省庁との間でやりとりはされましたか」
柳瀬唯夫元首相秘書官「4月の面会のときに加計学園から内閣府の特区事務局とはすでに面会したというお話でございましたので、私から特に内閣府の方に連絡した記憶はございません。また具体的な指示もしてございません。また各省との間でも、本件をやりとりした覚えはございません」
「その後、内閣府からは、平成27年6月末に、成長戦略全体を閣議決定する際に、14項目の国家戦略特区関連の閣議決定事項という説明を受けました。その際、14項目のうちの一つとして、獣医学部新設の制度論の検討を年度内に行うという、いわゆる『石破4条件』を記載するというご説明を受けました。総理にはこの成長戦略の取りまとめに際しまして、この14項目の国家戦略特区関連の決定事項について、内閣府からご説明いただきましたけれども、個別具体的なお話はございませんでした」
後藤氏「4月の面会後は、加計学園の関係者と会っていないのでしょうか。加計学園ありきでプロセスが進んだのではないか。伺いたいと思います」
柳瀬氏「私が総理秘書官に在籍していた当時、50年余り認められていなかった獣医学部の新設に道を開くのかどうか、道を開くのであれば、どういう場合がありうるのかという、そういう制度設計について検討している段階でした。制度ができたら具体的にどのプロジェクトに適用するのかというのは関心の外でございました。もちろん制度設計を議論する際には机上の空論になってはいけませんので、ある程度ニーズがあるかどうかを資料に入れるのは当然でございますけども、国家戦略特区法上も、自治体あるいは事業者の提案を受けて、特例措置の制度を検討することになっていますが、特例措置の制度ができたら具体的にどのプロジェクトに適用するのかというのは、法律上も、後で公募が条件になっているということでございますので、選定の手続きは後日別途の手続きが進められるものと理解しておりました」
「実際、私は『石破4条件』ができて間を置かずに平成27年8月に総理秘書官のポストを離れましたが、私が離任した後も、『石破4条件』を踏まえた制度設計の検討が1年以上も続きまして、獣医学部新設の制度が決まったのは翌年の平成28年11月でございます。制度を適用する具体的な事業者の選定はさらに先の翌々年の平成29年になってから始まったと聞いております。従いまして、私が具体的な地点や、事業者の選定に関与するような余地は全くございませんでした」
後藤氏「ここから最も重要な総理との関係について確認をさせていただきます。柳瀬元秘書官は加計理事長と総理との関係をどのように認識しておられましたか。また、総理と友人関係を認識していたので、特別扱いをして面会したものではないというふうに言い切れますか」
柳瀬氏「総理ご自身がご答弁されている通り、友人関係であろうということは認識をしてございました。この私の面会でございますけれども、政府の外の方からアポイントの申し出に対しては、時間が許す限りお受けするように心がけておりましたので、特別扱いをしたことはございません。実際、私は総理秘書官時代、物理的に日本にいないとか、物理的に時間がないということあったかもしれませんが、私が総理秘書官時代、私が覚えている限りはアポイントの申し入れをお断りしたことはございません」
後藤氏「愛媛県の個人メモには、本件は首相案件という発言があったとも記載されております。首相案件というふうに言われましたか。相手は必死になって獣医学部の新設を実現したいと、そのために総理秘書官の言質を取りたいと思っていたはずであります。相手にそうとられかねないような発言は本当にされなかったんでしょうか」
柳瀬氏「私の方からは国家戦略特区制度は、安倍政権の成長戦略の看板政策として創設した制度であるということはご説明いたしました。その前年、平成26年9月の特区諮問会議におきまして、民間有識者議員から、当面の重要課題の追加の規制改革分野事項についてというものが提案されまして、そのうちの1項目に、獣医系大学学部新設の解禁というものが入っておりました。この民間議員の提案に対しまして、総理からは、民間議員の皆さまから提示された追加の規制改革の提案について石破国家戦略特区担当大臣を中心に早急に検討していきたいというご発言が、そのメディアもいる前でございました」
「そのため、面談の中でも獣医学部新設の解禁は、総理は早急に検討していくと述べている案件であるという趣旨はご紹介したように思います。しかしながら、この今治市の個別プロジェクトが首相案件になるという旨を申し上げるとは思いません。そもそも言葉といたしまして私は普段から首相という言葉は使わないので、私の発言としてはややちょっと違和感がございます。そういう意味で報道されております愛媛県の職員の方のメモですけども、ちょっと趣旨として私が伝えた形とは違う形で伝わっているのかなという気がいたします」
後藤氏「加計学園と面会したことや、やりとりについて総理に報告したり、総理から何らかの指示を受けたことはありますか」
柳瀬氏「加計学園の件につきまして、総理に対し報告したことも指示を受けたことも一切ありません。総理と加計学園の関係者がいらっしゃるときに、獣医学部新設の話が出た覚えは全くございません」
後藤氏「今日の一連のやりとりを通じて、いろいろなことが新たに分かりました。今回伺ったような話はもっと早くお話いただければよかったと思いますが、どうして今まで話をされなかったのか、その点についてご説明をしていただきたいと思います」
柳瀬氏「これまでいただきました個々のご質問に対して一つ一つお答えしてまいりました。昨年の閉会中審査の際には今治市との関係についてご質問多数いただきまして、今治市の方との面談についてもご質問でございましたので、今治市の方との面談についてお答えをいたしました。また、先月愛媛県の文書について報道がありましたので、今治市に加え、愛媛県の方との面談についてもコメントさせていただきました。しかしながら、ご質問をいただいたことに一つ一つお答えした結果、全体像が見えなくなり、国民の皆様に大変わかりづらくなり、ひいては国会の審議に大変ご迷惑おかけしましたことを深くおわび申し上げます」
柳瀬氏「いろんな方とお会いしたが、いちいち総理に報告したことはない」 
  立民・長妻氏は「バーベキュー・ゴルフ費用」を追及
衆院予算委員会は、自民党の後藤茂之氏、公明党の竹内譲氏の後、質問が野党に移った。野党のトップは立憲民主党の長妻昭氏。
長妻氏「平成27年の4月2日の面会以降、加計学園関係者に会ったことはあるか」
柳瀬唯夫元首相秘書官「(安倍晋三)総理にご一緒した際、お会いした。27年2月から3月ごろ、首相官邸にアポイントを取ってこられ、話を伺った。そして27年4月、面会した。その後、今治市が国会戦略特区の提案を出すということをお話に一度来られた記憶がある。官邸でお会いした3回は覚えているが、それ以外は覚えはない」
長妻氏「官邸以外で(加計学園の)加計孝太郎理事長を含めて学園関係者と会ったのは何回か」
柳瀬氏「1度、(25年5月の)ゴールデンウイークに総理の河口湖の別荘にお供をしたとき、総理の親族や友人がたくさん集まってバーベキューをやり、加計学園の理事長と事務局の方がいた記憶がある」
長妻氏「加計学園関係者と会ったのは官邸で3回、官邸以外で1回しかないと。(河口湖で)ゴルフはしたか」
柳瀬氏「していたと思う」
長妻氏「ゴルフの代金は誰が支払ったか」
柳瀬氏「総理の関係で処理されていると思う。私はわかりません」
長妻氏「バーベキューやゴルフの費用を誰が払ったのか、加計学園のおごりなのか、調べて後日委員会に提出いただけるか。加計学園関係者と官邸で3回会われているが、総理の親友でなければ会わなかったか」
柳瀬氏「私は首相秘書官になって違和感を覚えたのは、外の話が聞けなくなった。だんだん自分は世の中からずれているんじゃないかと強く思い、できるだけ外の方からアポイントがあれば時間が許す限りお会いするようにしていた。別に、総理の親友だからではない。時間の都合がつく限り、どなたであってもアポイントがあればお会いした」
長妻氏「それならば、獣医学部新設を希望していた京都産業大、京都府、新潟市とは会ったか」
柳瀬氏「アポイントの申し出がなかったので、お会いしていないし、京都産業大は私が(首相秘書官として官邸に)いたときには全くなかったと思う」
長妻氏「普通、首相秘書官にアポイントを入れるという発想はそもそもないと思う。獣医学部以外にも国家戦略特区の案件はあるが、事業者や、首相秘書官として会ったことはあるか」
柳瀬氏「特に、特区の提案当事者ということでお会いしたことはないと思う」
長妻氏「そうすると(官邸で面会した事業者は)加計学園だけではないか。あまたある国家戦略特区の関連では」
柳瀬氏「私はお会いするとき、特区の案件だからということでお会いしていない。アポイントの申し入れが外の方からあれば、広くお会いするようにした」
長妻氏「誰でも会うと言っているが、結局、国家戦略特区関連では加計だけではないか。安倍首相は昨年の1月20日に加計学園の獣医学部新設計画を知ったと答弁しているが、今の話聞いてると、柳瀬氏は相当前に知っている。加計学園の獣医学部新設の計画を初めて知ったのはいつか」
柳瀬氏「平成27年2月から3月に、官邸にお越しになったときに、獣医学部の話をされた」
長妻氏「首相と首相秘書官は一心同体で、目となり耳となり報告をマメにしている。総理が去年に知るまで2年弱という空白期間がある。その間、加計学園と会ったことすら何にも総理に報告しなかったということか」
柳瀬氏「私はいろんな方とお会いしたが、いちいち総理に報告したことは、これに限らずありません。私は(加計学園との面会後)半年足らずで首相官邸を出ている」
長妻氏「加計理事長と携帯電話で話したことはあるか」
柳瀬氏「ない。お互い携帯番号も知らない」
長妻氏「愛媛県の記録にあるように『首相案件』と言った記憶はあるか」
柳瀬氏「当時、国家戦略特区制度が安倍晋三政権の成長戦略の一丁目一番地、目玉政策だとは申し上げた。3年前にどう言ったか、一言一句覚えているわけではないが、総理が『獣医学部新設の解禁を政府として早急に検討していきたい』と言った案件であるという趣旨のことは申し上げた」
長妻氏「首相秘書官として加計学園と官邸で3回も会ったことは、今考えると軽率だったと思わないか」
柳瀬氏「具体的に(設置自治体や事業者を)どこにするのかというのはずっと後の話で、当時はまずこの制度をどうするかという議論だった。何回お会いしたからといって、特別扱いするとか配慮することは全くない。私自身、総理と話したことはないし、各省に指示したことも全くない」
長妻氏「質問は終わるが、首相秘書官が加計学園とだけ会い、懇切丁寧にアドバイスしたということだ。予算委員会での(柳瀬氏の)証人喚問、あるいは加計孝太郎氏の参考人招致をしていただきたい」
柳瀬氏、3度目の面会は平成27年6月ごろ 「加計ありき」というのは…
柳瀬唯夫元首相秘書官を参考人招致した衆院予算委員会は、国民民主党の今井雅人氏の質問に移った。
今井氏「(加計学園関係者と面会したことは)報道も出ているのだからご存じだったんですね」
柳瀬氏「もちろん全部見るわけでございませけども一部は見てますし、そういう報道があったのも承知しております」
今井氏「そうしたら、われわれがこういう質疑をしているのをご存じだと思いますから、その件に関しては加計には会っていたということをなぜしっかりと説明をされないんですか」
柳瀬氏「国会でそのようなやりとりがあったのは申し訳ございませんが、それは承知してございませんでした」
今井氏「ご自分のところがいろいろ話題になっているのに非常に無関心だということで、ちょっとびっくりしましたけれども、柳瀬さんが悪いのか安倍総理が悪いのか。照会を本人にしてないということですから、これ総理にも後日ちゃんとお伺いしないといけないと思います。膿を出すといいながら全然本人に確認しなかったということですから、それはちょっとやっぱり行政府としてはあってはいけないということだということはよくわかりました。2月、3月にお会いしたときは加計学園の方だけで、どなたとお会いになったかは覚えていらっしゃいますか」
柳瀬氏「4月はすごい大人数で来られたので、いっぱいできたなっていう印象はありますけど、2月、3月に来られたときはそういう記憶はございませんので、多分、少ない人数で来られたと思いますので、多分加計学園の事務局の方だけでこられたんじゃないかと思います。ちょっと具体的にどなたっていうのはないですけど、事務局長の方はおられたという気がいたします」
今井氏「事務局長はおられたと。それで吉川さん(泰弘・元東大教授=現獣医学部長)は4月の2日に初めていらっしゃって、その3回のうちその1回だけ来られているということですか」
柳瀬氏「多分そうだと思います」
今井氏「2月、3月のところでは、先方からその獣医学部が50年余り新設されていないこととか、四国の感染症対応の獣医師が不足していること、それから構造特区改革で申請を何度も出してるが実現していない、そして新たに国家戦略特区制度が始まった、っていうのが会話をされたということですけれども、先方から国家戦略特区どうしたいとか、そういうようなお話があったんでしょうか」
柳瀬氏「詳しく覚えているわけでございませんが、国家戦略特区制度でギュッと行くというふうな話になった記憶はございません。むしろ、獣医学部を考えているんだ。でも50年来認められてないんだと、そういうことをおっしゃって、話題の中に国家戦略特区制度も最近できた流行の新しい政策でございましたんで、話題には出たような気がいたしますけれども、特にそこに特化した話だったんではなかったというふうに思います」
今井氏「そうすると4月2日のときは加計学園の方から国家戦略特区で申請をしたいというお話がありましたか」
柳瀬氏「最初に(吉川)元東大教授の方がバーッと世界の獣医学教育の話をパーッとお話しになって、その後事務局の方から国家戦略特区制度を活用したいんだけどもというふうな話があったように思います」
今井氏「事務局の方というのは加計学園の方ですか」
柳瀬氏「そのとおりでございます」
今井氏「2月、3月に、最初に加計学園の方が来られて、獣医学部の新設をしたいと。それで加計学園の事務局の方から国家戦略特区でいきたいという説明があったというのが、4月ですか。加計学園の方が国家戦略特区を活用したいとおっしゃったということでよろしいですか」
柳瀬氏「ご説明されてましたのは、加計学園の事務局の方でございますので、そうだと思います」
今井氏「4月2日のときは今治市の職員の方も愛媛県の職員の方もご発言をされておられないということですか」
柳瀬氏「私に今治市の方や愛媛県の方がご発言されたという記憶はございませんが、あそこはよくわかりません」
今井氏「先ほど愛媛県、農水省で見つかったペーパー、その中にいろいろとアドバイスを、獣医師会のこととか、自治体はこういうふうにやってほしいとか、こういうことを発言したと先程お話をされておられましたけれども、これは加計学園の皆さんに対してこういう発言されたということですね」
柳瀬氏「メーンにしゃべられた方に向かってお答えしたと思います」
今井氏「本来であれば、今治がこれ国家戦略特区を申請しますって言わなきゃいけないんですけど、加計学園が申請をしたいとおっしゃったってことですよね。やっぱり加計ありきだったってことですね。加計と今治がセットになって申請するということで前提に始まってるってことですよね」
柳瀬氏「まずですね、この前に構造改革特区の申請を今治市が加計学園を実施者として申請をしている。そのときから今治市と加計学園が、自治体が今治市、実施者は加計学園ということでずっとやってこられたんだというふうに認識しておりまして、それからちょっと全体の構図に誤解があると思いますが、私はむしろ今治市とかその個別の提案者の善しあしを言っているわけではなくて、実際にそのニーズがあるのかとか、そういうところに関心があって、その制度としてこういうのはどうなのかと、獣医学部の新設っていうのはどうなのかというところに関心があって、具体的に提案があって、それを採択するのはもっとずっと先の話でそこは当時、関心の外でございましたので、別に提案者であろうが、実施者があろうが、実際はどういうふうになっているのかと聞くことにそこに差はないということで、むしろ、提案者以外から聞くのは極めて自然なことだと思う」
今井氏「国家戦略特区に関しては、今治市が提案して、それを公募でやるので加計学園は関係ありませんと、こういう説明をしてきたんです。今おっしゃってることはちょっとその話と矛盾するんですね。今の一連の発言で言うと、加計学園は構造改革特区で一緒に出してたけどだめだから、今度国家戦略特区で今治市と一緒にやりますと、そういう発言されてるわけでしょ。やっぱり最初から今治市は加計学園をパートナーとしてやろうと。そういうことで始まっているということじゃないですか」
柳瀬氏「今、今井先生おっしゃってる加計ありきっていうのはちょっと混乱があると思いますけれども、今治市が将来申請するときに加計学園をパートナーとしようとしているかどうかっていうのは今治市の判断でございまして、我々の判断ではございません。私が関心を持ったのは別に学校の人だろうが、自治体だろうが、獣医学部の新設について具体的なニーズがあるのかとか、四国の地域でどうなのか、そういうニーズがあるんだったらこの制度論を議論するのは意味があるのかなというところに関心がありましたので、今の加計ありきという話と今治市と加計学園がくっついているかどうかっていうのも、今治市がだれをパートナーにするかという今治市の話であって私の関心事項でございません」
今井氏「今治市にこういうアドバイスをしたことはないんですよね」
柳瀬氏「私は『自治体の熱意』とかっていうのがメモにありますけども、この閣議決定しましたこの特区の指定の基準をご説明したということでございまして、それは別に誰に対しても閣議で堂々と出ている指定基準ですからそう堂々とご説明をするということでございます」
今井氏「今治市には説明をされたことはないですね」
柳瀬氏「今治市の方が同席されたかどうかは私にはわかりませんが、アポイントとってこられた方に公表されてる閣議決定の指定基準のご説明をして何か問題があると全く思いません」
今井氏「その後にもう一度来られたって言いましたおっしゃいましたね。それも加計学園の方だけでどなたか覚えてらっしゃいますか。時期も含めて」
柳瀬氏「今治市から国家戦略特区の提案を出すことになりましたと言うお話に来られてましたので、多分後で調べますと今治市が国家戦略特区提案出された6月の4日とか5日とかその辺でございますので、多分その前後、だったと思います」
今井氏「加計学園の方だけですか、今治市の方はそこには来られなかったですか」
柳瀬氏「加計学園の方だと思います。そこに今治市の方が同席されたかどうかちょっと記憶にございません」
今井氏「もう一度確認しますが、先日安倍総理と加計理事長が会食した際に加計学園の方からこういう話があったという記録があるんですけれども、これは他のところは結構鮮明に覚えておられたんですけど、これは本当にこういう発言というのは全く聞かれなかったですか」
柳瀬氏「全く覚えてございません」
江田氏「面会の報告を総理にしたはずだ」 
  柳瀬氏「お耳に入れるほどの話ではないので」
衆院予算委員会での柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人招致は、衆院会派「無所属の会」の江田憲司氏の質問に移った。江田氏は元通産官僚で首相秘書官経験者。柳瀬氏の先輩にあたる。
江田氏「ご答弁を聞いていますと、私の総理秘書官としての常識に反することばかりで正直驚いています。柳瀬氏が加計学園関係者と面会したのは、総理大臣か政務の首席秘書官からの指示があったとしか考えられない」
柳瀬氏「総理からも政務の秘書官からも指示は全くございませんでした」
江田氏「他の案件でも、地方自治体の職員とか事業者と会うことがあるのか」
柳瀬氏「私単独ということでございませんけれども、総理のお供をして、大阪や福岡などいろいろな所で具体的な特区の話は伺っておりました」
江田氏「総理官邸の密室で、あなたが当事者になってヒアリングした例は他にあるんですか」
柳瀬氏「特区の関係で、アポイントの申し入れがあったのは加計でございますので、加計学園の方とお会いしたということです」
江田氏「あなたが総理秘書官として、民間の外部の方に会う会わないという基準は何ですか」
柳瀬氏「反社会的勢力などを別にすれば、アポイントの申し入れがあれば、お会いするようにしていました」
江田氏「平成27年4月2日の面談を経た後、同年4月7日に総理は(加計学園理事長の)加計孝太郎さんとお会いになっている。前日には翌日の総理の日程調整を総理を囲んでやりますよね。『総理、明日夜に(加計氏と)お会いになるようですけれど、数日前に私は加計学園の皆さんとお会いしてこんな意見交換したんですよ』と、耳打ちをするのは総理秘書官の職責じゃないんですか」
柳瀬氏「特に総理にお話をしたことはございません」
江田氏「加計孝太郎さんが(4月7日に)総理に『この前は秘書官に会っていただきました。ありがとう』ぐらいのことは言うだろうという予想はつきますよね。総理が立ち往生したり、ポカンとならないように事前に言うのは当たり前の総理秘書官の職責ですよ」
柳瀬氏「(加計氏は)総理の長年のご友人ということでございましたので、総理が立ち往生するとか、ポカンとするとか、なかなかあり得ないことでございます。あえて総理のお耳に入れるほどの話とは思いませんでした」
江田氏「全く理解できませんね。ランチとかそういう総理を囲む場でも、一切この話を雑談しなかったんですか」
柳瀬氏「一切お話したことはございません」
江田氏「最後に「森友学園」問題について聞きます。(安倍昭恵首相夫人付の政府職員だった)谷査恵子さんとあなたは(経済産業省)原子力政策課長のときに課が一緒でしたよね。谷さんをめぐっては、森友問題のいろいろな疑念が出ている。旧知の谷さんから報告を受けたり、知ったことはありませんか」
柳瀬氏「根本的な事実誤認だと思いますけれども、原子力政策課時代に谷さんがいたという覚えはありません。たぶん時期がずれているんだと思います。(秘書官時代には)谷さんを存じ上げませんでした。谷さんが総理夫人付に来られて初めて、谷さんを知りました。森友について谷さんから聞いたことは全くありません」
宮本氏「(メモは)ねつ造の可能性がある?」 
  柳瀬氏「(発言したかどうか)覚えていないということ」
柳瀬唯夫元首相秘書官を参考人招致した衆院予算委員会は終盤に。共産党の宮本岳志、日本維新の会の井上英孝の両氏が質問した。
宮本氏「(平成27年4月2日の面会に関する)農水省から出てきた文書の最後の部分、下村大臣(博文文部科学相。当時)の名前が出てくる部分以外はおおむねお認めになりました。その場に自治体がいることは特段意識なかった興味なかったということだった。ところが、中身を見ますと、自治体がどれだけ熱意を、死ぬ気でやるか、自治体等が熱意を見せて、獣医師会に仕方がないと思わせるようにすることが必要があるとか、自治体向けのことを語っているが、なぜ加計学園だけを相手にそんな自治体のことを語ったのか」
柳瀬氏「戦略特区の特徴として、地域の独自性、先端性を前面に出すというのは制度の趣旨でございますのでそういう趣旨をご説明しました。それから自治体が一生懸命やらないといけないと、これは別に誰であろうが基準として、それは指定するための基準としてそれは書いてありますので、別に自治体であろうが個人であろうが、事業者であろうが、公表されている基準をご説明すると、全く違和感がないと思います」
宮本氏「全体としては認めながら、この最後の加計学園から先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に下村大臣からこういう話があったと。これについてどう対処するかという意見を求めて助言を得たと、このことだけは全く全く記憶にないと断言されるわけですね。なぜそれ以外のところは記憶をたどりたどりなのに、これは全くなかったと断言できるんですか」
 柳瀬氏「拝見すると、他のところはこの制度の趣旨のところでございますので、その制度の趣旨がちょっと表現のこういう表現だったとは思いませんけれども、その制度の趣旨について、そんなずれてなければそれはそういうことを申し上げたのかなということでございます。ここの所は制度の趣旨ではございませんで、事実としてあったのかということでございますので、そこはちょっと記憶にないので覚えてませんということを申し上げてございます」
宮本氏「こういうものは捏造(ねつぞう)する意味が全くないと思うんですね、自治体には。もし全く記憶がないということはこれは捏造された可能性があるということをおっしゃっている訳か」
柳瀬氏「私が申し上げられることは、私としてはちょっと何かこの覚えてないなということで、捏造したかどうかそれは全く私はわかりません」
宮本氏「他はおおむね認めているのに、これだけはなかったというのは、よっぽどこれはなかったという確証があるんですね」
柳瀬氏「そうでございません。それ以外のところについては、制度論として、例えば自治体が一生懸命やらなきゃいけないとか、構造改革特区と戦略特区は両方有効な制度であるとか、それは制度としてはそうだということで、制度の趣旨としては合ってるなということでございます。それは最後のところとの違いでございます」
井上氏「岩盤規制の緩和をどんどんどんどん進めていく、また新たな分野を開拓していって経済成長に結びつけていくという考え方は、われわれ会派として当然のことだと思ってるんです。そういう意味では岩盤規制に穴を開けたというふうにいえる大きな一歩であったというふうには評価しております。ただ、結果的に見ればですね、1年間の特例期間という間にやるということで、アリの一穴じゃないですけれども、非常に小さい穴だったんではないかなというふうに思うんですね。その穴も結果的には今はもう塞がっているということなんですけれども。できれば京都産業大学も含めてですね続いていってほしいということをおっしゃっておられましたが、京都産業大学は将来的に獣医学部を新設するということは断念するというふうに発表された部分もあるんですね。ですから、結果的にはまだまだ岩盤規制というのがですね私は中途半端だというふうに私は言わざるを得ないと思っています。今は経産省に戻られて、岩盤規制の突破というのは完全なものであったと思われるかどうか」
柳瀬氏「安倍政権になって、安倍総理ご自身でできるはずがないと思っていた規制にチャレンジすると。自らドリルの刃となって岩盤規制に穴を開けるんだと。これはやはり秘書官からすると衝撃的な総理のご発言でございまして、当時秘書官としてそれは一生懸命やんなきゃいけないなと、総理がそこまでおっしゃってるんだ、という思いも強く持ってございまして。実際その後、電力ですとか農業ですとか、医療ですとか、この分野、獣医ですとか、ずいぶん大きく動いたと思いますが、ただやはり現実的には、全部100点ではないことはいっぱいあると思います。期間が1年だとか1つに限るとかは私が官邸を出た後の制度設計の議論の中でそうなったと思いますので、ちょっとそこのところは私は議論に参加してございませんので、ちょっとコメントしようがないということでございます」
井上氏「認可の過程において、やはり私は個人的に外形的公平性ってのがやっぱり担保されてなかったんじゃないかな。そのために国民に不信感、大きな不信感というのを抱かせてしまったというふうに思いますし、これがやはり一番非常に残念な点だと私は思うんですね。それはやはり総理と加計理事長が腹心の友、非常に強い絆の友情関係だったとか。要件で、獣医学部の新設に関して空白地域に限るだとかですね。ですから近隣にあったらもうそれだけでだめだとかですね。さらには今年度の4月から開学できないとだめだとか。1校に限る…。そういった要件もさまざまについていてですね、さらにこの外形的な公平性というのが担保されなかったんじゃないかなというふうに思うんですけれども」
柳瀬氏「私が在籍してたときには先ほど27年6月のいわゆる石破4条件と言われたとこまででございまして、先生がおっしゃった空白地帯に限るとか1校に限るとか、1年以内とか、それは後に出てきた制度設計でございまして、ちょっと私はそこの経緯とか、なんでそうなったのかとかちょっとよくわかりません。申し訳ございません」
井上氏「京都産業大学なんかも名乗りを上げたときには、参考人は秘書官をもう辞めておられることになってるんですね。もし首相秘書官であったときにですね京都産業大学からはアポイントのオファーがあったらお会いになってたでしょうか」
柳瀬氏「もちろん時間があれば、お会いしたと思います」
井上氏「公平性というのはやっぱりきちっと担保していただかないとだめなんですね。細心の注意を払ってこのことに当たるべきではあったんじゃないかなというふうに私は個人的には思ってます」
柳瀬氏「私が(秘書官に)おりましたときは、それよりもだいぶ手前でございまして、そもそもこういう制度を獣医学部新設の解禁をするのかどうか。するのであればどういう条件にするのかとかいう時期でございましたので、具体的なニーズがあるのかなという意味でお話を伺ってございましたけど、当然選定プロセスになって競争が始まってればですね、それは配慮が必要だったんじゃないかというふうに思います」 
●蓮舫氏、柳瀬氏に「あなたの記憶は自在なのか」 
柳瀬氏「アポ断らない」 危機管理大丈夫?
○寸評 / 柳瀬唯夫・元首相秘書官は2015年4月2日に加計学園幹部と首相官邸で面会したことを認めた際、「政府の外(そと)の方からのアポイントの申し入れに対しては、時間が許す限りお受けするように心がけていました」などと説明しました。
柳瀬氏は「よっぽど反社会的勢力であるとかそういうことを別にすれば」とも述べましたが、これではかなり広範囲の人と面会ができてしまうことになります。私が官邸クラブに所属して取材していたとき、ドローンが許可なく官邸の屋上に飛来したことがありましたが、通常、人の出入りについて官邸の警備は厳重です。記者であっても入廷には特別な登録カードが必要。柳瀬氏とならば誰もが面会ができるようでは、首相官邸としての危機管理が心配になってしまいます。
また、陳情のために面会した場合、柳瀬氏側はメモや入廷記録を取らず、来訪者側だけがメモを取るような状態で、柳瀬氏や安倍首相はトラブルに巻き込まれないのでしょうか。お願いする側のこちらが心配になってしまいます。
「実際、私は総理秘書官時代、物理的に日本にいないとか、物理的に時間がないということはあったかもしれませんが、私が動いている限りはアポイントの申し入れをお断りしたことはございません」とまで言い切った柳瀬氏。ある野党幹部は「全国の自治体に、首相秘書官に会いたければ会ってくれるそうですよって呼びかけたいね」と皮肉りました。公務員としての危機管理意識は大丈夫でしょうか。
愛媛文書の誤解指摘するなら、現知事招致を
○寸評 / 午後の参院予算委員会では、愛媛県の加戸守行・前知事と委員との間で、加計学園の獣医学部新設をめぐる愛媛県文書の信用性について質疑が交わされました。首相官邸での面会時、柳瀬唯夫・首相秘書官(当時)が「首相案件」と述べたと県職員が記録した文書です。
自民党の塚田一郎氏は「総理の看板政策としての重要案件だ、という発言を仮に柳瀬さんがされた場合、『首相案件』という言葉に置き換わってメモが取られたと言うことはありうるか」との問いに対し、加戸氏は「その可能性は高い」と言い切りました。その上で「総理がさばくことになるというようなニュアンスのご発言を受け止めたのが、『首相案件』という言葉になったのかな」と、自身の見立てを披露しました。
愛媛県側が記録した文書に誤解があったのではないかという指摘ですが、直後の立憲民主党の蓮舫氏による質問に対し、当事者である柳瀬氏も「口頭説明用の個人の備忘録と言うことでしたが、それがあちこちに配られ、マスコミに出て、信用力が高まるというのはとっても変な話だ。片方はメモをとって、片方がメモをとらなければ、メモをとった方が常にこうだと後で言えるのは、さすがにおかしい」と疑問符を付けました。
これにはすかさず蓮舫氏が、「さすがにおかしいのは、あなたの記録と記憶が全部ないことですよ。愛媛県の中村時広知事は職員が文章をいじる必要性は全くないと会見で言っている。愛媛県がウソを書いているのですか」と一喝。柳瀬氏は「私が申し上げているのは、私が記憶がないということを申し上げて、愛媛県がどうかということを申し上げているつもりは毛頭ございません」と慌てて否定しました。
加戸氏の参考人招致は与党側の要求で実現しました。今治市が特区に選定された時の愛媛知事は現職の中村時広氏です。当事者の一人である中村知事が、県職員が国会に招致された場合は自らが応じる考えを示しているにもかかわらず、なぜ与党側はわざわざ前知事を呼んだのか。加戸氏や柳瀬氏が愛媛県側の文書に誤解があるというのであれば、中村知事を国会招致してその認識を問う必要があると思います。 
柳瀬氏、自宅出る 問いかけに無言
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、国会に参考人として招致される柳瀬唯夫・元首相秘書官(現経済産業審議官)は10日午前6時40分、東京都杉並区の自宅を出た。報道陣からの「愛媛県関係者との面会は認められるんですか」「いまの気持ちは」との問いかけには答えず、無言のまま車に乗り込んだ。
柳瀬氏らの参考人招致、衆院予算委員会でスタート
加計学園の獣医学部新設をめぐり、「首相案件」と当事者らに伝えたと愛媛県の文書に記されている柳瀬唯夫・元首相秘書官らを参考人招致する衆院予算委員会が午前9時、始まった。文書は2015年、愛媛県と今治市の職員、加計学園幹部らが首相官邸で柳瀬氏に面会した際に県が作成した記録。柳瀬氏が文書の内容をどこまで認めるかが焦点となる。
与党幹部によると、柳瀬氏は県市職員との面会を「記憶にない」と従来の主張を維持しつつ、学園側との面会については認める意向とされる。野党はうそをついた場合に偽証罪に問える証人喚問を要求してきたが、柳瀬氏の軌道修正を糸口に追及を強められると判断、与党が提案する参考人招致に応じた。
柳瀬氏のほか、衆院で八田達夫・国家戦略特区ワーキンググループ座長、午後の参院予算委では加戸守行・前愛媛県知事が参考人招致される。2人はともに獣医学部新設の正当性を主張しており、与党が招致を要求した。
衆院は午前11時15分まで、参院は午後1時から3時15分までの予定。
柳瀬氏、加計学園と面会 「愛媛県や今治の方 記録ない」
柳瀬唯夫・元首相秘書官(現経済産業審議官)は衆院予算委員会で、加計学園の獣医学部新設をめぐり、2015年4月に首相官邸で学園幹部と面会したことを認めた。愛媛県や今治市の職員の同席については「10人近くの随行者の中にいたかもしれない」と述べた。柳瀬氏はこれまで、面会自体を「記憶にない」と否定してきた。自民党の後藤茂之氏への答弁。
柳瀬氏は「加計学園事務局から面会の申し入れがあった。おそらく4月2日だと思うが面会し、獣医学教育に関し国家戦略特区制度の活用を検討しているという話があった」と答弁。「随行の中に愛媛県、今治市の方がいたのかの記録は残っていない」と述べた。
柳瀬氏、首相案件「違う形で伝わったのでは」 
柳瀬唯夫・元首相秘書官(現経済産業審議官)は衆院予算委員会で、加計学園の獣医学部新設をめぐり自らが学園幹部や愛媛県職員らに「首相案件」と発言したとされる愛媛県の文書について、「そもそも私は首相という言葉を使わないので違和感がある。違う形で伝わったのではないか」と否定した。自民党の後藤茂之氏への答弁。
柳瀬氏は学園幹部らとの面会について「(安倍晋三)総理に報告したこともない。話が出た覚えもない」と強調。民間有識者から獣医学部新設の解禁について提案があったことを踏まえ、「解禁は総理が『早急に検討』と述べている案件として(面会で)伝えた」と説明した。
八田氏「総理からも秘書官からも働きかけない」
政府の国家戦略特区ワーキンググループの八田達夫座長は衆院予算委員会で、加計学園の獣医学部新設の特区認定について「(安倍晋三)総理からも(当時の柳瀬唯夫首相)秘書官からも何の働きかけも受けたことはない。獣医学部新設は岩盤規制の中でも最重要案件と考えていた」と述べた。自民党の後藤茂之氏への答弁。
八田氏は緊張からかペーパーを声を震わせながら読み上げ、後藤氏の質問の持ち時間が迫っても答弁を続けた。河村建夫・予算委員長(自民)に答弁を終えるよう指示され、早口で特区認定に関する首相による特別な関与を否定した。
野党の質問始まる 審議拒否から「疑惑解明」に転換 
加計学園問題をめぐる衆院予算委員会での柳瀬唯夫・元首相秘書官の参考人招致は午前9時47分、野党議員による質問時間に移った。大型連休明けに国会での審議拒否戦術を解除し、論戦による政権追及に転じた野党にとって、この質疑が「疑惑解明月間」(立憲民主党の辻元清美・国会対策委員長)の幕開けとなる。自民、公明両党の質疑に比べ、厳しいやりとりが展開されそうだ。
野党のトップバッターはちみつな追及に定評がある立憲の長妻昭氏。橋本内閣で首相秘書官を務めた無所属の江田憲司氏、加計問題をフィールドワークにしてきた国民民主党の今井雅人氏や共産党の宮本岳志氏のほか、日本維新の会の井上英孝氏が質問に立つ。
柳瀬氏、加計学園側との面会「官邸で3回、覚えている」バーベキューも
柳瀬唯夫・元首相秘書官(現経済産業審議官)は衆院予算委員会で、加計学園の獣医学部新設をめぐり、2015年4月のほか、その前と後の計3回、加計学園側と首相官邸で面会したことを認めた。「官邸で会った3回は覚えている。それ以外は覚えていない」と述べた。立憲民主党の長妻昭氏への答弁。
さらに柳瀬氏は、官邸以外で会ったことはあるかと聞かれると、安倍晋三首相が自らの別荘に友人らを招いたバーベキューの際に加計学園の理事長と事務局長に会ったことも認めた。「それ以外に会ったかどうかは覚えていない」と答弁した。
「ゴルフを一緒にしたか」と聞かれた柳瀬氏は、「総理がやっておられるパーティーの後ろのほうで、秘書官たちでついていった」。かかった費用については「総理側のご負担だと理解している」とも述べた。
また、柳瀬氏は「私の(関係者との面会を否定した過去の)答弁をきっかけに(国会審議に)迷惑をおかけし、与野党におわび申し上げたい」と陳謝した。
「国会のやりとり承知せず」柳瀬氏発言に、野党ヤジ
柳瀬唯夫・元首相秘書官(現経済産業審議官)は衆院予算委員会で、加計学園の獣医学部新設をめぐる2015年4月の学園側との面会をこの日まで認めてこなかった自らの対応について、「国会のやりとりは承知していなかった」と述べた。昨年来、面会の事実確認を政府・与党側に求め続けてきた野党議員たちからは一斉にヤジが飛んだ。
国民民主党の今井雅人氏が「なぜ『会っていた』と政府に説明しなかったのか」と質問。柳瀬氏は昨年7月に面会を否定した自らの国会答弁について「(加計学園ではなく)今治市職員と会ったかを聞かれ、記憶にないと答えた」と強調した。その後、野党は事実解明のため、学園関係者と面会したかどうかの確認を求めてきたが、柳瀬氏は「国会から答弁するようにという要請はいただかなかった」と述べた。
秘書官の仕事「首相の目や耳」だが…面会報告否定
○寸評 / 柳瀬唯夫・現経済産業審議官は、加計学園幹部が官邸を訪れたとされる2015年4月2日当時、首相秘書官を務めていました。昨年7月の衆院予算委員会では「今治市の方にお会いしたという記憶はございません」と答弁。加計学園幹部が同席していたかどうかについても翌8月、朝日新聞の取材に「記憶にない」と答えていました。
きょうの衆院予算委では一転、加計学園幹部との面会を認めた形です。今年4月に明らかになった愛媛県文書に「首相案件」と発言したと記されたことについては、「そもそも私は首相という言葉を使わないので違和感がある。違う形で伝わったのではないか」と述べ、首相からの指示を否定しました。
では、なぜ、なんのために加計学園幹部と官邸で面会したのでしょうか。柳瀬氏は「政府の外の方からのアポイントの申し入れに対しては、時間が許す限り、お受けするように心がけておりました」と説明しましたが、国家戦略特区関係の事業者で面会したのは加計学園だけだったことがわかりました。
そもそも一私学関係者と首相秘書官が官邸で面会することは異例なことです。しかも相手は特区制度を利用した獣医学部新設を目指す利害関係者でもあります。さらに、今治市と愛媛県が国家戦略特区に正式に手を上げる約2カ月前というタイミングです。
首相秘書官は、首相の目や耳、手や足となって、多忙極まる首相の執務を補佐するのが役目です。仮に首相の指示がなかったとしても、面会の事実を伝えるのも大事な仕事のはず。安倍晋三首相はこの面会のわずか5日後の4月7日、都内ホテルで加計学園の加計孝太郎理事長が主催する花見の会への出席が予定されていました。ましてや首相の40年来の親友が理事長を務める学園が相手。柳瀬氏はきょうの答弁で首相への報告を否定しましたが、これでは秘書官の仕事を全うしたとは言えません。「(首相に)全く報告していない」という説明には違和感を覚えます。
また、きょうの質疑ではもう一つ大きな疑問が生じました。今治市が市民の情報開示請求に応じて公開した公文書で、今治市職員は面会前日の4月1日になって急きょ予定が変更し、官邸訪問の日程が追加されたことがわかっています。柳瀬氏は「加計学園側から事前に面会の申し入れがあった」と説明しましたが、同行予定の今治市には誰も事前に連絡をしなかったのでしょうか。
野党側の追及でどこまで真相に迫れるか。今後の質疑からも目が離せません。
江田氏、後輩柳瀬氏に「あなたは1年生の時、青雲の志持っていた」
「柳瀬さん、ごぶさたしています。あなたが1年生で入ってきた時、青雲の志を持っていた」――。衆院予算委員会で、旧通産省(現経産省)出身の江田憲司氏(無所属)が「後輩」の柳瀬唯夫・元首相秘書官(現経済産業審議官)をたしなめる一幕があった。
江田氏が「国民の利益を考えて答弁してください」と呼びかけると、柳瀬氏は首を数回縦に振って応じた。だが、江田氏が自らの役人経験を踏まえて「許認可や補助金の対象となる事業者(加計学園側)と会うのがいかに異例か。その常識を覆して会ったのは、首相や首相秘書官の指示があったとしか考えられない」と断じたのに対し、柳瀬氏は「指示はまったくない」と努めて短く反論した。
加計側との面会について「総理には報告していない」と繰り返す柳瀬氏に対し、江田氏は「口にばんそうこうでも貼らない限り(ないこと)」とあきれたように応じた。
国民民主・今井氏「最初からシナリオできてるな」 
国民民主党の今井雅人氏は、柳瀬唯夫・元首相秘書官への質問を終えた後、国会内で記者団に「差し障りのないところは認めて、(安倍晋三)総理が関与していると思われるようなところに関しては記憶がないとか言ってごまかしている。最初からそういうシナリオできてるな、と感じた」と述べた。
柳瀬氏は、加計学園側と首相官邸で3回にわたり面会したことを認めたが、「事業の主体は加計学園なんですよ。今治市はついていっているだけ。これはもう加計学園ありきと思わざるを得ないと、ますます確信を深めた」と述べ、加計孝太郎理事長の国会招致を要求するなど、引き続き問題を追及していく姿勢を強調した。
八田氏の答弁、朝日新聞のインタビューと食い違い
○寸評 / 与党の質問に対して答弁した八田(はった)達夫氏は、政府の国家戦略特区のワーキンググループ(WG)座長を務めています。WGは民間人から選ばれた委員で構成され、具体的な提案について特区にふさわしいかどうかを最初に検証、判断する機関です。その結果が各区域ごとの「国家戦略特別区域会議」や、首相が議長を務める「国家戦略特区諮問会議」などの上部組織に持ち込まれ、最終決定されます。提案者がプレゼンテーションできる場でもあり、特区認定の最初の関門にして、詳細な検討が行われる数少ない場です。
さて、そのトップである八田氏は、手元に用意した文章を長々と読み上げたため、自民党議員との質問時間5分の中でやりとりは1回しかありませんでした。ヤジも飛ぶ中、声が震え、聞き取りにくいところもあった答弁では、「総理からも、また秘書官からも何の働きかけも受けたことがありません」と述べました。
また、八田氏は獣医学部新設を一校に限定した理由について、「(日本)獣医師会が政治家に圧力をかけて、何も通らないよりは1校でも通ればやむを得ないだろうという判断」と説明しました。朝日新聞が昨年3月、八田氏にインタビューした際は「両方とも推したら、具体的に京都とここ(愛媛県今治市)だけども、今の政治的状況ではぽしゃるかもしれんという風な判断を聞いて……」と説明していました。「両方とも推したらぽしゃる」という判断を誰から聞いたのか尋ねると、八田氏は同席していた内閣府の藤原豊審議官(当時)を指して「彼から聞いた」と答え、藤原氏は「政府内での議論です」と応じました。当時のインタビューでの八田氏の発言と、今日の国会答弁には食い違いがみられます。
柳瀬氏、朝日新聞の昨年8月の取材「よく覚えていない」
柳瀬唯夫・元首相秘書官は衆院予算委員会で、昨年8月の朝日新聞の取材に対し、加計学園幹部との面会を「記憶にない」と答えていたことについて、「よく覚えていない」と釈明した。朝日新聞はこのコメントを紙面で報じた。柳瀬氏は「(取材は)歩きながらで、向こうの話もよく聞き取れなかった」と述べ、「国会で話した枠で話すのが筋だと思った」と当時の思いを説明した。共産党の宮本岳志氏への答弁。
野党は柳瀬氏の面会の事実を認めるよう政府・与党に迫ってきた。宮本氏に「なぜ放置したのか」と問い詰められ、柳瀬氏は「国会で呼ばれれば説明しようと思った」と述べた。
安倍首相「柳瀬氏は誠実に答え、全てを明らかにしてもらいたい」
安倍晋三首相は午前11時15分、加計学園の獣医学部新設をめぐる衆院予算委員会の質疑について「予算委員会については私は見てはいないが、柳瀬(唯夫)元秘書官は誠実に答え、全てを明らかにしてもらいたいと思う」と述べた。トランプ米大統領との電話協議を受けて首相官邸で記者団の質問に応じた際、答えた。
首相は「獣医学部の問題は国家戦略特区の民間議員のみなさんが『一点の曇りもない』と言っている。『曇りもない』と既に私も言っている」とも述べ、手続きに問題ないとの認識を重ねて強調した。
問題の時期は「決定のプロセス」前 八田氏は当事者なのか
○寸評 / 政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)座長の八田達夫氏は今日の答弁で、国家戦略特区について「各省庁や業界の権益と結びついた規制の改革を目的としている」とし、岩盤規制を突破するとの姿勢を強調することで、獣医学部新設の正当性を主張しました。
ただ、いま問題になっているのは獣医学部新設の是非ではありません。その規制改革を行う事業者選定の手続きがゆがめられていなかったか、が焦点です。
八田氏はその事業者選定の経緯について、これまでの国会答弁では一貫して「決定のプロセスには一点の曇りもない」と強く主張してきました。ここはよく考えてみないといけません。問題になっている2015年4月2日の加計学園幹部による首相官邸訪問というのは、今治市や愛媛県が国家戦略特区に正式に手をあげる約2カ月前になります。WGや諮問会議など「決定のプロセス」に乗せる前の話です。つまり八田氏はこの時点では直接の当事者とは言えず、面会の正当性を評価できる立場ではないのではないでしょうか。
衆院の参考人招致終わる 午後は参院 
加計学園の獣医学部新設をめぐり柳瀬唯夫・元首相秘書官らを参考人招致した衆院予算委員会は午前11時21分、散会した。
柳瀬氏は2015年4月の学園幹部との首相官邸での面会を初めて認めた。愛媛県や今治市の職員の同席は「いたのかもしれない」と述べるにとどめた。面会で「首相案件」と述べたかについては「獣医学部新設の解禁は、総理が早急に検討していくと述べている案件である、という趣旨は紹介したように思う」と説明。野党議員は「加計ありき」で計画が進んできた可能性を追及した。
午後1時からは参院予算委でも柳瀬氏らの参考人招致が始まる。
共産・志位氏「柳瀬氏の行為自体が『首相案件』」 
共産党の志位和夫委員長は記者会見で、加計学園の獣医学部新設をめぐり柳瀬唯夫・元首相秘書官が首相官邸で学園側との3回にわたる面会を認めたことについて、「柳瀬氏は『首相案件』と言ったことは認めなかったが、行為自体は『首相案件』として取り扱われ、『加計ありき』だったと示された」と指摘した。
志位氏は「総理の分身である秘書官が3回も(安倍晋三首相に)一切指示も仰がず、報告もしないことはありえない」と強調。「柳瀬氏は証人(喚問)で国会に来ていただく必要がある。加計、愛媛県の関係者も来ていただき、真相を究明する必要がある」と述べた。
石破氏「疑問が完全に払拭されたとは思わない」(11:25)
加計学園の獣医学部新設について質疑が交わされた衆院予算委員会が終わり、自民党の石破茂元幹事長は「加計学園だけが特別扱いされたのではないのかという疑問が完全に払拭(ふっしょく)されたかというと、あまりそういう思いはしなかった」と記者団に述べた。
委員の一人として与党席でやりとりを聞いた石破氏は「疑念を完全に払拭することは(安倍晋三)総理の指示であったわけだから、なかなかその目的は完全には達せられなかったのではないか」とも述べた。
石破氏はその後、自らの派閥の会合で「世の中の感覚からすると、『ホントかな』と思われるようなやりとりもあった」とも指摘した。
午後の参院予算委スタート 蓮舫氏らが質問へ 
加計学園問題をめぐり柳瀬唯夫・元首相秘書官らを参考人招致する参院予算委員会は午後1時、開会した。獣医学部誘致を推進してきた加戸守行・前愛媛県知事も与党の要求で招致されたが、野党側は柳瀬氏に絞って追及する。
午前の衆院予算委の質疑で柳瀬氏は「首相案件」と述べたことを否定しつつ、学園側と首相官邸で3回にわたり面会していたことを認めた。野党は「加計ありき」で計画が進んでいたとみて、柳瀬氏を問いただす構えだ。
1時半ごろ、民進党で疑惑解明を担ってきた国民民主党の川合孝典氏が質問に立つ。1時50分から立憲民主党の蓮舫氏、2時55分からは社民党の福島瑞穂氏と、厳しい追及を持ち味とする女性弁士2人も登場する予定。
柳瀬氏、加計幹部との面会時「全くメモ取ってない」
○寸評 / 柳瀬唯夫・元首相秘書官(現経済産業審議官)は午前の衆院予算委員会で、加計学園の獣医学部新設をめぐり、2015年4月2日に加計学園幹部らと面会した際、「全くメモを取っていません」と述べました。立憲民主党の長妻昭氏への答弁。
また、自民党の後藤茂之氏から「名刺交換したのか」と問われると、「多くの方とお会いするために交換した名刺の中で保存するのは、まあ、ごく一部でございます」と答弁しました。
一般の社会では大事な商談の場合、メモを取ることもあると思います。いただいた名刺は、いつまた連絡を取る必要が生じるのかわからないので、しばらく保存している方も多いと思います。
柳瀬氏は首相の代理を務めることもある「首相秘書官」です。メモを取らずにいて、首相に正確な報告ができなかった場合には国益を損なうことにもなりかねません。「普段から失礼にならないように、自分から名を名乗って名刺交換するように心がけています」と話していましたが、それほどこまやかな心遣いをする方が、相手を選んで名刺をふるいにかけるようなことをするのでしょうか。
橋本龍太郎首相の秘書官を務めた経験がある江田憲司衆院議員(無所属)は、質疑を終えた後、記者団に対し「総理に累が及ばないように、一切指示もなければ報告もしなかったという答弁だったが、全く首相秘書官の仕事の常識に反する」と指摘。「首相秘書官は奥の院の黒衣。側近中の側近で一心同体だ。黒衣は普通、外部の人と会わない」と自らの経験を交えて述べました。秘書官の先輩として、柳瀬氏の説明が秘書官の振る舞いにそぐわないとの認識を示しましたが、柳瀬氏の答弁が変わることはありませんでした。
首相と加計理事長は親友と認識 一方で報告はせず 
柳瀬唯夫・元首相秘書官は参院予算委員会で、獣医学部新設をめぐる加計学園関係者との首相官邸での面会について、「優遇してくれとかいう話はないし、そんなことを(自分が)したこともない」と述べた。自民党の塚田一郎氏への答弁。
柳瀬氏は「私は役人の机上の空論にならないよう、外の人と会うように努めてきた。その一環として加計学園からお話を伺った」と釈明。安倍晋三首相と学園理事長が親友だとの認識はあったとした上で、自らの面会について「総理に報告し、指示を受けたことはない」と述べた。
加計学園側の発言、議事録から消えたのは不自然
○寸評 / 八田達夫・国家戦略特区ワーキンググループ(WG)座長の答弁については、もう一つ疑問があります。
柳瀬唯夫・元首相秘書官が加計学園関係者と面会した約2カ月後の2015年6月5日、八田氏が座長を務めるWGによるヒアリングが行われました。内閣府が発表した議事要旨や議事録によると、ヒアリングに参加したのは今治市や愛媛県の担当者のみとなっていますが、実は加計学園関係者が出席しており、教員確保の見通しなどについて発言していたことも明らかになっています。
加計学園関係者の同席について、八田氏は「説明補助者」と位置づけ、「説明補助者は参加者と扱っておらず、説明補助者名を議事要旨に記載したり、公式な発言を認めたりしたことはない」と説明しています。
柳瀬氏はきょう午前の質疑で、加計学園関係者と会ったことを認める一方、愛媛県や今治市の職員については「同席していたかも」とあいまいに。しかしWGによるヒアリングの議事要旨や議事録には愛媛県の発言だけが残り、加計学園の発言が消えているのです。今治市は一言も発していないことになっています。事業を提案した関係者が現れたり消えたり。どこか不自然な印象が残ります。
WGの運用は誰がどのような権限で決めたのでしょうか。内閣府は、八田氏が座長権限で決めたと説明しているのですが、それでは八田氏の一存で恣意(しい)的に運用することも可能になってしまいます。加えて、諮問会議やWGの民間議員、委員らの起用過程や理由も明らかにされていません。このような運用で特区選定の公平性と透明性は十分に確保できるのでしょうか。
加戸前知事「柳瀬氏会合でのアドバイス、認可につながり感謝」 
愛媛県の加戸守行・前知事は参院予算委員会で、同県今治市への獣医学部新設をめぐる2015年4月2日の柳瀬唯夫・元首相秘書官と加計学園関係者らとの面会について、「この会合でアドバイスをいただいたことが獣医学部の認可に結果的につながった点で、私は感謝申し上げたい」と述べた。自民党の塚田一郎氏への答弁。
面会には同県職員も同席し、柳瀬氏が「首相案件」と述べたとする文書を県が作成した。柳瀬氏自身はこの発言を否定しており、塚田氏がこの食い違いについて尋ねたところ、加戸氏は「総理がさばくというニュアンスの発言を受け止め、『首相案件』という言葉になったのではないか」との見方を示した。ただ、加戸氏は面会前の10年に知事を引退している。
蓮舫氏、柳瀬氏に「あなたの記憶は自在になくし、思い出すのか」 
加計学園問題をめぐる参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫氏が柳瀬唯夫・元首相秘書官に鋭く切り込んだ。蓮舫氏は冒頭、「あなたの記憶は自在になくしたり思い出したりするものなのですか」と挑発。柳瀬氏が「私が記憶を調整していることは全くない。一貫して今治市や愛媛県の方とお会いした記憶はないし、加計学園やその関係者とお会いした記憶はある」とぶぜんとした表情で反論。すると、蓮舫氏は「違う」と一喝した。
昨年7月、柳瀬氏は国会質疑で今治市職員と面会したかを問われた際、「記憶にない」と繰り返した。学園関係者との面会についても、朝日新聞の取材に「記憶にない」と答えていた。蓮舫氏の指摘の通り、「一貫」はしていない。
蓮舫氏は「(国会で)聞かれていないから言っていないというだけだ。不誠実ではないか」と断じられ、柳瀬氏は「一つひとつに答え、結果的に全体像が見えにくくなった。国会の議論を混乱させ、深くおわび申し上げたい」と陳謝せざるを得なくなった。
参院の参考人招致終わる 野党は引き続き追及へ
加計学園の獣医学部新設をめぐり、柳瀬唯夫・元首相秘書官らを参考人招致した参院予算委員会は午後3時25分、散会した。柳瀬氏は2015年に学園側と首相官邸で3回にわたり面会したと明かした一方、「優遇したことはない」と繰り返した。
野党は「加計ありき」で計画が進められたのではないかと柳瀬氏を追及したが、柳瀬氏は全面的に否定。首相の指示も認めなかった。野党議員たちは安倍晋三首相の友人である加計孝太郎・加計学園理事長の証人喚問を要求。愛媛県の文書に柳瀬氏が「首相案件」と述べたと記されていることから、中村時広知事ら愛媛県関係者の参考人招致を求める意見も出た。
14日には安倍晋三首相が出席する衆参予算委員会の集中審議が開かれる見通し。この日の質疑を踏まえ、野党は首相への追及を強める構えだ。
恩恵受ける側の正当性主張、客観性に乏しい
○寸評 / 愛媛県の加戸守行・前知事は、今治市への獣医学部誘致の旗振り役でした。今治市商工会議所の特別顧問として2016年9月、国家戦略特区に関する分科会のヒアリングで獣医学部の必要性について訴えたほか、昨年の国会答弁では「愛媛県にとっては加計ありきで来た」と述べていました。
今年4月、岡山理科大獣医学部の入学式では「岩盤規制を突破して(新設が)認められた。そんな意味では、魔法にかけられることで出産した獣医学部。昔から難産の子は立派に育つと言われる」とあいさつし、加計学園による獣医学部新設の正当性を主張しました。
きょうの質疑では、自民党の塚田一郎参院議員が、この「魔法」発言の意味を尋ねました。すると加戸氏はこんなふうに答えました。「四角の帽子とマントを着せられたものですから、(映画)『ハリー・ポッター』の魔法の学校に出ているような気がして、連想で魔法という言葉を思いついた。(特区ワーキンググループの議事録で見た)民間委員の魔法の発言で、やっと困難な道が開いて今日につながったという意味だった」。改めて、獣医学部誘致の正当性を主張した形です。
確認しますが、今回の焦点は国家戦略特区の事業者選定が正当なプロセスで行われたか、にあります。加戸氏はワーキンググループの委員でも諮問会議の議員でもなく、特区を選定する立場にもなく、あくまでも「選定される」側。選定する側の人間から特別に教えてもらわない限り、そのプロセスを詳しく知ったり証言したりすることはできません。
また、規制緩和の恩恵を受ける立場の人が正当性を主張するのは当然です。午前中の八田氏と同様、与党が参考人として人選した加戸氏ですが、その証言は客観性に乏しいと言わざるを得ないのではないでしょうか。 
●「愛媛県のメモは雰囲気を伝えているが、一言一句その通りであるはずがない」 
10日午後の参院予算委員会には、学校法人「加計学園」の獣医学部新設までの経緯を知る加戸守行前愛媛県知事が、柳瀬唯夫元首相秘書官とともに参考人として招致された。加戸氏は国家戦略特区の意義を強調した。

塚田一郎氏(自民)「『首相案件』発言で、愛媛県のメモと柳瀬唯夫元首相秘書官の認識が食い違っている」
加戸守行前愛媛県知事「私の知事経験からすれば、愛媛県のメモは、職員が当日官邸を引き上げ、おそらく県の東京事務所で『秘書官はこう言ったよね』と、東京事務所と愛媛県から来た職員とが協議しながら作ったのではないか。およそアバウトな流れとして雰囲気は伝えているが、一言一句その通りであるはずがない」
「私は(文部省の)官房総務課長、官房長として官邸に数十回行っているが、一度も『首相』という言葉は聞いたことがない。必ずみな『総理』と言う。一言一句正確ではないが、雰囲気は伝えているのかな、と思う。ただ、職員の気持ちとしてせっかく東京まで出張したのだから、こういう戦果はありましたと(言いたい)。例えば駆逐艦を撃沈しても『戦艦を撃沈しました』と。それに近いことはあるのかなと。その辺の微妙なニュアンスの差はあると思う」
塚田氏「『獣医学部新設は総理の重要案件』という言葉が、メモで『首相案件』に変わった可能性は」
加戸氏「その可能性は高い。『国家戦略特区の諮問会議の議長は総理だから、総理が裁くことになる』というニュアンスを受け止めて『首相案件』になったのではないか。国家戦略特区に関するアドバイスをいただいたことが今治市での獣医学部の認可に結果としてつながった点で、私は感謝申し上げたい」
塚田氏「加計学園の入学式で、加戸氏は『魔法で生まれた学部』と発言したが、その意図は」
加戸氏「安倍晋三政権の下、(獣医学部新設の認可が)はね返されてきた頑強な砦(とりで)がやっと崩れたという思いが一つ。そして、たまたま入学式の来賓として四角の帽子と黒マントを着せられたものですから、なんか『ハリー・ポッター』の魔法の学校に出ているような気がしたので、連想で魔法という言葉を思いついた」
塚田氏「国家戦略特区(適用)の決定は公明正大に行われたとの認識か」
「(今治市の岡山理科大学獣医学部は)教授陣容や教員組織の質量ともに、従来の大学の1・何倍もの形で作り上げているだけに、日本一だと私も思う。だが、入学式で大変残念だったのは、入り口で反対派が入学生にビラを配り、誹謗中傷していた。本当に悲しいことだった。一日も早く、全国民がこの素晴らしい大学で学ぼうとしている人に元気を与えてほしい。風評被害にもめげずに入学し、これからの獣医学を背負う人材だ」
秋野公造氏(公明)「総理もしくは柳瀬元首相秘書官から、獣医学部新設について直接のアプローチはあったか」
加戸氏「一切ない。ただ、総理の前で私から獣医学部の件を切々と訴えたことはある。それは知事退任後、教育再生実行会議の委員を拝命し、たまたま大学入試改革の議論があったから。援護射撃になるかな、と思い、『獣医学部の入学定員が一切増えないのは大変困っている。何とか獣医学部を作りたいと思ったけれど、岩盤規制に阻まれてきた』と発言した。私はその時、今治とも加計とも一切言っていないから、総理は『愛媛県は獣医学部を作りたいんだな、でもダメなんだな』と認識されたと思う。私はその後、安倍総理とは会合で数十回会っているが、この件は話題に出ていない」
秋野氏「国家戦略特区制度を活用した側として制度をどう感じているか」
加戸氏「諮問会議の民間委員が強力な発言をし、いやがる役所の尻をたたき、議論の積み重ねの後で今日があると考えている。すばらしく有効な制度だ。願わくば、もっと幅を広げてもらいたい。正直、私が愛媛県知事の時には誠にくだらない規制に悩まされました。木造校舎は3階建てはダメ、福祉施設は2階はダメ…。一番ひどいのは、ミカンを学校給食に使う際は5回洗わないといけない。なぜかと調べたら、O157(腸管出血性大腸菌)でカイワレダイコンに懲り、学校給食では皮のあるものは5回洗って出すという規制がある。こういうことは国会でおおいに議論し、皆さんの力で無駄な規制を直してもらいたい」  
●柳瀬元秘書官を追及の野党に批判続出
 「その話ばかりしているほうが深刻」「騒いだ結果これ?」
5月10日、衆参の予算委員会に柳瀬唯夫元首相秘書官(現経済産業審議官)が参考人として招致され、大きな関心を集めている。
今回の参考人招致は、「加計学園問題」をめぐって行われた。加計学園問題とは、“国家戦略特別区域”に指定された愛媛県今治市にある、加計学園グループの岡山理科大学獣医学部新設計画をめぐり湧き上がった疑惑のことだ。
加計学園の理事長が、安倍晋三首相が「腹心の友」と呼ぶ加計孝太郎氏であることから、野党は「特区で総理の長年の友人が利益を受けている」と指摘。安倍首相は「彼(加計氏)から、この問題について頼まれたことはない」と疑惑を否定したが、2016年9〜10月に文部科学省が作成した文書に、加計学園の計画について「総理のご意向」との一文が明記されていたことが判明し、野党が激しく追及している。
さらに今年4月、首相秘書官を務めていた柳瀬氏が、愛媛県職員などに対して「本件は首相案件」と伝えていた文書の存在が明らかになった。これについて柳瀬氏は「記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない」とコメントを発表。国会は、この問題などをキッカケにゴールデンウィーク前から野党が審議に応じない状態が続いていたが、柳瀬氏の参考人質疑などを条件に、今月8日から正常化した。
そして、10日午前に行われた参考人招致で柳瀬氏は、「加計学園関係者の方と面会しました」と認めた。しかし、自民党の後藤茂之衆議院議員から“首相案件”発言について追求されると、「今治市の個別プロジェクトが首相案件になるという旨を申し上げるとは思えません」と回答し、獣医学部新設に関しても「安倍首相に報告したことも、指示を受けたことも一切ない」と否定した。
今回の証人喚問や加計学園問題をめぐる問題について、インターネット上では「安倍首相の親友と知りながら、加計側と何度か会っていることを『2年間、一切報告もしていない。話題にすらしていない』なんてありえない」「政権側は毎回、毎回、言葉遊びのような答弁。ノラリクラリかわしていけば、いずれ落ち着くと踏んでいるのだろうか。ずっと馬鹿にされている気がする」「こんな子ども騙しのウソを通すような国家運営では、日本はいずれ沈没するぞ」といった批判が上がっている。
日本共産党の宮本徹氏は、ツイッターで「加計学園側が総理及び官邸との個人的関係を生かしものごとをすすめようとしていったということ」「公募で選ばれる側の加計学園側が、今治市が国家戦略特区に申請することになったことを報告にいった。まさによろしくということではないか」と指摘している。
一方で、ネット上には「野党側は『加計学園問題は非常に深刻な問題』というが、国会でその話ばかりしているほうが深刻な問題なのでは?」「これじゃ『騒いで審議拒否した結果がこれ』って感じだし、野党の失策じゃないかな」「黒でも白でも無駄な税金。国際情勢が緊迫するなかで、もっとやるべきことがあるだろ」など、長い間にわたって同問題を追及し続けている野党側の対応を批判する声も多い。
東京・大田区議会議員のいぬぶし秀一氏はツイッターで、「日本の国会はお花畑ですね。中国、韓国の首脳が来日して対北を議論している時に、獣医師会の反対と忖度の争いなんかどうでもいい話です」と苦言を呈している。
注目される加計学園問題は、どのような着地点をみせるのだろうか。 
●柳瀬唯夫・元秘書官の参考人招致は官邸のシナリオ通り 
 嘘と詭弁のくり返しで、国民を麻痺させるウンザリ作戦
連発される凄まじい詭弁の数々……。本日、衆参の予算委員会で参考人として招致された柳瀬唯夫・元首相秘書官の答弁は、呆れるばかりの道理に合わない言い訳に終始した。
まず、柳瀬氏は2015年4月2日の官邸でおこなわれた面会について、「総理とご一緒した際に加計学園の関係者と会ったことがあり、その後、学園の事務局から面会の申し出があった」とし、随行者が10人近い大勢だったため、愛媛県と今治市の職員らが同席していたことは「いたのかもしれないなと思う」と答弁。首相秘書官という立場にある人間が、随行者が誰なのかも気にもせず面談に応じること自体が一般常識的に考えられないのだが、これまでは愛媛県あるいは今治市の職員と面会したのかと問われてきたため「記憶にない」と回答しただけで、嘘はついていない、という姿勢を崩さなかった。
だが、柳瀬氏は先日本サイトでも言及したように、加計学園との面会についても、昨年8月10日の朝日新聞の取材に対して「記憶にない」と回答していた。つまり、どのみち柳瀬氏は嘘をついてきたのだ。この点を共産党の宮本岳志衆院議員に追及されると、柳瀬氏は「よく覚えていない」「向こう(記者)の話もよく聞き取れなかった」と言い訳ばかりを口にした。
「いたかもしれない」「よく覚えていない」──。そう答える一方、柳瀬氏はその加計との面会時の様子を、以下のように語った。
「獣医学の専門家の元東大教授とおっしゃっている方がですね、世界の獣医学教育の趨勢は感染症対策にシフトしているのに、日本はまったくついていっていないという獣医学教育にかんする話を情熱的に滔々とされた覚えがあります」
きっと、国会中継を観ていた誰しもが「鮮明に記憶してるじゃないか!」とツッコミを入れたことだろう。このように柳瀬氏は記憶を自由自在に“使い分け”てみせたのだ。
さらに、噴飯モノだったのが、なぜ加計関係者と面談したのかという質問への答弁だ。柳瀬氏は“世間とズレないように”と心がけていたと言い、「アポイントの申し入れに対しては、時間が許すかぎりお受けするように心がけていました」と発言。事実ならば殊勝な心がけであるが、しかし、国家戦略特区にかかわる事業者と面会したのは加計学園だけだったことが判明した。
よくもここまで詭弁を連発できるものだと呆れるが、さらに「首相案件」という文言をめぐっても、「そもそも私は首相という言葉を使わないので違和感がある」と強弁。だが、何度も指摘してきたように、「総理」は口語として使われる言葉で、文書化の際には「首相」とするのが一般的だ。にもかかわらず、田崎史郎氏をはじめとする御用ジャーナリストたちはこの些末な話をもち出して愛媛県文書の内容に疑義を呈してきた。こうした対抗案は官邸が流してきたと言われているが、ようするにきょうの柳瀬氏の答弁も、官邸のシナリオどおりのものだということだ。
そして、柳瀬氏はこの「首相案件」発言問題について、「獣医学部新設の解禁は総理が早急に検討していくと述べている案件である、という趣旨は紹介したように思う」などと言い、それを愛媛県職員は「首相案件」と受け止めたのではないかと主張をおこなった。
しかし、ほかの事業者ではけっして叶わない、首相秘書官直々に官邸で面会をおこなっているという事実こそが、「加計ありきの首相案件」であることを指し示しているではないか。しかも、きょうの答弁で判明したことだが、柳瀬氏はこの2015年4月2日以外にも、加計学園関係者と2月か3月に1回、さらに6月にも1回、面会したといい、短期間のあいだに計3回も話し合いの場をもってきたというのだ。
本サイトでは2013年5月6日におこなわれた安倍首相主催のゴルフコンペに加計孝太郎理事長と柳瀬氏が参加していたことを伝えたが、柳瀬氏によれば、2015年2〜3月におこなった第1回目の加計関係者との面談は、このゴルフ前日のバーベキューパーティで会った加計学園事務局長から「上京するので会いたい」と打診を受け、おこなわれたものだと説明。挙げ句、柳瀬氏は計3回の加計関係者との面会について「個別の案件を総理に報告する必要はない」と言い張り、安倍首相に一度も報告していないと宣ったのである。
約2年も前に1回会っただけの人物と「上京するから」などと理由もなく官邸で面会するなど常識的に考えられない上、ほかならぬ安倍首相の別荘で会った「安倍首相の友人」が理事長を務める学校関係者と官邸で会うのに、一切報告をしなかったという話が通用するはずがないのだ。
このように、納得できるような説明がただのひとつもおこなわれなかった、柳瀬氏の答弁。与党が頑なに偽証罪に問われる証人喚問を拒んだ理由もよくわかるというものだが、安倍首相はこんな内容でも「真実が語られた」と胸を張るのだろう。
まさに国民を舐め切った、安倍政権の常套手段だ。どんなその場しのぎのデタラメや嘘でも、強弁を続けていればそのうち国民が批判することに疲れてきて、問題がうやむやになり、批判が収束すると踏んでいる。政権は、消耗戦に持ち込めばいいだけ。それを繰り返して、そのうち「もううんざりだ」「何を言っても無駄」と人びとの感覚を麻痺させていく。しかし、「もううんざりだ」と目を背け、こんな居直り作戦を許してはいけない。
明日11日の18時30分からは、全国各地の自民党本部前で一斉に抗議活動がおこなわれる予定だ。一体どこまで国民を馬鹿にする気なのか、その声を大きくしていくと同時に、加計学園問題はまだまだ追及が必要だ。 
 
 
 
 
 

 

 
 
 

 

柳瀬唯夫 (やなせただお、1961-)
静岡県出身。1984年、東京大学法学部卒業、通商産業省入省。イェール大学大学院国際開発経済学科修了。
2004年6月 資源エネルギー庁原子力政策課長
2007年7月 経済産業省経済産業政策局企業行動課長
2008年9月 麻生内閣の内閣総理大臣秘書官
2009年12月 経済産業政策局産業再生課長
2010年7月 経済産業省大臣官房総務課長
2011年7月 経済産業政策局審議官
2012年12月 第2次安倍内閣の内閣総理大臣秘書官
2015年8月 経済産業政策局長
2017年7月 経済産業審議官

経済産業省は4日、菅原郁郎事務次官(60)が退任し、後任に嶋田隆通商政策局長(57)を起用する人事を発表した。片瀬裕文経済産業審議官(58)の後任に柳瀬唯夫経済産業政策局長(55)を充て、後任の局長に糟谷敏秀製造産業局長(55)が就任する。5日付で、柳瀬氏のみ14日付となる。嶋田氏は東京電力福島第1原発事故後に、東電の取締役執行役に就いて再建を主導した。柳瀬氏は安倍晋三首相の秘書官などを歴任した。特許庁長官には宗像直子首相秘書官(55)、中小企業庁長官には安藤久佳商務情報政策局長(57)が就く。 
柳瀬元秘書官に焦りなし 政権守って余裕の“億ション”生活 4/14
「本件は首相案件」――。加計学園の獣医学部開設をめぐって、2015年4月に官邸で面会した愛媛県や今治市職員らに対し、そう発言したという柳瀬唯夫首相秘書官(当時)。「自分の記憶の限りでは」と、微妙な言い回しで事実関係を否定したが、野党は納得せず。証人喚問については与党も容認姿勢を示し、不可避の状況だ。それでも柳瀬氏に焦りは見られない。証人喚問など屁でもないと思っているのかは知らないが、悠々と「億ション」ライフを満喫している。
面会した発言の真偽をめぐってすっかり「渦中の人」の柳瀬氏だが、12日、来週予定されている安倍首相訪米の勉強会出席のため、午前と午後の計2回にわたり首相官邸を訪問。会合後、大挙した報道陣に「国会招致の話題は出たか」と問われても、「しないよ」「(話題は)アメリカの話」と妙に余裕しゃくしゃくだった。
現在、経産省ナンバー2の審議官を務める柳瀬氏は、このまま安倍政権を守り切れば、夏の人事で事務次官に出世できる可能性が高い。昨年7月の閉会中審査で官邸での面会について質問された際も「記憶にない」を7連発してノラリクラリだったから、おそらく“次のポスト”を見据えた振る舞いだったのだろう。
そんな柳瀬氏が住むのは東京都内 ・・・ マンションは築15年と決して新しくはないものの、現在の中古価格でも1億円は下らない「億ション」だ。親族から相続したとみられる。
柳瀬氏と学生時代からの友人はこう話す。
「柳瀬くんは、自ら悪に手を染めるような人間ではありません。真面目な性格なだけに、秘書官として総理を守るという使命感を強く持っているのでしょう。それ以上に、官邸の意に反した行動を取れば、手痛いしっぺ返しを食らうことが分かっている。だから、曖昧な発言に終始せざるを得ないのでしょう。彼は本音では『苦しい』と思っているのではないか」
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 
 
 
 
 
 


2018/4
 
 
 
 
●加計学園疑惑 2017 

 

15回断られても…加計学園はなぜ獣医学部に執着したのか 2017/6/6
獣医学部新設を巡って大揺れの加計学園。安倍首相との“ただならぬ関係”が取り沙汰されているが、驚くのは、安倍首相に限らず政界、官界に深く食い込んでいることだ。
加計学園(加計孝太郎理事長=岡山市)は、小、中、高、大学、専門学校など傘下に26の学校や施設があり、生徒数は2万人を超える。岡山理科大を中心に、広島、兵庫、福岡と全国に拠点を持ち、2004年には千葉科学大も開学している。もともと予備校からスタートしたが、いまや教育をビジネスにする“コングロマリット”のような学校法人である。ちなみに、岡山理科大の偏差値は42〜48、千葉科学大の偏差値は44〜45だ。
加計学園の特徴は、なにが目的なのか、傘下の学校に文科官僚を天下りさせ、政治家を教員などとして抱えていることだ。
前川喜平前文科次官に、「獣医学部新設をよろしく」と圧力をかけた文科省OBの木曽功氏は、加計学園の理事兼千葉科学大の学長に就任。
文科OBで天下りあっせんの調整役だった豊田三郎氏は今年1月まで加計学園の理事だった。
官房副長官の萩生田光一は、客員教授をいまも務め、第1次安倍内閣の首相秘書官を務めた井上義行参院議員も、08年に千葉科学大の客員教授に就任している。岡山選出の逢沢一郎衆院議員とも近く、先代で設立者の加計勉氏は、宮沢喜一元首相の後援会長だった。
加計学園が過去、15回も却下されても獣医学部の新設に執着したのには、理由があるという。加計学園傘下の学校を見るとある特徴に気づく。
<岡山理科大―動物学科>
<倉敷芸術科学大―動物生命科学科>
<千葉科学大―動物危機管理学科>
3大学すべてに動物関連の学科がある上、「広島アニマルケア専門学校」など動物の専門学校も2つある。
最新号の「週刊新潮」によると、加計氏は獣医学部は簡単に経営できるうえ、学生を集められると踏んでいるという。
「自前で獣医を育成できるようになれば、いまある既存の学科や専門学校と相乗効果があり、一貫した動物関連の教育ができると考えているようです。獣医学部は学園のウリになると考えているのでしょう」(文科省関係者)
日刊ゲンダイは、加計学園に官僚の天下りや政治家への講師依頼の実態を書面で問い合わせたが、期限までに回答はなかった。
なぜ、加計学園は政治家や官僚を次々と受け入れているのか。学校法人の拡大と関係あるのか。  
今治市職員、官邸訪問か 獣医学部新設の提案直前に 6/7
安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設をめぐり、新設予定地である愛媛県今治市の職員が2015年4月、首相官邸を訪問した可能性を示す文書が6日、明らかになった。同市が国家戦略特区での獣医学部新設を提案する直前の時期にあたり、野党は「事前の調整があったのではないか」と指摘している。
自由党の森ゆうこ氏が、情報公開請求で明らかになった市の行政文書として、参院農水委員会に示した。
文書は、出張日程や旅費の変更を申請した稟議(りんぎ)書で、作成日は15年4月1日。同2日に内閣府などの訪問を予定していた市の企画課長らの出張日程が急きょ変更となり、2日午後3時〜4時半に首相官邸の訪問が入ったことが書かれている。目的は「獣医師養成系大学の設置に関する協議」とあるが、黒塗りの部分もあり、面会相手などは分からない。
今治市は15年6月上旬に特区での獣医学部新設を提案。同6月末には安倍政権が「獣医学部新設を検討する」と表明したが、その時点で対象地域や事業者は絞り込まれておらず、今治市に正式に決まったのは17年1月だった。森氏は、官邸での面会相手などの調査を政府に求めた。朝日新聞は今治市に事実関係の確認を求めたが、6日夕時点で回答はない。
一方、今治市と同様、特区での京都産業大による獣医学部新設を提案していた京都府の担当者は「職員が官邸を訪問したことは一度もない」としている。 
加計学園問題“忖度行政” 藤原豊の説明責任 6/7
首相・安倍晋三の友人である加計孝太郎が理事長を務める学校法人『加計学園』(岡山市)を巡る疑惑。獣医学部新設計画に関する記録文書を巡り、国家戦略特区を担当した内閣府地方創生推進室次長・藤原豊(※右画像)への風当たりが強まっている。問題の文書には、内閣府側が文部科学省に対して「(早期の開学は)総理のご意向だと聞いている」等と語ったという記述があったが、この発言の主こそ、当時、内閣府の担当審議官だった藤原だ。疑惑の渦中にある藤原は、衆議院農林水産委員会で「内閣府として『総理のご意向だと聞いている』等と申し上げたことは一切ない」と、内容を真っ向から否定している。この文書で藤原が名指しされ、現在、針の筵に座らされた理由は、「獣医学部特区認可の過程で、藤原の強引なやり方に対して文部科学省側の反発が大きかったからだ」(政治部記者)という。藤原が事務局を務めた国家戦略特区ワーキンググループの議論では、文科省は完全に抵抗勢力扱いとされ、官僚はWG委員の格好のサンドバッグになった。
昨年9月16日の獣医学部設置を巡るヒアリングでは、座長を務めた『アジア成長研究所』所長の八田達夫が「(獣医師の)需要があるないということに関する結論が遅きに失している」と、文科省や農林水産省への苛立ちを露わにした。他の有識者も口々に、「特区を認可する」という方向の意見を述べ、慎重論は僅かだった。議論の方向性は、事務方トップの藤原の描いた絵の通りになったのだ。また、「藤原は文科省から加計学園に天下りし、現在は同学園の千葉科学大学学長を務めている木曽功とも通じていた」(全国紙社会部記者)という。まさに、“加計学園特区”の為に奔走したA級戦犯なのだ。1963年生まれの藤原は、東京大学経済学部を卒業後、1987年に旧通商産業省に入省した。これまでに大臣官房参事官や技術振興課長等を歴任しているが、2000年以降、度々、内閣府や内閣官房に“出向”している。その間、規制改革や特区制度立案等に携わってきた。内閣府は、本省では使えない官僚の吹き溜まりのような役所だ。藤原は「経済産業省内でも評価が低い」(文科省関係者)といい、特区設置で成果を上げたかった思惑は透けて見える。本来は小物官僚である藤原が、文科役人から忌み嫌われるほど大きな態度に出たのは、「忖度したのではなく、明確に官邸の意向を背負っていたから」(政治部ベテラン記者)と見るのが自然だ。首相補佐官(特区担当)で、国土交通省出身の和泉洋人等から官邸、つまり安倍の要望が伝えられたからこそ、文科省の省を挙げた抵抗を押し切ることができたのだ。前出の政治部記者が語る。「政策論で説得できない無能な官僚ほど、“上の意向”等と言い出すのが常だ」。藤原は単純に、安倍の威光をちらつかせて文科省の役人を恫喝したに過ぎない。ここにきて、「官邸は、いざとなれば藤原に詰め腹を切らせて収束を図るという見方が広がっている」(別の全国紙記者)。森友問題と同様に“忖度問題”に矮小化し、藤原に責任を被せる腹積もりだろう。一学校法人への露骨な利益誘導に加担した藤原の責任が重いことは言うまでもない。このまま国民に説明することなく、“逃げ得”が許される筈もない。  
加計学園の文科省文書に安倍政権が大激怒! 6/8
相次いで文科省側から加計学園の新設を巡る資料が流出している問題で、安倍政権が大激怒しています。政権側からは文科省解体や文科省完全掌握案も浮上しているようで、その手始めとして夏の人事で粛清(一斉首切り)が行われる可能性もあると報じられていました。
実は加計学園以外の学校新設を巡っても政権側から色々と要望があったと言われ、安倍首相は森友学園のような政権寄りの学校新設を各地に作ろうとしていた疑惑があるのです。
これは第一次安倍政権の頃から推進されている「教育基本法改正」にも示されている事実で、最近でも幼稚園で国旗や国歌を重んじるように方針を変えています。
つまり、教育制度を自分たちに都合良く作り変えようとしていたところ、教育を管轄している文科省から強い反発を受けたということです。
今回の加計学園問題で安倍政権は文科省を敵として認識した可能性があり、このまま安倍政権が長期化すると文科省はかなり不味い状態になるかもしれません。
正に今の国会こそが最大のチャンスだと言え、ここで政権に歯止めを掛けないと文科省が潰されかねないです。

安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)による獣医学部新設をめぐり、文部科学省が内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」などと言われたと記録された文書について、文科省の現役職員が朝日新聞の取材に対し、文書が省内の複数の部署で「共有されていた」と証言した。文科省は文書は確認できなかったと結論づけたが、これについて現役職員は「おかしいと思っている」と語った。

文科省の前川前次官の捨て身の告発に、心ある官僚が続くことを期待したいが、現役職員は今回の騒動の“とばっちり”を恐れて逃げ腰だ。
「もちろん、心情的には前川前次官に共感するところはあります。でも、官邸に牙をむくなんて、そんな恐ろしいこと、できるわけがない。この夏の人事でどんな報復が待っているか、分かったものじゃありませんから」(文科省関係者)
実際、官邸は文科省にカンカンだ。審議官や局長クラスに息のかかった経産官僚を送り込み、文科省を解体するプランも浮上しているという。「加計文書」共有の実名入りEメールを民進党に流出させた犯人捜しにも血眼になっている。 
加計ありきの動かぬ証拠 今治市職員は官邸に呼ばれていた 6/9
安倍首相の「腹心の友」、加計孝太郎氏が理事長を務める「加計学園」(岡山市)が愛媛・今治市で進めている獣医学部新設。
今治市の情報公開で、同市が新設提案する以前に、職員2人が首相官邸を訪問していたことを示す文書が明らかになっているが、8日、野党議員2人がそれぞれ別の委員会で事実関係を質問したところ、政権からはフザけた答弁が返ってきた。
「官邸訪問者の記録が保存されておらず、確認できない」というのだ。最高機密を扱う官邸の訪問者が「確認できない」なんて、そんなズサンな危機管理はあり得ない。これぞ、加計決定が官邸主導のデキレースだったことの証左だ。
今治市が公開した文書によれば、企画課長と課長補佐の2人は「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のため、2015年4月2日に都内の都道府県会館と内閣府を訪問。
内閣府での打ち合わせは午後2時までで、午後5時15分発のANA便で帰る予定だった。
ところが上京前日、急遽、午後3時の首相官邸訪問が決まり、復路便を変更。今治市はこの時の旅費変更申請の決裁書も公開していて、それには、午後3時〜4時30分まで官邸で打ち合わせと明記されている。
今治市は日刊ゲンダイの取材に「市職員2人が、官邸を訪問していることは事実です。相手方、内容等についてはお答えできません」と官邸訪問を認めた。
では、首相官邸で誰が対応したのか。今治市の職員が官邸にいた時間、首相動静には、〈3時5分 河村建夫自民党衆院議員。35分 下村博文文科相、山中伸一文科事務次官〉とある。安倍首相も官邸にいて、文科族の河村氏や文科行政の両トップと面談していたわけだ。
今治市職員の官邸訪問は、前日に「急遽決まった」。これは、2人の訪問が官邸サイドの意向であることを示している。つまり、今治市職員は官邸に呼ばれ、安倍首相や文科大臣らに獣医学部新設に関する説明をしていた可能性が極めて高い。
「通常、課長や課長補佐レベルの自治体職員を官邸に呼ぶことはありません。よほど強い私的な関係があるということでしょう。しかも、今治市が獣医学部新設を提案する2カ月前です。呼びつけているところを見ると、当初から官邸主導で進めていたことをうかがわせます」(政治評論家・森田実氏)
今治市が認めた職員の官邸訪問について、8日の参院内閣委員会での山本幸三地方創生担当相と参院農水委員会での萩生田光一官房副長官の答弁は、「官邸訪問者の記録が保存されておらず、確認できない」と、揃って全く同じセリフだった。答弁を統一させたのだろう。やましい時によく使う手だ。
では、首相官邸への人の出入りを本当に管理、保存していないのか。問い合わせると、「訪問を受ける官邸側が予約届を書く。当人が入場する時、予約届と本人確認をするが、予約届はすみやかに廃棄する。予約届とは別に、官邸の訪問者履歴を記録しているかどうかはわからない」(首相官邸事務所)、「報道関係者以外の訪問者についてはわからない」(官邸報道室)と頼りない答えが返ってきた。
「国のトップがいるところです。首相官邸の訪問記録がないなんてことはありません。“確認できない”とするのは明らかに逃げている。やましいからでしょう。今後、決定的な証拠が出てくる可能性がある。これまで官邸は何とか逃げてきたが、もはやギリギリのところまで追い込まれています」(森田実氏)
加計疑惑、主犯・安倍首相は間違いない。 
今治市職員が決定前に官邸などを訪問? 6/9
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題。予定地の今治市職員が、学園が新設の申請をする直前だった2015年4月に首相官邸を訪問した可能性があることが新たに明らかになり、野党が国会で追及を続けている。
この問題は、自由党の森ゆうこ議員が6月6日に国会で明らかにしたもの。出張日程などを申請した今治市の行政文書から、市の企画課長と課長補佐が、2015年4月2日、内閣府などに加え、官邸を訪れていたことが判明したという。
今治市が特区による獣医学部新設を申請したのは、2015年6月のこと。正式決定は2017年1月のことだ。そのため、野党側は「今治市と政府の事前調整があったのでは」と指摘している。
朝日新聞によると、同じように特区による獣医学部新設を提案していた京都府の担当者は、「職員が官邸を訪問したことは一度もない」と証言しているという。
6月8日、参議院農林水産委員会で森議員の質問に答えた萩生田光一官房副長官は「訪問者の記録が保存されていないために確認できない」と応じた。
一方、内閣府の藤原豊審議官も、同様に「訪問があったのか、誰が対応したのか、訪問者の記録もなく、確認できておりません」と答えた。
藤原審議官は、内閣府で国家戦略特区を取り仕切る事務方の実質トップ。「総理のご意向」「官邸の最高レベル」などと文科省の職員に伝えた、前川喜平・文科前事務次官に名指しされた人物だ。
このやり取りをめぐるとされる別の文書にも、「藤原内閣府審議官との打合わせ」と明記されているが、本人は「申し上げたことは一切ない」と反論している。
森ゆう子議員はこの日の委員会で、「あなたが会ったのではないか」と指摘。「会ったのか、会ってないか、YESかNOかで答えてください」と聞かれると、藤原審議官はこう応じた。
「自分がお会いしたことも含めて、今治市の面談は確認できておりません」
この発言には森委員含め野党側が紛糾。委員会は一時中断し、その後、藤原審議官は再びこう語った。
「私につきましては、記憶がございません。担当者は何名かおりましたが、すでに異動しているものも多く、特定の面談の有無については、確認が難しい状況」
さらに森議員は、入手した今治市の行政文書をもとに、「2016年10月28日に、今治市の課長らが内閣府を訪れ、今後のスケジュール案や論点、イメージを示している」ことを指摘した。
政府の国家戦略特区諮問会議が獣医学部新設を決めたのは、2016年11月9日だ。森議員は、決定直前に「今治市が内閣府を訪れた」意味について、「それ以前に今治と決定した=加計学園に決定していたのではないか」と質問した。
藤原審議官はこの点について、こう答弁した。まず、面会についてはこうだ。
「担当者は何名もおり、面会や電話のやりとりなどもあって、一つ一つ、特定の日時についての状況は確認できない」
そして資料提供についても、こう答えた。
「初めてお聞きしたこともあって、大変申し訳ないのですが、当方からスケジュールや論点など、少なくともそういう資料について提供したことはないと思います」
森議員は今治市に行政文書として訪問の記録が残っていたことを引き合いに出しながら、「記録の残ってない役所、行政なんてありませんよ」などと詰め寄ったが、時間の問題もあり、最終的に藤原審議官は応じなかった。  
加計問題で翻弄された“信念の官僚”、前川氏と藤原氏の悲哀 6/9
“政”と“官”のあり方が、今、再び問われている。
加計学園への獣医学部認可問題でぐらつく安倍政権に、文部科学省の元事務次官、前川喜平(54年入省)が、「行政のステップを踏まなかった。極めて無責任な行政と思わざるを得ない」「公正、公平であるべき行政のあり方が(政治的介入により)歪められた」などと強烈な矢を放ち続けている。
森友学園問題でも、認可について「官僚の忖度」が俎上に上げられたが、正直、告発者のキャラクターなどが影響し、国民の印象では「疑惑の域」を出なかったと言わざるを得ない。そういう意味で、森友問題では官邸の“印象操作”が功を奏した形だった。
しかし今回の加計学園問題では、「総理の意向」を印籠に官僚が動き、便宜が図られたことは明白だ。なにしろ、認可が降りた後に、所管省庁となる文科省の元事務次官が、「総理のご意向と書かれた文書は確実に存在した。あったものをなかったことにできない」と、記者会見で明確に証言しているからだ。
官房長官の菅義偉は、前川の言う「総理の意向」と記された文書について、“怪文書”と切って捨てたが、5月22日には、「藤原(豊)内閣審議官との打ち合わせ概要」(獣医学部新設)」という題名の添付文書が明るみに出た。
そもそも、仮にも文科省のトップだった行政官が、実名も顔もさらした上で「怪文書」など出すだろうか。ネット上では、「前川元次官の爆弾発言は、天下り問題で任期半ばにして詰め腹を切らされた腹いせだ」といった、明らかに官邸周辺から発信されたと思われる情報がもっともらしく流布されているが、これも印象操作の一つと考えざるを得ない。
実際、「280926 藤原内閣審議官との打合」というファイルも発覚しており、「総理の圧力」の裏付けこそ取れていないが、内閣府と文科省の担当者間での協議において、「総理のご意向」が働いたことは間違いないといっていいだろう。
○突然出番が回ってきた国家戦略特区の中心人物
ファイル名にもなってしまった内閣府審議官、藤原豊(62年入省)は、経産省からの出向者で、霞が関では「国家戦略特区」の中心的人物として知られる。
戦略特区は、小泉政権時代の規制緩和策として採用された「構造改革特区」にその原点を見ることができる。ちなみに初代特区担当相は、鴻池祥肇参議院議員(麻生派)だ。
「当時、藤原さんは特区の中心人物で、竹中平蔵・現国家戦略特区諮問会議議員や、三木谷浩史・楽天会長との太いパイプはこの時にできたものです」(当時の特区室担当者)
その後の自民党の凋落とともに、特区ブームも衰退。藤原を除く特区室のメンバーは、次々と霞が関を去った。民間企業に転職した者もいる。民進党の後藤祐一や福島伸亨など、政界に転出したメンバーも珍しくない。
彼らは、「構造改革特区組」と特区室の中でも区別されていて、考え方も行動も他のメンバーより急進的だった。それがために、役所を去らざるを得なかったと見られている。一方、藤原のように残留したメンバーは、冷や飯食いが続いた。それが、民主党政権を経て、安倍政権の誕生をきっかけに、突然、出番が回ってきたのだ。
○血を吐くまでやれと命じられ無理をせざるを得なかった藤原
しかも今回は、究極的には大蔵族だった元首相の小泉純一郎の指揮下ではなく、経産省びいきである首相の安倍晋三が、成長戦略の一つとして掲げるほどの力の入れようだ。首相の政務秘書官である今井尚哉(57年入省)、第一次政権からの側近である長谷川栄一広報官(51年入省)の強力なバックアップに加え、応援も見込めるという追い風的環境だ。
だが、それが逆に、「必要以上に無理をせざるを得なかった要因ではないか」と、藤原と交流のある内閣府の官僚は指摘する。
「藤原さんは、前川さんとは別の意味で毀誉褒貶のある人だが、信念の官僚。特区を活用して岩盤規制に斬り込みたいと真剣に思い、実行した。だが、安倍首相主導という政策ゆえに、かかる期待もまた大きかったのだろう。上司から、“血を吐くまでやれ”と檄を飛ばされていたほどだ。加計の獣医学部の背景は別として、藤原さんは、獣医学部の新設は必要と考えていたし、10年近く検討課題にされ続けていた案件を、機に乗じてまとめたいと考えるのは、仕事ができる官僚なら当然のことだ」(内閣府の官僚)
今回の過程で起きた、獣医師会の意を受けた農水省と文科省、そして厚労省の引け腰も、役所の縦割り行政を否定する藤原にとっては、許しがたいことだったのかもしれない。
○財務省の最強チームを相手に徹底抗戦した前川
しかし、前川もまた“信念の官僚”だった。二人は育ったバックグラウンドや手法こそ異なるが、タイプとしてはよく似ている。永田町に広い人脈を持ち、政治家への説明も上手ければ、“寝技”もできる。時流を見極める感覚があり、国民の声を反映した政策に官僚生命までも賭そうとする…。少々褒めすぎかもしれないが、前川はそんな官僚だった。
筆者が、前川元次官の名前を知ったのは、小泉政権の時代である。“聖域なき構造改革”をスローガンとし、「三位一体の改革」を推し進めた。これは国と地方公共団体の行財政システムを改革するという壮大なものだった。柱は(1)国庫補助負担金の廃止・縮減、(2)税財源の移譲、(3)地方交付税の一体的な見直しの大きく三つだった。
この過程で、存廃の対象となったのが、文科省の「義務教育国庫負担制度」だった。小泉元首相の意を受けた財務省は、「財源を地方公共団体に移譲した上での一般財源化」を主張し、地方6団体の同意を取り付けた。
この時の財務省側のメンバーがすごかった。当時、主計局次長で後に次官を務めた勝栄二郎(50年入省)を中心に、やはり後に次官となる香川俊介(54年入省)らが脇を固めるという最強のチーム。この時点で、義務教育国庫負担金は廃止が決定したようなものだった。
ところが、そこに立ちはだかったのが、前川を始めとした「チーム前川」とも呼べる中堅文部官僚の一派だ。
当時の前川は、初等中等教育局初等中等教育課長で、省内に理念と志を同一にする「奇兵隊」を組織し、財務省とそのバックにいる小泉、当時の懐刀だった幹事長の安倍(05年より内閣官房長官)に対して徹底抗戦を見せたのだった。
この頃、前川らの動向に対して官邸周辺からはこんな情報が発信されていた。
「文科省予算約4.5兆円のうち、ざっくり3兆円が文部省予算で、その半分が義務教育国庫負担金だ。つまり、旧文部官僚のパワーの源泉であり、彼らがどうしても守りたい既得権益なのだ」
それに対して前川は、「奇兵隊、前へ」というブログを開設し、さらには「月刊現代」に寄稿して、義務教育費の削減は道理が通らないということを声高く主張した。現役官僚が、時の総理が推進する政策に真っ向から盾突くのは、霞が関の常識ではあり得ないことで、相当な物議を醸した。
だが、旧文部官僚のほとんどが陰に日向に前川を支持していたこと、また当時の文教族の力が小泉・安倍が所属する清和会の中でも圧倒的だったことなどから、一時は「廃止」が確定していた義務教育国庫負担金は、3分の1にまで戻す形で決着したのだった。
ちなみに、当時の文教族議員と言えば、元総理の森喜朗を筆頭に、「文科(旧文部)大臣経験者でなければ族議員でない」と言われるほど人材が豊富だった。町村信孝、故鳩山邦夫、伊吹文明など、そうそうたる顔ぶれだ。彼らの後押しを受けて政策が揺り戻されたことは容易に想像がつく。
興味深いのは、元総理の中曽根康弘の子で、前川の義弟にあたる参議院議員の中曽根弘文が1999〜2000年にかけて文部大臣の職にあり、やはり文教族の重鎮だったということだ。
少々、話は脱線するが、前川を理解するために、彼の出自を見ていこう。前川の家がかなりの名家だということは、霞が関内では知る人ぞ知る情報だ。
出身は奈良県で、前川家は旧家だった。祖父の代に上京し、総合機械製造業の前川製作所を設立。現在は叔父が3代目を継いでいる。もう一人の妹はレストランチェーンを中核事業とする一部上場企業の会長夫人。元文部大臣である弘文の娘は、日本交通の3代目社長に嫁いでいて、前川を「キヘイ叔父」と呼び慕っている。縁戚は、鹿島建設の鹿島家とも繋がる。
そうした出自の前川が、記者会見で首相補佐官の和泉洋人が「総理は自分の口から言えないから私が代わって言うと言った」と証言し、再び政権の掲げる政策のあり方に真っ向から異を唱えた。
その姿は、文教族の内部闘争の延長のようにも感じられる。現在、文教族の世界では、下村博文を始めとする清和会系で安倍のお友達や、親衛隊の台頭が著しいからだ。
○“前川の乱”に追い詰められる首相
そうした中、突如、読売新聞が報じた、前川の「出会い系バー」出入りの報道は、“前川の乱”ともいうべき行動に、安倍が思いの外、追い詰められていることの裏返しである印象を受ける。前川は、自らの立場を考えればもう少し慎重になるべきであったが、貧困女子の実態を調査していたという「出会い系バー」で、彼と性的関係を持ったという女性は一人も出ていないからだ。
また、安倍が参議院本会議という公の場で、「プロセスは関係法令に基づき適切に実施しており、圧力が働いたことは一切ない」と弁明せざるを得なかった。これもまた、安倍自身、そしてその周辺が追い詰められている証左なのではないだろうか。
加計学園にまつわる問題は未だ謎に包まれており、もしかしたら全容が解明される日など来ないかもしれない。しかし、いずれの官僚も、自らの信念の元に政策を推し進めようと奔走した。にもかかわらず、官僚に本来の姿を失わせ、事態を複雑化させたのは政治家たちであり、諸悪の根源は安倍、その人にあるのではないか。
前川と藤原──。加計学園問題で登場した、似た者同士の二人を見るとき、政治に翻弄された“官僚の悲哀”を感じずにはいられない。 
木曽功内閣官房参与の行動 6/9
学校法人加計学園の獣医学部新設をめぐる木曽功内閣官房参与(当時)の行動に関する質問主意書
平成二十九年六月一日提出 質問第三五五号 宮崎岳志
元文部科学省幹部で、昨年九月まで内閣官房参与を務めていた木曽功氏は、参与在職中の昨年四月から学校法人加計学園の理事と同学園が運営する千葉科学大学の学長に就任し、同年四月から九月にかけて内閣官房参与と千葉科学大学長兼加計学園理事を兼務していたと承知している。
一 木曽功氏は参与在職中の昨年四月から九月までの間に、前川喜平文部科学事務次官(当時)と面会し、国家戦略特区で獣医学部新設を可能とする規制改革事項について話したことはあったか。あったとすれば面会の趣旨、日時、場所及び具体的な話の内容を示されたい。
二 木曽功氏は参与在職中の昨年四月から九月までの間に、国家戦略特区担当の事務方トップである藤原豊内閣府地方創生推進事務局審議官と面会し、国家戦略特区で獣医学部新設を可能とする規制改革事項について話したことはあったか。あったとすれば面会の趣旨、日時、場所及び具体的な話の内容を示されたい。右質問する。
衆議院議員宮崎岳志君提出学校法人加計学園の獣医学部新設をめぐる木曽功内閣官房参与(当時)の行動に関する質問に対する答弁書
平成二十九年六月九日 内閣総理大臣 安倍晋三
一及び二について
お尋ねの「国家戦略特区で獣医学部新設を可能とする規制改革事項」の意味するところが必ずしも明らかではないが、木曽内閣官房参与(当時)が、平成二十八年四月から九月までの間に、前川文部科学審議官(平成二十六年七月二十五日から平成二十八年六月二十日まで)又は前川文部科学事務次官(平成二十八年六月二十一日から平成二十九年一月二十日まで)と面会して、「「日本再興戦略」改訂二〇一五」(平成二十七年六月三十日閣議決定)において示された方針を前提として検討が続けられていた獣医学部の新設について話した事実は確認できない。
また、同参与(当時)が平成二十八年四月から九月までの間に藤原内閣府地方創生推進事務局審議官と面会したか否か等については、同審議官が平成二十九年四月二十一日の衆議院地方創生に関する特別委員会等において答弁したとおりである。 
政府が「確認」できなかった今治市の首相官邸訪問 6/9
学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる問題。予定地の今治市職員が、学園が新設の申請をする直前の2015年4月に首相官邸を訪問したとされることについて、政府が「確認ができない」と答弁し、「説明責任を果たしていない」との批判があがっている。
これについて、今治市の担当者が首相官邸の訪問を認め、目的が「獣医学部新設を含んだ特区提案について、陳情や要望活動」の一環だったと、6月9日、BuzzFeed Newsの取材に答えた。
この問題は、野党が国会で追及しているもの。出張日程などを申請した今治市の行政文書から、市の企画課長と課長補佐が、2015年4月2日、内閣府などに加え、官邸を訪れていたことが判明したという。
今治市が特区による獣医学部新設を申請したのは、2015年6月のこと。正式決定は2017年1月のことだ。
そのため野党側は「事前の調整があったのでは」としているが、政府はこれまでの国会答弁で「訪問者の記録が保存されていない」「確認できない」との立場を貫いており、批判があがっていた。
○今治市は「事実です」
一方、今治市の担当者は6月9日、BuzzFeed Newsの取材に対し、2015年4月9日に官邸を訪問した事実を認めた。
市企画課の課長補佐はこう語った。
「獣医学部を含んだ特区提案について、国に向いて陳情や要望活動をしているので、その一環としてその職員2名が官邸を訪問したことは事実です」
首相と会ったのだろうか。その点については、こう回答を控えた。
「相手方や内容については今治市情報公開条例の趣旨により、お答えは差し控えさせていただいている」
この2年間、同様の目的で官邸を訪問したことはないという。
○「スケジュール案が示されていた」という指摘には…
また、2016年10月28日にも今治市の課長らが内閣府を訪れ、今後のスケジュール案や論点などを話し合っていた、との指摘もされていた。
政府の国家戦略特区諮問会議(議長・安倍晋三首相)が獣医学部新設を認めたのは、2016年11月9日。その直前に、「すでに今治ありきだったのではないか」という指摘だ。
この目的は内閣府との「協議」だったという。また、資料についても内閣府ではなく、「今治市が用意したもの」と説明した。
「成田市の特区による医学部新設のスケジュールを参考にし、市長が2016年3月議会で獣医学部新設のスケジュール案を表明しました。協議では、その想定スケジュールを内閣府側に示したのです」
○今治市は問題をどう見ているのか
渦中にある今治市の担当者として、国会で日々議論されているこの問題をどう見ているのか。
「今治市は2007年から規制緩和の提案をしてきた経緯があります。足掛け10年にわたって提案をしてきたその成果がまさに出ようとしている段階です」
「国レベルの話ですので、私らが関与する余地がございません。とにかく、文科省における獣医学部の設置認可審査がしっかりと、厳正に行われることを見守りたい」
今治市として、「行政が歪められたり、忖度が働いたりした」との疑惑があることについて、どう捉えているのか。そう聞くと、課長補佐は少し間を置いて、こう語った。
「まったく予期していないことです。私らは関知しておりませんので、国会で検証されるものと思っております」 
安倍官邸と文科省が全面戦争に突入 6/16
ゲスの極みとはまさにこのことだろう。本日、内閣府が徹夜で調査したという結果を公表したが、それは鬼畜の所業というべきものだった。
昨日、文科省は昨年11月1日に内閣府から送られたメールをあきらかにしたが、添付書類には獣医学部新設の条件についての原案に「現在、【広域的に】獣医師系養成大学等の【存在し】ない地域に【限り】」と、【】内の文言が手書きで書きくわえられていた。この文言によって、事実上、京都産業大学はふるい落とされたわけだが、メール本文では〈添付PDFの文案(手書き部分)で直すように指示がありました。指示は藤原審議官曰く、官邸の萩生田副長官からあったようです。〉と書かれていたのだ。
萩生田光一官房副長官が内閣府に指示をし、加計学園しか選ばれない条件を出した──。これは加計学園ありきを官邸が主導し内閣府が実働していたことの決定的な証拠だが、本日の参院内閣委員会で山本幸三地方創生相は、「『広域的に限る』ということは、私の指示で内閣府において入れた」と答弁し、内閣府の藤原豊審議官も「追記するようにという指示を受けて、私が手書きで文案に修正を加えた」と言い出したのだ。
「大臣の指示」を、どうやったら無関係の官房副長官からの指示だと書く必要があるのか。そんなことを間違える官僚などいるわけがない。
ようするに、安倍首相の側近中の側近である萩生田官房副長官の指示だったとなると「イコール安倍首相の意向・指示」ということになるため、担当大臣である山本地方創生相と藤原審議官に詰め腹を切らせるというシナリオをつくったのだろう。
「山本地方創生相は、事後的につくられたとの疑惑がある獣医学部新設をめぐる3大臣合意文書の件でもそうでしたが、基本的に官邸の言いなりです。しかも金銭スキャンダルもあって弱みも握られている。官邸としては、萩生田副長官は首相の側近中の側近で官邸の司令塔だから変えるわけにはいかないが、山本地方創生相は内閣改造などいいタイミングで首を挿げ替えれば済むと考えているのでしょう」(大手紙官邸記者)
しかも、山本地方創生相が責任を引き受けたわけではまったくない。内閣府の調査では、この萩生田指示メールについて、「(メールを作成した職員が)担当者から伝え聞いた曖昧な内容であって、事実関係を確認しないままメールを発信」と一官僚に責任を押し付け。まったくバカバカしいにも程がある言い訳だが、さらに山本地方創生相はあからさまな個人攻撃をはじめた。本日の記者からの取材や参院予算委員会の集中審議で、山本地方創生相はこんなことを口走ったのである。
「メールを作成した職員は文科省からの出向者で、陰に隠れて本省にご注進した」
「職員は課内で飛び交っている話を聞き、確認しないまま書いた」
文科省から出向してきた“スパイ”が嘘の情報を流した──。出向者とはいえ、メール送信者は立派な内閣府の職員であり、山本地方創生相の部下だ。それを「諜報員」扱いして、メールを否定する材料にするとは。森友学園問題では安倍昭恵夫人付きだった秘書の谷査恵子氏が「勝手にやったこと」として責任を押し付けられたが、これはそれ以上の攻撃だ。
そして、これは、官邸および内閣府から文科省に対する「報復宣言」でもある。大手紙官邸記者は、「いま、文科省と官邸・内閣府は全面戦争に突入している」と言う。
「文科省の職員たちのあいだでは“違うものは違うとはっきり言おう”という気運が高まっていて、萩生田官房副長官の関与を裏付ける証拠となるメールと文書を出したのも、もはや文科省幹部もそうした職員たちを抑えきれないから。もともと文科省は加計学園問題に限らず教育改革などもあり、宮内庁とならび安倍政権のもっとも強い圧力に晒されてきた省庁で、相当フラストレーションが溜まっている。天下り問題で狙い撃ちされ、さらに人望のある前川氏を官邸が個人攻撃したことで不満が爆発、一気に流れができたんです」
再調査で出てきたメールを調査結果として出さなければ、「握り潰された」と職員たちはマスコミに証言する。そのほうがはるかにダメージは大きい。……そうした判断で文科省は爆弾メールをあきらかにしたが、一方の官邸はこれに大激怒した。
「当初、官邸が描いていたシナリオでは、文科省の再調査結果の公表を受けて、ほとんどの内部文書を作成した高等教育局の課長補佐の女性に責任を押し付けるつもりだった。それが、文科省は内閣府職員が送信した萩生田官房副長官の関与を示すメールを出してきた。そこで官邸と内閣府は、『広域的に』『限る』という文言を追加したのは萩生田官房副長官ではなく山本大臣が指示したものだと発表することに決め、さらには『文科省からの出向者の策略』として、文科省を徹底攻撃することにしたんです」(同前・大手紙官邸記者)
事実を公表した文科省に対し、敵意を剥き出しにする内閣府と官邸。これまでも省庁同士が水面下で暗闘を繰り広げることはあったが、一省庁が内閣に反旗を翻す政府内不一致がここまで表沙汰になったのは前代未聞のことだ。安倍政権お得意の情報操作や謀略で、文科省を抑え込むことは難しいだろう。
いずれにせよ、官僚ひとりを槍玉にあげて収束をはかろうとするとは極悪非道としか言いようがないが、しかし、そのような説明で納得できるはずがない。
実際、すでに内閣府側や安倍首相の答弁は、まったく整合性がとれていない。そもそも、萩生田官房副長官の関与を示すメールについて、山本地方創生相は「課内で飛び交っている真偽不十分な情報を送信した」などと言うが、なぜ内閣府の課内で、官邸の人間の名前が飛び交ってなどいるのか。また、内閣府の藤原審議官は、内部文書が作成された時期に文科省との会合に出たことは認めながらも「この時期の記録は内閣府にはない」と強弁するが、今回のメールは内閣府から送信されたものであって、内閣府に記録が何も残っていないはずなどないのだ。
しかも、山本地方創生相は本日午前に行われた参院内閣委員会で、民進党の櫻井充議員から「なぜ『広域的に』という文言をわざわざ入れたんですか?」と質問された際、こんなことまで口にしている。
「もともと獣医師系の大学のないところで限定しようという意図でやっているわけでありますが、文科省等の意見のあいだでですね、それだけではまだほかにもですね、ほかにもいろんなところででき得る可能性も出てくるじゃないかと。そういう意味からですね、『広域的』ということで、少し広げて制限しようと考えたわけであります」
加計学園以外の“ほかの大学”でもいろいろ獣医学部新設ができてしまうのはまずいから、「広域的に」という文言を入れて「制限した」──。ようするに山本地方創生相は、「ほかを制限するために『広域的に』という文言を追加した」と答弁したのだ。これは「加計学園ありき」であることを認めてしまったようなものだ。
さらに醜いのは安倍首相だ。安倍首相はきょうの集中審議で、「『広域的』といっても、京都産業大学も残る可能性があるということを念頭に置いていた」などと噴飯ものの苦しい答弁を行ったのだ。繰り返すが、京産大は獣医学系の学部をもつ大阪府立大学が近県にあるため、「広域的」「限る」という文言に阻まれて事実上、断念せざるを得なかったのではないか。だいたい、今治市が公開した資料からは、加計学園の獣医学部新設を前提にしていた事実しか浮かび上がってこない。いまさらこんなことを言っても、何の説得力もないのだ。
これだけの証拠が出揃いながら、官僚を責め立てることで逃げ切ろうとするなど、もってのほか。文書を「怪文書」扱いしてきた菅義偉官房長官の責任問題だってある。国会を閉会させたあとは問題を有耶無耶にし、内閣改造でこっそり山本地方創生相の首を切れば収束させられるとでも考えているのだろうが、国会が終わっても追及をつづけ、安倍首相にはきっちり落とし前をつけてもらおうではないか。 
山本地方創生相が官僚に責任なすりつけ? 6/17
国会会期末直前の6月16日、参院予算委員会では学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐる問題の集中審議が開かれた。
この日の審議では、萩生田官房副長官が加計学園に有利になるような条件を指示したとする内閣府から文科省に送られたメールについて、山本幸三・地方創生相が「(送信したのは)文科省から出向してきた人で、陰で隠れて本省の方にご注進したようなメール」と、官僚を非難するような発言をし、議場が紛糾する場面があった。
○「総理のご意向」文書、文科省と内閣府で見解食い違う
内閣府が「総理のご意向」「官邸の最高レベル」などとして、文科省に対し早期開学を促していたとされる文書をめぐり、文科省と内閣府の見解が食い違っていることを受けて、野党側は山本幸三地方創生相や、萩生田光一・官房副長官を追及した。
文科省は15日、加計学園をめぐる文書が存在するか再調査した結果の結果、「総理のご意向」などと記された文書など14の文書を確認したと公表。「内閣府からそのような発言があった」と文科省職員が認識していたことを明らかにした。
さらに文科省は、国家戦略特区での獣医学部新設の事業者選定の要件について、萩生田光一・官房副長官が内閣府に対し、実質的に加計学園しか応募できなくなる要件を指示したとされるメールも公表した。
メールは2016年11月1日、内閣府の地方創生推進事務局から文科省の行政改革推進室に送信されたものだとされる。文面には「添付PDFの文案(手書き部分)で(選定要件を)直すように指示がありました。指示は藤原審議官曰く、官邸の萩生田副長官からあったようです」と記されている。このメールから8日後、安倍政権の「国家戦略特区諮問会議」は、52年ぶりの獣医学部新設を可能とする決定を下した。
「藤原審議官」とは、内閣府で規制改革を担当する藤原豊審議官を指すものだとされる。「総理のご意向」「官邸の最高レベル」と発言したとされる人物だ。また、萩生田官房副長官は、落選中に加計学園系列の大学で客員教授を務め、報酬を得ていた。また、現在も系列大の「名誉客員教授」の肩書を持っている。
これに対し、山本地方創生相は、16日午前の記者会見で内閣府の調査結果を公表。関連する文書は「8種類あった」と明らかにした一方、「内閣府から文科省に、個別の項目や個別のプロジェクトについて『官邸の最高レベルが言っている』とか『総理のご意向』などと伝えた認識はなく、また総理からもそうした指示などは一切なかった」と話した。
○藤原審議官「『総理のご意向』『官邸の最高レベル』と伝えていない」
文科省と内閣府、それぞれの調査結果に差異が見られることから、16日の参院予算委員会では野党が批判を強めた。質問に立った民進党の福山哲郎氏は、予算委員会に呼ばれた藤原審議官に対し「『総理のご意向』『官邸の最高レベル』と発言した記憶はあるか」と問うた。
藤原審議官は「文書やメールの有無にかかわらず、文科省の管理職との面談において、獣医学部新設という個別項目について、『官邸の最高レベルが言っている』『総理の意向と聞いている』と伝えた認識はない。総理からもそうした指示は一切ない」と、文科省の調査結果と食い違う証言をした。
○萩生田・官房副長官「獣医学部新設要件の指示していない」
また福山氏は、萩生田官房副長官が内閣府に対し、実質的に加計学園しか応募できなくなる要件を指示したとされるメールについても追及した。
文科省が公表したメール文書では、「藤原審議官曰く、萩生田副長官の指示」などと記されていたことから、福山氏は藤原審議官に「要件の文案に手書きで手を加えてくれと萩生田副長官からの指示として、文科省にお願いしたことはあるか」と質問。
これに対し藤原審議官は「山本大臣が、文科省意見で指摘された日本獣医師会等の理解を得やすくする観点から、対象地域をより限定するご判断をされた。『広域的に限る』と追記するよう指示を受け、私が手書きで文案に修正を加えた」と説明し、萩生田副長官からの指示ではなかったとした。
その上で、「こうした一連の情報は直属の部下にしか伝えていない。本件メールの作成者、送信者は直接の部下ではなく、一切伝えていない」と、自身の関連を否定した。
福山氏は萩生田副長官にも「副長官からの指示と書かれているが、指示を出したのか」と質問したが、萩生田副長官は「とりまとめ文案に私が修正の指示をしたことはまったくない。昨日文科省が公表したメールにはたいへん戸惑いを感じている」と自らの関与を否定。文科省の再調査結果に疑問を呈した。
○山本地方創生相「陰で隠れてご注進したメール」⇒野党は猛反発
萩生田副長官が指示したとされるメールについては、山本地方創生相も答弁に立った。ところが、「(メールの作成者は)文科省から出向してきた人で、まあ不適切なことでありますが、陰で隠れて本省の方にご注進したようなメールだ」と、職員を非難する発言をした。これには野党側が反発し、「えー!?」という声が一斉に上がり、議場が紛糾した。
福山氏は「安倍政権は何か起きると、必ず役人のせいにして責任を押し付ける。森友のときの財務省も気の毒だったが、文科省も内閣府も気の毒だ」と強く批判した。 
藤原豊審議官が経産省復帰、「総理の意向」文書で国会答弁 2017/7/5
政府は4日、国家戦略特区を担当していた内閣府の藤原豊地方創生推進事務局審議官の併任を解除し、経済産業省大臣官房付とする人事を5日付で決定した。藤原氏は、学校法人「加計学園」の獣医学部設置計画をめぐり、文部科学省の文書で「官邸の最高レベルが言っている」と記された部分の発言者と指摘されているが、同氏は否定していた。  
特区担当を外れる 加計で取りざた藤原氏 7/5
政府は5日付で、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を巡り、文部科学省に早期開学を迫った当事者と指摘された内閣府の藤原豊審議官(国家戦略特区担当)について、審議官の併任を解き、経済産業省官房付とする人事を発令した。藤原氏は特区担当から外れた。文科省が内閣府とのやり取りを記録した「藤原内閣府審議官との打合せ概要」という文書には、藤原氏ら内閣府側が「官邸の最高レベルが言っている」と発言したと記されている。藤原氏は発言や、首相の関与を否定している。  
今治市、一転非開示 官邸訪問記録や開学スケジュール 7/15
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設に絡み、愛媛県今治市が、昨年は開示していた市職員の首相官邸訪問記録などを全面非開示にしたことが分かった。開示文書を基に野党が国会で追及した後、本紙が改めて市に情報公開請求して判明した。「加計ありきで行政がゆがめられた」との批判が高まる中、情報公開の流れに逆行するような市の対応に専門家からは疑問の声が上がっている。
今治市は開示の判断を変えた理由を「市の情報公開条例に照らし、再度精査した結果」と説明した。
市が一転、全面非開示としたのは、獣医学部新設における官邸や内閣府の関与をうかがわせる文書。市が国家戦略特区に申請する直前の二〇一五年四月二日、特区担当の市職員が首相官邸を訪問した出張記録や、開学時期の方針が公表される三カ月前の昨年八月四日に市が作成した「一八年四月開学」とするスケジュール表など九件だ。
いずれも昨年十一月に市民が情報公開請求したときは一部黒塗りで開示していた。野党議員は、国が加計学園を前提に検討を進めていたことを裏付ける資料として、市民の開示文書を基に六月の国会審議で政府側を追及していた。
本紙は国会閉会後の六月二十一日、獣医学部設置に関し、内閣府との協議で出張した記録などを市に情報公開請求。市は今月五日付で、該当する文書四十一件のうち、この九件を全面非開示とした。
市は非開示の理由について、「国家戦略特区の事業を進める上で、率直な意見交換が不当に害される恐れがあり、今後の事業の適正な執行に支障が生じる」「国家戦略特区の事業は、関係機関との綿密な協議・調整があって執行できるものなので、事業の方針決定に至る途中段階にある情報を公開することで、関係機関の協力や信頼関係を著しく損なう恐れがある」などとしている。非開示決定に当たり、国の関与は否定した。
内閣府や官邸にも、市に指示や助言を与えたかどうか質問したが、十四日までに回答はなかった。
公開文書を一転して全面非開示にした愛媛県今治市の対応について、NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長は「役所が短期間で情報公開の開示決定を変えること自体まれだ」と話す。
三木氏は一般的な情報公開のあり方を「時間の経過とともに事務事業への影響は小さくなるので、外交文書のように開示の範囲は広がる」と説明する。
今治市の対応については「国会で取り上げられ、これ以上問題を大きくしたくないから開示範囲を狭めたのでは」と推測。「これだけ疑念が出ているのに、非開示にすれば、かえって多くの人の不信感を招くのに」と疑問を投げかける。
「誰が請求しても同じ判断をするのが情報公開の原則」と話すのは早川和宏・東洋大学教授(行政法)。「今治市は前回の開示決定が間違いだったと言いたいのだろう。しかし、出張記録の開示が特区の業務に支障を来すとは考えにくく、非開示決定の妥当性には疑問符が付く」と批判する。
○今治市が全面非開示にした獣医学部関連の文書
(1)首相官邸訪問など2015年4月2〜3日の東京出張の記録
(2)同年4月2〜3日の東京出張の報告書
(3)16年6月2日に関係先と協議した東京出張の記録
(4)同年10月11日に内閣府との協議のため東京出張した報告書
(5)同年10月28日に内閣府との協議のため東京出張した報告書
(6)内閣府との協議のため同年11月8日に出張した報告書。事前入手した翌日の諮問会議の資料を添付。この会議で特区認定の方針決定
(7)内閣府が情報共有のため特区のスケジュール表の作成を求めた同年8月3日付メール文書と、翌4日に市が作成した「H30.4月開学予定」と書かれた獣医学部新設のスケジュール表
(8)同年10月20日起案の獣医学部新設のスケジュール表
(9)同年10月25日起案の獣医学部新設のスケジュール表 
加計疑惑 官邸で今治市と密会した“真犯人”は安倍首相の懐刀 7/23
安倍晋三首相が出席し、7月24、25日に行われる国会の閉会中審査。
これまでの審議では、加計学園問題について多くの疑惑が未解明のままになっている。その一つが、2015年4月2日、愛媛県今治市の企画課長と課長補佐が首相官邸を訪れていたことを示す今治市側の記録があることだ。
市町村の課長クラスが首相官邸を直接訪問していること自体も目を引くが、その時期は今治市が国に国家戦略特区での獣医学部新設を提案する2カ月も前のこと。いったい、誰と何が話し合われたのか。「加計ありき」のレールが、この時期から敷かれていたのではないのか。
だが、肝心の訪問相手は今治市側が公開した資料では黒塗り。7月10日の閉会中審査で自由党の森ゆうこ議員が質問したが、萩生田光一官房副長官は「訪問者の記録が保存されていないため確認できなかった」と煙に巻いた。たかだか2年前のことなのに、面会相手が誰だったかすらわからないというのだ。
そんな中、本誌はこのときの面会者について重要な証言を得た。事情を知る今治市関係者がこう語る。
「実は、このとき面会したのは経産省出身の柳瀬唯夫首相秘書官(当時)。柳瀬氏は今治市の担当者ら少なくとも3人と会い、『希望に沿えるような方向で進んでいます』という趣旨の話をしたと伝わっています」
名前が挙がった柳瀬氏は、以前から経産省の次官候補と言われてきたエース。麻生太郎政権でも首相秘書官を務め、その仕事ぶりが評価されて安倍政権でも秘書官に起用されたという。経産省では原子力政策課長だった06年に原発の増設や輸出を進める「原子力立国計画」をまとめたことでも知られる。同じ経産省出身の今井尚哉首相秘書官とともに、安倍首相と経産省との“蜜月”関係を象徴する人物でもある。
安倍首相の懐刀である柳瀬氏が直接、今治市の担当者を官邸に招いて面会していたとすれば、やはり“特別扱い”という疑念を抱かざるを得ない。前出の関係者もこう語る。
「面会の後、今治市では『ついにやった』とお祝いムードでした。普通、陳情など相手にしてもらえず、下の担当者レベルに会えればいいほう。国会議員が同行しても、課長にすら会えない。それが『官邸に来てくれ』と言われ、安倍首相の名代である秘書官に会えた。びっくりですよ。『絶対に誘致できる』『さすがは加計さんだ、総理にも話ができるんだ』と盛り上がったというのは有名な話です」
柳瀬氏は15年8月に経産省に復帰し、現在は事務次官に次ぐ地位の経済産業審議官に就いている。面会の事実を確認すると、
「まったく記憶がないんですよね。ちょっと曖昧なんだけど。いろいろな人の出入りがあり、どれだけの人と会ったかわからないので。成長戦略の担当ではあったので特区の話にはいろいろかかわっていたが、ちゃんとした記憶がないのでなんとも言いようがない」
と、電話で答えた。こうした真相も含め国会で明らかにしない限り、支持率が回復することはないだろう。 
“記憶ない”7連発で次官昇格の目 柳瀬審議官の素性と評判 7/25
24日行われた衆院での閉会中審査。異様だったのが「加計疑惑」のキーパーソンの一人、経産省の柳瀬唯夫審議官(55)だ。「加計疑惑」から安倍首相を守るために「記憶にございません」を7回も連発してみせた。霞が関からは「これで次官昇格だな」の声が飛んでいる。
「加計ありき」を証明するひとつが、2015年4月2日、今治市の企画課長と課長補佐が首相官邸を訪れていたことだ。市町村の課長クラスが官邸を訪問することは通常あり得ないことだ。だが、今治市の公式文書にハッキリと記録されている。この時期は、今治市が獣医学部新設を提案する2カ月も前のこと。すでにこの頃から「加計ありき」で進められていたということだ。
今治市サイドは官邸で誰と会ったのか、公開した資料では訪問相手を「黒塗り」にしているが、24日の閉会中審査で、民進党の今井雅人議員が、訪問相手は当時、首相秘書官だった柳瀬唯夫審議官だと明らかにした。
しかも、柳瀬秘書官は「希望に沿えるような方向で進んでいます」という趣旨を今治市に伝えたという。お墨付きをもらった今治市は、「ついにやった」とお祝いムードになり、「さすがは加計さんだ、総理にも話ができるんだ」と盛り上がったという。
いくら秘書官でも、勝手にモノを決められない。安倍首相と打ち合わせていたのは間違いないだろう。
ところが、柳瀬審議官は、今治市の職員と会ったのか、なにを話したのか、なにを聞かれても「記憶にございません」の一点張り。さすがに、異様な答弁に委員会室は騒然となり、審議がストップしたほどだ。柳瀬審議官はどういう人物なのか。
「柳瀬さんは次官候補の経産省のエースです。麻生政権の時、首相秘書官をしていたこともあって、もともとは麻生さんに近い。原子力政策課長だった時には、原発の増設や輸出を進める“原子力立国計画”をまとめている。原子力推進派の中核です。フットワークが軽く、思ったことをズバズバ口にし、裏で暗躍するタイプではありません。ただ、次官ポストがかかっているだけに安倍政権を守るとハラを固めたようです」(霞が関事情通)
安倍首相を守るために「森友疑惑」で平然と嘘をついた財務省の佐川局長が国税庁長官に栄転したように、柳瀬審議官も次官に昇格するのか。絶対に許してはダメだ。  
今治市職員との面会疑惑、首相秘書官だった柳瀬唯夫氏が否定 7/26
加計学園(岡山市)による獣医学部新設をめぐる問題で、学部の開設が予定されている今治市の職員が、新設を申請する前の2015年4月に安倍晋三首相の秘書官だった柳瀬唯夫・経済産業審議官と面会したという疑惑について、柳瀬氏は7月25日、「私の記憶をたどる限り、今治市の方とお会いしたことはございません」などと否定した。
朝日新聞などによると、今治市は、同市職員が首相官邸を訪れたことを記載した文書を保管。訪問が愛媛県と今治市が学部新設を国家戦略特区に申請する2カ月前だったことから、一連の手続きが「加計ありき」で進んだとする疑惑を持たれてきた。
アエラドットは、面会した官邸側の人物は柳瀬氏だったと報道。柳瀬氏は閉会中審査でも疑惑を追及されることとなった。
柳瀬氏は25日、民進党の桜井充・参院議員から今治市職員との面会の有無を問われると、面会を否定した上で、「私が秘書官をしていた平成27年の前半までは、そもそも50年あまり認められてこなかった獣医学部の新設をどうするのかという制度論が議論されてまして、制度を具体的にどこに適用するかという段階ではなかった。従ってこの段階でどなたにお会いしても今治市がいいとか悪いとか言うことはあり得ない」と付け加えた。
桜井氏が今治市職員との面会を明確に否定するよう求めると、柳瀬氏は「お会いしていない」と答えたものの、「私の記憶のある限りでは」と何度も前置きした。 
愛媛県職員も官邸に同行 今治市職員の依頼受け 2017/8/2
学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画で、愛媛県今治市が国家戦略特区の申請をする前の2015年4月2日に市職員が首相官邸を訪問したとされる問題で、同県の中村時広知事は2日、県の当時の担当課長ら職員3人が市職員に同行していたと明らかにした。
市職員の官邸訪問を巡っては、7月の衆参両院の閉会中審査で、当時の首相秘書官だった柳瀬唯夫・経済産業審議官が面会したのではないかと野党側が追及。柳瀬審議官は「会った記憶はない」と答弁している。
中村知事は、今治市から依頼を受けて同行したと説明。面会の相手や内容については「国に問い合わせてほしい」として、明らかにしなかった。また、時期は適切だったかという質問には「うちはいつでも、数十回と行っている。要請があれば行くのが誠意」と答えた。 
「加計学園幹部、首相秘書官、今治市の”謀議” 官邸で特区申請前に」 8/6
いまだ真相究明に程遠い状況の加計学園問題。中でも最大の謎の一つが、2015年4月2日、愛媛県今治市の職員2人が「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のために首相官邸を訪問していることだ。・・・(略)・・・
今治市の関係者がこう明かす。
「実は、問題となっている訪問には、複数の加計学園幹部が同行していたのです。加計学園側から今治市に連絡が行き、官邸訪問が実現したようだ。当時はまだ国家戦略特区の枠組みがどうなるかもわからない段階。首相秘書官から『準備、計画はどうなのか』『しっかりやってもらわないと困る』という趣旨の話があった。最初から『加計ありき』を疑わせるような訪問で、萩生田(光一前官房副長官)、柳瀬両氏が国会で頑なに資料、記憶がないと言い張ったのは、詳細を明かせば、それが一目瞭然でバレてしまうからではないのか」
獣医学部の新設は官邸主導で最初から「加計ありき」で進められたのではないか──。
異例のメンバーによる官邸訪問は、そんな想像を抱かせるに十分な状況証拠だ。
だが、話はこれで終わらない。この日、官邸には意外な人物もいたのだ。前出の今治市関係者がこう続ける。
「面会のため一行が官邸内に入ると、下村博文文部科学相(当時)もやってきて言葉を交わしたそうです。『やあ、加計さん。しっかりやってくれよ』というような話も出たと聞いています」
当日の首相動静を確認すると、下村氏は15時35分から57分まで、山中伸一文科事務次官(当時)とともに官邸で安倍首相と面会している。一方、今治市の記録では職員らが官邸を訪問したのは15時から16時半までで、確かに官邸内にいた時間は重なる。・・・(略)・・・
15年4月2日の官邸訪問について下村氏に取材すると、事務所を通じ、「(今治市職員や加計学園幹部らと)首相官邸で会話を交わした事実はございません。また、私が今治市職員らと柳瀬唯夫首相秘書官との面談をセッティングしたという事実もございません」と回答した。
政府はこれまで、官邸の入館記録が破棄されたなどとして面会の詳細について答えていない。国会では、菅義偉官房長官が「今治市に聞かれたらいかがでしょう」(7月10日)と答弁したので、今治市企画課にも取材を申し込んだが、「(訪問の)相手方や内容等については、今後の今治市の業務に支障が生じるおそれがあるため、今治市情報公開条例の趣旨にのっとり、お答えを差し控えさせていただいております」
加計学園に幹部が官邸を訪問したか、柳瀬氏や下村氏と面会したかなどの事実関係を複数回、問い合わせたが、「取材も多く、バタバタしている」とのことで、期限までに回答はなかった。柳瀬元首相秘書官は「これ以上お伝えすることはありません」とのことだった。 
加計問題 加計学園幹部も官邸を訪問していた 8/7
まずは疑惑の2015年4月2日の問題点をおさらいしよう。
今治市が公開した出張記録によると、今治市が国家戦略特区に獣医学部新設を申請する約2カ月前にあたるこの日、今治市の企画課長と課長補佐が「獣医師養成系大学の設置に関する協議」のために内閣府などを訪問。その後、急遽「官邸訪問」が決まり、15時から16時30分まで官邸で打ち合わせをおこなったという。7月25日発売の「週刊朝日」は、このとき今治市職員と面会したのは柳瀬唯夫首相秘書官(当時)だと関係者が告白していた。
そして、明日発売号では、この官邸訪問に「複数の加計学園幹部が同行」していたという新証言を掲載していると「週刊朝日」はウェブ版の速報で報道。なぜ一地方の市職員が官邸を訪問することができたのかと以前より疑問が出ていたが、それについても「加計学園側から今治市に連絡が行き、官邸訪問が実現したようだ」といい、柳瀬首相秘書官からは「準備、計画はどうなのか」「しっかりやってもらわないと困る」などという趣旨の話があったというのだ。
繰り返すが、これは今治市が国家戦略特区に獣医学部新設を申請する前の出来事だ。つまり、特区申請前から官邸と加計学園は、獣医学部新設に向けて認識を共有し、計画実現に向けて動き出していたのである。
しかも、同記事では、加計問題のキーマンのひとりである、あの人物の名前も登場する。加計学園から200万円のヤミ献金疑惑が取り沙汰されている下村博文・元文部科学相だ。
加計学園幹部と今治市職員が柳瀬首相秘書官と官邸で面会した日、下村文科相がやってきて、このような言葉を発したというのだ。
「やあ、加計さん。しっかりやってくれよ」
周知のように、下村文科相をめぐっては、加計学園からのヤミ献金が発覚した際、同時に下村事務所の日報の存在も報じられ、そこには加計学園の秘書室長の名が頻繁に登場。2014年には加計学園の依頼に応えて文科省の担当部署に口利きしたり、加計孝太郎理事長と下村氏、塩崎恭久前厚労相、山本順三参院議員が会合を開いていたことが判明している。
だとすると、今治市職員と加計学園を官邸に招き、柳瀬首相秘書官を引き合わせたのも下村文科相なのか。しかし、文科相の権限で官邸に誰かを招いたり、首相秘書官を動かしたりするのは不可能だ。
本サイトでも指摘してきたように、この今治市職員の官邸訪問は15時から16時30分までだったと記録には示されているが、同日の首相動静を確認すると、安倍首相は15時35分から、ほかでもない下村文科相と面談をおこなっていた。
こんな偶然があり得るだろうか。こうなると、可能性は2つしかないのではないか。
ひとつめは、まず加計学園から下村文科相に話がいき、下村文科相が安倍首相に報告。安倍首相が加計学園幹部と今治市職員を官邸に招き、柳瀬首相秘書官に面会させた。ふたつめは、加計理事長から安倍首相に依頼が来て、安倍首相が下村文科相を呼び寄せて、柳瀬首相秘書官ともども、加計学園幹部と今治市職員に引き合わせた。
いずれにしても、安倍首相がなんらかのかたちで動いていたのは間違いないだろう。柳瀬首相秘書官が独断で「準備、計画はどうなのか」「しっかりやってもらわないと困る」などと発破をかけることはありえないからだ。安倍首相に意向を示されていたからこそ、柳瀬首相秘書官は加計学園と今治市職員と打ち合わせをおこない、進捗を確認しているのだ。安倍首相の「加計ありき」の計画はこの時点ですでに固まっており、安倍首相と昵懇の下村元文科相もその計画を知っていたということだろう。
しかも、加計問題では、もうひとつ重要な事実があきらかになった。2016年6月、国家戦略特区ワーキンググループが愛媛県と今治市からヒアリングをおこなった際、やはり加計学園の幹部3名が同席していたにもかかわらず、公開されている議事要旨にはそのことが伏せられていたのだ。
ワーキンググループの八田達夫座長は「提案者から説明補助者の参加・発言について記載してほしいなどの特段の要望があった場合は、記載している」「通常の取り扱い通り」と見解を述べているが、これまで八田氏と同様に安倍首相は「国家戦略特区は、ワーキンググループでオープンな議論をし、議事録もちゃんと残している」と、その透明性を強弁してきた。
しかも、山本幸三・前地方創生相にいたっては、「議事要旨ではなく議事録の提出を」という声に対し「議事要旨はほぼ議事録に近いかたち」と言い張ってきたほどだ。だが、真相は、不都合な事実は残さなくても済む、まったくオープンではない"不透明な"議事要旨でしかなかったのだ。
こうした証拠や証言が出れば出るほど、安倍首相の「加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは今年1月20日」という国会答弁が、いかに人を食った論外の大嘘だったかがよくわかるというものだが、ここでもう一度、重要な指摘をしておきたい。それは、「文藝春秋」5月号に掲載されたノンフィクション作家・森功氏のレポートに記された、加計孝太郎理事長の「発言」についてだ。
この記事では、2014年3月13日に加計理事長が日本獣医師会を訪問し、同会の蔵内勇夫会長と元衆議院議員・北村直人顧問と対面したときの様子についてレポートしているのだが、このなかで森氏はこう綴っている。
〈実はこのとき「首相が後ろ盾になっているので獣医学部新設は大丈夫だ」と加計が胸を叩いたという話がある。実際、その議事録が存在するという説もある〉
これが事実であれば、「加計ありき」は遅くとも2014年には始動していたことになるのだ。
はたして、そこからいまにいたるまで、どのような工作や根回しがおこなわれたのか。今回の「週刊朝日」のスクープのように、今後もどんどん事実があきらかになることが期待されるが、当然、「国民への丁寧な説明」を約束した安倍首相には、まずは官邸への訪問記録(破棄したというのなら今治市への出張記録の開示の請求)、そして国家戦略特区における完全な議事録の公開が求められる。この程度のことを実行できないのであれば、総理の資格はない。とっとと辞するべきだろう。 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
改正国家戦略特区法と規制改革の提案募集に関する説明会を開催 2016
2016年7月4日、改正国家戦略特区法と規制改革の提案募集に関する説明会を開催しました。国家戦略特区法は本年5月に改正案が成立しましたが、今回はこの制度の政府内での直接の担当者である藤原豊・内閣府地方創生推進事務局審議官に講師としてお越しいただき、制度の概要や改正案の内容についてお話しいただきました。
国家戦略特区は産業の国際競争力強化の観点から規制改革等の施策を推進するために設けられたものであり、政府は、民間事業者や自治体からの具体的な提案を募集した上で、これまでに東京圏、関西圏、沖縄県など10の地域を国家戦略特区に指定しています。(概要はこちら)
国家戦略特区ではこれまでに68の事項が実現しており、その中には、企業の立ち上げに係る手続きを一ヶ所に集めた開業ワンストップセンターの開設(東京都:アーク森ビルJETRO本部内)、いわゆる「民泊」の解禁(大田区、大阪府)、ハウスキーパー等、家事支援外国人の受け入れ(神奈川県、大阪市)、公設民営学校の解禁(愛知県)、ベンチャーや外資企業などが事前に労働問題の相談に乗ってもらえる「雇用労働相談センター」の設置(福岡市等)などがあります。今回の改正では、新たに、過疎地域等での自家用自動車の活用拡大(いわゆるライドシェア)、企業による農地取得、テレビ電話による服薬指導などが認められました。
藤原審議官は、今後も政府は、「外国人材の受け入れ」「インバウンド推進」「シェアリングエコノミーの推進」「事業主体間のイコールフッティングの実現」「多様な働き方の推進」「第一次産業・観光分野の改革」の重点6分野をはじめ、この特区制度を突破口として、残された岩盤規制の改革に取り組んでいく覚悟であることを強調され、現在「集中受付期間」として募集している民間からの追加提案にぜひアイデアを寄せてもらいたい旨述べられました。